先月の読書記録♪ 読書メーターより
先月は比較的読めたと言う感じ。 お奨めは「うせもの宿」かな・・・
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6697ページ
ナイス数:1474ナイス
首代引受人(ワイド版) (SPコミックス)の感想
首代・・・聞きなれない言葉である。 戦国時代、戦で一騎打ちの際、負けを認め命の代わりに約束手形を書いた。 その取立てには虚々実々な手立てが成される、素直に払わない場合、取に行けない場合・・・そこで「首代引受人」という代理人が登場することになる。 取るか取られるか、凄まじい殺陣が繰り広げられる、又、その裏には哀切溢れる状況が・・・首代・半四郎、今日も今日とて首代求めて西東。
読了日:10月2日 著者:平田弘史
サイボーグ009その世界の感想
サイボーグ009の集大成です。とは言え昭和53年時の時点だが…この豪華愛蔵版は009の世界観を満喫させられる。 その歴史に浸れる。 たまに懐かしく手に取る、サイボーグなんて物珍しい時代に石ノ森は着手していたんだな。 改めて偉大な業績に拍手!
読了日:10月3日 著者:石ノ森章太郎
出世花 (ハルキ文庫 た 19-6 時代小説文庫)の感想
高田郁のデビュー作、感動の一作。思えば、この頃よりこの人の感性は芽生えていたのだな。 後に「みをつくしシリーズ」で、ブレイクする感性が…「屍洗い」の話という事で読むのを控えていました。 読んで良かった、「縁」の生き方に感動しました。 人情物ではないか、四季の彩りの中に縁の生き様が、くっきりと描かれている。 次作の構想があるとか、是非観たいものだ。
読了日:10月5日 著者:高田郁
蜂に魅かれた容疑者 警視庁総務部動植物管理係の感想
【図書館】警視庁総務部 動植物管理係の第二弾である。 今回は「蜂」に絡んでの事件、長編です。 例によって、薄巡査と須藤警部補の凸凹コンビの活躍を描く。 薄のコトワザ理解能力は前作通り進歩してない。 動植物の知識の薄と捜査のベテラン須藤の掛け合いが楽しい。 鬼頭警視庁管理官狙撃事件、宗教団体「ギヤマンの鐘」壊滅作戦… 紆余曲折の末、事件は解決。 あ〜、スッキリした。
読了日:10月5日 著者:大倉崇裕
暴れん坊本屋さん・完全版 ~平台の巻~ (ウィングス・コミックス)
読了日:10月8日 著者:久世番子
暴れん坊本屋さん・完全版 ~棚の巻~ (ウィングス・コミックス)の感想
「暴れん坊本屋さん」最初のコミック(1、2)は読んでいましたが、古本屋で見かけついつい買ってしまいました。 漫画家で店員さんという経験を持つ「番子」氏が痛快に活写する本屋の裏側と出版事情・・・ と書くと小難しい様だが、 全編ギャグが散りばめられて判りやすい本屋さんの日常。 懐かしい「出版人」としての毎日が甦ります。 取って置くほどでは無いが、たまに手に取りたい一冊です。
読了日:10月8日 著者:久世番子
サブマリン707 完全復刻版 [少年向け:コミックセット]の感想
【再読】引っ越しから本棚に移す過程で引っ掛かりついつい手に取った。 たいしたエピソードは無いのだけれど・・・あの頃(小学生の頃)夢中で読んでたなぁと思い出しました。 潜水艦・・・憧れも無く、海にも興味も無い、何で夢中になったのかも判りません。 しいて言えば潜水艦のフォルムに興味を持ったのかも・・・プラモデルは熱中した記憶があります、耐水デカールが珍しかった。 機雷とか爆雷、魚雷など無駄な知識が増えた気がします。 小学生の気分とは年老いてやはり違うとしみじみ思います。
読了日:10月8日 著者:
タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)の感想
【図書館】ビストロ・バ・マル(悪くない)従業員四人で経営する、ちょいと小粋な名前のレストランである。 豪華では無い、しかしフランスの家庭料理を出すお店である。 そこの客が持ち込む些細な日常の謎をシェフの三舟が鮮やかに解きほぐす。 フレンチなど普段は食べる機会も無いが、このシェフの店なら一度は行ってみたい。 緩やかに時間が流れる至福のひとときを、美味しい料理と極上のミステリーでどうぞ。
読了日:10月8日 著者:近藤史恵
大奥 11 (ジェッツコミックス)の感想
治済の人格形成がスリリングである。 ただ退屈を紛らわせるために・・・こんな人物がいるのか。 男と女の逆転劇だったはずだが、いろいろなエピソードを詰め込んでよしながワールド先が見えません。 少女マンガというものは、かくも重箱の隅をほじくるものか。 赤面疱瘡騒ぎもどのように収まるのか、まったく見えない。 そろそろ、よしなが版・大奥、おっくうになって来た。 それは偏に私が歳を取って、着いて行けなくなったと言う事か・・・?
