先月のまとめ 読書メーターより
少しがんばりました♪
2013年12月の読書メーター
読んだ本の数:26冊
読んだページ数:6482ページ
ナイス数:4035ナイス
階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)の感想
すごく気分が良い、夏休みにスイカを食べた後のような感じ♪ たった二人の軽音楽部、ひとり増え、もう一人と仲間が揃い、文化祭へと盛り上がって行く。幾多の困難を乗り越えて、遂に文化祭を迎えるが…見事などんでん返し、鮮やかなラストシーン、これぞ青春ロックンロール。 恋あり涙あり友情ありの三拍子揃った、ジェットコースター青春ロマンの決定版。遠い夏の日を思い出します…
読了日:12月1日 著者:越谷オサム
イニシエーション・ラブ (文春文庫)の感想
良く判らん、一人の女性と二つの愛の同時進行か? AサイドとBサイドに分かれてるとこがミソだな。 80年代の風俗が楽しいラブストーリー、誰もが無理して誰もが弾けて・・・。 キツイシングルベッドの軋みが脳裏に浮かぶ、淡い青春のノスタルジーと読んだのですが。 曲目とシーンがシンクロしているような・・・
読了日:12月2日 著者:乾くるみ
REAL 13 (ヤングジャンプコミックス)の感想
遂に来た〜、スコーピオン白鳥の復帰戦だ〜! どうだい、悪役の登場だ。必死に戦う白鳥、それを知っての松坂マンバ。 回想が頭をよぎる、ず〜と応援してたブルーム…それが、それが、花咲だったとは! プロレスの魅力と生きる意地、それに目標。また1歩踏み出せる、次は高橋くんの番だ。障害者バスケの漫画でスタートしたが、生きる意地の張り合いのドラマです。また一年が長いな♪
読了日:12月3日 著者:井上雄彦
大奥 10 (ジェッツコミックス)の感想
最終巻のような畳み掛け、青沼が源内が…赤面疱瘡に尽力を尽くした面々が…。しかし、よしながふみという作家は稀有な存在である。史実はそのままに人の情感を描いている。源内の生きざまは、だいぶフィクションが入ってだろう。でも、少女漫画ではこの結末を読者が望むだろうと描いている。種痘という方法で新たに活路開いた作品、もう風呂敷を畳む時期が来たのでは…次巻、最終巻か?
読了日:12月4日 著者:よしながふみ
狂人関係 1 (青林傑作シリーズ)の感想
思い出して読んでみる、画狂人・葛飾北斎のお話です。 「上村一夫」良い漫画家です。世が世なら一流のデザイナーになってたかも。 でも、情念の漫画家が性に合ってたでしょうね。 雪の描き方、雨の候、すべて一コマに凝縮してる。 ああ、良いなぁ「上村一夫」描きたくなって来た。その前に「狂人関係」もう少し、お付き合いしましょ♪
読了日:12月6日 著者:上村一夫
狂人関係 2 (青林傑作シリ-ズ)の感想
歌麿が逝く、写楽が逝く、式亭三馬が、十返舎一九が・・・北斎・七十三歳、老いが目立つ。富嶽三十六景を描き終えて「夢十夜」に取り掛かるがまとまらず・・・一方、捨八は二代目・八百屋お七に狂っていた。やっと、出来た夢十夜第一稿も彫師の火事で焼失する。八百屋お七は徐々に狂って行く・・・北斎漫画狂いの美学がそろそろと・・・
読了日:12月6日 著者:上村一夫
狂人関係 3 (青林傑作シリ-ズ)の感想
二代目・八百屋お七のお話で終始します。煮売り屋台から出火した炎は江戸南部一帯を焼き尽くす。やがて縛に捕らわれたお七は冥途に旅立つ事を夢見る。女の情念と哀れが交差する。やがて獄門打ち首に、北斎、捨八は成す術もない、お栄の心の奥底は、すべては諸行無常の世の中か・・・
読了日:12月6日 著者:上村一夫
狂人関係 4―第4部 (青林傑作シリ-ズ)の感想
遂に完結! 北斎が逝く、馬琴が逝く、蔦屋重三郎が逝く。 一方、お栄と一緒になった捨八だがそれぞれの想いが・・・それぞれの旅立ちが・・・画狂人・北斎を取り巻く人生模様、 気散じや 人魂で行く 夏野原(辞世)
読了日:12月6日 著者:上村一夫
こいしり (文春文庫)の感想
ご存じ「まんまこと」シリーズ、第二弾です♪ お寿ずと所帯を持つことになった麻之助。卒中で倒れた源兵衛から頼まれた人探しの事件を描く「こいしり」を筆頭に、清十郎、吉五郎たちの活躍を描く痛快編。徐々に夫婦になっていく二人を優しくみつめるシリーズです。猫の「ふに」が可愛い♪
読了日:12月7日 著者:畠中恵
秘密。―私と私のあいだの十二話 (ダ・ヴィンチ・ブックス)の感想
面白い!一つのシーンを二人の視点で綴るショートストーリー。宅配便の運転手と受取人、バーで隣り合った男女、大人しい彼女の表と裏、別荘地に迷い混んだ犬、etc.出来事の裏で何が起こっているか、洒落た会話で静かに進む大人のお話。全12編、全て素晴らしいけど、「別荘地の犬」が心に残る。
