9月の読書のまとめ 読書メーターより
2014年9月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:7847ページ
ナイス数:688ナイス
天女湯おれん 春色恋ぐるい (講談社文庫)の感想
「天女湯屋おれん」シリーズ、第三弾! 相変わらずの目まぐるしい展開。鼠小僧にストーカー、隠し部屋から籠城騒ぎ、酸いも甘いもかぎ分けた「おれん」様です、お任せください。恋あり涙ありの人情芝居、忍ぶ恋のおれんさんにも恋の予感が…諸田玲子 艷と人情の七編収録。 考えず物語世界に浸れるのが良い、たっぷりと江戸情緒、一緒に楽しみませんか。
読了日:9月2日 著者:諸田玲子
林真紅郎と五つの謎 (光文社文庫)の感想
林四兄弟の末っ子の物語、次男の雅賀や三男の茶父の冒険譚に続く三作目である。日常の謎の解決というパターンは一緒です。若干違うのは複数の事件が「シンクロ」するという事。しかし、このシンクロどうも腑に落ちない…やたら偶然が介入するのである。この手法を取る以上、「本格」とは言えないのでは無いだろうか。乾くるみにしては拍子抜けといった感じ。謎もお話も、今一つといったところです。
読了日:9月3日 著者:乾くるみ
日暮し同心始末帖 冬の風鈴 (学研M文庫)の感想
日暮し同心始末帖 第三弾! 良い、辻堂 魁の話は情が込もっている。 だから、すっと入っていける。 寄場帰りの無宿人が殺された、調べると三年前の強盗事件が浮かび上がる…好漢 日暮龍平が挑む一筋縄でいかない事件の顛末は。おぼろ月に揺れる冬の風鈴が哀しい…
読了日:9月4日 著者:辻堂魁
逃れ道―日暮し同心始末帖 (学研M文庫)の感想
日暮し同心始末帖の 第六弾です。息子 駿太郎の危機を救った女・お篠を巡る哀切の物語。忌まわしい過去から逃れる女、口封じにその命を狙う無法者の一団。日暮龍平が裏に隠れる真の悪を暴き出す、涙と怒りの冒険譚。 雑用係から定町廻り方に転身した日暮がひと味違う推理を見せる。辻堂 魁ますます脂の載りきった作家です。
読了日:9月5日 著者:辻堂魁
風が強く吹いている (新潮文庫)の感想
読んだ! 読み終わった! 凄い、余韻が後を引く。風の唸りが耳に付く。 静かな助走からグイグイとスピードアップしていく高陽感、流石です。箱根駅伝を舞台にしているが、10人全員の青春を描いている。 ムサがキングが、王子が神童が、ユキがニコチャンが双子が、そして走がハイジが、お互い問題を抱えて駅伝に挑む。 何か走りたくなって来た。 風を強く感じたい気分です。
読了日:9月10日 著者:三浦しをん
コンビニ・ララバイ (集英社文庫)の感想
コンビニ「ミユキマート」小さな町の小さなお店。店主は、まるで遣る気が無い。そんなお店を舞台に入れ替わり訪れる訳ありの客たち。いろいろな生き方を暗中模索する人生、一人ひとりにほんの少しの幸せを、ジーンと心に滲みるエピソード。初読ながら良い作家さんと巡り会えたと思います。
読了日:9月11日 著者:池永陽
Team・HKの感想
ちょっと変わったアプローチの小説。お仕事小説であるが家族小説にもなっている、なおかつミステリー。全編ホンワカしているのだが、シリアスな問題も含んでいる。流石 あさのあつこ 一捻りある堂々のコージー・ミステリー! 面白かったです。
読了日:9月12日 著者:あさのあつこ
ベッドサイド (新潮文庫)の感想
首すじをゆるくかまれて あ、とおもう間もなくあふれはじめる涙 良いですね〜 短歌なんぞ普段詠まない。そんな私が手に取った一冊。林あまり という歌人は知っていた。こんなに鮮烈な言葉とは…新鮮な驚きです。 あなたの上にわたしのからだを乗せたまま すこし眠るということの蜜
読了日:9月13日 著者:林あまり
田舎の刑事の趣味とお仕事 (創元推理文庫)の感想
何となく面白そうで手に取った一冊。結果は…(笑) 世界も狙いも良いのだが、どうもテンポが悪すぎる。書き方が回りくどくいまいち乗れない。ユーモア推理を目指しているのだろうが…
読了日:9月14日 著者:滝田務雄
女のシゴト道 (文春文庫)の感想
