書籍・雑誌

2009年12月12日 (土)

年末・年始に読みたい本♪

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ぼちぼち、冬休みの話題が出る時期ですね。 今年読んだ本の中で、私のおすすめ本を何冊か、ご紹介いたします。

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先ずは、『哄う合戦屋』 北沢 秋 双葉社・刊

完全に「ジャケ買い」です。 『のぼうの城』の「オノ・ナツメ」の時とおんなじです。 今回も「志村貴子」の絵に惹かれて買ってしまいました。 しかし、前回同様、面白かったです。 舞台は天文年間の「中信濃」、土豪が割拠する山深い小さな城に稀代の軍略家がやって来た。 連戦連勝の「合戦屋」しかし、何故か何年か後、城を離れる孤高の男・・・  著者デビュー作にて大ヒット作、一ヶ月で4刷りは実力でしょう。 この人には「物書き」として人を惹きつける筆致が感じられます、時代劇・歴史好き、で無い人にも読んでいただきたい「愛と男のロマン」です。 次作が待ち遠しい作家のひとりになりました。

 

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続いては、『鷺と雪』 北村 薫 文藝春秋・刊

『街の灯』『玻璃の天』に続く、お抱え女性運転手・別宮(べつく)みつ子と令嬢・花村英子の通称「私のベッキーさん」シリーズの完結編。 時代は昭和七年から十一年の暗い時代、身近な事件から、あの二月の軍靴の響きまでを時代背景を活かしつつ胸打つ作品に仕立ててあります。 第141回・直木賞作品ですが、第一作目の『街の灯」のベッキーさんと英子嬢の出会いから読んでいただきたい作品です。 考えるに著者は一貫して「人と時代」を見つめる作品を書き続けていると思います。 以前の作品『ひとがた流し」もそうでした。 一作目の「街の灯」の表紙も載せておくことにします。 一作目と二作目は、「文春文庫」にても刊行中です。

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『きなこ』 百瀬しのぶ 小学館・刊

香川を舞台とした、見習い警察犬と見習い訓練師の感動のキズナ。 ずっこけ見習い警察犬「きなこ」と、これまた見習い訓練師「望月杏子」通称あんこ。 「あんこときなこ」、このベタなセンスが好きです。 帯にあるように来年の夏公開の映画の原作本、カラー写真がいっぱいの楽しいドタバタコメディー、愛あり笑いあり、そして涙ありの一冊です。 「フィクションです」って書いて無いけど、ノンフィクションじゃ無いみたいです(笑)

 

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犬つながりではありませんが・・・

『星守る犬』 村上たかし 双葉社・刊

ささいなボタンのかけ違いから離婚された「おとうさん」を慕って付いて来る犬の「ハッピー」との短い旅の心温まるエピソード。 自宅を売って、「おとうさん」の生まれ故郷を目指す二人に訪れる様々な出来事。 不幸な少年の裏切りやハッピーの病気、そして「おとうさん」の難病も・・・ 一話目から「おとうさん」が死んだという事実は語られます。 そして、死体発見時「おとうさん」は死後一年から一年半、「ハッピー」は死後三ヶ月。 この死後七ヶ月から一年三ヶ月の差が物語るものは・・・  その後日談「向日葵」も収録した、四コマ漫画の雄、村上たかしの初めての感動ストーリーコミック。 ちなみにタイトルの「星守る」は望んでも手に入らない(高望みの)ものを見続けている犬と作中で書いてます。 そして「生きてく限りは、人間も・・・」とも。 感涙必至の一冊です。

 

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『鞄 図書館』 第一巻 芳崎せいむ 東京創元社・刊

あらゆる書物を所蔵するという、幻の「鞄図書館」。 貸し出し期間は一年間、使い込まれた風合いの小さな姿のその中に、無限の世界を秘めた“喋る”鞄と、トレンチコートに身を包み寡黙に旅を続ける司書。 そんな二人と出会った人たちとの交流を描く、有る意味「読書ガイド」ともいえるハートウォームコミックス。 ゲーテの言葉を引用する“鞄”の洞察力が秀逸です。 同じように古本コミックスにまつわる「本と人」の交流を古本漫画専門店を舞台に描く『金魚屋古書店』の著者が、またまた本好きに捧げる一冊です。

 

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『乙嫁 (おとよめ) 語り』 第一巻 森 薫 エンターフレイン・刊

前回、英国ビクトリア朝を描いた「エマ」(全10巻)から一年。 今度の舞台はアジアとヨーロッパを結ぶ、中央ユーラシアです。 遠く山を越えてやって来た「花嫁」は二十歳、娶った「花婿」十二歳。 歳の差を越えて育まれる二人の愛・・・ 物語は始まったばかり、前作でビクトリア朝の「メイド」の世界を活写した著者が、新たな未知の世界に誘います。 考え方、生活風習、家族間のあり方、これからの展開が楽しみなコミック・シリーズが又一つ増えました。

 

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『大奥』 第五巻 よしなが ふみ 白泉社・刊

時は、江戸時代 奇病の流行により男子が「若死に」し極端に男性不足に陥った時代のお話。 将軍は女性に「大奥」は男性に、逆転現象から男女の世界を炙りだす、著者特有のセンスが光る、パラレルワールド時代劇コミックス。 第五巻は益々盛り上がりを見せる「犬公方・綱吉」の女性将軍編。 男と女の情念が渦巻く第一巻から是非、お読み下さい。

