1月の読書記録 読書メーターより
相変わらず時代小説に終始しています。 「駆け込み宿 影始末」のシリーズに嵌っています。 梶よう子の「朝顔同心」が面白い、こんな同心が居てもいい。
1月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4691
ナイス数:4891
彼方のゴールドの感想
【図書館】待望の「千石社」シリーズ、第4弾! 今回はポ―ツ編集部の新米記者の話。 前回、前々回のような感動は無い、淡々とスポーツ記者の心得を説く。 幼馴染にスポットを当てすぎたキライがある、これが書きたかったのだと思うがやや小粒。 出版社ネタであるのなら、編集、営業だけでなく総務や進行など蔭で苦労している人も多い。 日の当たらない人にスポットを当てる物語が欲しいと思います。 ますます「千石社」の発展を祈ります。 大崎梢氏の発展も併せて祈ります。 新しい書店物も読みたいものです。
読了日:01月06日 著者:大崎 梢
八本目の槍の感想
【図書館】良かった、多少混乱したところもあったが静かに石田三成を描いている。 賤ヶ岳七本槍の主人公を題材に石田三成の活躍を描く。佐吉の自由な発想と行動は、目を見張るものがある。ゆえに八本目の槍という名称も成り立つ。賤ヶ岳七人衆の一人ひとりを丁寧に描き佐吉=三成を浮かび上げる手法は見事。ひとり、ひとり良きところも弱点もある、しかして小姓組で培った年月は最後まで一つでした。 戦いの中に何を感じ、何を学び取ったのか、静かに静かに溢れ出している。男のロマン、男の生き様がここにある。幼名と歴史名が混乱するのが難点。
読了日:01月08日 著者:今村 翔吾
一朝の夢 (文春文庫)の感想
【図書館】シリーズ、第一巻目だが単独で完結してる。 朝顔同心と井伊直弼の暗殺事件を絡めて読ませる。 市井には市井の暮らしがあり、天下には天下の政治がある。 ありようも無い、細やかな繋がりを見事に絡ませる。 梶よう子、凄まじい書き方をする作家のデビュー作である。 日毎の行いと雲の上の出会い、こんな事もあるのかなあと思わせる一編である。 賞狙いの為、興三郎の一生を書いているが、続編で細かな事を書いている。 梶よう子にしても、まだまだ書き足りないエピソードがあるみたい。 ずっと読んでいたい物語である。
読了日:01月10日 著者:梶 よう子
夢の花、咲く (文春文庫)の感想
【図書館】「一朝の夢」の姉妹編。一朝の夢の年前に遡る、朝顔同心・中根興三郎、登場編である。前巻が賞狙いであった為、一作に纏め過ぎたきらいがあった。今回は伸び伸びと描いている。朝顔栽培を役務と並行してやっている興三郎、植木職人の殺人に巻き込まれてしまう。そこへ、安政の大地震が重なるように起こる、震災後のゴタゴタが先の「大震災」につながる。どうにか希望を持って生きよ、と作者の声が。そういえば、植物好きになったのは生きる張りが無くなった時、芽が出るまでと種を植えたのが最初だった。生きるを考えさせてくれる物語だ。
読了日:01月11日 著者:梶 よう子
殺人は女の仕事 (光文社文庫)の感想
【図書館】短編らしい短編を読んだ、書き方が良い、ウィットにとんだ会話に思わず引き込まれる。 古い作品だ1984年に他社から出ている。 この本にしても2019年だから、たいして新しいものでもない。 1985年に51歳で急逝したとの事だが、亡くなってからの再刊という事になる。 外国ミステリーに造詣が深いとの事でシャープな展開を見せている。 女にまつわる8編を収録しているが、皆、秀逸。 惜しい作家を亡くしたと言わざるを得ん、合掌。 たまには何の思い入れも無い、こんな作品も良いものだ。
読了日:01月12日 著者:小泉 喜美子
人を乞うの感想
【図書館】天・地・人のシリーズ最終巻。 父を死に追い込み一人生きていくと誓った伊吹藤士郎、江戸から故郷に戻った。 どう生きるか、どう暮らしていくのか、まだまだ先は見えない。 友の間者の事、義兄の医者に鞍替え、山麓に起こる地震、不作、周りはどんどん変わって行く。 一応の答えは出たが、やりきれない終止符であった。 著者の思惑がずれたのだと思う、下らないことにページを割きすぎたの思う。今回は、母と姉の生きざまを描き切った回だと思う、それぞれが立派だと思う。もう少し際立たせても良かったのでは、締まらない最後かと。
読了日:01月14日 著者:あさのあつこ
御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫)の感想
【図書館】「御子柴くんの甘味と捜査」に続く第2弾! 警視庁に出向中に事故に遭い、療養(と口封じ)の為、長野県警に戻る。 そこで、起こる数々の事件をのほほ~んとしながら抜群の推理で解決に導く。 相変わらず信濃のスィーツは健在で、いたるところに顔を出す。旧知の小林警部補も顔を出すが、定年の為畑仕事に精を出している。若竹七海のコージーストーリーのようなミステリーは少ないと感じる。バカバカしいだけでなく、ちゃんと謎を解き明かす面白さがある。自分だけ面白がっている物語が如何に多い事か、ミステリーなんだよな、最後は。
読了日:01月16日 著者:若竹 七海
京都三無常殺人事件 (光文社文庫 は 34-4)の感想
【図書館】花房観音のミステリー、ミステリーでも完成してないし、恋愛ドラマとしても中途半端。 ガイドの職を駆使して京都ガイドといった具合。 文中、たびたび出るガイドが煩わしい、ちょっと入れすぎ。 犯人探しも、なんとなく判ってくる仕組み。 場所の説明、歴史的な説明、バスガイドそのもの。 花房観音は官能だけで行くべきかと思う、ミステリーを書こうとしても書けない。 そんな簡単なものでは無いと思う。 最初から判っていたが「読んだ時間、損した」 ミステリーに官能を絡ませれば、そんなに損したとは思わないのだが・・・
読了日:01月19日 著者:花房 観音
黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零 (祥伝社文庫)の感想
読みたい本が応募で当たった、大変感激しました。 「ぼろ鳶シリーズ 零巻」 源吾が若い! 何と16歳の頃の源吾と再会。 いろいろと苦労して、火消しのなんたるかを覚える源吾。 親父との確執、それも火消しの心得を得る為、通らねばならない道、親父は黙って指し示してくれた。取り巻く輩が皆、若い、気性は変わらずそのまんま。奇妙な火事に、尾張藩の判らん全滅、源吾は推理する。衰退する老火消、血気盛んな若火消、それぞれの思惑を孕んで爆発する。若い頃の「深雪」さんが、ちょっこと登場するのもお約束、良いですね~ ぼろ鳶、万歳!
読了日:01月25日 著者:今村翔吾
御隠居剣法 駆込み宿 影始末(一) (講談社文庫)の感想
【図書館】良いですね~ 鳥羽氏の書き方はスムーズに読んでいける。 とかく、途中で説明の説明になる作家がいるが、主眼を何に置いているのか忘れてしまい、説明だらけになる、そんな作家と一線を画している。 のんべんだらりと心も体も預けられる、こんな作家はそうそう居るものでは無い。 さて、今回の主人公は引退した御徒目付の組頭、日頃口入屋でもめ事仲裁業をしてる。 そこへ「母親が誘拐された」と子供が大金を持って現れた。 果たして親子の運命は・・・
読了日:01月26日 著者:鳥羽 亮
霞隠れの女 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】シリーズ1巻抜かしてしまい3巻です。 相変わらずサクサク読める。 ほんと、話の腰を折らない書き方ですよね。 たとえば、本郷菊坂を紹介する場面では「樋口一葉」を書きたがる馬鹿が居るが、この時代は、まだ影も形も無い、単なる地名でスルーする。 主眼がぶれない、エンターティンメントには必要な事だと思います。 さて、お話しは、町娘のかどわかしに端を発した事件が幕閣をも揺るがす大事件に、宗八郎たち「お助け御用」の者たちの運命は如何に・・・ 今回、お庭番の「霞「が登場するが、なかなかの手練れ、今後に期待する。
読了日:01月27日 著者:鳥羽 亮
のっとり奥坊主 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】シリーズも4巻目、ますます安定して来た。 さて、今回は旗本の世継ぎと幕閣入りを企む旗本と策略をめぐらす奥坊主に天誅を下す宗八郎の活躍を描く。 徐々に仲間の生き様も判り、隠居生活の世界観も面白くなった。 今回の目玉は凄腕の剣豪と鉄砲の登場に総一郎が絶体絶命の危機に。 しかし、お庭番「霞」の出現が総一郎を救う、危機になると霞の登場を期待してしまう。 もうそろそろ、お仲間入りしても良いのでは? もうちょっと続けてみたいと思います。