大田垣晴子の画文集、シゴトにつく30人の女性に迫る。 声優、フラ講師、銭湯経営者、等の苦労話を根掘り葉掘り聞いた話。外側だけでは絶対判らない秘密のハナシ。独特のイラストで楽しく描く大田垣ワールド! ほんと、この人のイラストはホッとしますね。 しかし、いろいろな職業があるなぁ♪
読了日:9月14日 著者:大田垣晴子
開港 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)の感想
痛快時代小説の形相が歴史小説になりつつある。登場人物も増え収拾がつかない感じ。キャラクターに魅力を感じなく、そろそろ挫折します。シリーズ途中だけど、やっぱり駄目だ〜 いち抜けた。
読了日:9月17日 著者:佐伯泰英
お茶をのみながら (講談社文庫)の感想
北原亞以子のエッセイ集です。 まず表紙カバー画に惹かれました。 良いですね、センスがあって、オシャレです。 内容も粋で人情味ある風景の数々。 細やかな心のひだが織り成す よしなごと。粋で気っ風の良い北原姐さんの極上エッセイです。 戦前の銀座の暮らし、幼かった日々、果ては江戸の暮らし、どれを取っても心に響く名文です。 「深川澪通り木戸番小屋」を思い出しながら…
読了日:9月18日 著者:北原亞以子
嘘つき。―やさしい嘘十話 (ダ・ヴィンチ ブックス)の感想
「嘘」を扱った短編集。 様々なウソがある、でもそれは、ほんの小さな「愛」がある。 日常からSFまで各作家の十話のストーリー。 恋人がいる、母がいる、私がいる、読んで納得する、自分がいる。 ビターで切ない、しかし何か温かい、そんなお話しです。 「ダイヤモンドリリー」がお薦め!
読了日:9月19日 著者:
現代推理小説大系〈4〉横溝正史 (1972年)の感想
まだ読み始めです。 かなり昔の本で(1971年)再読です。 というか、もう何回も読み直している。 内容は「本陣殺人事件」「蝶々殺人事件」「獄門島」の三編が収録されています。 今回は「本陣殺人事件」を読み終りました。 良いですね〜♪ 日本情緒に浸った雰囲気、小説作法に則った書き方、楽しいですね。 読んでいて落ち着く書き方です。 こういった書き方は少なくなりましたね。 北村 薫が唯一 引きついている作家かも…続いて「獄門島」に移りたいと思います。
読了日:9月22日 著者:
現代推理小説大系〈4〉横溝正史 (1972年)の感想
備中笠岡から南へ七里、瀬戸内海のほぼなかほど、そこはちょうど岡山県と広島県と香川県の、三つの県の境にあたっているが、そこに周囲二里ばかりの小島があり、その名を獄門島とよぶ…すっかり覚えてしまった。 獄門島の書き出しの一節です。 もう何回読み直しただろう、意外な犯人、村の因習、おどろおどろしき怪奇、練りに練られたトリック。 全てが素晴らしい、これぞ推理小説、これぞ探偵小説の醍醐味! 金田一耕助、ブラボー!
読了日:9月24日 著者:
Pepperの感想
すべての過去と名前を失い、西部をさすらう賞金稼ぎペッパー。その過去とを繋ぐものは、彼の手に残された彫刻入りのペッパー・ボックス。 その銃に隠された秘密とは…荒野に銃声が響く度に浮かび上がる、彼の驚くべき過去とは。 たがみよしひさが1991年に書き下ろしたハードボイルド・ミステリアス・ウエスタン。
読了日:9月25日 著者:たがみよしひさ
魔法世界のジュンの感想
【再読】ジュンがロケットを開けると広がる世界…自由とは、希望とは、空想の翼を広げ、魔法世界に飛び込む。奇才・石ノ森章太郎が送るメルヘンとファンタジー・ワールド。
読了日:9月25日 著者:石ノ森章太郎
ゴーストタウンに星が降る (ぶ~けコミックスワイド版 (202))の感想
【再読】引っ越し騒ぎで出てきた本。とある住宅展示場に、失踪した大女優が忍び込んだ事から始まるラブストーリー。 憧れの女優と秘密の生活、果たして事の顛末は…「楡の木ので待ってて…」を同時収録。
読了日:9月25日 著者:山下和美
平田弘史傑作選 1 介錯 (ニチブンコミック文庫 HH 1)の感想
武士道とは死ぬことと見つけたり…不条理を条理として生きる男たち秘めたる憤怒。武士の一分を立てることが出来るのか! 平田弘史の独壇場。 侍を描かせたら右に出る者無し!
