先月の読書のまとめ♪ 読書メーターより
2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:5529ページ
ナイス数:1705ナイス
昨夜のカレー、明日のパンの感想
【図書館】良い本である、じっくり読んでしまった。 そして、直ぐに読み返してしまった…銀杏の樹のある古い家が浮かんでしまう。 人生の機微が含まれている良い話だ。 「昨夜のカレー、明日のパン」そういう意味があったのか…でも、人生そんなもんだろうなって思わせる重みもある。 坦々と人の営みを描きながら、新しい発見がある、良い作品を読んだという余韻に浸っている。
読了日:4月1日 著者:木皿泉
燦 5 氷の刃 (文春文庫)の感想
【図書館】 静門院の過去が明らかになる、闇神波の手先が罠にはまり命を落とす。 ただそれだけだ、まだまだ闇は深い。 果たして燦は・・・伊月は・・・うーん、歩みが遅い、イライラしてくる。 一字一句、詳しく解説がし過ぎではないのか・・・その割に200頁と言うのは短すぎる。 ある程度、考えて物語を進めてくれないと、一向に進捗が無いのでは・・・書きながら、考えてる訳では無いと思うが・・・一年で一冊のペースでは終わりは見えません。 果たして、どう落ち着くのか、うーん・・・
読了日:4月3日 著者:あさのあつこ
ポリス猫DCの事件簿 (光文社文庫)の感想
【図書館】う~ん、良く判らない・・・若竹七海のドタバタコメディは好きなのだが、とうとう頭がついて行かなくなったか? 展開にテンポがあって面白いのだが、どうしてもミステリー部分に判らない部分が多い。 いろいろな事が起こってゴチャゴチャになってしまった。 ボケが始まったのだろうか?
読了日:4月5日 著者:若竹七海
昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話の感想
【図書館】伊三次の周りは静かに生活が流れて行く、今日も明日も、明後日も…今回は、何と言っても、九兵衛の縁談だろう。 おてんちゃんの女心が意地ましい。 茜も一段落し、後は伊与太が心配だが…今回は弾急ある六編で楽しめました。 しかし、内与力の陰謀とは…最後まで引き付ける手腕は流石。
読了日:4月5日 著者:宇江佐真理
向島綺譚: 読売屋天一郎(四)の感想
向島で心中があった、この心中に疑念を抱いた天一郎は密かに調べを進めるが…読売屋シリーズ、第四弾! 粋でいなせな天一郎が、人の命を操る仕事人「木更津の傀儡師」を向こうに回して大立回り。 正義の筆と華麗な剣で悪を断つ。 痛快娯楽物は良いですね〜もう少し美鶴と類の出番があると楽しいのに…(笑)
読了日:4月7日 著者:辻堂魁
二度寝で番茶 (双葉文庫)の感想
【図書館】良いですね、対談で表せる雰囲気、肩の力が抜ける感じが良いですね〜。 「昨夜のカレー、明日のパン」で知った脚本家夫婦の人となりが良く出ているエッセイ。 ドラマ作りって良く判らないけど、感覚的要素が必要なんだなって事が判る。 脳内出血、うつ病、満身創痍でも優しいドラマを紡ぎだす感性を、垣間見た感じがする。
読了日:4月9日 著者:木皿泉
フラッシュ・ポイント: 天命探偵 真田省吾4 (新潮文庫)の感想
【図書館】久々に読みました、相変わらず面白い。 目まぐるしい程のノンストップ・アクション、運命に立ち向かう悲劇と希望、凄まじい銃撃戦と静かな心理戦、相対比するドラマが、否応なしに盛り上げる。 予知夢という設定が陳腐だが、それが無ければ成り立たない、もう少し何とかならないか…
読了日:4月11日 著者:神永学
博多豚骨ラーメンズ (メディアワークス文庫)の感想
福岡を舞台に繰り広げられる殺人協奏曲、博多の人口の実に3%が殺し屋。 個性ある殺し屋の面々の虚々実々の攻防戦、果たして、その行方は… 面白かった、タイトルが何故「博多豚骨ラーメンズ」なのか、判るくだりが面白い。 荒唐無稽、たまには、こんなアクションも良いものです。
読了日:4月13日 著者:木崎ちあき
鬼平犯科帳Season Best立冬の候。 (SPコミックス SPポケットワイド)の感想
流石に、これだけ読むと(640P)満喫した気分です。 良いですね~鬼平の世界。 悪を憎む気持ちに、一筋の人情、なかなか出来るもんじゃあありません。 さいとう・たかをの絵が良いのか、池波正太郎の原作が良いのか、いや~江戸気分満喫です。
読了日:4月16日 著者:さいとうたかを,池波正太郎
八月の六日間の感想
【図書館】山岳小説に40歳代のキャリアウーマンの心情を描き、人生の孤独感を感じさせる小説。 山に登り、独りになる時、ふと感じる孤独、心の中と裏腹に凄く綺麗な風景が広がる。 山で会った友達、職場の友達、場所場所で感じる充実感、人生訓と言える表現もあるが、流石、北村薫、薀蓄もあり癒しもあり最高の物語。 これまでの山を経験した事は無いが、トレッキングなどの経験者は、なるほどと膝を打つ、最高の山ガール小説。
読了日:4月17日 著者:北村薫
島はぼくらとの感想
【図書館】 良い、感動した! 島に育った四人の高校生を取り巻く状況と、その環境の中で答えを導きだす。 そんな、目まぐるしい一瞬の青春小説。 「地域活性デザイナー」初めて聞く職業だった。 四人それぞれが、いろいろな悩み、希望がある、それでも地域の皆んなと解決を計る。 元オリンピック選手、地域活性デザイナー、村長選、祖母の想い出、脚本家との出会い、いろいろな人と出会い、別れ、そして成長する。 未菜の標語が教えてくれる「島はぼくらと」涙が止まらない…
読了日:4月19日 著者:辻村深月
不思議な少年(9) (モーニング KC)の感想
五年振りのシリーズ続編、相変わらず、グイグイ引っ張る、引き込まれる。 この世界観、山下和美そのものだ! 生命の躍動感、それを静かに見守る少年の瞳はあくまでも深く澄んでいる。 生と死の狭間で揺れる心、自分自身に突き付けられる決意。 やはり待って良かった、終ったと思っていたシリーズ、ライフワークにしてもらいたい作品です。
読了日:4月20日 著者:山下和美
私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra)の感想
自ら死を選ぶ、死ぬ事を宣告される。 重大なテーマに、ひとつの解答を投げ出す。 出会い…判らないものですね。 死刑囚と自殺志願のカソリックの教化委員、共に「わけあり」同士、そんな二人が出会ったら…複雑に絡み合う輪廻、そしてひとつの解決策。 木曜日の午前十時…面会時だけが、生きているという実感、そして安らぎに。 佐原ミズの絵だけで手を伸ばした一冊、良かったです。
読了日:4月21日 著者:孔枝泳
科野秘帖 風の市兵衛 (祥伝社文庫)の感想
【図書館】風の市兵衛シリーズ12弾! 相変わらず市兵衛の周りは騒がしい、今回は友達の宗秀が、なんと敵討ちに巻き込まれる。 調べる内に信濃を揺るがした大事件に関わることに…颯爽と現れ、爽快に解決する風の剣。 鬼しぶの息子も絡み大波乱、親子の情愛と友との友情を描いた傑作。 このシリーズは安定しているので、安心して読める。 この筆遣いで、これからもお願いいたします。
読了日:4月22日 著者:辻堂魁
もみじ姫 もののけ侍伝々 (5) (角川文庫)の感想
【図書館】もののけ侍伝々、第五弾! 誰でも魔性に魅入られる時がある、鬼になっても生き抜く時が。 辛く哀しい人生に、生きる張りとは、選択肢も無いのか。 妖怪の魔力は判るが、平太郎の魅力が少なすぎるのでは? 勧善懲悪でなくとも見せ場は必要であろう。 怪奇度は益々高まって来た、面白い。
読了日:4月25日 著者:佐々木裕一
いとみち (新潮文庫)の感想
溌剌とした青春小説、相馬いと、津軽訛りの三味線が得意な高校一年生、人見知りを直すためメイド喫茶にアルバイト、涙あり、笑いありの物語。 三味線の下りで祖母が出てくるが、これが最高です。 そして、今は亡き母の面影…流石にDNAは争えない。 人前で話が出来無い「いと」が、メイド喫茶でなんとライブを…最高に面白いエンターティント。 「階段途中のビッグ・ノイズ」を彷彿とさせる著者特有の青春小説。 未だに耳の奥で津軽三味線が響いている…
読了日:4月29日 著者:越谷オサム
百瀬、こっちを向いて。 (祥伝社文庫)の感想
実に味わい深い小説です。 恋愛…甘酸っぱい、憧れや、後悔、せつなさ、それらが、いっぱい、つまっている、そんな抱きしめたくなる短編集です。 出てくる人物が地味で自分を自ら目立たせなく生きている、しかし、確固たる目標を持っている。 恋愛小説にミステリー要素も含んだ、とびきりの一冊です。 「くちびるに唄を」「吉祥寺の朝日奈くん」に続く中田永一名義の三冊目、独特の世界観はどれを取っても面白い。
読了日:4月30日 著者:中田永一
ノックの音が (新潮文庫)の感想
【再読】かなり昔に読んだ、ふと思い立ち古本屋で購入。 面白い、全然色褪せて無い。 ショート・ショートだから時事ネタは無い、風俗も無い、だから面白い。 奥付を見ると昭和60年(1965年)である、本というものは永き旅するものだなぁ…「ノックの音が」から始まるストーリー15編、サスペンスあり、スリラーあり、コメディあり意外なアイデアと洒落たセンスが光る。 夜更けにブランデー片手に読みたい本です。
読了日:4月30日 著者:星新一
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 五月の読書記録 読書メーターより(2021.06.02)
- 4月の読書記録 読書メーターより(2021.05.02)
- 3月の読書記録 読書メーターより(2021.04.01)
- 2月の読書記録 読書メーターより(2021.03.01)
- 12月の読書記録 読書メーターより(2021.01.03)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
何と言っても「昨夜のカレー、明日のパン」が興味を引きました。
ゴールデンウィーク中には図書館で借りたいです。
暖かくなって、サンポリング日和ですね
投稿: スマッシュ | 2015年5月 2日 (土) 23時51分
スマッシユさん、こんにちは♪
「昨夜のカレー、明日のパン」は図書館で人気者でした。
何十人待ちでしたよ。
ゴールデンウィーク中に読めると良いですね(笑)
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2015年5月 3日 (日) 10時14分