書籍・雑誌

2018年10月 3日 (水)

9月の読書のまとめ 読書メーターより

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横溝正史にハマッッタひと月でした。 古典に浸るのも良いものですね。
9月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3890
ナイス数:1735

福袋福袋感想
【図書館】グイグイ、朝井まかての世界に引きづり込まれる短編集。 地の文から江戸言葉なので、付いてゆくには1,2作読みこんでからが本調子かな。 短編なので「急ぎ足」の感が、どうしてもしてしまいます。 でも、江戸情緒には充分、浸れますよ。 「莫連あやめ」「暮れ花火」が、江戸娘の気風の良さを感じさせる作品かと思います。 カバーの画が雰囲気を伝えていて、凄く素敵です。 「朝井まかて」に外れ無しだなぁ。
読了日:09月04日 著者:朝井 まかて
居酒屋ぼったくり居酒屋ぼったくり感想
【図書館】まったりとして落ち着く雰囲気です。 酒と肴と人情、三拍子揃ったお話です。 でも、いかにもという感じで昭和ロマンを入れてくる。 これが、これからも続くのかと考えると、ちょっと、胸やけが・・・ 肴とお酒の薀蓄もありきたり、一つの場所でのドラマは小さくなりがちです、今後どのように膨らませていくのか。 続きを読むか検討中。
読了日:09月09日 著者:秋川 滝美
犬神家の一族 金田一耕助ファイル 5 (角川文庫)犬神家の一族 金田一耕助ファイル 5 (角川文庫)感想
【図書館】映画やドラマでお馴染みの親子の愁嘆場、地の文が読みたくて再読。 やはり読み易い、横溝の文章はスイスイと進められる。 推理トリックもそうだけど、親子、人間関係の複雑に絡み合うドラマ、それでいて筋が通っている。 金田一が殺人の絵解きをするのが結果論というのは筋違い、すべて終わらないと人間ドラマにならない。 探偵小説は現実論じゃないんだから、そこを楽しまないと。 「悪魔の手毬唄」も文章を楽しみに借りたいと思う。
読了日:09月11日 著者:横溝 正史
大川契り: 善人長屋 (新潮文庫)大川契り: 善人長屋 (新潮文庫)感想
【図書館】「善人長屋」の第3弾! 唯一の「善人」である加助が持ち込む厄介事がまたしても長屋の住人を巻き込んで・・・ お縫の兄の店の大おかみの色恋沙汰や別れた父を探す娘の使う「弥生鳶」の術とは、老人の杖にまつわる因縁話、子供を質に入れて娘が向かった先は、お縫いの姉の借金のからくりとは、唐吉、文吉の兄弟が関わったお姫様の縁談とは、盗賊に人質になったお俊とお縫い親子、そこで交わされたお俊と儀右衛門のなれ初め話の全8話。 裏も表も噛み分けた善人(全員悪党)長屋の仕事の数々を痛快に描く人情編。 
読了日:09月13日 著者:西條 奈加
闇に咲く闇に咲く感想
【図書館】「おいち不思議がたり」の第3弾! 夜鷹殺しが続く、岡っ引き・剃刀の仙五朗は下手人を追うが・・・おいちは小間物問屋「いさご屋」の主の奇妙な病の為、しばらく逗留するはめに・・・ところが、そこは魑魅魍魎の巣窟だった。 ますますミステリー色を含んで、思わず手に汗握る冒険譚。 あさのの「弥勒シリーズ」と遜色なくなって来た、次は次はとグイグイ進むストーリー。 おいちの今後は見えないけれど、素直な性格はこのままで良いのでは。 相変わらず伯母の「おうた」と父・松庵のやり取りが面白い、松庵さん負けてない(笑) 
読了日:09月14日 著者:あさの あつこ
悪魔の手毬唄 (角川文庫)悪魔の手毬唄 (角川文庫)感想
【図書館】映画・ドラマで有名な作品。 しかし、文章で読むと、その行間に溢れる想いが又ひとしおです。 岡山の山間部で繰り広げられる殺人事件、昔から伝わる子守唄に込められた想いとは・・・映像で見るとサラッと流される画面も、文章で読むと深い味わいがある。 金田一の焦りと磯川警部のやるせない想い、問題の子守唄にたどり着くまでの焦燥。 犯人当てだけでなく、後に残された悲しみが大きい。 一番悪い奴が最初で死んでいる男二人、後は女性の哀しみのみが延々と綴られる。 母の物語だなと思う。
読了日:09月15日 著者:横溝 正史
本陣殺人事件 (角川文庫)本陣殺人事件 (角川文庫)感想
【図書館】 もう何度目かの「再読」 犯人は判っている、トリックも判っている、しかし、読み始めると止まらなくなる。 「金田一耕助」初登場のドラマである、しかも、犯人を嗾けてる様な場面もある。 とにかくトリックが壮大、潔癖症の為壮大にならざるを得ない。 しかも、当初は密室に仕立て上げる必要が無かった。 雪が降ったのが原因、刀は遠くにあれば良かったんだから。 雪を含めて、純日本風な密室造りであった。 横溝愛読月間になりそう。「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」を併禄。
読了日:09月19日 著者:横溝 正史
獄門島 (角川文庫)獄門島 (角川文庫)感想
【図書館】【再読】もう何回読んだであろう。 見立て殺人も犯人も判っている。 しかし、あの文体は読んでしまう、島の人々の生活、余所者の違和感、こんなに息苦しい流れ・・・金田一の流れ行く喪失感、結局、殺人を食い止められない、いや、ただ傍観していたのでは・・・横溝文学にはミステリーだけでは終わらない、淋しさが流れているのだと思う。 やむに已まれぬ人間の業とか、最後の最後にあれが無ければ殺人に至らなかったのに、皮肉としか言いようがない。 次は「女王蜂」に浸ろうと思う。
読了日:09月20日 著者:横溝 正史
女王蜂 (角川文庫)女王蜂 (角川文庫)感想
【図書館】再読 読み切るまで時間が掛かった。 犯人と肩代わりをする愛した女のやり取りに、思考がうまくつながらなかった。 要するに初期のオドロオドロしい「本陣~」とか、「犬神家~」のような対立する構図が欲しかったのだろうと思う。 推理もズバッとしたものでなく奥歯に物が挟まった様な推理で、依頼者の事を想えばそうなんだろうと思うが・・・やっぱり、横溝正史は初期物が探偵小説として最高だと思う。 「悪魔の手毬唄」のような余韻の残るミステリーは無いものか・・・横溝月間を終わろうと思う。
読了日:09月25日 著者:横溝 正史
黒いハンカチ (創元推理文庫)黒いハンカチ (創元推理文庫)感想
【再読】A女学院の女性英語教師・ニシ・アズマ先生は、ちょっと変わった先生。 ちょっとした事にも興味を示し、鋭い観察眼と明晰な頭脳で、難解な謎もことごとく解いてしまう。 そんなニシ先生の1年間を、時にはスリリングに、時にはユーモラスに描く日常の謎ミステリー。 どこと無く「北村薫」と似ている雰囲気です。昭和33年初出だから古風な文章は仕方ないが、今見ても色褪せない瑞々しい感性、ユニークな作品です。人の名前が全てカタカナ表記が珍しい。 推理する時に赤縁のロイド眼鏡を掛けるのがキュートです。知る人ぞ知る作家です。
読了日:09月28日 著者:小沼 丹
ミスタードーナツのプレミアムミスタードーナツのプレミアム感想
【再読】何気なく手に取ってしまう一冊。 一気に、あの時代に戻ってしまう・・・原田治が、伊藤正道が、大橋歩が、江口寿史が、そして、ペーター佐藤が、次々と現れる。 思えば、何て贅沢な時代だったんだな。 ミスドのおまけ・キャンペーンは子供だましでは無く、実用的な物が多かったと思う。 それに、イラストが滅法綺麗だった、洒落てるしね。 グッズの本を作ってしまう扶桑社も扶桑社だ、オールカラーでハードカバー、それで900円 なんちゅう本を作るんですか。 今思うと面白い時代だったなぁ・・・
読了日:09月29日 著者:

読書メーター

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2018年9月 5日 (水)

8月の読書のまとめ  読書メーターより

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「宮部みゆき」と「あさのあつこ」に振り回された1ヶ月でした。 集中して読むのも良いものですね。
8月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:5975
ナイス数:2091

