4月の読書記録 読書メーターより
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:5453ページ
ナイス数:1213ナイス
蓮花の契り 出世花 (ハルキ文庫)の感想
あれから七年、お艶(縁)は「三昧聖」として暮らしていた。 とある事がきっかけで、桜花堂にいる母と暮らすことに…母の事、仙太郎の事、又、新藤松乃輔との捕り物騒ぎ、いろいろな一面を見せるお縁さんです。 正念との関係に最後までヤキモキしたが、あれで正解でしょう。 お香さんと末長く幸せに。
読了日:4月2日 著者:高田郁
竈河岸 髪結い伊三次捕物余話の感想
【図書館】髪結い伊三次シリーズも長くなった。 もっぱら龍之進ときいの話が多い。 伊三次とお文は添え足しの様になっている。 しかし、それは仕方ない事だろう、時のながれと子供に愛着を感じる様に、著者がなって来たのだろう。 特に病気を持っていたなら尚更です。 このシリーズ、あと何作もない、亡くなられたのが惜しまれる。 次郎衛の岡っ引きの活躍を見たかった、伊与太と茜のその後を見たかった。 詮なきことか…
読了日:4月4日 著者:宇江佐真理
血路 鬼役(十) (光文社文庫)の感想
【図書館】今回は鬼役業務も刺客業務もお休み、日光社参の道中に隨伴である。 作者も言っている様に、もしかしたら…という話です。 道中ものと家慶の影武者の話を折り込んだもの。 ちょっと息抜きで入れたものかも。 登場人物が多い割りにストーリーはスケールダウン。 蔵人介の刺客姿が見たいです。
読了日:4月5日 著者:坂岡真
矜持: 鬼役(十一) (光文社時代小説文庫)の感想
【図書館】今回の≪鬼役≫は、悪徳勘定奉行の肥後花菖蒲を巡る賂を暴く「寸志後家人」捨て子を預かる顛末の「子捨て成敗」鐡太郎の算額に掛ける思いを描く「算額の誓い」の三篇。 いずれも侍の矜持を描いたもの、前回の大上段の戦記紛いのストーリーより、やはりこちらの方が落ち着く。 蔵人介は悪党成敗が読んでいてスッキリする。 今回は幸恵の活躍も見所です。
読了日:4月6日 著者:坂岡真
『坊っちゃん』の時代―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (アクションコミックス)の感想
【再読】また、手を伸ばしてしまった。 やはり、「坊っちゃんの時代」は良い。 明治の混乱期が見事に描かれている。 漱石が鴎外、八雲が…独り静かに読むと、いろいろな考えがあるものだと感じるところがある。 日本文化は西洋文化に取り込まれたのだろうか。 それとも乗っ取ったのか…明治の文豪に、しばし想いをはせる。
読了日:4月7日 著者:関川夏央
黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン)の感想
【再読】何となく独りの時、周りから音の消えた空間にて手に取る。 田家実地子の日常に「チボー家の人々」が寄り添っている。 本と現実の端境が虚ろになる、こんな状況になることが判るような気がする。 みっちゃんが如何にこの本を大事にしているかが伝わってくる。 みっちゃんの生活感が滲み出ていて、「そうなんだよな〜」という場面が多い。 高野文子…稀有な表現方法の作家である、好きです。
読了日:4月11日 著者:高野文子
棒がいっぽん (Mag comics)の感想
【再読】風の強い、ゴォーゴォーと吹き荒れる昼下がりに読んだ。 短編集、それぞれ特徴があるが「奥村さんのお茄子」がSFしてて面白い。 未来からやって来た「遠久田さん」という人物が秀逸。 時間のズレや電気製品のズレが面白い。 ちなみに、奥村さんは電気店の店主。 ストーリーは遠久田さんの先輩の無実を証明するために、6月6日に食べた茄子の記憶を奥村さんに確認しに来たというもの。 どこがと言えないが、高野文子らしさが出てるシュールなお話です。 結末があったかどうかも判らない…それでも雰囲気だけでOKな
読了日:4月11日 著者:高野文子
るきさん(新装版) (単行本)の感想
【再読】るきさんと友達のえっちゃんの仲良しコンビの月替わりコメディー。 毎回の風物詩を交えて贈るドタバタ・ストーリー。 高野文子の視点が冴える。 そう言えば同じHanako連載で吉田秋生の「Hanako月記」というのもあったな。 あちらも良かった。
読了日:4月11日 著者:高野文子
ウルトラQ―Unbalance zone (1) (角川コミックス・エース・エクストラ)の感想