 

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『きのう何食べた?』 第三巻 よしなが ふみ 講談社・刊

同じく、よしなが ふみ の好評シリーズ・コミックス。 ゲイで料理好きの主人公を巡る悲喜劇の模様を毎回の献立と共に描くコミックシリーズ。 レシピが細かくて、ある意味「料理本」といっても差支えがなさそうな一冊です。 夫婦者にしなかった著者の世界観がユニークです。

 

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『夜叉桜』 あさのあつこ 光文社文庫

前作『弥勒の月』で時代劇デビューした、『バッテリー』で有名な児童文学者の時代小説・第二弾! 前作同様、定町廻り同心・信次郎、小間物屋主人・清之介、岡っ引き・伊佐冶の活躍する好評シリーズ。 これ以上続くとシリーズ名が必要では心配しています。 YAから時代劇、ほんとに書けるの?との心配は一作目で霧散しました。 何よりも人間の心理を深く見つめた物語に今回もはまってしまいました。 清之介の過去が判る前作より是非、お読み下さい。

 

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『片耳うさぎ』 大崎 梢 光文社文庫

書店員を探偵にした「威風堂書店事件メモ」シリーズが好調の著者が贈る、旧家のお屋敷を巡る、ホラーあり、横溝あり、乱歩あり、のコージーミステリー。 探偵役はなんと小学六年生! 中学三年生の「さゆりちゃん」を頼りに、二人の少女の冒険が始まります。 古い大きなお屋敷にさわやかな新風を吹き込む心温まるミステリーです。 

 

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『神の守り人』 上・(来訪編) 下・(帰還編) 上橋菜穂子 新潮文庫

言わずと知れたファンタジー小説「守り人シリーズ」の第五弾! シリーズ十作の中間点です。 短槍使いの女用心棒「バルサ」の冒険譚、いよいよ佳境に入ります。 一巻で用心棒を勤めた、若き皇太子「チャグム」を描いた「旅人シリーズ」も平行して書かれています。 最終巻三作にて合流する大河ドラマ。 単行本では完結しています。 私は文庫版での読書なので結末は未だ判りません、単行本で読み終わった方はこの項は飛ばして下さい。 そして、どうぞ結末は教えませんように(笑)

 

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『うたの旅人』 朝日新聞be編集グループ編 朝日新聞出版・刊

朝日新聞 土曜の別刷り「be」に好評連載中の『うたの旅人』の単行本。 美空ひばりの「川の流れのように」 かぐや姫「神田川」など、名曲の舞台を訪ねる写真紀行。 美しいカラー写真と共に名曲誕生の世界に誘います。 歌詞も掲載されていて思わず口ずさんでしまいます。 

以上、独断と偏見の「ぶんぶんの年末・年始のお勧め本」でした。 よろしかったら手に取ってご覧下さい。

いつも有難うございます。

では、又♪

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2009年11月14日 (土)

外は雨、たまにはお家で♪

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今宵は、最近お気に入りの「本」のお話をしたいと思います。 四六時中、本を片時も離さないぶんぶんですが、中には「気になる本」の一冊や二冊はあります。 そんな何冊かをご紹介します。

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先ずは、『センセイの鞄』 川上弘美 文藝春秋・刊 (解説/木田 元・哲学者)

2001年発行の「谷崎潤一郎賞」を受賞した作品の文庫化したものです。 実は2004年に文庫になっていましたが未読でした。 その後、「新潮文庫」にも入っていますが、それまた未読。 何故今頃?とお考えのことと思います、次の画像と深い関係があります。

『センセイの鞄』 川上弘美・作/谷口ジロー・画 双葉社・2009年9月刊 

はい、大好きな谷口ジロー氏が漫画化したと聴いて書店に行ったのですが、生憎と売れ切れで注文しました。 で、来るまでに「原作」を読んだ訳です。 

十数年振りに会った高校の恩師と再会したツキコさんとセンセイの淡々とした交流が酒場を軸に展開します。 歳の離れた二人の抱えた切ない思いとゆったりとした日常が静かに流れていく日々を描いた作品です。

なるほど、このストーリーなら、谷口ジローにぴったりと思いました。 谷口の人物造形と世界観、緻密な作画とムード。 本が来るまでにイメージは出来ていました、後はその世界に浸るだけ。 どちらが、と言えません、ただ川上の世界観を実写した谷口の世界。 どちらも、「センセイの鞄」なんだと思います。 漫画は原作の前半部分が一巻に収まっています。 二巻は来年一月発行とか、結末を知っていても待ちわびる一冊です。

 

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変り種を二冊、初めは 『古本道場』 角田光代・岡崎武志 ポプラ文庫 (解説/石田 千・作家)

神保町、早稲田、荻窪、鎌倉・・・古本道を極めた岡崎師匠の指令を受け、弟子の角田光代が古本屋街に古本を探しに行く、それがいつの間にか自分探しの旅に・・・  本を通して売り手と買い手の心の触れ合い、本との出会いと別れ、本との付き合いがいとおしくなってしまう一冊。 新感覚の読書ガイドともいえる好著、2005年単行本として刊行した年に角田は「直木賞」を受賞、時の人となる。

