書籍・雑誌

2018年7月 2日 (月)

6月の読書記録 読書メーターより

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今月は「三鬼」と「波形の声」が心に残りました。
読んだ本の数:14
読んだページ数:3672
ナイス数:2131

三鬼 三島屋変調百物語四之続三鬼 三島屋変調百物語四之続感想
【図書館】三島屋変調百物語の4巻目、565頁、流石に重い(重量も)ようやく読み終わりました。 「三鬼」の意味を考え始めたら、迷宮に陥りました。 しかし、人と言う生き物は怖いなぁと思いました。 そして、どこまで信用して良いものなのか。 ひだる神さまは出世の戒めに出て来たような・・・ 「迷いの旅籠」は、長いし判りづらい、調子に乗るまで苦労しました。 「おくらさま」おちかに黒白の間に取り込まれてはいけないと促すお梅さんが愛しい。 瓢箪古堂の若旦那・勘一、気になるキャラが出て来ました。これは、楽しみです。
読了日:06月03日 著者:宮部 みゆき
樹海警察 (ハルキ文庫)樹海警察 (ハルキ文庫)感想
【図書館】「福家警部補の~」や「警視庁いきもの係」の大倉崇裕氏のミステリー。 図書館で見つけて借りて来たが、なかなか面白い。 例により桃栗三年柿八年、の通りの登場人物その他、果物に関係する名前の検察官多数出演する。 ミステリーはそこそこ、やり取りのテンポが心地良い。 どこか陰のある栗柄巡査と桃園巡査のコンビの掛け合いが、大倉流、落語の間合いである。 しかし、表紙の絵はどうにか出来なかったのでしょうか。 まるで、小学生の様な稚拙な画は画稿料を取っているのでしょうか。 私でも描ける。 続編は変更を望む。
読了日:06月06日 著者:大倉崇裕
ないもの、ありますないもの、あります感想
【再読】医者に行くのに適当な本をと思ったが、読みかけている本は重い・・・で、前に読んだ比較的軽めの本を見つけた。 これは診察を待つのに絶好の本です。 ちょっと読めるし洒落が気が利いている。 「堪忍袋の緒」とか「転ばぬ先の杖」など、不可思議なものが沢山出てくる。 クラフト・エヴィグ商會、只ならぬ感性です。
読了日:06月10日 著者:クラフト・エヴィング商會
21世紀本格ミステリ映像大全21世紀本格ミステリ映像大全感想
【図書館】暇つぶしに良さそうなので借りて来た。 意外と知らない外国映画やドラマがあって面白い。 パラパラと見るのも、映像化作品のガイドにも役に立ちそう。 今見てる「シグナル」の韓国版も出ていて、なるほどなぁと、いろいろ楽しめます。 国内外のミステリーの映像化作品が年度から監督、出演者まで網羅して盛り沢山。 意外と「楽しめる」一冊です。
読了日:06月11日 著者:千街晶之
きりえ入門 (カラーブックス 469)きりえ入門 (カラーブックス 469)感想
【再読】もう何回、この本を開いただろう。 ふと、気が付くと・・・迷った時・・・開いている。 この本は、切り絵の造り方から、道具、歴史やいろいろな切り絵作家等、読んでいるだけでも楽しめる。 いろいろな作家のテクニックや素材の扱い方まで網羅している。 いつまでも手元に置いておきたい一冊です。
読了日:06月12日 著者:
日本のきりえ (1978年)日本のきりえ (1978年)感想
【再読】きりえ協会会員134名の力を合わせた、きりえの本。 これを見ているだけでワクワクして来ます。 きりえといっても、いろいろあるものだなぁと思います。 これが原点なのだと毎回思う。
読了日:06月12日 著者:
ヴェネツィア便りヴェネツィア便り感想
【図書館】北村薫の短編集。 相変わらず、端正な日本語を紡ぐ人だ。 掌編、短編が、詰まっているが、「黒い手帖」の追い込みがゾッとする。 表題作「ヴェネツィア便り」は、単に若かりし時代への想い出と思ったが、歳を経て若かりし自分に宛てた私信だった。 歳を取り見えてくるものもあると言う事ですよね。 ちょっと独りよがりな頁もあったが、さすが北村薫ピリッとしたところもあった。 益々、健在で結構な事です。
読了日:06月18日 著者:北村 薫
狂人関係 1 (青林傑作シリーズ)狂人関係 1 (青林傑作シリーズ)感想
何となく取り出して読んで見る。 やっぱり上村一夫は凄いてなぁと思う。 何回読んでも、この表現力は一線を画している。 風の趣、雪の流れ、風景描写が凄く良い。 画狂人・北斎の物語である。 狂言廻しに狩野幽斎の倅・捨八を当てて、娘のお栄、八百屋お七の二代目お七、安藤広重、蔦屋重三郎などの多彩な登場人物で彩る。 やっぱり、上村一夫は最高だ!
読了日:06月19日 著者:上村一夫
狂人関係 2 (青林傑作シリーズ)狂人関係 2 (青林傑作シリーズ)感想
この年の北斎は憂いていた、可楽が死に、歌麿が逝き、一九も亡くなった。 写楽も山東京伝もそして三馬が・・・友人の馬琴は失明していた、天保四年のことだった。 一方、捨八は益々お七に入れあげていた。 ところが、お七の火を見ると異常に燃える性欲に徐々に拍車が掛かっていた。 このままでは済まない調子、そんな中、北斎の「夢十夜」が彫師宅の延焼で版木が燃えてしまう。 益々、目が離せない、お七の狂気が凄まじい勢いで燃焼する。 上村一夫、絶好調である。
読了日:06月19日 著者:上村一夫
狂人関係 3 (青林傑作シリーズ)狂人関係 3 (青林傑作シリーズ)感想
二代目・八百屋お七の狂気が迸る、情念の炎が更に燃え上がる。 蕎麦の屋台からの火が大江戸八百八町を舐めつくす大火に。 指名手配になったお七、捕まり獄門に。 捨八、北斎の気持ちは・・・心配するお栄の心持は・・・火に対する憧れと揺れ動く男への気持ち、身体、お七の心は壊れていく。 上村一夫が絵筆に込めて描き上げる女心の深遠を括目して見よ。 第3部、いよいよ佳境である。
読了日:06月20日 著者:上村一夫
狂人関係 4―第4部 (青林傑作シリーズ)狂人関係 4―第4部 (青林傑作シリーズ)感想
遂に、大団円。 蔦屋重三郎が切腹、お栄は捨八との所帯を考えるが・・・そして滝沢馬琴が俺の人生は「負け戦だ」とつぶやいてこと切れる。 葛飾北斎、九十歳の生涯に幕を閉じる。 辞世の句 気散じや 人魂で行く 夏野原 お栄が妊娠した捨八に告げぬまま失踪する。 東海道・戸塚宿で消息を絶ち行方不明との事。 一方、捨八は多額の借金を踏み倒し、旅先で遊興三昧、有り金を無くすとひと月も旅籠に居続け精算の時雀を描いて宿代に。 それが翌朝「抜け雀」として飛び立ってしまった。 捨八、一世一代の物語これにて完結。 上村は良いなぁ
読了日:06月21日 著者:上村一夫
とんずら屋弥生請負帖とんずら屋弥生請負帖感想
【図書館】とんずら屋・・・「夜逃げ屋本舗」の時代劇を想像していたのですが、お姫様の男装姿の船頭の話。 「弥生請負帖」ってあるくらいだから短編が何編かあると思ったら3篇のみ、話は続き物で御家騒動ばかり。 田牧大和だからこう来るだろうという推量は見事に外れ。 書き方にリズムが無く読みづらい、〈裏〉も、もう少し工夫して区別を付けないと見過ごしてしまう。 続編もあるらしいが、この辺りで良しとするか。
読了日:06月24日 著者:田牧 大和
波形の声 (文芸書)波形の声 (文芸書)感想
【図書館】完全に独立した短編集。 どれも「日常」の謎を扱っている。 それぞれに意外性があるが表題作「波形の声」がいろいろな事情が絡み合って、余韻を残す。 著者の長岡弘樹は言葉に一言ある作家で言葉の使い方が上手い。 こういう発想は、ちょっとひねくれている感じが良い。 大変満足した一冊でした。 「教場」に代表される長編も良いが、ひねりを加えた短編も良いものだ。 初期の「傍聞き」を思い出した。
読了日:06月27日 著者:長岡 弘樹
媚薬行 ((青林傑作シリーズ・20))媚薬行 ((青林傑作シリーズ・20))感想
【再読】やはり良い、独特の絵柄とちょっとした仕草に村野節を感じます。 媚薬に頼りその顛末は・・・ 愚かしいと思うのは勝手ですが、そこには人間的な弱さが・・・ 美しい自然描写と人間の愚かな行為。 1978年の作品だがまだ出版しているのでしょうか。
読了日:06月29日 著者:村野守美

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2018年6月 1日 (金)

5月の読書記録 読書メーターより

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比較的、活字の多い月だった。 「風の市兵衛」「仕舞屋侍」 辻作品が2作読めたのが嬉しい。

