5月の読書のまとめ♪ 読書メーターより
すっかり「5月の読書」のまとめが遅れてしまいました。 コミックが多い24冊(ひらひらひゅ~ん+3冊でほんとは27冊) こんなものでしょう。 今月の収穫は「地上はポケットの中の庭」でしょうか、新しい感性に出会えました。 古本屋さんに感謝!
2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:5426ページ
ナイス数:3790ナイス
うみべの女の子 2 (F×コミックス)の感想
まだ、迷ってる。 1巻からだいぶ経っての本巻。間が空いた事ではない。 青春現在進行中というドラマかと思うのです、画も気に入っている。しかし、性描写で色物に括られてしまうのでしょうね。大なり小なり青春って、こんなものだったと思います。瑞々しい感性は著者独自の表現で、素晴らしいものです。これをリアルと取るかファンタジーと取るかで、作者の資質が問われる…そこを迷っている訳です。良い作品だと思いますが…
読了日:5月2日 著者:浅野いにお
道絶えずば、また (集英社文庫)の感想
【図書館】「風姿花伝」タイトルの三部作・最終巻です。立女形三代目荻野沢之丞が舞台上で死んだ…跡目争いか、故人への怨みか… 華やかな歌舞伎の世界を巡る人間模様、事件は大奥まで発展するが…前半は思惑を説明しながらの会話で流れに乗れませんでしたが、半分過ぎた頃から事件が動きだし、あれよあれよという間に大団円。シリーズの人物が総出演の豪華版、意外な関係も解き明かされる。芸道、生き様、救い、後悔、義憤、あらゆるものが混沌とした曼陀羅模様。そして、一条の道が…
読了日:5月3日 著者:松井 今朝子
新編性悪猫 (ちくま文庫)の感想
ずっと昔に読んだことがある。雑誌「ガロ」に描いていた。久々に見つけて手に取った。この感性に触れて心が震えた。「仔猫みたいに 抱いてよ 砂袋みたいに 抱いていてよ」詩人である、猫たちの表情が良い。「せけんなど どうでもいいのです お日様いっこ あれば……」 猫を見つめる「おかあさん」の視線が良い。さりげなく暖かい視線が良い。 久々に暖かい気持ちになった。 解説の佐野洋子に「だめ押し」されてダウンしそう。 人って、良いな…人生って…良いよな。
読了日:5月3日 著者:やまだ 紫
幻月楼奇譚 (3) (キャラコミックス)の感想
読んだのか自信が無く手に取った一冊。発行日が古いので(3年前)…結論は、読んだ気がする。でも、詳細なストーリーは忘れてしまっていて、新たに読んだ気がします。相変わらずの若旦那と幇間の美形キャラが「物の怪」絡みの騒動に巻き込まれるミステリー。見えることが真実か、見えないものに本質が…人の世の悲しみ辛さを静かに伝えて、また切ない夜が更けていく…発行間隔、もう少し詰めて欲しいです。
読了日:5月4日 著者:今市子
地上はポケットの中の庭 (KCx ITAN)の感想
まったく新しい作家に出会いたくて古本屋の棚を眺めていた。タイトルが気になり手に取った一冊。SFかなって、最初は思った。全然違ってた、「庭」をテーマにした著者初めての短編集。帯に書かれた「口コミだけでたちまち重版!」が、何となく心を騒がせる。光と風が流れる「庭」で、確かに「命」が感じられる。良い作品、良い作家に巡り会えたと思います。 これだから古本屋巡りは止められない。次回作に期待します。 カバー裏の作品解説も要チェックです。
読了日:5月5日 著者:田中 相
ひらひらひゅ~ん 全4巻セット (WINGS COMICS)の感想
全巻まとめて読んだ。昔、1巻だけ読んだが、続きを読んで無かった。今回一冊100円で20パーセントオフの80円!期待通りの「西炯子節」1巻では、高校弓道部のドタバタストーリーだと思ってましたが、恋あり涙ありの青春ドラマでした。オマケに熱血もBLも交えて、あれよあれよの展開に!! ナイーブな弓道男子たちの青春を描く傑作コミックシリーズ。
読了日:5月5日 著者:西 炯子
春の珍事 (ハルキ文庫 さ 8-38 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 21の巻)の感想
鎌倉河岸のシリーズも21巻目、登場人物も経験を積み重ね、風格を表すようになって来ました。 世代代わり、時代の移り変わり・・・でも、唯一変わらないのは「むじな長屋」で育った仲間の友情。 今回も飼い猫・菊小僧の失踪騒ぎや盗品を巡っての立てこもり、世間を騒がす猪牙舟強盗など盛り沢山!・・・金座裏の面々の縦横無尽の大活躍を描く爽快編。
読了日:5月9日 著者:佐伯 泰英
真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)の感想
【図書館】「まよパン」第三弾です。 刊行から大分経ってしまいました。 でも、新刊を焦って読むことも、ベストセラーを人に先んじて読む必要もないし。そんなことしてたら、時間がいくらあっても足りない。やっぱり良いものは良い、時間の経過で薄れるものではありませんね。 3巻まで読んで、これは人間関係のドラマ、親子の、そして母と子のドラマなんだと気が付いた。風変わりな営業時間のパン屋と風変わりな登場人物に惑わされていたけど、コアには必ず母性が介在していました。「母の日」に読み終わった偶然に感謝したいと思います。
読了日:5月12日 著者:大沼 紀子
乱雨の如く 疾風の義賊 三 (徳間文庫)の感想
「疾風の義賊」シリーズ最終巻。今回は乱之介の出生の秘密が絡み、新たな強敵が世直し党を襲う! 執拗な鳥居燿蔵の追及も的を絞りつつある。鳥居は養父の仇だが、今回は実母の無念を晴らす。鳥居との確執も新たな展開に。もう少しあの手この手の鳥居派との攻防を続け、鳥居の失脚まで見たかった。仲間のその後も伝えて欲しかった。
読了日:5月20日 著者:辻堂 魁
バガボンド(35) (モーニング KC)の感想
生きるとは何か、強さとは何か、どうあがいても自然の前では人間は無力なのか…土と水に翻弄され、ん?土はあるまま、水は流れるまま、翻弄と考えるのは人の都合か?剣とは、闘いとは、自然の理を体感するように鍬を打つ武蔵。天衣無縫な小次郎に「自然」を感じる武蔵、果たして井上版武蔵どう流れるのか、ますます面白くなって来た。武蔵と伊織の表情が、すこぶる良い!