希望荘希望荘感想
【図書館】杉村三郎シリーズ第4弾!らしい、というのも「ペテロの葬列」を読んで無いため、心境の変化が良く判ら無い。 お話は、会社を辞め、離婚もして、無い無いづくしの杉浦さんが私立探偵を始める4つの事件を扱っている。 全編に流れる人の良い杉浦さんが好印象です。 こんなに人が良くて探偵なんて勤まるかなぁという感想です。 人の裏側を優しく見つめる探偵さんか、こういう人物もアリなんだろうな。 「ペテロの葬列」振り返って読んで見ようかな? 杉村三郎、気になる人物です。
読了日:08月01日 著者:宮部 みゆき
代書屋ミクラ代書屋ミクラ感想
【図書館】代書屋って聞いて「手紙」と思うのは一般的だと思う、論文の代書って商売になるのかなぁ。 ミクラは論文の代書屋さん、各章毎に女性が絡む、それも魅力的な女性が・・・ 文章に理学系の女子にありがちな癖がある、それが読み易いか読み難いかの別れ道かと思う。 私は独特の世界観で良いと思ったが。 独特な登場人物も個性的で面白いと思う。 松崎有理、なかなかの作家だと思います。 ひらがなを多用するのはどうかなと思います。 テンポがずれるようで・・・
読了日:08月03日 著者:松崎 有理
名もなき毒名もなき毒感想
【図書館】「ペテロの葬列」を借りに行ったのだが、貸し出し中だったので借りて来た。 なんか逆走している感がある。 さてお話だが、会う人会う人事件を抱えていて、またそれに関わってしまう。 自分の関わり合う事だけに集中すれば良いのにと思ってしまう。 しかし、こんな事が起こるのでしょうか。 宮部みゆきだからこんな事を考えるが、日常でこんなに連鎖するだろうか・・・「名もなき毒」とは何を差しているのだろうか、杉村の余計なおせっかいを差してはいないか、首を突っ込まなければ不幸に合う事も無いのだろう・・・
読了日:08月05日 著者:宮部 みゆき
ペテロの葬列 上 (文春文庫)ペテロの葬列 上 (文春文庫)感想
【図書館】杉村シリーズ、第3弾! 今度もバス・ジャックに巻き込まれてしまう杉村氏、ただ、このバス・ジャックちょっと毛色が違う。 なんと、迷惑をかけたのだから「慰謝料」を払うと犯人が。事件はたったの3時間で犯人が自死で解決したのだが、それは新たな恐怖への始まりだった。 しかし、どうも杉村さん、巻き込まれ過ぎないか。 それは、杉村さんの性格が問題だと思う、凄く冷静で、小さな事に拘るから、どんどん危険な方向に進んでしまう。 この性格が「探偵」の資質だと思う。 著者は3作もかけて主人公の資質を表したのであろう。
読了日:08月08日 著者:宮部 みゆき
ペテロの葬列 下 (文春文庫)ペテロの葬列 下 (文春文庫)感想
【図書館】遂に読み終わってしまった。 悪の連鎖、徐々に蝕まれていく邪悪の思念。 しかも、四方八方に飛散して行く。 宮部みゆきは心の襞を描くが上手い、しかも徐々に表すのが上手い。 しかし、人間はこうも悪くなるのだろうか。 悪く描き過ぎるのではとも思う、少しは「希望」があっても良いのでは? ラストはグダグダの結末で夫婦の関係まで終わらせてしまった。 探偵・杉村の為に設えた事件だったのではと邪推してしまう。 とにかく、一人になってしまった杉村さん、探偵になるしかなさそうです。 杉村三郎、どこへ行く!
読了日:08月08日 著者:宮部 みゆき
純喫茶「一服堂」の四季純喫茶「一服堂」の四季感想
【図書館】東川篤哉のユーモア・ミステリー。 「謎解きはディナーの後で」の流れを汲む、本格志向のドタバタ・ミステリー。 喫茶店のオーナーが話を聞いただけで犯人を特定してしまう安楽椅子物。 オーナーの名前が「安楽椅子・あんらくよりこ」、と言う事からギャグものと判る。 そんな話にトリックがどうの、動機がどうの・・・なんてナンセンス。 東川の世界で遊べば良いじゃない、所詮は「小説」なんだから。 久しぶりに東川ワールドに遊びました。 時空的な遊びが洒落てるな。 東川作品、又読んで見ようかな?
読了日:08月13日 著者:東川 篤哉
荒神荒神感想
【図書館】宮部みゆきのファンタジー時代小説。 東北のある藩にて起こる山のモンスターの物語。 一年かけた新聞小説で、食いつくまでが時間が掛かる。 しかし、怪獣が人間の思念の集まりというのは、良く判らない。 倒し方もこんな結末で良いの・・・ちょっと物足らない。 ファンタジーならファタジーらしく「大魔神」の様なあっけらかんとしたお話が良いなぁ。 人間ドラマに筆を割き過ぎた様に感じる。 ちょっと消化不良でした。
読了日:08月16日 著者:宮部みゆき
荒神絵巻荒神絵巻感想
【図書館】「荒神」と一緒に図書館で借りて来た。 朝日新聞の小説の挿絵を含む、こうの史代の絵物語。 独特の柔らかい線が「こうの」らしさを出している。 これで「荒神」が判るかというとそうでも無いだなぁ。 「こうの」の絵を楽しむ本。 一粒で二度美味しいの見本である。
読了日:08月16日 著者:こうの史代,宮部みゆき
教場0: 刑事指導官・風間公親教場0: 刑事指導官・風間公親感想
【図書館】「教場」の風間教官が警察学校の指導員になる前のエピソード。 新米刑事を鍛え上げる過程を一つの事件に絡めて描く。 いわゆる倒叙式で犯人までたどり着く過程がコツコツと描かれる。 風間の捉え方を何処まで推測するかが決め手でそこに行き着くまでが推理の醍醐味である。 しかし、紆余曲折する新米刑事の生き方が良い。 「交番勤務に戻るか・・・」が殺し文句。 風間の隻眼の理由も明かされる一篇もあり、良く人間観察したストーリだと思う。 作者の益々の活躍を祈る。
読了日:08月19日 著者:長岡 弘樹
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続感想
【図書館】三島屋シリーズ、第5弾! 百物語も二十七話になった、「おちか」も大分図太くなって来た。 怖い話、しんみりする話、思わずうなずく話、いろいろな話し手により色々な話を聞いて来た。 そんな「おちか」も気の合った勘一の嫁になる、そこで、聴き手が富次郎にバトンタッチ。 勘一自身にも何やら秘密めいた事があるのだが・・・先ずは目出度い。 絵心のある富次郎の百物語、そして、「お勝」の手助け、これからも面白くなりそうだ。 お勝の名づけた「あやかし草紙」の中身が、増えます様に。 宮部みゆき氏の増々の健筆を祈る! 
読了日:08月22日 著者:宮部 みゆき
修羅の契り 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)修羅の契り 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】市兵衛・第2部・第2巻。 子連れになった市兵衛さんに降りかかった災難を描く。 妙に凝り固まった因縁に、どうする事も出来ない市兵衛さん。 旗本の話とか、竜左衛門の話が中途半端で、市兵衛さんの日常を描くためだけで挿入している感が強い。 子供たちも早々に北最上藩に引き取られたが、それでいいのか・・・ でも、久々に市兵衛さんの剣戟を観られて爽快でした。 引くに引けない場面ってあるんですよね。 何のために戦うのかも判らない事って・・・ 第二部を起こしたことが何でなのか、もう少し付き合いたいと思います。
読了日:08月23日 著者:辻堂魁
道具箱はささやく道具箱はささやく感想
【図書館】巧者・長岡弘樹の掌編小説集。 決められたページ数の中できっちり押さえている、全体的にハードボイルドな雰囲気が漂う作品です。 刑事、病院関係が複数入っている、刑事・南谷の進歩が「教場」を彷彿させて良い。 しかし、短いとはいえ18篇、流石に読み応えのある作品集である。 2、3篇づつ味わって読みたいものだ。 1年半の掲載を一気に読むのは、どうしても惜しい。
読了日:08月24日 著者:長岡 弘樹
雲の果雲の果感想
【図書館】相変わらず、スリリングな展開。 果たして、相次いで死んだ人たちは殺人なのか。 番頭さんの死に、あんな過去が・・・ 信次郎がややしゃべり過ぎの感が、清之介はちょっと荒仕事が多いような、伊佐冶親分は益々涙脆くなる。 羽場藩の話とか大盗賊の話は、この話の肝だが余りにも大きすぎて作者も顛末を付けられなかったのでは・・・このところの信次郎の捕物の結果をうやむやにする傾向に。 しかし、つくづくお芳が哀れ、世が世ならしたたかな商売人になった事だろう。 やはり、伊佐冶親分がこの話の「良心」だと改めて思う。
読了日:08月25日 著者:あさのあつこ
琴乃木山荘の不思議事件簿琴乃木山荘の不思議事件簿感想
【図書館】「山岳」と「日常の謎」うまくマッチしなかった感がある。 山荘付近で起こる怪異な現象を解決して行くが、謎が少々複雑、少し考える余裕が無くどんどん進んでゆく。 もうちょっと大自然のパノラマとか、高山植物の描写があっても良いと思う。 推理のパートも各人の特徴を生かしたキャラであって欲しかった。 大倉ものにしては「のめり込め」なかった。 不思議が小粒過ぎたのかも知れない、最終話の物語はその辺を鑑みて「描き下ろし」たのではないでしょうか。 山岳ものは手を出さないでおこう(笑)
読了日:08月27日 著者:大倉 崇裕
切り絵図屋清七 雪晴れ (文春文庫 ふ 31-5 切り絵図屋清七)切り絵図屋清七 雪晴れ (文春文庫 ふ 31-5 切り絵図屋清七)感想
【図書館】切り絵図屋シリーズも早、第5弾、遂に勘定奉行不正が明るみに。 飛騨へ不正の証拠を探しに行った、父の消息が分からなくなった。 父を助ける為、清七は急遽、飛騨路に急ぐ。 今回、諸々の事が落ち着く感じだが、終わりが近いのだろうか、まさか、これで終わりでは無いですよね。 アクションを重視したせいか切絵図屋の仕事が疎かになっているようですが、大丈夫かな。 本作は筋書きが良くサクサクと進む、あっという間に読み切りました。 助っ人も良い時に現れ、良いアクセントになりました。 これが、藤原氏の世界だなぁ。
読了日:08月28日 著者:藤原 緋沙子
地に滾る地に滾る感想
【図書館】「天を灼く」に続く続刊。 相変わらず、ちょっと横道に反れる描写が多い。 それが、「あさの」らしさでもあるのだが、でも、進行が進まないのも事実。 藤士郎と左京の江戸の暮らしを描く。 武士の世界と町民の世界を比較して表わす筆致が上手い。 しかし、トントン拍子にお話が進むのは戴け無い、偶然があり過ぎないか? それに、「お代」の使い様はなんだったのか、ちよんの間で人の生死を弄ぶのは、どうかと思う。 ともあれ、次回は「天羽編」だ、この謀略にどう決着が付くのか、心して待ちたい。シリーズ名を入れた方が良い。
読了日:08月29日 著者:あさの あつこ
本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ感想
【図書館】「ランチのアッコちゃん」の本屋さん版かと思って手を出さなかった(笑) 読んで見たら全然違ってた、「赤毛のアン」は読んで無いがアンのモンゴメリーへのオマージュでした。 本が好きで知り合った二人のそれぞれの道、登場人物も良い意味で裏切ってくれる。 想像範囲ですが着地点が微妙に違う。 「赤毛のアン」を読んで無くても作品世界に浸れる物語です。 次に希望の持てる女の子の応援歌。 男性は余り活躍しないのですが唯一、幼馴染みの武田君が頑張っています。
読了日:08月30日 著者:柚木 麻子