5月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3337
ナイス数:1647

コルトM1851残月 (文春文庫)コルトM1851残月 (文春文庫)感想
【図書館】「コルトM1847羽衣」に続いて、月村了衛の2冊目。 江戸時代に連発銃は羽衣で経験済みだが、ノワール仕立ては面白い。 しかも、銃が無ければからきし弱い、設定がすこぶる面白い。主人公の幼い時からの好き様に、こうなるようにしかならない人生を感じる。 やはり、羽衣と同じように充填のシーンが重要になる。完全無欠ではスリルが味わえない。たった一人の郎次に寄り添う博連女お蓮の心意気が泣かせる。 最後に銃が沢山出て来るのは(20丁)興醒めだが、銃撃戦を入れるためには仕方ないか。結末に余韻の残る終わり方だった。
読了日:05月02日 著者:月村 了衛
剣客商売 30 (SPコミックス)剣客商売 30 (SPコミックス)感想
劇画「剣客商売」早、三〇巻目、このところ主人公の生活を離れて、いろいろな人を主人公にしている。 原作は読んでいないが、原案になっている事から池波原作から離れているのだろう。 そんなに沢山、原作があると思えないし・・・ 今回の話で「出刃打お玉」が良かった。 ただラストの増田が生き残り、改心するというストーリーがやや甘いと感じた。 ともあれ、大島氏のペンタッチをもう少し見たい、ストーリーがもう少し重厚ならなお良い。 とにもかくにも、連載10周おめでとうございます。
読了日:05月04日 著者:大島 やすいち,池波 正太郎
からすの母さんからすの母さん感想
母の想い出とカラスの母さんをダブらせて、親子の情愛を描いた絵本。 共に親の無い、子の無い状況に、遠くを想う境遇に、親子の心情が胸を打つ。 
読了日:05月05日 著者:さく:みつい けい え:たなか しんすけ
春風同心家族日記 (徳間文庫)春風同心家族日記 (徳間文庫)感想
【再読】あちゃ~、またやってしもうた。 全然気づかずに、購入してもうた。 ただ、読んだ事あるぞと気付かないのが心配。 ストーリー的には、良くある話なので、益々気付かなかった。 あ~あ・・・
読了日:05月07日 著者:佐々木裕一
公家武者 信平 消えた狐丸 (講談社文庫)公家武者 信平 消えた狐丸 (講談社文庫)感想
読むのが遠ざかっていたが、講談社から新刊と言う事なので読んで見た。 話は続きで全く新たに進めるという事は無いようだ。 途中から読み始める読者に人物紹介から始めて物語へ。 可も不可も無し、信平の描き方がやや控えめか。 松姫がもう少し元気であって欲しい、福千代が大きくなって、お話に絡むようになった。 新たな出発を祝うとしよう。
読了日:05月10日 著者:佐々木 裕一
春風同心家族日記 乙女の夢 (徳間文庫)春風同心家族日記 乙女の夢 (徳間文庫)感想
大盗賊の娘との淡い恋、どうなるかと見守ると、旗本が出てきてスケールが大きくなる。 大丈夫か、慎吾・・・ 春風同心シリーズ3巻目。 どうやら、周りとのドタバタも板についてきた感じ。 崋山先生との仲は相変わらず、おままごとから抜け出せず。 春風同心、爽やかで良い。
読了日:05月11日 著者:佐々木裕一
宮部みゆきの江戸怪談散歩 (角川文庫)宮部みゆきの江戸怪談散歩 (角川文庫)感想
【図書館】宮部みゆきの怪談にまつわるバラエティ・ブック。 神田・三島町から深川・七不思議他を廻る旅。 自身の話「曼珠沙華」「だるま猫]の二編、推薦の「指輪ひとつ」「怪の再生」の二編を収録。 お馴染みの北村薫との対談が、馴れた二人の会話が楽しい。 まるまる、三島屋に遊ぶ本です。 2013年の中公の「宮部みゆきの江戸怪談散歩」の増補版。
読了日:05月14日 著者:
鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(四) (PHP文芸文庫)鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(四) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】鯖猫長屋シリーズ、第四弾! 相も変わらず鯖猫長屋は騒々しい、突然おきねさんが刃物を持ち出してからさあ大変。 そんな中、さくらに化け猫疑惑が、呪術師やら大店の内儀の死因も疑問が、てんやわんやの大騒動。 大山鳴動して悲しみが残される。 今回は、掛井の旦那の意外な特殊能力にビックリ。 やはり、鯖猫長屋は動物が主役なんですね、犬、猫、そして狐まで出て来た。 続きが気になるシリーズです。 田牧先生、お気張りやす。
読了日:05月19日 著者:田牧 大和
夏の雁: 仕舞屋侍 (徳間時代小説文庫)夏の雁: 仕舞屋侍 (徳間時代小説文庫)感想
【図書館】相変わらず良い味を出している。 仕舞屋侍シリーズ、第4弾! 冒頭、渡良瀬川の渡し船で初老の旅人が船から落ちて死ぬ、これが後々の大騒動の幕開けとは・・・ 九十九九十郎、ますます渋みが掛かって来た、老眼鏡まで掛けている。 旗本家のゴタゴタを片付けている九十九に新たな依頼が。 三雲屋の女将から「七雁新三」と言う博徒の素性を調べて欲しいと。 三雲屋、新三、二人に関係する「岩槻」を訪ねるのだが・・・徐々に真相に行きつく九十郎の捜査法が圧倒的な面白味を生む。 「風の市兵衛」と甲乙着け辛い辻堂作品。
読了日:05月23日 著者:辻堂 魁
嫁入り 鎌倉河岸捕物控(三十の巻)嫁入り 鎌倉河岸捕物控(三十の巻)感想
鎌倉河岸シリーズ、堂々の三〇巻! とうとう、豊島屋にも京よりお嫁さんが・・・という訳で、嫁入り騒動が描かれ捕物と言う捕物は無い。 永塚小夜がらみで青物役所の不正が描かれる位か、そうそう、見習いの勘三郎の初手柄があった。 そろそろ、鎌倉河岸もマンネリになって来たなあ。 佐伯さんはシリーズが長くなると丸く収める感覚が強いからな。 本来の捕物とか剣戟を忘れてしまう、時代劇の爽快さを忘れないで欲しいな。 ずっと、追いかけているシリーズはこれだけになってしまった。 それも、もう直ぐ終わりかも・・・
読了日:05月26日 著者:佐伯泰英
島抜けの女―鎌倉河岸捕物控〈31の巻〉 (時代小説文庫)島抜けの女―鎌倉河岸捕物控〈31の巻〉 (時代小説文庫)感想
【図書館】流れで30巻に続き読む。 中心は遠島になった女盗賊が島抜けして奉行に復讐しようとする話。 もう少し、込み入ったエピソードを入れても良かったのでは。 途中に入る祝言一行の旅の話がお話をぶつ切れにしてしまい、本編の話が入って来ない。 二つのストーリーを書き分ける、手腕はあると思うが。 亮吉を何とかしたい気持ちは判るが、ちょっと詰め込め過ぎの感がある。 そろそろ、大団円も近いような感じ。 捕物帳だからダラダラやっても仕方が無い、よく30数巻も続いたと思う。 長引くのが佐伯氏の欠点だな。 
読了日:05月27日 著者:佐伯 泰英
暁天の志 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)暁天の志 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】第2章の始まり、市兵衛の過去が描かれる。 前半の説明調が2章からの読者への解説と判るが、1章から読んでいるこちらには少々ウザったい。 過去への展望が今後の伏線になるのか、それはここでは判明しない。 ただ、ある一件から市兵衛が二人の子持ちになりそうだ。 子持ちの設定は有りやナシや・・・ 吉野の道中は端折り過ぎた感がある、一話分くらいのエピソードはあるんじゃないのかな。 誠実な市兵衛が見られて健在との感慨が湧く。 もう少し風の様な爽やかさを希望します。
読了日:05月28日 著者:辻堂魁

読書メーター

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2018年5月 4日 (金)

4月の読書記録 読書メーターより

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「春雷」「秋霜」など時代劇中心の1ヶ月だった。 葉室麟、良い作家です、急逝を惜しむ・・・合掌。

読んだ本の数:14
読んだページ数:4165
ナイス数:1189

天神小五郎 人情剣 (時代小説文庫)天神小五郎 人情剣 (時代小説文庫)感想
煮売家・天神屋小五郎を主人公にした新シリーズ。 ちょっと陰のある小五郎、武士を止め包丁人へ。 算盤侍・風の市兵衛の包丁版かと思ったが、ちょっと違う、何だかんだと言って巻き込まれる市兵衛と違い、極力関わりを持たない姿勢が良い。 でも、人情に訴えられると腰を上げてしまう。 未だ一作なのでストーリーもどう転がるのかも見えません。 徳市や角蔵、野良の三毛猫が良い味を出しているので、もう少し続きを読みたいと思います。 でも、こういう関わり方だと種が尽きてしまうのでは・・・先ずは辻堂魁のお手並みを!
読了日:04月03日 著者:辻堂 魁
相も変わらず きりきり舞い (光文社時代小説文庫)相も変わらず きりきり舞い (光文社時代小説文庫)感想
「きりきり舞い」の続編、相変わらず舞は奇人変人の後始末で忙しい。 大した事件も無く日常の騒動に巻き込まれる舞の行動を描く。 楽しいのだが、もうちょっと大き目な事件が起こると嬉しい。 一九の隠し子が現れたり、お栄の役者との恋模様など波乱は有るのだが、すんなり収まってしまう、これがもやもやの元なんだよな。 最後の騒動で阿久利屋との一件も尚武のケガでお終い、スッキリしないな~、なんとかやり返してめでたしメデタシになって欲しかったな。 解説では続きを希望しているが、これでお終いで良いと思う。 余韻の残る幕引きです
読了日:04月08日 著者:諸田 玲子
宇宙少年ソラン 1 (サンワイドコミックス)宇宙少年ソラン 1 (サンワイドコミックス)感想
【再読】遙か遠くの惑星ソランからやって来た少年ソラン、人間の15倍のパワーを持つソランが地球上の悪者と対決するSFアクション巨編。 何となく本棚から引っ張り出してきた。 読み始めるとすっかり夢中になってしまった。 初出は昭和40年(1965年)凄い年代物だ、かの手塚が嫉妬した作品との噂がある。 さもありなん、スピーデーかつテンポが良い。 テレビ化もされて当時は大人気だった、乗り物が「エンゼル号」と言う事は、提供は森永でしょうね(笑) 全3巻、楽しみましょう。
読了日:04月10日 著者:宮腰 義勝
宇宙少年ソラン 第2巻 (サンワイドコミックス)宇宙少年ソラン 第2巻 (サンワイドコミックス)感想
【再読】宇宙少年ソランの第二弾。休む間もなく悪は出現する、今回はデロス事件と村雨博士事件の二編を収録。 巨大ロボットを操り悪の限りを尽くす一味と対決するデロス事件、ソラン星から突然現れた少女・リーザが一枚加わり益々謎は深まって行く。初めてソランの空飛ぶ乗り物「エンゼル号」が登場(当初リーザがソラン星から乗って来た物)。最初は村雨博士の息子健一少年の野球ものとして描き始めた物が徐々にアンドロイドが正体と判り、博士の夢が最優秀アンドロイドを作る事だと判明する村雨博士事件。 正義の結社オーロラ隊の天童が大活躍。
読了日:04月10日 著者:宮腰 義勝
宇宙少年ソラン 第3巻 (サンワイドコミックス)宇宙少年ソラン 第3巻 (サンワイドコミックス)感想
【再読】いよいよシリーズ完結編。 悪を出すのがしんどくなって来たのか、どこかで見たような展開が多い。 しかも、危機を乗り切るのが漫画的な御都合主義になっている。 まあ、毎回いろいろな悪人を造り出す事は大変だった事だろう。 最後まで、ソランが地球に来た目的の、お姉さんを探し出すというエピソードは出て来なかった。 どうやら、作者が忘れてしまった様だ。 そのくらい、週刊連載は大変だという事なんだろう。構図とペンタッチが良い、スクリーントーンの無い時代、洋服の柄とか都会の描き方、手間が掛かった事でしょう。拍手ッ 
読了日:04月11日 著者:宮腰 義勝
潮鳴り (祥伝社文庫)潮鳴り (祥伝社文庫)感想
遂に読み切りました、いやー良いものですね。 ちょっとした短慮からお役御免を蒙り無頼の生活へ。 弟の切腹、そしてその真相に気づいた時、再起の念が湧きあがって来た。 一人の男の再生のドラマである。 一旦、地に落ちた信用はどうやっても理解してもらえない。 弟の為、女房になるべく女の為、同僚、上司、ひいては藩の為、襤褸蔵が立ち上がる。 そこに、継母の想いが大きく影響する、正義とは何か、信頼とは何か、生き様が活写された一大抒情詩である。 著者が急逝した事がつくづくも残念。 合掌!
読了日:04月12日 著者:葉室 麟
楽園楽園感想
【図書館】一人の女性のモノローグから物語は始まる。 昔、楽園と呼ばれた遊郭の跡地に建てられた「楽園ハイツ」という名のアパートに住む女性たちの性を描く物語。それぞれが盛りを過ぎた人たちだ、男に縁のない人、若作りをしても似合っていない人、その昔遊郭で働いていた人・・・性のいろいろを描くのかと思ったが、一階の珈琲店のマスターが登場してからミステリー仕立てになる。謎のマスター、訳ありの大家、顔に傷のある「傷ばあさん」性に悩み、性を謳歌する女性たち、花房観音の官能とは呼べない、更年期の女性たちの性を巡るミステリー。
読了日:04月14日 著者:花房 観音
鬼の家鬼の家感想
【図書館】京都・千本通り近くのルネッサンス様式の三階建の格式のある建物、明治時代に建てられたこの邸宅で暮らす桜子とその一族の物語。 鬼が棲むという館を舞台に怨念渦巻く人間の葛藤が描かれる。 鬼とは一体何者なのか、それは人が生み出した妄想なのか、はたまた黄泉の国から現れし魍魎なのか。 観音様には珍しく官能を封じて恐怖の物語を展開している。 女の奥深く秘められたものが顔を出す時、怨念の様な凄まじさを感じる。 鬼とは一途に想う心のあり方なのかも知れない。 観音様、文学路線に変更か・・・
読了日:04月15日 著者:花房観音
寵 臣 鬼役(二十三) (光文社時代小説文庫)寵 臣 鬼役(二十三) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】鬼役シリーズ・第二十三弾! 以外、重要人物が死んでしまった。 話の核にも当たる人物、終局なのか、方向展開なのか・・・ 確かに、密命そのものに必要性が疑問のケースもあるようになって来た。 究極の悪という書かれ方が無い。 世間のしがらみに流された悪の存在が取り上げられている感が強い。 シリーズが長いが、テンポの無さに着いて行けない。 風景描写を入れるタイミングとか、方向転換する説明文とか、ストーリーがブチブチ切れてしまってすんなり読めない。一貫性のある文章を読みたい、話自体は面白いのに、そこが残念。
読了日:04月17日 著者:坂岡 真
春雷 (祥伝社文庫)春雷 (祥伝社文庫)感想
【図書館】羽根藩シリーズ、第三弾! 鬼と呼ばれ藩内の改革を進める多聞隼人、鬼の心うちに藩主への強い想いがあった。 志を同じくする大庄屋と学者の大蛇と共に黒菱沼の干拓に取り掛かる。 反対派の攻撃、一揆の襲来、果たして隼人の改革は成就するのだろうか・・・ラストの対隼人派の処理があっさりし過ぎている点がやや不満。 ただ、ラスト近くの大立ち回りはスカッとする、やはり我慢我慢ではフラストレーションが解消しませんから。 かなり複雑な話ですが葉室氏の書き方か上手いのでスイスイ読めます、隼人の生き様は賛否あると思います。
読了日:04月20日 著者:葉室麟
秋霜秋霜感想
【図書館】前作「春雷」の続編、羽根藩シリーズ、第四弾! 前作の感想で終盤の悪人の描き方が軽くて不満と書いたが、今回のエピソードがある事を想定してたとしたら、さもありなんと思う。 あれから三年、羽根に一人の若者が着いた事から物語は始まる。 鬼隼人が世直し隼人に変わりつつある羽根藩では藩主が引退したとはいえ、未だに楓、りう、に対して策略を巡らしていた。 この話は、人はどう生きるかというテーマが重要。 各人に照らし合わせて読む事が出来る、しかし、どっちにしても帯に短し襷に長し、なんだよなぁ。 
読了日:04月23日 著者:葉室 麟
虎落笛 1虎落笛 1感想
もう、アマゾンを探しても手に入らない絶版本。 ずーと前に買って置いていた本、何故か取り出して読んで見た。 江戸時代、因幡の国(現在の鳥取)にあった日本最大の砂丘。 鳥取砂丘の最大の砂丘、浜坂砂丘を舞台に繰り広げられる人間ドラマ。 いつの日かこの砂漠に棲みついた男、砂漠の道案内として暮らすが、今日もいろいろな事情を抱えた男女が訪れる。 虎落笛とは、飛砂を防ぐため、竹で編んだ柵に風が当たり笛のような音を出すことを言う。
読了日:04月25日 著者:村野 守美
異聞・花と蛇(1) (キングシリーズ)異聞・花と蛇(1) (キングシリーズ)感想
団鬼六の世界を小池一夫と叶精作が遊ぶ、遊侠無頼本。 「花と蛇」本編と全く交じらわず、小池と叶のインスピレーションの世界。 叶の美人画が唯一の楽しみ。 
読了日:04月25日 著者:叶 精作,小池一夫
コルトM1847羽衣コルトM1847羽衣感想
【図書館】新刊コーナーに置いてあったので、借りて来た。 読友さんらの感想では面白そう。 のっけからドンパチありのアクション巨編。 女渡世人の羽衣お炎が初恋の男・信三郎を追いかけ佐渡へ。 そこに現れる、島津藩の十三人、斉彬の幕府転覆、佐渡のオドロ様、善悪入り混じっての大活劇。 お炎の一途な恋にコルトウォーカーが火を噴く。 取り巻く登場人物たちも、異彩を放って個性派揃い。 月村了衛、凄い作家だ、いろいろなストーリーを巧みに織り込んでスマートに読ませる。 面白い、「コルトM1851残月」も図書館に予約した。
読了日:04月29日 著者:月村 了衛

