先月読んだ本 読書メーターより
2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:35冊
読んだページ数:6864ページ
ナイス数:3533ナイス
本棚探偵の冒険の感想
【図書館】古本&ミステリー愛好家にはたまらない本(笑)乱歩邸訪問から自作の「豆本」まで、古本フェチの心情を心憎いほど詰め込んだエッセイ集。何でここまでと思うが、読んでいてどこか納得している自分がいる(笑)変わった本、変わった店主、変わった客、だから世の中面白い、といって、回りにいたら迷惑だけどね。喜国雅彦氏が漫画家だから、顛末を話す時の表現が上手い。こんなところに読書の楽しみを感じます。伝える悦び、勉強になりました(笑)
読了日:9月1日 著者:喜国雅彦
オチケン探偵の事件簿の感想
【図書館】久しぶりの「オチケン」シリーズです。相変わらず、落語とミステリーの融合を試みていますが、今回はヒネリ過ぎかなぁと、思います。とは言えオチケンのトリオは役割分担をキッチリ果たしていますし、越智の悩みは尽きません。新たな学園長の学園改造計画、学生部・土屋の意外な一面、ますます学同院は波瀾万丈です。学園内の日常の謎を描くコージーミステリー、お茶とお菓子を用意してお読み下さい。
読了日:9月5日 著者:大倉崇裕
古手屋喜十 為事覚えの感想
良いなぁ〜、人情がひしひしと伝わって来る。宇江佐真理の新シリーズ。 花のお江戸は浅草で、古着商いの喜十さん、なんの因果か捕物騒ぎ。隠密同心の助っ人で、今日も今日とて日が暮れる。止むに止まれぬ思いの中に、キラリ光るは涙か汗か…古手屋喜十、粋も甘いも噛みしめて、人情裁きの一席です。
読了日:9月7日 著者:宇江佐真理
無宿: 吉原裏同心(十八) (光文社時代小説文庫)の感想
吉原裏同心も早や16作目、今回は質屋一家の七人惨殺、薄墨太夫の秘密、廓内の心中騒ぎ、と盛り沢山の内容です。吉原内の事件に加えて南町同心の桑平市松と知り合い探索の手伝いをしたり、東奔西走の大活躍。南町の常廻り同心、これからも顔を出しそうで、ますます休む隙も無さそうな幹次郎。必殺・眼志流の豪剣が情け無用の悪を絶つ!
読了日:9月8日 著者:佐伯泰英
よっ、十一代目! 鎌倉河岸捕物控二十二の巻 (ハルキ文庫 き 8-41 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 22の巻)の感想
鎌倉河岸シリーズも22巻目、むじな長屋で育った政次、彦四郎、亮吉の三人に新たな展開が待ち受ける。政次に子供が、彦四郎は祝言、そして亮吉の恋路に確かなものが…一方、薬種問屋に難儀が起こる、やっと解決したかと思ったら駕籠屋強盗がおしゃべり駕籠屋に被害をもたらす。恋に事件に鎌倉河岸は大忙し、政次の金流しの十手が卑劣な悪を撃つ!
読了日:9月10日 著者:佐伯泰英
ほたる館物語〈1〉 (ポプラ文庫ピュアフル)の感想
あさのあつこ、デビュー作シリーズの第一弾!やはり魅力のある作家は、児童書と言えど作品に力があると感じます。隅々まで気を配った物語性、小学五年生の視点を通しても世の中を描き出している。旅館の子、元芸者の子、特殊な世界にあっても溌剌とした子供の世界を伸び伸びと表現しています。もう少し、一子や雪美のその後を見たいと思います。
読了日:9月10日 著者:あさのあつこ
テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)の感想
【レンタル】シリーズ途中でギャグからシリアス路線に変更した時点で興味が半減。でも最後まで読まねばと手を伸ばしました。やっぱり、こんな結末か…他のキャラをいじっての連載再開、ヤマザキマリは本当に自分が描きたい漫画を描いているのだろうか…?