読書メーター

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2018年8月 2日 (木)

7月の読書のまとめ  読書メーターより

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「福家警部補」が帰って来た、このシリーズは福家キャラで気持ち良く読める。 若竹七海も久々だが健在のようで嬉しい。

読んだ本の数:10
読んだページ数:2744
ナイス数:2016

蘇える鬼平犯科帳―池波正太郎と七人の作家蘇える鬼平犯科帳―池波正太郎と七人の作家感想
【図書館】表紙の中一弥の画が引っ掛かり借りて来た。 なかなか個性のある鬼平ものである。 作家独自の解釈があると思うが池波の世界を知ると、やっぱ違うんだよなぁと思ってしまう。 逢坂剛と門井慶喜が力量を感じた。 鬼平を読むなら本家に限る。
読了日:07月04日 著者:逢坂剛,池波正太郎
3時のアッコちゃん3時のアッコちゃん感想
【図書館】アッコちゃんシリーズ第2弾、だが、シリーズの前2作も入っている。 でも、「ポトフ&スムージー社」が顔を出すところを観ると、シリーズ予定は予定通りといった所か。 お話は若い女性の就活応援歌、酸いも甘いも全部判ったアッコちゃん、指摘も適時に効いている。 こういったストーリーは良いですね、そう上手くいかないのが人生ですが、小説の中くらいはスッキリしたいです。 さて、次は、「幹事のアッコちゃん」に、取り掛かります。
読了日:07月05日 著者:柚木 麻子
幹事のアッコちゃん幹事のアッコちゃん感想
【図書館】アッコちゃんシリーズも3巻目 少々、疲れが見える、そろそろネタ切れかな? 雰囲気も完結篇の匂いを出しているし、これで完結も良いのかなぁと思う。 思えば3作良く続いたと思う、いろいいろなエピソードは造れると思うが、それを高水準に持って行くのは並々ならぬ努力だと思う。 しかし、キャリアウーマンの応援歌としては良い線いってたと思う、ご苦労様と言いたい。 柚木麻子は才能が有るのだからいろいろな世界を描いてもらいたい。 
読了日:07月06日 著者:柚木 麻子
福家警部補の考察 (創元クライム・クラブ)福家警部補の考察 (創元クライム・クラブ)感想
【図書館】シリーズ、第5弾! ますます推理に磨きが掛かる福家警部補、ちょっとした発言で犯人を確定してしまう。 いろいろな意見があると思うが、コツコツと推理を進める福家警部補にカタルシスを感じるんだなぁ。 しかし、毎日、徹夜で身体が保つのかなぁ、何ていうのはキャラクター付けなので心配ご無用。 缶入り「しるこ」が出て来たがこれもキャラ付けなのでしょうか。 人材交流の3ヶ月間の京都編は描かれるのでしょうか。 それにつけても行く所事件ありですね(笑)楽しみなシリーズです、爆破犯の夫婦のその後は描かれないのかなぁ。
読了日:07月08日 著者:大倉 崇裕
白刃 鬼役(二十四) (光文社時代小説文庫)白刃 鬼役(二十四) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】鬼役シリーズ、第24巻。 橘右近が死んで密命も終わるかと思いきや・・・新たな密命が下る。 果たして誰が、そしてそれは信じられるものなのか。 ようやく明らかになる密命の使者、密命とは別に友の死に義憤を晴らす。 鬼役シリーズ、益々眼が離せないようです。 「痩せ男」の正体は未だ判らず・・・どうどうたらりたらりら、たらりあがりららりどう・・・怪しげな寿詞が流れる。
読了日:07月14日 著者:坂岡 真
流れの勘蔵 鎌倉河岸捕物控(三十二の巻) (時代小説文庫)流れの勘蔵 鎌倉河岸捕物控(三十二の巻) (時代小説文庫)感想
【図書館】遂に、終わってしまった。 三十二巻、いろいろ紆余曲折はあるものの、楽しめたシリーズでした。 結局、亮吉の今後が中途半端に終わってしまった。 自分でも言っているが佐伯氏は執筆しながら考える作家の様だ、しかし、最終話くらいは今までの流れを読んで、あとニ巻くらいでの完結が望ましいと思う。 それとも、手を変え品を変え、新たなシリーズを書き続けようとしてるのか。 タイトルも回想の人物を当てるのも、どうかと思うが・・・全体的に中途半端が否めない。
読了日:07月15日 著者:佐伯泰英
GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子 (角川文庫)GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子 (角川文庫)感想
【図書館】大倉崇裕のオタク気質が充分生かされた痛快エンターティメント。 結局、どうなるかとハラハラして読んだが尻つぼみが感がある。 解説で書いていたが「無法地帯」がこの小説の原点の様だ。 あの小説の方がオタク気質を良く表している小説だった。 ともかく、大倉崇裕らしくない小説だ、もう少しヒネリが欲しかった。 2016年発表だから若書きの域を抜け切れないのは仕方のない事だと思う。
読了日:07月17日 著者:大倉崇裕
にらみにらみ感想
【図書館】リクエストしたが、それなりに面白かった。 「百万に一つの崖」は、直ぐ判ってサービスのし過ぎだなぁと思う。 「白秋の道標」アフリカツメガエルの遣い方が凄く良い。 全体的に推理はあっさりとしている、どちらかというと情緒派かなぁ。 長岡弘樹氏のこう言った考え方、好きです。 益々の精進を!
読了日:07月21日 著者:長岡 弘樹
暗い越流暗い越流感想
【図書館】図書館の棚を眺めていると、目に飛び込んできた。 若竹七海はかなり読んでいるが、これはどうだったかな?・・・で、読んで見た、未読でした。 葉村晶2作とその他ホラーが3作という布陣。 やっぱホラーは独特の味付けで怖い。 葉村ものは結局、苦労をしょい込んでしまう女探偵健在というお話。 しかし、毎回、大怪我をしてるなぁ、その内、命に係わる事にもなるのではと、やや心配。 でも、若竹作品は取っ付きやすいのが一番だな。 これからも良質なコージー・ミステリーをお願いします。
読了日:07月27日 著者:若竹 七海
天を灼く天を灼く感想
【図書館】「地に滾る」が出るというので、前作を借りて見た。 地方の雄藩、天羽藩六万石の大組組頭の長男として何不自由なく過ごしていた伊吹籐士郎。 謂れも無い罪で父親が切腹、自身は砂川村の廃屋に家族と共に領内処払いの憂き目に。 父の冤罪を晴らすため数々の苦労をしょい込む。元服前の若さでどこまでやれるか、あさのあつこは問う、正義とは何か、政治とは何か、何もかも手探りの戦いは始まった。 しかし、続刊が出る事を承知だから読み終わったが、何も判らず一巻ものとしての小説としたらどうだろう。 少し進行が遅すぎるのでは。
読了日:07月29日 著者:あさの あつこ

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2018年7月 2日 (月)

6月の読書記録 読書メーターより

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今月は「三鬼」と「波形の声」が心に残りました。
読んだ本の数:14
読んだページ数:3672
ナイス数:2131