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2018年4月 2日 (月)

3月の読書記録 読書メーターより

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「いざなうもの」が谷口ジローの余韻を残した旅立ちをじっくり感じられて感動した。 いろいろな描き方を模索していたんだなぁ。 早すぎる急逝に、涙・・・合掌!

読んだ本の数:15
読んだページ数:3951
ナイス数:1313

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)感想
久々の新刊に、思わず手に取った。 相変わらず、中央アジアの生活が描かれている。 事件という事件が起こらず、淡々としている。 いろいろな修行を積んで大人になっていくカルル、そっと寄り添うアミル。 二人の成長譚と見るのが楽しい。 作者は中央アジアの、いろいろを描くのが楽しいんだろうな。 相変わらず書き込みが凄い、イヌワシの辺りは尋常では無い。 久々に、アミルの世界に遊びました。
読了日:03月02日 著者:森 薫
澪つくし 深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)澪つくし 深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)感想
相変わらず良い味を出している。 木戸番小屋シリーズも早五作目、笑兵衛、お捨の人となりもすっかり頭に入った。 日常で生きていくのが嫌になる、そんな日もあるよね。 そこにすっと寄り添う笑兵衛夫妻、出来る事と出来ない事がある、出来るだけ穏やかに・・・そんな日常も、ありだなぁと思う。 北原亜以子、深く思いやりのある女性かと思う。 そんな北原さんが亡くなっているのを、やっと気が付いた。 ああ、もういなかったんだ、惜別の念が心によぎる。 良い話をもう少し書いて欲しかったな。 一話、一話が心に沁みる連作短編集です。
読了日:03月04日 著者:北原 亞以子
ゑひもせす (ちくま文庫)ゑひもせす (ちくま文庫)感想
デビュー作「通言室之梅」を含む初期短編集。 杉浦日向子を探して古本屋を巡る旅も永くなった。 また、一冊見つけた。 この頃の日向子は、若い力がみなぎっている、あれもこれもと皆ぶち込んでいる。 その描きこみも日向子らしい、時折見せるセンスが只者では無い片鱗が、この時期にもう出ている。 江戸情緒に遊ぶという感覚はまだなく、勢いで描いている瑞々しさがある。 これが、杉浦日向子の出発点だったのだなぁ・・・杉浦ワールドの原点を観ました。
読了日:03月07日 著者:杉浦 日向子
4時のオヤツ (新潮文庫)4時のオヤツ (新潮文庫)感想
【再読】 ダブって買ってしまいました。 しかし、単なる食べ物エッセイとは一線をかくすショートショート仕立て。 たった100円(古本のため)で杉浦ワールドに遊べる贅沢、この位の出費は止む無し(笑) でも、そろそろ備忘録を用意しなければならないだろうな。 この本持っているか、少々不安になって来た。 でも、杉浦日向子で100円位、ダブっても良いくらい価値あるものだと思う。 まだまだ、日向子を求める旅は続く。 しかし、午後4時のアンニュイな感じと、そこに有る食べ物の状況が、とても良いんだなぁ。 
読了日:03月07日 著者:杉浦 日向子
俺の新選組 下―望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)俺の新選組 下―望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)感想
望月三起也の新選組シリーズ最終巻。 「ダンダラ新選組」を併録。 望月三起也の画は良い、スクリーン・トーンを使わず模様も描きこんでいる。 そこに暖か味を感じる、そして迫力も。 見開きの迫力は、最高! 少年キングの一年の連載はこれにて終結、しかし、この後の「函館戦争」まで描いて土方の生涯を終わらせるとの希望は叶えられなかった。 しかし、残った資料やキャラデザインを見ると病床でも、やる気満々だったんだなぁと思う。 望月三起也は「ワイルド7」だけでは無いなぁと改めて思う。 合掌
読了日:03月11日 著者:望月三起也
いざなうもの (ビッグコミックススペシャル)いざなうもの (ビッグコミックススペシャル)感想
「ダ・ヴンチ」に記事が掲載されていて初めて気が付く。 思わず本屋に走り購入した。 最近はコミックは古本屋でという習慣だったが、これだけは今欲しくなった。 遺稿集という側面もあるが、晩年の谷口ジローの考え方を読んで見たかった。 いろいろ考え方はあるだろうが、日本の文豪の小説のコミック化を目指していたという。読んで見たかったなぁ夏目漱石、芥川龍之介・・・本当に画の旨い作家がいなくなってしまった。最近の漫画はストーリーに添って書きなぐっている作品ばかり、一枚の絵に、一本の線に、感情のある画は有るのだろうか・・・
読了日:03月11日 著者:谷口 ジロー
キラキラ共和国キラキラ共和国感想
【図書館】待ちに待った「ツバキ文具店」の続刊。 かなり前にリクエストして、やっと読めました。 鳩子は守景さんのお嫁さんになった、もちろん、はるなちゃんも一緒だ。 住居の問題、お店の新規開店、いろいろな問題をこなしつつ、代書屋としての顧客の扱いを描く。 いろいろな人のいろいろな人生に向き合う時、おのれの力量が試される。 鳩子の人生は始まったばかり、いろいろな人と歩いて行く、そこで、物語が生まれる。 いろんなつまずきもあるだろう、飛び上るほど嬉しい事もあるだろう。 是非、「ツバキ文具店」からお読みください。
読了日:03月13日 著者:小川 糸
「坊っちゃん」の時代(第三部) (漫画アクション)「坊っちゃん」の時代(第三部) (漫画アクション)感想
本当は文庫本ですが、登録していないのでこちらで・・・ずいぶん前に親本(この本)を読んで、たまたま古本屋で文庫本を見つけ、嬉しくなり購入。 坊ちゃんの時代のシリーズ3巻目、石川啄木のエピソード。 浪費癖で借金まみれ、本当にどうしようも無い男・啄木。 小説家の道を諦めて短歌をに逃れてる啄木を描く。 谷口ジローの画が良い、本当にこの時代にマッチしている。 文庫本だから仕方が無いのだが、谷口ジローの画はもっと大きいサイズが良い。 細かすぎるので折角の細密画がキツイ。 やっぱ親本サイズがお奨めです。
読了日:03月19日 著者:関川夏央
泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)感想
三島屋変調百物語の三巻目。 今回も怪異話が六話収録している。 だいぶ「おちか」も経験を積んで堂に入って来た感じ、しかし、表題作「鳴き童子」の語り手は別だった。 どうにも抗らえない時にも、もっと違う生き方があったのでは・・・ やるせない話でした。 読み進めていって「節気顔」に至った時、偶然の恐ろしさを感じました。 なんと、季節も同じ、時期も同じの「春分の日」に読む事になるとは・・・不思議な巡り合わせを感じます。 怖いだけでは無い、不可思議なお話に酔って下さい。 語り部・宮部の想いの詰まった一級品です。
読了日:03月21日 著者:宮部 みゆき
須藤真澄[自選短編集]梅鼠 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)須藤真澄[自選短編集]梅鼠 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)感想
須藤真澄の自選集、独特の雰囲気を持つ作家さんだと思う。 「ゆず」の頃、何となく遠くで見ていたような気がする。 古本屋で手にして、何となく絵柄が気に入って購入した。 読んで見ると、老人と若い娘の対比がじんわりと沁みる話だ。 老人は想い出を若人はこれからを、共に夢見るポエムがある。 若いのか歳を召しているのか判らない感性がある、ちょっと不思議な雰囲気の作家さんである。 一点鎖線で描く世界は優しい世界に誘ってくれる、良いなぁ・・・ 自選短編集「萌葱」も出ているみたい、古本屋で探して見ようと思います。 
読了日:03月23日 著者:須藤 真澄
MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
古本屋で目に止まったので購入。 あの頃は夢中になって読んでいた。 キートンの自由気儘さと考古学の知識の深さに舌を巻いていた。 再読と言っても、かなり前に読んだので初読と同じ感じ。 キートンの世界観は好きですね、考古学と講師と保険会社の調査員、まとまらないところが良いですね。 どうせ再読ならばと【完全版】を選んだ、コミックは画の大きさが重要です。 さあ、じっくりと読もうか・・・
読了日:03月29日 著者:浦沢 直樹,勝鹿 北星,長崎 尚志
MASTERキートン 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTERキートン 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
キートン・完全版、第二弾! 今回もなるほどと唸るお話を12話収録。 クールで時に熱くなるキートンの人柄が良いですね。 「レッドムーン」と「シルバームーン」は人狼伝説を思い出させるが、凄まじいウィルスのせいだと推測に行きつく。 キートンがちょっとしたことから突き止めていく過程が良いですね。 刑事コロンボの手法と似ている様な感じもします。 脚本が上手いのでしょうね、知識的な事を上手くストーリーに乗せている。 親爺さんや娘さんの遣い方もベストです。
読了日:03月29日 著者:浦沢 直樹,勝鹿 北星,長崎 尚志
MASTERキートン 3 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTERキートン 3 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
続けて第3巻を読む。 浦沢の世界にどっぷりと浸かる。 ついに、宿命のライバル・探偵チャリー・チャップマン現る。チャップリンとバスター・キートンのもじりだろうが、これで益々面白くなる。 今回はサスペンスというよりは、ほのぼのしたストーリーが多い様に感じた。 取り敢えず古本屋では、この巻で終了でした。 また探そうっと!
読了日:03月30日 著者:浦沢 直樹,勝鹿 北星,長崎 尚志
お断り―鎌倉河岸捕物控〈29の巻〉 (時代小説文庫)お断り―鎌倉河岸捕物控〈29の巻〉 (時代小説文庫)感想
久々の佐伯作品、他のシリーズは読む気にならないのだが、このシリーズは、手に取ってしまう。 相変わらずの鎌倉河岸の面々、事件に遊山に忙しそうだ。 マンネリを恐れず続けて行けることが長続きの秘訣だろう。 一篇に事件を3つ詰め込むのが最近の佐伯流みたいだ。 まあ、ぼちぼちと執筆して下さい。 
読了日:03月30日 著者:佐伯 泰英
指人形 (講談社文庫)指人形 (講談社文庫)感想
久々に手に取った観音様の官能本。 単なるエロでは無く女の情念というか、しがらみを描き切った作品。 初期の作品も交じり描き方が統一していない。 いろいろな女性の性の悩みが出てくるが、明日に希望があるのが救いである。 出てくる男性が情けない男ばかり、女性の心の判る逞しい男性像の登場を望む。 性の表現が上手い、観音様独自の書き方が素敵である。 続けて読もうとは思わないが、又いつの日か手にする事だろう。
読了日:03月31日 著者:花房 観音

