いよいよ、押し詰まって参りましたね。
今年、読んだ本の中からベスト10を選んでみました。
読書メーターによると、213冊読んだことになっています。
勿論、嫌いな本を読む訳も無く、ベスト10は難しいですね。
何とか、それぞれの本への愛着を振り捨てて、セレクトしてみました(笑)
順位はありません、セレクト10とお考え下さい。
では!
傍聞き 著者:長岡 弘樹
良かったです。 やはり「食わず嫌い」はいけませんね。
好きな作家ばかり追っかけていたら、めぐり合えなかった一冊です。
売れているとの情報に半信半疑で手を伸ばしましたが、「大正解!」でした。
ヒューマンでありミステリーであり、プロの職人小説でもあります。
今回ほど、乱読性格を有難いと思った事はないです。
未だに余韻に浸っています。
読了日:04月13日
舟を編む 著者:三浦 しをん
いや~、良かったです。
辞書編纂に命を掛ける人達の情熱がひしひしと伝わって来ます。
以前いた出版社は辞書の発行はしていなかったのですが、書籍と違う編集スタイルですね。
日頃から語句をメモしたり、新鮮な驚きでした。
長い年月をかけて編纂し、すぐに改訂版の準備に掛かるなんて知りませんでした。
文章も薀蓄のある語彙を散りばめ、最後は本書を「大渡海」と同じ装丁するなんて。 ケレン味たっぷりの職人技ですね。
やっぱり電子書籍じゃこうは行きませんよね。
さすが「本屋大賞受賞作」だけあります。
読了日:04月03日
三匹のおっさん 著者:有川 浩
良いですね〜。
悪ガキ三人組が定年後の「暇つぶし」に考えついたのは、町内の自警団、名付けて地域限定・正義の味方。
かくして、「三匹のおっさん」の活躍が始まります。
町内の揉め事を通して、嫁姑、孫、夫婦、親子、の関係を出来るだけ音便に解決します。町内に蔓延る痴漢や詐欺、動物虐待、悪徳商法など、三匹のおっさんが裁いて叩く。
ジジイとは呼ばせない、愉快痛快大爽快の人情ドラマ、是非ご一読を!
読了日:05月05日
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ 著者:三上 延
三巻目にして、いよいよ「母」の昔と妹の現在(いま)が、描かれる。
古書の魅力とビブリア古書堂の謎は、ますます深まるばかり…
そんなとき、宮沢賢治の初版本が盗まれた、取り返して欲しいとの依頼が来る。
栞子がたどり着いた意外な犯人とは!
読了日:08月27日
繕い裁つ人(2) 著者:池辺 葵
やっぱり、良いです。
服を取り巻く人たちの物語、服に対する思いがそれぞれの人生を垣間見るストーリーになっている。
若き感性を持つデザイナーとの交流に刺激を受けたり、又、老練なる仕立て屋の腕を惜しみ、生涯現役を説く主人公。
周囲の人たちとの会話もセンスある表現が増えて来た。
特に主人公のお母さんのキャラ設定が抜群です。
「僕は服だけの事を考えていた、あの人は服を着る人の事を考えている」心に残るセリフが随所に現れます。
三巻目も楽しみです、私、惚れ込みました(笑)
読了日:08月23日
ぼくのメジャースプーン 著者:辻村 深月
読み終わりました・・・。
凄い作家ですね!まだお若いのに、グイグイ物語に引き込む手腕は流石です。
小学四年生のぼくが大切にしている女の子のために出来ること…少し背伸びをしている姿を見て、思わず肩入れしたくなる。
最後の最後に自分の気持ちを打ち明ける時、やっぱり人間っていいなと思いました。
久しぶりに読後感の良い作品に出会いました。
著者の作品は、いろいろな人物がリンクしているようです。
他の作品も気になる作家です、目次のしりとりもお洒落かと…
読了日:9月18日
銀の匙 Silver Spoon 5 著者:荒川 弘
エゾノー祭の準備に大忙しの八軒たち、そんな中に迷子の子犬がやって来た!
子犬を巡るエピソードと馬術部の出し物に奔走する八軒の大奮闘を描く第5巻!
「断れない男」八軒の秋は目まぐるしく過ぎていく…
大蝦夷農業高校青春グラフィティ、絶好調です。
読了日:10月20日
式の前日 著者:穂積
良かったです!感性が鋭いです。
ずっと探していました、しばらく品切れ状態だった。
偶然、駅前の本屋で見つけました。
短編を集めた著者の初単行本。
6編のうち、デビュー作の「式の前日」が実に良いです。
明日は結婚式という二人の心情を見事に捉えています。
そして二人の関係が明らかになるラストシーンが見事です。
後日談を描いた「それから」も良い。
ノスタルジィになりそうな「ヒトコマ」を描く著者は男性?はたまた女性でしょうか。
ペンタッチをみると男性かと思うのですが…
現在雑誌連載中の長編作品のコミックス化が楽しみです。
読了日:10月16日
くちびるに歌を 著者:中田 永一
【図書館】この本の事を何処で知ったのだろう。
多分、読メだと思う、普段は寄り付きもしないYAの棚にこの背表紙を見つけた時、思わず手に取ってしまいました。
五島列島の中学生合唱部のお話です。
NHK全国学校音楽コンクールを目指し、指導は代用教員、初めての男子部員の参入と、初めてづくしでのスタートです。
多感な中学三年生を中心に恋あり、笑いあり、涙ありの青春ドラマです。
合唱部全員に出された宿題「十五年後の自分」への手紙を織り混ぜて、やがて合唱部が一つにまとまる清々しいドラマです。
良かったです・・・ちなみに、この作者別名を「乙一」と申します。
読了日:11月25日
3月のライオン 8 著者:羽海野 チカ
相変わらず、パワーは落ちてませんね。
宗谷・桐山戦は、ある程度予想がつきましたが、タキシード・ワイン事件にあんな裏があるなんて…
しかし、長老・柳原棋匠の生き様には泣けた。
老境に入った私などは十分理解出来るのだが、果たして若い羽海野ファンは分かるのでしょうか?
棋士は零ちゃんだけでは無いという事ですね。
真剣勝負の間に入る「川本ファミリー」のエピソードが救いですね。
今回のエンディングは最高です♪
読了日:12月16日
以上、2012年年間ベスト10でした。
約200冊、いろいろと教えられるものがありました、すべてがベストともいえるのですが、それではスペースがいくらあっても足りません。
今年も、もう少し読めると思いますが、来年も又、新たな感動を与えてくれる本との出会いを期待します。
いつもありがとうございます。
では、又♪
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