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2016年10月

2016年10月 1日 (土)

9月の読書記録 読書メーターより

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11冊はやや少ないか、ドラマにもなったが「赤めだか」は、談春の青春を生き生きと描いていて、面白かった。

読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3564ページ
ナイス数:1223ナイス

始末: 吉原裏同心(二十四) (光文社時代小説文庫)始末: 吉原裏同心(二十四) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】 吉原雀の死体が切見世で見つかった、どうやら女郎の足抜けが絡んでいるらしい。 ところが吉原雀の所持金百両余りが見つからぬ。 強盗殺人の様相を帯びてきた。 好漢・神守幹次郎が川越に探索の足を延ばす大事件、一方、七代目頭取・四郎兵衛の秘密も動きだし・・・ まっ何と言っても番方・仙右衛門とお芳に長女誕生が嬉しい。
読了日:9月1日 著者:佐伯泰英
青紬の女: 仕舞屋侍 (徳間文庫)青紬の女: 仕舞屋侍 (徳間文庫)感想
【図書館】 幼児の手を引いて、傍らに立つ女渡世人は青紬の着物を着ていた。 何か訳ありの様子であった、その雰囲気からは只ならぬ気配がした。 一方、秋田犬の暴走で三人の子供が怪我を負った、その掛け合いで九十郎は動いていた。 九十郎と青紬の女・おまさが出会う時、事態は風雲急を告げる。 武家の娘から女渡世人になった雅の心情が痛い、仕舞屋侍第三弾!
読了日:9月3日 著者:辻堂魁
([お]7-8)真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫)([お]7-8)真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 (ポプラ文庫)感想
何だか色々出来事があり良く判らない。 希実の出生の秘密だが、最後まで秘密になっている。 美和子と律子の昔が判って納得、でも、こんなに長々書かなくっても良かったりでは。 木暮の立ち位置がハッキリしない、もっと前面に出て良いキャラなんですが・・・ シリーズの方向とは違ったテイスト、もっとすんなりストーリーを楽しめると思っていた。 しかし、長い長い物語でした、お疲れ様でした。
読了日:9月7日 著者:大沼紀子
御刀番 左京之介 妖刀始末 (光文社時代小説文庫)御刀番 左京之介 妖刀始末 (光文社時代小説文庫)感想
初・藤井邦夫、それなりのテンポとストーリーに、あっという間に読んだ。 江戸から静岡、静岡から江戸へと、かなり長帳場の旅ですが、見所が無くサラッとし過ぎ、ストーリー上仕方が無いが、そこそこ旅気分が欲しい所。 左京之助の今後も見たい気がする。
読了日:9月11日 著者:藤井邦夫
私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra)私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra)感想
【再読】久しぶりに手に取った、死刑囚と元・ピアニストの話。 死に対する気持ちと生に対する気持ち、お互い自殺未遂をしてるから何となく距離が縮まる。 そんな、二人の心の葛藤を静かな描写で描く。 佐藤ミズの透明感溢れるぺンタッチが何とも言えない。 生きていくことの切なさを静かに噛みしめる・・・そんなストーリー。 
読了日:9月13日 著者:孔枝泳
花桃実桃 (中公文庫)花桃実桃 (中公文庫)感想
43歳の独身女子がひょんな事からアパートの管理人に・・・中島京子のユーモアとペーソスに溢れた作品。 面白おかしく描いているが、ある程度、歳を取って、しかし、年老いてはいない心情が描かれている。 幽霊を気にしていて本物を見てしまう、その味わい深い感性が好きです。 同級生のバーのオーナーとの交際が思った以上に進展しないところも今後に期待を持たせる。 こういう生き方も、あるんだなぁと思わせる、しみじみほっこりの一篇です。
読了日:9月14日 著者:中島京子
数珠丸恒次: 御刀番 左 京之介(三) (光文社時代小説文庫)数珠丸恒次: 御刀番 左 京之介(三) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】2巻が貸し出し中で3巻を先に読む。 宗憲が毒を盛られ千代丸が後を継いでいた、後追いで読むしかない(笑) さて、本編だが、「数珠丸恒次」という名刀が水戸家から盗まれる、この「数珠丸恒次」謂れのある刀だったから大変。 相変わらずの場面展開、カットカットの連続だが妙にリズムを感じる。 映像表現の人かなあと思う。 蛍の死が哀れ。 もう少しストーリー展開があると判りやすいと思います。
読了日:9月18日 著者:藤井邦夫
虎徹入道: 御刀番 左京之介(四) (光文社文庫)虎徹入道: 御刀番 左京之介(四) (光文社文庫)感想
【図書館】 駿河国汐崎藩、何かと問題がある、今回は菩提寺住職・天光の姦計により前藩主の奥方が籠絡される。 それを咎めた京之介が解雇されてしまう。 立ち向かうは京之介と小者の佐助、抜け忍の楓、果たしてどうなるか。 今回はテンポ良く進んだ、謎がそんなに無いせいか。 しかし、汐崎藩をストーリーに絡めるのは今後、無理が出てくるのではと思う。 御刀番としてもっと自由に動いても良いのでは、汐崎藩に仇名す悪人腹をバッタバッタと成敗する京之介も見たい気がする。
読了日:9月19日 著者:藤井邦夫
赤めだか赤めだか感想
【図書館】 立川談春の真打までの修業時代を描いた物。 面白おかしく書いているが落語に掛ける意思と意地が見事に表れている。 何の気なしに手に取ったが素晴らしい本だと思う。 崇拝する談志に対する反発や抵抗もサラリと表現する感性も素晴らしい。 いつまでも金魚になれないそんな自分を「赤めだか」と表す態度が只者ではない余裕を感じます。
読了日:9月20日 著者:立川談春
来国俊: 御刀番 左 京之介(二) (光文社時代小説文庫)来国俊: 御刀番 左 京之介(二) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】 やっと2巻に戻って参りました。(笑) 図書館の関係で、3、4巻を先に読みました。 前藩主が生きていたり、ちょっと戸惑いましたが無事読了。 今回は「御落胤」騒動、水戸藩との確執が益々深いものとなって来た。 京之介の味方が佐助と楓だけなのがちょっと心細い、もう少し見方を増やすべきなのでは。 しかし、京之介は圧倒的に強いなあ。
読了日:9月24日 著者:藤井邦夫
佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)感想
【再読】古本屋で見つけ、たまらなく手に取った。 良いなあ、この江戸情緒、さり気なく季節感も入れて捕物控が綴られて行く。 石ノ森は実験的な絵を描くのでそそられます。 墨絵流しとかカット割りとか・・・佐武と市とミドリちゃん、登場人物の役割をきっちりこなしていて気持ちが良い。 たまには、昔に戻るのも良い物だ。
読了日:9月29日 著者:石ノ森章太郎

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