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2018年3月 5日 (月)

2月の読書記録 読書メーターより

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何となく読書が進まなかった月です、でも、「幻影博覧会」がまとめて読めた事は良かったです。 途中まで読んでいて結果を知りたかったから。

読んだ本の数:10
読んだページ数:2536
ナイス数:862

峠しぐれ (双葉文庫)峠しぐれ (双葉文庫)感想
良かった~葉室節、炸裂です。 親子の情と夫婦の絆、これでもかと描かれています。 峠の茶屋の夫婦は、なにやら訳ありの様子、いろいろなエピソードと過去の情景が描かれる。 志乃と半平の秘密が徐々に判る時、大きなうねりがこの夫婦にも訪れていた。 男の決意と女のしがらみ、自分自身ではどうしようもない流れ、それでも清々しいラストシーンに涙。 葉室麟、惜しい作家を亡くした、合掌。
読了日:02月07日 著者:葉室 麟
鬼平犯科帳Season Best季秋の候 (SPコミックス SPポケットワイド)鬼平犯科帳Season Best季秋の候 (SPコミックス SPポケットワイド)感想
少し季節違いの気もするが、たっぷりと鬼平を楽しんだ。 さいとう・たかおの鬼平は情緒たっぷりでイメージどうりの役者が好きだ。 今回は「乳房」が連作になって210頁もある、情を細かく描いてあって圧巻である。 ともかく、575頁も鬼平の世界に遊べるのは至福の時である。
読了日:02月12日 著者:さいとう・たかを 池波正太郎
幻影博覧会(1) (バーズコミックス)幻影博覧会(1) (バーズコミックス)感想
大正時代をテーマにして冬目景が描く大正探偵ロマン。 不思議な少女・真夜が探偵助手に応募してくる事から物語が始まる。 いろいろな事件を解決していく過程で、少しづつ真夜の秘密が現れてくる。 不可解な言動、知り過ぎている情報量、小児時の記憶の曖昧さ。 果たして真夜という人物はどういう人なのだろうか。 冬目景の美麗なペンタッチに引き込まれ、ついついページが進む。 まだスタートしたばかり、徐々に判る時が来るだろう。 続いて2巻に手を伸ばす。
読了日:02月13日 著者:冬目 景
幻影博覧会 2 (バーズコミックス)幻影博覧会 2 (バーズコミックス)感想
2巻に入り真夜の行動がおかしくなる、未来の現象を話し出す。 松之宮の友人の楳実が興味を抱き接触を図る。 ますます、不可解な事件と真夜の行動に目が離せない。 これから、どうなっていくのか興味深々。 松・楳(梅)ときたら竹は?思ったら、女新聞記者・竹下が出て来た。 これで松竹梅が出揃った、ますます風雲急を告げる、大正浪漫不思議絵図、謎が謎を呼びます。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
幻影博覧会 3 (バーズコミックス)幻影博覧会 3 (バーズコミックス)感想
楳実が信州で行方不明になる、時を同じくして真夜は竹下から預かった資料をどける事に。 一方、弟の病気見舞いに信州に訪れた松之宮は楳実と飲むべく訪ねるが・・・。 不思議少女・真夜の幼い頃に別れた両親が迎えに来る事に、しかし、真夜は両親の記憶がない。 揺れ動く真夜の心に松之宮との別れを言い出せないでいる思いがつのる。 そんな中、松之宮は幽霊画の掛け軸から幽霊が抜け出るという事件解決を依頼される。 事件と自分の身の振り方に迷う真夜、果たして真夜という少女は何者なのか。 いよいよ、冬目景の筆致が冴える。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
幻影博覧会 4 (バーズコミックス)幻影博覧会 4 (バーズコミックス)感想
いよいよ完結編、最終巻。 遂に真夜の両親が迎えに来た、しかし、真夜は疑いを持ち、懐け親である犬の名前を父親に尋ねるのであった。 「月等」(つぐら)の名前が判らなかった父に真夜はその場を去る。 一方、松之宮は真夜を紹介した藤枝博士の事を楳実と話しているうち、全然、思い出せない事に気付く。 いったい藤枝博士とは何者。 そして、真夜の元に両親の遺品が届く、それは立体映像の装置であった。 今の科学では造りえないもの、では、真夜は未来人なのか。 真夜の予言した「関東大震災」が迫る。 大正不思議浪漫、堂々の完結です。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
自選 無用ノ介(3) 牙・・・無用ノ介: マイファーストB自選 無用ノ介(3) 牙・・・無用ノ介: マイファーストB感想
圧倒的な迫力の、見開き十二枚を使い、50両の賞金首からの果たし状の結末を描く「牙・・・無用ノ介」を始め、傑作揃いを集めた、自選最終集。 「やって来た無用ノ介」も「吹雪が無用ノ介の肩で舞う」も傑作中の傑作。 「吹雪が~」は、何度読んでも泣ける。 この、傑作集3冊は保存版です。
読了日:02月16日 著者:
剣客商売 29 (SPコミックス)剣客商売 29 (SPコミックス)感想
コミック版・剣客商売、原作と違うとの指摘もあるが、大島やすいちの漫画で読める幸せを感じる。 例によって人生の儚さと情にうったえる話が続く、良いですね~こんな話をゆっくり読めるのは至福の時です。 原作を読んだ事は無いのですが、活字で読むとまた感慨が違うかも。 そう言えば、「鬼平犯科帖」も読んで無い。 読んだ事あるのは「仕掛け人 藤枝梅安」のシリーズだけだ。 原作に戻るのも一興だな・・・
読了日:02月17日 著者:大島やすいち,池波正太郎
十三人の刺客 (ビッグコミックススペシャル)十三人の刺客 (ビッグコミックススペシャル)感想
何の気なく手に取った。 森秀樹の時代劇は迫力満点です。 しかし、物語に対してページ数が少な過ぎる(190頁)。 いろいろな見せ場がカットされてしまい短縮版の様な仕上がりになってしまった。 最後の大合戦の模様も三〇ページしかない。 迫力のある画が描ける人なのにそこが残念。 ユーチューブ映画版(旧作)を観たが、やはり原作は良い。 刻々と迫りくる日数と時刻がハラハラドキドキする。 映画は三池版より白黒のオリジナル版が、やっぱり良い。
読了日:02月24日 著者:池宮 彰一郎
夜のかくれんぼ (新潮文庫)夜のかくれんぼ (新潮文庫)感想
星新一は良い。 いつでも、時間が無くても、どんな場所でも、そして、一向に古さを感じさせない。 しかし、よくこれだけのアイデアを出したものだなあと思う。 よく奇想天外な結末を用意できると思う。 ショートショート、思いつくのも書くのも、凄いと思う。 星新一の後にはもう誰も続かないだろうな。 不世出の天才だと、確信する。
読了日:02月25日 著者:星 新一

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2018年2月 2日 (金)

1月の読書記録 読書メーターより

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インフルエンザに罹ったり、家の細々したこともあり、たったの2冊です。 こんな月もあるさ・・・

1月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:715
ナイス数:808

善人長屋 (新潮文庫)善人長屋 (新潮文庫)感想
【図書館】善人ばかりが住むという通称「善人長屋」 実は長屋の住人全員が裏稼業を持つ訳あり長屋だった。 そこへ、ひょっこり引っ越してきたほんまもんの善人「加助」人助けが生きがいの加助が持ち込む面倒をどうにかこうにか片を付けるが。 お話の謎解きも良く出来てるが、西条奈加のしゃべり口調の文面についつい引き込まれてしまう。 四季をあしらった文章に自然に長屋に住んでいる感覚が移ろう。 九話のお話もいろいろ多岐に及んで面白かった。 続きがありそうなので手に取りたいと思います。
読了日:01月09日 著者:西條 奈加
閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)感想
今回は長編でじっくり楽しませてくれる。 最初は大物悪党が惨殺される、しかし、裏を探ると単なる私怨かとも思われる。 「閻魔組」の声明が出され、堂々と殺しが始まる。 単に殺しの理屈が合わない、長屋を上げての探索に、八丁堀と夜叉坊主の影がちらつく。 お縫いの恋を交えて、果たしてどう決着するのか・・・西条奈加、好調の人情ドラマ第二弾! 謎が解ければ悲しみが残る、善人長屋の人達が一世一代の大活躍。 第三弾も出ているが文庫化を待つ!
読了日:01月22日 著者:西條 奈加