続いて、『色の日本語いろいろ辞典』 加藤迪男 日本地域社会研究所・刊

豊かな表現から生まれた日本語の色名を色別に分けて、自然や文学とからめて解説する異色の書。 「薄紅」「弁柄色」「鳥の子色」「利休鼠」など、201色を色見本を付けて日本語としての色の成り立ちを解説。

 

次は、「昭和の天才絵師・上村一夫」の漫画文庫を三冊、ご紹介いたします。

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『菊坂ホテル』 笠倉漫画文庫 (解説/林静一・画家/デザイナー)

大正八年に出来た本郷の菊富士ホテルをモデルに、経営者の娘で管理を任されている「八重子」を中心に、竹久夢二、伊藤晴雨、夢二と晴雨のモデル・お葉、谷崎潤一郎、佐藤春夫、今東光、芥川龍之介、菊池寛、斉藤茂吉、月形龍之介らが繰り広げる、関東大震災前の揺れ動く情勢と文化の息吹の中で翻弄される人たちを交差させ、上村独自の妖艶さも加わった風狂の世界。 フィクションではあるが、大正の浪漫あふれる実景に見えてくる上村晩年の作。(と、いっても45歳の若さで逝ってしまったのだが・・・)

『一葉裏日誌』 小学館漫画文庫 (エッセイ/上村 汀・実娘)

若くして突然世を去った、昭和の天才絵師・上村が死にたじろぐことのない人の心の強さを薄命の天才・樋口一葉に重ね合わせて描破したこちらも遺作といえる晩年の作。 神楽坂の花柳界を舞台にした帯師の活躍を描く「帯の男」を併録。

『凍鶴』 小学館漫画文庫 (エッセイ/阿久 悠・作詞家)

東京の花柳界の置屋を舞台に“仕込っ子”の「おつる」が芸者に成長するまでを男女の愛憎をからめて描く。 女の強かさと男の純情を対比させて情念の世界を活写する力作。

 

最後は、林静一の画集を二冊。

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『ジャパニーズ・ウーマン』 林静一 サンリオ

「詩とメルヘン」「いつかどこかで」を中心に、書籍カバー、レコードジャケット等のイラストを集めた第一画集。 うたかたの夢を追う、たゆたう女たちの歓びと哀しみを描く現代の抒情画人の世界。

『恋文-こひぶみ-』 林静一 サンリオ

「清酒・富久娘カレンダー」「白雲閣ポスター」や「レコードジャケット」「NHKみんなのうた」等、バラエティーに富んだ第二画集。 恋に焦がれる女性のしぐさを、そっと包み込むようなやさしい筆遣いで描く画人の独壇場。 着物姿が大正浪漫を感じさせる画集です。

雨の日の徒然話にお付き合い有難うございました。

今宵はこれにて、では又♪

End

 

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2009年4月26日 (日)

myゴルゴ13♪

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今宵は愛読書というか、共に青春を駆け抜けて来たというか、国際情勢を学んだというか、いつもそばにいた「ゴルゴ13」についてのお話です。

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「READERS CHOICE BEST13 OF ゴルゴ13」

さいとう・たかお/さいとう・たかおプロダクション/著

発行/㈱小学館 2002年1月・初版

定価 本体1,800円+税

「ゴルゴ13」は1969年連載開始から現在まで40年という長期連載の劇画です。 一冊目は、現在では500話を超えるエピソードから(この本が発行された時点では470話超)読者が選ぶベスト13話を収録。 単行本にして150冊以上発行(リイド社)されていて何処から読めば良いのか、どんな話なのか、など初心者から手元に置きたい一冊をとの愛読者まで、この一冊がベストオブベスト。 私は連載誌(ビッグコミック)で愛読しておりますのでコミックスは持っていません。 でも、この本は買ってしまいました。 全ページ数1300ページを超える超厚本、一気にゴルゴの世界に引き込まれます。

<収録作品>  第一位 日本人・東研作

          第二位 ビッグ・セイフ作戦

          第三位 芹沢家殺人事件

          第四位 病原体・レベル4

          第五位 G線上の狙撃

          第六位 毛沢東の遺言

          第七位 沖縄シンドローム

          第八位 海へ向かうエバ

          第九位 バイオニック・ソルジャー

          第十位 36000秒分の1秒

         第十一位 ミステリーの女王

         第十二位 白い巨人

         第十三位 AT PIN・HOLE!

著名人投票者として、秋本治、つかこうへい、鳥越俊太郎各氏のベストとインタビューと読者投票ベスト30の集計結果も収録。 ちなみに、発行された2002年は平成13年、ゴルゴ・イヤーとして関連商品が数多く出されました。

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「さいとう・たかおセレクションBEST13 OF ゴルゴ13」

さいとう・たかお/さいとう・たかおプロダクション/著

発行/㈱小学館 2003年12月・初版

定価 本体1,800円+税

あれから1年、ゴルゴ13連載35周年+さいとう・たかお画業50周年記念で再びベスト13が発行された。 今回は著者自身が選ぶベスト13! 

<収録作品> 死闘ダイヤ・カット・ダイヤ  檻の中の眠り  二万五千年の荒野  MOSCOW DOOL  すべて人民のもの  ルート95  マークのリクエスト  落日の死影  夜は消えず  ジェットストリーム  駅馬車の通った道  神に送られし物  BEST BANK  著名人として、大谷昭宏、DO AZ INFINITY、齋藤孝、船戸与一各氏のベストとインタビューとさいとう・たかおのロングインタビューを収録。

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「各界著名人セレクションBEST13 OF ゴルゴ13」

さいとう・たかお/さいとう・たかおプロダクション/著

発行/㈱小学館 2008年4月・初版

定価 本体1,900円+税

ゴルゴ13アニメ化+連載40周年記念で出版された各界著名人13人が選ぶベスト13。 

<収録作品> 動作・24分の4=舘ひろし  銃殺人ひとり=秋本治  見えない翼=浅草キッド・玉袋筋太郎  白龍昇り立つ=山野井泰史  穀物戦争・蟷螂の斧 汚れた金=福井晴敏  ミステリーの女王2=小川直也  PKO=谷垣禎一  白夜は愛のうめき=富野由悠季  バスク・空白の依頼=秋元康  五十年の孤独=佐藤優  ロックフォードの野望=眞鍋かをり  モスクワの記憶=高野孟  デロスの咆哮=浦沢直樹  各氏のインタビューを収録。

各巻1300ページを超える極厚本、しかも収録作に重複無し。 重複無しは嬉しいが、そんなにうまく各人のベストが分かれるのでしょうか。 最初の読者投票は別として、2冊目3冊目は重複しないようにセレクトした感は否めません。 しかし、500話以上から選りすぐった39作品、読み応えがあるのは確かです。

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オフィシャルブック THE ゴルゴ学」

ビックコミック特別編集プロジェクト/著

発行/㈱小学館 2000年12月・初版

定価 本体1,800円+税

さいとう・たかおデビュー45周年&「ゴルゴ13」400話記念に出版されたもの。 連載32年、2000ショットを超える狙撃から「ゴルゴ13」の軌跡をたどるデータブック。 狙撃のテクニックからベッドテクニック、その収入と支出、銃器の検証などあらゆる角度からデータ解析したゴルゴ本です。 つかこうへい、竹熊健太郎、勝谷誠彦、手塚眞、各氏の寄稿文と鈴木邦男氏によるさいとう・たかおロングインタビュー、カラー描き下ろし「武器屋の長い午後」を収録。 徹底付録として全400話+増刊63話のリストとストーリーも併せて収録。

以上、「ゴルゴ13」ベスト本のご紹介でした。 長い連休の合間にドップリとゴルゴに浸るのも一興かも・・・

では、又♪

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2009年4月 9日 (木)

蛍雪時代、新たなる春に♪

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「自宅付近の野菜の花」をUPすると予告しましたが、「釣りキチ三平」の映画化の余韻をかって、矢口高雄の漫画を紹介しようと思い立ちました。 時は新入学、新生活の始まりです、この期を逃してはいつ発表できるのかと「割り込み」でこのトピックを立ち上げます。

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蛍雪時代 僕の中学生日記

矢口高雄 講談社コミックス 四六判・上製 全5巻・各巻1,200円

「釣りキチ三平」で、釣りの魅力を全国の読者に伝えた作者ですが一貫して秋田の自然を描き、生き生きとした自然と人の触れ合いを発信しています。

そんな氏の教育、生活、生き方を自らの中学生活をテーマに、いつまでも続く自然と人間愛を伝える代表作のひとつです。 この作品は平成3年2月から平成5年9月まで「赤旗」日曜版に連載された作品です。

思い出に残る中学生の時代はどのように生きれば良いのか・・・? 心の安らぎと豊かな人間愛を綴った著者体験のエッセーコミック   と袖文にあります。 各巻330ページ、全巻で1,700ページを越す大作です。 春から冬に、入学から卒業、そして高校への時代を学校の生活を中心に瑞々しい筆致で描いた大傑作コミックス。 携帯もPCも無いけど日々の生活に溢れる連帯感、人間賛歌ここにありといった作品。 発行は1993年ですが、現在は「文庫」でも発行していると思います。 是非、ご一読下さい。

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「ぼくの学校は山と川」 「ぼくの先生は山と川」

矢口高雄 講談社文庫 A6判 各巻640円、620円

「ぼくの学校は山と川」 著者が秋田の山と川を舞台に夢多き少年時代の活躍を生き生きと描く、友達との愉快な川釣り、先生が教えてくれた生命の尊さ・・・痛快かつ感動のエピソードの数々。 漫画家の氏が熱い思いで綴るカット豊富な活字エッセイ。 収録作の複数が国語の教科書に載るほどの人気シリーズ。 解説 安部 進

「ぼくの先生は山と川」 シリーズ第2弾 著者の中学生時代、ユニークな運動会、村祭りでのヤクザの奮闘、優しい母との対話など、四季折々のエピソード満載で綴るエッセイ&コミック。 前出「蛍雪時代」とダブル部分もあるが活字版と漫画版との比較も楽しいです。  解説 谷川彰英

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愛蔵版 ふるさと 

矢口高雄 中公コミックス(中央公論社) A5判・ソフトカバー 全3巻 各巻・1,300円

各巻 850ページ、全巻で2,500ページを越す超大作にして著者の代表作のひとつ。 一貫して秋田の自然を描き続ける著者の熱い思いがたっぷり盛り込まれた大河ドラマコミック。 初出の双葉社B6版では前11巻 妻と別れ二人の子供を連れ秋田の村に帰ってきた家族の、自然と人々との交流を通じて成長していく人間ドラマ。 著者の全てが詰め込まれていると言って良いほどの感動作。 これを読まずして矢口高雄は語れない!

