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2014年4月 1日 (火)

先月の「読書のまとめ」♪  読書メーターより

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2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:28冊
読んだページ数:6754ページ
ナイス数:3494ナイス

いとしい和の暮らし―日々を彩るにほんの行事 (ヴィレッジブックス P ヒ 1-1)いとしい和の暮らし―日々を彩るにほんの行事 (ヴィレッジブックス P ヒ 1-1)感想
日々の暮らしの中で、ついつい忘れがちな行事。昔から続いている行事、そんな行事を生活に取り込み楽しもうという気分。季節の移ろいを楽しみ、ほんの少しお利口になれる一冊。歳時記も入って季節感も。エッセイスト・イラストレーターの平野恵理子さんの、ほっこりとしたイラストが見ているだけで楽しめる本です。
読了日:3月1日 著者:平野恵理子
街角花だより (双葉文庫名作シリーズ)街角花だより (双葉文庫名作シリーズ)感想
何とも不思議な雰囲気を持った作品です。駅前の冴えない花屋さんを舞台したドタバタ・コメディ。店主とバイトの可愛らしいコンビが醸し出すペーソス感が何とも言えません。七年前に描かれた旧作も併せて収録。「こうの史代」らしい言いたくても言えない世界感に包まれた、懐かしさも感じる物語。
読了日:3月1日 著者:こうの史代
クローバー・レイン (一般書)クローバー・レイン (一般書)感想
【図書館】良くまとまっている。ある日、出版社のパーティーの帰り、作家を家まで送り届ける。編集者である工藤はとある原稿に目を止める。その小説に心を惹き付けられた工藤は何とか本にしたいと思う…一冊の本が出来るまで、いろいろな人の手を経ている。編集はもとより、販売、宣伝、書店、そして増刷、文庫化、そんな世界が味わえる作品です。そして「みんなの胸に雨は降っているか」良い言葉だと思います。昔、出版社の営業マンだった事が懐かしく思い出されます。
読了日:3月2日 著者:大崎梢
はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)感想
何とも不思議な本です。とってもへんてこりんな本棚荘、住んでいる人達も少し変。とげ抜き師とか猫遣い、眠り姫に野良サラリーマン…とどめは本を家賃代わりで良いと言う大家さん。ファンタジーなんだけどリアルでもある、文体につられて読んでくと何だかほんわりして来る。で、何が何だか分からなくラスト。寓話として読み解けば良いのか、童話として世界感に浸れば良いのか…不思議な物語。
読了日:3月2日 著者:紺野キリフキ
ばんば憑き (新人物ノベルス)ばんば憑き (新人物ノベルス)感想
宮部みゆきの怪綺譚が六編、恐ろしいものから滑稽なものまで、バラエティーにとんだ作品集。ただ怖いたけで無く、心にそっと添ってくれる、そんな話に余韻が残る。「おまえさん」の政五郎やおでこ、「あんじゅう」の青野利一郎がいる。なんと贅沢な一冊です。なかでも「お文の影」が涙を誘う。
読了日:3月5日 著者:宮部みゆき
銀の匙 Silver Spoon 11 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 11 (少年サンデーコミックス)感想
退寮日が迫る、まだ進路が決まってない八軒。いろいろと悩むが「起業」に落ち着く。しかし、すべてが手探り「企画書」も多摩子に没の嵐。そんな中、アキは推薦入学も取れる圏内に。 そして下宿も見つかるが大川のおかげで見事に爆発。前途多難な八軒です。
読了日:3月7日 著者:荒川弘
空蝉ノ念-居眠り磐音江戸双紙(45) (双葉文庫)空蝉ノ念-居眠り磐音江戸双紙(45) (双葉文庫)感想
肱砕き新三という剣客が登場するも、老咳病みの病人でした。何の為に登場させたのか疑問、物語を継続する力はもう無くなってしまったのか。土佐からお杏が出来るが辰平との祝言の固めである。終止、辰平・お杏の物語でした。水野も定信も飾りでしか無い。佐野の行動も意味はない。後5巻というが寄り道している余裕は無いと思うが…福岡藩まで巻き込んでは紀伊藩の立場はどうなる。一巻一巻、着実に固めて行くのが良いと思うのだが…
読了日:3月7日 著者:佐伯泰英
PresentsPresents感想
【再読】カバーの仕掛けを教えようと取り出した。手に取ると懐かしくてパラパラと眺めて見る。ついつい、読みふけってしまった。 プレゼント・・・そうだなぁ、何気ない一言もプレゼントになるか。気が付けば読み終えてしまった。角田光代と松尾たいこのコンビネーションが良い。 あっ、カバーの話しだ。 普通のカバーなんだが半分に折って一辺が折り返してある。この折り返し部分に帯に当たるタイトル・著者名などが書いてある。で、広げると8倍くらいの大きい包装紙なるのです。これは初版読者のみのプレゼント。あまり知られてない話かな。