読書メーター

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2018年1月 2日 (火)

12月の読書記録 読書メーターより

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「切り絵図屋清七」をシリーズ読んで見た、方々に広がり過ぎた感あり、話が全然進まない、これで放り出したら藤原緋沙子の面目丸つぶれ。 何とか続きを書いてもらいたい。

12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2195
ナイス数:1008

ふたり静―切り絵図屋清七 (文春文庫)ふたり静―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【再読】読み終わるまで、一回読んだ事を忘れていて熱中した。 前に読んだのは五年前、すっかり忘れ感想を書きに来て再読を知る。 ほんと、大丈夫かなぁ、健忘症に一歩近づいたみたいだ(笑) 話は、切り絵図づくりを思い立ち仲間と立ち上げるまでを描いている。 登場人物に一癖も二癖もある人物ばかり、いろいろ膨らみもあり面白くなりそうである。 読んだのが一巻だけなのか調べなくては(笑)
読了日:12月01日 著者:藤原 緋沙子
最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)感想
名うての女流作家8人が顔を揃えたアンソロジー。 実に面白い、8人8様それぞれの感性で「最後の恋」を書いている。 「春太の毎日」がひねりが効いていておかしい。 「わたしは鏡」はミステリー調でぐいぐい引き込まれる。 でも、何と言っても「おかえりなさい」のホラーもどきの表現が凄い、最後の最後に自分の安住の地を知るというウィットがストンと落ちる。 角田光代の二弾三段攻めに参ってしまった。 平成20年の作だが、永遠に残る作品では無いだろうか。
読了日:12月08日 著者:阿川 佐和子,沢村 凜,三浦 しをん,柴田 よしき,乃南 アサ,谷村 志穂,角田 光代,松尾 由美
紅染の雨―切り絵図屋清七 (文春文庫)紅染の雨―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【図書館】切り絵図作りは順調に進んでいるが清七の周りではいろいろな難事が勃発する。作者は切り絵図制作に庶民の苦労話を交えてストーリーを進めて行こうという考えだと思う。回はおゆりの前身が判る過程に嫌味な武士の影が・・・おるいと菊馬の一件もどうにか元に戻っただけ、すべてがこれからである。三話目は与一郎の父親が紀の字屋を訪ねて来て仕事を依頼する、しかし、仕事の本元の仏像が盗まれてしまう。 ちょっと強引な関わり方だが、物語の進行上仕方が無い、起こるべくして事件が起こるって感じ。これから、肉付けしていくんだろうな。
読了日:12月12日 著者:藤原 緋沙子
飛び梅―切り絵図屋清七 (文春文庫)飛び梅―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【図書館】先ずは忠吉の父親が判明して嬉しい、還らぬ人になってしまったが・・・しかも、母親と共に暮らす人生を選ぶ、足の悪い母親を見捨てる事は出来ないよな。 清七の父が探索する事件に、否応なく関わってしまった。 父への襲撃の現場に立ち会ってしまったのだ。 それにより、長谷家に関係するようになる、また、おゆりの知り合いの武士が殺される、それを見た船頭が行方不明。 いろいろな事件が強大な事件の幕開けを匂わす。 結局、事件は終わらず次巻に続く。 父の追いつめる黒幕とは、無事に帰れるのか。 清七の生き様も微妙・・・。
読了日:12月16日 著者:藤原 緋沙子
切り絵図屋清七 栗めし (文春文庫)切り絵図屋清七 栗めし (文春文庫)感想
【図書館】シリーズ第4弾! いよいよ、悪の所業が判って来た、しかし、知れば知るほど谷田部は小ズルい男だなぁ。 いろいろ、エピソードを絡めているから話が全然進まない。 義母の話、兄嫁の話、兄の話、義父とその友人の話、事件に関わった人物のエピソード・・・話を広げ過ぎだと思う。 次巻が未だ、出ていない、終わりはあるのか。 切り絵図屋の隆盛に照準を合わせた方が良かったかも。 これでは、武士を捨てた意味が無いのでは。 刀まで貰っちゃって(笑)
読了日:12月20日 著者:藤原 緋沙子
映画狂時代 (新潮文庫)映画狂時代 (新潮文庫)感想
【図書館】映画好きが映画に関する事をエッセイやら作品にして発表したものを集めたアンソロジー。 著名人から見た映画論というべき書き物。 壇ふみのチョイスがいろいろな場面を入れて楽しい。 ひとつの映画をとっても、いろいろな感性があるんだなぁと改めて思う。 中でも松本清張の「顔」は映画は観たことないが、この表現は「映画的」だなあと思いました。 壇ふみさん、本職は女優なんだなぁとしみじみ感じました。 いろいろ引き出しのある人なので本職が判らなくなっているマルチタレントのひとり。 壇ふみの「映画愛」が溢れている本。
読了日:12月25日 著者:
岩田専太郎さしえ画集 (1976年)岩田専太郎さしえ画集 (1976年)感想
【再読】大掃除を終わって、ひょいと棚を見ると「岩田専太郎さしえ画集」が、目に付いた。 休憩がてら取り出して観る。 やはり、良い、何回観ても良いもんだなぁ。 挿し絵だから要点を纏めなければならない、しかし、筋だけではつまらない、その点、岩田は上手に描いている。 人物の描写が上手いのである。 思えば「木枯らし紋次郎」の挿し絵に惚れ込んで大枚20,000円の高い買い物だった。 女房に頼み込んで買ったと思う。 しかし、岩田の絵は良いなぁ、流れるような女の線が素敵です。 
読了日:12月30日 著者:岩田 専太郎

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2017年12月 2日 (土)

11月の読書メーター 読書メーターより

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今月は比較的活字本が多かった気がします、「猿若町捕物帳」が続けて読めたせいか、登場人物に感情移入できました。 「風の市兵衛」も二冊同時で、たっぷり楽しめました。

