11月の読書記録 読書メーターより
ゆったりとして読み進めた、ひと月でした。 「あつあつを召し上がれ」「本屋さんがなくなったら困るじゃないか」「燦」の最終巻が心に止まりました。
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3764ページ
ナイス数:1077ナイス
つぐみの佐平次-帳尻屋始末(2) (双葉文庫)の感想
【図書館】どうも展開が地味だな。 自然描写は良いのだが、頻繁に入れすぎる。 肝心のアクションが死んでしまう。 どうも、キャラクターを生かし切れていない感じ、忠兵衛もたいして強いと感じられない、暗黒街ににらみを利かすとは思えない。 抜かずの又四郎もたいして活躍をしない、仲間にしているのが判らなくなって来た。 読むのを止めようかな? 検討中。
読了日:11月1日 著者:坂岡真
燦8 鷹の刃 (文春文庫)の感想
【図書館】 やや、急ぎ足の感が否めない最終巻だった。 全8巻のペース配分が上手くいかず、最終巻でバタバタと帳尻を合わせたような気がする。 今までは淡々と話を進めて来たのに、急に風呂敷をたたんだ感じ。 いろいろなエピソードに〆を付けるゆとりがあって然るべきだと思う。 書きながら考えていたのだろうか。 あさのあつこ、らしからぬ完結であった。 後、2巻くらいのエンディングを期待したのだが・・・ ともあれ、シリーズ完結、ご苦労様。
読了日:11月3日 著者:あさのあつこ
土風-帳尻屋仕置(1) (双葉文庫)の感想
【図書館】 新シリーズが始まったが、リニューアル感が強い。 もう少し、殺し技とか出て来ないかな~ 相変わらず、忠兵衛はチンピラのようで「闇の重鎮」の貫録が無い。 又四郎もグズグスしてるし、左近だけだけ際立っている。 もっとスカッとしたストーリーに期待したのだが・・・でも、あと1巻借りてるから読んでみます。 坂岡真さんは「鬼役」だけで良いかなあ。
読了日:11月6日 著者:坂岡真
007 女王陛下の007 復刻版 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)の感想
やっと手にする事が出来ました。 昔、読んだ記憶が甦り感激でした。 原作とは違うけど、茶目っ気のあるボンド氏も、なかなかです。 版権がらみで復刊は無理だろうと思っていましたので本当に嬉しいです。 後は、「死ぬのは奴らだ」だけだ!
読了日:11月10日 著者:
本屋がなくなったら、困るじゃないか: 11時間ぐびぐび会議 (棚ブックス)の感想
【図書館】 本屋さんの衰退が激しい、構造的に問題があるのだろう。 何とか状況を打破しようと「書店」「取次」「出版社」「新たなる勢力」が、喧々諤々論じ合うトークの時間を共有する本。 一冊の本でもいろんな意見がある、一般読者と割り切れば「アマゾン」でも良いのだろうが、「手に取って確かめたい派」の私には「本屋さん」は重要な場所である。 本屋さんガンバレー、と言ってもどこをどうして良いのか判らない私です。 元出版社の私は考えさせられる話だが、誰が手に取ってくれるのでしょうか、町に本屋が無くなったら・・・
読了日:11月11日 著者:
大泉エッセイ 僕が綴った16年 (角川文庫)の感想
【図書館】 ふと目に付いたので、興味もアリ手に取った。 俳優・・・という肩書だけに収まらない「大泉洋」のエッセイ。 24歳から40歳までの生き方をありのままに書きなぐったエッセイ集。 未熟な所もあるし、達観したところもある、しかし、仲間と家族と、仕事関係の人達との交流を通して「大泉洋」の姿が浮かび上がる、いかに洋くんが時代を駆け抜けたが判る本。 四十代の文章と二十代の文章、青春の迸りが、「しがらみ」が実に良く感じられる。 大泉洋・・・ますます興味のある役者である。
読了日:11月12日 著者:大泉洋
キリンビール大学 超人気講座 ビールでいただきます!の感想
太田垣晴子が開くビール大学の講座。 ビールを取り巻く薀蓄と状況を、面白おかしく俎上に乗せた一篇。 キリンビールが協力してコラムも社員が載せているのでビールの事が良く判る本。 といっても、太田垣のこと、肩っ苦しい理屈はさておき呑めれば幸せのスタンスは崩していない。 ビールとおつまみに終始したお楽しみの一冊。 とにかくビールを飲めれば最高! という本。
読了日:11月13日 著者:大田垣晴子
獄門島 (角川文庫)の感想
何となく懐かしく手に取った。 獄門島・・・おどろおどろしいイメージがあるが、島のカラッとした空気感が良い。 もう何回読んだのだろう・・・「備中笠岡から南へ七里」この書き出しで始まる俳句見立て殺人事件。 あれだけヒントを貰いながら未然に防げなかった金田一耕助の最大の事件。 言われてみれば「動機」が弱いような気もするが、あの頃は皆が普通でなかった(終戦直後)という事を考えれば。 金田一の推理に酔いしれる数時間です。
読了日:11月14日 著者:横溝正史
本陣殺人事件 (角川文庫)の感想
【再読】 「獄門島」に手を出したので、こちらも再読。 やはり、金田一初登場のシーンは忘れられませんね。 純日本風の密室造り、横溝先生の面目躍如ですね。 この時代の語り口が好きです、凄く丁寧に描写している。 「ひがん花と呼ばれる、あの曼珠沙華の赤黒い花が、いちめんに咲いているのであった」で、終わるラストシーンを何回読んだのであろうか、また、忘れたころに手に取ると思う。 まさに傑作である。
読了日:11月16日 著者:横溝正史
かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち (集英社オレンジ文庫)の感想
