先月の読書記録♪ 読書メーターより
2014年11月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:4822ページ
ナイス数:1298ナイス
ホリデー・インの感想
【図書館】「ワーキング・ホリデー」の番外編。 登場人物の各人の出会いを描いている。 しかし上手いですね、関係無いところから入って、焦点を集約させる憎いくらいです。 特に「ナナ」が、どのように人格形成されたのか、恐ろしい程に切ない。 オムニバスながらひとつ世界になっています、その世界観に改めて「坂木 司」の偉大さを感じます。 この出会いに感謝!
読了日:11月2日 著者:坂木司
ふたがしら 4 (IKKI COMIX)の感想
大阪「夜坂」一味の窮状を何とかまとめ、東に旅立つ弁蔵と宗次。「赤目」の目と鼻の先、府中に陣取る。手下も増えて「ふたがしら」の「壱師一味」、これからどんなでっかい事をやるか見ものです。オノ・ナツメ…ふとした瞬間に見せる男の情感を描くのが上手い。もう少しこの物語に浸っていたい。
読了日:11月4日 著者:オノナツメ
モンスター (幻冬舎文庫)の感想
【図書館】凄い!ぐい゛くい引き込まれる、特に美容整形に目覚めた時からノンストップ。 醜さからの生い立ちに「何でここまで・・・」という思いが強い。 「もてる」「もてない」その感情が、それほど強いのかと。 和子の人生は「したたか」である、しかし、その基礎は幼稚園の頃から培った「純愛」であった。 しかし、ピカルスクロマンも最後のシーンには必要かと思った。 完全整形が終わった後、美帆の生き方が空しい。 しかし、流石に「百田」良く調べてある、女性心理の愛憎が見事に表している。
読了日:11月6日 著者:百田尚樹
心に吹く風 髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)の感想
【図書館】髪結い伊三次シリーズも10作目、息子の伊与太が兄弟子と喧嘩して家に戻って来た。 人相書きの仕事を得て暫く実家で過ごすが・・・伊与太と茜の間柄に接近の兆しが。 物語に何度も涙ぐむ始末、歳を取ったせいか涙腺が弱くなったらしい。 しかし、この物語も永く続いたものだ完全に世代交代が成されている。龍之進ときい、伊与太と茜の物語が進む。 こうして物語世界が広がって行くのだろう。 作者の病気で筆も止りがちだが、このシリーズだけは続いている。 これからも行く末を見守りたいと思う。 真理さん、いつまでもお元気で!
読了日:11月8日 著者:宇江佐真理
明日のことは知らず―髪結い伊三次捕物余話の感想
【図書館】髪結い伊三次シリーズ、第十一弾! 相変わらず伊三次とお文の所帯を中心に話は進む。 「死とは」「生きるとは」の問題が多い気がする、取り巻く人たちの間にも、どう生きるべきかという思いが多いと思う。 伊与太も茜も必死に生きている、九兵衛も佐登里も生きている。 宇江座真理、自身がそう考えているのではないか、残された余生を・・・改めて捕り物帳ではなく「捕り物 余話」である点を深く考えさせられる物語です。 レギュラーになるのか「おてんちゃん」が気になる存在です。 明日のことは知らず・・・ですね。
読了日:11月8日 著者:宇江佐真理
名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話の感想
【図書館】髪結い伊三次シリーズ、第十二巻。 倹しい日々のいとないが綴られていく。 思い悩み、納得していく、いつもと同じ毎日、しかし今日のそれは明日のそれでは無い。 茜の奉公は上司の思惑もあり下屋敷になる、伊予太は師匠を亡くし葛飾北斎と巡り合う、お吉は女髪結いの修業に、そして龍之進ときいに子供が・・・それぞれが生きている、わずかも止る事を知らず。 おてんちゃんと九兵衛の恋の行く末も定かでない。 登場人物の一挙手一投足に手に汗を握り涙する、人生の何たるかを判る歳になった様である。 まだまだ楽しみは続く・・・
読了日:11月9日 著者:宇江佐真理
超犬リープ 第1巻 (Sun wide comics)の感想
感想は2巻にまとめて書きます。
読了日:11月9日 著者:平井和正
超犬リープ 2 (サンワイドコミックス)の感想
【再読】超犬リープ、久し振りに棚から引っ張り出しました。引っ越し騒ぎにも関わらず整理を免れた一冊です(笑) と言うのもこの本は特別なんです。長い間、復刻されず幻の名作として評価の高かった作品です。 それに出版人として永年勤めていた会社の本なのです。 平井和正/桑田次郎…「8マン」のコンビです。 懐かしき想いと颯爽たるリープの姿が甦ります。
読了日:11月9日 著者:平井和正
遠くにありて 1 (ビッグコミックス)の感想
【再読】何となく心休まる本を探していて手に取った。 「朝生」は東京の大学を卒業して地方の高校に就職する。 実家から少し離れた高校の近くに下宿する。 実家に近いためUターン就職のようなものだ。 東京に戻ることを夢見ている…揺れ動く心の機微を描く「近藤ようこ」の珠玉作。 25年前の作品、古びた感じはしない。 続けて2巻に移ろう♪
読了日:11月10日 著者:近藤ようこ
遠くにありて 2 (ビッグコミックス)の感想
【再読】教師になって三年半…いろいろな事があったけど、いよいよ結婚する事に…仕事の事、家庭の事、悩みは多い。 しかし、悩みながらも進んで行く。 三年半の下宿で大家さんとの交流、その、「回り道」も大切な時間。朝生の明日は希望に満ちている、自信も着いてきた。 近藤ようこ、泣かせるドラマです。 画は巧くないけど味がある。
読了日:11月11日 著者:近藤ようこ
天使はモップを持って (文春文庫)の感想
女子清掃人・キリコ シリーズ、第1弾! オフィスに渦巻く小さな謎を、類いまれなる洞察力を持って解決するキリコ。 オシャレでキュートなキリコが職場の悪意を一掃するコージー・ミステリー。 第二作目を先に読んでしまい、やっと読めました。大介との馴れ初めが判り、スッキリしました。
読了日:11月14日 著者:近藤史恵
よろず占い処 陰陽屋の恋のろい (ポプラ文庫ピュアフル)の感想
陰陽屋シリーズ、第三弾! 相も変わらず「陰陽屋」は、細々と営業中、アルバイトの瞬太のクラスメイトがヒロイン役を狙って争う二人の女子から呪詛の依頼が…晴れ乞い、離婚の調停、手相占いなど依頼人の訪問は絶えない。 瞬太が恋に目覚める、行方は…そして、化けキツネの正体は、ほのぼの系コージー・ミステリー。
読了日:11月16日 著者:天野頌子
PEACE MAKER 13 (ヤングジャンプコミックス)の感想
【レンタル】ガン・バトルより心理描写が多くなって来た。 G.O.Dを描くと殺伐なシーンも多いから心理戦も必要になって来る。 しかし対戦相手に感情移入すると試合も辛くなりますね。 G.O.D・・・果たしてどのような着地点になるのでしょうか、先が楽しみです。 今回は団体戦で「一休み」ってところかな。
読了日:11月20日 著者:皆川亮二
後見の月―鎌倉河岸捕物控24の巻 (ハルキ文庫 き 8-44 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 24の巻)の感想
鎌倉河岸シリーズ第24弾! 吉原の高尾太夫が危機に襲われた、政次はかすかな記憶を頼りに何とか力になりたいと奔走する。 政次の家族観や宗五郎の老いを感じる発言、徐々に世代交代の物語が進む。 事件解決だけで無い家族ドラマが心に残る。 シリーズも24作を数える、登場人物のみんなの今後も気に掛かる。 そろそろ亮吉の「春」が近そうな予感・・・
読了日:11月21日 著者:佐伯泰英
姉の結婚 7 (フラワーコミックスアルファ)の感想
【レンタル】いろいろあったが誠が遂に離婚を決意、時を同じくして妻の妊娠が判明。 島のPRのためイベント準備中のヨリ、そのさなか妹・留意子の出生の秘密が・・・完全にドロドロ状態のお話。 結婚とは何なのか、その意味を模索するヨリ、一筋縄ではいかない恋愛ドラマ、いよいよ佳境。 果たして恋の結末は、次巻完結らしいが着地点は何処に。