11月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5678
ナイス数:1427

秘密探偵JA (13) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (13) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】戦争を造り出し、武器の輸出でぼろ儲けを企む「黒い手の商人」の幹部が捉えられた。 幹部の脱走を助け組織の幹部に潜り込もうとする次郎。 裏切りかどうか見極めようとする組織と虚虚実実の戦い。 果たして、次郎はJ機関を見捨てて「黒い手」に入ってしまうのか・・・ 「黒い手」壊滅を目論むJA飛鳥次郎の最後の戦いを描く感動巨編。 秘密探偵JAも長く続きました、偏に望月アクションの賜物だと思います。 望月死してもJAは死なず、ですね。 「ワイルド7」もあるし、再度、読み返す機会があると思う、改めて望月氏に合掌!
読了日:11月01日 著者:望月 三起也
旗本ぶらぶら男 夜霧兵馬(二) 影斬り (幻冬舎時代小説文庫)旗本ぶらぶら男 夜霧兵馬(二) 影斬り (幻冬舎時代小説文庫)感想
旗本ぶらぶら男、シリーズ第二弾! 今回は曰くありげなお殿様の護衛で伊那に旅に出る兵馬を描く。 それは、一橋家と外様大名・伊那家と老中・田沼の三つ巴の戦いであった。 ちょっと兵馬の立ち位置が違うなぁと思いつつ、なんとか読み終わった。 今回は剣戟シーンも少なく、物足りない。 結果が見えているのに待たされる感じ、ストーリーを再構築した方が良いと思う。 兵馬の良さがまったく無い一篇でした。 何も考えないでサクサク読めるのは良い、ただそれだけで終わってしまう。 佐々木裕一らしいと言えば言える。
読了日:11月03日 著者:佐々木 裕一
にわか大根―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)にわか大根―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)感想
近藤史恵の捕物帳シリーズを古本屋で見つけた。 シリーズ、どこを読んだか判らなくなっている(笑) 古本屋なので巻数が揃っている訳では無い。 袖文で、シリーズ最初らしい、しかし、解説を読むと三作目。 どうやら刊行順がバラバラらしい・・・ で、三作目から読み始めると登場人物に記憶がある。 一作目を読んでいるらしい。 同心・玉島千蔭を中心に小者の八十吉、義理の母のおふく、最大の協力者・水木巴之丞、吉原の遊女・梅が枝が解き進む大捕物。 どうやら順に読んだ方が人との関わり合いが良く判って良さそうだ。 
読了日:11月06日 著者:近藤 史恵
AKIRA(1) (KCデラックス ヤングマガジン)AKIRA(1) (KCデラックス ヤングマガジン)感想
【再読】と、行ってもストーリーその他全然覚えていない。 久々に大友克洋を読みたくなって本棚から引っ張り出してきた。 徐々に何かに巻き込まれていく雰囲気が良いですね。 バイクシーンと駆け回るスピード感、大友の面目躍如ですね。 ちょこちょこ小ネタを効かすところがまた憎い。 下水道の場面がスリリングで面白い。 こんなに分厚くて1000円、昔は安かったなあ。 B5判・357頁、どっぷり大友ワールドに浸りました。 さぁ、2巻目に行きましょうか。
読了日:11月07日 著者:大友 克洋
AKIRA(2) (KCデラックス ヤングマガジン)AKIRA(2) (KCデラックス ヤングマガジン)感想
【再読】徐々に真相に近づいて行く、41号とは、アキラとは、棲ざましいエネルギーを感じる。 金田は、鉄雄はどうかかわって来るのか。 ラボに潜り込んだ金田とケイ、すったもんだのうえ、遂にラボ壊滅。 さして、ア・キ・ラが姿を現す、果たしてその能力は。 大友の持っている才能をこれでもかとぶち込んだ迫力巨編、いよいよ目覚めた感じ。レーザーで狙われた鉄雄は、それに巻き込まれた金田とケイの運命は・・・まだ、2巻目です、更にストーリーはヒートアップします。 300頁、若干ボリュームダウン・・・ 
読了日:11月07日 著者:大友 克洋
AKIRA(3) (KCデラックス ヤングマガジン)AKIRA(3) (KCデラックス ヤングマガジン)感想
【再読】物語に動きがついて来た、軍と都市ゲリラとミヤコ様、そして、金田達、四つ巴の戦いが火蓋を切った。 いろいろな所でドンパチが始まる。 戦車や警察の警戒ロボットなど特殊な兵器が街中に現れる。 アキラ争奪戦に巻き込まれた金田とケイは、なんとかアキラを奪還できるのでしょうか。 そんな矢先にタカシが撃たれてしまう、あまりのショックにアキラが発動してしまう。 一瞬にしてビル群が壊滅してしまう、瓦礫の中佇むアキラに近づく影、鉄雄の姿があった・・・ 街中の市街戦、ビル群崩落、大友アクション満載の第三巻!
読了日:11月07日 著者:大友 克洋
AKIRA(4) (KCデラックス ヤングマガジン)AKIRA(4) (KCデラックス ヤングマガジン)感想
【再読】アキラを大覚様と崇める「大東京帝国」の横暴ともいえる占拠が続くネオ東京。 そんな中、ミヤコと接触を図るケイとチョコおばさん、大東京帝国軍と小競り合いを繰り返し、徐々にアキラの秘密に近づいて行く。 そして、鉄雄とミヤコの邂逅、ミヤコは鉄雄の覚醒を促すが・・・今回は帝国軍の超能力の実験に明け暮れる、帝国軍幹部の「隊長」の動きに左右される軍、やはり、烏合の衆か。 そんな中、またしてもSOLの発動、大壊滅の中、鉄雄とアキラは覚醒接触する。 ますます混沌としてきたこの物語は果たして何処に行きつくのだろうか。
読了日:11月08日 著者:大友 克洋
AKIRA(5) (KCデラックス ヤングマガジン)AKIRA(5) (KCデラックス ヤングマガジン)感想
【再読】遂に、超能力に目覚めた鉄雄、しかし、それはコントロール不可能なものだった。 アキラの秘密に米ソの研究機関も出動し、アメリカ空母も日本に接近。 一方、打倒鉄雄に意欲を燃やす金田が戻ってて来た。 米ソを巻き込みますます拡大して行く戦況に、ケイに与えられた任務とは・・・今回は戦いもビッグに、月を破壊する鉄雄、空母に突っ込む鉄雄、だんだん人間離れして行く鉄雄、凄い変貌ぶりに目が離せない。 果たしてケイの役割は、金田の登場に見せ場は有るか、それぞれの想いを乗せて、いよいよ物語もクライマックス! 
読了日:11月08日 著者:大友 克洋
AKIRA(6) (KCデラックス ヤングマガジン)AKIRA(6) (KCデラックス ヤングマガジン)感想
【再読】遂に、決着のつく日が来ました。 最後は、壮絶な一騎打ち、カオリが味方するが、最後は殴り合い。 子供の喧嘩のよう、そこへアメリカ軍が、一気に大人の喧嘩に。 空母は沈むは、レーザー兵器はぶっ壊れて落ちてくるは、しっちゃかめっちゃか。 そんな状況の中金田は鉄雄の心を知る。 本当に大事なのは「友情」なんだと、そこに、介入して判りづらくするのは大人なんだと。 瓦礫の街に摩天楼の幻影が見える、それは、金田たちの未来だ、きっと大都会が甦る。 金田達の疾走シーンが約束している。 巨大SFロマン、一巻の終わりです。
読了日:11月08日 著者:大友 克洋
ときどき旅に出るカフェときどき旅に出るカフェ感想
【図書館】ホッと出来るカフェ&BOOKです。 アラサー独身の瑛子は生活を満喫してる、でも、悩みが無いかというと、そうでも無い。 ある日、近くにカフェがあるのを発見、しかも、店長は昔の後輩だった。 店長・円(まどか)と日常の謎を解決しつつ、いろいろな変わった外国のスィーツを楽しむ小説。 近藤史恵が「ビストロ・パ・マル」に続いて贈る、飲食コージーミステリー。 瑛子と円を取り巻く人たちと、一年の季節の移り変わりを描く、何となくほんわかするストーリー。 シリーズ化になるのかな・・・
読了日:11月09日 著者:近藤 史恵
犬とペンギンと私 (幻冬舎文庫)犬とペンギンと私 (幻冬舎文庫)感想
【図書館】小川糸のエッセイと言う事で読み始めた。 日常の事(特に犬との事)が詳しく書いてある。 独特の感性のある文章を期待したが日記みたいである。 人の日記は観たくないなぁと、途中で止めてしまった。 ダラダラとした記述では無く、日常のキラリとした光景を作者の眼を通して描いて欲しかった。 小川糸ファンは嬉しいだろうが文章を読むという楽しみとは違うと思う、金とってるのだから(私は図書館ですが・・・)やっぱり、それなりのものが欲しい。 「キラキラ共和国」楽しみにしています。
読了日:11月10日 著者:小川 糸
その日暮らし (集英社文庫)その日暮らし (集英社文庫)感想
やはり良い。 日記風のエッセイを読んだ後だから余計に感じる。 森まゆみの着実な生き方と視線の先にある光景、エッセイという物はこんな感じで、心に響いたものを書き写したい。 日々の路傍の植物、ゴミに関する視点、コンビニの一考察、暖かく見守る森の視線がある。 エッセイは日記では無い、そこに、作者の想いが無ければ読む価値は無い。 この作家を読む度に思うが、自由に生きていると感じると共に、自分にも厳しい人なんだなぁという事。 「寺暮らし」と共に珠玉の一冊。 杉田比呂美のカバーと挿し絵が、雰囲気を伝え、洒落ています。
読了日:11月11日 著者:森 まゆみ
うめ婆行状記 (朝日文庫)うめ婆行状記 (朝日文庫)感想
【図書館】宇江佐さんがガンと戦いながら書いた最後の原稿、そうしてみると、思い当たる節が各所に見える。 お話は梅が亭主の突然の死と子供たちを独り立ちさせている現時点を考えて、前々から思っていた独り暮らしを決心する話。 独り暮らしの細々した厄介さ、その、淋しさ、幸福感、前に進む努力、宇江佐さんの置かれた状況が心に沁み渡る。 梅婆の日常を描くと共に生死の狭間に生きる問題を、静かに語りかける。 生きる喜びを書いて来た宇江佐さん、死に思いを馳せる書き方は初めてだと思います。 暖かい話をありがとう。 合掌!
読了日:11月12日 著者:宇江佐真理
ほおずき地獄―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)ほおずき地獄―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】少女の独り言から静かに物語は始まる。 少女の独り言と幽霊さわぎが交錯する、果たして、この少女は? 千蔭の嫁取り騒動と幽霊さわぎが同時進行、幽霊の正体は、遂にお駒と結婚か。 相変わらず八十吉、巴之丞、梅が枝は元気。 千蔭が紐解いた答えは、切なく哀しい、徳治の病は死んでも治らないんだろう・・・しかし、これだけの物語をギュッと凝縮して治めるのは大変苦労しそう、作家さんという商売も出来そうで出来ませんね。 近藤史恵、凄い作家だ。 お玉の恨み、せめて芝居で晴らして上げたいものだ、巴之丞、利吉、ガンバレ!
読了日:11月13日 著者:近藤 史恵
土蛍: 猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)土蛍: 猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】ちょっとした釦のかけ違いが、大きな事件を起こす。 そんなかけ違いの誤差を見つけ解決に導く、捕物帳の醍醐味である。 千蔭の見つめる陰と八十吉の見つめる陰、同じものなのに映るものは違う。 玉島千蔭、捕物の謎は解きほぐせても、恋のいろはは違うようだ。 しかし、近藤史恵は、いろいろ引き出しを持っている作家だ。 今回の四編も良い味を出している。 巴之丞と梅が枝のからみが少ないのが残念。 やはり、長編の方が良いなぁ。 続刊が楽しみ。
読了日:11月15日 著者:近藤 史恵
鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(三) (PHP文芸文庫)鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(三) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】シリーズ3巻目にもなると、登場人物にも愛着が湧いてくる。 相変わらずサバの個性が素晴らしいです、霊感もどきの予兆を見る事が出来るらしい。 「出戻り文箱」という珍現象を皮切りに、一人の人物に焦点が合っていく。 異常な性格の男は「おはま」に眼を付けた、それを阻止しようと拾楽らが協力して退治する。 貫八さんの勢いが無い、もう少し元気があっても良い。 性格付けが一巻では、明るくガラッパチな所があって、独りよがりなところがあったように感じた。 ゆくゆくは「おはま」と一緒になると思う拾楽とのバランスが悪い。
読了日:11月21日 著者:田牧 大和
遠き潮騒 風の市兵衛19 (祥伝社文庫)遠き潮騒 風の市兵衛19 (祥伝社文庫)感想
【図書館】久しぶりの「風の市兵衛」シリーズ。 今回は弥陀ノ介の幼なじみの消息が判ったと言う事で、市兵衛も下総八日市場に同行することに。 一方、深川で起こった干鰯〆粕問屋殺しの下手人が銚子湊に関係すると睨んだ「鬼しぶ」は急行するが・・・あわや、市兵衛と鬼しぶのニヤミスも起こりえる、市兵衛一家の銚子活躍編。 行方不明になる理由が弱いが、その後の生活を守ろうとする「良吉」が泣かせる、それぞれに汚点を残す結末であった。 2冊・同時発売なので「架け橋」に移ります。 ちょこっと見たら関係性は無いみたい。
読了日:11月25日 著者:辻堂魁
架け橋 風の市兵衛20 (祥伝社文庫)架け橋 風の市兵衛20 (祥伝社文庫)感想
【図書館】二冊、同時発売の片割れを読む。 今回は懐かしい「青」が身重になって登場。 頼られた市兵衛が須賀湊に急ぐ、青は弥陀ノ介の最愛の女だった。 道中、海鮮問屋と仲良くなるが、それは、女海賊に目星を付けられた海鮮問屋であった。 市兵衛はどうにか女海賊と勝負を着けるが、市兵衛ではなくともいいんじゃないか。弥陀ノ介の話にして決着をつけた方が弥陀ノ介が目立つんじゃないかと思う。 市兵衛の婚姻は京都の恋で破談に、これで終わりでは引っ張った甲斐が無いのではと思う。二作とも弥陀ノ介と無理にコンビを組ませた感がある。
読了日:11月26日 著者:辻堂 魁

読書メーター

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2017年11月 3日 (金)

10月の読書記録 読書メーターより

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望月三起也の「秘密探偵JA」に終始したひと月でした。 懐メロに浸りだしたと言う事は、歳を取った証拠ですね。 子供の頃に読んだ漫画、今でもワクワクします。

10月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:4992
ナイス数:1336

猫弁と指輪物語 (講談社文庫)猫弁と指輪物語 (講談社文庫)感想
猫弁シリーズ、第三弾! 相変わらず良い雰囲気を醸し出したいる。 二弾を読んでだいぶ間が開いたが、スッとこの世界に戻れる感じ。 婚約中だが不安定な感じが、何とも言えない。 弁護の処理能力と婚約者に対する態度が、どうも判らないが、猫弁の誠実さゆえの勘違いなんだろうな。 こういう夢のある話は、たまに読むとゆったりした気持ちになれるので良いですね。 猫弁シリーズ、図書館に予約しようかな。 大山敦子、脚本家上がりだからシーンのメリハリが効いていて好きです。 「あずかりやさん」シリーズも大山氏でした、雰囲気が良い。
読了日:10月02日 著者:大山 淳子
秘密探偵JA (1) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (1) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】久しぶりに本棚から引っ張り出した。 懐かしいJAが笑っています。 もう望月氏も居ないんだなぁ・・・思えば少年キングを読んでた頃が、一番ワクワクしてた時期だと思います。 飛鳥次郎の活躍はこの香港からスタートしたのでした。 心変わりをする薬を武器に世界転覆を図る組織に密かにスパイの独りとして単身挑む次郎、武器の調達、華麗なるガンアクション、熱い心の次郎が魅せる友情、望月漫画のすべてが詰まっている熱血漫画。 もう少し描いてもらいたい作家でした、合掌!
読了日:10月04日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (2) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (2) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】2巻は舞台がアメリカへ、西部劇を思わせる街で調査をする次郎。 白人と黒人の憎しみを煽って内乱を起こし、その裏では金儲けを企む暗殺集団、大統領の特命を受け調査を続ける次郎に魔の手が迫る。 傷だらけになりながらも暗殺団壊滅までの活躍を描くアクション巨編。 望月三起也のアイデアが縦横無尽に生かされている。 出てくる悪役が何ともバタ臭い顔でアメリカ映画を観ているようです。 初期の傑作「ムサシ」を彷彿させる絵柄とアクションである。 「オンブ」がアメリカに来ている事も不思議な偶然(笑)
読了日:10月04日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (3) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (3) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】3巻は毒ガス兵器で世界征服を企む秘密結社のアジトに潜入破壊工作をするJA飛鳥次郎とスペード・ワンの活躍を描くスリリング編。 治外法権と完全武装で守られた要塞のようなアジトに潜入する次郎、幾重にも張り巡らされた罠を掻い潜り次郎は果たして捉えられた博士を助け出せるか、そして壊滅までの打撃を与えられるのか。 望月アクションが冴えに冴えるノンストップ・アクション。 秘密兵器の「火器自転車」も登場!
読了日:10月04日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 4 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 4 (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】J機関の空母シーアルプスで行われる「JA昇進テスト」に秘密結社「赤い天使」のスパイが潜り込んだ・・・炙り出すため次郎もそのテストに参加するが、次々とテスト生が事故で死ぬ。 JAテストで、いろいろなカリキュラムが行われるが、JAになる行程がひとつひとつ判って嬉しい。 果たして、次郎は敵の正体を暴くことが出来るのか。 このテストで貴重なJAの一人を失った事は大きい。 最愛の恩師との死闘を描く「影の誘拐魔」も併録。
読了日:10月06日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (5) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (5) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】秘密結社「赤い天使」が開発中の秘密兵器の設計図を奪取するためルシアン国に潜入する次郎の活躍を描く。 難攻不落の要塞のような本拠地の様々な罠をくぐり抜け次郎は無事設計図手に入れられるのか。 いろいろな武器が登場する、これぞスパイ・アクションの醍醐味。 ついつい、読み耽ってしまう、ユーモアを交えた望月アクション、もう再読でしか読めないんだなぁ。 最後の「新撰組」読みたかったなぁ。
読了日:10月06日 著者:望月 三起也
横濱エトランゼ横濱エトランゼ感想
【図書館】大好きな大崎梢の本、タイトルは面白そう。 しかし、読み進める内に観光ガイドかと思ってしまう。 まぁ、タウン誌の高校生アルバイトが主人公なので、仕方が無いと言えばそれまでなのだが・・・高校生の揺れ動く心情に古くからある街の謎らしきものを絡めて描く。街の情景に心が言ってしまい、主人公の心情が着いて行かない。 高校生だからかフラフラ揺れる、お相手の感情は一切書かれていない。 いろいろ成長過程の迷い道、新たな生き方を見つけた「千紗」ちゃんは、まだ大学一年、これからだ! もっと千砂ちゃんに添えればベスト。
読了日:10月10日 著者:大崎 梢
俺の新選組 上 望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)俺の新選組 上 望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)感想
【再読】 古本屋で手に入れた。 一回読んだコミック本、定価650円は高いので。 懐かしの「新撰組」それが、望月三起也ペーストとくれば面白い。 しかし、意外とアクションシーンが無い、ぐじぐじ話し合ってる場面や歴史の解説シーンが続く、こんな話だったっけ? 中編と下編で転がり始めるのかな。 まぁ、望月三起也のチャンバラとペンタッチが見られたからいいや。 あの、独自の視点のカットは三起也節ですよね。 しかし、刀のすり替えとか、小さなやり取りを忘れてストーリーが終わってしまう相変わらずボケ倒してる、お約束通りです。
読了日:10月10日 著者:望月三起也
秘密探偵JA 6 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 6 (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】「鉛のパンチ」休暇中の次郎がプロボクサーのボディガードを頼まれる。 忍び寄る魔の手を必至の攻防、相手が殺人結社と判るラストとプロボクサーの出生が「王子」と判明した事がグッド。 しかし、J機関上げてのガードは遣り過ぎでは。 秘密基地を作ろうと画策する結社と凄まじい身体能力の犬神一族の争いに巻き込まれる次郎を描く「謎の犬神一族」を併せて収録。
読了日:10月11日 著者:望月 三起也
猫弁と少女探偵猫弁と少女探偵感想
【図書館】百瀬の周りでは、相変わらず小さなもめごとが起こる。 登場人物全員に愛を振りまくが、見当違いの事も・・・ こういう書き方って好きです、ひとつのエピソードから次へ、人物が絡まって次のエピソードへ、そして、伏線が回収される。 猫弁の結婚観というのは、ハッキリしないが、それでよいと思う。 いろいろあるのが人生、二人でその場しのぎの生活もありだと思う。 いろいろ考えて、頭の良すぎる事も考え物だと。 とはいえ、後、一巻で完結、さてはて、どのような着地点を用意してるのか・・・
読了日:10月11日 著者:大山 淳子
秘密探偵JA 7 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 7 (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】日本における傭兵組織・流血兵団を壊滅すべく、独り潜入し兵団の精鋭・スパイキラーとの死闘を繰り広げる次郎の活躍を描く「流血兵団」と、子供たちが殺人鬼に変わる謎を探る次郎の前に、次々と襲い来る刺客たち。「ちいさな暗殺者」(前篇)を併せて収録。 潜入ルートとか秘密武器の見せ方が上手い。 次郎の葛藤とか少年誌故の描き方等、苦労の跡が見受けられる。 やはり、望月氏は少年の気持ちに沿った漫画家ですね。 アクションと秘密探偵の悲哀をさり気なく描いた好編。
読了日:10月14日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (8) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (8) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】K国副大統領の暗殺は次郎の活躍により阻止できた、しかし、そこにおける経緯に次郎の悲しみがあった。 少年マンガで、そこまで裏を描く必要があったのか・・・痛快アクションのJAには珍しいしんみりとしたラストが異彩を放つ「小さな暗殺者」(後編)と、謎の組織「ハンギングツリー」によるミサイル製造、発射を阻止しようとするJ機関の精鋭部隊の潜入破壊工作を描く「ミサイル事件」を併録。 手練れのハンギングツリーと次郎の手に汗握る攻防と秘密武器の数々、これぞスパイアクションの決定版! 007も真っ青の傑作です。
読了日:10月15日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (9) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (9) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】世界的に有名な殺人集団「赤い骨」、司法取引で幹部の情報で日本への工作は失敗に終わった。取引の一つに、「家に置いてきた息子の命を守り助け出して欲しい」との条件があり、次郎はマカオに飛ぶ。 しかし、子供は誘拐され「赤い骨」の本拠地に連れ込まれてしまった。 見習い機関員と堂々乗り込む次郎と敵のボス・プリンス・ジョーとの駆け引きと一騎打ち。 次々と襲いかかる暗殺者、傷つきながらも任務を遂行しようとする次郎の姿が見事! 単独短編「吸血鬼」を併録。
読了日:10月16日 著者:望月 三起也
猫弁と魔女裁判猫弁と魔女裁判感想
【図書館】遂に完結編。 この文体が良いですね、ゆったりした書き方と転調の良さ、大山ワールドですね。 母との再会は百瀬にどんな変換点をもたらすのでしようか。亜子もこういう人と付き合ってゆくのは大変だと思う、それでなくても結婚は大変な労力を使うものですから。最後と言う事でオールスターの登場でした、まこと先生と帆巣の結婚は、やっぱりと言う感じでピッタリ。百瀬と亜子、お互いの事を想っているのに擦れ違い、このケースは極端だけどこういう事もあるよって大山氏は言っているのだろう。個人的には「ぶんぶん」の登場が嬉しい。
読了日:10月16日 著者:大山 淳子
宿敵 鬼役(二十二) (光文社時代小説文庫)宿敵 鬼役(二十二) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】今回は奇しくも蔵人介の家族が巻き込まれる危難を描く。 先ずは義父が奥儒者が斬られた件に巻き込まれる、殺された儒者の側に血にまみれた刀を持つ義父が立っていた、折から密命を受けた蔵人介が動く。 次は卯三郎が恋に落ちた町娘、その親がらみで密命が転がっていく、果たして卯三郎は・・・ 最後は志乃が薙刀の果し合いを求められる、その裏には悪事を企む女官の姿が・・・三篇を通して不気味な「痩せ男」の寿詞が響く、更に強大な敵の気配が・・・蔵人介が斬られるなど、次巻に期待を持たすシリーズの始まり。坂岡時代劇、快調!
読了日:10月22日 著者:坂岡 真
秘密探偵JA (10) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (10) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】「脱走列(前篇) 一枚の写真から、獣に襲われた列車が人の手に寄るものだった、解明するために一路インドに向かう次郎。 話を聞く内に、取り残されたサーカス団150名を脱出させるため便宜を図る事に協力する次郎。 さまざまな陰謀を抱え最終手段の「脱走列車」は出発する、果たして次郎は降りかかる危機を乗り越えられるのか・・・ 望月アクションが、これでもかと襲いかかる、急襲軍と向かい打つ次郎との虚虚実実のやり取り、思わず興奮しました。 オンブの取り扱いが、やや雑ではあるがアクション重視の望月氏の遊びと考えたい。
読了日:10月27日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 11 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 11 (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】「脱走列車」(後編) 一進一退を繰り返す列車は脱線の最大の危機に、そこでも次郎は機転を効かす。 内なる危機と押し寄せる暴徒軍、四面楚歌の次郎に協力者が現れる。 最大の悪を目の前にして次郎の怒りが燃える、手にしたアーマライトM16が火を噴く時、すべてが終わる。次郎をより困難な状況に置く設定と列車での集団脱走という状況が人間ドラマを生む、良く練られたストーリーかと思います。こんな自由な感性の作家がいないのは漫画の明日にもつながる事なんだろうなとしみじみ思ってしまった、今の子供はつくづく不幸なんだなと。
読了日:10月27日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (12) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (12) (ホーム社漫画文庫)感想
【再読】「幻のハーケンクロイツ」 イタリア旅行中の次郎とオンブが巻き込まれた事件。 旧ドイツ軍の制服に身を包み、イタリア各地を襲撃する「幻のハーケンクロイツ(鍵十字)」。ハーケンクロイツの野望と真の目的を探る様指令が出された。 手がかりを追ってローマに着いた次郎を襲うハーケンクロイツ、何故、執拗に襲ってくるのか、判らぬまま反撃に終始する。 次郎の攻撃のアイデアとナチス軍の武器・コスチュームにドイツ戦線の楽しみも味わえる。 望月三起也の魅力いっぱいの一冊。 ストーリーが突然、終わるのが、やや不満。
読了日:10月28日 著者:望月 三起也

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2017年10月 2日 (月)

9月の読書記録 読書メーターより

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鯖猫長屋シリーズは面白い、独特の感性だ。 今月はエロティックな作品も多いなぁ(笑)
9月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:4408
ナイス数:1330