ちょっとお腹が痛いので寝床に入って読書。 ホヤホヤの甘々だけど、こんなストーリー欲していたんだろうと思う(笑) 天才漫画家の卵が天才編集者と天才漫画家の幽霊に出会い、成長して行く物語。 皆優しくて善意に溢れているのがファタジーです。 さあ、これからどんな展開になって行くのか楽しみです。 この作家の特徴として「風早の町」に集約している。 著者が漫画家志望だったのがキーですね。
読了日:11月16日 著者:村山早紀
ガリレオの苦悩 (文春文庫)の感想
【図書館】テレビ・ドラマでは見た事があるが、原作は初めて。 文体は「どうかなぁ」と思ったが、すんなり読めました。 ガリレオの犯人に感情移入しないのが良いですね。 純粋に「科学」を楽しんている。 東野圭吾、読んでみようかな。
読了日:11月24日 著者:東野圭吾
あつあつを召し上がれ (新潮文庫)の感想
【図書館】 思わずヨダレが出そうなシーン満載の短編集。 それに絡めて泣ける話が6つ。 一つは美味しそうだが良く判らない話、計7編の短編集。 みんな良いのだが、なかでも「こーちゃんのおみそ汁」が心に残る。 小川糸の心に沁みる物語。 たまにわ、ほっこりするのも良いもんです。
読了日:11月26日 著者:小川糸
お金のある人の恋と腐乱 (徳間文庫)の感想
【図書館】 何となく不思議な本、ロンド式なのが面白い。 上流社会の怠惰と倦怠がエロスによって描かれている。 描写がとても丁寧だと思う、「三幕マリア」がシニカルで、心惹かれた。 姫野カオルコって「男」なんですか・・・
読了日:11月30日 著者:姫野カオルコ
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コメント
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
私はたまたまブックオフで見かけたので、
「センセイの鞄①」を買ってぼちぼち読んでいます。
なんか、昔の教え子とセンセイの触れ合いが面白いですね。漫画と言うより小説に近いので、中々、読み進んでないです(>_<)
投稿: スマッシュ | 2016年12月 1日 (木) 22時16分
スマッシュさん、こんばんは♪
谷口ジローは描写が丁寧ですからね、読む方もそれなりの感覚が必要とされます。
でも、あの、物憂げな表情が何とも言えないですね。
センセイとの関係性、じっくりと楽しんで下さい。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2016年12月 3日 (土) 17時08分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
センセイの鞄①読み終えました。同級生とかと会えば、思わぬ出会いがあるかと、センセイは花見に連れ出したと思うのですが、ツキコさんはその罠から上手に抜け出してしまいましたね。センセイほ罪作りですね
投稿: スマッシュ | 2016年12月10日 (土) 20時52分
スマッシュさん、こんにちは♪
花見・・・悲喜交々でしたね、センセイは同僚の先生方と楽しみたい、ツキコさんは、ちょっと一人ぼっち。 もっとセンセイと桜を楽しみかったのでは。 年配の人との恋と同年配の方との恋の対比をツキコさんの思いを乗せて作者は書きたかったのでは。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2016年12月11日 (日) 13時33分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
センセイの鞄②が届いたので、最初の一話を読みましたが、まさかツキコさんがセンセイとパチンコデートとは!!そのあと、やはりサトルさんの店へ行くんですね。ツキコさん別の方にも映画にも誘われてモテキかも知れませんね(^^)
投稿: スマッシュ | 2016年12月14日 (水) 22時50分
スマッシュさん、こんにちは♪
ツキコさんと先生のデートは島に行ってから盛り上がります。
この年の差感が良いですね。
微妙なずれとか・・・
最後までお楽しみください。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2016年12月16日 (金) 16時21分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
センセイの鞄②読み終えました。
ゆっくりゆっくりだんだんと親しくなって行くので、少しやきもきしましたが、最後は結ばれて良かったです。
センセイも思い残すことは何もないでしょうね、
見事なハッピーエンドでした
投稿: スマッシュ | 2016年12月18日 (日) 21時40分
スマッシュさん、同感です。
投稿: ぶんぶん | 2016年12月19日 (月) 18時11分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
「あつあつを召し上がれ」の
「バーバのかき氷」を読みました。
私にも認知症の義母がいるので、切々と状況が伝わりました。うちの義母も食べる事だけが生きている証のようなもので・・・
バーバは普通の食事は受け入れられない状態で、かき氷で何かを思い出したのは奇跡のようですね。
この先、物語がどう進むか見当もつきません
投稿: スマッシュ | 2016年12月29日 (木) 01時41分