12月の読書記録 読書メーターより
「切り絵図屋清七」をシリーズ読んで見た、方々に広がり過ぎた感あり、話が全然進まない、これで放り出したら藤原緋沙子の面目丸つぶれ。 何とか続きを書いてもらいたい。
12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2195
ナイス数:1008
ふたり静―切り絵図屋清七 (文春文庫)の感想
【再読】読み終わるまで、一回読んだ事を忘れていて熱中した。 前に読んだのは五年前、すっかり忘れ感想を書きに来て再読を知る。 ほんと、大丈夫かなぁ、健忘症に一歩近づいたみたいだ(笑) 話は、切り絵図づくりを思い立ち仲間と立ち上げるまでを描いている。 登場人物に一癖も二癖もある人物ばかり、いろいろ膨らみもあり面白くなりそうである。 読んだのが一巻だけなのか調べなくては(笑)
読了日:12月01日 著者:藤原 緋沙子
最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)の感想
名うての女流作家8人が顔を揃えたアンソロジー。 実に面白い、8人8様それぞれの感性で「最後の恋」を書いている。 「春太の毎日」がひねりが効いていておかしい。 「わたしは鏡」はミステリー調でぐいぐい引き込まれる。 でも、何と言っても「おかえりなさい」のホラーもどきの表現が凄い、最後の最後に自分の安住の地を知るというウィットがストンと落ちる。 角田光代の二弾三段攻めに参ってしまった。 平成20年の作だが、永遠に残る作品では無いだろうか。
読了日:12月08日 著者:阿川 佐和子,沢村 凜,三浦 しをん,柴田 よしき,乃南 アサ,谷村 志穂,角田 光代,松尾 由美
紅染の雨―切り絵図屋清七 (文春文庫)の感想
【図書館】切り絵図作りは順調に進んでいるが清七の周りではいろいろな難事が勃発する。作者は切り絵図制作に庶民の苦労話を交えてストーリーを進めて行こうという考えだと思う。回はおゆりの前身が判る過程に嫌味な武士の影が・・・おるいと菊馬の一件もどうにか元に戻っただけ、すべてがこれからである。三話目は与一郎の父親が紀の字屋を訪ねて来て仕事を依頼する、しかし、仕事の本元の仏像が盗まれてしまう。 ちょっと強引な関わり方だが、物語の進行上仕方が無い、起こるべくして事件が起こるって感じ。これから、肉付けしていくんだろうな。
読了日:12月12日 著者:藤原 緋沙子
飛び梅―切り絵図屋清七 (文春文庫)の感想
【図書館】先ずは忠吉の父親が判明して嬉しい、還らぬ人になってしまったが・・・しかも、母親と共に暮らす人生を選ぶ、足の悪い母親を見捨てる事は出来ないよな。 清七の父が探索する事件に、否応なく関わってしまった。 父への襲撃の現場に立ち会ってしまったのだ。 それにより、長谷家に関係するようになる、また、おゆりの知り合いの武士が殺される、それを見た船頭が行方不明。 いろいろな事件が強大な事件の幕開けを匂わす。 結局、事件は終わらず次巻に続く。 父の追いつめる黒幕とは、無事に帰れるのか。 清七の生き様も微妙・・・。
読了日:12月16日 著者:藤原 緋沙子
切り絵図屋清七 栗めし (文春文庫)の感想
【図書館】シリーズ第4弾! いよいよ、悪の所業が判って来た、しかし、知れば知るほど谷田部は小ズルい男だなぁ。 いろいろ、エピソードを絡めているから話が全然進まない。 義母の話、兄嫁の話、兄の話、義父とその友人の話、事件に関わった人物のエピソード・・・話を広げ過ぎだと思う。 次巻が未だ、出ていない、終わりはあるのか。 切り絵図屋の隆盛に照準を合わせた方が良かったかも。 これでは、武士を捨てた意味が無いのでは。 刀まで貰っちゃって(笑)
読了日:12月20日 著者:藤原 緋沙子
映画狂時代 (新潮文庫)の感想
【図書館】映画好きが映画に関する事をエッセイやら作品にして発表したものを集めたアンソロジー。 著名人から見た映画論というべき書き物。 壇ふみのチョイスがいろいろな場面を入れて楽しい。 ひとつの映画をとっても、いろいろな感性があるんだなぁと改めて思う。 中でも松本清張の「顔」は映画は観たことないが、この表現は「映画的」だなあと思いました。 壇ふみさん、本職は女優なんだなぁとしみじみ感じました。 いろいろ引き出しのある人なので本職が判らなくなっているマルチタレントのひとり。 壇ふみの「映画愛」が溢れている本。
読了日:12月25日 著者:
岩田専太郎さしえ画集 (1976年)の感想
【再読】大掃除を終わって、ひょいと棚を見ると「岩田専太郎さしえ画集」が、目に付いた。 休憩がてら取り出して観る。 やはり、良い、何回観ても良いもんだなぁ。 挿し絵だから要点を纏めなければならない、しかし、筋だけではつまらない、その点、岩田は上手に描いている。 人物の描写が上手いのである。 思えば「木枯らし紋次郎」の挿し絵に惚れ込んで大枚20,000円の高い買い物だった。 女房に頼み込んで買ったと思う。 しかし、岩田の絵は良いなぁ、流れるような女の線が素敵です。
