2019年8月 2日 (金)

7月の読書記録

「奥祐筆シリーズ」と「ぼろ鳶」シリーズ」に集中した月でした。

 

7月の読書メーター
読んだ本の数:20
読んだページ数:7230
ナイス数:2632

夜哭烏 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)夜哭烏 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
【図書館】シリーズ第2弾! ますます快調のぼろ鳶、今回は人質を取って消火作業を妨害する放火犯、その正体は・・・息もつかせぬアクションにアクションといった物語。 なぜこんな事をするのか、一体誰が、窮地に立たされる八咫烏、なんとか食い止める火喰鳥、男の友情が、意地がぶつかり合う。 相変わらず、しっかり者の深雪さん、田沼さまの覚えも目出度い、身体を大事にこれからもガンバって! 止まらないな、次に行きましょう。
読了日:07月01日 著者:今村翔吾
国禁 (講談社文庫 う 57-2 奥右筆秘帳)国禁 (講談社文庫 う 57-2 奥右筆秘帳)感想
【図書館】ますます面白くなる第2弾! 併右衛門は津軽藩のある文書に疑問を抱く、それは取りを直さず国家の秘密に関わる事だった。 どうも、藪を突いて蛇を出す癖があるようです、そうでなければシリーズが続かないと思うが(笑) 二作になり登場人物も増えて来た、特に前作から出ていたが覚蟬が朝廷の密使と判り、チョコチョコと出ていたことに納得。 ますます熾烈を極める治済との戦い、伊賀者、御庭番と三つ巴の戦い、ますます眼が離せない。 瑞希の危機を救うため奔走する衛悟、その熱さに胸が熱くなる、早く一緒に成れればいいのに・・・
読了日:07月03日 著者:上田 秀人
縁談つぶし―兄妹十手江戸つづり (ハルキ文庫 あ 21-2 時代小説文庫)縁談つぶし―兄妹十手江戸つづり (ハルキ文庫 あ 21-2 時代小説文庫)感想
【図書館】「兄妹十手江戸つづり」第2弾! 何となくスケール・ダウンしている感じがする。 捕物の面白さも、兄弟のやり取りにも、疲れが出ている。 工夫が感じられない、ただ兄弟の仲を淡々と描いている感じ。 隠密廻りのしんどさが出ていない、兄弟の機微と言うか、そう言ったものが感じられない。 どうも、この作家は1作目の良さを、どっかに忘れてしまった様だ。 あと、1巻再構築の妙があるのか・・・
読了日:07月03日 著者:芦川 淳一
猫目の賊 兄妹十手江戸つづり (ハルキ文庫 あ 21-3 時代小説文庫)猫目の賊 兄妹十手江戸つづり (ハルキ文庫 あ 21-3 時代小説文庫)感想
【図書館】最終巻(?)らしい、最後に来て持ち直した様です。 今回は、前2作と違い長編でした、この作家は長編の方が力量を発揮する作家かと思います。 二人の縁談も仇である弁五郎との決着もついた、ちょっと結果を急ぎ過ぎた感もあるが、まぁ良しとしよう。 兄弟の駆け引きとか、もっと見たいと思うがここら辺が限度だろう。 隠密同心の歓び哀しみを描いて良作品かと思います。 ますますの精進を願います。
読了日:07月04日 著者:芦川 淳一
九紋龍 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)九紋龍 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
【図書館】シリーズ、3作目。 又、凄い火消しが現れた、その名も、に組の頭「九紋龍」ご存知の通り「水滸伝」の登場人物になぞられた男前である。 この男、やる事成す事、荒っぽい、野次馬をひねり潰す等、むちゃくゃである。 それも、話が進むと哀しい裏話がある事に気が付く。 火付けをし、強盗を働く「千羽一家」の台頭、お国表の藩主の親戚・御連枝様・戸沢正親の命令で緊縮財政を押し付けられる、八方塞がりの火喰鳥・源吾、さあどうする。 ますます脂の乗った物語は縦横無尽の面白さ、当分楽しめそうです。
読了日:07月05日 著者:今村翔吾
侵蝕<奥右筆秘帳> (講談社文庫)侵蝕<奥右筆秘帳> (講談社文庫)感想
【図書館】奥祐筆シリーズ、3作目。 今度は「薩摩藩」が絡んで来た、大奥に女人の刺客が・・・書き物を読んでいた併右衛門は奥女中お抱えの知らせに、何か感じるものがあった。 一方、抜け荷の疑いを探し出したと薩摩は併右衛門暗殺に示現流の使い手を放つ。 治定と家斉の争いは益々熾烈を極める、示現流の刺客に大奥・別式女を絡めて三つ巴の暗闘に。 ますます深みを増す奥祐筆シリーズ、衛悟の婿入りは二転三転して儘ならず、果たしてどうなるのか胸が焼けます。 まだまだ先は永い、この関係を楽しむことにしよう。
読了日:07月06日 著者:上田 秀人
継承 奥右筆秘帳 (講談社文庫)継承 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズも4巻になった、今回は家康の書き付けの真贋を見極める為、駿府に旅するはめに至った併右衛門と陰で護衛する衛悟の活躍を描く。 免許皆伝になった衛悟、人を斬る事の何たるかを徐々に考え始める。 一方、併右衛門は相変わらず身勝手、瑞紀の意見が的を得ていると思うが女子に権限が無い。 敵の数も徐々に増えて衛悟の手も足りなくなりそう、どうなる奥祐筆。 まだまだ先は長そうだ・・・
読了日:07月08日 著者:上田 秀人
鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
【図書館】第4弾は京都が舞台、奇怪な火付け困った平蔵は源吾に助けを求める。 急遽駆けつけた源吾に星十郎、武蔵は精力的に活動するが、どうも京都では勝手が違う。 今回も凄い漢が出て来る、蟒蛇(うわばみ)の弾馬=野条弾馬である。 棲ざましい気風と怪力、源吾と早速意気投合してしまう。 もう一人が長谷川銕三郎(平蔵の息子、のちの鬼平)こちらも凄い、理屈も何もない、向かう所突っかかっていく。 そして、今回哀しい事が起こる、しかし、その男意気が何とも泣かせる。 後に残った銀煙管で煙草を吸えば想い出と共に・・・
読了日:07月10日 著者:今村翔吾
菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)菩薩花 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
【図書館】シリーズ第5弾、今回も醜悪な大悪が現れる。 火付番付の影に隠れて、善良な顔の下に醜い野望を潜ませる菩薩とは。 薄々感ずいていた源吾だがここまでとは、手柄を奪う与市、番付の読売書きの行方不明、次から次へと事件が起こる。 どうにかこうにか解決して、銕太郎も平蔵に襲名、やっとひと安心。 待望の赤子も授かり万々歳の源吾一家に、また一波乱ありそうな気配が・・・
読了日:07月11日 著者:今村翔吾
簒奪 奥右筆秘帳 (講談社文庫)簒奪 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズ第5弾、ともなると内容に一工夫が必要と衛悟の婿入り話と三つ巴の将軍獲得にストーリーを噛ませてきた。 家斉と治定、水戸家と尾張まで巻き込んでの丁々発止の死闘が続く。 中でも、治定の雇忍び・冥府防人(望月小弥太)の忍び術が群を抜いている。 今回は冥府防人の攻防戦の巻と言えよう。 婿入り話はいつの間にか剣術の試合に転嫁されうやむやに。 次回は瑞紀の縁談話とか何回同じネタをやれば気が済むのか・・・すこし、中だるみ感が出て来た今回である。
読了日:07月12日 著者:上田 秀人
秘闘 奥右筆秘帳 (講談社文庫)秘闘 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズも、もう6弾! ますます混迷の様相を示してきた。 併右衛門も本腰を入れて戦う決意を、そんな中、衛悟が不覚を取って傷を負う。 家基の急死事件の裏側に周到に張り巡らされた陰謀とは、それに気が付いた奥祐筆に死の魔の手が・・・三つ巴の戦いは風雲急を告げる、どうなる衛悟、どうする併右衛門。 しかし、グイグイ引き寄せられる筆致だ、その辣腕は依然衰えず、上田秀人凄い作家だと思う。 最終巻まで一気読みだ!
読了日:07月14日 著者:上田 秀人
旅は道づれ きりきり舞い旅は道づれ きりきり舞い感想
【図書館】シリーズ第3弾と言う事で、遂に旅に出たかと思ったら違っていた。 道中は最後の2編だけで通常のドタバタ喜劇でした。 こういうアットホーム物は好きでは無い、ウィットの中にシュールがある、そんな諸田氏の作品が好きなのに・・・次郎長の子孫なんだから、スカッとした時代物を読んてみたい。 こんなドタバタならもう読まないと思う、2作で終わっても良かったのでは。 多少、一九の生き方など研究したところもあるが、全編道中話で良かったのでは無いかと思った。 舞の考え方が変わって来たちょっと違う。
読了日:07月16日 著者:諸田 玲子
狐花火 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)狐花火 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
【図書館】シリーズ、一巻飛ばしてしまい、大丈夫かと思ったらまずまずでした。 図書館待ちだからしょうがないよね。 今回は、2年前に死んだとされている秀助の火付けの手口とそっくりな火付けが起こる。 果たして秀助は生きているのか・・・一方、火消番付に載った著名人が喧嘩の上叩きのめされる事件が勃発する。 あっちやこっちでの騒ぎに源吾は大わらわ。 吉原騒ぎの余韻を感じつつ、また大きくなって源吾らが活躍するエンターティンメント。 次への期待も持たせつつ絶好調である。 次巻が待ち通しい一巻です。
読了日:07月17日 著者:今村翔吾
隠密 奥右筆秘帳 (講談社文庫)隠密 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
【図書館】もう、どれが敵なのか判らなくなって来た、三つ巴の闘争も激化してきた。 「ぼろ鳶シリーズ」並行して読んでるんだが時代が一緒らしい、紛らわしくって困る(笑) 家基の死の謎は併右衛門の活躍で何とか隠ぺいしたが、今度は家斉の暗殺未遂事件の真相を松平定信より依頼される。 そんな時、併右衛門の娘・瑞紀が縁談を断った旗本に誘拐されてしまう。 助けに向かう併右衛門と衛悟、果たして瑞紀の運命は・・・お互いの利害が一致するかどうかで敵味方になるのでコロコロ変わる。 究極の敵は一橋冶済だろうな。
読了日:07月18日 著者:上田 秀人
刃傷 奥右筆秘帳 (講談社文庫)刃傷 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
【図書館】ついに、八巻目に突入! 今回は計略により殿中での刃傷沙汰に巻き込まれる併右衛門の危機を描く。 それぞれが陰謀術数を巡らし、奥祐筆抹殺を企むが意外な技が・・・果たして、無事危難を乗り切れるだろうか。 ここに来て瑞紀が衛悟に心を寄せる場面が多くなった、本格的に「婿取り」の併右衛門の気持ちが固まった様だ。 失敗した伊賀者は、あの手この手で生き残りを考え、またまたひと波乱ありそう。 松平定信もしつこいし、一橋治済もまだ野望を捨ててないし・・・泥沼状態だな。
読了日:07月19日 著者:上田 秀人
召抱<奥右筆秘帳> (講談社文庫)召抱<奥右筆秘帳> (講談社文庫)感想
【図書館】遂に、シリーズ9巻にして三つ巴の一角が崩れる。 そんなに力が無い(落ち目)のに無理をし過ぎの感があったあの御仁も遂に退場か・・・ちょっと、ストーリーをかき混ぜて退場という悲劇。 召抱なんてこの時代にもうできる訳ない、それでもテーマに立花家の婿取りをクローズアップしたいためだろうな。 だいたいタイトルとテーマが大筋と関係ない噺が多い。 タイトルで中身を判らない様にしているんかも。 この話、どこまで行けば決着なのでしょう、終わりが楽しみになって来た。 衛悟の婿入りで大団円か・・・
読了日:07月22日 著者:上田 秀人
墨痕 奥右筆秘帳 (講談社文庫)墨痕 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズも終盤になって来た、登場人物も整理されてきた。 松平定信は前巻でお役御免と思われたが、執念深く家斉暗殺を狙う、東寺の法務亮深の弟子・深園の企みにまんまと嵌まった定信、遂に退場の身に。 同じく覚蝉も、良い様に使われて命を落とす。考えたら覚蝉は狂言回しで大した事をしていない、当初は影の黒幕になるかもしれないと考えていたのだが、あっけないお最後。伊賀の影も無くなり、話は一橋治定と冥府防人、絹兄妹の対決を残すのみ。奥祐筆の筆はどこまで追求できるのか、衛悟・瑞紀の将来は・・・あと2巻心して待とう。
読了日:07月24日 著者:上田 秀人
昨日がなければ明日もない昨日がなければ明日もない感想
【図書館】シリーズも、もう5作目。 杉村三郎の探偵業も板に付いて来た感じ。 今回、表れる「女性」は、棲ざましく強烈な個性を持っている。 三郎との比較が物語を支えているといっても良いかと思う。 どちらも一件落着と思わして実は・・・と言う種明かしが後々まで心に残る。 宮部は一筋縄ではいかないという所です。しかし、一作目は、どうしょうも無い女性が描かれる、こんな依存体質の人っているのかな? 野郎も野郎だ、金の力で何でも出来ると思い込んでいる輩は怖い。これも「いやミス」の一つに数えられるんだろうな、やれやれ・・・
読了日:07月26日 著者:宮部 みゆき
天下 奥右筆秘帳 (講談社文庫)天下 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
【図書館】遂に最終局面に、伊賀忍群との争いは何となく手締めになる所が、二人の訳ありが衛悟と瑞紀を襲う、怒り心頭の併右衛門は伊賀者をぐうの音が出ないほど押さえつける。 一方、家斉暗殺は島津の手で「捨てかまり」が使われることに、どんな手法なのか・・・陰謀渦巻く大奥に思惑が乱れ飛ぶ、果たして徳川にとって得策があるのか、併右衛門と衛悟に妙策の手立てはあるのか。 徳川双六、そろそろ上りが見えて来た感じ、どういう決着を付けるか、上田秀人、見物である。 締めくくりに興味深々です。
読了日:07月27日 著者:上田 秀人
決戦 奥右筆秘帳 (講談社文庫)決戦 奥右筆秘帳 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズ最終巻、読み終わりました。 しばし、余韻を感じて動けませんでした。 やっぱり小説と言う物は結末有きですね、佐伯某氏のようにダラダラ長引かせれば良いと言う物ではありません。 決定版を出したり金儲けとしか思えない。 ともかく、冥府防人(望月小弥太)との戦いに勝利した衛悟だが、まだまだ先は永い。 瑞紀との生活も観てみたいと思う、併右衛門の孫可愛がる有様も・・・ 防人の死因は納得が行かないが、まあ、鬼のように強い防人だから仕方がないか。 絹も赤ん坊を大事にね。 上田先生、お疲れ様でした。
読了日:07月29日 著者:上田 秀人