読了日:01月28日 著者:鳥羽 亮
ねむり鬼剣 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】シリーズ2回目、1巻前後しましたが問題なしのエピソードでした。 今回もコンビネーションは上手く進めています。 宗八郎、佐久、神谷の剣豪トリオと平次、徳兵衛の町人コンビ、これがうまく回っている。 今回のお話は繁盛店の娘が立て続けに姿を消す、「命が惜しければ1000両出せ」との脅迫が。 辻斬りやら悪徳幕臣をも巻き込んで、宗八郎らが大暴れ。 果たして、無事、救い出す事が出来るのか・・・ 鳥羽亮の筆が益々ノリに載っている、絶好調である。
読了日:01月29日 著者:鳥羽 亮
かげろう妖剣 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】駆け込み宿 影始末シリーズ、第5巻。 ますます陰謀の手口は巧妙になる、でも、捕えて口を割らせるストーリーが多くなって来たな。 そうでもしないと解決には行き着かないとは思うけど・・・今回は、家老と年寄が陰謀を図り、手先に「闇蜘蛛」と称する忍者集団が暗躍するストーリー。 果たして、黒幕までたどり着けるのか、宗八郎の剛剣で立ち向かえるのか。 今回も「霞」が大活躍、お庭番として利用しているだけでなく、もっと活用する立ち位置があるのではと思う。 仲間入りも直ぐだと思いたい。 鳥羽亮、ますますの健筆を祈る。
読了日:01月30日 著者:鳥羽 亮
霞と飛燕 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】シリーズ、第6弾。 遂に、タイトルに「霞」が出て来た。 お話しは、御用達の立場を得ようとする呉服屋と更なる高みを目指す御納戸頭、密かに探索をしていた御徒目付が殺された。 御目付筆頭の藤堂の「影御用」を受け、探索に乗り出すが・・・今回の目玉は「霞隠れ」の霞と「飛燕打ち」を得意とするきえとの一騎打ちである。 なにかと世話になる霞に秘密がありそうだが、御庭番としての側面支援しかしてない。 かすかに猫のたまに心を寄せる霞が可愛い。 相変わらず剣戟シーンは迫力がある、これで余韻があればいう事なし。
読了日:01月30日 著者:鳥羽 亮
読んだ本の数:15
読んだページ数:4691
ナイス数:4891
彼方のゴールドの感想
【図書館】待望の「千石社」シリーズ、第4弾! 今回はポ―ツ編集部の新米記者の話。 前回、前々回のような感動は無い、淡々とスポーツ記者の心得を説く。 幼馴染にスポットを当てすぎたキライがある、これが書きたかったのだと思うがやや小粒。 出版社ネタであるのなら、編集、営業だけでなく総務や進行など蔭で苦労している人も多い。 日の当たらない人にスポットを当てる物語が欲しいと思います。 ますます「千石社」の発展を祈ります。 大崎梢氏の発展も併せて祈ります。 新しい書店物も読みたいものです。
読了日:01月06日 著者:大崎 梢
八本目の槍の感想
【図書館】良かった、多少混乱したところもあったが静かに石田三成を描いている。 賤ヶ岳七本槍の主人公を題材に石田三成の活躍を描く。佐吉の自由な発想と行動は、目を見張るものがある。ゆえに八本目の槍という名称も成り立つ。賤ヶ岳七人衆の一人ひとりを丁寧に描き佐吉=三成を浮かび上げる手法は見事。ひとり、ひとり良きところも弱点もある、しかして小姓組で培った年月は最後まで一つでした。 戦いの中に何を感じ、何を学び取ったのか、静かに静かに溢れ出している。男のロマン、男の生き様がここにある。幼名と歴史名が混乱するのが難点。
読了日:01月08日 著者:今村 翔吾
一朝の夢 (文春文庫)の感想
【図書館】シリーズ、第一巻目だが単独で完結してる。 朝顔同心と井伊直弼の暗殺事件を絡めて読ませる。 市井には市井の暮らしがあり、天下には天下の政治がある。 ありようも無い、細やかな繋がりを見事に絡ませる。 梶よう子、凄まじい書き方をする作家のデビュー作である。 日毎の行いと雲の上の出会い、こんな事もあるのかなあと思わせる一編である。 賞狙いの為、興三郎の一生を書いているが、続編で細かな事を書いている。 梶よう子にしても、まだまだ書き足りないエピソードがあるみたい。 ずっと読んでいたい物語である。