以上、春にスタートする方々に、是非、手に取ってもらいたい自然派作家の真骨頂の作品の紹介です。 普段コミック(漫画)なんか読まない方にこそお奨めします、忘れられた自然がここにあります。 雪深い奥羽の山の中、今も上級生を先頭に、ラッセルで登下校している子供たちの姿を想像しつつ、では、又♪

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2009年3月 8日 (日)

またまた、気になる本♪

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本棚の整理中、またまた気になる本を発見しました(笑) 先ず最初は、

「こちら北国、山の中」-農家の嫁の事件簿- 文・イラスト 三上亜希子 小学館

埼玉の普通のサラリーマン家庭に育った著者が、筑波大学院生から一転して3世代6人家族の農家の嫁になった最初の1年間を文とイラストでユーモラスに綴るスローライフの勧め。 携帯は圏外、コンビには車で1時間半、戸惑う事ばかりの農村生活、でも「農家って楽しいよ」って毎日明るく暮らす、北国・岩手を舞台とした新米農家の嫁のドタバタ喜劇。 オールカラーページで描かれるほのぼのとしたイラストに癒されるバーチャル体験を是非、体感して下さい。

 

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「田宮模型の仕事」-木製モデルからミニ四駆まで- 田宮俊作 ネスコ発行/文藝春秋発売

今や精密スケール・プラモデルの代名詞とも言われる「田宮模型」の2代目社長の書いた模型創生期の体験談。 ミリタリーモデルの成功の裏にある苦労話、金型に懸ける情熱、実物に近づけるため外国まで取材に、そして、社会現象にまでなった「ミニ四駆」の開発・・・ 模型ファンならずとも読んでみたい男のロマンです。

 

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ここからは、本にまつわる「気になり本」です。

「不良のための読書術」 永江 朗 筑摩書房

いったい誰が本を読んでいるのか、ゴダール式読書法、本は見る前に買え! 本の流通の謎が解けた! 読む本は本屋で決まる 本屋もショーバイ 図書館をしゃぶりつくせ・・・と目次を拾っただけでも本好き、本屋好きにはたまらない一冊。 97年発行とやや昔のものですが、そのイズムは今も変わりません。 さあ、本を読んで不良になりましょう。

 

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「ふるほん文庫やさんの奇跡」 谷口雅男 ダイヤモンド社

誰もが無謀と言った「文庫古本業」をゼロから立ち上げた㈱ふるほん文庫やさん会長の書いた奮闘記。 独創的な営業アイデアで、世界最大40万冊のビジネスにまで成長させた元・化粧品セールス日本一の凄腕、今や文庫の鬼の半生記。 闘病中「文庫本」で救済されて古本文庫専門書店の開設を決意。 1日240円の食費で7年半の開業準備、そして古本専門図書館の設立に命を燃やす(98年時点です・今は設立成っているやも知れません) 古本好き、文庫本好きにはたまらない一冊です。

 

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「書店員タカクラの、本と本屋の日々。・・・ときどき育児」 高倉美恵 書肆侃侃房(しょし・かんかんぼう)

福岡生まれ京都育ちの著者の本屋人生半生記。 書店店頭での日々の矛盾、夢と現実、押し流されそうな毎日にふと立ち止まり「ちょっと待てよ?」と自己確認。 本屋の店員になりたくて店員になった著者の一生懸命さが伝わる(お酒を飲むとちょっぴり堕落 笑)23年間の記録です。 書店名を言えば「ああ、良くタレントのサイン会をやっている、あの書店」と判る全国チェーンの書店です。 06年11月の発行ですが、まだ福岡におられるのでしょうか・・・

今宵はインドア・ブックガイドで、ご機嫌伺いです。 「本屋のオジサン」これもぶんぶんの芸風とお笑いいただき、ご一読をお願い致します。

では、又♪

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2009年2月19日 (木)

ちょっと気になる本2冊♪

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先日、本を整理していて昔読んだ本を見つけました。 

「書店の近代」 -書店が輝いていた時代-平凡社新書 小田光雄・著

発行は2003年5月となっています。 江戸時代から戦前の昭和まで、25店の書店の風景と共にその魅力と変遷を近代文学史を含んで近代出版業界を活写する本と書店のドラマ。

目次から内容の一部を紹介いたします。

「江戸時代の書店」 「明治維新前後の書店」  「教科書と金港堂」 「近代書店としての丸善」 「『破戒』のなかの信州の書店」 「上海の内山書店」 「新宿・紀伊国屋書店」 「京都・西川誠光堂」  など、時代と書店、出版流通の流れを単に書店史、業界史としてではなく、その時代に生きた人々の生活までも描いています。

また、「書店の小僧としての田山花袋」 「尾崎紅葉、芥川龍之介と丸善」 「梶井基次郎と京都丸善」 「丸善の店員だった佐多稲子」 など、書店と文化人との関わり、その背景を知る事で又違った視点からの文学作品に出会えるかと思います。