読了日:10月8日 著者:よしながふみ
死刑執行中脱獄進行中―荒木飛呂彦短編集 (SCオールマン愛蔵版)の感想
「ジョジョの奇妙な冒険」の作者である。 何で買ったか、何で手元にあるのか、まるで分らない。 たぶん100円セールか何かで買ったものと思う。 で、目に付いたから読んでみた。 思想信条で読むものでは無いと思った。 勢いというかパッションで読むものだろう。 しかし、インパクトはある、ストーリーに引きずり込む吸引力がある。 この表現力は「荒木飛呂彦」しか出せないものだ。 ちょっと変わった荒木飛呂彦の世界。
読了日:10月9日 著者:荒木飛呂彦
ホテルローヤルの感想
【図書館】ホテル・ローヤル・・・ホテルを巡る様々なカップルのしがらみを描く。 経営者、利用客、従業員、それぞれの考えを、ひと時の逢瀬を、見つめて歴史が流れる。 閉鎖を決めてサバサバと旅立とうする経営者の娘の覚悟を描く「えっち屋」のエピソードが泣かせる。
読了日:10月9日 著者:桜木紫乃
色の日本語いろいろ辞典―コトバにも色がある! (コミュニティ・ブックス)の感想
日本語はいろいろな色の表現がある。「蘇芳色」「鬱金色」「瑠璃色」「利休鼠」など、ちょっと考えないと判らない色もあります。 そんな色にまつわる出来事を解説した本です。 四季の移ろいとともに変化する言葉の色、色の表現にどのような意味があるのか… 日本語の語彙が膨らむ本。
読了日:10月11日 著者:加藤迪男
鉄人28号DELUXE (光文社コミックス)の感想
鉄人28号のカタログ本です(笑) 昭和32年から39年まで年ごとにピックアップされた鉄人が観られます。 絵の変遷が分かります。 後半にいくと絵がシャープになっていく。 この頃の「少年」は、鉄人28号と鉄腕アトムが双璧だったな… 夜の町に ガオー 夜のハイウェーに ガオー……ビューンと 飛んでく 鉄人28号 グリコ グリコ グ〜リ〜コ(笑)
読了日:10月11日 著者:横山光輝
藤子・F・不二雄の世界の感想
藤子・F・不二雄ワールド全開! SF、ギャグ、アクション、ファンタジー、ブラックユーモア、ありとあらゆるものが溢れている。 トキワ荘メンバーの藤本氏の想い出が楽しい。 ドラえもんがいる、オバケのQ太郎がいる、エスパー魔美がいる、パーマンがいる…素晴らしき人生、素晴らしき業績に乾杯!
読了日:10月11日 著者:藤子F不二雄
橋ものがたり (新潮文庫)の感想
江戸時代、橋は今の駅のように、人びとが集まり待ち合わせ、散っていく時代…そんな「橋」の上の出会いと別れを描いた作品集。 いつもの生活がある、そこに水面に小石を投げたように、波紋が広がる。 静かに暖かい視線を感じる、男女の機微を映し込んで、しっとりと描いた名作です。 藤沢周平…今さらながら素晴らしい作家かと思います。
読了日:10月13日 著者:藤沢周平
古書ミステリー倶楽部II (光文社文庫)の感想
【図書館】 古書にまつわるミステリーの第二巻。 古本と言うのは、それだけ他人の手を渡って来ます。 その人毎に、言うに言われぬ物語があるのかも知れない。 「挟み込み」「書込み」いろんな歴史がある。 これは本、物語(ストーリー)では無く、本(商品)そのものに愛着を持つ人たちに贈るファンタジー。 これは本の内容ではなく「本」に憑りつかれた人にまつわるお話、電子書籍では味わえない物語。 特に「猫舌男爵」が翻訳の喰い違い、醍醐味を描いて秀逸。 実際の本の紹介も出てくるのも魅力です。
読了日:10月14日 著者:
忘れ物が届きますの感想
【図書館】微かな記憶のの断片が、集まる時ふと忘れかけていた刻が甦る。 思ってもいない事が浮かび上がる。 本人以外の記憶が当事者にもたわされる時、意外な事実が解明する。 記憶の断片を紹介しつつ解き明かすミステリーだから、少し判りづらい文章になっている。 遠い時を経て、あるきっかけで明かされるジグソーパズル最後の一片、こういう趣向の作品も好きです。 短編集だから仕方が無いが連作にして探偵役を付けるともっと判りやすく書けるかも・・・
読了日:10月16日 著者:大崎梢
桜ほうさらの感想
【図書館】 長い話だった…父の無念を晴らす、その為に江戸に出て来た。 笙之介の毎日は、いろいろな事が起こる。 密命に関する事、毎日の生活の事。 ある日ひとりの少女を見かける、和香との出会いだった。 春から秋に移ろう季節に起こる事件の数々。 「ささらほうさら」を捩って付けた題名が、何とも長閑です。 600頁がやけに重たいところです(笑)
読了日:10月19日 著者:宮部みゆき
人質の朗読会の感想
【図書館】 地球の裏側、山岳地帯の村、ゲリラに襲われた人質八人。 八人がその間に語った過ぎし過去の事、それを集めてテープに残しラジオ放送した。 「人質の朗読会」そのラジオ番組をまとめた本。 何か関連性があるのかな、という思惑は見事に外れ一つ一つが単独の物語。 ひとつひとつ積み重ねた過去が大切なんだ、ということに気づかされる「小説」です。 最後に各人の最終の職業が表されているのが余韻を残す。
