10月の読書のまとめ 読書メーターより
10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3172
ナイス数:1772
火花散る おいち不思議がたりの感想
【図書館】シリーズ4作目、おいちが出産間近の妊婦を助ける。 この子は、子の母は、どうする、どう生きる。 もう少し、この子とやり取りがあるのかと思った。 おいちの不思議な力が弱い様に感じる。 今回は赤ん坊を通しておいちの生き方を探るドラマだった。 話の顛末は少しちぐはぐで、起承転結を付けて欲しかった。 赤ん坊を遠くにやって終わりでは終われないと思うのは私だけでしょうか・・・ともかくおいちの話です、おいちを中心に据えた物語であって欲しい。
読了日:10月02日 著者:あさの あつこ
掟上今日子の備忘録 (講談社文庫)の感想
【図書館】最初から読みたいと思った本ではありませんでした。 ストーリーはドラマで知っていましたが、あまりに持って回った書き方をする方なんだなと思いました。 この書き方はこの人の癖なんでしょうか、何冊も出ていると言う事は、好きな方も多いのでしょう。 私は無理でした、何回も挫折しました。 初回だから仕方のない事でしょうが、謎が一つも解けない、こんな小説があるのでしょうか。 西尾維新、今一つ乗れない作家でした。 西尾維新、アルファベットで書くと逆に読んでもニシオイシンと発見しただけだった(笑)
読了日:10月08日 著者:西尾 維新
にゃん! 鈴江藩江戸屋敷見聞帳の感想
【図書館】ちょっと、ふざけ過ぎでは無いですか。 時代ファンタジーと言ったらよいのでしょぅか。 ドタバタで支離滅裂、あさのさんが猫好きなのでしょう。 初出が月刊「てのひら猫語り」ですから、猫好きな方の他愛もない猫話だと思うのです。 それならそれでユーモァファンタジーだよとどこかで判るようにしてくれないと・・・最後まで、どこかでどんでん返しがと思って読んでしまったではありませんか(笑) 380頁も使っての猫愛物語、値段の割には・・・「鈴江藩江戸屋敷見聞帳」も真面目に副題を付けすぎた。
読了日:10月12日 著者:あさの あつこ
点と線―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)の感想
【図書館】ドラマや映画では何回も観てるのに、原作を読むのは初めてでした。 凄く読み易い、あの頃の旅情に浸れるのも良いですね。 アリバイ崩しとトリックが秀逸です。 交通公社の「旅」に連載されたという特異性も面白いですね。 鵜飼刑事と三原刑事のバトンタッチが良いですね、それぞれ特徴のある刑事像が最後の手紙に交互に描かれて素敵です。 風間完氏の挿し絵が旅情を誘います。 有ると無いでは全然違う、やはり挿し絵は大事だなぁと思います。 松本清張、読み返すのも良いかなぁと思いました。
読了日:10月13日 著者:松本 清張,風間 完
若返り同心 如月源十郎 不思議な飴玉 (講談社文庫)の感想
ひょんな事から「若返りの秘薬」を入手した隠居の元定廻り同心・如月小六。 日頃、孫の晋之介の不甲斐なさを嘆いており、この新米見習い同心を助けようと画策する。 若返りがミソになっている、効果は半日、しかも体力の消耗が著しい、さて、小六上手く立ち回れるでしょうか。 設定が若返るってことで、周囲にばれないかと言う事。 しかし、小六の腕前は確かだし、着物の着替えも用意するし、段々面白くなってきた。 エンターティナー時代小説、開幕!
読了日:10月15日 著者:佐々木 裕一
スクープのたまご (文春文庫 お 58-3)の感想
【図書館】出版社シリーズ、第3弾! 前作の「プリティが多すぎる」が余り面白くなかったので、大崎梢と言えど期待はしていなかった。 しかし、今作は面白かった、「週刊文春」に取材した結果が現れている。 新米記者の日向子の眼を通して描かれる取材のドタバタが、真に迫っている。 週刊誌の記事って、かなり裏付け調査が大切で、一般社員が創ってるのが良く判る。 次回は、今回もカメオ出演した、営業部の目黒明日香が主人公で「スポーツ雑誌編集部」になる予定。 また面白くなりそうだ。
読了日:10月18日 著者:大崎 梢
天使の棲む部屋: 問題物件 (光文社文庫)の感想
【図書館】「問題物件」シリーズ、第2弾! 相も変わらず探偵・犬頭光太郎が問題物件・担当の若宮恵美子を助けて大活躍する痛快ユーモア・ミステリ―。 全4編とも不可解な謎に包まれる問題物件、果たして光太郎は謎を解けるのか・・・ 大倉崇裕らしくいろいろなトリックがあり、その解決方法もユニークである。 最後の詰めであれを出すのは約束違反かも・・・(笑) ともあれ、スピード解決が心情の光太郎、やっぱ頼れるわ~ 次巻があるのか無いのか、最終話が「終の部屋」だけに、微妙です。
読了日:10月20日 著者:大倉 崇裕
神子上典膳 (講談社文庫)の感想
月村了衛の剣豪ものかと手にした一冊。 著者の「コルトM1851残月」など読んでいたので爽快な娯楽作品かと思っていた。 しかし、神子上典膳モノとは一線を画していた、場面描写が繰り返し入れられていてスピード感が削がれる。 典膳とは違う雰囲気が最初から感じていた、それが表に現れた時、やっぱりと思う。 いろいろ策を弄せず、王道を読みたかった。 ネタ晴らしまでの過程がもたもたし過ぎ、隻腕のというところでやっぱりな・・・典膳を真っ向から表現して欲しかった。 意外性は有りだと思うが・・・残念!
読了日:10月22日 著者:月村 了衛
若返り同心 如月源十郎 闇の顔 (講談社文庫)の感想
【図書館】若返り同心シリーズ、第2弾! 如月小六は定町廻り同心を引退した老人である、ひょんなことから「若返りの妙薬」を手に入れた。 この力を孫の晋之介の出世に役立てようと奔走するが・・・ 読んでいて、小六が若返んなくても良いような考えにおちた。 若返って痛快アクションをする物語なら良いが知恵を働かせ解決する話では、老齢の小六の方が合ってる。 若返りの薬を活かしきれてない、もう少し「源十郎」の時間を上手く使い、一人二役のケレン味を出して欲しい。 ストーリーが空中分解して終作になるかも・・・
読了日:10月24日 著者:佐々木 裕一
やすらいまつり (光文社文庫)の感想
花房観音の京情緒溢れる官能世界。 祭りの音に急かされて、過去を持つ男と女が醸し出す淋しい性の世界。 六つの祭りに六組の男女、惹かれ惹かれあい情念の世界に。 京都の情景と男女の機微を描き出す手法は見事。 テクニックが一辺倒なのが惜しい、SMチックな展開も入れて欲しかった。 しかし、花房観音、官能一辺倒でなく詩情を醸し出すのが偉い! おきばりやす。
読了日:10月28日 著者:花房 観音
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント