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2009年2月19日 (木)

ちょっと気になる本2冊♪

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先日、本を整理していて昔読んだ本を見つけました。 

「書店の近代」 -書店が輝いていた時代-平凡社新書 小田光雄・著

発行は2003年5月となっています。 江戸時代から戦前の昭和まで、25店の書店の風景と共にその魅力と変遷を近代文学史を含んで近代出版業界を活写する本と書店のドラマ。

目次から内容の一部を紹介いたします。

「江戸時代の書店」 「明治維新前後の書店」  「教科書と金港堂」 「近代書店としての丸善」 「『破戒』のなかの信州の書店」 「上海の内山書店」 「新宿・紀伊国屋書店」 「京都・西川誠光堂」  など、時代と書店、出版流通の流れを単に書店史、業界史としてではなく、その時代に生きた人々の生活までも描いています。

また、「書店の小僧としての田山花袋」 「尾崎紅葉、芥川龍之介と丸善」 「梶井基次郎と京都丸善」 「丸善の店員だった佐多稲子」 など、書店と文化人との関わり、その背景を知る事で又違った視点からの文学作品に出会えるかと思います。

この本の中で取り上げている「坊っちゃんの時代谷口ジロー・画 関川夏央・作 のコミック全5巻(現在は双葉社コミック文庫でも発売)は、私も読みましたが夏目漱石を中心とした明治の文学者たちの群像ドラマであり、近代小説の誕生と書店との関わりあいを描いています。 例えば、夏目漱石が発行されたばかりの島崎藤村の『破戒」を神保町の東京堂で買い求め、森鴎外が銀座の金港堂で平積みの坪内逍遥の「浮雲」購う(実際は二葉亭四迷)その四迷と、たまたまその場で出会う等、フィクションとは思いますが大いにありうる情景とウキウキします。

と、書店事情、出版事情、と文学者との関わりが時代と共に変わっていく様を生き生きとした文体で綴る本書は、本好き本屋さん好きに是非、手にとって欲しい一冊です。 「あとがき」で、機会があれば戦後編、海外編を書きたいと著者は言っているが、続編が出た形跡は無いのが残念です。

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もうひとつは、写真が沢山入った写真文庫。

「季節のかたち」 -四季を彩る美しい日本語- 写真・文 高橋健司 知恵の森文庫(光文社)

狐の嫁入り、別れ霜、天使の梯子・・・日本人は昔から、自然現象に美しい名前を付けて季節の微妙な変化を感じ分けて来ました。 また、「夕焼けは晴れ」「羊雲は雨」などの予兆は、日々の営みに欠かせないものでした。 忘れられつつある日本独特の季節と天気にまつわる言葉を、鮮やかなカラー写真と共に紹介する見ているだけでも楽しい一冊。 その言葉の表現を自在に使えれば、もっと豊かな世界が広がるのではと思わせてくれる好著です。

「さくいん」より、いくつか綺麗な表現を拾ってみます。

沫雪、芽ばり柳、花冷え、菜種梅雨、青嵐、卯の花腐し、鰯雲、茜雲、野分、菊日和、時雨、山茶花梅雨、雁渡し、釣瓶落とし、御神渡り、牡丹雪、風花、木洩れ日・・・

いかがですか、すべてお判りの方はかなりの日本語通、情緒溢れる方かと思われます。 俳句の歳時記等でご存知の方も多いのではと思います。 意味が判って現象も写真で理解できるこの本は、私にとって「目から鱗」の一冊でした。 「百聞は一見に如かず」の諺どうり綺麗な写真を見るだけでも季節を感じられます。 ご興味がございましたらご一読を・・・

今回は、本棚からのこぼれ話でした。 ブログ仲間の「しのさん」が、YA(ヤングアダルト)中心の書籍紹介のブログを立ち上げました。 その名も「しのさんの読書日記」、拙ブログの「フレンズ」の欄からも入れますので、是非とも訪問して応援のひと言をいただきたくこの場をお借りしてお願い致します。