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2019年7月 4日 (木)

6月の読書記録

6月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:6366
ナイス数:2182

ドンナ ビアンカドンナ ビアンカ感想
【図書館】魚住久江シリーズ、第2弾! 今度は長編だ、誘拐事件に絡む男と女、例によって恋愛模様に。 短編より濃密に世界を描けると期待したが肩透かし、大味で大して面白くなかった。 もっと、ドロドロ描けるだろう、あっさり過ぎてガッカリ。 警察にも恋愛にもどっちつかず、誉田哲也らしさが無く、残念な一冊。 もっと、魚住目線の捜査が見たい、金本が別居しているのも唐突過ぎて幻滅、後足しのストーリー展開に他ならない、都合が良すぎる。 魚住は短編の方が良いのかな。
読了日:06月02日 著者:誉田 哲也
ヒトリシズカ (双葉文庫)ヒトリシズカ (双葉文庫)感想
【図書館】一人の女性の静かなる怒り、そこに至るまでの壮絶な生き方、なにがそこまで彼女を変えたのか。 誉田哲也のフィクション・ノベルの最高峰。 上手いですね~時系列に起こる殺人の裏にチラホラ浮かび上がる女の影、手に届きそうでするりと抜ける。 個々の刑事が突き詰めた結果、最終的に突き当たる哀しい現実。 伊東静加、怪盗の様に現れて怪盗の様に消えた、現代の二十面相の様に・・・こういう、連作短編好きです。 
読了日:06月05日 著者:誉田 哲也
ケモノの城 (双葉文庫)ケモノの城 (双葉文庫)感想
【図書館】凄まじい、一冊でした。 スプラッター小説に興味ない方は読まない方が良い。 リアルでグロ、読み終わって、読まない方が良かったと思う。 しかも、参考にしてる実録事件があるのだだから、小説は少なからず結論を出すべきだと思う。 全体的にモヤモヤ感が残る、お話なのだから起承転結を心掛けて欲しかった。 どこまでが真実で、どこまでが虚構なのか、文章表現からも判りづらい。 残虐シーンだけ描きたかったのかな・・・誉田作品だけに、その辺は定評がある。 でもなぁ~小説じゃないよ。
読了日:06月06日 著者:誉田 哲也
センセイの鞄 1 (アクションコミックス)センセイの鞄 1 (アクションコミックス)感想
【再々読】何回、読んでも良いなぁ。 センセイとツキコさんの距離感と年齢からくる違和感。 こんな、酒飲みの付き合いって、良いよなぁ。 川上弘美の原作も読んだけど、谷口ジローの世界だよな。 店の佇まいとか、酒席の感じとか、原作では書き表していない雰囲気が良いよね。 今日は、センセイとツキコさんと一緒に居酒屋に来たつもりで、冷奴で一杯やろう。 雰囲気だけ、酒は以前に止めました。
読了日:06月06日 著者:川上 弘美
センセイの鞄 2 (アクションコミックス)センセイの鞄 2 (アクションコミックス)感想
【再々読】緩やかに時間が流れていく、ちょっとツキコとセンセイの間か近くなった様な感じ。 徐々に高まっていくツキコの気持ち、はぐらかす様なセンセイの言葉。 結果、結ばれる二人だが、関係は元のまま、付かず離れず。 ついに、センセイが逝く、ツキコは鞄を形見分けに貰うが、そっと開けるとあの頃のセンセイの想い出が・・・原作通りです、プラトニックのままで良いという意見もあるが、ツキコとセンセイの歳を考えれば、セックスは必至だと思う。 良い余韻のあるお話だと思う、酒と肴とやさしさに溢れた谷口ジローの渾身の一作。
読了日:06月06日 著者:画・谷口 ジロー 作・川上 弘美
中野のお父さんは謎を解くか中野のお父さんは謎を解くか感想
【図書館】父さんシリーズ、第2弾! 今回は文学に特化した一冊だった。 日常の謎が出て来るものと思ってましたので、文学薀蓄で終始した。 生活感が少し出て来るが中途半端だなぁ。 「中野のお父さんは本を読むか」でもタイトルはいいんじゃないか。 本の薀蓄は嫌いではないが、どんどん深く調べていく、サラッと流す程度が良いと思うが・・・と、そんな事を書いてはいるが、割と好きなんです。 あまり文学にのめり込まないで、日常の謎と同じくらい読み解いて下さい。美希の恋の行方も気になるし、北村氏の益々の健筆をお祈りしています。
読了日:06月11日 著者:北村 薫
金座: 鬼役(二十六) (光文社時代小説文庫)金座: 鬼役(二十六) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ、26巻目。 仇敵・「痩せ男」の正体が判り、あっけなく死んでしまった。 金座・後藤の企みもどうにか潰し、次がどう出るか興味深々。 志乃も無事戻り、安泰か・・・ どうも、ストーリーが二つも三つもあると按配を取り分けられない感じ、だとしたら一つのストーリーをキッチリやった方が良い。 三つ共、大事件に発展しそうなストーリーだと思います。 そろそろ終末を考えていろいろ不安材料を取り除いているのか、話が判らなくなって来た。 「刺客御用」に焦点を絞った方が良くないか・・・
読了日:06月13日 著者:坂岡 真
隠密拝命 八丁堀手控え帖 (講談社文庫)隠密拝命 八丁堀手控え帖 (講談社文庫)感想
【図書館】稲葉氏の作品は初めてと思う、何やら前作の続きの様な物語。 なにわともあれ、隠密廻り同心に初めて抜擢される、ぶらり十兵衛の話を楽しむ。 初めての作家、初めての作品、どれどれ・・・面白かった、ストーリーも見せ場も、過不足なく面白かった。 清廉潔白でもあり、手心を加える度量も併せ持つ、なかなかの人物を構築している。 2巻目以降にも期待が持てるシリーズかと・・・2巻目の「囮同心」に行こう。
読了日:06月14日 著者:稲葉 稔
囮同心 八丁堀手控え帖 (講談社文庫)囮同心 八丁堀手控え帖 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズ・第2弾! ますます面白くなって来た。 同心が刺客に襲われるなど、ストーリーに迫力が出てる。 下手人が何んだか判らない、動機もそうだがモヤモヤ。 下手人が最後に出て来るのだが、こんな安っぽいので良いのかと思う。 続きがありそうなので、もう少し付き合いますか・・・
読了日:06月16日 著者:稲葉 稔
殺人鬼がもう一人殺人鬼がもう一人感想
【図書館】最初は羽村晶が出て来るのかなぁ、なんて思ってた程、いつもどうりの口調で始まる。 軽いタッチ、軽妙な会話、しかし、読み進める内に、ただ事では無い形相になって来る。 辛夷ヶ丘生活安全課・砂井三琴巡査長を中心とした辛夷ヶ丘に起こる犯罪の連作短編集である。 一捻りも、二捻りもあるクライム・サスペンスの物語。 こんな、ダークな話があるだろうか、砂井三琴は果たして生活安全課の人間なのか。 凄いニュータウンもあったものだ・・・若竹七海、健在である!
読了日:06月17日 著者:若竹七海
椋鳥の影 八丁堀手控え帖 (講談社文庫)椋鳥の影 八丁堀手控え帖 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズ・第3弾! どうも判らなくなってしまった、隠密同心の話しなのに隠密らしくない。 地味に聞き取り調査して、真相にたどり着くが、一件落着。 小説ですよね、スカッとしない、こんな話を期待していない。 単なる殺しが、あれよあれよと言う事で大事件に。 こんなストーリーになるんじゃないの、心温まるストーリーなら隠密同心、いらないよね。 どうも感情移入がしずらくなってしまった。 もともと、こういう話を意識して作っているのだろうか、どうもズレてきているようだ。 
読了日:06月18日 著者:稲葉 稔
奉行の杞憂 八丁堀手控え帖 (講談社文庫)奉行の杞憂 八丁堀手控え帖 (講談社文庫)感想
【図書館】遂に最終巻、と言うかこの後が出ていない。 相変わらずの「聞き込み」の連続、思い違いもあるが、それでミスリードと言う事でも無い。 全体の雰囲気を掴まないと物語性が無くなってしまう。 作者がどんな物語を構築したいかという思いを感じて読めれば良かった。 稲葉氏は、こういう書き方をする作家なのか、良く判らない。 あっちこっち引っ張って結局自己満足、増田文志郎も最後の最後まで判らない男で終わっている。 隠密廻りの役目をキッチリ描けなかったのが敗因かな、くどくどと重箱の隅をつついて、何もないという話だ。 
読了日:06月19日 著者:稲葉 稔
宝の地図をみつけたら (幻冬舎文庫)宝の地図をみつけたら (幻冬舎文庫)感想
【図書館】大崎梢版・埋蔵金騒動記。 徳川でも豊臣でも無く、武田家の穴山梅雪の埋蔵金。 幻の村・六川村を目指す晶良と伯斗、果たして黄金・小判は見つかるのか・・・と言う牧歌的な話では無く詐欺集団のあぶれ金をも巻き込んで殺人も。 幼年期の夢を大学生になっても持ち続けるピュアな青年たちを描く冒険物。 思い付きじゃなく、もう少し描きこんだ方が良かったんじゃないかな。 夢を追い続ける青年達の行動は、失くしてしまったものを気付かせる一篇だった。 埋蔵金に夢を追う、青春群像を描いて良かったかな。
読了日:06月20日 著者:大崎 梢
兄妹十手江戸つづり (ハルキ文庫 あ 21-1 時代小説文庫)兄妹十手江戸つづり (ハルキ文庫 あ 21-1 時代小説文庫)感想
【図書館】面白かった、芦田氏は初めての作家でしたが、丁寧な作りをしている。 隠密同心にしても、以前に読んだ稲葉氏とは違い、ちゃんと仕事の進め方から、立場まできっちり説明してる。 また、この兄妹の描き方が良い、お転婆な妹としっかり者で気弱な兄、どこにでもいる感じが良い。 それにしても、カバーのイラストが良い。 中島梨絵さんか兄妹の雰囲気をそのまま写し取っている。 ジャケ買いしてしまいそうな良い雰囲気です。 連作短編が4話、一篇のメリハリが丁度良い、まだ続きそうなので、図書館に予約してみます。
読了日:06月21日 著者:芦川 淳一
四色(よしき)の藍(あい) (PHP文芸文庫)四色(よしき)の藍(あい) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】切ない噺です、4人が4人とも苦悩を抱えどうにか昇華する物語。 取り合わせが良い、若い武家の娘、中年増の後家さん、年季の入った女郎、酸いも甘いもかみ分けた年配の洗濯婆、この4人が協力して復讐を企む。 最初、犯人だと目された者が違っていた、話は大きくずれていく。 謎解きもそうですが、4人の恋心に変化が生じる辺りから、ガラッと形相が変る。 誰に感情移入するかによって、お話は全然違って来るから面白い。 笑いあり、涙あり、そして怒りありのエンターテイメント、まとめ役の紫屋環がやっぱり主人公だな。
読了日:06月22日 著者:西條 奈加
九十九藤 (つづらふじ) (集英社文庫)九十九藤 (つづらふじ) (集英社文庫)感想
【図書館】最初は戸惑ったけど面白い。 「口入屋」という商売を始める西條版・細腕繁盛記。 武家への口入屋は聴くが商家に丁稚という口入屋は初めて。 口入屋の商売の仕方、お藤の生き方、生い立ち、心構え、一つのお話に編み込むのは大変な事に思うが見事に出来ている。 「黒羽の百蔵」が上手い使い方をしている、女衒から逃がして、また13年の時を経て元亭主の確執に現れる、運命の人だね。 「お藤の右手」の行方は、最後の最後まで読むと判る仕組み憎いね。 表紙絵がキリットしたお藤さんで無いのが残念。
読了日:06月24日 著者:西條 奈加
まるまるの毬 (講談社文庫)まるまるの毬 (講談社文庫)感想
【図書館】菓子職人のお話し、全国を廻っていろいろな菓子を食した職人・治兵衛は「南星屋」の主、ただ人には言えぬ秘密を抱えていた。 南星屋の祖父・母・孫の三世代はそれぞれ悩みを持っていた。 それをひとつひとつ解決していく過程に親子の情愛が描かれる。 しかし、秘密の一端である出生の秘密に関して、最後の決着は他にやりようがあったのでは、と思われる。 ハッピーエンドも出来たのに、しなかったのは作者の好みだから仕方ない。 続編があるのを読み終わってから知った、読まずにはおれまい。(笑)
読了日:06月27日 著者:西條 奈加
密封<奥右筆秘帳> (講談社文庫)密封<奥右筆秘帳> (講談社文庫)感想
【図書館】面白い、テレビ「相棒」に通じる面白さ、片や文章を読み解く専門家、片や刀を用いれば凄腕の剣客、この二人が幕府の闇に巻き込まれて行く。 シリーズ第一作だが、グイグイと引き込まれて行くのが判る。 政治の謎と剣豪小説の剣戟、二つも楽しめる物語。 しかも、恋のお相手が何とかなりそうな流れ、これは、もう少し読んで見なければ・・・上田秀人、初めての作家さんです、歯医者兼業、同じような作家さんがいる、歯医者って作家向きなのか(笑) これから、どんな陰謀に巻き込まれるか、楽しみです。
読了日:06月28日 著者:上田 秀人
火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)火喰鳥 羽州ぼろ鳶組 (祥伝社文庫)感想
【図書館】生きの良い新人さんを見つけた。 面白い、火消しの世界を充分満喫させてくれる物語だ。 これで、完結してもおかしくない出来だ。 各キャラクターの集め方もユニークである。 シリーズ初巻と言う事で大まかな世界観とキャラクターに終始したが、意気込みは伝わってくる。 今村翔吾、生きの良い作家だと思う。 続刊がかなりありそう、面白くなってきた。 
読了日:06月29日 著者:今村 翔吾

