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2011年7月31日 (日)

たまには読書を♪ 夏に読みたい・編

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暑くて、なかなか「読書」も進みませんね。 私は朝の涼しい時間と会社の「通勤書斎」ですので、さほどには感じませんが、「節電」で暖まった屋内読書は大変かと思います。 皆さん工夫をされておられるのでしょうね。
今回は「夏の読書」ということで、爽やか系を選んでみました。 「どこが?」というものも交じっているかも知れませんが、その辺は「ぶんぶんチョイス」ということでお許し下さい。

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ひとがた流し」 北村 薫・著 新潮文庫・刊
2009年の初版(元本は2006年)ですので、新刊ではありません。 何年か前にNHKの夜の連続ドラマになり、ストーリーを知っていたので読んだつもりになっていたのです。 ひょんなことから手に取り、読みましたが物語の進め方、登場人物の個性の光り方が小説の方が良いと思います。 お話しは小学校からの女ともだち・仲良し3人組が人生のそれぞれの岐路に立ち、流れる人生の時間と絆を描く。 友をなくす喪失感とそこからの再生を言葉の魔術師である著者が紡ぎだす、心揺さぶられる珠玉の作品です。

月の砂漠をさばさばと」 北村 薫・著 新潮文庫・刊
「ひとがた流し」より以前の連作短編集。 「ひとがた流し」の3人娘のひとり、「牧子」とその娘「さき」との会話を中心にまとめた作品集。 「ひとがた流し」で大学生になる「さき」が9歳だから10年くらい前の話になる。 1999年が初出だから、6年後に新聞連載を始めるとき、著者は「牧子とさき」のその後の話を書きたいと思っという。 おーなり由子のカラー挿し絵が二人の生活を暖かく包む。 タイトルはお母さん(牧子)が「さばの味噌煮」を作りながら「月の砂漠」のメロディで口ずさむ替え歌です。 そんな「さばの味噌煮」が「ひとがた流し」の重要な場面に登場します。 やはり北村 薫は素敵な作家です。

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1950年のバックトス」 北村 薫・著 新潮文庫・刊表題作は孫の少年野球を応援に行った折、祖母に甦る青春時代の思い出。 そして、時空を超えた運命の出会いが・・・ そんな、時と人を巡る23編の掌編が収められています。 その中の「ほたてステーキと鰻」で、またまた「牧子とさき」に出会いました。 大学生になった「さき」と一人暮らしの「牧子」の親子の触れ合い、相変わらず仲良しの親友の影もさりげなく忍ばせています。 たまたま手に取った本に「昔馴染み」を見つけたようで嬉しいものですね。 これは「電子書籍」では味わえない「出会い」の楽しみです。

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小夜しぐれ」 高田 郁・著 ハルキ文庫・刊
お馴染みの「みをつくしシリーズ」第五弾。 春から夏へと移り変わる季節に、人の人生も変わることを余儀なくされてしまいます。 その節目に節目に「澪」の心配りの料理が冴える。 今回初めて書きますが娘の名前が「美緒」、役所に届けた時に「澪」という名前で申請しました。 ところが人名に登録していない感じなので却下されてしまいました。 届日の最終日でしたので、あわてて家に帰り奥方と相談。 美しく人の縁を結ぶよう「美緒」に変えて届けました。 そんな思い出も30年近く経ってしまいました。 この小説には「澪」も「美緒」も登場します。 そんな美緒さんの一大転機が訪れる、そしてあの人にも・・・

おはぐろとんぼ」 宇江佐真理・著 実業之日本社文庫・刊
こちらも、お気に入りの作家の新作です。 実日で文庫のシリーズを立ち上げました、そのラインナップの一冊です。 薬研堀から油堀、稲荷堀から八丁堀、江戸の掘割りを舞台にした人情喜劇。 夏の盛りの掘割りに遠く西日が差しこんで、茜色に染まる空におはぐろとんぼが掠め飛ぶ。 人生辛いことばかりじゃないよと、言っているようなおはぐろとんぼが・・・

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図書館の神様」 瀬尾まいこ・著 ちくま文庫・刊
将来の夢に破れ、新しく赴任した学校で文学部の顧問に任命された、体育会系女性教師「清=きよ」の復活と再生を描くヒューマンドラマ。 初出が1993年(文庫化2009年)とかなり前の出版だが、感性はいささかも古びていない。 ただ、こんなにうまくは行かないかもと、思える点も少なからずありますが・・・

坊ちゃんの時代」 谷口ジロー・画/関川夏央・作 双葉文庫 
明治38年、現代の我々が想像する以上に明治人は多忙であった。 新しい小説をと夏目漱石考える・・・ 漱石を巡る人間関係と当時の世相を描き、第二回手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝く黄金コンビが贈る一大抒情詩。 続く続編で鴎外と四迷を描く「秋の舞姫」、啄木と金田一京介を描く「かの蒼空に」、大逆事件の秋水と須賀子の半生を描く「明治流星雨」、漱石の死と共に明治の終わりを描く最終巻「不機嫌亭漱石」 全五部作の単行本刊行に十年を費やした代表作と言って過言でない大河巨編。 なぜ夏かというと、図書館の神様の主人公「清」 漱石の「吾輩は~」の婆やが・・・

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金田一耕助の事件簿」 横溝正史コミックアンソロジー 秋田文庫・刊
暑い夏には怪奇ミステリーがお似合い。 金田一の事件簿と銘打ってはいますが、548ページ中470ページが長尾文子・画の「八つ墓村」です。 女史の「本陣殺人事件」と「悪魔の手毬歌」「犬神家の一族」を持っていますが、「八つ墓村」が読みたくて購入。 他の著者には失礼ですが、女史の「八つ墓村」一本で刊行した方が個人的には嬉しかった一冊です。

銀の匙」 荒川 弘 少年サンデーコミックス・刊
「鋼の錬金術師」(コミックガンガン)で、一世を風靡した著者が全く新しい分野の作品を「週刊少年サンデー」に連載中。 実体験を基に北海道の農業高校を舞台にした青春コメディコミック。 進学校の人生ゲームに疲れ、目的もなく農業高校に入学した主人公に襲い掛かる試練の数々、酪農・畜産の現状と農業に掛ける若者たちの愛と笑いの青春ドラマが今、幕を開ける。 ただ、現代っ子に農業の将来が理解できるかが、やや不安。

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百姓貴族」 荒川 弘 新書館・刊
昨年2010年1月に刊行された著者の自伝的コミック。 以前紹介しましたが、今回「銀の匙」が週刊誌連載と知り、前々から農業ものに興味があったことの表れとして再録します。 著者は「ひろむ」と読むペンネームで、現在二児の母です。 実家が酪農と穀物(主にジャガイモ)を手がける農家で、著者も農業高校卒業後七年間家業を手伝う等、農民気質たっぷりの人柄です。 この著書も隔月刊という刊行形態のため、一冊にまとまるまでに三年以上の歳月が掛かっています。 それほどの農業・農家へのこだわりが「週刊少年サンデー」に連載ということになったのでは・・・ たぶん担当者は「アクションもの」を描かせたかったに違いないと推測することしきりです(笑) 農家の実情を笑いと怒りで綴る農業コミックエッセイ、ご興味ある方はご一読を。 ところで、なんで夏に農家だとお思いの方、「夏だ北海道だ牧場だ!」 のノリで紹介と・・・失礼しました。 でも、内容は考えさせられる部分もある一冊であることは間違いありません。

いつもありがとうございます。

では、又♪

End

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コメント

 何ともはっきりしない天気ですが、確実に夏になっているんですね。今週末は30度を超えるという予報も…。

 ご紹介いただいた本のうち「月の砂漠…」と「小夜しぐれ」は読みました。小夜しぐれはシリーズ全巻見ました。続巻待ちです。
 並んで紹介されている「おはぐろとんぼ」も探してみようかなと思います。

 北村薫も妻は興荷を持ったようで読みたがっています。

 これからまだまだ暑さが続きます。無理なさらず、さんぽりんぐも楽しんでください。

投稿: しのさん | 2011年8月 1日 (月) 16時02分

しのさん、こんばんは♪

このところ、夏とは思えない陽気でしたが、また暑さが戻って来たようです。
お加減はいかがですか。

あまり暑いと読書もままなりませんが、何とか楽しんでいます。
ところで、今度の「読書会」には出席できそうですか。
お出になるようでしたら、興味のあるとおっしゃる本をお持ち致しますが・・・

暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2011年8月 3日 (水) 02時05分

 ぶんぶんさんありがとうございます。

 6日の読書会参加予定です。私からもぶんぶんさんにちょっとした贈り物を考えています。

 職場復帰して2日、疲れやすい体です。初日は昼食後、保健室で少し眠ってしまいました。今日は出勤したら日直とプール当番のダブル。今までこんなことはなかったのに、どうなってんだこの学校はと思いながら、やむを得ずやってきました。

 これから暑くなりそうです。ぶんぶんさんもお体ご自愛ください。

投稿: しのさん | 2011年8月 3日 (水) 17時38分

しのさん、こんばんは♪

無事に職場復帰ですね。
オメデトウございます。
ハードワークに少しの休憩は病み上がりなんだから
仕方ないですよね。

余り無理をしないで、多生周りから白い目で見られて
も自分の身体です、これからの人生が大事です。
ゆっくり、徐々に身体を慣らして秋口までは無理を
しない様、体力保持に心がけて下さい。
組織(学校・会社)は、面倒を見てはくれません。
「頼れるものは己れ」だけです。

何かサプライズがあるそうで・・・
ワクワクしますね。

いつもありがとうございます。
お会いするのを楽しみに。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2011年8月 3日 (水) 22時30分

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