読了日:9月26日 著者:平田弘史
平田弘史傑作選 2 無惨 (ニチブンコミック文庫 HH 2)の感想
強固な幕末藩体制にからめとられ鬱伏する下級武士たち、己れを犠牲にして家名を、藩を守ることに誇りを持てるのか…武士道の意地を描く傑作選。
読了日:9月26日 著者:平田弘史
平田弘史傑作選 3 鬼刃 (ニチブンコミック文庫 HH 3)の感想
士は己れのために死す、汚辱にまみれた生、壮絶な反逆の死、誇るべき剛直な魂、武士道とは、誠の道とは…
読了日:9月26日 著者:平田弘史
旅人くんの感想
たぶん、この版と違う「旅人くん」読んだのはインタナル出版社のもの。 1975年発行 1400円 縦21・5センチ×横30センチの大型本。 面白い、少年が、ただ旅をして行く4コマ・漫画。全編モノローグで進みます。四季、感情、出会い、何となく、ほっこりする気持ち良さです。 この良さは観てもらわないと判らないと思います。
読了日:9月28日 著者:永島慎二
大友克洋アートワーク KABA (OTOMO KATSUHIRO ART WORK)の感想
【再読】大友克洋の画集。オールカラーLPサイズ、AKIRAのカバーをはじめNHKのYOUのタイトルバックやキヤノン、サントリー、ホンダなどのTV・CF設定集など大友ワールド全開。 これで大友克洋の全てが判る。
読了日:9月28日 著者:大友克洋
快傑ハリマオ (上)の感想
引っ越し本の中から出て来た。 懐かしく読みふける、ストーリーは荒いし絵も幼稚だが、血沸き肉躍る感じが蘇る。
読了日:9月29日 著者:石ノ森章太郎,山田克郎
快傑ハリマオ (下)の感想
続きの【下巻】、ついつい下巻まで読んでしまった(笑) 絵が描きなれた感じ、ハリマオは良いなぁ。 真っ赤な太陽、燃~えている、果てない南の大空に~(笑)
読了日:9月29日 著者:石ノ森章太郎,山田克郎
徳川家康 上巻 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
読了日:9月30日 著者:小池一夫
徳川家康 下巻 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)の感想
幼少期の家康を描く、織田信長や今川義元の人質時代、多感な時代に屈折した考えに後の人格形成があると説く。生き生きとした家康の生き方は爽快である。小池版だから説教くさい所もあるが、こういう見方もあるのではと思う。 あまり描かれない竹千代時代、こういう切り口も面白い。 叶精作の描く「女」が色っぽ過ぎる(笑)
読了日:9月30日 著者:小池一夫
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コメント
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
女中譚、アマゾンから届いて、ぼちぼち読んでます。
「ヒモの手紙」、ばあさん最悪ですね。
騙される女も女ですが、ドキドキしながら読んでます(途中)
ぶんぶんさんは、相変わらずすごい読書量ですね。
テレビはあまり御覧にならないのですか
投稿: スマッシュ | 2014年10月 3日 (金) 21時14分
スマッシュさん、こんばんは♪
「女中譚」三者三様の文体も楽しんで下さい。
テレビは観ますがトラマをビデオに撮って観るくらいです。
ニュースの方が多いですね。
さほど、取り上げる必要が無いので・・・
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2014年10月 4日 (土) 18時08分
ぶんぶんさん、こんばんは。
このところ読書会に出ていない私です。
『風が強く吹いている』 三浦しをん著 いいですよね。私もこの作品からしをんFANになりました。
でもこのところ読む時間がとれなくてそれと目が痛くなってきてしまいます。たぶんドライアイらしいとか?
年を取るといろいろなところがガタ来てます。
投稿: 本屋のオバさん | 2014年10月 5日 (日) 18時27分
オバさん、こんにちは♪
台風ですね。
一日中、部屋にこもりきりです。
身体がガタになるのは仕方ありませんね。
小生も歯がガタガタです(笑)
生きるという事はどういう事か・・・
少し考えてしまいます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2014年10月 6日 (月) 11時35分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
ヒモもこれだけできれば、プロですね。
荷風に夢二、なんかすごい大物ですね。
これは実際に取材したのでしょうか。
女中、恐るべしという感じです
投稿: スマッシュ | 2014年10月 6日 (月) 21時01分
スマッシュさん、こんにちは♪
取材というより、小説家ですから発想でしょうね。
自分の世界で自由に遊ぶ、こんな心境でしょうか。
幅広い世界に遊びましょう。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2014年10月 7日 (火) 12時30分
ぶんぶんさん、こんばんは(^^)
アマゾンに注文していた、コンビニ・ララバイが届きました。
今から読みますね。
また、感想を言わせてもらいます
投稿: スマッシュ | 2014年10月 9日 (木) 21時46分
スマッシュさん、こんにちは♪
毎度アマゾンで注文なのですね。
私はもっぱら図書館か古本屋です。
読みたいのが、直ぐにないのが玉にきずですね。
出来るだけリクエストをしていますが・・・
でも、経済的には仕方が無い(笑)
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2014年10月10日 (金) 14時27分