読了日:9月14日 著者:ヤマザキマリ
喰う寝るふたり住むふたり 2 (ゼノンコミックス)の感想
【レンタル】遅ればせながら、2巻を読みました。相変わらず男女の機微を描いて秀逸です。今回は「性欲」「食欲」「育児」に関するお話。どうしても男女間の温度差ってあるよね。ストーリーが妙にリアルだけど、著者だけの経験じゃないだろうな。ラーメン好きの著者、スピンアウトのラーメン屋親子の話を描いてます。この話も良かったな〜
読了日:9月14日 著者:日暮キノコ
お慕い申し上げます 4 (ヤングジャンプコミックス)の感想
【レンタル】ますます深い、人間の心の深淵を見る様です。毎回、生きている意味を感じさせてくれます。「諦め」=「物事を明らかに見極め知る」と和尚は説く。「四諦」とは…形から入れと「止む無し」と受け入れよと。無常の世に生まれた事は仕方がない、止む無しと達観せよと。清玄にも清徹にも大きな試練が待ち受ける。次巻が待ちきれない気持ちは久しぶりです。
読了日:9月14日 著者:朔ユキ蔵
夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS)の感想
【レンタル】今回は友人がらみの話が中心、妖と人の交流、しかし両者の間に領域の違う部分もある、妖だけに分からず入ってしまうことも、また人も分からず交流を持つことも…人の心の動きも不確かなのに、まして妖の心の中までは。人の世界の人情と妖との接点、これが妖怪ものを書くときの不思議感を醸し出すのでしょう。人別帳の名前返還は本筋に関係無くなりましたね。
読了日:9月14日 著者:緑川ゆき
幻想郵便局 (講談社文庫)の感想
あの世との境いにある、山のてっぺんの郵便局、ひょんな事からアルバイトに雇われたアズサだが…最初は霊界と現世を描くファンタジーかと思ったが、生きるとは何か、死とは何か、そしてミステリーの要素も絡んでくる。軽い語り口の主人公の一人称がユーモアまじりで癒されます。若い著者かと思いましたが、ベテランなんですね(笑) 「幻想映画館」も読んで見ようかな?
読了日:9月16日 著者:堀川アサコ
無用ノ介(ワイド版) 1 (SPコミックス)の感想
【再読】昔の小学館文庫版を引っ張り出して読みました。絶版なのでこちらを代用。奥付が昭和51年になってます(笑)「用心棒」を思い出させる初回の登場シーンです。作者が黒澤明のファンですから当然といえば当然ですが。今みても古さを感じませんね。文庫版で全15巻、続けて読み返しそうです。
読了日:9月19日 著者:さいとうたかを
背表紙は歌う (創元クライム・クラブ)の感想
【図書館】出版社新人営業マンの業務日報・シリーズの第二弾です。良いですね〜昔、出版社で書店営業をしていた頃を思い出します。みんな書店や本に絡む小さな「謎」だけど、取次のありかた、店の夢、受賞の期待度、作家の書店廻り…みんな好きなエピソードだけど、「プロモーション・クイズ」が特に良いですね。成風堂の彼女も絡んで素敵な「推薦文」が出来そうな予感。出版に興味のある人には、新発見がたくさんあると思います。
読了日:9月19日 著者:大崎梢
MIX 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス)の感想
【レンタル】遂に、高等部編に「明青学園」で、甲子園を目指す。しかし、あだち充は変わってないなぁ〜(笑) ある意味、偉大なる「マンネリ」漫画界の水戸黄門だろうな(笑) でも、「タッチ」を読んだ世代も皆オヤジになった。世代交代のマンガとして読めば身につまされる部分もあり、懐かしいものです。購入してまで読まないが、レンタルが続く限り読んでみようかな。
読了日:9月19日 著者:
無用ノ介(ワイド版) 2 (SPコミックス)の感想
【再読】やはり、読んでしまいました(笑) 2巻は藩との確執に無用ノ介が絡む「夕陽と弓と無用ノ介」ほか2編を収録。(※ 漫画文庫版での感想です)
読了日:9月20日 著者:さいとうたかを
無用ノ介(ワイド版) 3 (SPコミックス)の感想
【再読】3巻は賞金稼ぎの弟子入り騒動とその弟子か賞金稼ぎになって無用ノ介の前に現れろ「海に戦うと「天に叫ぶ」の2編を収録。
読了日:9月20日 著者:さいとうたかを