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2019年6月 4日 (火)

5月の読書記録 読書メーターより

信太郎、お狂言師シリーズと姫川玲子シリーズに終始した、ひと月でした。 堪能しました。

5月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:8014
ナイス数:2360

きずな 信太郎人情始末帖きずな 信太郎人情始末帖感想
【図書館】シリーズ第4弾! おぬいの昔の男から文が届く、もって回って卯兵衛が機転を効かす。流れは貞五郎の兄の死に関係する、信太郎は何とか手がかりを繫いで解決を見る。 しかし、ちょんの間で登場する同心・三上をも巻き込んで思いもよらぬ方向へ。 短編集の体裁を取っているが堂々の長編作、巻き込まれる芸者が哀れ。貞五郎と小つな、信太郎とおぬい、二人の仲は付かず離れず、じれったいが仕方ない。そんな中、信太郎の親爺の卯兵衛が心臓の病で・・・いよいよ、佳境と言う所で幕、次を次を読まねば落ち着かぬ。杉本さん、罪な人です。 
読了日:05月01日 著者:杉本 章子
火喰鳥―信太郎人情始末帖火喰鳥―信太郎人情始末帖感想
【図書館】河原崎座が焼けた、おぬいの伯父の久右衛門が巻き込まれて死んだ。 その際、助けに走った信太郎が火に巻かれ眼が見えなくなってしまう。 信太郎の見舞いに行きたいおぬい、しかし、伯父の葬式手配もある。 じりじりするおぬい、でも手立てが無い、時を待つしかない。 おぬいと信太郎、千代太とおみち、四人の生き様が大きく動く。 という訳で、今回は捕物騒ぎは一切ない。 信太郎とおぬいの、これからの事である。 早く一緒になりたいおぬいの激情はどうなるのか。 次を読みたいが図書館が休みだ~
読了日:05月01日 著者:杉本 章子
その日―信太郎人情始末帖その日―信太郎人情始末帖感想
【図書館】信太郎を取り巻く周囲が騒がしくなる、渦中の信太郎は、そんな中、奇跡的に眼が見える様になる。 喜ぶおぬい、初めて見えたその光景がおぬいの指先とは。 おゆみの祝言、卯兵衛の一周忌も終わり、後は信太郎・おぬいの祝言と思いきや、安政の大地震が起こる。 何とか無事だった家族で祝言を執り行うが、そこには彦作・お勢夫婦の姿は無い。さぁ、これからだ、信太郎・おぬいの明日は明るい。 捕物帳の話しは変わってしまった様だ商い物に話は変わってしまうのか。思えば「火喰鳥」から装丁も話も変わって来たようだ。いよいよ最終巻。
読了日:05月03日 著者:杉本 章子
銀河祭りのふたり銀河祭りのふたり感想
【図書館】とうとう読んでしまった。 結論から言うと良いシリーズでした。 途中、捕物帳から商人物に変革するが、その頃には信太郎とおぬいに夢中になり、どうでもよくなってしまう。 今回は最終回に相応しい大長編でした。 信太郎の腹違いの兄、おすずの弟たち、貞五郎のその後の顛末やら、オールメンバーの顔揃え。 信太郎・おぬいはこれからも寄り添って生きていく事だろう。 でも、最終話で捕物を持ってくるとは杉本さんらしいですね。 しかも、全員顔を揃えるとは、嬉しい大団円です。 杉本さんのご冥福を祈ります、合掌!
読了日:05月03日 著者:杉本 章子
臨床真理 (このミス大賞受賞作)臨床真理 (このミス大賞受賞作)感想
【図書館】「このミス大賞」につられ、借りて来た。 いろいろ選評の意見があるが、グイグイと読ませて一気読み。 デビュー作でここまで書けるのは実力がある証拠。 特殊能力に頼るのはどうかと思うが、それを唯一として無いのが良い。 柚月裕子か、もうちょっと読んで見ようか。 「孤狼の血」なんて、読んで見たいな。 タイトルに一捻りしているのも良い。 臨床心理だよなぁ普通、真理かなるほどね・・・
読了日:05月05日 著者:柚月 裕子
お狂言師歌吉うきよ暦お狂言師歌吉うきよ暦感想
【図書館】「信太郎シリーズ」に続いて狂言師・歌吉シリーズを読む。 こちらも、江戸情緒あふれ良い感じ。 大名家の奥向きで狂言や踊りを披露する「お狂言師」歌吉は水木歌仙の弟子である。 そのお吉がひょんな事から隠密仕事に関わる事に、姉弟子の歌津代の旦那を探れとの指令だが、良く判らない。 気丈なお吉が将来をお狂言師に生きる事を宣言し強く羽ばたくまでを描いた作品。 次があるとの事で今度はどんな冒険譚になるのやら楽しみ、一先ずは、老中水野忠邦絡みの話しは終わり。 お小人目付という公儀隠密の仕事が面白い。 
読了日:05月07日 著者:杉本 章子
ストロベリーナイト (光文社文庫)ストロベリーナイト (光文社文庫)感想
【図書館】ドラマが面白かったので原作を読んで見ようと手を伸ばす、結果、引きずり込まれて一気読み。 あ~面白かった、テンポが良いですね、ポンポーンとストーリーが進む。 出て来るキャラも立っていて良いと思いますよ、各自キャスティングして読むのも面白いでしょうね。 姫川=松嶋奈々子のイメージがありますね。 菊川玲が頭に浮かぶのはなぜ?(笑) 続きを読もうか、考慮中。
読了日:05月08日 著者:誉田 哲也
大奥二人道成寺 お狂言師歌吉うきよ暦 (講談社文庫)大奥二人道成寺 お狂言師歌吉うきよ暦 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズ第2弾! 遂に、「大奥」に水木流が入る、連れ舞いの相手は坂東照代は十九の時、大奥で舞を披露して、お手付きにもなった大物。 大奥に渦巻く陰謀と女たちの嫉妬を絡めて物語は進む。 いろいろと複雑に絡まる想いを解きほぐすと、そこに大きな愛が。 話は分かりやすいのだが、時々入る過去の注釈が話の腰を折る。 連作短編でもあまりに入り過ぎではないか。 この巻から読んでも話の内容が理解できるのでは。 お江戸物として面白いとは思うのだが、少々疲れて来た感は隠せない。 最後まで読み通せるか・・・
読了日:05月10日 著者:杉本 章子
精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦 (講談社文庫)精姫様一条 お狂言師歌吉うきよ暦 (講談社文庫)感想
【図書館】前巻で登場した精姫が御家騒動に巻き込まれる、と言っても登場シーンは無いのだが。 大筋に関連して、またまた「お糸」が登場してくる。 しかも、心中騒ぎの後の不倫もの、お糸という女は懲りないですね。 精姫の輿入れ騒ぎに井伊家と有馬家に将軍側の新吾が乱れ飛ぶ。 新吾と有馬家の静馬との友情が泣かせる。 歌吉と新吾の仲は相変わらず進まぬ、名入れ手拭いを渡そうかどうしょうか、うーんイライラする。 しかし、心中騒ぎの犯人が意外だったな、でも、解決があっさりし過ぎているような。 持って回った言い方がやや不満。
読了日:05月11日 著者:杉本 章子
凶犬の眼凶犬の眼感想
【図書館】やっぱり読んでしまった。 「孤狼の血」が来るまで(図書館から)待っていようと思ったが我慢できずに読んでしまった。前作の流れを引いているため、続けて読んだ方が良いと思いつつ、読んでしまった。 呉原東署警捜査二課の日岡は「ある事」が原因で広島北部の山間の派出所に左遷されていた。 そこで知り合った指名手配の極道と意気投合する、仁義と正義との間で揺れ動く日岡。 最後に捜査四課に返り咲くが、駐在勤務じゃやっぱり身を持て余すようですね。やはり、一巻の暴力団編を読んで見よう。 伝説の「刑事ガミさん」を見ねば。
読了日:05月11日 著者:柚月裕子
孤狼の血 (角川文庫)孤狼の血 (角川文庫)感想
【図書館】遂に読めました、凄い!グイグイのめり込めます、まるでジェットコースターの様。 プロローグの「削除部分」が気になるが、それがそもそもの伏線であった。 出て来る人物造形に唸るものがある。 「推理作家協会賞」を貰ったのもむべなるかな。 しかも、アッと驚くどんでん返しが何回も続くのでビックリした。 女性でこれだけ書けるとは、凄い人も出て来たもんだ。 大上は味を出している、最後はあっけないが、もう少し大上らしさがあっても良いと思った。 ジッポーの使い方が上手い、日岡はタバコを吸うのかな? 
読了日:05月13日 著者:柚月裕子
カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦カナリア恋唄 お狂言師歌吉うきよ暦感想
【図書館】遂に来てしまった、遺作と聞いていたので未完なのかなと思っていました。 比較的順調に流れていたので、唐突に終わってしまったので、茫然! いろいろと想像するがお話は作者の物、結末は持って行ってしまった。 しかし、あの江戸情緒ゆっくり流れる日々の生活感、好きだったなぁ。 いろいろと書きたい事もあったと思う、無念です。 杉本章子、教えられることの多かった作家です。 合掌!
読了日:05月14日 著者:杉本 章子,深井 国
鯖猫長屋ふしぎ草紙(六) (PHP文芸文庫)鯖猫長屋ふしぎ草紙(六) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】シリーズ6巻目、不気味な「家鳴り」が続く鯖猫長屋。 拾楽は、ずーっと思い続けていた、自分のせいで死なせてしまった「以吉」の事を・・・ 拾楽と「おはる」の恋に発展が、同心・掛井の窮地とは。 収まる所に収まった今回だが、どうにもやるせなさが残る。 田牧大和の最長シリーズと言うが、たかが6巻目、長続きしない作家なんですかね。 文章のメリハリを付けないと持たないと思う。 お話の核を作らないとダメだとも思う。 一話完結を目指すべきでしょう。 もっと描いて欲しい作家です、ガンバレー! 応援してます。
読了日:05月16日 著者:田牧大和
シンメトリー (光文社文庫)シンメトリー (光文社文庫)感想
【図書館】刑事・姫川玲子シリーズ、第3弾! 今回は短編集、姫川のいろいろな顔を観られる。 シンメトリー=左右対称です、表題の目次がシンメトリーになっている。 洒落てるよね、しかも内容が対称になっている。 サクサク読める短編集と言う事もあるのか、そんなに難しい話になっていない。 しかし、スッと読めるから中身がスカスカでは無いのかと言う疑問は皆無。 心に沁みる話ばかりだ、誉田哲也、恐るべし。 「ストロベリー・ナイト」シリーズ、もう少し追いかけてみたいと思います。 
読了日:05月17日 著者:誉田 哲也
インビジブルレイン (光文社文庫)インビジブルレイン (光文社文庫)感想
【図書館】シリーズ第4弾! チンピラが殺された、追って掛かって来た電話での密告。 犯人は「柳井健斗」だ、しかし、警察上層部は「柳井は追及不用」との命令を・・・不可解な謎に巻き込まれる姫川、やがて姫川班も巻き込む大事件に。 今回、玲子は意外な出会いを果たす、心の闇を抱く自分と同じ匂いを纏う人物。 あってはならない出会いに心は引き寄せられる。 玲子、危うし! ますます面白くなる姫川班シリーズ、異動になってしまったが、どうなる!
読了日:05月18日 著者:誉田哲也
ソウルケイジ (光文社文庫)ソウルケイジ (光文社文庫)感想
【図書館】姫川玲子シリーズ、第二弾! 「シントメリー」「インビジブルレイン」を先に読んでしまったが直接影響は無かった。 ただし、「姫川班・解体」の結果が判って読むのは、ちょっと苦しい。 捜査方法の違いが各捜査員で異なる事が正しい、こういった小説は今まで無かったと思う。 どちらが良いという事でなく、追いつめる手法が違うというか、面白い。 小出しの証拠品など、小説作法も上手いと思う。 姫川班シリーズ、もう少し追いかけて見ようと思います。 次は「汚染遊戯」か・・・図書館に「予約」しようっと。
読了日:05月20日 著者:誉田 哲也
感染遊戯 (光文社文庫)感染遊戯 (光文社文庫)感想
【図書館】いや~面白かった、三人の主人公と相前後するストーリー、ややもすれば繋がりが判らなくなってしまいそうなジェット・コースター感。 誉田哲也、何て作家だろう、こうまでストーリーを練り上げるとは。 「シンメトリー」の関連も凄いと思う、倉田の意識が崩れる所が良い。 三者三様のストーリーが一点に集約する「推定有罪」が圧巻、誉田哲也の面目躍如、いゃ~良いものをみせて貰った! ますます、のめり込んでしまいそうです。
読了日:05月23日 著者:誉田 哲也
ブルーマーダー (光文社文庫)ブルーマーダー (光文社文庫)感想
【図書館】姫川玲子シリーズも、もう6弾。 今回の主人公は「ブルーマーダー」、凄い殺し方で悪人どもをバッタバッタとなぎ倒す。 おいおい、これはヒーローものじゃないよね。 その生い立ちを考えると、さもありなんと何となく納得。 でも、負の連鎖だけでは、どんどん被害が広がるとも思う。 安東は最後にガンテツが逃がして木野が殺すのかと思った、それぐらいやっても良いよね。 菊田が、あっさり所帯を持ったのが不思議、もっと、ひと波乱あるのかと思った。 まだ判らないが・・・ これからどう展開するのか、姫川班復活はあるのか?
読了日:05月24日 著者:誉田 哲也
インデックス (光文社文庫)インデックス (光文社文庫)感想
【図書館】刑事・姫川玲子シリーズの短編集。 いろいろな角度から姫川を描く、過去のシーンを甦りさせたり、未来の端緒を描いてみたり、総合的に「姫川像」を見られる一冊です。「彼女のいたカフェ」は事件とは関わりなく姫川が警察に入ろうとして勉強の為カフェで猛勉強する姿をブックカフェの店員が見かけるシーンを描く。 最後は警官になった姫川が痴漢を逮捕する話に書店員が巻き込まれ、双方気が付いていたとのエピソードが微笑ましい。いろいろな玲子像を描きながら次回作につなげる手腕は相変わらず上手い、ついつい読んでしまうんだよね。
読了日:05月26日 著者:誉田 哲也
硝子の太陽R-ルージュ硝子の太陽R-ルージュ感想
【図書館】姫川班・番外編 とは言え、大切な人がまた「殉職」してしまう。 これは、ガラスの太陽・ノワール編とのコラボらしい、ジウ・シリーズは読んで無いのでNはいいかな・・・それとも読んだ方が良いのか。 しかし、ベトナム帰りの陸軍の兵士、狂ってるな、後遺症だよ、なんか手は無いのだろうか。 玲子は玲子で、菊田や井岡と何とかやっている。 新しい陣容を率いて新生・姫川班、発動です。 あの人が、統括主任で来ることが決まっているし。 
読了日:05月27日 著者:誉田哲也
ノーマンズランドノーマンズランド感想
【図書館】シリーズ、最新刊! 例によって、あっちフラフラ、こっちフラフラ、ストーリーが見えてこない。 その間、馴染みのキャラクタ―、新規のキャラクターが見え隠れする。 しかし、上手いなあ、あれよこれよと言っているうちに本筋のストリーに誘導させられる。 拉致問題が絡むと姫川の問題だけでは済まないな。 冒頭の青春路線は、大人になっても一途であった。自衛隊まで入ってしまうか、純愛の果ては・・・今回、ガンテツがどうして悪の道に入ったのか少し判る。検事の武見が姫川の微妙な男として登場する、果たして、どうなる事やら。
読了日:05月29日 著者:誉田哲也
ドルチェ (新潮文庫)ドルチェ (新潮文庫)感想
【図書館】魚住久江シリーズ、第1作! 姫川とはちょっと違った所轄強行犯係、と言うのも、死体を相手にするより、その前に何とかしたいため。 捜査一課の実力がありながらも所轄で頑張る十年選手。 ちょっぴりほろ苦い思い出もあるが、今日も今日とて歩いている。 四十二歳という年齢もあるが、もう決して若くは無い、そんな人情もプライドも全部受け取めて今日を生きる。 所轄刑事・魚住久江、良いぞー! また、新しいシリーズが増えた。
読了日:05月31日 著者:誉田 哲也

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2019年5月 3日 (金)

4月の読書記録 読書メーターより

4月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4962
ナイス数:2282

大名やくざ8 将軍、死んでもらいます (幻冬舎時代小説文庫)大名やくざ8 将軍、死んでもらいます (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ第一部・完 遂に万五郎一家のおしまの最期、将軍とまじに喧嘩、そして刺殺。 どうにかこうにか決着を付けた感じ、紀伊國屋がすべてを失くして可愛そう。 しかし、甘し汁を吸ったんだから仕方が無いか。 風野真知雄の大風呂敷ここに完成、たっぷり爽快感を感じました。 有馬記念の一説はあるのかないのか・・・赤穂浪士のエピソードを最後まで持ってきたのは見事、ほんとにどれが主軸なのか判らない痛快時代劇でした。 暇があったらまた読んで見たいと思います。 第2部は手を出さないと思う・・・
読了日:04月02日 著者:風野 真知雄
花だより みをつくし料理帖 特別巻花だより みをつくし料理帖 特別巻感想
【図書館】長期シリーズの特別編、種市が野江が、数馬夫婦が、そして澪と源斉夫婦がその後日談として描かれる。 出版から、ちょっと時間が空いてしまったが、やはり良い物語は色褪せない。 登場人物みんなが明日に向かっているのが良い、種市など、とうとう大阪まで来てしまう(坂村堂と戯作者も一緒)懐かしい友達と再会した気分です。 料理小説は心も身体もホッこりして良いですね。 とにもかくにも、お疲れ様でした。
読了日:04月04日 著者:髙田郁
吾輩も猫である (新潮文庫)吾輩も猫である (新潮文庫)感想
【図書館】猫と猫を愛する作家のアンソロジー。 表紙と作家を眺めて手に取った一冊。 ちょっと意気込みが違った感じ・・・作家ごとにばらばらな感じ、猫で纏めるの良いんだがテーマを決めないと空中分解が起きてしまう。 各自の「猫論」という解釈で良いんだろうが、あまりにSFやら伝説やらミステリーやらがゴッチャになってバラバラである。 それぞれの「夏目漱石論」が読みたかった。 良い作家を揃えてはいるんだが・・・本の裏には「漱石没後100年&生誕150年記念出版」の文字が躍っているのですが。
読了日:04月05日 著者:赤川 次郎,新井 素子,石田 衣良,荻原 浩,恩田 陸,原田 マハ,村山 由佳,山内 マリコ
主婦病 (新潮文庫)主婦病 (新潮文庫)感想
【図書館】果たしてこれは病なのか? 主婦を巡る人には言えない事。 じわ~とくる性表現の数々、主婦にしか書けない様な生活空間。 上手い作家と思う、普通の生活の中に潜む狂気、淡々とした表現が上手い。 ちらほら現れる金髪の青年が最後までネックになる。 森美樹、まだ小説は少ないと思う、もっと書いて欲しい作家さんである。 
読了日:04月06日 著者:森 美樹
あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀 源流篇 (時代小説文庫)感想
【図書館】遂に手を出してしまった。 「みをつくし料理帖」が終わって、商家の話しか、どうしようかなと思ってました。 しかし、手に取り裏表紙の解説を見ると学者の娘が呉服商に・・・面白そうと手に取って読んで見ると、もういけません、とことん行く所まで行こうと思います(笑) 呉服商「五鈴屋」の面々に感情移入してさぁ出発です。 先は永いぞ、先ずは「源流編」から、いざ!
読了日:04月08日 著者:髙田郁
あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇 (ハルキ文庫)あきない世傳金と銀〈2〉早瀬篇 (ハルキ文庫)感想
【図書館】徐々に物語が動き出す第2巻。 幸が四代目徳兵衛の後添いに、さらに試練は続く。 奉公人の幸とご寮さんの二束の草鞋、幸、大丈夫か・・・この巻で運命が大きく変わる、冶兵衛が智蔵が、そして惣次まで。 ますます幸を巡る運命はコロコロと変わる、ゆったりとした大河のように舟は進み始めた。 五鈴屋は、徳兵衛は、一挙一動に眼が離せない。 しかし、全て受け身の女性蔑視の時代に果たして幸の生き方は、明日はあるのか。 終章で、又難問が、次巻が楽しみです。
読了日:04月09日 著者:高田 郁
あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇 (時代小説文庫)感想
【図書館】四代目・徳兵衛の突然の死に慌てる幸、今後の身の振り方を考えるが、どうする事も出来ない。 そんな矢先、実弟の惣次が五代目を名乗り幸を嫁にという提案がなされた。 良く考えて五代目・徳兵衛の嫁になる決心をする幸。 宣伝方法に、読み本、名入り傘などいろいろなアイデァを出す幸、夫婦で順調に五鈴屋を盛り立てていく。 しかし、次第に夫婦間の考えがずれていく、商売ひと筋の惣次、商売の儲けとは別に情も必要と説く幸、遂に、激突が・・・ 商人人生、まだまだ試練は続きそうです。 商売人・幸の明日は有るのでしょうか。
読了日:04月10日 著者:髙田 郁
あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 (時代小説文庫)感想
【図書館】案の定、智蔵の嫁になる、しかし、五鈴屋の養女になった、これで幸は五鈴屋からは離れない。 しかし、三兄弟の嫁にと言うのは小説でも有り得ないのでは。 なんか閨物語を聞くとドロドロしていそう。お話は惣次の出奔後、幸の祝言を見とどけて富久が逝く、幸は五鈴屋の羽二重に盗品の疑いを見事に解決、新たな販路を考えていた。近江商人の遣り方を真似て全国に反物を売れない物かと・・・ちょっと気になる点をひとつ、何故、幸は大阪ことばで無いのでしょう、学者の娘だから武家の様な言葉なのか、主人公の言葉としては目立つのですが。
読了日:04月11日 著者:高田郁
あきない世傳 金と銀(五) 転流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(五) 転流篇 (時代小説文庫)感想
【図書館】商売が大きく動く第5巻。 冨久を失って幸は桔梗屋との合併に心を尽くす、大旦那である孫六の病も大きい。 仲よく暮らす智蔵と幸、やがて赤子を授かる、大いに喜ぶ智蔵だが、幸せは永く続かなかった。そんな矢先に、母・房の死に慌てる幸、そして妹・結との暮らしが始まる。 ふとしたことから「鯨帯」に眼をとめる幸、新たな売り方があるのではと。「五鈴帯」と名付けた帯は思った以上の反響、徐々に江戸進出の希望が見えて来た、手代を二人様子を見る為手配する幸。すべてが順風満帆の矢先に智蔵が倒れた・・・波乱万丈の物語は続く。
読了日:04月15日 著者:髙田郁
雲霧仁左衛門雲霧仁左衛門感想
【図書館】全1冊本は絶版なのか、表紙が出ていない。 630P・2段組み、読み応えがありました。 開始早々引き込まれ、あれよあれよと言う間に大団円。 流石、池波正太郎、読み手の興味を外しませんね。 大盗賊と火盗改めの息詰まる攻防戦、何回も映像化されるはずだ、原作がしっかりとしてる。 テンポというか切り替えが上手いんだよね、雲霧のシーンから阿部式部のテンポか一体化してる。 600頁あっと言う間に読み終えました。 本は重いと思いましたが、その重量を感じる前に読み終えた感じ、いやはや熱中しました。 
読了日:04月18日 著者:池波 正太郎
おすず (文春文庫)おすず (文春文庫)感想
【図書館】「春告げ鳥」を読んで次の本を探している時、読友さんから教わった一冊。 勘当を受けて年上の女性と暮らしている信太郎が主人公、信太郎には忘れられない一人の女性が・・・江戸情緒、溢れる言葉の一つ一つに何とも言えない雰囲気が漂う。 心の闇を抱える信太郎の進むべき道は、「おぬい」との生活、元吉との友情、貞五郎の手助け、信太郎の周りで運命が回っていく。 そして、「おすず」の面影がいつも追いて来る・・・信太郎の明日、もう少し読んで見ようか。 ただ、随所に現れる江戸言葉がしんどいのは確かである。
読了日:04月23日 著者:杉本 章子
水雷屯―信太郎人情始末帖水雷屯―信太郎人情始末帖感想
【図書館】シリーズ第2弾! いよいよ信太郎の周りが忙しくなってきた。 相変わらず周囲の人達から厄介事を持ち込まれる信太郎、好むと好まざるとに関わらず巻き込まれる。 でも、今回は直接関係してる話で身を入れる感じがスムーズ、貞五郎とのコンビも順調、また一人、平十郎が加わるのかな。 火事騒ぎに、辻斬り騒動、今回もひと騒動。 でも、どうやら元吉にも良い女が出来た様子。 おぬいに赤子が出来た、美濃屋に戻るのか、どう暮らしていいのか迷う信太郎。 ますます、眼が離せない信太郎シリーズ、次の巻に行こう。
読了日:04月24日 著者:杉本 章子
あなたのためなら 藍千堂菓子噺あなたのためなら 藍千堂菓子噺感想
【図書館】シリーズ第3弾! あの仲良し兄弟が帰って来た。 晴太郎が幸次郎がそして、お糸が・・・全編「雨」をモチーフにした仕上がり、そして、しっとりと情緒深く出来上がっている。 晴太郎の妻・佐菜が良く出来た女で、良い味を出している。 幸次郎とお糸の将来が若干変わってしまう、しかし、幸次郎の事だ、上手くやって行く事だろう。 さすが、田牧大和、2編の連載の後、書下ろしで3篇を入れ5編の連作短編に仕上げるとは、ありがとうございます。 これからも、書下ろしで続けるのかな、難しいと思うが無理では無いとも思うが・・・ 
読了日:04月25日 著者:田牧 大和
狐釣り―信太郎人情始末帖狐釣り―信太郎人情始末帖感想
【図書館】第3弾! いよいよ面白くなって来た、冒頭に信太郎が以前、捕えた凶悪犯たちが牢から脱走し美濃屋に復讐する。 友人・元吉の恋とその行方、それに伴う犯罪が描かれる。 今回は元吉が大変な不幸に見舞われる、しかし、悪い奴もいたもんだ。 江戸言葉が小気味良い、「砧の音が響いてる」だけで説明も無い、足袋屋の道具に砧で形を整える道具がある事を知らない人は判らないだろう。 落語と同じで江戸言葉を知らないと半減するだろうな。 まあ、無事に女の子授かった信太郎、まだまだ難儀はするだろうな。
読了日:04月27日 著者:杉本 章子
介錯人介錯人感想
【図書館】「介錯人・別所龍玄」(宝島文庫)の改題かなとも想い半信半疑リクエストをした。 蓋を開ければ後日談と言うか違うエピソードでした。 龍玄の生き方が良い、思う所があっても、流れに任せるしかない。 そんな淡々とした生き様を甘んじて受ける、読み物だから、もっとスカッとした場面も欲しい、しかし、出来ないものは出来ない。 死も生も達観したところにある。 介錯人として山田浅衛門も出てくるが、他の作家の浅衛門像がちらつく、浅衛門の考え方と似てないか。 武士道理不尽が、否応なく示される一篇かと。シリーズを希望する。
読了日:04月29日 著者:辻堂 魁
縁の川 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)縁の川 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】久々の市兵衛さん、今回は「鬼しぶ」の息子を追って大阪へ。 結局、一緒に逃げた「小春」の話しになるのだが、御涙頂戴の物語に・・・ 小春の手紙がネックになるが、ちょっと伸ばし過ぎでは。 いつも通り、丁寧に謎を解く市兵衛さん、それがもどかしいとも思うが、それが算盤侍の良さでもあると思う。 最終的に剣戟シーンになるが、それは有っても無くても良い、世の中斜めに見た野呂川の矜持は、あまりにも自分勝手な理屈と思う。大阪の街のシーンに頁を裂き過ぎたか。こんな市兵衛さんもたまには良い、又、旅をさせてやって下さい。
読了日:04月30日 著者:辻堂魁

読書メーター

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2019年4月 4日 (木)

3月の読書記録 読書メーターより

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「大名やくざ」明け暮れた、ひと月でした。「ビブリア~」と「春告鳥」が読めたのは良かったです。