読了日:3月9日 著者:角田光代,松尾たいこ
落語的学問のすすめ (新潮文庫)落語的学問のすすめ (新潮文庫)感想
桂文珍の関西大学での講義録。1989年といささか古いが、落語は江戸時代ともっと古い。落語の感性を学ぶに古い新しいは無いと読んでみた。実に新鮮です、講義をまるまる一冊の本にしたとか。編集の必要性が無い完成形だったとか。これの第二弾が慶應義塾編です。
読了日:3月10日 著者:桂文珍
ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)感想
死者に巡り会える、使者(ツナグ)とは…一生に一度だけ会いたい人に逢える、会って話したい事がある。そんな邂逅がドラマを生む。不合理な世界観が「そんなこともある」と感じられた瞬間、物語に吸い寄せられる。「使者の心得」に入って俄然魅力を増す、SFがミステリーに変貌する。辻村深月、凄い作家だと思います。
読了日:3月15日 著者:辻村深月
ほら吹き茂平 (祥伝社文庫)ほら吹き茂平 (祥伝社文庫)感想
【図書館】相変わらずの江戸情緒、ほっこりさせてくれます。連作短編かと思いましたが、短編集でした。本所小梅村の千寿庵の話が二つ入ってる。この庵主さん真銅浮風は霊が見える、そんな話が胸に沁みる。粋でいなせな江戸ッ子気質、どっぷりと浸りました。
読了日:3月16日 著者:宇江佐真理
作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法 (単行本)作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法 (単行本)感想
【図書館】匆々たるメンバーです、各人のプロになった動機や成るための心構え等、読んでいて楽しいです。設問が設けられていてそれに答える形式で進められる。「志望動機」「転機」「自分を作家にした経験」の質問に答える。それぞれユニークな解答で興味をそそる。解説で北上次郎氏が「書評本に取り上げる基準」を書いているが本選びの参考になります。
読了日:3月16日 著者:阿川佐和子,石田衣良,江國香織,荻原浩,北方謙三,小池真理子,椎名誠,白石一文,辻村深月,佐久間文子,夢枕獏,森村誠一,皆川博子,道尾秀介,誉田哲也,藤田宜永,高野和明,朱川湊人,桜庭一樹,北村薫,角田光代,大沢在昌
秋月記 (角川文庫)秋月記 (角川文庫)感想
良い作品です、グッと胸に迫るものがあります。お家騒動の中、一人の武士の生き様を描ききった作品です。大自然の営みと翻弄される人生、いかに人間は裏切り、誤解の多いものか。ただひとり、己の信念を貫き通した小四郎の心に泣ける。最後に「秋月藩は静謐か」と問う余楽斎の言葉が重い。
読了日:3月20日 著者:葉室麟
すーちゃん (幻冬舎文庫 ま 10-2)すーちゃん (幻冬舎文庫 ま 10-2)感想
前から気になっていた本。「週末、森で」を読み、原点を探して見たいと思った。多少粗削りな所もあるが、アラサーの気持ちを良く表している。自分と同じだと等身大の所が受けるんだろうな。そして、答を出さない所、流され流れて行く私。人生ってそんなもんだという達観することも。女の子(?)に勇気とシンパシーを与える作品です。
読了日:3月20日 著者:益田ミリ
センセイの鞄 1 (アクションコミックス)センセイの鞄 1 (アクションコミックス)感想
【再読】久し振りに読んでみた。良かった〜♪良いですね、居酒屋のシーンが何とも良い。ひょんな拍子で隣り合わせた昔の恩師とアラフォー間近な女性。静かに時間が流れる。原作も読んだが、主人公の表情が良い、ぐっと身近に感じられる。いろいろなエピソードがあるが自然で良い。続いて二巻に移ります。
読了日:3月22日 著者:川上弘美
センセイの鞄 2 (アクションコミックス)センセイの鞄 2 (アクションコミックス)感想
【再読】徐々に気持ちが近づく二人、離れたり近づいたりを繰返しながら。しかし、歳の差は如何ともしがたい…やがて永遠の別れが。いつも肌身離さず持っていたセンセイの鞄、形見分けで戴く事に、中は空っぽだが大切な詰まっている。谷口ジロー渾身の傑作、時折り繰返して読む事だろうな。
読了日:3月22日 著者:画・谷口ジロー作・川上弘美
散歩もの散歩もの感想
【再読】自転車が盗難にあった、自転車集積所に探しに行くが…その帰りにふらりと散歩がてら歩く。無目的で歩く散歩の楽しさを教えてくれる本。タイトルを並べると、「エジソン電球」「品川の雪駄」「古絵本」「真夜中のゴーヤ」etc.何か面白そうでしょ。散歩の途中でふと振り返るあの頃、やっぱ散歩は良いな〜
読了日:3月22日 著者:久住昌之,谷口ジロー
ふらり。 (KCデラックス)ふらり。 (KCデラックス)感想
【再読】ただ歩く、それが興味をそそる、癖で歩数を数えてしまう。伊能忠敬、測量のはざまの日常を描く。ある時は「猫」のように、またある時は「鷹」のように。大江戸版「歩くひと」自由気儘に物見に耽る。さて、いよいよ蝦夷地にという所で巻が終る。  続編はまだか…