読了日:5月22日 著者:井上 雄彦
ジゼル・アラン 3 (ビームコミックス)の感想
やっと続巻を読めました(笑) 今回はショート・エピソードの展開で、だいぶテンポ良く読めました。日常を描くのですから、リズム感は必要ですね。エリックと離れて暮らすことで、ジゼルの心境もだいぶ変わった様です。一方、エリックの人生にも変化が… 描き下ろしのエピソードを描いたカバー画のシーンが、作者の優しさを表しているようで、素敵です。
読了日:5月22日 著者:笠井スイ
童話迷宮 上(Bunch Comics Extra)の感想
昔から絵柄が気に入っている作家さんです。読むのを迷っていましたが…読んで良かったです。本との相性は、本屋の店頭で判断するべきではありませんね。「小川未明童話集」に材を取っていますが、完全に作家のオリジナルと言って良いでしょう。この感性が好きです。さぁ、下巻を探そう古本屋さんで!(笑)急がなくても、待っててくれる作品です。
読了日:5月22日 著者:釣巻 和,小川 未明
少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)の感想
【図書館】思わずワクワクする一冊です。最高!タイトルからして変わってる。簡単に言うと「中学校の生徒が部活動で空を飛ぼう」というお話です。部は部長・神(じん)と幼馴染の海星(かいせい)の二人だけ、当然、同好会レベルに留まっている。そこへ新入生の海月(みづき)と樹絵里(じゅえり)が、ひょんな事から入部してあれよこれよの展開に。何しろ主要人物の名前が面白い、神様とかクラゲとかヒトデ、宝石やら、朋と書いてルナルナ(月が二つ)、名前もそうなら性格も変わっている連中が悪戦苦闘の洒落た会話と人物描写の熱血青春物語。
読了日:5月25日 著者:加納 朋子
カフェかもめ亭 (ポプラ文庫ピュアフル)の感想
【図書館】古い港町の表通りから1本裏の石畳の道。煉瓦造りの建物が残る歴史のある喫茶店「カフェかもめ亭」があります。お店を訪れる客の不思議な話の数々、ありそうもない、しかし、どこか信じたい気持ちが…懐かしいあの頃に帰れる。「コンビニたそがれ堂」の著者が贈る風早の街を舞台にした珠玉の連作短編集。文庫化に際し、書き下ろし中編を収録。
読了日:5月26日 著者:村山 早紀
ぼくと未来屋の夏(1) (シリウスコミックス)の感想
小学生最後の夏休みの前日、風太の前に突然現れた「未来屋」と名乗る風変わりな青年。100円出せば未来を売ると言うが…気がつけばいつの間にか居候に。静かな田舎町・髪櫛町の謎が動き始めた…児童文学のヒットメーカー・はやみねかおるの作品を武本糸会がマンガ化。ミステリー作家の顔も持つ「はやみね」の不思議解明は論理的、見事な児童文学との融合です。
読了日:5月26日 著者:武本 糸会
ぼくと未来屋の夏(2) <完> (シリウスコミックス)の感想
肝だめし大会で先生たちから聞いた怪談「神隠しの森」「人食い小学校」「人魚の宝」を自由研究の課題に選んだ風太だが、調査すればするほど謎が深まる。未来屋の助けを借りて、一歩一歩謎の解明に近づくが…謎と冒険、友情と初恋、瑞々しい小学生最後の夏休みを描くミステリーロマン完結です。未来屋の未来が決まるラストエピソードが心憎いハッピーエンドです。
読了日:5月26日 著者:武本 糸会
マイガール 1 (BUNCH COMICS)の感想
元々、絵に魅力を感じている作家です。子育ての話に躊躇してた。限定セール中の古本屋で、80円に惹かれて、全巻と勘違いして4冊購入。1巻読んで感動した。やはり心のヒダを描くのが達者な人だ。全5巻、最後まで読んで見ようと思う。振られたと思っていた恋人に5歳の子が、恋人が事故で亡くなり引き取ることに…物語は始まったばかりです。
読了日:5月26日 著者:佐原 ミズ
マイガール 2 (BUNCH COMICS)の感想