3月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3461
ナイス数:1846

ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)感想
【図書館】ビブリア古書堂シリーズの後日談。 一気に7年の年の流れがあり、栞子さんは五浦くんと結婚し子供を持っていた。 いろいろなエピソードから過去に出会った人たちの話が展開する、それを六歳の子供・扉子に話して聞かせる。 子供だからどこまで理解できるか不明だが、そこを上手くあわせて話す。 本にまつわる話、いろいろ料理が出来そうです。 又の登場をお待ちします。
読了日:03月02日 著者:三上 延
んまんま―あの頃、あの味、あのひとびと (角川文庫)んまんま―あの頃、あの味、あのひとびと (角川文庫)感想
【図書館】軽い本を求めて借りて来た。 著者の幼年期から現在まで、食と人とその味を想い出話を交えて綴ったエッセイです。 犬丸りんさんは初めて読む作家さんです。 ちょっと変わった感性の人なんだろうな、フットワークが軽い女性と思われます。 食に纏わるアレコレ、楽しく時間を過ごせました。 こういう想い出があるのは良いですね~あの人と食べた想い出が目に浮かぶ。 「おじゃ丸」くんから想像も出来ない感性です。
読了日:03月06日 著者:犬丸 りん
大名やくざ (幻冬舎時代小説文庫)大名やくざ (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】何気なく気楽に読む本を探して手に取った。 考え無しに読めば面白い。 考えても見なさいよ「やくざ」と「大名」ですよ、月にスッポン提灯に吊がね、全く相反する境遇ですよ。 遠山の金さんもビックリの二重生活、こんな暮らし出来るのかなぁ。 風野真知雄氏は流石です、何とか理屈を付けて持って行ってしまう(笑)こんな痛快な人物が一人くらい居ても良いかなぁと感じてしまう。 赤穂浪士のエピソードを加えて、ますます面白くなってしまう。 さあ、頭をからっぽにしてエンターテイントメントを楽しみましょう。 
読了日:03月07日 著者:風野 真知雄
初しぐれ (文春文庫)初しぐれ (文春文庫)感想
【図書館】思えば北原亜以子の作品を手に取ったのは、「深川澪通り木戸番小屋」が最初だったか、「恋忘れ草」だったのか、ハッキリしない。 しかし、北原の世界は私のイメージ良く合った、私くらいの歳になると心情が良く判る。 じっくり作品と向き合う作家でした、直しも度々とか・・・女性の心情と江戸情緒、しっとり書ける女性でした。 ふと、この作品に図書館で手にしたが、改めて早逝したんだっけなぁと思いを馳せる。 「初しぐれ」が著者の老成と相まって心が揺れる想いです。 改めて、合掌!
読了日:03月13日 著者:北原 亞以子
大名やくざ2 火事と妓が江戸の華 (幻冬舎時代小説文庫)大名やくざ2 火事と妓が江戸の華 (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ第2巻、今回もいろいろ苦労している。 最初のエピソードは「贈り物」現代でも悩んでしまうのが何にするかだが、虎之助は相手を見てそれなりの物を用意する。 講釈の付け方が洒落ていると思う。 痛快ドラマだから考えなしで読んでも良いと思うが、ついつい深読みをしてしまう。 登場人物もいろいろ増えて増々面白くなる予感、もう少し続けて見るか。
読了日:03月15日 著者:風野 真知雄
春告鳥 女占い十二か月 (文春文庫)春告鳥 女占い十二か月 (文春文庫)感想
【図書館】初めて読んだ作家さんです、凄く良い短編が12編入っているのですが、その1作ごとに濃密な話が綴られている。 「女用知恵鑑宝織」という江戸時代の実存した占い本を軸にして12ヶ月、ひと月毎に生まれ月の女の恋愛を描かれる。 濃密な割に判りやすい四季の移ろいも語られる、上手いなぁと感心させられる。 時代小説のいろはが判っているのでしょうね、お話し毎に起承転結がある。 杉本章子、凄い作家である、今まで手に取らなかったのが残念でならない。 他の作品も読んで見たいと思った、図書館で探して見よう。 
読了日:03月20日 著者:杉本 章子
大名やくざ3 征夷大将軍を脅す (幻冬舎時代小説文庫)大名やくざ3 征夷大将軍を脅す (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ3巻目、相変わらずいろいろ考えている。 藩の借金の多さに驚くがそれを難なくこなしてゆく虎之助が凄い。 娯楽小説なので理屈を言ってはつまらない、如何に目先を変えて楽しませるかに尽きると思う。 独眼竜が死んでしまったけど、やけにあっけない最期であった。 もうちょっと工夫のある死に際が欲しかった、まあ「鎌倉の万五郎」がいるから、まだ楽しめるが・・・痛快シリーズまだまだ続きます。
読了日:03月21日 著者:風野 真知雄
あかんやつら 東映京都撮影所血風録あかんやつら 東映京都撮影所血風録感想
【図書館】やっと読み終わりました、いやー労作です。 しかし、如何せん詰め込み過ぎ、視点が右往左往する、読み難い。 春日氏の初期作品と言う事もあり、言いたいことがあり過ぎて筆が付いて行かない。 東映映画京都撮影所の栄枯衰勢が書かれているのだが、登場人物の生々しい事、良くリポート出来ていると思う。 しかし、東映と言う会社はワンマンで持っていたんだなぁと、つくづく感じる。 今後の春日氏の活躍を祈りたいと思います。 春日氏の時代劇評論は流石と思うところが多々ある、時代劇の復活を願う。
読了日:03月26日 著者:春日 太一
大名やくざ4 飛んで火に入る悪い奴 (幻冬舎時代小説文庫)大名やくざ4 飛んで火に入る悪い奴 (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ第4弾、登場人物もどんどん増えて面白くなってきた。 相変わらずあの手この手で借財金を減らす努力をしている、紀伊國屋文左衛門、大丈夫かぁ、このままでは終わらない気がする。 万五郎と五寸釘のおしまの動きが気に掛かる、遂にふくろう三八が命を落とす、狙われたお辰の運命は・・・ いつもは連作短編で終わるがお辰の危機でこの巻が終わる、次が気になるよ~ 
読了日:03月26日 著者:風野 真知雄
大名やくざ5 徳川吉宗を張り倒す (幻冬舎時代小説文庫)大名やくざ5 徳川吉宗を張り倒す (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ第5弾、ますます拍車のかかる乱暴振り。 「馬鹿につける薬」に奔放する虎之助、しかし、ある訳が無い。 そこに、徳川吉宗も関わり無茶苦茶な結末に・・・ しかし、お辰が無事帰って来て良かった、背中の悪戯はやるせないが。 復活シーンも度肝を抜く場面で爽快! 赤穂浪士の秘密も徐々に判って来た、さて誰をゆするか。 一方、虎之助にも刺客が向けられ不穏な空気が。 ますます眼が離せなくなってきた。 
読了日:03月27日 著者:風野 真知雄
大名やくざ6 虎の尾を踏む虎之助 (幻冬舎時代小説文庫)大名やくざ6 虎の尾を踏む虎之助 (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】国許に帰る参勤交代、なんだかんだと言って先延ばしにして来たが、それも、そろそろ潮時か。 影武者を仕立ててお国入りを企てるが・・・そんな矢先、どすぐろ権左がおしまに遣られた。 いきり立つお辰、しかし、直ぐにどうする事も出来ない。 そんな矢先、加賀前田の綱紀公が花魁との騒動に乗り出し虎之助と対立する、一方、国許の影武者も国許勢を相手取り丁々発止の活躍だが、いつまでバレないのかと・・・江戸と国許を往復し相変わらず暴れん坊振りを示す虎之助。 荒唐無稽も板に付いて来た第6弾! やっぱりスカッとする話だ。
読了日:03月29日 著者:風野 真知雄
大名やくざ7 女が怒れば虎の牙 (幻冬舎時代小説文庫)大名やくざ7 女が怒れば虎の牙 (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ第7巻、とうとう影武者がやられてしまった。 それに、虎之助の正体もバレてきた。 大名の4悪人もじわりじわりと攻めてくる。 どうする虎之助・・・敵対する万五郎が亡くなった、しかし、おしまが後釜で攻めてくる。 化け猫騒動なんてやってる場合じゃないのに、にっちもさっちも行かない状況に虎之助の起死回生の手はあるのか。 いよいよ次巻で最終巻、大活躍を期待する。 波乱万丈の物語もいよいよ大詰め、ワクワクしますね。