読了日:10月20日 著者:小川洋子
あんじゅう―三島屋変調百物語事続の感想
【図書館】長い物語でした。 不思議譚を集めたお話です。 でも、不思議に恐いと思わない、何かいとおしいような、淋しいような…「あんじゅう」=暗獣と書くのですね。 やはり、ひらがなの方が良いですね。 良い話だった、しんみりしてどこかほっこりしている。 お江戸のお店の奥座敷、静かな風が入ります。 お茶など一服、お話をお聴き下さい。
読了日:10月24日 著者:宮部みゆき
うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)の感想
うせもの宿…失くしたものが見つかる宿。 果たして人間の感情とは、記憶とは…「穂積」が情感たっぷりに贈る叙情派ロマン! 「式の前日」「さよならソルシエ」に続く最新作。 この人の感性は凄いと思います、ゆっくりと、ゆったりと、情感に浸りたいと思います。
読了日:10月25日 著者:穂積
今日を刻む時計―髪結い伊三次捕物余話 (文春文庫)の感想
【図書館】「髪結い伊三次」シリーズ、第九弾! あれから十年経ってしまった。伊三次が、お文が、龍之介が新たな生活を暮らしていく。 そこには時間の経過と共に生活に変化がある。お文の娘が登場する、龍之介の妹が生意気になってくる。 世代交代の感じです、不破もすっかり歳を取った。 著者は「最終話」を寿命の内に書くために話を進めたと言うが、取り越し苦労であろう、とにかく最終話の話は無くなった。 しばらくは楽しめそうである。
読了日:10月26日 著者:宇江佐真理
ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)の感想
【図書館】風変わりなフランス料理のシェフが素敵な料理と日常の不可解な謎を解き明かすミステリーの第二弾! 今回はビストロの客だけで無くフランスでの修業時代のエピソードも…料理の話も興味のある話題で、ぐいぐい引き込まれる。 この人物設定と舞台設定が確かに「近藤史恵」だ。 後は身を委ねるだけ、美味しい料理とミステリーを堪能して下さい。
読了日:10月28日 著者:近藤史恵
昭和の犬の感想
【図書館】ある女性の半生記である。各年代ごとに犬が登場するのだが女性の心象風景のようで印象深い。 各章毎に往年の海外テレビドラマのタイトルが付けられているが、同時代を過ごした世代としては懐かしい。 女性の思惑もあるが昭和史の態も表している。 どこか懐かしい感じで読みました。 姫野カオルコ・・・変わった感性の作家かと思います。
読了日:10月31日 著者:姫野カオルコ
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コメント
さすが、ぶんぶんさんの読書量には、おみそれしました。
大丈夫かしら。おみそれ?最近、言葉の使い方が妖しくなっています。
読みたい本がいっぱいあるのに日々の雑事に追われて後回しになっています。ですから多分10月に読んだ本は、4~5冊ぐらいです。
本屋の現実は、厳しいのですが読書の秋ですから想像?創造?の世界で楽しみたいです。
オススメは、三浦しをん著『木暮荘物語』でした。文庫本です。
11月の読書会も親戚の用事で行けませんでした!幽霊会員になりつつあります。
投稿: 本屋のオバさん | 2014年11月 2日 (日) 11時23分
オバさん、コメントありがとうございます。
本を読む事が時間つぶしになっています(笑)
何かやることがあるのでは?と・・・
でも、取り立てて何もない。
読書会・・・行かなくなって一年くらい経ったかな。
懐かしく思いますが取り立てて話すことが思い浮かばない。
12月、しいかさんのお呼びで、行ってみようかな・・・
「木暮荘物語」親本で読みました、深い話ですね。
しをんさんのマルチな一面が感じられますね。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2014年11月 2日 (日) 15時39分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
コンビニララバイをやっと読み終えました。
せつないような心温まるお話でした。
幹夫さんが治子さんに「終夜営業にしよう。」と言ったのは、
前向きに生きることの約束なんですね。
いつか幹夫さんと治子さんが結ばれるといいですね
投稿: スマッシュ | 2014年11月 6日 (木) 23時40分
スマッシュさん、こんにちは♪
コンビニ・ララバイ・・・静かに時が流れます。
幹夫と治子に、徐々に流れて行きます。
幹夫の止ってる時間が動くと良いですね。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2014年11月 7日 (金) 15時57分