三鬼 三島屋変調百物語四之続三鬼 三島屋変調百物語四之続感想
【図書館】三島屋変調百物語の4巻目、565頁、流石に重い(重量も)ようやく読み終わりました。 「三鬼」の意味を考え始めたら、迷宮に陥りました。 しかし、人と言う生き物は怖いなぁと思いました。 そして、どこまで信用して良いものなのか。 ひだる神さまは出世の戒めに出て来たような・・・ 「迷いの旅籠」は、長いし判りづらい、調子に乗るまで苦労しました。 「おくらさま」おちかに黒白の間に取り込まれてはいけないと促すお梅さんが愛しい。 瓢箪古堂の若旦那・勘一、気になるキャラが出て来ました。これは、楽しみです。
読了日:06月03日 著者:宮部 みゆき
樹海警察 (ハルキ文庫)樹海警察 (ハルキ文庫)感想
【図書館】「福家警部補の~」や「警視庁いきもの係」の大倉崇裕氏のミステリー。 図書館で見つけて借りて来たが、なかなか面白い。 例により桃栗三年柿八年、の通りの登場人物その他、果物に関係する名前の検察官多数出演する。 ミステリーはそこそこ、やり取りのテンポが心地良い。 どこか陰のある栗柄巡査と桃園巡査のコンビの掛け合いが、大倉流、落語の間合いである。 しかし、表紙の絵はどうにか出来なかったのでしょうか。 まるで、小学生の様な稚拙な画は画稿料を取っているのでしょうか。 私でも描ける。 続編は変更を望む。
読了日:06月06日 著者:大倉崇裕
ないもの、ありますないもの、あります感想
【再読】医者に行くのに適当な本をと思ったが、読みかけている本は重い・・・で、前に読んだ比較的軽めの本を見つけた。 これは診察を待つのに絶好の本です。 ちょっと読めるし洒落が気が利いている。 「堪忍袋の緒」とか「転ばぬ先の杖」など、不可思議なものが沢山出てくる。 クラフト・エヴィグ商會、只ならぬ感性です。
読了日:06月10日 著者:クラフト・エヴィング商會
21世紀本格ミステリ映像大全21世紀本格ミステリ映像大全感想
【図書館】暇つぶしに良さそうなので借りて来た。 意外と知らない外国映画やドラマがあって面白い。 パラパラと見るのも、映像化作品のガイドにも役に立ちそう。 今見てる「シグナル」の韓国版も出ていて、なるほどなぁと、いろいろ楽しめます。 国内外のミステリーの映像化作品が年度から監督、出演者まで網羅して盛り沢山。 意外と「楽しめる」一冊です。
読了日:06月11日 著者:千街晶之
きりえ入門 (カラーブックス 469)きりえ入門 (カラーブックス 469)感想
【再読】もう何回、この本を開いただろう。 ふと、気が付くと・・・迷った時・・・開いている。 この本は、切り絵の造り方から、道具、歴史やいろいろな切り絵作家等、読んでいるだけでも楽しめる。 いろいろな作家のテクニックや素材の扱い方まで網羅している。 いつまでも手元に置いておきたい一冊です。
読了日:06月12日 著者:
日本のきりえ (1978年)日本のきりえ (1978年)感想
【再読】きりえ協会会員134名の力を合わせた、きりえの本。 これを見ているだけでワクワクして来ます。 きりえといっても、いろいろあるものだなぁと思います。 これが原点なのだと毎回思う。
読了日:06月12日 著者:
ヴェネツィア便りヴェネツィア便り感想
【図書館】北村薫の短編集。 相変わらず、端正な日本語を紡ぐ人だ。 掌編、短編が、詰まっているが、「黒い手帖」の追い込みがゾッとする。 表題作「ヴェネツィア便り」は、単に若かりし時代への想い出と思ったが、歳を経て若かりし自分に宛てた私信だった。 歳を取り見えてくるものもあると言う事ですよね。 ちょっと独りよがりな頁もあったが、さすが北村薫ピリッとしたところもあった。 益々、健在で結構な事です。
読了日:06月18日 著者:北村 薫
狂人関係 1 (青林傑作シリーズ)狂人関係 1 (青林傑作シリーズ)感想
何となく取り出して読んで見る。 やっぱり上村一夫は凄いてなぁと思う。 何回読んでも、この表現力は一線を画している。 風の趣、雪の流れ、風景描写が凄く良い。 画狂人・北斎の物語である。 狂言廻しに狩野幽斎の倅・捨八を当てて、娘のお栄、八百屋お七の二代目お七、安藤広重、蔦屋重三郎などの多彩な登場人物で彩る。 やっぱり、上村一夫は最高だ!
読了日:06月19日 著者:上村一夫
狂人関係 2 (青林傑作シリーズ)狂人関係 2 (青林傑作シリーズ)感想
この年の北斎は憂いていた、可楽が死に、歌麿が逝き、一九も亡くなった。 写楽も山東京伝もそして三馬が・・・友人の馬琴は失明していた、天保四年のことだった。 一方、捨八は益々お七に入れあげていた。 ところが、お七の火を見ると異常に燃える性欲に徐々に拍車が掛かっていた。 このままでは済まない調子、そんな中、北斎の「夢十夜」が彫師宅の延焼で版木が燃えてしまう。 益々、目が離せない、お七の狂気が凄まじい勢いで燃焼する。 上村一夫、絶好調である。
読了日:06月19日 著者:上村一夫
狂人関係 3 (青林傑作シリーズ)狂人関係 3 (青林傑作シリーズ)感想
二代目・八百屋お七の狂気が迸る、情念の炎が更に燃え上がる。 蕎麦の屋台からの火が大江戸八百八町を舐めつくす大火に。 指名手配になったお七、捕まり獄門に。 捨八、北斎の気持ちは・・・心配するお栄の心持は・・・火に対する憧れと揺れ動く男への気持ち、身体、お七の心は壊れていく。 上村一夫が絵筆に込めて描き上げる女心の深遠を括目して見よ。 第3部、いよいよ佳境である。
読了日:06月20日 著者:上村一夫
狂人関係 4―第4部 (青林傑作シリーズ)狂人関係 4―第4部 (青林傑作シリーズ)感想
遂に、大団円。 蔦屋重三郎が切腹、お栄は捨八との所帯を考えるが・・・そして滝沢馬琴が俺の人生は「負け戦だ」とつぶやいてこと切れる。 葛飾北斎、九十歳の生涯に幕を閉じる。 辞世の句 気散じや 人魂で行く 夏野原 お栄が妊娠した捨八に告げぬまま失踪する。 東海道・戸塚宿で消息を絶ち行方不明との事。 一方、捨八は多額の借金を踏み倒し、旅先で遊興三昧、有り金を無くすとひと月も旅籠に居続け精算の時雀を描いて宿代に。 それが翌朝「抜け雀」として飛び立ってしまった。 捨八、一世一代の物語これにて完結。 上村は良いなぁ
読了日:06月21日 著者:上村一夫
とんずら屋弥生請負帖とんずら屋弥生請負帖感想
【図書館】とんずら屋・・・「夜逃げ屋本舗」の時代劇を想像していたのですが、お姫様の男装姿の船頭の話。 「弥生請負帖」ってあるくらいだから短編が何編かあると思ったら3篇のみ、話は続き物で御家騒動ばかり。 田牧大和だからこう来るだろうという推量は見事に外れ。 書き方にリズムが無く読みづらい、〈裏〉も、もう少し工夫して区別を付けないと見過ごしてしまう。 続編もあるらしいが、この辺りで良しとするか。
読了日:06月24日 著者:田牧 大和
波形の声 (文芸書)波形の声 (文芸書)感想
【図書館】完全に独立した短編集。 どれも「日常」の謎を扱っている。 それぞれに意外性があるが表題作「波形の声」がいろいろな事情が絡み合って、余韻を残す。 著者の長岡弘樹は言葉に一言ある作家で言葉の使い方が上手い。 こういう発想は、ちょっとひねくれている感じが良い。 大変満足した一冊でした。 「教場」に代表される長編も良いが、ひねりを加えた短編も良いものだ。 初期の「傍聞き」を思い出した。
読了日:06月27日 著者:長岡 弘樹
媚薬行 ((青林傑作シリーズ・20))媚薬行 ((青林傑作シリーズ・20))感想
【再読】やはり良い、独特の絵柄とちょっとした仕草に村野節を感じます。 媚薬に頼りその顛末は・・・ 愚かしいと思うのは勝手ですが、そこには人間的な弱さが・・・ 美しい自然描写と人間の愚かな行為。 1978年の作品だがまだ出版しているのでしょうか。
読了日:06月29日 著者:村野守美

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2018年6月 1日 (金)

5月の読書記録 読書メーターより

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比較的、活字の多い月だった。 「風の市兵衛」「仕舞屋侍」 辻作品が2作読めたのが嬉しい。