読了日:12月7日 著者:吉田修一,森絵都,佐藤正午,有栖川有栖,小川洋子,篠田節子,唯川恵,堀江敏幸,北村薫
夜の寝覚め (集英社文庫)の感想
何とも静かです。人生を半ばを過ぎての「恋」、そして見つめ直す「恋」、女性は一人の男性では満足出来ない性なのでしょうか? 文章が良い、すごく情景が浮かんで来る。淡々と語れる一言一句に永い人生を振り返る。ここに登場する六人の女性には人生をやり遂げた感がします。タンポポの羽毛、流れる雨、凍りつくような星、深々と降る雪、荒れ狂う風雪、静かに舞い落ちる桜…色のある短編集です。
読了日:12月9日 著者:小池真理子
利平さんとこのおばあちゃん 上 (ビームコミックス)の感想
連載時から読んでいた。当時から心に滲みる良い話だった。古本屋で久し振りに会った。懐かしくて手に取った。やはり、良い。人の人情が溢れている、そうだ、こんな時代もあったんだよな。山間のひなびた里、荒物屋のおばあちゃん、うちは山奥では無かったが、確かにこんな時代を生きてきた。甘酸っぱくも懐かしいそんな時代。さぁ、下巻で再度、浸りましょうか、懐かしの「昭和」に♪
読了日:12月9日 著者:法月理栄
利平さんとこのおばあちゃん 下 (ビームコミックス)の感想
ふ〜、読んでしまった。 やっぱり良いな〜♪ おしげばあちゃんは利平さんを亡くし独りぼっちだけど、村のみんなが友だちだから心配はない。山奥の村にも次から次えと騒動起こる、それを人情で解決する。良い気持ちになる、こんな暮らしもいいなぁと、つくづく思う。忘れていたことを思い出させるドラマです。久し振りに「じわ〜」と感動する。またいつの日か紐解く事でしょう、その日までさようなら、おしげばあちゃん元気でいてね。
読了日:12月10日 著者:法月理栄
緋色からくり―女錠前師謎とき帖〈1〉 (新潮文庫)の感想
良い、本当に良い、しっとり情感が湧いてくる。ハードボイルド・タッチの中に江戸の風が吹いている。初めての作家さんながら好きになってしまった。文章表現も丁寧だし、人に寄せる眼差しも暖かい。設定が上手い、錠前師、髪結い、辰巳芸者、隠密廻り、登場人物の采配が上手い。女錠前師シリーズ、「数えからくり」も是非、読みたいと思います。
読了日:12月12日 著者:田牧大和
姉の結婚 6 (フラワーコミックスアルファ)の感想
相も変わらず、色恋模様を繰り返している。ヨリの日常生活で、女性の思惑が理解出来るが、サザエさん現象になってきた。一体、何が言いたいのか、なにも考えなくとも良いのか…。でも、ちょっとした「くすぐり」に弱く、愛読を続けている訳です(笑) 劇的な転回も無く、淡々と進むかと思ったら、新たな火種が起きたようで…彼女の描く「扉絵」が好きです。
読了日:12月14日 著者:西炯子
シンデレラ・ティース (光文社文庫)の感想
坂木氏の作品だからと手に取った。歯医者を舞台にした「日常の謎解き」を器用に料理する。ただ医療関係の話が多く、取材の文章が多用されているのが残念です。いつもの坂木物の「あっけらかん」とした楽しさが少ないと感じた。まぁ、それでもサキちゃんの可愛さは前面に出されているので、いつものテイストで読めたのですが…さぁ、相棒ヒロちゃんの活躍を見に「ホテルジューシー」に移りたいと思います。
読了日:12月15日 著者:坂木司
ホテルジューシーの感想
読んだ、読み終わった。良かった〜南国 沖縄の熱風を頬に感じる。姉妹編である「シンデレラ・ティース」で歯科医療の受付のバイトを始めた大学の同級生の叶咲子と離れて柿生浩美は単身、沖縄・石垣島のリゾートホテルでバイトをすることに。ところが、ひょんなことから都会の那覇にある「ホテルジューシー」を手伝う羽目になる。唯一頼りにする先輩バイトも辞めて、後は頼りない従業員と、これまた頼りないオーナー代理…やむ無く「男前」ヒロちゃんの孤軍奮闘の日々が始まる。
読了日:12月15日 著者:坂木司
超・居酒屋入門 (新潮文庫)の感想
今さら「入門」でもないだろう。居酒屋の良さは誰よりも知っている。そんな私でも「大田和彦」氏の文章は懇切丁寧だ。頁を捲ると「岸田屋」が、「まるます屋」が、千住の「大はし」が、十条の「斎藤酒場」が、名古屋の「大甚」が、生き生きと活写しています。たかが居酒屋、されど居酒屋なんです。居酒屋の雰囲気を伝え、居酒屋を楽しもうと人にうってつけの本です。
読了日:12月16日 著者:太田和彦
北村薫のミステリー館 (新潮文庫)の感想
