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2014年2月 1日 (土)

先月の読書のまとめ♪

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「先月のまとめ」すこし少ないかな?  でも、ペースはこの位が味わえそうです。 沢山読む事だけが決して良いとは思えません。

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:4989ページ
ナイス数:3569ナイス

夢のなか―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)夢のなか―慶次郎縁側日記 (新潮文庫)感想
いつもながらの、慶次郎縁側日記。 安心して読めるのだが、こちらが「辛抱」出来ない歳になったか、やたらと説明調が気になる。一人の人物像を説明するのに、二、三人の付けたしがある。込み入って来る、文体がそうだし、そうしないと納まりきれないと、思うのだが…お話はいつもの江戸の長屋の人情話、酸いも甘いも噛み分けた慶次郎が巧みに捌く。やるせない男女の機敏に江戸の匂いを嗅いだ。
読了日:1月3日 著者:北原亞以子
しあわせのパン (ポプラ文庫)しあわせのパン (ポプラ文庫)感想
良い話だ…前向きで、心が暖かくなる。  北海道の月浦という自然豊かな場所の小さなパンカフェが舞台です。誰かに必用とされている人生、それは押し付けじゃ無い行き方…静かに沁みるお話です。  しかし、決して悲観的にならず、明るく歩いて行く。  人って良いなって思えるお話です。  カフェ・マーニ、美味しいパンと珈琲でご来訪を、心よりお待ちしております。
読了日:1月4日 著者:三島有紀子
短劇短劇感想
不思議な本だった。奇妙な不条理の世界を扱った26編の掌編集。  ちょっと不思議でちょっとホラー、でも、坂木テイストはちょこちょこ出てくる。掌編なのになぜか時間がかかった。それは1編毎の密度が濃いためだろう。よく、書かれたなぁと、拍手したいと思います。
読了日:1月7日 著者:坂木司
冬のやんま: 読売屋 天一郎(二) (光文社時代小説文庫)冬のやんま: 読売屋 天一郎(二) (光文社時代小説文庫)感想
「読売屋」の第二弾!  今回は歌舞伎界のお話。若手歌舞伎役者・姫川菱蔵が襲われた。しかし、その事件は表沙汰にならなかった…歌舞伎界を大きく揺るがす謎に読売屋・天一郎が挑む!  二回目という事もあり、登場人物の説明に筆を取られて、多少もたつき感はあるが、走り始めたら一気呵成の大団円。「やんま」の公平、良い侠です!
読了日:1月11日 著者:辻堂魁
ウィンター・ホリデーウィンター・ホリデー感想
【図書館】読んだ、読みました♪  続編だから新発見はないけど、仕事に関して冬バージョンが増えてる。宅配便と言っても「届ける」使命感があるんだよね。それに登場人物に深みが出てきた。「コブちゃん」カッコいい!  ヤマトの昨日、今日、そして明日…ゆるやかに動き出した。 「和菓子のアン」の先輩女子大生、元・ヤンキーだったのは知ってたけど、ヤマトとレディース時代の知り合いとは…坂木ドラマは「つながり」がテーマですものね♪
読了日:1月13日 著者:坂木司
鏡花あやかし秘帖 (ノーラコミックス)鏡花あやかし秘帖 (ノーラコミックス)感想
なかなか良い、鏡花の世界を彷彿させる。幻想と怪奇はよろしいのですが、BLがやや強調され過ぎているのが興醒めました。とは言え一作目です、今後の展開を楽しみにしましょう。「卯辰」を絡ませるのが上手いですね。「人形師」も謎めいていますしね。「鏡花変幻」も続けて読みたいです。
読了日:1月13日 著者:今市子
数えからくり: 女錠前師 謎とき帖(二) (新潮文庫)数えからくり: 女錠前師 謎とき帖(二) (新潮文庫)感想
謎が謎呼ぶ数え唄、美人の姉妹の殺人が、血を血で洗う惨劇が、座敷牢に響き渡る。女錠前師シリーズ第二弾!  ますます凝りに凝った、謎解きの手練は目を皿のようにしてもすり抜ける。もう少し主題と脇が、メリハリついた方が読みやすいかも知れませんね。  でも、江戸情緒と横溝正史ばりの怪奇性は見事です。 第三弾が楽しみです。
読了日:1月15日 著者:田牧大和
春雷抄 風の市兵衛 (祥伝社文庫)春雷抄 風の市兵衛 (祥伝社文庫)感想
風の市兵衛、第九弾!  またまた変わった仕事を頼まれた市兵衛、代官所の手代の失踪事件を調査中、乱れた糸を解きほぐすが…米、酒、農業、すべて得意の独壇場。鬼しぶ、弥陀ノ介、を巻き込んで、裏で糸引く悪人腹を、健気な母子を守るため、出るか噂の「風の剣」桜吹雪に舞い踊る!
読了日:1月15日 著者:辻堂魁
いつもの道、ちがう角 (光文社文庫)いつもの道、ちがう角 (光文社文庫)感想
