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2020年4月

2020年4月 2日 (木)

3月の読書記録 読書メーターより


読んだ本の数:26
読んだページ数:7334
ナイス数:4045

新装版 鬼平犯科帳 (8) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (8) (文春文庫)感想
【図書館】読み続けて、8巻です。 今回も滑り出しから興奮しっぱなし。 今回は「流星」にとどめを指す。 のっけからスリリング且つサスペンスフル、なんと二人の浪人が火付盗賊方の家族を狙う卑怯な手に打って出た。 なすすべも無く歯ぎしりをする平蔵。 そこへ、ひょんなことからあの「銀煙管事件」の友五郎が絡んで来る。 三つ巴のストーリーに翻弄されつつ物語は進んで行く。 果たして平蔵の運命は・・・鬼平の世界にどっぷり嵌り抜け出せそうに無い、まだまだ先はあるので楽しみたいと思います。
読了日:03月02日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)感想
【図書館】この巻で、おまさと五郎蔵は所帯を持つことに、粋も甘いもかみ分けるこの夫婦に幸あれと願う。 今回は「本門寺暮雪」が良い。 昔なじみの井関録之助が出て来る、この男「乞食坊主」で再会した男だが、ある一件により命を狙われている。 たまたま平蔵と一緒のとき襲われる、かくして平蔵と一騎打ち。 しかし、この男なまなかの腕では無い、平蔵にして「凄い奴」と言わしめた腕であわや風前の灯。 そこに現れた命の恩人、これが又泣かせる。 情に絡んだ話が多くなってきた、そろそろ池波節の真骨頂、面白くなって来た。 
読了日:03月03日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (10) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (10) (文春文庫)感想
【図書館】もう、半分惰性で読んでいるが、時々キラッと光る科白があるので、見逃せない。 今回は「むかしなじみ」を取り上げたいと思います。 彦十爺さんの話だが、ある日突然、むかしなじみの盗人と出会いから話は始まる。昔の友達の窮状を知り、何とかしようと手を貸す算段をする彦十。それを察した平蔵が密偵たちと知恵を出し合いながら、彦十を助ける、果たして彦十は悪の世界に戻ってしまうのか・・・だまされた彦十に平蔵が掛ける言葉が、「いい年をした相模の彦十が何たることだ、以後、気をつけろ」良いですね~短いひと言、判りあえる。
読了日:03月04日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (11) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (11) (文春文庫)感想
【図書館】淡々と読み続けて早11巻目、今回も鬼平の世界に酔う。 いろいろと思うところはあるが「土蜘蛛の金五郎」を取り上げたいと思う。 べらぼうに安い飯屋があるという、天麩羅蕎麦でも三十文のご時世に七文で定食が食べられる。 これは、妙と考えた平蔵は変装して潜入するが・・・とんだ、平蔵殺しを頼まれる平蔵、左馬之助と一計を案じ巧妙な策をとるが。 悪事による金儲けを情けで還元する姿勢を平蔵に暴かれたが、「悪い事をしながら、良い事もする」人間の判らない一面の現れである。 池波イズムが現れた一作かと思う。
読了日:03月05日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)感想
【図書館】鬼平も読んで読まれて十二巻目、それにしてもネタが尽きないものだと思う。二十四巻もある、まだ半分だ、楽しみがまだまだ続く。さて、一編をと言うと「高杉道場・三羽烏」をフィチャーしようと思ったが、やはり皆様のお気に入り「密偵たちの宴」にしようと変更した。高杉道場で技を磨いた三人の二十年後もそれぞれの道を描いて汲むものもあるが、日頃、密偵しての役目を務め、なおかつ昔の盗賊の腕を試したいとのジレンマに襲われる五郎蔵たちの気持ちが判るので、これにしよう。図書館本が無くなった、後は再開まで再読本しか無いのか。
読了日:03月10日 著者:池波 正太郎
ぬるい生活 (朝日文庫)ぬるい生活 (朝日文庫)感想
読む本が無く、近くにあったこの本を手に取った。 更年期を迎える歳になった「ようこ」さんのなすすべも無い生活を淡々と描く。 頑張らなくっても良い、見た目の良さを気にしなくて良い、何となく流される生活でも良いじゃないか気づかせてくれる本。 「最低限やっていくことだけやって行く」のんびり過ごすことの提案、歳を取って初めて判る事だと思う。 身につまされる話の数々、男の身にも何となく切ない話だ。
読了日:03月16日 著者:群 ようこ
風流江戸雀 (新潮文庫)風流江戸雀 (新潮文庫)感想
