人形のまち岩槻・春風・まちかど雛めぐり♪
3月3日のひな祭りを前に、2月28日から「第6回・まちかど雛めぐり」がお隣の人形の町・岩槻で開催されています。 そこで春風に誘われて、いそいそと出かけてまいりました。
パンフレットの表側、3枚目の上段に「スタンプラリー」の文字が見えますでしょうか? はい、お察しのとうりラリーに参加です(笑)
パンフレットの中面は、町の名所とお雛様を飾ってあるお店や休憩所などが描かれたイラストマップになってます。
10時半すぎに、大宮始発の東武野田線に乗り込みました。 ものの10分で「岩槻駅」 に到着です。駅前には人形のからくり時計が11時の調べを奏でておりました。
東口駅前の風景です、ロータリー前には「人形の東玉」の建物が、流石に人形の町という印象です。 駅前の「ひなめぐり案内所」で、冒頭のパンフレットをいただいて、いざ!出発です。
と、その前に、駅前クレセントモール前でオープニングイベントが行われています。 先ずは、そちらへ・・・ 「お雛さまパレード」の出発式です。 地元の方々がお雛さまの装束で勢揃いです。
続々と集合して参ります、皆様お綺麗な方々ばかりでした。
はい、全員集合です。 会場前は沢山の人だかり、写真撮影の方もプロアマいろいろで、出遅れた私は撮影場所に一苦労しました。
お雛さまが揃った後に、これまた地元のご婦人方「岩槻め組」による「よさこい踊り」が元気良く披露されました。 「め組」は恵みと女組を掛けているのでしょうね。
この後、地元の名士の方々の祝辞が続くのですが、私は「雛めぐり」に出発です。 先ずは駅前「東玉・人形の博物館」からスタートです。 中は撮影禁止の為画像はありません、「雛人形今昔展」を開催中です。 通常は300円の入場料が会期中は100円で入場できます。 駅前通りを直進して通りに面したお雛様を横目で見ながら、「市宿通り」を右に折れて「郷土資料館」を目差します。
見事な屋根瓦の「わた忠」(陶雛のお店です)、お隣は「田中屋本店」(栗最中が名物の和菓子屋さんです)、八百屋さんの壁際に「岩槻藩高札場跡」を示す表札がありました。
「岩槻郷土資料館」に到着、入り口前が工事中で少し不便です。 江戸から昭和のお雛様が展示されていました。 職員さんの対応が丁寧で気持が良いです、写真撮り放題です(笑)
郷土資料館ですので、懐かしい品物も展示されています。 「唐箕」(とうみ)子供の頃に生家にありました。 米や麦を脱穀した後、皮やゴミを風で飛ばす農機具です。 氷で冷やす「冷蔵庫」です、もろ昭和ですね。 昔はみんなこのデザインの「足踏み式ミシン」、この曲線がアールヌーボーしてて素敵に思えませんか? お雛様そっちのけで昭和レトロに浸ってしまいました。
2階に上がって古いお雛様を見学、江戸時代の豪華な「御殿雛」です。 ちなみにこの建物、昭和初期には「警察署」だったとのこと。 どうりでドアとか手すりがレトロですよね、明智小五郎や金田一さんがひょいと顔を出しても不思議ではない雰囲気でした。
「八雲神社」です、ご神体の四神を展示中。 東の青竜(せいりゅう)=竜 南の朱雀(すざく)=鳳凰 西の白虎(びゃっこ)=虎 北の玄武(げんぶ)=亀 となります。 方位と共に季節も表し、それぞれ春夏秋冬を差しています。 また、人生を四季に例えて年齢の移り変わりの表す、青春、朱夏、白秋、玄冬の言葉でもあります。 ちなみに、会津「白虎隊」は有名ですが、若年層から老年層までを年齢で区切った「朱雀」「青竜」「玄武」の各隊があったそうです。
「芳林寺」です、太田道灌公が奉られており、銅像があります。山門からお堂まで長い参道が続いています。