誠に不思議な短編集でした。奇妙な後味が残る、そして何だか解らない内に終わる。主人公が考えていることが、「そうなんだよね」と理解出来るが、「でも、そうなの」と次の瞬間分からなくなってしまう…不可思議なお話を集めたアンソロジー。何となく夢空間に遊ぶ様なダーク・ファンタジーの傑作。
読了日:1月17日 著者:松尾由美
銀の匙 Silver Spoon 10 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 10 (少年サンデーコミックス)感想
何故かお正月だと言うのに実家に帰らない八軒…おかげで蝦夷校のスペシャルメニューにありつくが。お正月風景、蕎麦打ち、餅つき、ソーセージ造りと販売、とにかく食べるシーンがいっぱい!  オマケにロシア人の兄嫁登場、そのしたたかさに驚くが。そして、蝦夷農に駒場場の姿が。  バイトに明け暮れる駒場に八軒達は激励の言葉を掛けるが…そろそろ始動の様子を見せる駒場、春は必ずやって来る。ガンバレ駒場!
読了日:1月18日 著者:荒川弘
うさぎ探偵物語(1) (KCデラックス Kiss)うさぎ探偵物語(1) (KCデラックス Kiss)感想
良く判らん話だ。失恋の上に会社を止め探偵事務所に転職、そして記憶喪失の幽霊に取りつかれる…記憶を取り戻すため探偵業に打ち込む秋菜、それをサポートする幽霊の佐内、果たしてどうなるか…話は面白いのだが描き方が分かりづらい、脚本の書き方が悪いのだろう。視点があっちこっちにぶれる。幽霊とのコンビも唐突すぎる感がする。幽霊の設定が御都合主義になってはいないか?どうも長崎尚志と相性が悪い様だ。
読了日:1月19日 著者:芳崎せいむ
最終兵器彼女外伝集―世界の果てには君と二人で (ビッグコミックススペシャル)最終兵器彼女外伝集―世界の果てには君と二人で (ビッグコミックススペシャル)感想
懐かしい本に出会った。 もう何年も前の話だ。  「最終兵器彼女」読んでたなぁ〜  高橋しん、メッセージが絵にあるんだよね。独特の世界観、そして「愛」。そんな彼のカラー作品がたっぷり入った作品集。また、「最終兵器彼女」読んで見ようかな?
読了日:1月19日 著者:高橋しん
湯島ノ罠-居眠り磐音江戸双紙(44) (双葉文庫)湯島ノ罠-居眠り磐音江戸双紙(44) (双葉文庫)感想
静かに刻が動いていた。田沼親子の策謀は静かに動き始めていた。道場の柿落としの剣術試合を思案中、辰平の姿が忽然と消えた。行方を探す尚武館の面々、果たして辰平の命運は…静かな怒りが磐音を包む、包平が神速の唸りを上げる。  田沼が動き出す、快調シリーズ第四十四弾!
読了日:1月19日 著者:佐伯泰英
二都騒乱: 新・古着屋総兵衛 第七巻 (新潮文庫)二都騒乱: 新・古着屋総兵衛 第七巻 (新潮文庫)感想
古着屋総兵衛シリーズ第七弾です。京都の錦市場で桜子としげが拐われた。総兵衛は必死に探索するが…一方、江戸の大黒屋では秘密の地下道に薩摩の手が…緊迫する展開にハラハラ、ドキドキ、手に汗握る。  しかし、思念とか重要視するとSFか伝奇小説の類いになるので止めた方が良い。超能力で解決するのは方向性が違うのでは?  何はともあれ次巻に期待します。
読了日:1月23日 著者:佐伯泰英
真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)感想
希実の前に現れたのは、従姉妹の「紗耶」だった…「真夜中のパン屋さん」第四弾は唐突に始まった。希実と少女時代を暮らした事のある紗耶、それが希実にあの日に戻らせる…雨の日の「あの日」に。家族の絆とは、家庭の想い出とは、いろいろな人がいる。どうしょうもない生活がある、しかし温かい「触れあい」がある。だから生きて行ける、だから今日もパンがフルーツサンドが美味い!  さぁ、母だ!
読了日:1月26日 著者:大沼紀子
ふたたびの虹 (祥伝社文庫)ふたたびの虹 (祥伝社文庫)感想
【図書館】古本屋で「竜の涙」という本を購入した。ところがこれは続編だと言う。かくして正編を図書館でリクエストの思議となる。「ふたたびの虹」良い話です。丸の内の小料理屋の話です。客の話を物静かな女将が推理する。季節ごと料理の美味しそうなこと。骨董が趣味でフリーマーケットに顔を出す。そして居酒屋の雰囲気が抜群に良い。そんな「ばんざい屋」のカウンターに今日も居る。
読了日:1月28日 著者:柴田よしき
竜の涙 ばんざい屋の夜 (祥伝社文庫)竜の涙 ばんざい屋の夜 (祥伝社文庫)感想
「ばんざい屋シリーズ」第二弾である。丸の内のばんざい屋が閉店、そこに訪れる客の話ももうわずか…しかし、もう少しだけ聴いていたい。女将の料理、居心地の良い椅子、静かに流れる時間…人には転機がある、そして店にも。あふれる思い、いっぱい詰まった「ばんざい屋」今、万感の心で別れを告げる。また、何処かで会おう、その時はいつもの京の「おばんざい」で一献を!
読了日:1月30日 著者:柴田よしき

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