この本の中で取り上げている「坊っちゃんの時代谷口ジロー・画 関川夏央・作 のコミック全5巻(現在は双葉社コミック文庫でも発売)は、私も読みましたが夏目漱石を中心とした明治の文学者たちの群像ドラマであり、近代小説の誕生と書店との関わりあいを描いています。 例えば、夏目漱石が発行されたばかりの島崎藤村の『破戒」を神保町の東京堂で買い求め、森鴎外が銀座の金港堂で平積みの坪内逍遥の「浮雲」購う(実際は二葉亭四迷)その四迷と、たまたまその場で出会う等、フィクションとは思いますが大いにありうる情景とウキウキします。

と、書店事情、出版事情、と文学者との関わりが時代と共に変わっていく様を生き生きとした文体で綴る本書は、本好き本屋さん好きに是非、手にとって欲しい一冊です。 「あとがき」で、機会があれば戦後編、海外編を書きたいと著者は言っているが、続編が出た形跡は無いのが残念です。

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もうひとつは、写真が沢山入った写真文庫。

「季節のかたち」 -四季を彩る美しい日本語- 写真・文 高橋健司 知恵の森文庫(光文社)

狐の嫁入り、別れ霜、天使の梯子・・・日本人は昔から、自然現象に美しい名前を付けて季節の微妙な変化を感じ分けて来ました。 また、「夕焼けは晴れ」「羊雲は雨」などの予兆は、日々の営みに欠かせないものでした。 忘れられつつある日本独特の季節と天気にまつわる言葉を、鮮やかなカラー写真と共に紹介する見ているだけでも楽しい一冊。 その言葉の表現を自在に使えれば、もっと豊かな世界が広がるのではと思わせてくれる好著です。

「さくいん」より、いくつか綺麗な表現を拾ってみます。

沫雪、芽ばり柳、花冷え、菜種梅雨、青嵐、卯の花腐し、鰯雲、茜雲、野分、菊日和、時雨、山茶花梅雨、雁渡し、釣瓶落とし、御神渡り、牡丹雪、風花、木洩れ日・・・

いかがですか、すべてお判りの方はかなりの日本語通、情緒溢れる方かと思われます。 俳句の歳時記等でご存知の方も多いのではと思います。 意味が判って現象も写真で理解できるこの本は、私にとって「目から鱗」の一冊でした。 「百聞は一見に如かず」の諺どうり綺麗な写真を見るだけでも季節を感じられます。 ご興味がございましたらご一読を・・・

今回は、本棚からのこぼれ話でした。 ブログ仲間の「しのさん」が、YA(ヤングアダルト)中心の書籍紹介のブログを立ち上げました。 その名も「しのさんの読書日記」、拙ブログの「フレンズ」の欄からも入れますので、是非とも訪問して応援のひと言をいただきたくこの場をお借りしてお願い致します。

このところの暖かさで一気に開花したミモザ(ギンヨウアカシヤ)の一枚でお別れを。

では、又♪

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2007年12月31日 (月)

2007 ぶんぶんの傾向と対策♪

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いよいよ、オーラスです! そこで今年読んだ本、今年も読んだ本を思い起こして一年を締めくくろうと思います。 ここでご紹介する本は「今年読んだ本たち」の一部ですが、ぶんぶんの人格形成に多大な影響を与えていると思います。 「こんな本読んでんだ~」と身近に感じていただけるか、「ちょっとね~」と距離を置かれてしまうかは一種の賭けなんですが、それもこれも、ひっくるめての「ぶんぶん」とご理解いただけたらと・・・

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最初は、今年から始めたブログに「いたずら書き」を載せてしまう暴挙に対して、少しお勉強しようと水彩画の描き方の本を開きました。

「佐伯泰英」文庫書き下ろし作品で100冊突破! しかも、たった8年半の年月で。 今年は代表作の一つがNHKの連続ドラマで放送される等、時代小説超売れっ子作家です。 ちなみにぶんぶんは全冊読破済み(笑) おすすめは「居眠り磐音江戸双紙シリーズ」かな?

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次はこちらも時代小説の諸田玲子さんの作品、この方も時代考証などしっかり調べて情緒豊かな作品に仕立てています。

隣は、日本推理協会の面々が「我らの両さん」に自らのキャラを絡めて作品にしたトリビュート作品集。 

続いて、もうかなりのお付き合い夢枕獏氏の「陰陽師シリーズ」 テレビ・映画にもなりましたが、安倍清明と源博雅の掛け合いはやはり文章が一番かと思います。

次はジャケットに惹かれて思わず買ってしまった森見登美彦氏の「夜は短し歩けよ乙女」 若い方を中心にベストセラーになっているとか・・・ 古風な文体とファンタスティックな現象が奇妙にマッチする独自な世界を構築、京都を舞台にした青春純愛小説?

