秋の七草♪
10月に入って、めっきり「秋」らしくなりました。 空には「ひつじ雲」が浮かんでいます。 サンポリングのあちこちで見つけた「秋の七草」ご披露いたします。 覚え方に「お好きな服は」という方法があるそうです。 その順番にご紹介したいと思います。 秋の七草は、山上憶良が「万葉集」に詠んだことが最初と言われています。
秋の野に咲きたる花を指(および)折り かき数ふれば七草の花
萩が花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花
女郎花(オミナエシ) 開花期 7月下旬から10月上旬 撮影場所 足立区都市農業公園 黄色の小さなツブツブが粟飯に似ているため、もち米の「おこわ」=男飯に対して、「女飯」→「オミナメシ」→「オミナエシ」となったという説があります。 ちなみに、「女郎花」の字は平安時代からとのことです。 根が漢方薬になり、利尿・排膿の効果があるそうです。 開花期 9月中旬から11月上旬 撮影場所 伊奈ジョギングロード お月見には欠かせない花、古くは屋根を葺いたり、俵の材料や家畜の飼料に使われたとのこと。 お月見のススキは、その姿がたわわに実る稲穂を連想させるため「豊穣祈願」で飾るといわれています。 桔梗(キキョウ) 開花期 6月上旬から8月上旬 撮影場所 足立区都市農業公園 根に、風邪薬の主成分=サポニンを含んでいる、せきや喉あれに効果がある。 このサポニン、昆虫に有害なため自身が外敵から身を守るために有効なことから、武士の家紋に使われたり、部屋の名前にも多く使われています。 ちなみに山上憶良が「朝貌(あさがお)」と詠ったのは、桔梗のことです。 撫子(ナデシコ) 開花期 6月中旬から8月中旬 撮影場所 伊奈ジョギングロード 小さな可憐な花を我が子になぞらえて「撫でるように愛でる」という表現から「なでしこ」となったといわれています。 「大和撫子」つつましく控えめな女性の代名詞ですが・・・ 写真が唐撫子=石竹 なのが残念です。 「河原撫子」は、本当に見かけなくなりましたね、「大和撫子」も? さみしい限りです・・・ 藤袴(フジバカマ) 開花期 10月上旬から11月下旬 撮影場所 大宮第二公園 小さいピンクの花姿が藤色の袴に見えるところからこの名前に。 平安時代の女性は茎を乾かし芳香剤や防虫剤に使用したとのこと。 葛(クズ) 開花期 8月上旬から9月下旬 撮影場所 見沼・緑のヘルシーロード 繁殖力が旺盛で、他の植物を凌駕する勢いで伸びる。 蔓がひと夏で10m以上伸びるとも言われている。 利用価値のある植物で、蔓は編んで籠に、根は「くず粉」にして葛餅などの食用に。 また漢方の「葛根湯」として解熱の効果があります。 萩(ハギ) 開花期 6月上旬から10月下旬 撮影場所 見沼グリーンセンター 草冠に秋、萩は秋を代表する花でしょうね。 屋根材や帚(ホウキ)、炭俵に、漢方では根を煎じて「のぼせ」「めまい」の薬として、花は染料に使われたそうです。 ちなみに秋のお彼岸の「おはぎ」は、この萩から。 春のお彼岸には「ぼたもち」(牡丹)、もともとは同じですが秋の小豆は柔らかいため「つぶあん」に、春は硬くなるので「こしあん」に仕立てたと言われています。 秋の七草、なかなか普段見かけませんね。 開花時期がまちまちなので全て同時期というのが無理なんです。 桔梗や撫子も見かけなくなりました、藤袴は「絶滅危惧種」(レッドデータ)に指定されているそうです。 なんとか次世代に残したいものです。 以上、「秋の七草」全巻の終わりです。 虫の音も途切れました・・・ いつもありがとうございます。 では、又♪
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コメント
コンバンワ^^v
・・秋の ・・ って云っても 花の時期ヮ夏なんですネ
旧暦とかナンでしょうね
「おすきなふくは」 って 面白いですネ
おみなえし すすき ききょう なでしこ ふじばかま くず はぎ
^^v タブン??覚えてると思います??
投稿: 台所のキフジン | 2010年10月20日 (水) 17時26分
ぶんぶんさん こんばんは。
「ひつじ雲」っていう名前なんですね。
私は雲が大好きですが、名前は全然しりませんでした。
キキョウの紫色がとっても美しいです。
花の名前の由来すごいですね!
ぶんぶんさんの頭の中は花図鑑?
すっごく天才になった気分で拝見しています。
お礼のお品物はなけれど え?
お礼の言葉だけ、ありがとうございます。
投稿: あにどる | 2010年10月20日 (水) 19時01分
キフジンさま、こんばんは♪
「秋の七草」・・・
ほんと、花期がそれぞれですので、なかなかすべてという訳にはいきません。
「春の七草」は、意外と覚えているのですが、「秋の七草」は、知らない人が多いみたいです。
はい、「お好きな服は」とお憶え下さい。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2010年10月20日 (水) 20時09分
あにどるさん、こんばんは♪
雲の名前は、和の国、独特の表現ですね。
秋の雲は、「ひつじ雲」「いわし雲」など、気流の変化で姿形を刻々と姿を変えます。
「空」が好き、「雲」が好き と言っていましたね。
「雲の本」あった様な気がします。
見つかったらプレゼントしますね。
ケーキ、ありがとうございます。
貴女の気持で、お腹より「胸がいっぱい」です(笑)
いつの日か、本物を食べたいものです。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2010年10月20日 (水) 20時50分
ぶんぶんさんのブログは、とても勉強になります。
何故にそんなにたくさんの事をしっているのでしょう。
秋の七草、道端に咲いていても、私はきっと気がつかないと思います。
それぞれに意味があって、由来がある、というのに感嘆しています。
写真がどれも美しくて、見ているだけで心が和みます。
投稿: しいか | 2010年10月21日 (木) 22時14分
しいかさん、こんばんは♪
秋の七草・・・
昨年は何枚かネットで借りましたが、今年は全て「自前」で用意出来ました(笑)
都市農業公園の「七草花壇」を知り「桔梗」と「撫子」を撮影出来たのがラッキーでした。
「河原撫子」で無いのが残念ですが・・・
七草花壇の撫子は「河原~」だったと思いますが、咲いていなかったのです。
少々、遅かったようです、次回はゲットしたいと思います。
こうして並べてみると、「和の国」の花という風情は和みますね。
しかも、ほとんどが「薬草」として漢方で使われています。
見た目が美しく、身近で人知れず役に立つ・・・
ほんと日本女性の奥ゆかしさを感じさせる花たちでした。
次回は「お絵かきギャラリー・秋の章」をご覧いただきたいと思っています。
いつもありがとうございます。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2010年10月21日 (木) 23時09分