芳林寺から街道に戻る途中の民家です、昔の造りを残した佇まいです。 駅前通りに戻り、北に行ったところの「手作り人形のマルイ」の前の壷に入ったお雛様、なんか暖かそうですね。
「裏小路」に入って直ぐ「遷喬館」があります。 岩槻藩士で儒学者の児玉南柯が創設した私塾。 その後に藩校として藩士の教育施設となる。 茅葺屋根が素敵な佇まいです。
表の庭と裏の庇部分、趣きがあります。 ここのお雛様も立派なものでした。
お向かいの「本町公民館」、「つるし飾り制作体験教室」(開催日に注意)と「匠の技」展が開かれていました。 「裏小路」を西に進みます、向かって右側が武家地、左が町屋と地元の方が教えてくれました。 同じくその方の教えですが、この通りの右側から城跡までの道は、以前は短い間隔で矩形に折れて車での通行が大変不便だったと聞きました。 城攻めに備えての道路造りだったのですね、直線的に道を作ると一気に攻め寄られてしまいます。 敵のパワーとスピードを殺していたのですね、近年学童が通る道の周囲に鍵型(クランク式)に曲がる道を見かけますが、それも同じ理屈なのでしょう。
雰囲気のある静かな「裏小路」を進み、「渋江小路」を左に曲がり、少し先蕎麦屋の手前を右に折れると「時の鐘」に着きます。 鐘は小高い土塁の上にありました。 岩槻城の鐘楼として、寛文年間に鋳造されるが、現存するものは享保年間に改造されたものとのこと。 今も午前・午後の6時(昔の明け六つ・暮れ六つ)に綺麗な鐘の音を町内に響かせています。
鐘撞き堂の下には桜の花が咲いていました、寒桜、十月桜でしょうか。 敷地内の小公園には見事な梅の大木もありました。 しばし、時を忘れてしまいました。
とは言っても、まだまだ先は長いので、梅の花に別れを告げて「久保宿通り」を右に折れ、岩槻城址に向かいます。 城址方向に折れる交差点に瓦屋根が素敵な「本丸公民館」が見えて来ました。
これから、「岩槻城址公園」「久伊豆神社」「大龍寺」「丹過長谷川家」などなど、と続くのですが今回も少々長くなってしまいました、今宵はこの辺で「前編」の終わりとしたいと思います。 次回、間を空けず「後半部」をご披露したいと思いますので、お待ち下さいます様お願い致します。
予告代わりの一枚をご覧いただいてお別れです。
では、又♪
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コメント
先日は、大変有難うございました。
地元岩槻をとても丁寧にご紹介いただき重ねて御礼申し上げます。
普段地元民は、当たり前をしてみている風景もぶんぶんさんの編集・取材でこんなにもステキになるということに驚いています。
雛めぐり実行委員会の皆さんにぶんぶんさんのブログご紹介します。
私たちにとって職人町のせいか商売っけがなく愛想が悪いといわれる町ですがこうみると自然が豊かでのんびりした町ですね。
実は6回目になる「雛めぐり」いまだ廻ってみてないのです。今年も教科書販売と重なり無理かも?知れませんが・・・頑張ります。
では、また・・。
投稿: 本屋のオバさん | 2009年3月 2日 (月) 13時01分
オバサン、こんばんは♪
その節はお世話になりました。
人形の街、城下町・岩槻、ついに初見参です。
娘の雛人形を買ってもらった時に行った記憶があるのですが・・・
その時は、お店に直行でしたので、街の様子も判りませんでした。
今回、お邪魔して改めてゆったりとした時間の流れる、良い街と感じました。
時代の風景を色濃く残す、城下町の風情を堪能して参りましたよ。
時間を作って、又、訪問してみたい街ですね。
有り難うございました、オジサンにもよろしくお伝え下さい。
では、又♪
投稿: ぶんぶん | 2009年3月 2日 (月) 22時24分