「自転車の本」です、往復20キロ以上の距離を自転車通勤している某テレビ会社のディレクターが書いた「自転車が好きで好きでたまらない人の本」、楽しみ方から社会への提言など日本の自転車事情がわかる本です。

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続いて文庫部門、前出の佐伯作品、 こちらもテレビ化された北川亜以子氏の「慶次郎縁側日記」この人のもう一つのシリーズ、「木戸番小屋シリーズ」もなかなか泣かせてくれますよ。 同じく女流の藤原緋沙子氏の「橋廻り同心シリーズ」この方も文庫書き下ろしのシリーズが多い方です。 またまた、女流時代小説家「宇江佐真理」氏の作品より、ほんとはこの人のシリーズ物「髪結い伊三次・捕物余話」シリーズがお気に入りなのですが、生憎、手元に無かったので・・・ 最近「ウエザ・リポート」なるエッセイ集も出版、ウイットに富んだ方らしいですね。

次は、現代物を二つ。 乃南アサの「交番シリーズ」、といってもまだ二冊しか出てませんが。 この人の別シリーズ「女刑事音道貴子」のシリーズもお奨め。 最後が「佐藤多佳子」薦められて読んだ「黄色い目の魚」以後離れられなくなってしまいました。 今年は「一瞬の風になれ」がブレイクし、掲載の作品も映画化されました。

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続いて「コミック部門」 前職の影響と子供の時からの趣味の継続からこの部門の本が比較的多いと思います。

先ずは、井上雄彦の二大シリーズ。 片や宮本武蔵、もう一方は「スラムダンク」と同じバスケット。ただし、障害者の車椅子バスケの世界を描いています。両方とも心の動きが丁寧に画面に表現されていて、思わず「はっ」とする場面もしばしばです。「リアル」は年一冊の刊行ペースなので続きが待ち遠しいというジレンマもある作品です。

愛らしい猫が主人公の「チーズ・スイートホーム」。 この方は他にも作品がありますが、猫の作品が多い(猫しか描いてないかも)、なかでもチーズが最高です。

お隣、「皇国の守護者」 同名小説の漫画化。サーベルタイガーを調教して軍隊に編入という、およそ考えられない設定の下、明治・大正の雰囲気かと思えば、近未来の世界観も感じさせる不思議なシミュレーションコミック。

続いて、ビクトリア朝英国を舞台にメイドと貴族の恋の行方を描く一大抒情詩「エマ」 綿密に調査された時代背景が見事です。

最後が「PLUTO」、ご存知、手塚治虫の鉄腕アトムの作品「地上最大のロボット」の新解釈版。 「モンスター」「20世紀少年」等の独自世界観を持つ「浦沢直樹」が各ロボットの心の襞まで描き切るような演出に感心させられます。当然アトムもウランちゃんも出てきますよ。

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だんだん、趣味の世界になってきた感がしますが・・・

「ガンダム」のテレビシリーズをキャラ設定者の「安彦良和」氏がオリジナルでコミック化。あの当時語られなかったエピソード等も盛り込んで、初期ガンダム世代には涙物のシリーズです。 隣はドンパチ重視のガンアクション物。日本人商社員が現地でリストラ、何の因果か闇の運び屋の組織に加わる事に・・・ とにかく銃器の描き方が半端じゃない、地面で跳ねる薬莢の音が聞こえてくるみたいです。

時代モノ2点、「さらい屋五葉」金持ちから身代金をせしめる稼業の仲間の事情を新たに参入した浪人の目から描く「オノ・ナツメ」のニューウェーブ・ちょんまげ物。この人の作品は現代物も注目です。 お隣は、いわずと知れた池波正太郎原作の物を「さいとう・たかお」が大胆に解釈し劇画化した「鬼平犯科帳」 72巻と長丁場になってます。

少年物をふたつ、「名探偵コナン」と「鋼の錬金術師」 還暦も間近というのに・・・ 謎解きが好きなんでしょうね。 理由になっていませんか?・・・

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「太田垣晴子」この人のルポはどんな職業の人にも優しい視線を投げかけていて、しかもほわっとした画に仕立てているところが好きです。 

「とりぱん」もう、4巻目になってしまいました。自然観察、スローライフ、著者が田舎で癒されるのを見て、自分も癒されてるのを発見します。 

「シートン」そうです、動物記のシートンです。動物記を書く前の青年期のシートンをこの作家の独壇場である克明な描写で自然豊かに謳いあげて、3巻まで出ています。 

「冬目景」この女流も独特なタッチと世界観で引きつけられ、ついついお付き合いを。刊行ペースが遅いのが難点かな? 

最後です、山下知美のシリーズを二つ。二つとも奥深い心理描写でぐいぐい作品世界に誘います。 この人は「天才柳沢教授~」の頃から「心理描写がうまいなあ」と思っていましたが、最近は作品自体に独自観を踏まえた描写が多くなって山下ワールドといった感がします。長く続いて欲しいシリーズのひとつです。

以上、ダラダラと書いてきましたが、そろそろお開きです。 今年一年大変お世話になりました。 来年もよろしくお願いいたします。 皆様にとって良いお正月でありますように。

有難うございました、では又、来年♪

 

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2007年7月 9日 (月)

上村一夫を偲んで

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また、バーチャルな誰かさんの似顔絵からスタートか? と考えた方もいらっしゃるかと思います。

そうではありません、今日は本の整理をしていました。

たまたま手に取った本が「上村一夫」の本だった訳です、で上村的女性のイラストを描いてみた訳です。

上村一夫=1940年横須賀生まれ、武蔵野美術大学デザイン科卒業。 イラストレーターとして活躍、1967年「カワイコ小百合ちゃんの堕落」で漫画家デビュー。1972年「同棲時代」で爆発的な人気を得る、他に「修羅雪姫」「しなの川」「関東平野」「狂人関係」など多数。男と女の妖艶な世界を描かせたら右に出るものがなく、「昭和の絵師」と呼ばれる。1986年没、享年45歳。

P1010381 手に取っただけで納まらず、ついつい読み耽ってしまいました。

これは、著者を一躍有名にした「同棲時代」、テレビ化、映画化で一大同棲ブームとなる。

今日子役を「由実かおる」が熱演、次回作の「しなの川」も大ヒット。

「同棲時代」1994年11月・双葉文庫    

      

P1010383 「凍鶴」1996年9月・小学館文庫

芸者置屋の「仕込みっ子」つるの目を通して花柳界の情念と、つるの芸者になるまでの人生を妖艶に描く傑作。

「菊坂ホテル」1995年9月・笠倉漫画文庫

谷崎潤一郎、竹久夢二、芥川龍之介、伊藤晴雨など実在の人物を配し、本郷菊坂のホテルを舞台にした大正ロマン。

「一葉裏日誌」1996年9月・小学館文庫

若くして突然世を去った著者が、死にたじろぐ事の無い人の心の勁さを、薄命の天才・樋口一葉に重ね合わせて描破した名作。花柳界で帯師を営む男の世界を描く「帯の男」を併録。

という訳で、7冊読んでしまいました。 ほとんどが「絶版」なのが惜しまれます。

つくづく、上村一夫は流麗な線を描くなぁ、と改めて感じてしまいました。 で、冒頭の絵になるのですが、やっぱりあの線は出せませんね。

若干45歳で逝ってしまった天才絵師・上村一夫を偲んで。

では、又。

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2007年5月24日 (木)

木漏れ日の下で読書♪

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最近読んだ本で書店員の書いたミステリィーがお気に入りです。

『配達あかずきん』でデビューした「大崎 梢」さんの「成風堂書店事件メモ」のシリーズです。

元本屋さんの店員さんが書いた、本屋さんを舞台にした本にまつわるミステリィー、勿論、探偵役も本屋さん。

しっかりもので本屋をこよなく愛する書店員「杏子さん」と推理力は抜群だが手先の不器用なアルバイトの女子大生の「多絵ちゃん」がお客さんから持ち込まれる五つの難問題に挑戦します。テーマは「本探し」「定期購読」「配達」「お奨め本」「ディスプレィ」

本好き本屋さん好きには応えられないシリーズです、一作目には現役の書店員の座談会も収録。

続く、第二弾『晩夏に捧ぐ』は二人が信州の書店に幽霊退治に出張する長編。 やたら元気の良い元同僚も加わり、不気味さも物哀しさも踏み潰す勢いで事件の解明を進めるが、そこには哀しい過去が・・・

そして、最近(四月末)出た最新作『サイン会はいかが?』こちらは未見なので解説は出来ませんが、「取り寄せ」「社会科見学」「付録」「サイン会」「忘れ物」五つのテーマを見ただけで、前二作を知っているだけに又何か起こりそうとの期待が膨らみます。

第一作をコミック化する、こちらも元(現?)書店員の漫画家「久世番子」のコミックス『暴れん坊本屋さん』(全三巻)も、本屋さんの内情をギャグに隠して爆発させる傑作です。

「成風堂書店事件メモ」シリーズは「東京創元社」から、『暴れん坊本屋さん』(全三巻)は「新書館」から、発売中です。

PS 本の表紙の手描きですが『暴れん坊~』はともかく、『成風堂~』はタイトルバックが地味なので割愛しました。ゴメンなさい!

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2007年5月 4日 (金)

気分はもうカントリー

最近読んだスローライフ&土いじりの本を紹介します。

先ず、最初は「こちら北国、山の中」-農家の嫁の事件簿-

文&イラスト 三上亜希子 (小学館)                                  

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サブタイトルでも 判るように、農家に嫁いだ都会のお嫁さんの奮闘記。

埼玉県から岩手の山の中、3世代6人と牛10頭、犬、猫、ヤギが2匹ずつの農家に大学院生がお嫁さんに。

携帯は圏外、コンビにまでは車で一時間半。

だけど全然悲惨じゃない、春から冬まで農家の一年を面白可笑しくユーモラスに綴った心癒される一冊。

イラストや写真がいっぱいのオールカラーの楽しい本。大人気のブログに書き下ろしを加えて書籍化。

読み終わると田舎(農家)もいいもんだなと思わず言ってしまいます。                   

Photo_111 次は、「とりぱん」

作・とりのなん子 

会社員生活でストレスがたまりすぎ、漫画家を目指しなんのアテも無く退職。

1ヶ月半後に締め切りという講談社「MANGA OPEN」に応募、見事「大賞」を獲得、「週刊モーニング」連載決定という強運を持つ作者のデビュー作にして現在連載中の故郷で鳥を見たり、花を見たりの生活をのんびり、ゆったり描いたコミックスです。

今月第三巻が刊行予定。                                          

F1000014_1 「GREEN」-農家の嫁になりたい-

二ノ宮和子(全4巻)

クラシックマンガ「のだめカンタービレ」でブレイクした、同作家の初期作品。

農家の青年に一目ぼれした女子大生の恋のアタックを著者独特のユーモアとペーソスを交えて描く農村ラブストーリー。

「のだめ~」より、切れのあるテンポに最終巻まで一気に読んでしまいます。

3作品に共通するものは、明るく元気でちょっぴりドジな主人公とそれを温かい眼で見守る周囲の人たちとの交流です。

日頃「コンクリート・ジャングル」でアクセク働いている方に読んでいただきたい作品です。

では、又。

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