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2018年1月

2018年1月 2日 (火)

12月の読書記録 読書メーターより

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「切り絵図屋清七」をシリーズ読んで見た、方々に広がり過ぎた感あり、話が全然進まない、これで放り出したら藤原緋沙子の面目丸つぶれ。 何とか続きを書いてもらいたい。

12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2195
ナイス数:1008

ふたり静―切り絵図屋清七 (文春文庫)ふたり静―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【再読】読み終わるまで、一回読んだ事を忘れていて熱中した。 前に読んだのは五年前、すっかり忘れ感想を書きに来て再読を知る。 ほんと、大丈夫かなぁ、健忘症に一歩近づいたみたいだ(笑) 話は、切り絵図づくりを思い立ち仲間と立ち上げるまでを描いている。 登場人物に一癖も二癖もある人物ばかり、いろいろ膨らみもあり面白くなりそうである。 読んだのが一巻だけなのか調べなくては(笑)
読了日:12月01日 著者:藤原 緋沙子
最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)感想
名うての女流作家8人が顔を揃えたアンソロジー。 実に面白い、8人8様それぞれの感性で「最後の恋」を書いている。 「春太の毎日」がひねりが効いていておかしい。 「わたしは鏡」はミステリー調でぐいぐい引き込まれる。 でも、何と言っても「おかえりなさい」のホラーもどきの表現が凄い、最後の最後に自分の安住の地を知るというウィットがストンと落ちる。 角田光代の二弾三段攻めに参ってしまった。 平成20年の作だが、永遠に残る作品では無いだろうか。
読了日:12月08日 著者:阿川 佐和子,沢村 凜,三浦 しをん,柴田 よしき,乃南 アサ,谷村 志穂,角田 光代,松尾 由美
紅染の雨―切り絵図屋清七 (文春文庫)紅染の雨―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【図書館】切り絵図作りは順調に進んでいるが清七の周りではいろいろな難事が勃発する。作者は切り絵図制作に庶民の苦労話を交えてストーリーを進めて行こうという考えだと思う。回はおゆりの前身が判る過程に嫌味な武士の影が・・・おるいと菊馬の一件もどうにか元に戻っただけ、すべてがこれからである。三話目は与一郎の父親が紀の字屋を訪ねて来て仕事を依頼する、しかし、仕事の本元の仏像が盗まれてしまう。 ちょっと強引な関わり方だが、物語の進行上仕方が無い、起こるべくして事件が起こるって感じ。これから、肉付けしていくんだろうな。
読了日:12月12日 著者:藤原 緋沙子
飛び梅―切り絵図屋清七 (文春文庫)飛び梅―切り絵図屋清七 (文春文庫)感想
【図書館】先ずは忠吉の父親が判明して嬉しい、還らぬ人になってしまったが・・・しかも、母親と共に暮らす人生を選ぶ、足の悪い母親を見捨てる事は出来ないよな。 清七の父が探索する事件に、否応なく関わってしまった。 父への襲撃の現場に立ち会ってしまったのだ。 それにより、長谷家に関係するようになる、また、おゆりの知り合いの武士が殺される、それを見た船頭が行方不明。 いろいろな事件が強大な事件の幕開けを匂わす。 結局、事件は終わらず次巻に続く。 父の追いつめる黒幕とは、無事に帰れるのか。 清七の生き様も微妙・・・。
読了日:12月16日 著者:藤原 緋沙子
切り絵図屋清七 栗めし (文春文庫)切り絵図屋清七 栗めし (文春文庫)感想
【図書館】シリーズ第4弾! いよいよ、悪の所業が判って来た、しかし、知れば知るほど谷田部は小ズルい男だなぁ。 いろいろ、エピソードを絡めているから話が全然進まない。 義母の話、兄嫁の話、兄の話、義父とその友人の話、事件に関わった人物のエピソード・・・話を広げ過ぎだと思う。 次巻が未だ、出ていない、終わりはあるのか。 切り絵図屋の隆盛に照準を合わせた方が良かったかも。 これでは、武士を捨てた意味が無いのでは。 刀まで貰っちゃって(笑)
読了日:12月20日 著者:藤原 緋沙子
映画狂時代 (新潮文庫)映画狂時代 (新潮文庫)感想
【図書館】映画好きが映画に関する事をエッセイやら作品にして発表したものを集めたアンソロジー。 著名人から見た映画論というべき書き物。 壇ふみのチョイスがいろいろな場面を入れて楽しい。 ひとつの映画をとっても、いろいろな感性があるんだなぁと改めて思う。 中でも松本清張の「顔」は映画は観たことないが、この表現は「映画的」だなあと思いました。 壇ふみさん、本職は女優なんだなぁとしみじみ感じました。 いろいろ引き出しのある人なので本職が判らなくなっているマルチタレントのひとり。 壇ふみの「映画愛」が溢れている本。
読了日:12月25日 著者:
岩田専太郎さしえ画集 (1976年)岩田専太郎さしえ画集 (1976年)感想
【再読】大掃除を終わって、ひょいと棚を見ると「岩田専太郎さしえ画集」が、目に付いた。 休憩がてら取り出して観る。 やはり、良い、何回観ても良いもんだなぁ。 挿し絵だから要点を纏めなければならない、しかし、筋だけではつまらない、その点、岩田は上手に描いている。 人物の描写が上手いのである。 思えば「木枯らし紋次郎」の挿し絵に惚れ込んで大枚20,000円の高い買い物だった。 女房に頼み込んで買ったと思う。 しかし、岩田の絵は良いなぁ、流れるような女の線が素敵です。 
読了日:12月30日 著者:岩田 専太郎

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