5月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3337
ナイス数:1647

コルトM1851残月 (文春文庫)コルトM1851残月 (文春文庫)感想
【図書館】「コルトM1847羽衣」に続いて、月村了衛の2冊目。 江戸時代に連発銃は羽衣で経験済みだが、ノワール仕立ては面白い。 しかも、銃が無ければからきし弱い、設定がすこぶる面白い。主人公の幼い時からの好き様に、こうなるようにしかならない人生を感じる。 やはり、羽衣と同じように充填のシーンが重要になる。完全無欠ではスリルが味わえない。たった一人の郎次に寄り添う博連女お蓮の心意気が泣かせる。 最後に銃が沢山出て来るのは(20丁)興醒めだが、銃撃戦を入れるためには仕方ないか。結末に余韻の残る終わり方だった。
読了日:05月02日 著者:月村 了衛
剣客商売 30 (SPコミックス)剣客商売 30 (SPコミックス)感想
劇画「剣客商売」早、三〇巻目、このところ主人公の生活を離れて、いろいろな人を主人公にしている。 原作は読んでいないが、原案になっている事から池波原作から離れているのだろう。 そんなに沢山、原作があると思えないし・・・ 今回の話で「出刃打お玉」が良かった。 ただラストの増田が生き残り、改心するというストーリーがやや甘いと感じた。 ともあれ、大島氏のペンタッチをもう少し見たい、ストーリーがもう少し重厚ならなお良い。 とにもかくにも、連載10周おめでとうございます。
読了日:05月04日 著者:大島 やすいち,池波 正太郎
からすの母さんからすの母さん感想
母の想い出とカラスの母さんをダブらせて、親子の情愛を描いた絵本。 共に親の無い、子の無い状況に、遠くを想う境遇に、親子の心情が胸を打つ。 
読了日:05月05日 著者:さく:みつい けい え:たなか しんすけ
春風同心家族日記 (徳間文庫)春風同心家族日記 (徳間文庫)感想
【再読】あちゃ~、またやってしもうた。 全然気づかずに、購入してもうた。 ただ、読んだ事あるぞと気付かないのが心配。 ストーリー的には、良くある話なので、益々気付かなかった。 あ~あ・・・
読了日:05月07日 著者:佐々木裕一
公家武者 信平 消えた狐丸 (講談社文庫)公家武者 信平 消えた狐丸 (講談社文庫)感想
読むのが遠ざかっていたが、講談社から新刊と言う事なので読んで見た。 話は続きで全く新たに進めるという事は無いようだ。 途中から読み始める読者に人物紹介から始めて物語へ。 可も不可も無し、信平の描き方がやや控えめか。 松姫がもう少し元気であって欲しい、福千代が大きくなって、お話に絡むようになった。 新たな出発を祝うとしよう。
読了日:05月10日 著者:佐々木 裕一
春風同心家族日記 乙女の夢 (徳間文庫)春風同心家族日記 乙女の夢 (徳間文庫)感想
大盗賊の娘との淡い恋、どうなるかと見守ると、旗本が出てきてスケールが大きくなる。 大丈夫か、慎吾・・・ 春風同心シリーズ3巻目。 どうやら、周りとのドタバタも板についてきた感じ。 崋山先生との仲は相変わらず、おままごとから抜け出せず。 春風同心、爽やかで良い。
読了日:05月11日 著者:佐々木裕一
宮部みゆきの江戸怪談散歩 (角川文庫)宮部みゆきの江戸怪談散歩 (角川文庫)感想
【図書館】宮部みゆきの怪談にまつわるバラエティ・ブック。 神田・三島町から深川・七不思議他を廻る旅。 自身の話「曼珠沙華」「だるま猫]の二編、推薦の「指輪ひとつ」「怪の再生」の二編を収録。 お馴染みの北村薫との対談が、馴れた二人の会話が楽しい。 まるまる、三島屋に遊ぶ本です。 2013年の中公の「宮部みゆきの江戸怪談散歩」の増補版。
読了日:05月14日 著者:
鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(四) (PHP文芸文庫)鯖猫(さばねこ)長屋ふしぎ草紙(四) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】鯖猫長屋シリーズ、第四弾! 相も変わらず鯖猫長屋は騒々しい、突然おきねさんが刃物を持ち出してからさあ大変。 そんな中、さくらに化け猫疑惑が、呪術師やら大店の内儀の死因も疑問が、てんやわんやの大騒動。 大山鳴動して悲しみが残される。 今回は、掛井の旦那の意外な特殊能力にビックリ。 やはり、鯖猫長屋は動物が主役なんですね、犬、猫、そして狐まで出て来た。 続きが気になるシリーズです。 田牧先生、お気張りやす。
読了日:05月19日 著者:田牧 大和
夏の雁: 仕舞屋侍 (徳間時代小説文庫)夏の雁: 仕舞屋侍 (徳間時代小説文庫)感想
【図書館】相変わらず良い味を出している。 仕舞屋侍シリーズ、第4弾! 冒頭、渡良瀬川の渡し船で初老の旅人が船から落ちて死ぬ、これが後々の大騒動の幕開けとは・・・ 九十九九十郎、ますます渋みが掛かって来た、老眼鏡まで掛けている。 旗本家のゴタゴタを片付けている九十九に新たな依頼が。 三雲屋の女将から「七雁新三」と言う博徒の素性を調べて欲しいと。 三雲屋、新三、二人に関係する「岩槻」を訪ねるのだが・・・徐々に真相に行きつく九十郎の捜査法が圧倒的な面白味を生む。 「風の市兵衛」と甲乙着け辛い辻堂作品。
読了日:05月23日 著者:辻堂 魁
嫁入り 鎌倉河岸捕物控(三十の巻)嫁入り 鎌倉河岸捕物控(三十の巻)感想
鎌倉河岸シリーズ、堂々の三〇巻! とうとう、豊島屋にも京よりお嫁さんが・・・という訳で、嫁入り騒動が描かれ捕物と言う捕物は無い。 永塚小夜がらみで青物役所の不正が描かれる位か、そうそう、見習いの勘三郎の初手柄があった。 そろそろ、鎌倉河岸もマンネリになって来たなあ。 佐伯さんはシリーズが長くなると丸く収める感覚が強いからな。 本来の捕物とか剣戟を忘れてしまう、時代劇の爽快さを忘れないで欲しいな。 ずっと、追いかけているシリーズはこれだけになってしまった。 それも、もう直ぐ終わりかも・・・
読了日:05月26日 著者:佐伯泰英
島抜けの女―鎌倉河岸捕物控〈31の巻〉 (時代小説文庫)島抜けの女―鎌倉河岸捕物控〈31の巻〉 (時代小説文庫)感想
【図書館】流れで30巻に続き読む。 中心は遠島になった女盗賊が島抜けして奉行に復讐しようとする話。 もう少し、込み入ったエピソードを入れても良かったのでは。 途中に入る祝言一行の旅の話がお話をぶつ切れにしてしまい、本編の話が入って来ない。 二つのストーリーを書き分ける、手腕はあると思うが。 亮吉を何とかしたい気持ちは判るが、ちょっと詰め込め過ぎの感がある。 そろそろ、大団円も近いような感じ。 捕物帳だからダラダラやっても仕方が無い、よく30数巻も続いたと思う。 長引くのが佐伯氏の欠点だな。 
読了日:05月27日 著者:佐伯 泰英
暁天の志 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)暁天の志 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】第2章の始まり、市兵衛の過去が描かれる。 前半の説明調が2章からの読者への解説と判るが、1章から読んでいるこちらには少々ウザったい。 過去への展望が今後の伏線になるのか、それはここでは判明しない。 ただ、ある一件から市兵衛が二人の子持ちになりそうだ。 子持ちの設定は有りやナシや・・・ 吉野の道中は端折り過ぎた感がある、一話分くらいのエピソードはあるんじゃないのかな。 誠実な市兵衛が見られて健在との感慨が湧く。 もう少し風の様な爽やかさを希望します。
読了日:05月28日 著者:辻堂魁

読書メーター

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2018年5月 4日 (金)

4月の読書記録 読書メーターより

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「春雷」「秋霜」など時代劇中心の1ヶ月だった。 葉室麟、良い作家です、急逝を惜しむ・・・合掌。

読んだ本の数:14
読んだページ数:4165
ナイス数:1189

天神小五郎 人情剣 (時代小説文庫)天神小五郎 人情剣 (時代小説文庫)感想
煮売家・天神屋小五郎を主人公にした新シリーズ。 ちょっと陰のある小五郎、武士を止め包丁人へ。 算盤侍・風の市兵衛の包丁版かと思ったが、ちょっと違う、何だかんだと言って巻き込まれる市兵衛と違い、極力関わりを持たない姿勢が良い。 でも、人情に訴えられると腰を上げてしまう。 未だ一作なのでストーリーもどう転がるのかも見えません。 徳市や角蔵、野良の三毛猫が良い味を出しているので、もう少し続きを読みたいと思います。 でも、こういう関わり方だと種が尽きてしまうのでは・・・先ずは辻堂魁のお手並みを!
読了日:04月03日 著者:辻堂 魁
相も変わらず きりきり舞い (光文社時代小説文庫)相も変わらず きりきり舞い (光文社時代小説文庫)感想
「きりきり舞い」の続編、相変わらず舞は奇人変人の後始末で忙しい。 大した事件も無く日常の騒動に巻き込まれる舞の行動を描く。 楽しいのだが、もうちょっと大き目な事件が起こると嬉しい。 一九の隠し子が現れたり、お栄の役者との恋模様など波乱は有るのだが、すんなり収まってしまう、これがもやもやの元なんだよな。 最後の騒動で阿久利屋との一件も尚武のケガでお終い、スッキリしないな~、なんとかやり返してめでたしメデタシになって欲しかったな。 解説では続きを希望しているが、これでお終いで良いと思う。 余韻の残る幕引きです
読了日:04月08日 著者:諸田 玲子
宇宙少年ソラン 1 (サンワイドコミックス)宇宙少年ソラン 1 (サンワイドコミックス)感想
【再読】遙か遠くの惑星ソランからやって来た少年ソラン、人間の15倍のパワーを持つソランが地球上の悪者と対決するSFアクション巨編。 何となく本棚から引っ張り出してきた。 読み始めるとすっかり夢中になってしまった。 初出は昭和40年(1965年)凄い年代物だ、かの手塚が嫉妬した作品との噂がある。 さもありなん、スピーデーかつテンポが良い。 テレビ化もされて当時は大人気だった、乗り物が「エンゼル号」と言う事は、提供は森永でしょうね(笑) 全3巻、楽しみましょう。
読了日:04月10日 著者:宮腰 義勝
宇宙少年ソラン 第2巻 (サンワイドコミックス)宇宙少年ソラン 第2巻 (サンワイドコミックス)感想
【再読】宇宙少年ソランの第二弾。休む間もなく悪は出現する、今回はデロス事件と村雨博士事件の二編を収録。 巨大ロボットを操り悪の限りを尽くす一味と対決するデロス事件、ソラン星から突然現れた少女・リーザが一枚加わり益々謎は深まって行く。初めてソランの空飛ぶ乗り物「エンゼル号」が登場(当初リーザがソラン星から乗って来た物)。最初は村雨博士の息子健一少年の野球ものとして描き始めた物が徐々にアンドロイドが正体と判り、博士の夢が最優秀アンドロイドを作る事だと判明する村雨博士事件。 正義の結社オーロラ隊の天童が大活躍。
読了日:04月10日 著者:宮腰 義勝
宇宙少年ソラン 第3巻 (サンワイドコミックス)宇宙少年ソラン 第3巻 (サンワイドコミックス)感想
【再読】いよいよシリーズ完結編。 悪を出すのがしんどくなって来たのか、どこかで見たような展開が多い。 しかも、危機を乗り切るのが漫画的な御都合主義になっている。 まあ、毎回いろいろな悪人を造り出す事は大変だった事だろう。 最後まで、ソランが地球に来た目的の、お姉さんを探し出すというエピソードは出て来なかった。 どうやら、作者が忘れてしまった様だ。 そのくらい、週刊連載は大変だという事なんだろう。構図とペンタッチが良い、スクリーントーンの無い時代、洋服の柄とか都会の描き方、手間が掛かった事でしょう。拍手ッ 
読了日:04月11日 著者:宮腰 義勝
潮鳴り (祥伝社文庫)潮鳴り (祥伝社文庫)感想
遂に読み切りました、いやー良いものですね。 ちょっとした短慮からお役御免を蒙り無頼の生活へ。 弟の切腹、そしてその真相に気づいた時、再起の念が湧きあがって来た。 一人の男の再生のドラマである。 一旦、地に落ちた信用はどうやっても理解してもらえない。 弟の為、女房になるべく女の為、同僚、上司、ひいては藩の為、襤褸蔵が立ち上がる。 そこに、継母の想いが大きく影響する、正義とは何か、信頼とは何か、生き様が活写された一大抒情詩である。 著者が急逝した事がつくづくも残念。 合掌!
読了日:04月12日 著者:葉室 麟
楽園楽園感想
【図書館】一人の女性のモノローグから物語は始まる。 昔、楽園と呼ばれた遊郭の跡地に建てられた「楽園ハイツ」という名のアパートに住む女性たちの性を描く物語。それぞれが盛りを過ぎた人たちだ、男に縁のない人、若作りをしても似合っていない人、その昔遊郭で働いていた人・・・性のいろいろを描くのかと思ったが、一階の珈琲店のマスターが登場してからミステリー仕立てになる。謎のマスター、訳ありの大家、顔に傷のある「傷ばあさん」性に悩み、性を謳歌する女性たち、花房観音の官能とは呼べない、更年期の女性たちの性を巡るミステリー。
読了日:04月14日 著者:花房 観音
鬼の家鬼の家感想
【図書館】京都・千本通り近くのルネッサンス様式の三階建の格式のある建物、明治時代に建てられたこの邸宅で暮らす桜子とその一族の物語。 鬼が棲むという館を舞台に怨念渦巻く人間の葛藤が描かれる。 鬼とは一体何者なのか、それは人が生み出した妄想なのか、はたまた黄泉の国から現れし魍魎なのか。 観音様には珍しく官能を封じて恐怖の物語を展開している。 女の奥深く秘められたものが顔を出す時、怨念の様な凄まじさを感じる。 鬼とは一途に想う心のあり方なのかも知れない。 観音様、文学路線に変更か・・・
読了日:04月15日 著者:花房観音
寵 臣 鬼役(二十三) (光文社時代小説文庫)寵 臣 鬼役(二十三) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】鬼役シリーズ・第二十三弾! 以外、重要人物が死んでしまった。 話の核にも当たる人物、終局なのか、方向展開なのか・・・ 確かに、密命そのものに必要性が疑問のケースもあるようになって来た。 究極の悪という書かれ方が無い。 世間のしがらみに流された悪の存在が取り上げられている感が強い。 シリーズが長いが、テンポの無さに着いて行けない。 風景描写を入れるタイミングとか、方向転換する説明文とか、ストーリーがブチブチ切れてしまってすんなり読めない。一貫性のある文章を読みたい、話自体は面白いのに、そこが残念。
読了日:04月17日 著者:坂岡 真
春雷 (祥伝社文庫)春雷 (祥伝社文庫)感想
【図書館】羽根藩シリーズ、第三弾! 鬼と呼ばれ藩内の改革を進める多聞隼人、鬼の心うちに藩主への強い想いがあった。 志を同じくする大庄屋と学者の大蛇と共に黒菱沼の干拓に取り掛かる。 反対派の攻撃、一揆の襲来、果たして隼人の改革は成就するのだろうか・・・ラストの対隼人派の処理があっさりし過ぎている点がやや不満。 ただ、ラスト近くの大立ち回りはスカッとする、やはり我慢我慢ではフラストレーションが解消しませんから。 かなり複雑な話ですが葉室氏の書き方か上手いのでスイスイ読めます、隼人の生き様は賛否あると思います。
読了日:04月20日 著者:葉室麟
秋霜秋霜感想
【図書館】前作「春雷」の続編、羽根藩シリーズ、第四弾! 前作の感想で終盤の悪人の描き方が軽くて不満と書いたが、今回のエピソードがある事を想定してたとしたら、さもありなんと思う。 あれから三年、羽根に一人の若者が着いた事から物語は始まる。 鬼隼人が世直し隼人に変わりつつある羽根藩では藩主が引退したとはいえ、未だに楓、りう、に対して策略を巡らしていた。 この話は、人はどう生きるかというテーマが重要。 各人に照らし合わせて読む事が出来る、しかし、どっちにしても帯に短し襷に長し、なんだよなぁ。 
読了日:04月23日 著者:葉室 麟
虎落笛 1虎落笛 1感想
もう、アマゾンを探しても手に入らない絶版本。 ずーと前に買って置いていた本、何故か取り出して読んで見た。 江戸時代、因幡の国(現在の鳥取)にあった日本最大の砂丘。 鳥取砂丘の最大の砂丘、浜坂砂丘を舞台に繰り広げられる人間ドラマ。 いつの日かこの砂漠に棲みついた男、砂漠の道案内として暮らすが、今日もいろいろな事情を抱えた男女が訪れる。 虎落笛とは、飛砂を防ぐため、竹で編んだ柵に風が当たり笛のような音を出すことを言う。
読了日:04月25日 著者:村野 守美
異聞・花と蛇(1) (キングシリーズ)異聞・花と蛇(1) (キングシリーズ)感想
団鬼六の世界を小池一夫と叶精作が遊ぶ、遊侠無頼本。 「花と蛇」本編と全く交じらわず、小池と叶のインスピレーションの世界。 叶の美人画が唯一の楽しみ。 
読了日:04月25日 著者:叶 精作,小池一夫
コルトM1847羽衣コルトM1847羽衣感想
【図書館】新刊コーナーに置いてあったので、借りて来た。 読友さんらの感想では面白そう。 のっけからドンパチありのアクション巨編。 女渡世人の羽衣お炎が初恋の男・信三郎を追いかけ佐渡へ。 そこに現れる、島津藩の十三人、斉彬の幕府転覆、佐渡のオドロ様、善悪入り混じっての大活劇。 お炎の一途な恋にコルトウォーカーが火を噴く。 取り巻く登場人物たちも、異彩を放って個性派揃い。 月村了衛、凄い作家だ、いろいろなストーリーを巧みに織り込んでスマートに読ませる。 面白い、「コルトM1851残月」も図書館に予約した。
読了日:04月29日 著者:月村 了衛