読了日:03月30日 著者:風野 真知雄

読書メーター

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2019年3月 4日 (月)

2月の読書記録 読書メーターより

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ミステリーが多かった月ですね、後は再読も。

2月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3898
ナイス数:1705

宮部みゆき 全一冊宮部みゆき 全一冊感想
【図書館】暇なときに読むのが一番。 何しろ「宮部みゆき」が丸々、詰まっている。 未収録の小説やエッセイ、みゆきファンには嬉しい一冊。 なかでも、未収録の対談が嬉しい、いろんな作家の心の奥が垣間見られて、思わずオーッと言ってしまう。 三〇年、一区切り、しかしこんなに書ける作家は他にいるんだろうか。 しかも、いつも水準以上の作品を。 益々、健筆をお願いいたします。
読了日:02月02日 著者:宮部 みゆき
子連れ同心 (IKKI COMIX)子連れ同心 (IKKI COMIX)感想
【再読】何回読んでも「ほっと」してしまう。 伊織と巳太郎の親子の歳時記、同心仲間との生活や上司の思いやり、日々健やかに育つ子供との触れ合い。 ほんわかムードの中に、ピシッと何かが通っている、そんな八丁堀を描いた掌編。 しかし、オノ・ナツメという作家はシンプルな線で情の細やかさを出せる唯一な作家だと思う。 この画柄で無くては出せない情感かと思う、シンプル・イズ・ベストが似合う作家です。 いつまでも、続けて下さい。 
読了日:02月05日 著者:オノ ナツメ
よっつ屋根の下 (光文社文庫)よっつ屋根の下 (光文社文庫)感想
【図書館】大崎梢の家族小説。 ミステリー以外の作品は珍しい、「ふたつめの庭」以来かな? 医療ミスに絡んで正義を貫き左遷されて銚子に暮らす父と子のお話からスタート。 次に「夫」「妻」「妹」そして「兄」に戻る一家四人の物語。 各自の視点で描かれる場面は同じ物を見ていても違う景色に写るという普遍的な事柄が描かれる。 ただ、全体的に家族は一緒という観点から書かれているので読んでいて希望が湧く。 それぞれの10年の歩みを描いて結束の強さを表現する、大崎梢の「こっちの世界」も面白い。
読了日:02月07日 著者:大崎 梢
江ノ島西浦写真館 (光文社文庫)江ノ島西浦写真館 (光文社文庫)感想
【図書館】「ビブリア古書堂~」の作家が描く写真館の話。 写真館の孫に当たる「繭」は祖母・富士子の遺品を整理する為に江ノ島に訪れる。 遺品整理の七日間に「未渡し写真」なるものが現れる、注文主に返すように分けられているのだろう。 その写真を巡っていろいろな事が起こる、カメラに詳しいのにカメラを持とうとしない繭、それは、昔一枚の写真を巡る出来事があった。 「ビブリア~」に似ている様な謎解き、そして、遠くセピアの彼方に消えつつある記憶。三上延が描くちょっぴり切ない、写真館を舞台にした青春物。 カメラの薀蓄も良い。
読了日:02月09日 著者:三上 延
自選影狩り 第2集―画業60周年記念企画 (My First Big SPECIAL)自選影狩り 第2集―画業60周年記念企画 (My First Big SPECIAL)感想
【再読】また、手を伸ばしてしまった。 このテーマが良いよね、幕府は全国各地に「影」=隠密を放ち、領地没収の落ち度を探る。 それを阻止する為、各大名は「影狩り」と称する浪人衆を雇った。 領地に潜入した忍者をことごとく殲滅する集団これが「影狩り」である。 いろいろな策謀を巡らす影に対抗する影狩り・十兵衛・日光・月光の三人衆。 何も考えないでスカッとするエンタメである。 マンガはこれでなくてはマンガと言えない、映画に勝る娯楽である。
読了日:02月13日 著者:さいとう たかを
体育館の殺人 (創元推理文庫)体育館の殺人 (創元推理文庫)感想
【図書館】キャクターに惹かれて、ついつい手に取ってしまった。 体育館で殺人が起きるのだが、現場が「密室」になってしまう。 不可能犯罪に、あの天才探偵がいやいやながら挑む。 「鮎川哲也受賞作品」だから論理中心になるのは仕方ないが、もう少し「人物」が書ければ良いと思う。 しかし、判りづらい密室だなぁ。 傘がポイントなのは「ブラック・アンブレラ・ミステリー」と謳ってあるので、何となく判る。 エピローグでダメ押しとズルい性格が判明するのがミソ。 とっても時間が掛かりました。
読了日:02月13日 著者:青崎 有吾
空色の小鳥 (祥伝社文庫)空色の小鳥 (祥伝社文庫)感想
【図書館】主人公の心がどこあるのか判らず見込み発車、読み進める内に、これは大崎梢の心の中ではと思う。 青年の思惑とは別に周囲の感情が徐々に少女に向けられる。 空色という色は何色だろう、その時々で色を変える空色、思ったまま生きてゆけば良いんだ、そんな思いがつのる大崎文学であった。 家族とは何かを感じさせる一篇である。出版絡みの作品が多かったが、そろそろ人間性に焦点を当てた作品が書きたくなったみたい、またこの路線で読んで見たい。 最近、大崎梢の家族小説に嵌まっている。書店物はもう書かないのかな、それも淋しい。
読了日:02月17日 著者:大崎梢
自選無用ノ介 第3集 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第3集 (My First Big SPECIAL)感想
【再読】何となく手を伸ばしてしまう、無用ノ介の世界に郷愁があるのだろう。 この作品集収録で感慨深いのは「吹雪が無用ノ介の肩で舞う」であろう。 敵討ちの少年を何とか敵討ちを思い止まらせ、明日への希望を持たせ旅立たせるまで行ったのに、運の悪い事に仇の本人が現れる。 返り討ちにあった少年の誇らしげな横顔、これが侍の子としての本懐か。侍をとうに捨てた無用ノ介の胸に去来するものとは何か・・・ 他に、12ページ見開きで無用ノ介の胸の内を描く「牙・・・無用ノ介」他2編も収録。単なるチャンバラで無いセンチメンタルがある。
読了日:02月19日 著者:さいとう たかを
自選無用ノ介 第1集 虎穴にはいった無用ノ介 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第1集 虎穴にはいった無用ノ介 (My First Big SPECIAL)感想
【再読】やはり、処女作は面白い! 「虎穴に入った無用ノ介」ストーリーの造り上げから、シーンの設定まで見事に作り上げている。 母を想っての足を延ばした「しもふだの宿」で、とんだ跡目相続に巻き込まれる無用ノ介を描く「夏の終わり無用ノ介はひとり」他2編収録。 どうも無用ノ介は良い人過ぎるんだなぁ、だから殺伐とした世界に巻き込まれる、そしてきりたく斬りたくも無い人を斬って切ってしまう。 賞金稼ぎの非情さが感じられない時代劇である。
読了日:02月20日 著者:さいとう たかを
自選無用ノ介 第2集 さむらい渡とのらいぬ無用ノ介 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第2集 さむらい渡とのらいぬ無用ノ介 (My First Big SPECIAL)感想
【再読】また手に取ってしまった、これは面白い。 飼い犬の渡、のらいぬの無用ノ介、交わる事の無い二人が御家の権力闘争に巻き込まれる。 兄弟の確執に親も子も無い無用ノ介がどう考えるのか、「さむらい渡とのらいぬ無用ノ介」 ひょんなことから子供と道連れになった無用ノ介、母を探して尋ねる旅に現れるのは道中師と鳥追い女、御用聞きに、小料理屋の女、果たしてどんに結末が・・・「無用ノ介の子守唄が」親子の情に鋭く挑んだ一篇。 その他2編を収録。
読了日:02月20日 著者:さいとう たかを
引導: 鬼役(二十五) (光文社時代小説文庫)引導: 鬼役(二十五) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】相変わらず、堂々と対峙する蔵人介。 シリーズも25巻目に突入。 アクションの間に季節感あふれる描写が何とも言えない。 「痩せ男」は段々と正体を現したが、未だに謎のまま。 如心尼に心から信用が置けず苦悩の日々、その間、母の出奔。 はてさて、如何になります事か・・・ 25巻ともなるとマンネリと言うより安定感の方が強い、どう幕を閉じるのかが期待する。 悪は沢山いるけれど殺しのパターンは出揃った感じです、鳥居は殺せないしな。 
読了日:02月22日 著者:坂岡 真

