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2019年1月

2019年1月 4日 (金)

12月の読書記録 読書メーターより

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 「下町ロケット」シリーズを読みました、テレビ・ドラマより密で面白かった。 さすが、直木賞作家です。 シリーズ後半も期待します。

12月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:4398
ナイス数:1661

下町ロケット (小学館文庫)下町ロケット (小学館文庫)感想
【図書館】やっぱり面白い、「直木賞」は伊達では無かった。 ロケットの研究者が町工場の社長になる、営業・企画・技術、あらゆる面でトラブル発生、それをロケットに掛ける情熱で乗り切っていく。 これぞエンターティナー、これぞ痛快小説だ。 いささか読む事が遅れに遅れたと思うが、遅すぎる事は無い。 良いものはいつ読んでも良いものだ。 人間、良い事ばかりじゃないそんな事も、頑張っていれば好転する事もある、そんな気持ちにさせてくれる小説です。 2巻下町ロケット・ガウディ編もリクエスト済みです。
読了日:12月03日 著者:池井戸 潤
うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】失くしたものを探す宿「うせもの宿」、なんでこんな宿が・・・誰が来るのだろう。 もう一度、穂積の感性に触れたくて頁を辿る。 一度読んだはずなのに新鮮な気持ちで読める、謎を抱えた客人たち。 マツウラが連れてくる客の正体は、出迎える少女の女将は・・・ 穂積の世界に翻弄されつつ、入っていく不安感、謎は始まったばかりだ。 しかし、画が上手いなぁ。 2巻に手を伸ばす。
読了日:12月04日 著者:穂積
うせもの宿 2 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 2 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】一巻は「客人」がストーリーを語ったが、今回は宿の「従業員」がメインに。 探す人がいれば、それを手伝う人も、人それぞれ思いがある。 徐々にこれは死人が集まる宿と判って来た。 とすれば、ここに留まる訳は本当の幸せとは何か、番頭さんの女将さんに対する秘密とは。 未練がそれを押しと止めるか、忘れようとして忘れられないものとは何か。 穂積が書き紡ぐ愛と感動のファンタジー、いよいよ完結編がもう直ぐに。 すべての記憶を失った女将さんとマツウラとの恋、それが明らかになる、待て次号!
読了日:12月04日 著者:穂積
うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】女将さん=寺島紗季とマツウラ=松浦篤志の生前の行いが明らかになる完結編。 一途に紗季を愛した篤志の純愛を静かに描く、切ない切ないラブストーリー。 後追い自殺も死にきれず未練を残したまま眠る篤志、8年の歳月が流れ微かな奇跡が・・・どうしていいか判らないまま急にラストが来る、こんな宙ぶらりんじゃやだ、と言ってもエンドマークが・・・穂積、なかなか判らせてくれる作家ではないな。 番頭さんの日常はこれからも続く、番頭さんって一体何者? 
読了日:12月04日 著者:穂積
ランド(5) (モーニング KC)ランド(5) (モーニング KC)感想
ますます判らなくなった、5巻でもストーリーは動かず。 謎は増え続けていく、続きを読まなくても良いかなと思うが、全部揃った状態で古本を探すのは無理だ。 こんなに長編になるとは思わなかった、どうすれば良いのでしょうか。 「ランド」奇妙な話に手を出してしまった。 いかし、山下和美は絵の上手な作家さんだ、これからも続けて行くか迷う作家ではある。 もう止めようかな、でも・・・
読了日:12月04日 著者:山下 和美
下町ロケット2 ガウディ計画下町ロケット2 ガウディ計画感想
【図書館】シリーズ2巻目、今度は「医学」のお話。 町場の工場が、大資本の会社にどう立ち向かうかが見所。 すべて、こう好転に結びつくか微妙な所もあるが、エンターティンメント性から言えば拍手喝采。 今回も子供のシーンで泣いてしまった、小説は作り物と判っていても泣いてしまう。 金儲けだけじゃ無いという理念が、突き動かせる原動力なんだと思わせる作品なんだなぁと思う。 続けて続刊をリクエストしてみます。 佃の生き方に共感を覚える、益々良い作品を希望します。 ガウディ=サグラダ=桜田・・・洒落てますね。
読了日:12月06日 著者:池井戸 潤
若旦那隠密 2 将軍のお節介 (幻冬舎時代小説文庫)若旦那隠密 2 将軍のお節介 (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ第2巻。 相変わらずフワフワしてる、若旦那のイメージは良いのだが、隠密としての凛々しい感じがない。 主水みたいに表と裏の顔がはっきり分かれると良いと思う。 それに、部下が強すぎる、得意技とかあると良いなぁ。 将棋の駒も多すぎて、どんだけ手柄を立てれば成就するのか。 見切り発車の感がするのだが、2巻目になってもこれでは、本来この路線だったのか・・・この作家は「公家武者」みたいな性格の侍しか書けないのだろうか。 二面性をハッキリした方が良いと思うのだが・・・
読了日:12月07日 著者:佐々木 裕一
若旦那隠密3 哀しい仇討ち (幻冬舎時代小説文庫)若旦那隠密3 哀しい仇討ち (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】そろそろ終わりが近いかな、ご褒美も沢山貰えるようになったし。 しかし、設定が上手く作用していない、隠密衆の強さがバラバラ、たえとみつが捕えられるが簡単に助かってしまう、夏と結婚できない条件が著者の別シリーズと似てる。 それに、藤次郎の秘剣の腕が良く判らない、いつの間にかやっつけている。いよいよ、隠密御用の旅が始まるがどのような細工になるのか、上っ面で終わらない様に期待したい。この作家はボンボンがヤリ手というストーリーが好きらしい、もうちょっと細部に手間を掛ければと思う。痛快ものだから、良いのか。
読了日:12月10日 著者:佐々木 裕一
リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13感想
またまたまた、手に取ってしまった。 時間がある時、目に止まると、もう駄目ですね(笑) やはり、「ビッグセイフ作戦」が目に止まる。 何しろ第一巻・第一話ですからね。 すごく、ゴルゴの事が調べがついてる、しかし、捕まってはいない。 変におしゃべりなゴルゴを見るのも楽しい、この辺が小池一夫の脚本だなと納得してしまう。 しかし、こんなに長期に連載するとは、当のさいとう・たかお氏も判らなかったでしょうね。 また、いつか手に取りそうな予感がする。
読了日:12月12日 著者:さいとう たかを,さいとう・プロダクション
江戸へようこそ (ちくま文庫)江戸へようこそ (ちくま文庫)感想
相変わらず「江戸情緒」に浸れる。 中島梓、高橋克彦、岡本蛍の格氏も登場して大江戸談義に盛り上がる。 粋と野暮の違い微妙なんですね。 こういう書物を広げていると「現実逃避」してしまいますね、コタツでゆっくりしてしても怒られないというか(笑) 「浮世絵」=滑稽本として楽しめば良いのか、確かに全体図を見たら不自然な構図が多いですね。 しかし、葛飾北斎は好奇心全開の人だったらしいですね。 日向子さんが居ないのが信じられない気持ちです、もっと江戸のあれこれを聞きたかったなあ。
読了日:12月16日 著者:杉浦 日向子
海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)感想
完結、良いお話であった。 人それぞれに歴史あり、鎌倉で暮らす四姉妹を中心に四季それぞれの趣を同時に味あわせて貰った。 ストーリーは取り敢えず終わった、でも四姉妹の生活は続いていく。 これからもいろんなシーンで四姉妹の姿が見られる、そんな余韻を残すラストでした。 四姉妹の悪戦苦闘に一喜一憂した楽しい時間を思い出す。 ホームドラマの典型的な広がりを見せてくれた作品でした。 番外編の「通り雨のあとに」も併禄されていて、すずのその後が判る、爽やかな一篇です。
読了日:12月16日 著者:吉田 秋生
本屋の新井本屋の新井感想
【図書館】書店員の書く日々のあれこれ、三省堂・有楽町店の苦労を書いていると思ったが違ってた。書店員である新井さんの心の叫び(というほど切実ではない)普段の自分というくらいか。各章扉が縦で本文が横、なんかスムーズに読めない、各章扉が、右左と一定していないのも不安定。どんな版社だと見たら「講談社」 どんな苦境にあろうともダメなら辞めるの潔さ、貴女はどんな職種でも大丈夫。こんな事、言ってられるのも大企業だからだな、地方書店はバタバタ潰れているのに・・・タイトルは「こじらせ系独身女子の新井ですが」の方が良い。
読了日:12月17日 著者:新井 見枝香
合葬 (ちくま文庫)合葬 (ちくま文庫)感想
彰義隊のお話、杉浦流の解釈を加えての劇画化。 大義と現実、流れ彷徨う時代に若者の心は翻弄される。 彰義隊の事を読みたいというほども無く、杉浦日向子の絵柄に酔う。 人と人が出会いそして別れていく、そんな逢瀬を自由闊達な筆致で描く、やっぱり研究家なんですね。 ただ、まだ杉浦流の「茶目っ気」は出ていない、初期の事ゆえガチガチで描いていたんだろうな。 画にお遊びが入っていない、もう一度このテーマで描いたらどんなものになるのか見てみたい気もします。 杉浦日向子、底が知れない作家です。
読了日:12月20日 著者:杉浦 日向子

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