【再再読】 手元の本が無いので、棚に手を伸ばす。 「柳多留」などの古川柳から題材を得てマンガに直す杉浦流の世界。 若旦那や夜鳴き蕎麦、小町に芸者、お妾まで江戸の風情にどっぷり浸かる心地良さ。 こういう世界観はもうどこにも無いだろうな、杉浦日向子、稀有な文化人であり風流人だったなぁ。 もう一冊、読んでみるか・・・
読了日:03月16日 著者:杉浦 日向子
一日江戸人 (新潮文庫)一日江戸人 (新潮文庫)感想
【再再読】「風流江戸雀」から隣に並んでる「一日江戸人」に手か伸びた。 やはり、杉浦江戸物は良い、一気に江戸時代に運んでくれる。 江戸人の仕事や趣味、食べ物から暮らし向きまで、何でも判る。 おまけに春画やら相撲の話まで盛り沢山。 江戸の春夏秋冬が判る歳時記まで付いて、文句無しの江戸本の鑑のような一冊。 満足です
読了日:03月16日 著者:杉浦 日向子
秘密探偵JA 1 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 1 (ホーム社漫画文庫)感想
【再々読】久しぶりに手に取った、懐かしいマンガてす。 あの頃は中学1年生の頃か~、確かに懐かしいはずだ。 ピストルやスパイ物に憧れて、一生懸命、読んだなぁ。 あとがきや資料のデータが表示されて、一気にあの時代に戻ってしまう。 望月三起也氏も、もう亡くなってしまったが、その精神は健在である。 あの熱い時代に再び戻ろうと思う、JA、ワイルド7は永遠である。
読了日:03月18日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 2 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 2 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】続いて2巻に突入した、やはり、あの頃に戻ってしまう。 理屈抜きで面白い、細かな事は無視して真っ直ぐにアクションに行っているのが素晴らしい。 こんな事は、若い時期にほんの少しの時期にしかできない事だと思う。 望月三起也氏の「描きたい」って情熱が描かせたものだと思う。 ストーリーとかではなく「ノスタルジー」に浸って読む、そんな一時が、今は愛したい。 昔の事が目の前に浮かぶようです。 マンガをこよなく愛してたあの頃に。
読了日:03月18日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 3 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 3 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】あっと言う間に3巻読破、と言ってもマンガですが(笑) 徐々に秘密兵器が出て来た、この辺は007を意識して小物や自動車の扱いが上手い。 しかし、007もそうだが秘密探偵と言う割に、かなり堂々としている。 変装にしても洋服までは変えていないとか。 ほのぼのして良い時代だったなぁ、最後に「毒ガス」は処理できたのかが不明、主人公が助かって万才は無いな。 所詮、少年漫画か・・・当時は少年漫画と青年漫画の壁は確かにあった。 明るく元気な少年漫画だったのである。 
読了日:03月18日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 4 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 4 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】 惰性に流れて4巻目、今回は「シーアルプス事件」これは倒叙型のミステリーとアクションを絡めた作品。 ここでも、あれやこれや、いろいろ三起也氏は仕掛けている。 昇進試験の謎が解き明かされると、一変、外のアクションが待っている、こういう展開が三起也氏らしく面白い。 007のサンダーボール的な海中アクションに様変わり、良いねえ。 短編「影の誘拐魔」が収録されているが、これが徹頭徹尾、探偵もの謎解き、アリバイ崩し、そして、銃の進化を描いてまとめる、サービス満点の一作。
読了日:03月19日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 5 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 5 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】国際ギャング団の本拠地で秘密兵器の設計図を奪取する作戦に出た次郎の活躍を描く。 今回は次郎の新しいユニフォームが発表される。 例によっていろいろ付いている。 それに、侵入に秘密の道具が活躍、最後のギリギリで正体が判る。 でも、相変わらず詰めが甘い、ドンパチを描き切ってしまうと息が抜けるんだと思う。 様々な疑問を残し完(笑) 三起也氏の出たとこ勝負が好きです。
読了日:03月19日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (6) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (6) (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】プロボクサー、スパーク・滝のボディガードに駆り出された次郎と殺人結社「チャンネル」との息詰まる攻防戦。 果たして、滝に気づかれずガードできるか、首領の隠れ蓑がミソ。 併録された「なぞの犬神一族」古代部族と新兵器の対比が面白い。 指令では無く、やむなく巻き込まれてしまう戦いが面白い。 追っかけてた密輸のボスは何だったのか、単なる導入部の道案内(笑) 今回はJ機関を離れての番外編みたいなもの。
読了日:03月19日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 7 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 7 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】「小さな暗殺者」(前篇)と「流血兵団」を併録。 流血兵団は日本に傭兵部隊があり、そのアジトを叩くため爆弾犯に化けて潜入する次郎の活躍を描く。 CIAのロバーツが良い味を出している。 「小さな暗殺者」は次巻を読んでから前後編で感想を書こうと思います。 次回「ミサイル事件」と3編を分けて収録するのは、いろいろ考えるのでしょうね。 本の厚みもあるし年代はそんなにずらしたくないし。 
読了日:03月19日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 8 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 8 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】「小さな暗殺者」後編、子供たちの音楽的才能に特化した暗殺計画は崩れた、しかし、次郎の心に影を落とす事柄が・・・少年漫画でここまで書いていいのかという疑問が残る。 「ミサイル事件」国内にミサイル基地が、真相を探る次郎たちの前に立ちふさがる ハンギングツリー の精鋭たち。 次郎たちプロジェクトメンバーと暗殺組織ハンギングツリーの息を吐かせぬ攻防戦。 果たしてミサイルは・・・ ミサイル作戦で登場する科学兵器が見もの、あっと言うものまで出て来る、三起也氏の遊び心満載。
読了日:03月20日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 9 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 9 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】秘密結社「赤い骨」幹部の子供を保護してくれたら計画を自供するとの事でマカオに飛ぶ次郎、しかし、子供は赤い骨の本拠地「金白島」に移されていた。 周り中赤い骨の魔手が、そんな中、次郎に生き延び脱出の機会があるか。 好敵手・将元鬼、リー・バンブー3兄弟、をことごとく倒し、最後は赤い骨・支部長プリンス・ジョーとの一騎打ち。 果たして、次郎に勝算は・・・退屈しのぎの読書も9巻目を過ぎた、早く図書館が復活しなければ読む本が無くなってしまう。 bookoffに頼るしかないか。
読了日:03月20日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 10 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 10 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】とある、理由からインドに乗り込んだ次郎。 取り残されたサーカス団150名を凶悪な暴徒集団から脱出させるため現地に飛び込む。 いろいろな思惑を含んだ脱出行が始まるが前途多難、果たして脱出成功なるか。 いろいろなエピソードを絡め、望月節が展開する圧倒のスペクタクル巨編。 後編に続く。
読了日:03月21日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (11) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (11) (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】脱走列車は困難を乗り越えてきたが戦車との攻防でトンネルが壊れてしまい捨てざることに。 主戦場は古代寺院に決まり籠城戦に。 果たして救いの手は間に合うのか、そして悪の黒幕は誰んのか。 あの手この手の攻防戦にもやがて終末が・・・味方の中に敵がいるというストーリーは、だいぶ複雑なストーリーを組み立てられるという見本みたいな作品。 だって、これは、少年漫画なんですから、少年のお頭にも判るように進行しなければならない。 そして、大人の解決もしなければスマートではない。 望月氏も苦労されたことでしょう。 
読了日:03月21日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 12 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 12 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】南アフリカ・エジブトのサハラ砂漠で出会った男、ベニスへ行くという、ベニスで再会を約束するが。そのベニスでドイツ軍のマークを付けたボートに襲われた。 そんな次郎の元へ大佐から指令が届く、ドイツ人を襲うネオナチス亡霊秘密結社「幻のハーケンクロイツ」の秘密を暴けと。 次郎はローマへと向かうが・・・ 謎の男・ハリスと秘密結社のつながりは謎は謎を呼ぶ。 ヨーロッパを旅しながらのアクションは007と同じ形相を示している。 007のアイデアも多数。
読了日:03月22日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 13 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 13 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】秘密探偵JAもいよいよ最後、13巻目になりました。 いろいろな冒険に連れて行ってくれたJA、当時の気持ちになれました、お気に入りの「水彩画」まで描いて見ようとさせてくれました。 久々に昔に戻るのは良いものですね。 望月三起也氏のペンタッチをいつも身の近くに置いて、またいつか昔に戻ろうかと思います。 有難うJA、有難う望月三起也、素晴らしい青春の日々よ。 またいつか会いましょう。
読了日:03月27日 著者:望月 三起也
お江戸でござる (新潮文庫)お江戸でござる (新潮文庫)感想
【再再読】言わずと知れた「江戸本」の一種です。 杉浦日向子が監修でいろいろと判るようになっている。 「コメディお江戸でござる」の「おもしろ江戸ばなし」の中のエピソードをテーマ別に書籍化したもの。 これを読めば江戸の全てが判る、と言うよりも、江戸の生活を楽しみたい楽しんでやろうと言った次第。 宵越しの銭は持たない、江戸っ子気分で読んでみて下さい。
読了日:03月28日 著者:
二つ枕 (ちくま文庫)二つ枕 (ちくま文庫)感想
【再読】やっぱり良いですね~ 夜な夜な繰り返される花魁と客との虚虚実実の駆け引き。 日向子の漫画は情まで見えるようで身につまされる。 廓言葉が妙に気にかかる、まるで、今そこにいるような愛らしいやら空恐ろしいやら。 日向子ワールドに満ち溢れた廓話。 特に「青楼夜話」が良い。
読了日:03月28日 著者:杉浦 日向子
神の犬 (1) (小学館文庫)神の犬 (1) (小学館文庫)感想
【再再読】読む本を探して引っ張り出してきた。 何回読んでも「犬」の愛情が伝わります。 この過酷な状況を人間が作り出したという現実、犬に何の罪があるのか。 戦闘犬の育成それが、どうしたというのか。 「ブランカ」の悲劇が又繰り返されるのか。 つくづく人間と言う生き物はおろかだ。 吸い寄せられるように近づく二頭、そこで何が起こるか。 後編を持って居ない為、不明だが、どうか生き残って欲しい。 タイガとナギの凄い能力に圧倒される。 谷口ジロー、良い漫画家でした。 合掌!
読了日:03月29日 著者:谷口 ジロー
望月三起也 MAD DOG 完全版(上)望月三起也 MAD DOG 完全版(上)感想
【別本】本当はこの本じゃ無いけど、表紙絵が無いと淋しいのでこれで登録。 本当の本は、東京三世社の「マッド・ドッグ」でアクションロマンの作品集。 バラエティに富んだオムニバス。 1983年の発行でかなり古い、あの頃でハードカバーで980円、かなり高かった印象がある。 「マイコミッス」名のシリーズで個人作家の集大成だった。 望月三起也のアクションと浪花節を利かせたお涙物の一冊。 ワクワクと読んだ熱気を感じられる。
読了日:03月30日 著者:望月 三起也
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DVDで「ダイハード」観ています。 練りに練った脚本、小物の使い方、上手いなぁ。 極限状態の中でのユーモア、凄いと思っていたら、撮影は後の「スピード」とるヤン・デ・ボンだった。 閉塞感を吹き飛ばす良い映画でした。
読了日:03月31日 著者:

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