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2018年4月 2日 (月)

3月の読書記録 読書メーターより

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「いざなうもの」が谷口ジローの余韻を残した旅立ちをじっくり感じられて感動した。 いろいろな描き方を模索していたんだなぁ。 早すぎる急逝に、涙・・・合掌!

読んだ本の数:15
読んだページ数:3951
ナイス数:1313

乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)乙嫁語り 10巻 (ハルタコミックス)感想
久々の新刊に、思わず手に取った。 相変わらず、中央アジアの生活が描かれている。 事件という事件が起こらず、淡々としている。 いろいろな修行を積んで大人になっていくカルル、そっと寄り添うアミル。 二人の成長譚と見るのが楽しい。 作者は中央アジアの、いろいろを描くのが楽しいんだろうな。 相変わらず書き込みが凄い、イヌワシの辺りは尋常では無い。 久々に、アミルの世界に遊びました。
読了日:03月02日 著者:森 薫
澪つくし 深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)澪つくし 深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)感想
相変わらず良い味を出している。 木戸番小屋シリーズも早五作目、笑兵衛、お捨の人となりもすっかり頭に入った。 日常で生きていくのが嫌になる、そんな日もあるよね。 そこにすっと寄り添う笑兵衛夫妻、出来る事と出来ない事がある、出来るだけ穏やかに・・・そんな日常も、ありだなぁと思う。 北原亜以子、深く思いやりのある女性かと思う。 そんな北原さんが亡くなっているのを、やっと気が付いた。 ああ、もういなかったんだ、惜別の念が心によぎる。 良い話をもう少し書いて欲しかったな。 一話、一話が心に沁みる連作短編集です。
読了日:03月04日 著者:北原 亞以子
ゑひもせす (ちくま文庫)ゑひもせす (ちくま文庫)感想
デビュー作「通言室之梅」を含む初期短編集。 杉浦日向子を探して古本屋を巡る旅も永くなった。 また、一冊見つけた。 この頃の日向子は、若い力がみなぎっている、あれもこれもと皆ぶち込んでいる。 その描きこみも日向子らしい、時折見せるセンスが只者では無い片鱗が、この時期にもう出ている。 江戸情緒に遊ぶという感覚はまだなく、勢いで描いている瑞々しさがある。 これが、杉浦日向子の出発点だったのだなぁ・・・杉浦ワールドの原点を観ました。
読了日:03月07日 著者:杉浦 日向子
4時のオヤツ (新潮文庫)4時のオヤツ (新潮文庫)感想
【再読】 ダブって買ってしまいました。 しかし、単なる食べ物エッセイとは一線をかくすショートショート仕立て。 たった100円(古本のため)で杉浦ワールドに遊べる贅沢、この位の出費は止む無し(笑) でも、そろそろ備忘録を用意しなければならないだろうな。 この本持っているか、少々不安になって来た。 でも、杉浦日向子で100円位、ダブっても良いくらい価値あるものだと思う。 まだまだ、日向子を求める旅は続く。 しかし、午後4時のアンニュイな感じと、そこに有る食べ物の状況が、とても良いんだなぁ。 
読了日:03月07日 著者:杉浦 日向子
俺の新選組 下―望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)俺の新選組 下―望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)感想
望月三起也の新選組シリーズ最終巻。 「ダンダラ新選組」を併録。 望月三起也の画は良い、スクリーン・トーンを使わず模様も描きこんでいる。 そこに暖か味を感じる、そして迫力も。 見開きの迫力は、最高! 少年キングの一年の連載はこれにて終結、しかし、この後の「函館戦争」まで描いて土方の生涯を終わらせるとの希望は叶えられなかった。 しかし、残った資料やキャラデザインを見ると病床でも、やる気満々だったんだなぁと思う。 望月三起也は「ワイルド7」だけでは無いなぁと改めて思う。 合掌
読了日:03月11日 著者:望月三起也
いざなうもの (ビッグコミックススペシャル)いざなうもの (ビッグコミックススペシャル)感想
「ダ・ヴンチ」に記事が掲載されていて初めて気が付く。 思わず本屋に走り購入した。 最近はコミックは古本屋でという習慣だったが、これだけは今欲しくなった。 遺稿集という側面もあるが、晩年の谷口ジローの考え方を読んで見たかった。 いろいろ考え方はあるだろうが、日本の文豪の小説のコミック化を目指していたという。読んで見たかったなぁ夏目漱石、芥川龍之介・・・本当に画の旨い作家がいなくなってしまった。最近の漫画はストーリーに添って書きなぐっている作品ばかり、一枚の絵に、一本の線に、感情のある画は有るのだろうか・・・
読了日:03月11日 著者:谷口 ジロー
キラキラ共和国キラキラ共和国感想
【図書館】待ちに待った「ツバキ文具店」の続刊。 かなり前にリクエストして、やっと読めました。 鳩子は守景さんのお嫁さんになった、もちろん、はるなちゃんも一緒だ。 住居の問題、お店の新規開店、いろいろな問題をこなしつつ、代書屋としての顧客の扱いを描く。 いろいろな人のいろいろな人生に向き合う時、おのれの力量が試される。 鳩子の人生は始まったばかり、いろいろな人と歩いて行く、そこで、物語が生まれる。 いろんなつまずきもあるだろう、飛び上るほど嬉しい事もあるだろう。 是非、「ツバキ文具店」からお読みください。
読了日:03月13日 著者:小川 糸
「坊っちゃん」の時代(第三部) (漫画アクション)「坊っちゃん」の時代(第三部) (漫画アクション)感想
本当は文庫本ですが、登録していないのでこちらで・・・ずいぶん前に親本(この本)を読んで、たまたま古本屋で文庫本を見つけ、嬉しくなり購入。 坊ちゃんの時代のシリーズ3巻目、石川啄木のエピソード。 浪費癖で借金まみれ、本当にどうしようも無い男・啄木。 小説家の道を諦めて短歌をに逃れてる啄木を描く。 谷口ジローの画が良い、本当にこの時代にマッチしている。 文庫本だから仕方が無いのだが、谷口ジローの画はもっと大きいサイズが良い。 細かすぎるので折角の細密画がキツイ。 やっぱ親本サイズがお奨めです。
読了日:03月19日 著者:関川夏央
泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)感想
三島屋変調百物語の三巻目。 今回も怪異話が六話収録している。 だいぶ「おちか」も経験を積んで堂に入って来た感じ、しかし、表題作「鳴き童子」の語り手は別だった。 どうにも抗らえない時にも、もっと違う生き方があったのでは・・・ やるせない話でした。 読み進めていって「節気顔」に至った時、偶然の恐ろしさを感じました。 なんと、季節も同じ、時期も同じの「春分の日」に読む事になるとは・・・不思議な巡り合わせを感じます。 怖いだけでは無い、不可思議なお話に酔って下さい。 語り部・宮部の想いの詰まった一級品です。
読了日:03月21日 著者:宮部 みゆき
須藤真澄[自選短編集]梅鼠 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)須藤真澄[自選短編集]梅鼠 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)感想
須藤真澄の自選集、独特の雰囲気を持つ作家さんだと思う。 「ゆず」の頃、何となく遠くで見ていたような気がする。 古本屋で手にして、何となく絵柄が気に入って購入した。 読んで見ると、老人と若い娘の対比がじんわりと沁みる話だ。 老人は想い出を若人はこれからを、共に夢見るポエムがある。 若いのか歳を召しているのか判らない感性がある、ちょっと不思議な雰囲気の作家さんである。 一点鎖線で描く世界は優しい世界に誘ってくれる、良いなぁ・・・ 自選短編集「萌葱」も出ているみたい、古本屋で探して見ようと思います。 
読了日:03月23日 著者:須藤 真澄
MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTERキートン 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
古本屋で目に止まったので購入。 あの頃は夢中になって読んでいた。 キートンの自由気儘さと考古学の知識の深さに舌を巻いていた。 再読と言っても、かなり前に読んだので初読と同じ感じ。 キートンの世界観は好きですね、考古学と講師と保険会社の調査員、まとまらないところが良いですね。 どうせ再読ならばと【完全版】を選んだ、コミックは画の大きさが重要です。 さあ、じっくりと読もうか・・・
読了日:03月29日 著者:浦沢 直樹,勝鹿 北星,長崎 尚志
MASTERキートン 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTERキートン 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
キートン・完全版、第二弾! 今回もなるほどと唸るお話を12話収録。 クールで時に熱くなるキートンの人柄が良いですね。 「レッドムーン」と「シルバームーン」は人狼伝説を思い出させるが、凄まじいウィルスのせいだと推測に行きつく。 キートンがちょっとしたことから突き止めていく過程が良いですね。 刑事コロンボの手法と似ている様な感じもします。 脚本が上手いのでしょうね、知識的な事を上手くストーリーに乗せている。 親爺さんや娘さんの遣い方もベストです。
読了日:03月29日 著者:浦沢 直樹,勝鹿 北星,長崎 尚志
MASTERキートン 3 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTERキートン 3 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
続けて第3巻を読む。 浦沢の世界にどっぷりと浸かる。 ついに、宿命のライバル・探偵チャリー・チャップマン現る。チャップリンとバスター・キートンのもじりだろうが、これで益々面白くなる。 今回はサスペンスというよりは、ほのぼのしたストーリーが多い様に感じた。 取り敢えず古本屋では、この巻で終了でした。 また探そうっと!
読了日:03月30日 著者:浦沢 直樹,勝鹿 北星,長崎 尚志
お断り―鎌倉河岸捕物控〈29の巻〉 (時代小説文庫)お断り―鎌倉河岸捕物控〈29の巻〉 (時代小説文庫)感想
久々の佐伯作品、他のシリーズは読む気にならないのだが、このシリーズは、手に取ってしまう。 相変わらずの鎌倉河岸の面々、事件に遊山に忙しそうだ。 マンネリを恐れず続けて行けることが長続きの秘訣だろう。 一篇に事件を3つ詰め込むのが最近の佐伯流みたいだ。 まあ、ぼちぼちと執筆して下さい。 
読了日:03月30日 著者:佐伯 泰英
指人形 (講談社文庫)指人形 (講談社文庫)感想
久々に手に取った観音様の官能本。 単なるエロでは無く女の情念というか、しがらみを描き切った作品。 初期の作品も交じり描き方が統一していない。 いろいろな女性の性の悩みが出てくるが、明日に希望があるのが救いである。 出てくる男性が情けない男ばかり、女性の心の判る逞しい男性像の登場を望む。 性の表現が上手い、観音様独自の書き方が素敵である。 続けて読もうとは思わないが、又いつの日か手にする事だろう。
読了日:03月31日 著者:花房 観音

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2018年3月 5日 (月)

2月の読書記録 読書メーターより

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何となく読書が進まなかった月です、でも、「幻影博覧会」がまとめて読めた事は良かったです。 途中まで読んでいて結果を知りたかったから。

読んだ本の数:10
読んだページ数:2536
ナイス数:862

峠しぐれ (双葉文庫)峠しぐれ (双葉文庫)感想
良かった~葉室節、炸裂です。 親子の情と夫婦の絆、これでもかと描かれています。 峠の茶屋の夫婦は、なにやら訳ありの様子、いろいろなエピソードと過去の情景が描かれる。 志乃と半平の秘密が徐々に判る時、大きなうねりがこの夫婦にも訪れていた。 男の決意と女のしがらみ、自分自身ではどうしようもない流れ、それでも清々しいラストシーンに涙。 葉室麟、惜しい作家を亡くした、合掌。
読了日:02月07日 著者:葉室 麟
鬼平犯科帳Season Best季秋の候 (SPコミックス SPポケットワイド)鬼平犯科帳Season Best季秋の候 (SPコミックス SPポケットワイド)感想
少し季節違いの気もするが、たっぷりと鬼平を楽しんだ。 さいとう・たかおの鬼平は情緒たっぷりでイメージどうりの役者が好きだ。 今回は「乳房」が連作になって210頁もある、情を細かく描いてあって圧巻である。 ともかく、575頁も鬼平の世界に遊べるのは至福の時である。
読了日:02月12日 著者:さいとう・たかを 池波正太郎
幻影博覧会(1) (バーズコミックス)幻影博覧会(1) (バーズコミックス)感想
大正時代をテーマにして冬目景が描く大正探偵ロマン。 不思議な少女・真夜が探偵助手に応募してくる事から物語が始まる。 いろいろな事件を解決していく過程で、少しづつ真夜の秘密が現れてくる。 不可解な言動、知り過ぎている情報量、小児時の記憶の曖昧さ。 果たして真夜という人物はどういう人なのだろうか。 冬目景の美麗なペンタッチに引き込まれ、ついついページが進む。 まだスタートしたばかり、徐々に判る時が来るだろう。 続いて2巻に手を伸ばす。
読了日:02月13日 著者:冬目 景
幻影博覧会 2 (バーズコミックス)幻影博覧会 2 (バーズコミックス)感想
2巻に入り真夜の行動がおかしくなる、未来の現象を話し出す。 松之宮の友人の楳実が興味を抱き接触を図る。 ますます、不可解な事件と真夜の行動に目が離せない。 これから、どうなっていくのか興味深々。 松・楳(梅)ときたら竹は?思ったら、女新聞記者・竹下が出て来た。 これで松竹梅が出揃った、ますます風雲急を告げる、大正浪漫不思議絵図、謎が謎を呼びます。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
幻影博覧会 3 (バーズコミックス)幻影博覧会 3 (バーズコミックス)感想
楳実が信州で行方不明になる、時を同じくして真夜は竹下から預かった資料をどける事に。 一方、弟の病気見舞いに信州に訪れた松之宮は楳実と飲むべく訪ねるが・・・。 不思議少女・真夜の幼い頃に別れた両親が迎えに来る事に、しかし、真夜は両親の記憶がない。 揺れ動く真夜の心に松之宮との別れを言い出せないでいる思いがつのる。 そんな中、松之宮は幽霊画の掛け軸から幽霊が抜け出るという事件解決を依頼される。 事件と自分の身の振り方に迷う真夜、果たして真夜という少女は何者なのか。 いよいよ、冬目景の筆致が冴える。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
幻影博覧会 4 (バーズコミックス)幻影博覧会 4 (バーズコミックス)感想
いよいよ完結編、最終巻。 遂に真夜の両親が迎えに来た、しかし、真夜は疑いを持ち、懐け親である犬の名前を父親に尋ねるのであった。 「月等」(つぐら)の名前が判らなかった父に真夜はその場を去る。 一方、松之宮は真夜を紹介した藤枝博士の事を楳実と話しているうち、全然、思い出せない事に気付く。 いったい藤枝博士とは何者。 そして、真夜の元に両親の遺品が届く、それは立体映像の装置であった。 今の科学では造りえないもの、では、真夜は未来人なのか。 真夜の予言した「関東大震災」が迫る。 大正不思議浪漫、堂々の完結です。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
自選 無用ノ介(3) 牙・・・無用ノ介: マイファーストB自選 無用ノ介(3) 牙・・・無用ノ介: マイファーストB感想
圧倒的な迫力の、見開き十二枚を使い、50両の賞金首からの果たし状の結末を描く「牙・・・無用ノ介」を始め、傑作揃いを集めた、自選最終集。 「やって来た無用ノ介」も「吹雪が無用ノ介の肩で舞う」も傑作中の傑作。 「吹雪が~」は、何度読んでも泣ける。 この、傑作集3冊は保存版です。
読了日:02月16日 著者:
剣客商売 29 (SPコミックス)剣客商売 29 (SPコミックス)感想
コミック版・剣客商売、原作と違うとの指摘もあるが、大島やすいちの漫画で読める幸せを感じる。 例によって人生の儚さと情にうったえる話が続く、良いですね~こんな話をゆっくり読めるのは至福の時です。 原作を読んだ事は無いのですが、活字で読むとまた感慨が違うかも。 そう言えば、「鬼平犯科帖」も読んで無い。 読んだ事あるのは「仕掛け人 藤枝梅安」のシリーズだけだ。 原作に戻るのも一興だな・・・
読了日:02月17日 著者:大島やすいち,池波正太郎
十三人の刺客 (ビッグコミックススペシャル)十三人の刺客 (ビッグコミックススペシャル)感想
何の気なく手に取った。 森秀樹の時代劇は迫力満点です。 しかし、物語に対してページ数が少な過ぎる(190頁)。 いろいろな見せ場がカットされてしまい短縮版の様な仕上がりになってしまった。 最後の大合戦の模様も三〇ページしかない。 迫力のある画が描ける人なのにそこが残念。 ユーチューブ映画版(旧作)を観たが、やはり原作は良い。 刻々と迫りくる日数と時刻がハラハラドキドキする。 映画は三池版より白黒のオリジナル版が、やっぱり良い。
読了日:02月24日 著者:池宮 彰一郎
夜のかくれんぼ (新潮文庫)夜のかくれんぼ (新潮文庫)感想
星新一は良い。 いつでも、時間が無くても、どんな場所でも、そして、一向に古さを感じさせない。 しかし、よくこれだけのアイデアを出したものだなあと思う。 よく奇想天外な結末を用意できると思う。 ショートショート、思いつくのも書くのも、凄いと思う。 星新一の後にはもう誰も続かないだろうな。 不世出の天才だと、確信する。
読了日:02月25日 著者:星 新一

