2月の読書記録 読書メーターより
何となく読書が進まなかった月です、でも、「幻影博覧会」がまとめて読めた事は良かったです。 途中まで読んでいて結果を知りたかったから。
読んだ本の数:10
読んだページ数:2536
ナイス数:862
峠しぐれ (双葉文庫)の感想
良かった~葉室節、炸裂です。 親子の情と夫婦の絆、これでもかと描かれています。 峠の茶屋の夫婦は、なにやら訳ありの様子、いろいろなエピソードと過去の情景が描かれる。 志乃と半平の秘密が徐々に判る時、大きなうねりがこの夫婦にも訪れていた。 男の決意と女のしがらみ、自分自身ではどうしようもない流れ、それでも清々しいラストシーンに涙。 葉室麟、惜しい作家を亡くした、合掌。
読了日:02月07日 著者:葉室 麟
鬼平犯科帳Season Best季秋の候 (SPコミックス SPポケットワイド)の感想
少し季節違いの気もするが、たっぷりと鬼平を楽しんだ。 さいとう・たかおの鬼平は情緒たっぷりでイメージどうりの役者が好きだ。 今回は「乳房」が連作になって210頁もある、情を細かく描いてあって圧巻である。 ともかく、575頁も鬼平の世界に遊べるのは至福の時である。
読了日:02月12日 著者:さいとう・たかを 池波正太郎
幻影博覧会(1) (バーズコミックス)の感想
大正時代をテーマにして冬目景が描く大正探偵ロマン。 不思議な少女・真夜が探偵助手に応募してくる事から物語が始まる。 いろいろな事件を解決していく過程で、少しづつ真夜の秘密が現れてくる。 不可解な言動、知り過ぎている情報量、小児時の記憶の曖昧さ。 果たして真夜という人物はどういう人なのだろうか。 冬目景の美麗なペンタッチに引き込まれ、ついついページが進む。 まだスタートしたばかり、徐々に判る時が来るだろう。 続いて2巻に手を伸ばす。
読了日:02月13日 著者:冬目 景
幻影博覧会 2 (バーズコミックス)の感想
2巻に入り真夜の行動がおかしくなる、未来の現象を話し出す。 松之宮の友人の楳実が興味を抱き接触を図る。 ますます、不可解な事件と真夜の行動に目が離せない。 これから、どうなっていくのか興味深々。 松・楳(梅)ときたら竹は?思ったら、女新聞記者・竹下が出て来た。 これで松竹梅が出揃った、ますます風雲急を告げる、大正浪漫不思議絵図、謎が謎を呼びます。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
幻影博覧会 3 (バーズコミックス)の感想
楳実が信州で行方不明になる、時を同じくして真夜は竹下から預かった資料をどける事に。 一方、弟の病気見舞いに信州に訪れた松之宮は楳実と飲むべく訪ねるが・・・。 不思議少女・真夜の幼い頃に別れた両親が迎えに来る事に、しかし、真夜は両親の記憶がない。 揺れ動く真夜の心に松之宮との別れを言い出せないでいる思いがつのる。 そんな中、松之宮は幽霊画の掛け軸から幽霊が抜け出るという事件解決を依頼される。 事件と自分の身の振り方に迷う真夜、果たして真夜という少女は何者なのか。 いよいよ、冬目景の筆致が冴える。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
幻影博覧会 4 (バーズコミックス)の感想
いよいよ完結編、最終巻。 遂に真夜の両親が迎えに来た、しかし、真夜は疑いを持ち、懐け親である犬の名前を父親に尋ねるのであった。 「月等」(つぐら)の名前が判らなかった父に真夜はその場を去る。 一方、松之宮は真夜を紹介した藤枝博士の事を楳実と話しているうち、全然、思い出せない事に気付く。 いったい藤枝博士とは何者。 そして、真夜の元に両親の遺品が届く、それは立体映像の装置であった。 今の科学では造りえないもの、では、真夜は未来人なのか。 真夜の予言した「関東大震災」が迫る。 大正不思議浪漫、堂々の完結です。
読了日:02月14日 著者:冬目 景
自選 無用ノ介(3) 牙・・・無用ノ介: マイファーストBの感想
圧倒的な迫力の、見開き十二枚を使い、50両の賞金首からの果たし状の結末を描く「牙・・・無用ノ介」を始め、傑作揃いを集めた、自選最終集。 「やって来た無用ノ介」も「吹雪が無用ノ介の肩で舞う」も傑作中の傑作。 「吹雪が~」は、何度読んでも泣ける。 この、傑作集3冊は保存版です。
読了日:02月16日 著者:
剣客商売 29 (SPコミックス)の感想
コミック版・剣客商売、原作と違うとの指摘もあるが、大島やすいちの漫画で読める幸せを感じる。 例によって人生の儚さと情にうったえる話が続く、良いですね~こんな話をゆっくり読めるのは至福の時です。 原作を読んだ事は無いのですが、活字で読むとまた感慨が違うかも。 そう言えば、「鬼平犯科帖」も読んで無い。 読んだ事あるのは「仕掛け人 藤枝梅安」のシリーズだけだ。 原作に戻るのも一興だな・・・
読了日:02月17日 著者:大島やすいち,池波正太郎
十三人の刺客 (ビッグコミックススペシャル)の感想
何の気なく手に取った。 森秀樹の時代劇は迫力満点です。 しかし、物語に対してページ数が少な過ぎる(190頁)。 いろいろな見せ場がカットされてしまい短縮版の様な仕上がりになってしまった。 最後の大合戦の模様も三〇ページしかない。 迫力のある画が描ける人なのにそこが残念。 ユーチューブ映画版(旧作)を観たが、やはり原作は良い。 刻々と迫りくる日数と時刻がハラハラドキドキする。 映画は三池版より白黒のオリジナル版が、やっぱり良い。
読了日:02月24日 著者:池宮 彰一郎
夜のかくれんぼ (新潮文庫)の感想
星新一は良い。 いつでも、時間が無くても、どんな場所でも、そして、一向に古さを感じさせない。 しかし、よくこれだけのアイデアを出したものだなあと思う。 よく奇想天外な結末を用意できると思う。 ショートショート、思いつくのも書くのも、凄いと思う。 星新一の後にはもう誰も続かないだろうな。 不世出の天才だと、確信する。
読了日:02月25日 著者:星 新一
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コメント
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
「幻影博覧会第1巻」を読みました。
絵が独特でストーリーに合ってますね。
頭脳明晰で用心棒の犬がいる助手は強力ですね。
時代背景は昭和でしょうが楽しく読めました。
掛け軸とか仏像とか時代を感じます。
投稿: スマッシュ | 2018年3月10日 (土) 22時14分
本を読めない人から読める人に(手術して!)なったんだから読まなきゃ!!ね〜ぶんぶんさんの本は読みたいなぁ〜っておもわせてくれるものばかり!って感じです(^-^ゞショートから帰ったら早速、本好きなキフジン?に変身します!!
投稿: 台所のキフジン | 2018年3月11日 (日) 17時34分
スマッシュさん、こんにちは♪
「幻影博覧会」ご覧になったのですね。
時代は「大正」です、15年の短い間を駆け抜けた浪漫を感じて下さい。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2018年3月13日 (火) 18時23分
キフジンさま、こんにちは♪
気が向いたら、手に取って下さい。
本ばっかり読んでたら孤独になっちゃうから、お友達や家族と仲良くやって下さい。
お互いガタがきてるけど、ガンバローね。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2018年3月13日 (火) 18時27分