【再読】風が吹き荒れる外気をシャットアウトして、ベランダー越しの陽射しを浴びて過去へのタイム・スリップです。 懐かしい…万城目が由利子が、ペギラが、ケムール星人が、奇才・藤原カムイのペンにより甦る。 原作は五十年以上前の作品、コミック化されたのも二十年前、何とも懐かしい…。
読了日:4月11日 著者:藤原カムイ
ワタリ (1) (小学館叢書)の感想
【再読】時間潰しに手に取った。 伊賀の忍びの里で繰り広げらる「死の掟」の謎、この徹底した組織運営の掟は崩せるのだろうか… その秘密に迫るワタリと四貫目、果たしてその運命は。
読了日:4月12日 著者:白土三平
ワタリ (2) (小学館叢書)の感想
【再読】謎は解明した、百地、藤林の二系統の秘密は判った。 伊賀忍者を掟から解放したワタリと四貫目の背後に、さらに強力な支配者の影が…新たな死闘が続く。
読了日:4月12日 著者:白土三平
ワタリ (3) (小学館叢書)の感想
【再読】0の忍者の正体とは、不死身のからくりとは…新たなる支配者の望みとは。 壮大な城戸の野望を打ち砕き、伊賀に平和が戻ったかと思われた時、織田軍の急襲が…果たしてワタリの運命は。
読了日:4月12日 著者:白土三平
ワタリ (4) (小学館叢書)の感想
【再読】ワタリー族篇 織田軍の急襲のため、伊賀忍者壊滅。 ワタリの里で、ひとときの平和を楽しむワタリと爺。 だが、こんな里にも戦乱の火の粉が…一族のため情勢を読む首領とあくまでも自由を求めるワタリと四貫目、果たして運命の糸は… ワタリ全四巻の完結、全巻通じて貫くものは、人間の自由の獲得である。 人の考え方、忍術テクニック、スピード感、いろいろなものが学べる作品かと思います。
読了日:4月12日 著者:白土三平
しんきらり (ちくま文庫)の感想
【再読】時間に追われることなく怠惰に過ごす。 そんな時、目の前に「しんきらり」があった。 どこにでもある中流家庭のいつもの生活を描くホームドラマ。 しかし、そんなものではない、奥さんの目からみた孤独と現実。 良く描けてるなぁ、感性が素晴らしい。 つくづく惜しい作家を亡くしたと思う。 サラリとしたペンタッチも素敵です。
読了日:4月12日 著者:やまだ紫
STAY 1 (小学館文庫 にA 3)の感想
【再読】県立川中高校演劇部の五人のそれぞれの夏休みを描く、ちょっぴり切ないストーリー。スピンアウトの刈川エリと生徒会長の秘密の話も併録。
読了日:4月13日 著者:西炯子
STAY 2 (小学館文庫 にA 4)の感想
【再読】カッパを見つける旅に出たリカたち三人組。三人の思惑を乗せ旅は続くのだが。 一方、よーぴんと松木先生は結婚し、山あいの村に赴任したのだが…STAY第二弾!!
読了日:4月13日 著者:西炯子
STAY 3 (小学館文庫 にA 5)の感想
【再読】県立川中高校の演劇部・山王みちると開明学園・演出担当の佐藤敦士。 二人の奇妙な交際を切なくほろ苦く、またコメデイタッチに描く「お手々つないで」と「少年」を併せて収録。 上手く行きそうなんだけどすれ違いの二人。 佐藤ガンバっれ! でも男子学生の気持ちが良く判りますね、炯子さん♪
読了日:4月13日 著者:西炯子
STAY 4 (小学館文庫 にA 6)の感想
【再読】長い、なが〜い佐藤くんと山王さんのお話もおしまい…いろいろあった二人ですがラストはhappyみたいです。 川中高校演劇部の話がこんな結末を迎えるとは。 青春、バンザイ!
読了日:4月13日 著者:西炯子
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コメント
花はおおいぬふぐりですか、これだけたくさん咲いているのは初めて見ました。
読書が再読が多いように存じますが、家にこもっておられませんか。
気候もよろしいですし、サンポリングとも行かなくても、ご近所を散歩されたら新しい発見があるかもですね。
私も、なるべく歩くようにしていますm(_ _)m
投稿: スマッシュ | 2016年5月 6日 (金) 22時22分
スマッシュさん、こんばんは♪
この花は、「ネモフィラ」です。
この時季に群生する花です。
読書は再読が多いです。
本に情熱がなくなりました。
歩く事は良い事ですね。
歩く様にします。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2016年5月 8日 (日) 04時08分