読了日:3月22日 著者:谷口ジロー
聖夜(ノエル)は黒いドレス (キララティーンズ―スカーレット・パラソル)聖夜(ノエル)は黒いドレス (キララティーンズ―スカーレット・パラソル)感想
古き良き時代のジュヴナイルの復活! 華麗なるスカーレット・パラソル、第二弾!今回は盗みのプロフェッショナルが集まる競技会に出場。相棒は名探偵武市大五郎の孫・六平、一癖も二癖もある怪盗たちを向こうに回して、果たして勝ち目はあるのか。児童文学者・新庄節美の真骨頂。
読了日:3月23日 著者:新庄節美
小さいおうち (文春文庫)小さいおうち (文春文庫)感想
昭和初期、東京郊外のモダンな家に女中奉公にでたタキさんと時子奥様のお話。その時代の生活観が良く出ている。いわゆる戦前、戦中、戦後、という歴史的な表現では無く、庶民の生活を丁寧に描く。やがて戦争の影が近づく、そして、とある恋愛事件が…最終章で意外な事実が…ともに乗りきったタキと時子の女の同志愛的心情とタキの時子への憧れが全編に溢れる素敵な作品です。
読了日:3月28日 著者:中島京子
喰う寝るふたり 住むふたり 3 (ゼノンコミックス)喰う寝るふたり 住むふたり 3 (ゼノンコミックス)感想
【レンタル】さすがの10年同棲カップルも友人の婚姻届の証人、結婚式のスピーチと続けば「結婚」を意識する。リツコの入院を機会に貯金を始めるのんちゃん。お金の使い道にも考えが、お互い意識し始めたふたり。果たして今後の展開は…踏み切れないふたり。
読了日:3月28日 著者:日暮キノコ
かくかくしかじか 3 (愛蔵版コミックス)かくかくしかじか 3 (愛蔵版コミックス)感想
【レンタル】とうとう美術大卒業、後を決めてない。父親の会社でコールセンターに勤める。絵画教室で絵を描き指導する毎日。絶望の中「ブ〜ケ」に投稿、みごと賞を取る。こんな話があるのだろうか、多分に脚色はしているのだろうが…しかし、人生の葛藤はわかる気がする。いよいよデビューだがこれからの展開も面白そう、さてどうなりますか。
読了日:3月29日 著者:東村アキコ
小さな理由 (双葉文庫)小さな理由 (双葉文庫)感想
8編の家族の話が詰まっているオムニバス。いろいろな事がある、自分だったらどうか、どう生きるか、思わずホロリとしてしまう。生きてるって事は、それだけでも辛いことなんだな…でも、辛いことばかりじゃない、ほんの小さな出来事で、生きてく希望が持てる、そんな小説たちです。「玄関先の犬」「桜散らず」に感情移入してしまった、良い作品です。
読了日:3月30日 著者:森浩美
ちゃんばら回想ちゃんばら回想感想
凄いボリューム、310頁みっしり。塚原卜伝、猿飛佐助、銭形平次、13人の刺客、椿三十郎、木枯し紋次郎、子連れ狼、藤枝梅安、etc.  原作小説や映画のスチール、挿絵、あらすじがたっぷり。銭形平次が最初は小判を投げたって、初めて知った。柳生烈堂が生きていることも…著者が50年の蘊蓄を傾けた「ちゃんばら」ガイドの決定版!  時代小説、時代映画60編を収録。
読了日:3月30日 著者:寺田博
PEACE MAKER 12 (ヤングジャンプコミックス)PEACE MAKER 12 (ヤングジャンプコミックス)感想
【レンタル】いわゆる決闘大会ですが、そこに至る過程がそれぞれの思惑があって面白い。 また、一人一人のスタイルが意表をついて楽しめます。 果たしてどんな結末が待っているのでしょうか? 
読了日:3月31日 著者:皆川亮二
本陣殺人事件―名探偵金田一耕介の事件簿2 (SUSPERIA MYSTERY)本陣殺人事件―名探偵金田一耕介の事件簿2 (SUSPERIA MYSTERY)感想
原作に忠実だが、おどけたところとか表情が良い。 JETも良いがしなやかさが長尾文子に軍配を上げる。書き込みの緻密さやせりふ回しで深い味わいがある。雰囲気はたっぷりてすよ。
読了日:3月31日 著者:横溝正史

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コメント

ぶんぶんさん、こんばんは。

相変わらずすごい読書量ですね。
私は「桜舞う おいち不思議がたり」を読み終えました。
おいちの出生にまつわる最後のどんでん返しには呆気にとられました。面白かったです。
いい本をご紹介頂きましてありがとうございます。
ではまたm(_ _)m

投稿: スマッシュ | 2014年4月 2日 (水) 21時49分

スマッシュさん、こんにちは♪

おいちシリーズを読んでいるのですね。
あさの作品は心温まるシリーズが多いですね。
最近はあさの離れしているけど、又読んでみようかな。

いつもありがとうございます。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2014年4月 3日 (木) 16時06分

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