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2020年3月

2020年3月 1日 (日)

2月の読書記録 読書メーターより

2月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5519
ナイス数:3995

闇姫変化 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)闇姫変化 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズも、7巻目。 捜査の方法や登場人物のくせも判って来た。 もう、そろそろ良いかな、違う作家に移行しょう。 お話しは、闇姫と言われる陰間が殺し人で登場、それに又しても幕閣が絡み、事件は複雑化していく。 チームの連携で事件は解決、しかし、捕えて聞き取りという手腕しか無いのが、ひとつ覚え、何とかならんのか。 相変わらず「霞」さんが助けるが、都合が良すぎないか。 仲間に引き入れるとか、偶然が多すぎる。 剣戟と仲間のチームワークで読んでしまう。 鳥羽亮はそれで良いのかも知れないが・・・ 
読了日:02月04日 著者:鳥羽 亮
あんな作家 こんな作家 どんな作家 (ちくま文庫)あんな作家 こんな作家 どんな作家 (ちくま文庫)感想
【図書館】 ちょっと前の流行作家が五十七人、それを阿川佐和子さんがインタビューして纏めたもの。 阿川節が楽しくて、なんだかんだ読み終えた。 古いのは仕方ない、インタビューの日付が1986年~1991年だ、阿川さんがテレビに出始めた頃だ。 みんな面白いが、逢坂剛と藤沢周平のインタビューが秀逸だ。 文庫化を経て2014年9月に二度目の文庫化の時にあとがきを書いている。 それが、時代を語っている、新人の初々しい感じ、やっぱりこの人は只者では無い、と感じた。和田誠が二度表紙カバーを描いている。
読了日:02月05日 著者:阿川 佐和子
秘剣水鏡 (光文社時代小説文庫)秘剣水鏡 (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】何げなく借りて来た本に凄い小説があった。 いわゆる剣豪小説なのだが、その剣豪の生き様が凄い。 富田勢源、小野善鬼、伊東一刀斎、佐々木小次郎、柳生十兵衛、深尾角馬、桃井春蔵らの十人の剣豪の技を極める為求道する姿を描く。 単なる勝ち負けではなく、そこに行き着くまでが大事と説いている。「兵法とは応酬なり」結局人生においても人とのやり取りが大事と言う。 その姿は神々しい、そこに行き着くまでの姿が大事であるという教えかと思う。 迫力ある剣戟シーンだけでも見る価値がある、戸部新十郎の一端を見た感じでもある。
読了日:02月09日 著者:戸部 新十郎
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 謀殺 (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 謀殺 (文春文庫)感想
【図書館】鳥羽亮の別シリーズという事で借りて来た。 なんか、鬼平と八丁堀の七人を意識したシリーズ名。 与力が捜査権を駆使するという架空の話。 組織が大がかりの割に、やる事は単独捜査と変わらない。 鬼平、人気にあやかったか。 単なる自殺殺人と思われた事件が、御用達を巡る幕閣まで連なり大事件に、果たして黒幕のあぶり出しに成功するのか・・・ 第2弾から手にしてしまったが(1巻が貸し出し中だった)捕り物帳なら大丈夫と思ってます。 さて、どのようなシリーズになるか楽しみです。
読了日:02月11日 著者:鳥羽 亮
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 闇の首魁 (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 闇の首魁 (文春文庫)感想
【図書館】シリーズ、第3弾。 遂に、宿敵・大久保が罷免される、新十郎の危難は去ったように見えるが。 この先、どんな事が待ち受けるのか興味津々。 意外と新十郎が活躍していない事に気が付く、これは倉田が主人公でも良いのではないか。 チームプレイを描いているがまとめ役の新十郎の影が薄いのでは。 これから、どうなるのか。 まあ読んでみることにしよう。 
読了日:02月12日 著者:鳥羽 亮
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 裏切り (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 裏切り (文春文庫)感想
【図書館】なんかマンネリ化してきた感じ、シリーズ4巻にしてもうしんどくなってきた。 「百化けの旦那」が新登場だが、あまりパッとしない。 もう少し外連味を利かせて役者もどきなっても良いのにな。 「穴熊」を模した手口で強盗する輩が現れる、しかし、違うのは人殺しも辞せず、と言う手口、新十郎は別物かと思うが・・・本格の盗人と荒稼ぎの仲間割れ、引導を渡すと待ち構えるが結果は・・・ 「鬼彦組」の面々のキャラが弱い、剣は天下無双、化ければ老若男女、推理はピカイチ、ほだされれば心底、こういうメンツで戦ってもらいたい。
読了日:02月13日 著者:鳥羽 亮
あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選 (PHP文芸文庫)あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選 (PHP文芸文庫)感想
【図書館】五人の著者で送るハートウォーミングなストーリーで綴ったアンソロジー。 各作品は他の短編集で既読済みである、しかし、細部においては忘れてしまっていた。 改めてアプローチを変えて読むのも良いだろう。 「ほっこり」という纏め方はどうかと思うが、何か青春の忘れ物みたいな心境になった。 こういう作品はアンソロジーでなく各自の短編集の方が作家の色合いを出せて面白いのでは。 代表作の一つという事では、こういう取り合わせもアリだと思う。 いろいろに人に手に取ってもらって、その作家に行き着けば、出会いだと思う。
読了日:02月14日 著者:宮部 みゆき,近藤 史恵,加納 朋子,大崎 梢,矢崎 存美
新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)感想
【図書館】遂に、鬼平に手を出した。 テレビ、映画、劇画と映像作品は見て来た。 原作は初めて、「仕掛人・梅安」「雲霧仁左衛門」等は原作も読んでいるので、明快な書き味や世界観は判るつもりです。 さて、やはり映像作品とは違う、書き方が上手い、流れるような筆運び、良いなあ。 独特の世界観が好きです、ゆったりとして大人の読み物という感じ。 浸れる世界観です・・・引き続き二巻に手を伸ばす。
読了日:02月15日 著者:池波 正太郎
鬼平犯科帳(二)鬼平犯科帳(二)感想
【図書館】2巻目に突入! 相変わらずの情緒感、良いですね~ 安心して浸れます。 徐々に鬼平以外の人物も浮かび上がって来た、佐嶋や木村忠吾、ドラマで見てるから人物が固定されてしまう。 意外と犯罪の起こる頻度が多いのが判る、事件の時系列が説明されるので、その点は判りやすい。 月に一度、この完成度は、凄いものだと思う。 まだまだ先が長いので楽しもう。
読了日:02月16日 著者:池波 正太郎
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 惑い月 (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 惑い月 (文春文庫)感想
【図書館】岡っ引きが殺された、次々と探索の手が引いてしまう、何者かによる謀略の匂いが。 手ごわい相手からの妨害は倉田の元にも、家族を巻き添えにする凶悪な魔の手にどう立ち向かえば・・・凄い巨悪が登場、どうなるかと見守るが、解決はやや尻つぼみ。 あれは無いなと思いました、じっくり締め上げる、その手腕を見たかった。 そろそろ、限界か。
読了日:02月18日 著者:鳥羽 亮
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 七変化 (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 七変化 (文春文庫)感想
【図書館】3巻連続飛ばして読んでいます(貸出中の為)という事で、6巻の「謎小町」を読んでいない、目黒の甚兵衛、お京、まるで判らない。 飛び飛び読むのも考え物だ。 さて、事件は、田上が斬られ、倉田が襲われた、八丁堀の役人たちを襲っているらしい。 姿なき敵に敢然と挑む「鬼彦組」果たしてその正体は・・・やはり、鳥羽亮の良さは、剣戟の良さだろう、真剣勝負の凄まじさが伝わってくる。 でも、新十郎の腕はまだまだ判っていない、本当に強いのか。 図書館だから仕方がないが、連作物は続けて読まなくてはダメですね(笑)。
読了日:02月19日 著者:鳥羽 亮
新装版 鬼平犯科帳 (3) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (3) (文春文庫)感想
【図書館】鬼平も早3巻目、独特の語り言葉で表現する正太郎節が心地良い。 火盗改めの任を外された平蔵は父親の供養の為、京都に上がって遊山をしていた。 お供は忠吾ひとりである。 その旅でもいろいろと危難が降りかかる、退屈しない平蔵である。 おまけに左馬之助も現れる、豪華な旅物語である。 鬼平は面白い、ドラマを観ているので似たようなシーンがあるが、池波正太郎の筆が走るので、ゆったりと身を任せられる。 やっぱり、小説は書き手次第だな。 まだまだ続きはある、ゆっくりと楽しもう。
読了日:02月21日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫)感想
【図書館】4巻になって登場人物が増えた、「大滝の五郎蔵」と「おまさ」である。 これにより物語に幅が増えそうだ。 ますます話に引き込まれていく、ゆっくり余韻を楽しむ。 解説の佐藤氏の話に頷ける、若い頃ハードボイルド読んでいた時代小説に見向きもせず、それが「鬼平犯科帳」にどっぷり嵌る。 生活を描いているからだ、若いうちは生活より華々しい世界に憧れるものだ、しかし、家を持ち子供を持つころから、生活がどっしりと肩に掛かる。 子供も大きくなり独立したこの頃、鬼平の生き方がよく判る。 歳を取って判る小説もあるんだ。
読了日:02月23日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫)感想
【図書館】すいすい進んで、5巻目。 今回は、中でも「兇賊」が良い味を出している。 鬼平が罠に嵌り、あわや一巻の終り、と言う状況のなか、ひとりの救いの手が・・・足を洗った老盗賊と平蔵の掛け合いが何とも言えない。 助けてやりたい、声を掛ければ己が危ない。 運命の糸はどちらになびくか、平蔵九余の一作。 池波正太郎は「粋」だなあ、こんな世界で遊べる事の幸せを感じている。
読了日:02月24日 著者:池波 正太郎
あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)感想
【図書館】やっと、七巻目が借りられました。 相も変わらず、いろいろと苦労が絶えない幸の生活、でも、そんな日々を過ごして今年も一年の締めくくり。 なんとか五十鈴屋の名物をと思案を重ねるがなかなか。 そんなある日、小紋の絵柄に鈴紋をというアイデアが浮かぶ、今回は江戸紫に小紋を散らせるという奇策を実行する幸の奮闘を描く。 あきないもいろいろと苦労があるなぁと感心して読み終わる。 歌舞伎役者が登場して智蔵との思い出が泣かせる。 伊勢型紙の型彫師、染付師の苦労を語るが切り絵にも通じるところが嬉しい。 
読了日:02月26日 著者:高田 郁
黒幕 鬼役(二十八) (光文社時代小説文庫)黒幕 鬼役(二十八) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】久しぶりで「鬼役」シリーズを読む。 二十八巻、良くも続いたものだ。 相変わらずの好調だが、今回は密命を受けず単独で行動する。 妙に鬼役に関する事柄が頻繁に発生する。 武士の意地を貫く蔵人介の生家が狙われる、闇にうごめく黒幕をどう炙り出すか。 三つのエピソードで大団円を迎えるパターン、これもあると思う。 久しぶりで鬼役の世界を堪能した。
読了日:02月27日 著者:坂岡 真
新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫)感想
【図書館】好調、六巻目に突入。 今回は、何と言っても「おまさ」の若かりし頃を垣間見られる「狐火」が秀逸。 「おまさを連れて京へもどれ」「二度と盗みはせぬとの証文を置いていけ」平蔵の国綱が閃いた。 勇五郎のひじの下から切断された。 良いですね~平蔵の名裁き。 さてさて、次巻に移ろうか・・・
読了日:02月28日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)感想
【図書館】何とか7巻目まで読了。 やはり「鬼平」は面白い。 死んだ友人が生前言っていた「繰り返し読んだ」と言う言葉が頭に浮かぶ。 この面白さを判っていたんだな・・・さて、今回は「泥鰌の和助始末」に凱歌を上げたい。 本格の盗みをする和助と用心棒の松岡重兵衛この成り立ちも面白いが、この松岡、なんと平蔵、左馬之助の若い頃の知り合いであった。知り合いというより高杉道場の先輩で、二人が盗人をしようとした時、意見して止めさせた恩人なのである。 松岡と和助を巡り事件が起こり、小悪党が始末される。 平蔵の態度が潔い。
読了日:02月29日 著者:池波 正太郎

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