1月の読書記録 読書メーターより
妙にミステリーづいたひと月でした。 「錆びた滑車」が読めただけでもラッキー!
1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2479
ナイス数:1890
徳川家康 1の感想
【再読】小池一夫/スタジオ・シップによるコミックス版。 徳川家康の余り知られていない幼少時代を描く、多感な時期に人質となった精神の揺れ動く様を活写した3巻本。 第一巻は織田家から今川家に移された、八歳の家康の苦悩から始まる。 生涯の友となる幼き日の北条氏規との出会いを描く、恩師太原崇浮雪斎の描かれ方から字を習わせて貰えなかったと解釈した小池一夫の脚本にある。 雪斎を撲殺し、その後、躍進するまでを描く。
読了日:01月07日 著者:小池一夫
徳川家康 3 (ビッグコミックスゴールド)の感想
【再読】第二巻、家康十六歳、今川の重臣の関口義広の娘、九つ年上の瀬名姫を妻に娶る。 そして初陣、鈴木日向守重教を攻める。 しかして、織田信長との遭遇、これを撃破。 遂に念願の「母」との邂逅、三歳で別れ一七年振り、思わず涙。 拠点・大高城への兵糧運搬を請け負う、そして戦いはますます大きくなっていく。 家康の置かれた立場と、運命を切り開く機転の動きを細やかに描いた一作。 小池版の徳川家康、ちょっとカッコ良すぎでは(笑)
読了日:01月07日 著者:小池一夫
徳川家康 2 (ビッグコミックスゴールド)の感想
【再読】第二巻と第三巻、入れ間違いをしてしまいました。第三巻のつもりで・・・遂に織田信長が今川義元に決戦を挑む、それに先立ち家康は佐久間盛重の丸根砦に攻撃をする。圧倒的に強い盛重軍に驚愕する家康、一騎討ちで勝敗を決する事を決意する.。見事、勝利した家康だが、大高城にて今川軍の桶狭間に休憩に不安を隠せない。そして、雨の桶狭間に信長軍は急襲する。遂に今川義元、没す。家康、13年振りに岡崎城に戻る、直ぐに西郡攻め、人質を奪還する。そして、一向宗との泥沼に入っていく・・・家康の幼少期を活写した良い作品と思います。
読了日:01月08日 著者:小池一夫
すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)の感想
【再読】海街ダイヤリーに特化したガイドブック。 鎌倉のあっちこっちを「すずちゃん」と散歩してる気分にさせてくれる本。 ときおり、コミックの一シーンが挿入されるがそのシーンと同じ角度で写真が入る。 ああ、そうだったんだよなぁ、こんな場所であったんだ、と確認できるのが嬉しい。 いろんな場所やお土産も沢山、どっぷり海街の世界に浸れますよ。 しかし、鎌倉は観る所が多いなぁ。
読了日:01月09日 著者:海街オクトパス
佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)の感想
【再読】病院へ待ち時間様に持っていく。 やはり良い、まだ少年誌からの移動で絵柄が少年誌ぽい。しかし、ストーリーは青年誌に合せて少し色っぽい。 相変わらず絵が上手いなぁと感じる、実験的なシーンもいろいろ考えている。 墨絵流しなんて秀逸、コマの割り方にも工夫がある。 少しの間に堪能するのにうってつけの作品。 石ノ森の技術が開花した作品の一つだと思います。
読了日:01月18日 著者:石ノ森 章太郎
錆びた滑車 (文春文庫)の感想
【図書館】葉村晶が帰って来た。 相変わらずタフで不幸な女探偵、登場そうそう巻き添えで怪我をしてる(笑) しかし、緻密なストーリーとトリックを駆使して葉村をこき使っている若竹七海は凄い。 淡々と葉村の行動を追っているうちに事件は解決する、しかも、隠された事件も陽の光を浴びる。 ちょこちょこ挿入されるミステリー本のタイトルが嬉しい、それが最後に富山店長のミステリ紹介として解説が入るのがまたまた嬉しい。 もういい歳だけど葉村にはガンバッテちょこちょこ歩き回って欲しいな。 遂に探偵事務所に寝泊まりか(笑)
読了日:01月18日 著者:若竹 七海
風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)の感想
【図書館】天才が日常の謎を解く連作短編集。 裏書きが面白そうで借りて来たが、シリーズ第3弾との事、一作に戻って読みなおすべきか検討中。 五編の短編が入っているが探偵役の裏染天馬のキャラクターに参ってしまう。 飄々としてサクサク解決してしまう人柄が面白い。 学園のいろんな事を解決しながら小さな青春の悩みも解決する名探偵に乾杯! 登場編である長編「体育館の殺人」も読んで見る事にしよう。 青崎有吾、知らなかった作家さんでした。
読了日:01月26日 著者:青崎 有吾
さよならは明日の約束 (光文社文庫)の感想
【図書館】本好きの少女とB級映画好きの少年が謎解きをする物語。 いろいろな本が出てくるのが楽しい、「9マイルは遠すぎる」にオマージュを捧げ「男は関係なさすぎる」を持ってきたのが抜群。 舞台となっている「ブック・ステアリング」ブックカフェが洒落ている。 大食いのエミール、ジャンク映画フリークのユキサキのコンビが巻き起こすドタバタ劇、やがて余韻をもってラストに向かう。 「恋文」が意表をついて好きです。過去に封じ込められた謎とは言えない「忘れ物」をさり気なく掘り起こして一応の決着を付けるロジックとしての会話劇。
読了日:01月29日 著者:西澤 保彦
水族館の殺人 (創元推理文庫)の感想
【図書館】「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」に続き読む、確かにエラリー・クインを意識した長編のようだが、犯人当てのロジックが感じられない。 十一人の容疑者も誰でも当てはめられる様な、数が多すぎるのでは。 キャラクター性で面白いと思ったが小説(ミステリー)としては、まだまだだと思う。 最後に、やっぱりと思わせる何かが足りない様な感じ。 被害者が鮫だったというのは泣かせる。 長編でこれでは、少し中ダレ気味では無いか、キャラ設定では無くストリーの起承転結で章訳けが必要だと思う。 この作家の長編は、もういいかな。
読了日:01月31日 著者:青崎 有吾
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