読了日:01月10日 著者:梶 よう子
夢の花、咲く (文春文庫)の感想
【図書館】「一朝の夢」の姉妹編。一朝の夢の年前に遡る、朝顔同心・中根興三郎、登場編である。前巻が賞狙いであった為、一作に纏め過ぎたきらいがあった。今回は伸び伸びと描いている。朝顔栽培を役務と並行してやっている興三郎、植木職人の殺人に巻き込まれてしまう。そこへ、安政の大地震が重なるように起こる、震災後のゴタゴタが先の「大震災」につながる。どうにか希望を持って生きよ、と作者の声が。そういえば、植物好きになったのは生きる張りが無くなった時、芽が出るまでと種を植えたのが最初だった。生きるを考えさせてくれる物語だ。
読了日:01月11日 著者:梶 よう子
殺人は女の仕事 (光文社文庫)の感想
【図書館】短編らしい短編を読んだ、書き方が良い、ウィットにとんだ会話に思わず引き込まれる。 古い作品だ1984年に他社から出ている。 この本にしても2019年だから、たいして新しいものでもない。 1985年に51歳で急逝したとの事だが、亡くなってからの再刊という事になる。 外国ミステリーに造詣が深いとの事でシャープな展開を見せている。 女にまつわる8編を収録しているが、皆、秀逸。 惜しい作家を亡くしたと言わざるを得ん、合掌。 たまには何の思い入れも無い、こんな作品も良いものだ。
読了日:01月12日 著者:小泉 喜美子
人を乞うの感想
【図書館】天・地・人のシリーズ最終巻。 父を死に追い込み一人生きていくと誓った伊吹藤士郎、江戸から故郷に戻った。 どう生きるか、どう暮らしていくのか、まだまだ先は見えない。 友の間者の事、義兄の医者に鞍替え、山麓に起こる地震、不作、周りはどんどん変わって行く。 一応の答えは出たが、やりきれない終止符であった。 著者の思惑がずれたのだと思う、下らないことにページを割きすぎたの思う。今回は、母と姉の生きざまを描き切った回だと思う、それぞれが立派だと思う。もう少し際立たせても良かったのでは、締まらない最後かと。
読了日:01月14日 著者:あさのあつこ
御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫)の感想
【図書館】「御子柴くんの甘味と捜査」に続く第2弾! 警視庁に出向中に事故に遭い、療養(と口封じ)の為、長野県警に戻る。 そこで、起こる数々の事件をのほほ~んとしながら抜群の推理で解決に導く。 相変わらず信濃のスィーツは健在で、いたるところに顔を出す。旧知の小林警部補も顔を出すが、定年の為畑仕事に精を出している。若竹七海のコージーストーリーのようなミステリーは少ないと感じる。バカバカしいだけでなく、ちゃんと謎を解き明かす面白さがある。自分だけ面白がっている物語が如何に多い事か、ミステリーなんだよな、最後は。
読了日:01月16日 著者:若竹 七海
京都三無常殺人事件 (光文社文庫 は 34-4)の感想
【図書館】花房観音のミステリー、ミステリーでも完成してないし、恋愛ドラマとしても中途半端。 ガイドの職を駆使して京都ガイドといった具合。 文中、たびたび出るガイドが煩わしい、ちょっと入れすぎ。 犯人探しも、なんとなく判ってくる仕組み。 場所の説明、歴史的な説明、バスガイドそのもの。 花房観音は官能だけで行くべきかと思う、ミステリーを書こうとしても書けない。 そんな簡単なものでは無いと思う。 最初から判っていたが「読んだ時間、損した」 ミステリーに官能を絡ませれば、そんなに損したとは思わないのだが・・・
読了日:01月19日 著者:花房 観音
黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零 (祥伝社文庫)の感想
読みたい本が応募で当たった、大変感激しました。 「ぼろ鳶シリーズ 零巻」 源吾が若い! 何と16歳の頃の源吾と再会。 いろいろと苦労して、火消しのなんたるかを覚える源吾。 親父との確執、それも火消しの心得を得る為、通らねばならない道、親父は黙って指し示してくれた。取り巻く輩が皆、若い、気性は変わらずそのまんま。奇妙な火事に、尾張藩の判らん全滅、源吾は推理する。衰退する老火消、血気盛んな若火消、それぞれの思惑を孕んで爆発する。若い頃の「深雪」さんが、ちょっこと登場するのもお約束、良いですね~ ぼろ鳶、万歳!