鉄楽レトラ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)鉄楽レトラ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
途中で止まっていたシリーズを完結まで読んで見る事にした。 古本屋で全6巻セットで売っていたので購入。 夢を無くし新たな夢に向かって第1歩を歩き出す。 バスケット・ボールを諦めて、今は何の希望も無い鉄宇、唯一手元に残ったのは、昔行きずりの女の子にもらった赤いフラメンコ・ダンスの赤い靴。 ダンス・スクールを探すのだが・・・ 先の見えない高校生の旅が始まる。 佐原ミズは好きな作家です。 次巻が楽しみです。
読了日:09月03日 著者:佐原 ミズ
鉄楽レトラ 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)鉄楽レトラ 2 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
スタジオの開設が森野先生の驚異のダンスで決まった、無理をした影響で、2ヶ月の療養となった先生の孫の「皐」に教授する事に。 そこで、基本の用語を教えてもらう、初めて「レトラ」という言葉に出会う。 フラメンコで「唄をもらう事」をレトラと呼ぶ、これがタイトルのレトラだ。 徐々に判って来た。 妹の弁当を届けに行った学校の高等部で運命の人と出会う。 苦労してバスケに挑む「藤本さん」を見た時、かすかな希望の灯が・・・さぁ、物語は動き始めた! 続いて3巻に。
読了日:09月04日 著者:佐原 ミズ
鉄楽レトラ 3 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)鉄楽レトラ 3 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
菊地君は変声期を経て美声の時は終わった、そのことをからかわれた時、市川君は勇気を振り絞り声を出す。 そのことが原因で相手から暴力を振るわれる。 しかしそれは、自分を犠牲にしてまで相手の役に立つという市川君の言葉にあった。その言葉に感動し、鉄宇は菊地君を説得しようと思い立つ。 人の役に立ちたい、その思いが菊地君を奮い立たせる。 こうしてフラメンコのカンテを唄うことになった菊地君。 市川君、菊地君、鉄宇とのフラメンコ生活は静かに始まった。 物語が始まる気配、静かに、力強く!
読了日:09月04日 著者:佐原 ミズ
クジャクを愛した容疑者 警視庁いきもの係クジャクを愛した容疑者 警視庁いきもの係感想
【図書館】シリーズ第四弾! ますます動物愛が半端ない薄巡査、須藤警部補は振り回されっ放し。 動物愛故の推理がどうにか的中してしまう、このシリーズは面白いですね。 今回は、ピラニア、クジャク、ハリネズミと三種。 今回から芦部巡査部長がチームに参加するが、これまた少し変わっている。 果たして凸凹コンビ+1は今後どういう展開になるのか、ますます面白くなりそう。 テレビドラマも好評だが、いよいよ最終回、面白いドラマだったので残念です。
読了日:09月06日 著者:大倉 崇裕
鉄楽レトラ 4 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)鉄楽レトラ 4 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
今回は夏の花火に併せ、片思いの彼女への市川君の失恋を描く一遍。 淡く、切なく、一途な愛、それと同時に友達ふたりも、いろいろな事情も絡んで・・・こんなナイーブな恋があるのかなぁと思わせるけど、それが佐原ミズなんだろうな。 別の舞踏場で別のチームのフラメンコを観て衝撃を受ける三人、「どんなに他人が否定したって、自分が心惹かれるのなら、それは貴方にとって正解になる」森野先生の言葉が胸に刺さる。 静かに静かに、動き始める三人の青春、ますます眼が離せない。
読了日:09月06日 著者:佐原 ミズ
鉄楽レトラ 5 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)鉄楽レトラ 5 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
シリーズも終盤に差し掛かった、今回は強ボス・河内美和が登場。 河内は森野先生の講師で、森野先生が若い頃に膝を壊す原因を作った女性だった。 河内はちんたらやっているから上手くならない、そんな指導を続けている森野が悪いと言う。反発しても実力が無い鉄宇、自分の為、森野先生の為、努力を重ねる鉄宇たち3人。 そして、いよいよ発表の場に・・・若い力が、がむしゃらに頑張る時そこには。 後先考えない若者の清々しさを描く一篇。 僕らがここにいる理由、それを造ってくれた先生に捧げる抒情詩。
読了日:09月07日 著者:佐原 ミズ
鉄楽レトラ 6 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)鉄楽レトラ 6 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)感想
いつも思ってた藤本さん、何回かの擦れ違いをおこして、やっと対面。 赤い靴を引き継いで1年、フラメンコも何とか判り始めた。 運命の糸は、あの1年前お婆ちゃんに道を尋ねられた時から決まっていた。 今またお婆ちゃんの登場に恋の予感が。 鉄宇のライブが迫る、藤本の試合も、二人の思惑をのせてアレグリが時を駆ける。 やっと思いが通じた時、少年マンガはこうでなくてはとの万感の思いがつのる。 全6巻、堂々の完結です、こうであっても良い、ああであっても良い、いろんな思いが過る。 でも、それが青春だから、これも良い。
読了日:09月08日 著者:佐原 ミズ
惑: まどう惑: まどう感想
【図書館】シリーズ第四巻、「迷」と同時に刊行。 併せて「迷惑」、本屋の店頭に並んだ時の楽しみがあったとは大崎氏の言葉だが、こういう洒落ってあって良い。 各人それぞれの「惑う」を描くが、惑うという現象がこれで良いのかという頭を傾げた作品もあった。 「砂糖壺~」が、あっと言わせる作品だった。 「迷探偵~」は、ちょっとこのアンソロジーにそぐわない作品かと思います。 やはり、女性の感性で編んで欲しいと思います。 男性作家は要らないかも、男性は男性で編めば良いと思う。 だって「アミの会(仮)だもん。趣旨から外れる。
読了日:09月08日 著者:アミの会(仮),大崎 梢,加納 朋子,今野 敏,永嶋 恵美,法月 綸太郎,松尾 由美,光原 百合,矢崎 存美
閉経記 (中公文庫)閉経記 (中公文庫)感想
【図書館】何ちゅうタイトルかと思った。 月経の事を書いているのか、閉経に関して身体の変化とか、と思ったが全然違っていた。 閉経期に差し掛かる女性の心理状態と身体の変化が描かれている。 伊藤比呂美さんの文章は以前読んだ事がある。 いろいろ波乱万丈な生き方をされてきたようだ、まぁ、エネルギッシュなおばさんの独り言、といったエッセイである。 人生の終わりに近い女性のワビサビを感じた。 でも、五十五歳にもなってセックスを楽しんでいると言う事にビックリした。 やはり、この人はパッションの人だ。 
読了日:09月09日 著者:伊藤 比呂美
([お]15-1)あずかりやさん (ポプラ文庫)([お]15-1)あずかりやさん (ポプラ文庫)感想
ふと、タイトルに惹かれ古本屋で手に取った。 カバー裏を見ると「猫弁」の作者か・・・ とある商店街の外れにある商店だか民家なのか判らない家、紺色の暖簾に「さとう」の文字が、近所では「あずかりや・さとう」と呼ばれているらしい。 心温まるお話が七編入っている、のれんや猫、自転車の視点で描くちょっと変わった話。 店主の謎やお客の謎、いろいろ折り重なって次から次へと興味が湧く。 眼の不自由な店主の真っ直ぐな気持ちに心が揺さぶられる、相棒の猫の「社長」がいろいろな情報をくれる。 第二弾も図書館に予約しよう。
読了日:09月11日 著者:大山 淳子
なめらかで熱くて甘苦しくて (新潮文庫)なめらかで熱くて甘苦しくて (新潮文庫)感想
【図書館】何だか良く判らない幻想の世界。 「センセイの鞄」と同じ著者とは思えない。 なんでリクエストしたのかも疑問。 読友の感想を見ると「これが川上弘美の真骨頂」とある、ホンマかいな。 純文学と言えば、そうなんだろう、しかし、理解不能、理解しなくても良いのか・・・何を言いたいのか判らなかった作品。 やはり、時代小説の方が私向きなのか。
読了日:09月13日 著者:川上 弘美
奥様はクレイジーフルーツ奥様はクレイジーフルーツ感想
【図書館】セックスをしたくてたまらない人妻の初美としたくない夫の啓介、結婚して三年目、このナイスボディを初美は持て余し気味。 柚木麻子のユーモア・ラブコメディ。 セックスしたい初美は、時折り妄想と言うか現実の危ない擦れ違いを重ねるが、運よく(運悪く?)不倫には至っていない。 初美の心持が具体的過ぎてエロチックな気分になる、描写が微に入り細に入り、作者も好き者だなぁと思う。 夫婦の情愛とセックスレス、絶対必要と思わないが、無いと淋しいものである。 早く子供さんを作って欲しいと切に願う。
読了日:09月14日 著者:柚木 麻子
鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙 (PHP文芸文庫)鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙 (PHP文芸文庫)感想
【図書館】田牧氏の代表作?「鯖猫長屋」を借りて来た。 面白い! 語り口からお江戸の長屋に吸い寄せられる。 何でも知っている様な鯖猫の「サバ」、飄々として正体を明かさない絵師の「拾楽」、いろいろな長屋の住人を巻き込んで謎が謎を呼ぶ。 良いですね~お江戸情緒たっぷりの謎解き、ちょっぴり恋のさや当ても交えて田牧ワールド全開! サバの書き様が良いね、猫特有の自由さが良い、「猫まんま」も美味しそう。 いろいろ秘密のありそうな長屋の面々、続きもありそうなのでもう少し田牧ワールドに浸ります。
読了日:09月16日 著者:田牧 大和
鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(二) (PHP文芸文庫)鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(二) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】鯖猫シリーズ、第二弾! 今回は、偽の「黒ひょっとこ」が現れる。 いつものように、いろいろな不思議を交えて対決が迫る。 長屋の「おてる」さんが、良い味出してる。 もう少し、「おはま」さんの出番を増やして欲しい、ゆくゆくは「拾楽」さんと一緒になると思うので。 二人のエピソードを見たいよね。 偽・黒ひょっとこも、言いたいことはいっぱいあるけど、ああいった所で「落としどころ」良いんじゃないですかね。 しかし、懲りないお人だ、上方でひと暴れか・・・(笑)
読了日:09月20日 著者:田牧 大和
快楽の封筒快楽の封筒感想
【図書館】めくるめく官能の世界、さすが坂東眞砂子、直木賞作家の筆致は鮮やか。 いろいろな女性たちの想いが舞い広がる。 微に入り細に入り、これでもかと女性の性態を抉り出す。 思わず反応してしまう事もしばしば・・・これは、フィクションとして楽しいが、実際に起こったら怖いと言うか夢のようというか、いゃ~堪能しました。 おっぱいがよく登場するが、なにかコンプレックスがあるのかな~
読了日:09月20日 著者:坂東 真砂子
あずかりやさん 桐島くんの青春あずかりやさん 桐島くんの青春感想
【図書館】あずかりやさん、第二弾! 今回はサブタイトルにあるように「霧島くんの青春譚」 あずかりやを始めるきっかけやら、文机、オルゴール、星の王子さま、などがあずかりやに集まった訳が語られる。 中学校から高校生まで多感な時期を過ごしたこと、お母さんとお父さんの事情まで語られている。 鎌倉の由比ガ浜に海を見行く、デートの様な思い出が語られ、石鹸に特別な想いを感じるなど、今の桐島を形作る要素がたっぷり入っている。 まだまだ沢山のエピソード・トークが書けそうで、続編を希望します。 大山淳子の感性が好きだ。
読了日:09月22日 著者:大山 淳子
薬師小路 別れの抜き胴―ひなげし雨竜剣〈1〉 (光文社時代小説文庫)薬師小路 別れの抜き胴―ひなげし雨竜剣〈1〉 (光文社時代小説文庫)感想
坂岡真の新シリーズ。 強いのか弱いのか判らないタイトル、「ひなげし」「雨竜剣」「空鈍流」「無住心剣術」どんな、流派だ。 巻き込まれるように「甲冑武者との戦い」「悪同心と戦い」そして「抜け荷一味と戦い」その折、越後長岡藩七万四千石・先代藩主・牧野忠精と知り合い世直しの戦いに向かっていくことになりそうである。 隻腕の剣術師という設定は良いが、その原因がパッとしない。 生活感は良いのだが、あまりにも出過ぎている。 切った後、泣くというエピソードもどうかと思う。 いろいろ詰めこみ過ぎた船出ではある。
読了日:09月26日 著者:坂岡 真
色仏色仏感想
【図書館】修行した寺の観音様に恋して仏師を目指す「烏」、なかなか仏は出来ず生活の為、女体を彫る(女体と言っても秘め所をきっちり彫る)この男、女性と交わった事が無い童貞男。 しかし、女陰はしっかり見つめ、勃起もする、勃起しながら女陰を書き写し、女体を彫る。花房観音が江戸後期を舞台にした男と女の情炎の世界。 狂おしいまでに勃起した男根を抱え悶々とする男、喰いつくすように男根に縋りつく女、とかくこの世は色だけでは語りつくせない。「烏」の観音様はいつ完成できるだろうか。 真砂と同衾したら意外とあっさり出来るかも。
読了日:09月27日 著者:花房 観音

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