無用ノ介 4 ワイド版 (SPコミックス)の感想
【再読・漫画文庫版】 4巻は兄弟間と藩の確執に巻き込まれた無用ノ介の戦いを描く「さむらい渡とのらいぬ無用ノ介」ほか1篇収録。
読了日:9月20日 著者:さいとうたかを
無用ノ介 6 ワイド版 (SPコミックス)の感想
【再読・漫画文庫版】灯籠流しの晩、母の話を聞く、まさか、それでもと、言われた宿場に着くが…死人一家の跡目騒動に絡めて「母・父・子」の心境を描く「夏の終わり〜」「処刑前〜」「雪の道〜」の三編を収録。
読了日:9月21日 著者:さいとうたかを
無用ノ介 7 ワイド版 (SPコミックス)の感想
【再読・漫画文庫版】非情な凶悪犯を追う無用ノ介、「かまいたち」とは? 無用ノ介のニセモノが現れた、しかも凄腕の使い手、将棋一味を一網打尽にすべく、無用ノ介の剣が舞う、「かまいたちを追う」「将棋」の二編を収録。
読了日:9月21日 著者:さいとうたかを
無用ノ介 8 ワイド版 (SPコミックス)の感想
「再読・漫画文庫版」食うために牙のごとく剣を振るう無用ノ介。一方、剣術指南役・伊庭七郎のいう「心の剣」とは…「牙の剣」と「心の剣」の対決の行方は…「天につばする」と、無用ノ介が記憶喪失症に…「過言はひとつ」他一編を収録。
読了日:9月21日 著者:さいとうたかを
捜し屋はげ鷹登場!! (1) (リイド文庫―さいとう・たかをセレクション)の感想
痛快ハードボイルドアクション、1968年にビッグコミックに連載された、「ゴルゴ13」誕生のルーツ的作品。元プロボクサーの鷹木ゆかり、通称・はげ鷹が凶悪犯罪に挑む、第一弾!
読了日:9月22日 著者:さいとうたかを
捜し屋はげ鷹登場!! (2) (リイド文庫―さいとう・たかをセレクション)の感想
シリーズ全二巻の完結編。ひょんな事から、請け負った仕事が意外な結末に…「その女の名はおしの」他四編収録。
読了日:9月22日 著者:さいとうたかを
草子ブックガイド(2) (モーニングKC)の感想
なにしろ描き込みが凄い! トーンを使っていない、全て「手描き」です。見ようによっては、しつこいくらいです。でも、その手作り感がブックガイドにも表れているのではと思います。一種の風変わりな読書感想文ですが、感想文ってそんなものでしょうね。草子の生活の中の「本」、そして生き甲斐とは…単なるブックガイドではなく、生き樣にも関連して本がそこに在ります。「夏への扉」読んでみたくなりました。
読了日:9月22日 著者:玉川重機
無用ノ介 9 (小学館文庫)の感想
【再読】雪深い越後から、中仙道へ抜ける三国峠の木こり小屋。父の仇を追う少年・頼母と無用ノ介が出会う。何とか思いとどまらせようと、説得するが、そこに仇の瀬降兄弟が…「吹雪が肩で舞う」他、一編収録。
読了日:9月22日 著者:さいとうたかを
無用ノ介〈10〉 (1977年) (小学館文庫)の感想
【再読】関わりの無い事件にやむなく引きずりこまれた無用ノ介。刻印付きの小判五万両盗難事件、犯人、役人、横取りを狙う者、思惑がらみの大殺陣が展開する「五万両旋風」他、一編収録
読了日:9月22日 著者:さいとうたかを
無用ノ介 13 (小学館文庫)の感想
飛騨の山奥の村、鬼枯れの里に急ぐ無用ノ介。目指す賞金首を前に、突然わき上がった「鬼女のたたり」。果たして鬼女の目的は、そしてその正体は…「鬼女の声を聞く」他、一編を収録。
読了日:9月23日 著者:さいとうたかを
無用ノ介〈14〉 (1978年) (小学館文庫)の感想
【再読】村祭りを控えた伊那宿は、昔から馬子と駕籠屋が縄張り争いを繰り返していた。そんなところに面の割れていない賞金首を探しに来た無用ノ介。駕籠屋の用心棒に雇われ、賞金首を探るが…「登って下って〜」を収録。
読了日:9月23日 著者:さいとうたかを
無用ノ介〈15〉 (1978年) (小学館文庫)の感想
関八州を荒らしまわる浪人者の集団・紅巾党は武士だけを襲う殺人集団。殺し、奪い、ただし、奪った金は貧しい町人たちにばらまいていた。首領の首には三百両の賞金がかかっていた、その首を無用ノ介は狙うが…大殺陣のあと、人間は生きる目的、死ぬとき持っているのは、思い迷い、そして、ただ生きている実感のみが身体を伝う。「いずこへ…無用ノ介」堂々の完結です。
読了日:9月23日 著者:さいとうたかを
転び者 新・古着屋総兵衛: 新・古着屋総兵衛第六巻 (新潮文庫)の感想
う〜ん、佐伯さんらしく無い。妙に説教臭い、それに説明調である。 いくら「一時の暇潰し小説」を返上したとしても、リズムと躍動感まで変えてしまったら、佐伯節じゃないと思いますが…おまけに、次巻に続く終わり方で無くとも良かったのではと思います。エンターティナー小説で良いのになぁ〜
読了日:9月23日 著者:佐伯泰英
その日まで 紅雲町珈琲屋こよみ (文春文庫)の感想
珈琲豆と和食器の店を経営するお草さんのシリーズ第二弾です。今回は詐欺まがいの不動産売買に絡んでお話が進みます。静かな北関東の小さな町の自然と人の触れ合いを通して、ままならぬ世間を生きるすべを教えてくれる。ライバル店「つづら」がオープンして、いろいろな思惑のなか、「小蔵屋」のお草さんの気持ちも揺れる。
読了日:9月25日 著者:吉永南央
四谷の弁慶 公家武者 松平信平3 (二見時代小説文庫)の感想
シリーズ3巻目、快調痛快時代小説。 今回も飄々とした態度で事件を解決する信平の活躍を描く。 深川から四谷に居を移した信平、姉の計らいで松姫としばしの語らいの場を持つが一千石取りの夢はまだまだ遠い。そこに旗本たちの刀を狙う「弁慶」のような輩が出没した。 またまた風雲急を呼ぶ信平の身辺、恋に争いに大忙しの毎日です。
読了日:9月26日 著者:佐々木裕一
日無坂 (新潮文庫)の感想
良い話です、親に勘当された息子とその父親、思うところは一緒でも、なかなか上手くいかないものですね。それに文章力が凄い、この人の表現力、使い方、良い文章は選らんで読みたいものですね。この描写の見事さに話の良さが絡みます。ひさびさに江戸情緒に浸りました。
読了日:9月28日 著者:安住洋子
再会 交代寄合伊那衆異聞 (講談社文庫)の感想
どうも勝手が違う。 何か佐伯さんの話の進め方に狂いが生じているのでは? やけに説明調で話を延ばしている。まさに確認のため、いろいろな解説をしている感が強い。座光寺藤之助が囚われの身になって、助かる場面もあまりにも都合良すぎるのでは…玲奈も父との再会も簡単過ぎるし…長く続けたツケが回って来たのかも知れませんね。スカッとするお話を待っているのですが…
読了日:9月29日 著者:佐伯泰英
3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)の感想
今回も、夏休みの余韻を残しつつ、ひなたの受験、そして受験校は、零のB2昇級、そして個性ある棋士が二人…これでもかと詰め込んだ「三日月堂」のどら焼きみたいに餡子がぎっしり。泣いて笑って「春が来た」
読了日:9月29日 著者:羽海野チカ
繕い裁つ人(4) (KCデラックス)の感想
少しずつ市江も変わって来た。回りの空気のせいだろうか。橋本さんの展示会を中心に話が進みます。南洋裁店の初代の作品が披露される。そのデザイン、センス、優雅さは今の時代にも、相通じるものがある。そして、幼馴染みの牧さんの結婚式、ウェディングドレスを頼まれるが…「男だって服みたいなもんさ」初代の言葉を二人で繰り返す市江と牧さん。今回、藤井の出番が少ない、その点「妹」が出ているから良いか。
読了日:9月29日 著者:池辺葵
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コメント
いつもながら結構な読書量ですね。
「楠の実が熟すまで」をアマゾンで購入して読みました。
配送料込で251円でした。
隠密御用の為に嫁いで見事に役目を果たした利津の活躍にはらはらしました。さぞかし美しい人だったのでしょうね。
最後に千代丸と暮らせることになりほっとしました
投稿: スマッシュ | 2013年10月 1日 (火) 20時54分
スマッシュさん、こんばんは♪
読書は楽しみのひとつですね。
いつも手元にあります。「楠の実が熟すまで」は、傑作ですね。
実話がモデルとか…
「読書の秋」です。
楽しんで下さい。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2013年10月 1日 (火) 21時48分