コハルと暮らして二度目の春が来た。コハルも小学一年生、新米パパは日々難題が…友達が出来、大家さんや家族との繋がりが広がっていくコハル。将来のこと、現在のこと、心配事はいろいろあるけど、答は直ぐに見つから無いけど、徐々に親の自覚が芽生えて来た正宗。 毎日が優しく揺れる二人の生活。挿入されたカラーイラストが、なんとも素敵で、癒されます。 続巻が楽しみです♪
読了日:5月27日 著者:佐原 ミズ
マイガール 3 (BUNCH COMICS)の感想
コハルは小学2年生になり、母と同じ中学校に入る決心をする。ところがそこは超有名校、夢に近づくため、塾に入ることに… ところがそこに、保育園時代の知り合い「秋くん」がいた。秋くん家族の離婚騒動、先輩社員の片親苦労、まだまだ甘い正宗だがコハルに振り回されながら成長していく。甘えを自制するコハル、甘えて育って来た正宗、二人三脚は絆を深めつつ続いて行く。
読了日:5月27日 著者:佐原 ミズ
マイガール 4 (BUNCH COMICS)の感想
徐々に家庭という枠に馴染んで来た二人だが、偶然に出会った人物に母の面影を見つけたコハルは…新たな出逢いが波紋を呼ぶ洗濯機編。母と義母からお見合いを勧められ、しぶしぶ出掛けた正宗とコハルだが…会場での人物との出逢いが、またまた波紋を呼ぶ「お見合い編」 いろいろな思いを胸に決心をする正宗…果たして、この結末は吉と出るか、はたまた凶か! 次巻で最終回です。
読了日:5月28日 著者:佐原 ミズ
マイガール 5 (BUNCH COMICS)の感想
同僚の「片桐さん」と交際を始めた正宗だが、前向き生きようとする心と、過去の想い出との板挟みに悩む。そんな正宗を見て「私がいなくなれば」と、コハルは家出をする。各人の思いを乗せた人生の各駅停車の電車は走る。住み慣れたアパートを出る時、確実に方向は決まった。いろいろあったエピソードも、今となっては懐かしい。素敵な未来を感じさせるエンディングに余韻が残ります。終わるのが惜しい優しい愛の物語、遂に最終回です。
読了日:5月30日 著者:佐原 ミズ
つらつらわらじ(4) (モーニング KC)の感想
備前・熊田家の参勤の道中は道半ば、岡崎の宿で本陣を伊勢参りの高家旗本に乗っ取られた。 岡山藩主・治隆は騒がず、本陣前の通りに野営を陣を張る。 豪快な治隆のやり方に宿場中が湧き、まるでお祭り騒ぎ。公儀や岡崎藩の心配をよそに、一夜が明け旅立ちの時、宿内総出の見送りに。 府中宿にて七年前に岡山藩から所払い受けた鳥人間・備前屋幸吉と再会。約束を果たすと告げられる。次の道中でと話す幸吉に「次は無い」と答える治隆。史実で有名な話です。(実際の殿様は池田治政)富士川の渡しを越えていよいよ江戸へ。 次巻怒涛の最終巻です。
読了日:5月30日 著者:オノ・ナツメ
つらつらわらじ(5)<完> (モーニング KC)の感想
各人の思いを乗せて、行列は箱根の山に。「落ちた時は、落ちた時」白隠禅師の言葉が胸に残る。その言葉が暗示する様に、殿の駕籠が谷底に落ちた。幸い助かり、殿は一本の樫の木を見ていた。「知るを愉しむ」偶然とは言え話に聞いた樫の木の前でつぶやく…見聞を広めよと。周りの思惑をよそに、最後の旅を堪能する殿様。遂に江戸到着、最後の見せ場が待っていた! 「越中に越されぬ山が二つある、京の中山 備前岡山」
読了日:5月31日 著者:オノ・ナツメ
いつかティファニーで朝食を 1 (バンチコミックス)の感想
前から気になっていた一冊。カバー画がオードリー(春日では無い、ヘップバーン!)に扮した主人公が大衆食堂で朝食を食べている図です。洒落心がいっぱい感じられます。ギャグ漫画かと思いきや中身はシリアス、朝の食事が如何に人生に潤いを与えるかを再発見させてくれるコミックです。実際にある店を巡りながら、働く女性の本音と愚痴を仲良しグループが解決する再生のドラマでもあります。
読了日:5月31日 著者:マキ ヒロチ
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