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2018年2月 2日 (金)

1月の読書記録 読書メーターより

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インフルエンザに罹ったり、家の細々したこともあり、たったの2冊です。 こんな月もあるさ・・・

1月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:715
ナイス数:808

善人長屋 (新潮文庫)善人長屋 (新潮文庫)感想
【図書館】善人ばかりが住むという通称「善人長屋」 実は長屋の住人全員が裏稼業を持つ訳あり長屋だった。 そこへ、ひょっこり引っ越してきたほんまもんの善人「加助」人助けが生きがいの加助が持ち込む面倒をどうにかこうにか片を付けるが。 お話の謎解きも良く出来てるが、西条奈加のしゃべり口調の文面についつい引き込まれてしまう。 四季をあしらった文章に自然に長屋に住んでいる感覚が移ろう。 九話のお話もいろいろ多岐に及んで面白かった。 続きがありそうなので手に取りたいと思います。
読了日:01月09日 著者:西條 奈加
閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)閻魔の世直し: 善人長屋 (新潮文庫)感想
今回は長編でじっくり楽しませてくれる。 最初は大物悪党が惨殺される、しかし、裏を探ると単なる私怨かとも思われる。 「閻魔組」の声明が出され、堂々と殺しが始まる。 単に殺しの理屈が合わない、長屋を上げての探索に、八丁堀と夜叉坊主の影がちらつく。 お縫いの恋を交えて、果たしてどう決着するのか・・・西条奈加、好調の人情ドラマ第二弾! 謎が解ければ悲しみが残る、善人長屋の人達が一世一代の大活躍。 第三弾も出ているが文庫化を待つ!
読了日:01月22日 著者:西條 奈加

読書メーター

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2018年1月 2日 (火)

12月の読書記録 読書メーターより

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「切り絵図屋清七」をシリーズ読んで見た、方々に広がり過ぎた感あり、話が全然進まない、これで放り出したら藤原緋沙子の面目丸つぶれ。 何とか続きを書いてもらいたい。

12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2195
ナイス数:1008

ふたり静―切り絵図屋清七 (文春文庫)ふたり静―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【再読】読み終わるまで、一回読んだ事を忘れていて熱中した。 前に読んだのは五年前、すっかり忘れ感想を書きに来て再読を知る。 ほんと、大丈夫かなぁ、健忘症に一歩近づいたみたいだ(笑) 話は、切り絵図づくりを思い立ち仲間と立ち上げるまでを描いている。 登場人物に一癖も二癖もある人物ばかり、いろいろ膨らみもあり面白くなりそうである。 読んだのが一巻だけなのか調べなくては(笑)
読了日:12月01日 著者:藤原 緋沙子
最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)感想
名うての女流作家8人が顔を揃えたアンソロジー。 実に面白い、8人8様それぞれの感性で「最後の恋」を書いている。 「春太の毎日」がひねりが効いていておかしい。 「わたしは鏡」はミステリー調でぐいぐい引き込まれる。 でも、何と言っても「おかえりなさい」のホラーもどきの表現が凄い、最後の最後に自分の安住の地を知るというウィットがストンと落ちる。 角田光代の二弾三段攻めに参ってしまった。 平成20年の作だが、永遠に残る作品では無いだろうか。
読了日:12月08日 著者:阿川 佐和子,沢村 凜,三浦 しをん,柴田 よしき,乃南 アサ,谷村 志穂,角田 光代,松尾 由美
紅染の雨―切り絵図屋清七 (文春文庫)紅染の雨―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【図書館】切り絵図作りは順調に進んでいるが清七の周りではいろいろな難事が勃発する。作者は切り絵図制作に庶民の苦労話を交えてストーリーを進めて行こうという考えだと思う。回はおゆりの前身が判る過程に嫌味な武士の影が・・・おるいと菊馬の一件もどうにか元に戻っただけ、すべてがこれからである。三話目は与一郎の父親が紀の字屋を訪ねて来て仕事を依頼する、しかし、仕事の本元の仏像が盗まれてしまう。 ちょっと強引な関わり方だが、物語の進行上仕方が無い、起こるべくして事件が起こるって感じ。これから、肉付けしていくんだろうな。
読了日:12月12日 著者:藤原 緋沙子
飛び梅―切り絵図屋清七 (文春文庫)飛び梅―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【図書館】先ずは忠吉の父親が判明して嬉しい、還らぬ人になってしまったが・・・しかも、母親と共に暮らす人生を選ぶ、足の悪い母親を見捨てる事は出来ないよな。 清七の父が探索する事件に、否応なく関わってしまった。 父への襲撃の現場に立ち会ってしまったのだ。 それにより、長谷家に関係するようになる、また、おゆりの知り合いの武士が殺される、それを見た船頭が行方不明。 いろいろな事件が強大な事件の幕開けを匂わす。 結局、事件は終わらず次巻に続く。 父の追いつめる黒幕とは、無事に帰れるのか。 清七の生き様も微妙・・・。
読了日:12月16日 著者:藤原 緋沙子
切り絵図屋清七 栗めし (文春文庫)切り絵図屋清七 栗めし (文春文庫)感想
【図書館】シリーズ第4弾! いよいよ、悪の所業が判って来た、しかし、知れば知るほど谷田部は小ズルい男だなぁ。 いろいろ、エピソードを絡めているから話が全然進まない。 義母の話、兄嫁の話、兄の話、義父とその友人の話、事件に関わった人物のエピソード・・・話を広げ過ぎだと思う。 次巻が未だ、出ていない、終わりはあるのか。 切り絵図屋の隆盛に照準を合わせた方が良かったかも。 これでは、武士を捨てた意味が無いのでは。 刀まで貰っちゃって(笑)
読了日:12月20日 著者:藤原 緋沙子
映画狂時代 (新潮文庫)映画狂時代 (新潮文庫)感想
【図書館】映画好きが映画に関する事をエッセイやら作品にして発表したものを集めたアンソロジー。 著名人から見た映画論というべき書き物。 壇ふみのチョイスがいろいろな場面を入れて楽しい。 ひとつの映画をとっても、いろいろな感性があるんだなぁと改めて思う。 中でも松本清張の「顔」は映画は観たことないが、この表現は「映画的」だなあと思いました。 壇ふみさん、本職は女優なんだなぁとしみじみ感じました。 いろいろ引き出しのある人なので本職が判らなくなっているマルチタレントのひとり。 壇ふみの「映画愛」が溢れている本。
読了日:12月25日 著者:
岩田専太郎さしえ画集 (1976年)岩田専太郎さしえ画集 (1976年)感想
【再読】大掃除を終わって、ひょいと棚を見ると「岩田専太郎さしえ画集」が、目に付いた。 休憩がてら取り出して観る。 やはり、良い、何回観ても良いもんだなぁ。 挿し絵だから要点を纏めなければならない、しかし、筋だけではつまらない、その点、岩田は上手に描いている。 人物の描写が上手いのである。 思えば「木枯らし紋次郎」の挿し絵に惚れ込んで大枚20,000円の高い買い物だった。 女房に頼み込んで買ったと思う。 しかし、岩田の絵は良いなぁ、流れるような女の線が素敵です。 
読了日:12月30日 著者:岩田 専太郎

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