相変わらず、良い味を出しています。解説の「宮部みゆき」氏との掛け合いもいつもの調子。 考えさせる文章が多いので時間が掛かってしまうのが難点です。でも、思わぬ「拾い物」をしたと思うことがしばしばです。今回は「わたしの本」(緑川聖司)と「盗作の裏側」(高橋克彦)に洒落た文章を見つけました。 いつも、北村薫氏は普段読めない本を紹介してくれるので、新しい著者の発見に重宝しています。 「ドキッと」したかったらお奨めて゜すよ。
読了日:12月20日 著者:
未決: 吉原裏同心(十九)の感想
近作では手応えは感じた一作でした。これです、大きな敵に立ち向かう姿が見たいのです。久々に躍動感を感じました。思えば痛快活劇を期待しているのに、妙に説明調に淡々としている作品が多かった。 この調子で快刀乱麻の本道を突き進んで行ってもらいたい。吉原裏同心シリーズ、最大の危機、果たして幹次郎は、仙右衛門は、大いなる謎の残る一冊。
読了日:12月22日 著者:佐伯泰英
ワーキング・ホリデーの感想
元ヤンキーでホスト上がりの宅配便運転手、沖田大和。突然「子供」が出来た、しかも小学5年生!何も知らなかった空白の時間、徐々に解れる二人の時間。 宅配便の生活に誇りを持って、息子との暮らしにも悪戦苦闘の毎日。ホスト時代の仲間、宅配便の仲間、日々の生活に潤いをもたらす。ちょっぴり生活力のあるしっかり者の「進」との生活が大和に不思議な変化が…離れていた二人が生活する、ままごとみたいな夏休み。やっぱり最後のシーンは分かっていても泣いてしまった。
読了日:12月23日 著者:坂木司
お江戸ふしぎ噺 あやし (怪COMIC)の感想
「宮部みゆき」の原作も良いが「皇なつき」の画が良い。どうも妖しい雰囲気が良く出ています。まるで質の良い映画を観ているようです。みんな怖いのですが、特に「灰神楽」が怖い、本当に幽霊を見たのか。描くのと想像に委ねるのと微妙な駆け引きが怖さを呼ぶ。皇なつき、怖い人だ。
読了日:12月23日 著者:皇なつき
落語的笑いのすすめ (新潮文庫)の感想
いや〜面白い。落語家・桂文珍が慶應義塾大学の学生に講義したものを纏めたものですが、実に興味深かった。「笑い」とは何か?哲学的質問に手を変え品を変え、落語的センスで講義する。早慶戦から納豆問題まで津々浦々まで網羅する。果ては国際文化論、古典芸能論にも及ぶ。しかし、凄いものですな、バカじゃ出来ない、利口はやらぬ、中途半端じゃなお出来ず…ですな。
読了日:12月26日 著者:桂文珍
月と菓子パン (新潮文庫)の感想
新潮文庫から選んでみた。何となく優しそうなものを手に取った。エッセイ?…随筆?…ともかく読んでみようと思う。何気ない町の表情に匂いがある。季節の変化に身体が染まる。柔軟な体質に身を寄せていたい。石田 千氏の下町散歩、静かな猫道を歩く、花見で一緒に盛り上がる。何となくホッとしてしまう世界をお楽しみ下さい。
読了日:12月29日 著者:石田千
玉虫と十一の掌篇小説 (新潮文庫)の感想
読み終わりました。ふ〜うっと、思わず溜め息が出ました。掌編小説なのに奥が深い、全て男女のお話。もう決して若くはない、初老の恋もある。それでも純愛。名前すら無い男と女、それは別れるために出会うのでしょうか。十一篇全てが磨き尽くされた如く、そう大吟醸酒のような、キレがある。無駄を省いた素晴らしい結晶がここにある。是非、御一読を!
読了日:12月29日 著者:小池真理子
タイム・ラッシュ―天命探偵 真田省吾 (新潮文庫)の感想
凄い、凄い、息つく間もなく読み終わりました。ジェットコースター・クライムノベル、とにかくテンポが良い!冒頭は予知夢を視る少女が登場し、オカルトめいたシーンが続くが滑りだすと、ハードボイルド・ストーリー。足の不自由な薄幸の令嬢、バイクを乗り回す熱血漢の私立探偵の青年、局長は警視庁の元・敏腕刑事、相棒は色っぽい美人…これで面白く無い訳が無い。シリーズがあるようで、また楽しみが増えました。
読了日:12月30日 著者:神永学
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コメント
ぶんぶんさん、明けましておめでとうございます。
相変わらずすごい読書量ですね。
私は半年前に買った「おいち 不思議がたり」をやっと読みました。
事件の謎解きを助け、最後には「死者の思い」まで解ってしまう「おいち」さんはすごいですね。
為すべきことを精一杯為す。
松庵先生の言葉が心に響きました(^^)
投稿: スマッシュ | 2014年1月13日 (月) 18時19分
スマッシュさん、こんばんは♪
おいちのお話し、面白いですよね。
続刊も出ています、そちらもどうぞ。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2014年1月13日 (月) 19時30分