このところの暖かさで一気に開花したミモザ(ギンヨウアカシヤ)の一枚でお別れを。

では、又♪

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

 ご紹介いただいた本2冊、どちらも読んでいませんが、2冊目の「季節のかたち」 -四季を彩る美しい日本語- 写真・文 高橋健司 知恵の森文庫(光文社)気になりますね。
 私にも読めない言葉が幾つもあります。悔しいです。読めるようにしたいですね。
沫雪=あわゆき(泡のように解けやすい雪、梨の1品種)、芽ばり柳=めばりやなぎ(早春、芽の萌え出ようとする柳)花冷え(桜の咲くころに寒さが戻って冷え込むこと)、菜種梅雨(菜の花が咲く頃に降り続き雨)、青嵐=しゅんらん=春のもや、春に吹嵐
までは辞書で調べましたが、後は続きませんでした。
、卯の花腐しうのはなくずし、鰯雲いわしぐも、茜雲あかねゆき、野分のわき、菊日和きくびより、時雨しぐれ、山茶花梅雨さざんかづゆ、雁渡しかりわたし、釣瓶落としつるべおとし、御神渡りおみわたり、牡丹雪ぼたんゆき、風花かざはな、木洩れ日こもれび・
でしょうか?よめても説明できないものがたくさんあります。
 しらべてみようと思います。

投稿: しのさん | 2009年2月20日 (金) 23時04分

 ミモザの花、見事ですね。その風景を捉えるブンブンさんの視覚と言うか視点が素晴らしいと思います。
 私は仕事に追われて、理科の時間にしか自然に目を向けることがありません。
 義務的なことを離れてのんびりみてみたいですね。

投稿: しのさん | 2009年2月20日 (金) 23時37分

しのさん、こんにちは♪

季節の言葉を調べてくれたのですね、有り難うございます。
卯の花腐し(うのはなくたし)と読みます。

五月から六月上旬に一時的に現れる長雨のこと、だそうです。
卯の花の盛りのこの頃、そぼ降る雨が花を腐らせてしまいそうな思いから生まれた言葉とか・・・
この雨が、梅雨の走りなることがあります。

茜雲(あかねぐも)ですね。朝焼け夕焼けに染まった茜色の雲のことです。
巻雲や巻積雲、高積雲は雲全体が赤く染まって綺麗な夕焼け空を演出します。

この本は、2004年の発行ですからまだ絶版にはなって無いと思います、是非ご覧になって下さい。

ミモザ・・・
通勤途中の街路樹です、この後一気に咲き出して今は満開です。
いつもありがとうございます。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2009年2月21日 (土) 13時15分

ぶんぶんさん こんばんは

久しぶりに訪れたぶんぶんさんのお部屋は
桜のテンプレート♪すっかり春に模様替えですね
遅ればせながら
50,000アクセスおめでとうございます(b^-゚)♪
ブログを通じて、たくさんのお友達もできましたね
「豚の木登り」でお仲間の似顔絵拝見^^
自画像もなかなか~似てますよ~(笑

関西も、このところの暖かさでミモザの花が
真っ盛りです。。黄色のお花って元気色ですねnotes

「季節のかたち」-四季を彩る美しい日本語-
知っていても、普段は使わない言葉もたくさんありますね(^^;

>その言葉の表現を自在に使えれば、もっと豊かな世界が広がるのではと思わせてくれる好著です

そう~♪自分が感じた表現を素敵な言葉で綴れたら・・憧れです
是非、手にとって見てみたくなりました(*∩∩*)


投稿: kei | 2009年2月21日 (土) 20時24分

ダンナが「ぶんぶんさんいつもと芸風がかわりましたね。」と言っていました。

引き出しが広いからですよね。
前回の『すごい本屋!』読みました。頑張ろうという気になりました。負けていられないですね。

書店関係の本真面目に読みます。このところ新書系は、読んでませんでした。
いつもご紹介有難うございます。
小書店では、扱っていない本もありますので取り寄せします。

投稿: 本屋のオバさん | 2009年2月22日 (日) 15時16分

 〈本は買わない主義〉なので、ご紹介の2冊、両方とも興味を持ったものの、いつもの図書館での蔵書検索したら、両方ともなし。

 講談社刊の『風と光と雲の言葉』小田光雄著が、内容をみたら、『季節のかたち』と全く同じっぽく、あの「沫雪・・・」以下のすべての言葉が出ている。

 なので、それをリクエストしました。

 どちらかというと『書店の近代』のが読みたかったのですが、図書館にはないようで、アマゾンで探したら、中古品が1円で出ていました。
買いたいけど、送料のが高くつきます。

