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2010年7月 1日 (木)

晴行雨読♪

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sunbicyclerainbook読と言いたいのですが、今年の梅雨は休日の昼間を避けてくれているようです。 どうも「空梅雨」のようです。 といっても、この時期の「雨」を期待している方々も居るのは事実です。 なかなか難しいものですね。 せっかく用意した「本」ですので、ご紹介したいと思います。

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「池波正太郎と歩く京都」

<とんぼの本>編集部・編 新潮社・刊

池波本を二冊紹介させていただきます。

先ずは、粋人・池波氏と池波番編集者・重金氏が歩いた京都を<とんぼの本>編集部がまとめたものです。 歴史と文化財に囲まれた「京都」を江戸の達人・池波氏が小説作法を織り込んで「食文化」にも言及する、生きた京都案内。 目と耳と舌で味わう京都といったら判りづらいでしょうか。 通り一編のガイドブックには無い「京都」が、ここにあります。

「小説仕事人 池波正太郎」

重金敦之・著 朝日新聞出版・刊

前出の編集者・重金氏が30年もの間「池波番」をした頃の記録を集めたもの。 小説作りの苦労とか、名作誕生秘話とか、現場の熱気すら感じられる一冊です。 苦労と書きましたが、粋人・池波氏との食事などは、なかなか勉強になることが多かったようで文章にも辛さは感じられません。 「鬼平犯科帳」「剣客商売」などの制作工程など、池波正太郎ファンならずとも手にとっていただきたい好著です。

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「アイスクリン強し」

畠中 恵・著 講談社・刊

時は明治、西洋菓子店を開こうとする元・旗本の御曹司と元・幕臣の警官たち「若者組」との文明開化ドタバタ青春ミステリーです。 軽妙お化けの「しゃばけ」シリーズで波に乗る著者が、明治初期のカルチャーショックをなにものともせずカラッと明るく描く「スイーツミステリー」 各章に「チヨコレイト」「シユウクリーム」など配しています。

「東天の獅子」

夢枕 獏・著 双葉社・刊

ご存知、講道館柔道の祖・嘉納治五郎の物語。 衰退した柔術を技の研鑽と人間育成で「柔道」と改め、新時代の武道として確立するまでの青春武道ロマン。 すでに「姿三四郎」などで有名ですが、そこは「獏流・講道館」格闘シーンがリアルに迫って来ます。 格闘技小説家としての氏の「独壇場」ですね。 全四巻完結しているのですが、私は一巻のみで後は検討中。 こういう本は一気に読みきらないと興奮が薄れますね。 ただ、単行本4冊はいささか高価です、図書館でリクエストしてもいつになるのか判りません。 文庫 化したら一気読みしましょうか。 興味のおありの方は単行本で一気読みして下さい。 著者も本屋さんも喜びます(笑) 偶然ですが「明治開花期」繋がりの二冊でした(またまた、笑)

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「剛爺コーナー」

逢坂 剛・著 講談社・刊

ミステリー、ハードボイルドの大御所・逢坂 剛の「日本推理作家協会」理事長時代に会報に書かれたエッセイをまとめたものです。 協会の舞台裏、作家の本音、各文学賞について、はたまた、ミステリー、ハードボイルド論など、酸いも甘いもかみ分けた長老の変幻自在の爆笑エッセイ。 「コージーコーナー」=心穏やかな、とはかなりかけ離れた・・・いや、そうでもないか? ミステリーファンには嬉しい一冊です。

「声」のスケッチブック

船山滋生・著 朝日新聞社・刊

朝日新聞・朝刊の読者投稿欄「声」の挿絵を集めた画文集です。 四季の風景や花たち、身近な出来事や歳時記。 鉛筆・墨・ペンを使って単色で描かれた(発表の場所が場所なので当然ですが)それは、見ていると色を感じさせます。 1997年から2006年までのものを収録してあります。 氏は現在も執筆掲載中です。

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「沙高榔樓綺譚」

浅田次郎・著 徳間文庫・刊

各界の名士が夜な夜な集まる、青山墓地に程近い高級高層マンションの最上階のホール。 砂上の楼閣から名づけられたその会は、女装のオーナーのもと、今夜も会員達から秘密が語られる。 その恐ろしい秘密に聴衆(会員)は席を立つことも忘れ聞き入ってしまう・・・ 浅田氏の職人芸か、会員たちの職業、刀剣鑑定士、医師、映画カメラマンなど、その部分だけとっても一級品の表現です。 そんな裏づけがあるからこその「奇妙=怖さ」なのです。 「浅田版・百物語」続編の「草原からの使者」も徳間文庫にて発売中です。

「弁護側の証人」

小泉喜美子・著 集英社文庫・刊

ヌードモデルの漣子、ひょんなことから財閥の御曹司と恋いに落ち、玉の輿に乗る。 しかし、幸せな新婚生活も長くは続かなかった。 義父である当主が何者かに殺害された、真犯人は誰か、弁護側の証人をめぐって法廷は紛糾する・・・  1978年の集英社文庫以来、長らく休刊していた、日本ミステリー史に燦然と輝く伝説の著者渾身のデビュー名作、今ここに復刊です。

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「ミミズクとオリーブ」

芦田すなお・著 東京創元文庫・刊

「安楽椅子探偵物」=アームチェア・デティクティブ と呼ばれるミステリーを二冊。 安楽椅子探偵とは椅子に座って話を聞き、事件現場には出向かず、関係者の話も聞かず、事件の概要を報告者から聞いただけで解決に導く探偵のことです。 海外では、「隅の老人」「ママはなんでも知っている」などが有名です。 国内では「退職刑事」辺りでしょうか。

直木賞作家・芦田すなおが、そんな流れに新たな探偵を登場させました。 八王子郊外に住む作家(私)のもとに持ち込まれる難題を、台所で自慢の料理を作りながら、聞こえてくる話だけで解決してしまう、奥さん探偵です。 出てくる料理も美味しそうですが、事件の料理の仕方も見事です。 好評で続刊の「嫁洗い池」も刊行。

「安楽椅子探偵 アーチー」 オランダ水牛の謎

松尾 由美・著 東京創元文庫・刊

これぞ正真正銘の「安楽椅子探偵」、だって主人公の探偵はアンティークな上海生まれの『椅子』なんです。 誕生日の買い物に出掛けた小学5年生の「衛」くんが見つけたものは、骨董屋の店先で「寝息」を立てている不思議な椅子だった。 衛にだけ話をする、老人の椅子「アーチー」と「衛」少年の心安らぐ交流と不思議な謎を描く連作短編集。 これがシリーズ第二弾、一作目はサブタイトル無しの「安楽椅子探偵アーチー」です。  同じ著者の「ハートブレイク・レストラン」(光文社文庫)も、レストランの片隅に座る「おばあちゃん」が事件を解決する不思議探偵もの。 おばあちゃんがユニークで可愛いのだが、これ以上は「ネタばれ」になるので、ここまで。

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「居酒屋 安旨の一品」

太田和彦・著 角川書店・刊

「B級グルメチック」な本を二冊紹介します。

始めは、居酒屋の達人・太田和彦氏の都内の居酒屋探訪記。 帯にも有るように、高級レストラン、高級寿司店、高級割烹なんてくそ食らえ、くたばれ ミシュラン!なのです。 路地裏、ガード下の酒肴の逸品を集めたこの本は、居酒屋大好きのぶんぶんのバイブルです(笑)

「ちょい足しクッキング」

テレビ朝日 「お願い!ランキング」・編 祥伝社・刊

人気深夜番組から生まれたお調子本。 昔からありましたよね、プリンに醤油をかけると「ウニ」の味とか・・・ それの現代?版。 「番組ADが体を張って全てを試食」というフレーズでネットや口コミで噂のちょい足し素材を試食して独自にランキング。 ちなみに、「雪見だいふく+明太子=クリームパスタ」とか、「カップヌードル+粒入りマスタード=ホットドッグ風」とか、なんと146もの恐ろしレシピが満載です。 私?どれも試してみる勇気はありません(笑)

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最後はやっぱり、コミックになりました。 

「東京マーブルチョコレート」 

谷川史子・著 講談社・刊

同名のオリジナルアニメ作品のキャラクターデザインを手がけたところから生み出されたコミック版。 アニメは二人の出会いを男の子と女の子の別々の視点で描いた二枚組のお話。 コミックは、その二人の出会うまでのそれぞれのお話です。 ちなみに私、アニメは見ておりません、キッパリ!(笑)

「おひとり様物語 1」

谷川史子・著 講談社・刊

同じ著者の最近作。 特定パートナー無し、遠距離恋愛、生活時間のすれ違い、など適齢期といわれる時期の揺れ動く女心を見事に描いたシリーズ物の一巻目です。 好評2巻も発売中。 ちなみに「おひとり様」に興味を引かれてお隣の「マーブルチョコ」も買ってきた訳です。 ブック〇〇で百円均一でしたので・・・でも、2巻目は定価(それでも古本価格)で買ってしまいそうなシリーズです(笑)

「星が原 あおまんじゅうの森」

岩岡ヒサエ・著 朝日新聞社・発行 朝日新聞出版・発売

星が原一丁目の雑木林、そこはちょっと不思議な空間です。 普通の人にはたどり着けないが心に悩みを持っているものには安らぎの世界。 死者と生者、喪失と再生、かなしさとやさしさが行き交うファンタジーコミック。 いよいよ発進です。 出てくる人たちは「人」の形をしているが「ヒト」ではありません。 それが言葉を話したり、感情を持ったりとゆったりとした不思議空間です。 でも、主人公は「人間」らしいのですが、「そのはざま」にいる人なのかも知れません。 物語は始まったばかりです・・・

最後のサイゴ、この本は読書中です。 半分くらいです。 でも、面白いと断言してしまいます。 「宮部みゆき」の3年ぶりの書き下ろし。 700ページもの大作です。 値段も1995円と高いのです。 主人公は多感な高校生、「心霊写真」の謎解き、ユニークな登場人物・・・とくれば、期待は裏切られません。 当分は「リクエスト不可作品」にします(笑)

いつもありがとうございます。

では、又♪  

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コメント

御無沙汰いたしております

今年も半年過ぎましたね、速いですよね
そちらは梅雨があけましたか?
北海道も今年は暑いです
そちらも梅雨があけたらあついのでしようね
ひな(愛犬)ちゃんも純毛をまとっているので
大変ですよね…笑い

ぶんぶんさんは本が好きなのですね
私はあまり好きでないので本の好きな方は
尊敬致します~

北海道もようやく夏花の季節になりました
おじさんも又少し忙しいかな~写真撮りが・・笑い

投稿: henna-ozsan♪ | 2010年7月 1日 (木) 15時00分

ぶんぶんさんこんにちわ。

すてきな本を紹介していただきありがとうございます。さっそく図書館に予約を入れました。『小暮写眞館』と『剛爺コーナー』です。『小暮写眞館』は104人待ちです。いつ借りられることやら・・・

私のぶんぶんさんに対するイメージからすると、『ちょい足しクッキング』を作って試食されてると思いました。本を読むだけで満足(?)されるとは意外です。

投稿: ヨネゴン | 2010年7月 1日 (木) 16時21分

 ぶんぶんさんこんばんは。

 池波正太郎の2冊是非読んで見たいと思います。池波正太郎は二人とも大好きで、「剣客商売」は全巻文庫でそろえました。

 その作品ができていく過程なんて興味深深です。

 休日の晴れが続いて、さんぽりんぐも快調ではありませんか?またのレポートをお待ちします。

投稿: しのさん | 2010年7月 1日 (木) 16時59分

OZISAN♪、こんばんは♪

北海道は「梅雨」が無いのですよね。
でも、今年は雨が多いみたいですね。
ご無沙汰はお互い様です。
たまに掲示板を拝見しております。
皆様、綺麗な花をお持ちになって、OZISAN♪の部屋は
正に「百花繚乱」ですね。

今日、「南天の花」を見かけました。
後ほど、お届けいたします。
いつもありがとうございます。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2010年7月 1日 (木) 23時27分

ヨネゴンさん、こんばんは♪

「小暮写眞館」なんとか読み終わりそうです。
「剛爺コーナー」例会に持って行きましょうか?

「ちょい足し~」は、ひょんな拍子で手に入ったもの
で、自分で買うほどのものではありません(笑)
「カップヌードルにプラス」は、そんな冒険ものでは
無いので、試してみる価値はあるかも~(笑)

いつもありがとうございます。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2010年7月 1日 (木) 23時34分

しのさん、こんばんは♪

池波本、例会にお持ちします。
紹介本より貸し出し本が多いと会長に叱られてしまい
そうですね(笑)

サンポリング、このところ曇り空でいつ雨が落ちて
くるかと心配で、出かけられません。
晴れ間が見えたらペダルを漕いで来ますので、また
見て下さいね。

いつもありがとうございます。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2010年7月 1日 (木) 23時40分

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