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2015年8月

2015年8月 2日 (日)

7月の読書のまとめ  読書メーターより

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暑い最中の読書としては、それなりに読んだ方だと思います。

「風待ちのひと」が良かったと思う。

2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4349ページ
ナイス数:1046ナイス

赤塚不二夫のことを書いたのだ!! (文春文庫)赤塚不二夫のことを書いたのだ!! (文春文庫)感想
赤塚番の記者が明かす赤塚不二夫の強烈な個性と漫画の全て。  氏自身も名物記者で、赤塚漫画にもたびたび登場した事もある。  35年間連れ添ったその間の数々のエピソードを赤裸々に綴った記録。  記者の特性上、肉親にも明かせぬ秘話満載。  「面白うてやがて哀しき鵜飼いかな」…抱腹絶倒の後に胸に沁みる一代記。
読了日:7月3日 著者:武居俊樹
スパイク (光文社文庫)スパイク (光文社文庫)感想
スパイク…急に話し出した犬、「なんで? どうして?」それには深い意味があった。  江添緑はビーグル犬を連れた林幹夫と知り合い惹かれあう。  そのビーグル犬は緑の連れているビーグル犬「スパイク」とそっくりだった。 名前も同じ「スパイク」 奇妙な偶然に導かれるように事態は進んで行く…  ちょっと不思議で切ない恋の始まりと終わりを描く、松尾由美の飛びっきり愛しく抱きしめたくなるような不思議な恋の物語。
読了日:7月8日 著者:松尾由美
シャーリー 2巻 (ビームコミックス)シャーリー 2巻 (ビームコミックス)感想
10年振りの新作・続編、やはり森薫のメイドものは良い。  メイド・シャーリーと女主人・ベネットの穏やかな静かな暮らし。  まだ13歳のシャーリー、判らない事が沢山ある、ひとつひとつ理解して家事を片付けていく。  その健気さがなんとも言えず良い。  森薫も楽しんで描いてるのが判る。  これからもライフワークらしく描いていって欲しい。
読了日:7月14日 著者:森薫
ああ、定年が待ち遠しい (集英社文庫)ああ、定年が待ち遠しい (集英社文庫)感想
定年後の生き方をいろいろな人にレポしたルポルタージュ。 シルバー人材センターの使い方やら技能の習得まで参考になると思った本。 堅苦しくないのが良い、シルバー人材センターに登録してみようかな。
読了日:7月16日 著者:大森淳子
高く手を振る日 (新潮文庫)高く手を振る日 (新潮文庫)感想
しみじみと心に沁みる…もう若くは無い、七十代想い出は学生時代、ふと触れ合った微かな記憶。  ふとした瞬間、甦るその一時。  初めて手にした携帯電話、秘めた想いをメールに込めるが…恋に揺れる、老いの日々の戸惑いと華やぎを見事に描く。 人生の行き止まりで余生を見つめる時、ただの別れが辛い。
読了日:7月16日 著者:黒井千次
九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2)感想
【再読】「9マイルもの道を歩くのは容易ではない、まして雨の中となるとなおさらだ」何気ない言葉から推理が働く…ニッキイ・ウェルト教授の推察が始まった。  安楽椅子探偵の金字塔。  もはや、古典のひとつに数えられるが、まったく色褪せていない。  ニッキイ教授の洒落た会話と行動に酔いたいものです。  短編集だが、やはり表題作が一番だと思う。
読了日:7月18日 著者:ハリイ・ケメルマン
真夜中の果物(フルーツ) (幻冬舎文庫)真夜中の果物(フルーツ) (幻冬舎文庫)感想
言いたい事がある、言いたく無い事がある…そんなもどかしい気分の日がある。  恋をしてる、恋に焦がれている、それも判らない日もある。  歌人・加藤知恵が瑞々しい感性で紡ぐ処女小説集。  「ゆるいカーブ」が初出時のタイトルだが、ゆるいカーブの方が判る気がする。  売れるか判りませんが…いろいろなシーン、いろいろなカラー、いろいろなエピソード、でも、確かにひとりの女性がいる。  こんなに一途に悩んだ頃もあったなぁと思い出させてくれるショートショートに短歌を添えた作品集です。