読了日:12月30日 著者:岩田 専太郎
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コメント
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
「にわか大根」を読みました。
上方から来た市村座の人気役者村山辰之助が「にわか大根」と言われるような芝居を続けた。
その後、市村座内で村山辰之助の子供が死んだ。
そしてが1週間ほど経ってから辰之助は見事な芝居をするようになる。
結局、辰之助の子供を殺したのは市村座の主人の妻「おりく」であった。
辰之助は痴情のもつれから我が子を殺されたのである。
辰之助はとんだ「にわか大根」でしたし、
子供を殺してまで辰之助と添い遂げようと言う「おりく」の気持ちが恐ろしかったです。
投稿: スマッシュ | 2018年1月 3日 (水) 00時48分
スマッシュさん、こんにちは♪
思えば思うほど、辛い話でしたね。
人の業でしょうね・・・
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2018年1月 3日 (水) 12時14分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
芝居役者の「円蔵」は役者の「与四郎」と衆道の関係にあり、女房の「お江」のしっとで殺されました。
「円蔵」は自業自得ですね。
今回、平野屋の「おふく」と「長吉」が結ばれたのは良かったです。
猿若町捕物帳は、第4弾が「寒椿ゆれる」、
第5弾が「土蛍」が出ています。
これっから「土蛍」を読みます。
ネタバレ無しで、また感想を書きます
投稿: スマッシュ | 2018年1月 3日 (水) 23時53分
上記は「片陰」の感想です。
ぶんぶんさん、失礼しました(^^)
投稿: スマッシュ | 2018年1月 4日 (木) 17時44分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
「猿若町捕物帳」
にわか大根
巴之丞鹿の子
ほおずき地獄
寒椿ゆれる
土蛍
全部読みました。
男前で堅物な同心玉島千蔭が、美貌の花魁・梅ケ江や若手人気俳優・水木巴之丞らの手を借りつつ、江戸を騒がす不可解な事件の解決に当たる、快傑時代劇でした。
「八十吉」と「おしげ」のやりとりも面白かったです。
これから「ふたり静―切り絵図屋清七」を読みます
投稿: スマッシュ | 2018年1月14日 (日) 00時20分
スマッシュさん、こんにちは♪
猿若町捕物帳シリーズ、読破おめでとうごさいます。
未だ続きがありそうですが、作者が筆を取っていない。
取り敢えず、ご苦労様!
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2018年1月17日 (水) 13時43分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
「ふたり静か」読みました。今回はエピローグのような登場人物の人となりを事件を通しながら紹介する感じですね。
今日から読む「紅染めの雨」に期待します(^^)
投稿: スマッシュ | 2018年1月19日 (金) 21時16分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
「紅染め雨」読みました。
「おゆりさん」が「藤兵衛」の女でなくて良かったです。
「キノカミ」の騒動はたいへんでした。大奥の中の嫉妬が原因とは・・・
人助けをしてその結果が自分に帰ってくる「清七」さんは良い人ですね
投稿: スマッシュ | 2018年1月21日 (日) 22時41分
スマッシュさん、こんにちは♪
「切り絵図シリーズ」を読み始めたのですね。
少し、シリーズがふらつくのが難点です。
「清七」の生き方に疑問を持ってします。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2018年1月22日 (月) 14時56分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
いろんなエピソードの中で、「谷田部」の悪行に繋がっていく行く話がありますね。
時代物らしく「切り絵図屋」と言うサブタイトルが必要だったのでしょうね。一介の町人が事の成り行きで巨悪に立ち向かうはめになりました。
武家のお手付きの次男坊でも剣の心得があり、腕が立つのがいかにも時代物らしいです。
第5巻は「谷田部」の悪行がすべて公になるのでしょうね。
切り絵図屋は後のものに任せたとして「おゆり」は「清七郎」の妾になるのかな
投稿: スマッシュ | 2018年1月30日 (火) 21時42分