読了日:01月25日 著者:今村翔吾
御隠居剣法 駆込み宿 影始末(一) (講談社文庫)の感想
【図書館】良いですね~ 鳥羽氏の書き方はスムーズに読んでいける。 とかく、途中で説明の説明になる作家がいるが、主眼を何に置いているのか忘れてしまい、説明だらけになる、そんな作家と一線を画している。 のんべんだらりと心も体も預けられる、こんな作家はそうそう居るものでは無い。 さて、今回の主人公は引退した御徒目付の組頭、日頃口入屋でもめ事仲裁業をしてる。 そこへ「母親が誘拐された」と子供が大金を持って現れた。 果たして親子の運命は・・・
読了日:01月26日 著者:鳥羽 亮
霞隠れの女 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】シリーズ1巻抜かしてしまい3巻です。 相変わらずサクサク読める。 ほんと、話の腰を折らない書き方ですよね。 たとえば、本郷菊坂を紹介する場面では「樋口一葉」を書きたがる馬鹿が居るが、この時代は、まだ影も形も無い、単なる地名でスルーする。 主眼がぶれない、エンターティンメントには必要な事だと思います。 さて、お話しは、町娘のかどわかしに端を発した事件が幕閣をも揺るがす大事件に、宗八郎たち「お助け御用」の者たちの運命は如何に・・・ 今回、お庭番の「霞「が登場するが、なかなかの手練れ、今後に期待する。
読了日:01月27日 著者:鳥羽 亮
のっとり奥坊主 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】シリーズも4巻目、ますます安定して来た。 さて、今回は旗本の世継ぎと幕閣入りを企む旗本と策略をめぐらす奥坊主に天誅を下す宗八郎の活躍を描く。 徐々に仲間の生き様も判り、隠居生活の世界観も面白くなった。 今回の目玉は凄腕の剣豪と鉄砲の登場に総一郎が絶体絶命の危機に。 しかし、お庭番「霞」の出現が総一郎を救う、危機になると霞の登場を期待してしまう。 もうそろそろ、お仲間入りしても良いのでは? もうちょっと続けてみたいと思います。
読了日:01月28日 著者:鳥羽 亮
ねむり鬼剣 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】シリーズ2回目、1巻前後しましたが問題なしのエピソードでした。 今回もコンビネーションは上手く進めています。 宗八郎、佐久、神谷の剣豪トリオと平次、徳兵衛の町人コンビ、これがうまく回っている。 今回のお話は繁盛店の娘が立て続けに姿を消す、「命が惜しければ1000両出せ」との脅迫が。 辻斬りやら悪徳幕臣をも巻き込んで、宗八郎らが大暴れ。 果たして、無事、救い出す事が出来るのか・・・ 鳥羽亮の筆が益々ノリに載っている、絶好調である。
読了日:01月29日 著者:鳥羽 亮
かげろう妖剣 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】駆け込み宿 影始末シリーズ、第5巻。 ますます陰謀の手口は巧妙になる、でも、捕えて口を割らせるストーリーが多くなって来たな。 そうでもしないと解決には行き着かないとは思うけど・・・今回は、家老と年寄が陰謀を図り、手先に「闇蜘蛛」と称する忍者集団が暗躍するストーリー。 果たして、黒幕までたどり着けるのか、宗八郎の剛剣で立ち向かえるのか。 今回も「霞」が大活躍、お庭番として利用しているだけでなく、もっと活用する立ち位置があるのではと思う。 仲間入りも直ぐだと思いたい。 鳥羽亮、ますますの健筆を祈る。
読了日:01月30日 著者:鳥羽 亮
霞と飛燕 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)の感想
【図書館】シリーズ、第6弾。 遂に、タイトルに「霞」が出て来た。 お話しは、御用達の立場を得ようとする呉服屋と更なる高みを目指す御納戸頭、密かに探索をしていた御徒目付が殺された。 御目付筆頭の藤堂の「影御用」を受け、探索に乗り出すが・・・今回の目玉は「霞隠れ」の霞と「飛燕打ち」を得意とするきえとの一騎打ちである。 なにかと世話になる霞に秘密がありそうだが、御庭番としての側面支援しかしてない。 かすかに猫のたまに心を寄せる霞が可愛い。 相変わらず剣戟シーンは迫力がある、これで余韻があればいう事なし。
読了日:01月30日 著者:鳥羽 亮
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 五月の読書記録 読書メーターより(2021.06.02)
- 4月の読書記録 読書メーターより(2021.05.02)
- 3月の読書記録 読書メーターより(2021.04.01)
- 2月の読書記録 読書メーターより(2021.03.01)
- 12月の読書記録 読書メーターより(2021.01.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント