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2010年7月18日 (日)

読書の楽しみ♪ (コミックス編)

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暑中お見舞い申し上げます。 暑いですね、外は良い天気なのに暑すぎてサンポリングにも行けません(笑)

そこで、お気に入りのコミックスを最近読んだものを中心にご紹介したいと思います。

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「乙嫁語り」 ①②巻 森 薫

ビームコミックス エンターブレイン・発行

前に1巻をご紹介したと思いますが、最近2巻目が発行されました。 東ユーラシア大陸・コーカサス地方(ヨーロッパとアジアを結ぶカスピ海周辺地域)の19世紀の生活様式を含む12歳の花婿と20歳の花嫁の物語が、ますます充実してきました。

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洋服から建造物、料理や風習、とにかくじっくり描かれた絵を見るだけでも当時の様子が目の前に広がります。 いろいろな資料を当たっての作業かと思いますが、衣装や絨毯の模様の描き込みが「半端ない」です(笑)

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この2枚の絵は各巻の裏表紙から折込み部分に描かれたものですが、糸を紡いだり弓の練習をしたり、といった日常を切り取ったものです。

著者は前作「エマ」同社発行・全10巻で19世紀・イギリス・ビクトリア朝のメイドと御曹司の恋愛を描き、その生活様式の描写に定評のある作家です。 メイドの服の形やカーテンの模様に至るまで全てに「こだわる」その熱意は、シルクロードを舞台にした本作でも遺憾なく発揮されています。 是非、ご一読を!

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「娚の一生」 全3巻 西

フラワーコミックス 小学館・発行

こちらも、以前にご紹介済みの作品です。 全3巻揃って表紙を並べたら一枚絵になったので、改めてご紹介ということです。 30代女性キャリアウーマンで休暇中の「堂園つぐみ」は田舎の亡き祖母の家で50代の大学教授と同棲する破目になってしまう。 二人の間の心の揺れとすれ違い、周囲に起こるドタバタを得意の会話表現で描き、2010年度「このマンガがすごい!」のオンナ部門第6位、「このマンガを読め!」第5位受賞作です。 大人の恋の難しさと人を愛する心の葛藤を田舎の日常の中に描く恋愛ロマン、堂々の完結です。

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「ナルミ さん愛してる その他の短編」 山川 直人

ビームコミックス エンターブレイン・発行

一人暮らしのナルミさんと、ぬいぐるみのドミノ。 ふたつの心が出会うのは何気ない日常に溢れる、素敵な「なにか」・・・ 漫画会の吟遊詩人がありったけの温かさと切なさを込めた長編連作ロマン。 読み終えた後、心に広がる余韻がしばらく消えません。

「おやすみプンプン」 浅野いにお

ヤングサンデーコミックス 小学館・発行

なぜか主人公一家や親戚は「鳥」とも「おばけ」ともつかないデホルメされたキャラクター、その他の風景や登場人物はリアルな世界の物語。 家庭内に問題のある小学5年生のプンプンと転校して来た「愛子」ちゃんとの交流を中心に現代の小学校ライフを、ややシニカルに描いた異色作。 現在6巻まで刊行中、私は1巻を読み終えたばかりです(笑)

「文車(ふぐるま)館来訪記」 冬目 景

アフタヌーンKCDX 講談社・発行

これは古い作品です、2004年の初版で私が持っているのは2006年の6刷りです。 もう絶版かも知れません。 冬目 景、この人の描く女性に惹かれるものがあります。 どんなに明るく立ち振る舞っても心の奥の悲しさや苦しさが見え隠れする表情の女性が多いのです。 ストーリーの組み立てが、そういう女性を主人公にしているので、自然にキャラクターもそうなるのですが・・・ 本書は人間たちに忘れられた物たち、役目をまっとうした物たちが暮らす「物の怪」の町の物語。 たった一人の人間「ヨオ」が経営する写真館「文車写真館」を舞台に生き人形の「イアン」と「物の怪」たちの交流を描く総天然色漫画。 「イアン」の目(レンズ)を通して見る写真は、その物の「輝いていた時代」を映す。 今日もそんな思い出を撮りに「文車館」を訪れる人が・・・「私を撮っていただけますか」

次回は、「読書の楽しみ(装丁編)を予定しております、又のお付き合いをお願いいたします。

いつもありがとうございます。

では、又♪

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

さすがぶんぶんさん、本の紹介文がわかりやすく読んでみたくなりますね。

ぶんぶんさんが『乙嫁語り』を紹介されたのがよくわかります。
イラストや絵が得意で好きな人には、このコミックのよさがわかりますね。


先日、私の紹介コミックは、お母さんからブログに書いて欲しくないという電話があったので削除しました。

ご心配おかけして申し訳ありませんでした。気をつけなくちゃ!って思いました。

投稿: 本屋のオバさん | 2010年7月19日 (月) 17時08分

風に揺れる風鈴が涼しそうですね♪

最近コミックは読んでいないなぁ~(゚ー゚;
ぶんぶんさんの紹介で読んでみたくなりました
「娚の一生」のイラストが素敵ね♪
30代のキャリアウーマンの恋
日常の中の恋愛ロマンですか・・読んでみたいわ~

図書館では無理かな?
アマゾンで探してみよう(笑

大きな向日葵、元気パワーいっぱいですね♪

投稿: kei | 2010年7月19日 (月) 19時21分

オバさん、こんばんは♪

「乙姫語り」は、知的好奇心を刺激されます。
知らない国の知らない風習、ガイドブックで見たら
「へ~、そうなんだ~」で、終わってしまいますが
コミックというビジュアルとストーリーで、あたか
もその国に居るような錯覚に陥ります。
完璧主義者の「森 薫」嬢の構築したバーチャル・
シルクロード、一気に引き込まれます。
是非、体験して下さい。

これから船出する「新人さん」、雑誌の世界はそん
な甘いものではありません。
地元の方たちの応援まで振り切ってメジャーになん
かなれません。
元出版社の営業が言うのですから、本当です。
どんな形でも作品の紹介の労をとってくれた「支援
者」は大事なものです。
デビュー作=作家では無いのです。
第二作、三作と続けて、プロになるのです。
そこには、支援、批判、応援、感謝、が必要です。
地元の書店さんを「敵」に回してはプロと言えない
でしょう。
今をときめく「大作家」も、デビュー当時に地元の
書店さんでサイン会をやったことがありました。
その時、来てくれたファンはたった5人です。
書店さんのスタッフ、出版社の営業、編集がにわか
の「サクラ」になって、何とか一時間持たせました。
本当は2時間の予定でした(笑)
今では、予約券が200とも300枚とも言われる
作家さんです。
たった一冊、マンガ本を出したから「先生」とうそ
ぶく絵描きなど、大嫌いです。
作家→編集→営業→取次→書店→読者、という図式を理
解出来ない作家は「プロ」ではありません。
コミケなので「お茶を濁して」いれば良いのです。

オバさん、苦節何年か判りませんが一発屋で終わる
かも知れませんね。
地元贔屓もそこそこでよろしいかと・・・

出来たら、このブログその作家先生に見せたいもの
です。
いつもありがとうございます。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2010年7月19日 (月) 21時36分

keiさん、こんばんは♪

「娚の一生」50代の大学教授、これが「こてこて」
の関西人なんです(笑)
かたや、東京の「キャリアウーマン」その掛け合いも
なんとも言えんのですわ。
教授が「食えない」というか「いけ好かない」という
か、「大人気ない」というか・・・
でも、心の底には「大切に思っている」感情もあり、
素直に出せない屈折もあり、大人の純愛なのです。
キャリアウーマンも30代にしては失恋のトラウマ
を引きずって「初心」な奥手の女性ですし・・・

古本屋でも良いですから是非、手に取って見て下さい。
中年の恋のピュアな部分が感じ取れると思います。

いつもありがとうございます。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2010年7月19日 (月) 21時54分

ぶんぶんさんのコミック紹介で、ずいぶんと目を見開かされました。

 昔はよく、コミック読んでいたものの、近年は手にとることもないのですが、へえ、こんなにいいものがあるんだーとたくさん発見できました。

 ぶんぶんさんからたくさんコミックをお借りして、読んで、コミックとはいえ、「文学作品」と変わらないと実感しています。

 いっぱい刺激をいただいて、感謝、感謝です。

投稿: しいか | 2010年7月21日 (水) 00時51分

ぶんぶんさん、こんばんわ。

今回のコミックの紹介も楽しく読ませていただきました。特に『乙嫁語り』を読みたくなりました。また、私はヴィクトリア時代が好きでして、ちょっと紹介されていた『エマ』も絶対読もうと思っています。

猛暑なので、涼しい部屋で漫画を読むのは最高です。すてきな本を紹介いただき、ありがとうございました。

投稿: ヨネゴン | 2010年7月21日 (水) 21時49分

しいかさん、こんばんは♪

小さい頃からのマンガ好きが高じてこの歳までマンガ
から離れられません。
昔はマンガ=低俗というイメージでしたが、現在では
表現方法の一手段と認められているようです。

世界に通用する日本のマンガはドラマ性、表現力、
テクニック、一級品の位置にあるかと思います。
「子連れ狼」など全世界で愛読されています。
映画の手法と似ていますね。
最近は「映画」がマンガを原作にする傾向が強い
です。
音と動きを付けて「映画」でございは、賛否分かれ
るところでしょうね。

また、新たな発見の場になるような本をご紹介した
いと思います。
いつもありがとうございます。
では、又♪

に致します。

投稿: ぶんぶん | 2010年7月22日 (木) 00時08分

ヨネゴンさん、こんばんは♪

「エマ」は、最初はメイドさんを描きたくて始めた作品と著者自身が語っていますが、元教師の婦人の屋敷に勤め、読み書きを習い、眼鏡を購入してもらい、知識と知性を身に付けだした頃からぐんぐん面白くなって来ます。
御曹司のお屋敷に奉公すると身分違いの恋に悩み、メイド仲間との交流や御曹司の友達との世界観の違いなど、物語に幅が出てきます。
果たして恋の行く末は・・・
是非、ご一読下さい。

全巻と別巻の「シャーリー」、ガイドブックも持っていたのですが、なにせ狭い邸宅ですので(笑)メイド達を他所に奉公に出してしまったのです。
ブック〇フなのでお探しいただけたらご予算も少なく済むかと思います。

いつもありがとうございます。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2010年7月22日 (木) 00時26分

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