 今度図書館に行ったら、手書きのリクエストで出してきます。(ネットに網羅されてない場合があるので)

 いつも、ネットでリクエストしているのですが、『すごい本屋!』はまだまだ来なくて、『告白』はなんと、8月割り当て予定ですって!
昨年11月に予約したのに。

 他にも半年以上待っているものもあり、「気の長い」私です。
きっと、しのさんなら、待っていられないでしょうね。

 でも、他にも読む本がいっぱいあるので、さして困らず。
気長に探します。

投稿: しいか | 2009年2月22日 (日) 17時04分

keiさん、こんばんは♪

お久しぶりでした、PCの「快気祝い」ですね(笑)
50000アクセスのお祝いのお言葉、有難うございます。
日々のあれこれをご報告している拙ブログですが、こんなにもカウントが増えるとは、有難いことと感謝しております。
これからも、気軽においでいただきます様お願い致します。

ほんと、関東地区もめっきり春めいて来ました。
それに伴い、私の「花粉症」もきつくなっていますが・・・
ミモザが見事に満開です、今年は「桜」の開花も早いそうです。

ブログの更新を楽しみにしております、では又♪


投稿: ぶんぶん | 2009年2月22日 (日) 17時12分

オバさん、こんばんは♪

芸風が・・・
本人はさほど意識してはいないのですが、普段の紀行文もどきとは若干違うかも知れませんね。
でも、地域の紹介も映画の紹介も本の紹介も、みんな趣味のうちと括ってしまってます。
INとOUTの紹介を交互に報告できればと考えてはいるのですが、なかなか難しいですね(笑)

「書店の近代」業界の人からすれば子供だましかも知れませんが、書店発生の息吹きというか情熱が感じられる一冊でした。
本好きの本の紹介は多々ありますが、本屋好きの本を出来るだけ紹介したいな~と考えています。
だって、本屋好きの人は思い入れのある本がきっとあるはずです。
そして、こんな本屋さんがあるから(あったから)素晴らしい本に出合えたんだ、という認識に経ち返っていただけたら、どんなに嬉しい事かと思います。
また、気になる本が見つかりましたら、ご報告いたします。

いつも有難うございます。
本屋のオジサンもお立ち寄り有難うございます。
今後ともご指導、ご鞭撻の程をよろしくお願い致します。
では、又♪

投稿: ぶんぶん | 2009年2月22日 (日) 17時41分

しいかさん、こんばんは♪

講談社刊の『風と光と雲の言葉』を再構成して文庫化したものとまえがきにあります。
ですから、ほぼ同じかと思います。(若干写真が違うくらいです)
『書店の近代』は平凡社新書ですから図書館も置いてないでしょうね。
それでなくても、新書棚の選書は発行点数からして頭が痛いことと思います。
アマゾンで「1円」だったら取りに行きたいですね(笑)
でも、交通費で行って来いになってしまうか・・・

図書館・・・
新作・準新作はキツイですね。
「のぼうの城」昨年9月にリクエストして未だに来ない。
これだけ待ったら「古本屋」で買った方が良いかも(本屋のオバさん、ごめんね!ほんとは、新刊書店で買うべきてしたね)

いつも、ストック本を置いておきたい「しのさん派」のぶんぶんとしては購入予算の倍の量を買える「古本屋さん」贔屓なのです。
出版業界に身を置いたものとして、後ろめたいのですが読書量の魅力には抗し切れず、困ったものです。

『書店の近代』巡りあえたら宜しいですね。
では、又♪


投稿: ぶんぶん | 2009年2月22日 (日) 18時14分

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