2007 ぶんぶんの傾向と対策♪
いよいよ、オーラスです! そこで今年読んだ本、今年も読んだ本を思い起こして一年を締めくくろうと思います。 ここでご紹介する本は「今年読んだ本たち」の一部ですが、ぶんぶんの人格形成に多大な影響を与えていると思います。 「こんな本読んでんだ~」と身近に感じていただけるか、「ちょっとね~」と距離を置かれてしまうかは一種の賭けなんですが、それもこれも、ひっくるめての「ぶんぶん」とご理解いただけたらと・・・
最初は、今年から始めたブログに「いたずら書き」を載せてしまう暴挙に対して、少しお勉強しようと水彩画の描き方の本を開きました。
「佐伯泰英」文庫書き下ろし作品で100冊突破! しかも、たった8年半の年月で。 今年は代表作の一つがNHKの連続ドラマで放送される等、時代小説超売れっ子作家です。 ちなみにぶんぶんは全冊読破済み(笑) おすすめは「居眠り磐音江戸双紙シリーズ」かな?
次はこちらも時代小説の諸田玲子さんの作品、この方も時代考証などしっかり調べて情緒豊かな作品に仕立てています。
隣は、日本推理協会の面々が「我らの両さん」に自らのキャラを絡めて作品にしたトリビュート作品集。
続いて、もうかなりのお付き合い夢枕獏氏の「陰陽師シリーズ」 テレビ・映画にもなりましたが、安倍清明と源博雅の掛け合いはやはり文章が一番かと思います。
次はジャケットに惹かれて思わず買ってしまった森見登美彦氏の「夜は短し歩けよ乙女」 若い方を中心にベストセラーになっているとか・・・ 古風な文体とファンタスティックな現象が奇妙にマッチする独自な世界を構築、京都を舞台にした青春純愛小説?
「自転車の本」です、往復20キロ以上の距離を自転車通勤している某テレビ会社のディレクターが書いた「自転車が好きで好きでたまらない人の本」、楽しみ方から社会への提言など日本の自転車事情がわかる本です。
続いて文庫部門、前出の佐伯作品、 こちらもテレビ化された北川亜以子氏の「慶次郎縁側日記」この人のもう一つのシリーズ、「木戸番小屋シリーズ」もなかなか泣かせてくれますよ。 同じく女流の藤原緋沙子氏の「橋廻り同心シリーズ」この方も文庫書き下ろしのシリーズが多い方です。 またまた、女流時代小説家「宇江佐真理」氏の作品より、ほんとはこの人のシリーズ物「髪結い伊三次・捕物余話」シリーズがお気に入りなのですが、生憎、手元に無かったので・・・ 最近「ウエザ・リポート」なるエッセイ集も出版、ウイットに富んだ方らしいですね。
次は、現代物を二つ。 乃南アサの「交番シリーズ」、といってもまだ二冊しか出てませんが。 この人の別シリーズ「女刑事音道貴子」のシリーズもお奨め。 最後が「佐藤多佳子」薦められて読んだ「黄色い目の魚」以後離れられなくなってしまいました。 今年は「一瞬の風になれ」がブレイクし、掲載の作品も映画化されました。
続いて「コミック部門」 前職の影響と子供の時からの趣味の継続からこの部門の本が比較的多いと思います。
先ずは、井上雄彦の二大シリーズ。 片や宮本武蔵、もう一方は「スラムダンク」と同じバスケット。ただし、障害者の車椅子バスケの世界を描いています。両方とも心の動きが丁寧に画面に表現されていて、思わず「はっ」とする場面もしばしばです。「リアル」は年一冊の刊行ペースなので続きが待ち遠しいというジレンマもある作品です。
愛らしい猫が主人公の「チーズ・スイートホーム」。 この方は他にも作品がありますが、猫の作品が多い(猫しか描いてないかも)、なかでもチーズが最高です。
お隣、「皇国の守護者」 同名小説の漫画化。サーベルタイガーを調教して軍隊に編入という、およそ考えられない設定の下、明治・大正の雰囲気かと思えば、近未来の世界観も感じさせる不思議なシミュレーションコミック。
続いて、ビクトリア朝英国を舞台にメイドと貴族の恋の行方を描く一大抒情詩「エマ」 綿密に調査された時代背景が見事です。
最後が「PLUTO」、ご存知、手塚治虫の鉄腕アトムの作品「地上最大のロボット」の新解釈版。 「モンスター」「20世紀少年」等の独自世界観を持つ「浦沢直樹」が各ロボットの心の襞まで描き切るような演出に感心させられます。当然アトムもウランちゃんも出てきますよ。
だんだん、趣味の世界になってきた感がしますが・・・
「ガンダム」のテレビシリーズをキャラ設定者の「安彦良和」氏がオリジナルでコミック化。あの当時語られなかったエピソード等も盛り込んで、初期ガンダム世代には涙物のシリーズです。 隣はドンパチ重視のガンアクション物。日本人商社員が現地でリストラ、何の因果か闇の運び屋の組織に加わる事に・・・ とにかく銃器の描き方が半端じゃない、地面で跳ねる薬莢の音が聞こえてくるみたいです。
時代モノ2点、「さらい屋五葉」金持ちから身代金をせしめる稼業の仲間の事情を新たに参入した浪人の目から描く「オノ・ナツメ」のニューウェーブ・ちょんまげ物。この人の作品は現代物も注目です。 お隣は、いわずと知れた池波正太郎原作の物を「さいとう・たかお」が大胆に解釈し劇画化した「鬼平犯科帳」 72巻と長丁場になってます。
少年物をふたつ、「名探偵コナン」と「鋼の錬金術師」 還暦も間近というのに・・・ 謎解きが好きなんでしょうね。 理由になっていませんか?・・・
「太田垣晴子」この人のルポはどんな職業の人にも優しい視線を投げかけていて、しかもほわっとした画に仕立てているところが好きです。
「とりぱん」もう、4巻目になってしまいました。自然観察、スローライフ、著者が田舎で癒されるのを見て、自分も癒されてるのを発見します。
「シートン」そうです、動物記のシートンです。動物記を書く前の青年期のシートンをこの作家の独壇場である克明な描写で自然豊かに謳いあげて、3巻まで出ています。
「冬目景」この女流も独特なタッチと世界観で引きつけられ、ついついお付き合いを。刊行ペースが遅いのが難点かな?
最後です、山下知美のシリーズを二つ。二つとも奥深い心理描写でぐいぐい作品世界に誘います。 この人は「天才柳沢教授~」の頃から「心理描写がうまいなあ」と思っていましたが、最近は作品自体に独自観を踏まえた描写が多くなって山下ワールドといった感がします。長く続いて欲しいシリーズのひとつです。
以上、ダラダラと書いてきましたが、そろそろお開きです。 今年一年大変お世話になりました。 来年もよろしくお願いいたします。 皆様にとって良いお正月でありますように。
有難うございました、では又、来年♪
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