読了日:11月21日 著者:西炯子
月凍てる―人情江戸彩時記 (新潮文庫)の感想
江戸の坂を舞台に展開される人情劇・四題。 親本の時のタイトル「坂ものがたり」でお分かりのように藤沢周平への「橋ものがたり」へのオマージュである。 ただのオマージュでは無く、人情、人生、心理描写、が凄く書き込まれている。 人は幸せになりたいと願う、ただ、そこに至る事が難しい・・・四つの人生を描いて、静かに見守る藤原緋沙子、したたかな作家かと思う。 各話、状況も形態も違うが、唯一、収録作「ひょろ太鳴く」に希望が持てるのが救いであると思う。
読了日:11月23日 著者:藤原緋沙子
喰う寝るふたり 住むふたり 4 (ゼノンコミックス)の感想
だんだん同棲生活も長引くといろんな問題も起こる。 この話って結婚していても良いと思う。 書類一枚の事だし・・・男女双方の視点から展開がやはり良い。 おまけの一話、「ロングドライブ」が相変わらず余韻を残す。 二人に絡む第三者のストーリーが泣かせます。 本編はサラッと読めるのが良いですね。 当分、このままで行くんだろうな。
読了日:11月23日 著者:日暮キノコ
神君狩り: 夏目影二郎始末旅(十五) (光文社時代小説文庫)の感想
八州狩りから14年、その間、七年の間があり最早、終わりではなろうかと思っていた。 終わりを迎えるにあたり「忠治の最期」をもってくるのは良い、しかし、過去の道中を振り返る旅に終始した。 説明に対する説明と、何回も使いまわしが多すぎる。 影二郎の旅の目的が判らない、活躍場面が極端に少ない、長いシリーズを完結させるには苦労もあると思う。 ともあれ、長い旅を振り返る一巻でした。 影二郎も往年の影二郎では無いと言う事か・・・影二郎と旅した14年が懐かしく甦りました。 先ずは佐伯氏の奮闘に感謝したいと思います。
読了日:11月28日 著者:佐伯泰英
将軍の宴 公家武者 松平信平9 (二見時代小説文庫)の感想
相変わらず身の回りが慌ただしい信平、勧善懲悪物なのでストーリと言うより雰囲気を楽しみたい。 金貸しの話から将軍家側室暗殺の話まで面白かった。 こういう肩の凝らない時代小説が少なくなった、佐伯泰英の初期はこんな雰囲気だったのになぁ。 エンターティントメントに徹して伸び伸びとカタルシスに浸りたいものです。 公家武者・松平信平、続編が楽しみなシリーズです。 マンネリOK、佐々木裕一氏、どうか変節しませんように・・・
読了日:11月30日 著者:佐々木裕一
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コメント
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
少し読書量が減ったのは忙しかったのでしょうか。
「モンスター」興味を持ったので、
アマゾンで300円だったので注文しました。
私の場合、本はビデオレンタル感覚です。
読了しましたら、また感想を言いますね
投稿: スマッシュ | 2014年12月 1日 (月) 22時10分
スマッシュさん、こんにちは♪
若干、少なかったのは忙しかった訳ではありません。
本にのめり込む事が出来なかったのです。
一冊の本をじっくり読む事も必要なのでは・・・と、思いつつ。
「モンスター」は、凄いですよ。
女の執念さえ感じられる、感想を待ってます。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2014年12月 2日 (火) 11時36分
ジャスミンとヤマトの出会いから始まるスピンオフでしたね。
個人的には雪夜のエピソードが良かったです。
たまに四川料理でデトックスするのも良いかもです。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
投稿: 藍色 | 2015年10月16日 (金) 14時26分