読了日:7月19日 著者:加藤千恵
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)感想
いろいろなクリエイターが集うスローハイツ、いろいろな事情があるようで…各自の様子が判ってきたが。  いまだ、五里霧中…すぐ下巻に。
読了日:7月20日 著者:辻村深月
スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)感想
何という「優しさ」全てが環と公輝の愛であった。  クリエイター達の葛藤とジレンマ…創作過程はそうなのだろう、しかし、そこまで追い詰めるとは。  永い永い物語でした、創作に揺れる気持ち、ふと、「トキワ荘」が頭をよぎる。  やはり、収まるところに収まった、気持ちの良いエンディングだった。  果たして環と公輝は…
読了日:7月21日 著者:辻村深月
剣客商売 22 (SPコミックス)剣客商売 22 (SPコミックス)感想
相変わらず、良い。  今回は老境の話題に終始したが、また颯爽とした姿も見たいものである。  しかし、人間という生き物は、永く生きるという事は哀しいものだなぁ。
読了日:7月23日 著者:大島やすいち,池波正太郎
ふたがしら 5 (IKKI COMIX)ふたがしら 5 (IKKI COMIX)感想
順調に「壱師」を立ち上げた宗次と弁蔵。  ただ、宗次の顔色が冴えない…ふたがしらのシステムに問題が?  赤目の暗躍、叶屋の動き、当分眼が離せない。  しかし、人物の見分けがつき辛い画家である。
読了日:7月23日 著者:オノナツメ
川あかり (双葉文庫)川あかり (双葉文庫)感想
川留めの水面を見つめる青年、伊東七十郎。  川留めが解ければ刺客の役目が…この世で一番臆病者と噂されている男。  川留めの木賃宿には一癖も二癖もある連中が集まっていた。  ひょんな事から関わりを持つが、災難に巻き込まれる。  刺客仕事は成功するのか、果たして必殺技は役に立つのか。  まるで、黒澤映画を観るような、重厚な中にも軽快さを秘めた傑作時代劇。  人間ひとりでは生きられないと、つくづく思い出させてくれる作品。
読了日:7月27日 著者:葉室麟
江戸アルキ帖 (新潮文庫)江戸アルキ帖 (新潮文庫)感想
ふと、江戸の町にタイムスリップした感覚。 日本橋、浅草、新宿、気の向くままにぶらり旅。 ひとつのエッセイにひとつのカラーイラスト127点、ほんと雰囲気そのままに情緒に浸れる。 一個づつ、じっくり見たい江戸情緒あふれるガイドブックです。 絵が良いんだよなぁ、その場の情景を切り取った感じで。 杉浦日向子、やはり只者では無い。
読了日:7月27日 著者:杉浦日向子
風待ちのひと (ポプラ文庫)風待ちのひと (ポプラ文庫)感想
傑作である。 出てくる人たちの心情が痛いほど伝わってくる。 こんなに上手くいって良いのかとも思う、だが、しかし、上手くいかない場合もある、運命とはこう言うものだろうと感じるもう一人の私がいる。 39歳人生の半ば過ぎの二人、いろいろな感情がよぎる。 果たしてこれが正解か迷う乱れる・・・心に傷を持つ二人にどんどん感情移入して行く自分が見える、気が付けば安心している自分がいる。 答えなんてないのだろう、結果が全てだろうとも思う。 スッキリとした気分になれる作品です。
読了日:7月29日 著者:伊吹有喜
浪人若さま新見左近―雷神斬り (コスミック・時代文庫)浪人若さま新見左近―雷神斬り (コスミック・時代文庫)感想
「浪人若さま新見左近」の第二弾! 暇つぶしには良い本。 若き日の徳川家宣が新見家に養子となって自由気儘な日々を過ごす。 恋あり笑いあり、剣戟ありの大活躍、勧善懲悪のエンターテイントメント。 たまには、こんな本も暑気払いに良いですね。
読了日:7月31日 著者:佐々木裕一

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