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2019年2月11日 (月)

1月の読書記録 読書メーターより

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妙にミステリーづいたひと月でした。 「錆びた滑車」が読めただけでもラッキー!

1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2479
ナイス数:1890

徳川家康 1徳川家康 1感想
【再読】小池一夫/スタジオ・シップによるコミックス版。 徳川家康の余り知られていない幼少時代を描く、多感な時期に人質となった精神の揺れ動く様を活写した3巻本。 第一巻は織田家から今川家に移された、八歳の家康の苦悩から始まる。 生涯の友となる幼き日の北条氏規との出会いを描く、恩師太原崇浮雪斎の描かれ方から字を習わせて貰えなかったと解釈した小池一夫の脚本にある。 雪斎を撲殺し、その後、躍進するまでを描く。 
読了日:01月07日 著者:小池一夫
徳川家康 3 (ビッグコミックスゴールド)徳川家康 3 (ビッグコミックスゴールド)感想
【再読】第二巻、家康十六歳、今川の重臣の関口義広の娘、九つ年上の瀬名姫を妻に娶る。 そして初陣、鈴木日向守重教を攻める。 しかして、織田信長との遭遇、これを撃破。 遂に念願の「母」との邂逅、三歳で別れ一七年振り、思わず涙。 拠点・大高城への兵糧運搬を請け負う、そして戦いはますます大きくなっていく。 家康の置かれた立場と、運命を切り開く機転の動きを細やかに描いた一作。 小池版の徳川家康、ちょっとカッコ良すぎでは(笑)
読了日:01月07日 著者:小池一夫
徳川家康 2 (ビッグコミックスゴールド)徳川家康 2 (ビッグコミックスゴールド)感想
【再読】第二巻と第三巻、入れ間違いをしてしまいました。第三巻のつもりで・・・遂に織田信長が今川義元に決戦を挑む、それに先立ち家康は佐久間盛重の丸根砦に攻撃をする。圧倒的に強い盛重軍に驚愕する家康、一騎討ちで勝敗を決する事を決意する.。見事、勝利した家康だが、大高城にて今川軍の桶狭間に休憩に不安を隠せない。そして、雨の桶狭間に信長軍は急襲する。遂に今川義元、没す。家康、13年振りに岡崎城に戻る、直ぐに西郡攻め、人質を奪還する。そして、一向宗との泥沼に入っていく・・・家康の幼少期を活写した良い作品と思います。
読了日:01月08日 著者:小池一夫
すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)感想
【再読】海街ダイヤリーに特化したガイドブック。 鎌倉のあっちこっちを「すずちゃん」と散歩してる気分にさせてくれる本。 ときおり、コミックの一シーンが挿入されるがそのシーンと同じ角度で写真が入る。 ああ、そうだったんだよなぁ、こんな場所であったんだ、と確認できるのが嬉しい。 いろんな場所やお土産も沢山、どっぷり海街の世界に浸れますよ。 しかし、鎌倉は観る所が多いなぁ。
読了日:01月09日 著者:海街オクトパス
佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)感想
【再読】病院へ待ち時間様に持っていく。 やはり良い、まだ少年誌からの移動で絵柄が少年誌ぽい。しかし、ストーリーは青年誌に合せて少し色っぽい。 相変わらず絵が上手いなぁと感じる、実験的なシーンもいろいろ考えている。 墨絵流しなんて秀逸、コマの割り方にも工夫がある。 少しの間に堪能するのにうってつけの作品。 石ノ森の技術が開花した作品の一つだと思います。
読了日:01月18日 著者:石ノ森 章太郎
錆びた滑車 (文春文庫)錆びた滑車 (文春文庫)感想
【図書館】葉村晶が帰って来た。 相変わらずタフで不幸な女探偵、登場そうそう巻き添えで怪我をしてる(笑) しかし、緻密なストーリーとトリックを駆使して葉村をこき使っている若竹七海は凄い。 淡々と葉村の行動を追っているうちに事件は解決する、しかも、隠された事件も陽の光を浴びる。 ちょこちょこ挿入されるミステリー本のタイトルが嬉しい、それが最後に富山店長のミステリ紹介として解説が入るのがまたまた嬉しい。 もういい歳だけど葉村にはガンバッテちょこちょこ歩き回って欲しいな。 遂に探偵事務所に寝泊まりか(笑)
読了日:01月18日 著者:若竹 七海
風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)感想
【図書館】天才が日常の謎を解く連作短編集。 裏書きが面白そうで借りて来たが、シリーズ第3弾との事、一作に戻って読みなおすべきか検討中。 五編の短編が入っているが探偵役の裏染天馬のキャラクターに参ってしまう。 飄々としてサクサク解決してしまう人柄が面白い。 学園のいろんな事を解決しながら小さな青春の悩みも解決する名探偵に乾杯! 登場編である長編「体育館の殺人」も読んで見る事にしよう。 青崎有吾、知らなかった作家さんでした。
読了日:01月26日 著者:青崎 有吾
さよならは明日の約束 (光文社文庫)さよならは明日の約束 (光文社文庫)感想
【図書館】本好きの少女とB級映画好きの少年が謎解きをする物語。 いろいろな本が出てくるのが楽しい、「9マイルは遠すぎる」にオマージュを捧げ「男は関係なさすぎる」を持ってきたのが抜群。 舞台となっている「ブック・ステアリング」ブックカフェが洒落ている。 大食いのエミール、ジャンク映画フリークのユキサキのコンビが巻き起こすドタバタ劇、やがて余韻をもってラストに向かう。 「恋文」が意表をついて好きです。過去に封じ込められた謎とは言えない「忘れ物」をさり気なく掘り起こして一応の決着を付けるロジックとしての会話劇。
読了日:01月29日 著者:西澤 保彦
水族館の殺人 (創元推理文庫)水族館の殺人 (創元推理文庫)感想
【図書館】「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」に続き読む、確かにエラリー・クインを意識した長編のようだが、犯人当てのロジックが感じられない。 十一人の容疑者も誰でも当てはめられる様な、数が多すぎるのでは。 キャラクター性で面白いと思ったが小説(ミステリー)としては、まだまだだと思う。 最後に、やっぱりと思わせる何かが足りない様な感じ。 被害者が鮫だったというのは泣かせる。 長編でこれでは、少し中ダレ気味では無いか、キャラ設定では無くストリーの起承転結で章訳けが必要だと思う。 この作家の長編は、もういいかな。
読了日:01月31日 著者:青崎 有吾

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2019年1月 4日 (金)

12月の読書記録 読書メーターより

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 「下町ロケット」シリーズを読みました、テレビ・ドラマより密で面白かった。 さすが、直木賞作家です。 シリーズ後半も期待します。

12月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:4398
ナイス数:1661

下町ロケット (小学館文庫)下町ロケット (小学館文庫)感想
【図書館】やっぱり面白い、「直木賞」は伊達では無かった。 ロケットの研究者が町工場の社長になる、営業・企画・技術、あらゆる面でトラブル発生、それをロケットに掛ける情熱で乗り切っていく。 これぞエンターティナー、これぞ痛快小説だ。 いささか読む事が遅れに遅れたと思うが、遅すぎる事は無い。 良いものはいつ読んでも良いものだ。 人間、良い事ばかりじゃないそんな事も、頑張っていれば好転する事もある、そんな気持ちにさせてくれる小説です。 2巻下町ロケット・ガウディ編もリクエスト済みです。
読了日:12月03日 著者:池井戸 潤
うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】失くしたものを探す宿「うせもの宿」、なんでこんな宿が・・・誰が来るのだろう。 もう一度、穂積の感性に触れたくて頁を辿る。 一度読んだはずなのに新鮮な気持ちで読める、謎を抱えた客人たち。 マツウラが連れてくる客の正体は、出迎える少女の女将は・・・ 穂積の世界に翻弄されつつ、入っていく不安感、謎は始まったばかりだ。 しかし、画が上手いなぁ。 2巻に手を伸ばす。
読了日:12月04日 著者:穂積
うせもの宿 2 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 2 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】一巻は「客人」がストーリーを語ったが、今回は宿の「従業員」がメインに。 探す人がいれば、それを手伝う人も、人それぞれ思いがある。 徐々にこれは死人が集まる宿と判って来た。 とすれば、ここに留まる訳は本当の幸せとは何か、番頭さんの女将さんに対する秘密とは。 未練がそれを押しと止めるか、忘れようとして忘れられないものとは何か。 穂積が書き紡ぐ愛と感動のファンタジー、いよいよ完結編がもう直ぐに。 すべての記憶を失った女将さんとマツウラとの恋、それが明らかになる、待て次号!
読了日:12月04日 著者:穂積
うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】女将さん=寺島紗季とマツウラ=松浦篤志の生前の行いが明らかになる完結編。 一途に紗季を愛した篤志の純愛を静かに描く、切ない切ないラブストーリー。 後追い自殺も死にきれず未練を残したまま眠る篤志、8年の歳月が流れ微かな奇跡が・・・どうしていいか判らないまま急にラストが来る、こんな宙ぶらりんじゃやだ、と言ってもエンドマークが・・・穂積、なかなか判らせてくれる作家ではないな。 番頭さんの日常はこれからも続く、番頭さんって一体何者? 
読了日:12月04日 著者:穂積
ランド(5) (モーニング KC)ランド(5) (モーニング KC)感想
ますます判らなくなった、5巻でもストーリーは動かず。 謎は増え続けていく、続きを読まなくても良いかなと思うが、全部揃った状態で古本を探すのは無理だ。 こんなに長編になるとは思わなかった、どうすれば良いのでしょうか。 「ランド」奇妙な話に手を出してしまった。 いかし、山下和美は絵の上手な作家さんだ、これからも続けて行くか迷う作家ではある。 もう止めようかな、でも・・・
読了日:12月04日 著者:山下 和美
下町ロケット2 ガウディ計画下町ロケット2 ガウディ計画感想
【図書館】シリーズ2巻目、今度は「医学」のお話。 町場の工場が、大資本の会社にどう立ち向かうかが見所。 すべて、こう好転に結びつくか微妙な所もあるが、エンターティンメント性から言えば拍手喝采。 今回も子供のシーンで泣いてしまった、小説は作り物と判っていても泣いてしまう。 金儲けだけじゃ無いという理念が、突き動かせる原動力なんだと思わせる作品なんだなぁと思う。 続けて続刊をリクエストしてみます。 佃の生き方に共感を覚える、益々良い作品を希望します。 ガウディ=サグラダ=桜田・・・洒落てますね。
読了日:12月06日 著者:池井戸 潤
若旦那隠密 2 将軍のお節介 (幻冬舎時代小説文庫)若旦那隠密 2 将軍のお節介 (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ第2巻。 相変わらずフワフワしてる、若旦那のイメージは良いのだが、隠密としての凛々しい感じがない。 主水みたいに表と裏の顔がはっきり分かれると良いと思う。 それに、部下が強すぎる、得意技とかあると良いなぁ。 将棋の駒も多すぎて、どんだけ手柄を立てれば成就するのか。 見切り発車の感がするのだが、2巻目になってもこれでは、本来この路線だったのか・・・この作家は「公家武者」みたいな性格の侍しか書けないのだろうか。 二面性をハッキリした方が良いと思うのだが・・・
読了日:12月07日 著者:佐々木 裕一
若旦那隠密3 哀しい仇討ち (幻冬舎時代小説文庫)若旦那隠密3 哀しい仇討ち (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】そろそろ終わりが近いかな、ご褒美も沢山貰えるようになったし。 しかし、設定が上手く作用していない、隠密衆の強さがバラバラ、たえとみつが捕えられるが簡単に助かってしまう、夏と結婚できない条件が著者の別シリーズと似てる。 それに、藤次郎の秘剣の腕が良く判らない、いつの間にかやっつけている。いよいよ、隠密御用の旅が始まるがどのような細工になるのか、上っ面で終わらない様に期待したい。この作家はボンボンがヤリ手というストーリーが好きらしい、もうちょっと細部に手間を掛ければと思う。痛快ものだから、良いのか。
読了日:12月10日 著者:佐々木 裕一
リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13感想
またまたまた、手に取ってしまった。 時間がある時、目に止まると、もう駄目ですね(笑) やはり、「ビッグセイフ作戦」が目に止まる。 何しろ第一巻・第一話ですからね。 すごく、ゴルゴの事が調べがついてる、しかし、捕まってはいない。 変におしゃべりなゴルゴを見るのも楽しい、この辺が小池一夫の脚本だなと納得してしまう。 しかし、こんなに長期に連載するとは、当のさいとう・たかお氏も判らなかったでしょうね。 また、いつか手に取りそうな予感がする。
読了日:12月12日 著者:さいとう たかを,さいとう・プロダクション
江戸へようこそ (ちくま文庫)江戸へようこそ (ちくま文庫)感想
相変わらず「江戸情緒」に浸れる。 中島梓、高橋克彦、岡本蛍の格氏も登場して大江戸談義に盛り上がる。 粋と野暮の違い微妙なんですね。 こういう書物を広げていると「現実逃避」してしまいますね、コタツでゆっくりしてしても怒られないというか(笑) 「浮世絵」=滑稽本として楽しめば良いのか、確かに全体図を見たら不自然な構図が多いですね。 しかし、葛飾北斎は好奇心全開の人だったらしいですね。 日向子さんが居ないのが信じられない気持ちです、もっと江戸のあれこれを聞きたかったなあ。
読了日:12月16日 著者:杉浦 日向子
海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)感想
完結、良いお話であった。 人それぞれに歴史あり、鎌倉で暮らす四姉妹を中心に四季それぞれの趣を同時に味あわせて貰った。 ストーリーは取り敢えず終わった、でも四姉妹の生活は続いていく。 これからもいろんなシーンで四姉妹の姿が見られる、そんな余韻を残すラストでした。 四姉妹の悪戦苦闘に一喜一憂した楽しい時間を思い出す。 ホームドラマの典型的な広がりを見せてくれた作品でした。 番外編の「通り雨のあとに」も併禄されていて、すずのその後が判る、爽やかな一篇です。
読了日:12月16日 著者:吉田 秋生
本屋の新井本屋の新井感想
【図書館】書店員の書く日々のあれこれ、三省堂・有楽町店の苦労を書いていると思ったが違ってた。書店員である新井さんの心の叫び(というほど切実ではない)普段の自分というくらいか。各章扉が縦で本文が横、なんかスムーズに読めない、各章扉が、右左と一定していないのも不安定。どんな版社だと見たら「講談社」 どんな苦境にあろうともダメなら辞めるの潔さ、貴女はどんな職種でも大丈夫。こんな事、言ってられるのも大企業だからだな、地方書店はバタバタ潰れているのに・・・タイトルは「こじらせ系独身女子の新井ですが」の方が良い。
読了日:12月17日 著者:新井 見枝香
合葬 (ちくま文庫)合葬 (ちくま文庫)感想
彰義隊のお話、杉浦流の解釈を加えての劇画化。 大義と現実、流れ彷徨う時代に若者の心は翻弄される。 彰義隊の事を読みたいというほども無く、杉浦日向子の絵柄に酔う。 人と人が出会いそして別れていく、そんな逢瀬を自由闊達な筆致で描く、やっぱり研究家なんですね。 ただ、まだ杉浦流の「茶目っ気」は出ていない、初期の事ゆえガチガチで描いていたんだろうな。 画にお遊びが入っていない、もう一度このテーマで描いたらどんなものになるのか見てみたい気もします。 杉浦日向子、底が知れない作家です。
読了日:12月20日 著者:杉浦 日向子

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2018年12月 3日 (月)

11月の読書記録 読書メーターより

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流されるまま読んだひと月でした。 007が手に入ったのが嬉しいかな。

11月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2411
ナイス数:1606

鯖猫長屋ふしぎ草紙(五) (PHP文芸文庫)鯖猫長屋ふしぎ草紙(五) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】安定の第5巻! 今日も今日とて拾楽とサバとさくらは、ゆっくり日向ぼっこ。 そこに、現れた昔馴染みの女盗賊・あざみ、この女「二キのご隠居」とも、しがらみがあるらしい。 時を同じくして饅頭屋・お智の店で事件が起こる、拾楽は急いで出かけるが・・・長屋の皆と力を併せ、事件解決に奔走する拾楽と定廻り同心・掛井、あざみとは一体何者なのか。 あざみと黒ひょっとこの掛け合いが楽しい一篇です。 序文の「猫と桜」が各章の始めにあり、心情を吐露しているのが胸に刺さる。 次回に続く爆弾を仕掛けているのが心憎いところ。
読了日:11月01日 著者:田牧 大和
まつりのあと (光文社文庫)まつりのあと (光文社文庫)感想
結婚式に参加した各人各様の考え方の連作短編集。 始まりは「平安神宮」ここで行われる一つの結婚式。 いろいろな思惑を持って参加する人たち。 いずれも性に対するコンプレックスや期待など、持っている。 結婚式は「お祭り」の様なもの、終われば寂寞感が・・・花房観音が色気控えめに抒情的に描く人間模様。 京都の各地を回るガイドブックとしても楽しめる一冊。 
読了日:11月05日 著者:花房 観音
007 死ぬのは奴らだ 復刻版: LIVE AND LET DIE (ビッグコミックススペシャル)007 死ぬのは奴らだ 復刻版: LIVE AND LET DIE (ビッグコミックススペシャル)感想
いよいよ、最後の一冊が手に入った、待ち続けた約50年、永かったな~、と言っても最後の3年は自分の都合で長引かせた事もあるので、自業自得だが・・・(笑) やっと、全4巻揃いました。 やっぱり、初期のさいとうさんです絵柄は細かいけど線にメリハリが無い、ストーリーも読者に合せて簡潔になっている。 しかし、ここから「ゴルゴ13」や「無用ノ介」が生まれたと言う事なら、ここに立ち会える事が嬉しい。 日本版・ジェームズ・ボンド、良くやったと思う、少年向きだけど。 今日は全4巻、味わいとっぷり眺めていよう。
読了日:11月13日 著者:
ドアを開けたらドアを開けたら感想
【図書館】ドアを開けたら・・・死体を発見。 よくあるミステリーの滑り出し、しかし、それだけでは無かった。 大崎梢のミステリー、人を描くのに定評のある方です。 いろいろな人との交流を、描いています、ここがネックなんですね。 図式より人の温かさ、それが人生なんだと思いました。 事件が終わったら、それまでじゃないんです、それまで、そこからが大事ですよって、言っている様でした。 栃木でマンション管理人をしながら、たまに遊びに来る紘人と探偵もどきを活躍する祐作の話を読みたいと思いました。
読了日:11月16日 著者:大崎梢
銀花 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)銀花 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】第2章の3作目、気になる「北最上藩」の改革の話に通じる物語。 段々スケールが大きくなって来たが、大丈夫だろうか。 最後は公儀目付人・片岡信正の判定で終わるのはどうかと思う。 紅花の出荷で潤う面も考えられるのでは? 会話が説明調なのに決着がイマイチ。 市兵衛は何処に向かうのであろうか、無用の人というが、上を目指すという様にも取れるセリフがある。 市井の剣客では、話がこじんまりと終わってしまうのか、作者の力量次第だろう。 大御所の小説の様に好々爺だけは願い下げである。増々の健筆を祈る!
読了日:11月20日 著者:辻堂魁
幻想日記店 (講談社文庫)幻想日記店 (講談社文庫)感想
【図書館】幻想シリーズ、第3弾! 相変わらず良い味を出してます。 人の日記には、どこか惹きつけるものがありますよね。 幻想=ファンタジー、夢の世界に誘うような甘美さですね。 ただ、堀川アサコのファンタジーは幻想だけでは無く、現実世界が奇妙に組み込まれている。 そこが魅力なんだよね。 ブログは日記の様なもの、ほんと見せる日記、読まれる事を前提として書いてる。 誰にも見せないから「日記」なのに・・・。 だから感想と心理がおかしくなる、多くの人の目に止まるブログは、半分「小説」なんじゃないかと。 
読了日:11月30日 著者:堀川 アサコ
式の前日 (フラワーコミックス)式の前日 (フラワーコミックス)感想
ふとした瞬間に手に取ってしまう。 やはり良い、何気ない日常に潜む想い。 「あずさ2号で再会」は良く考えられた状況だが、ちょっと無理があると思う。 ちょっぴり心に沁みる話を集めた短編集、やはり、「式の前日」がグッとくる。 穂積は良いよ~ 「さよならソルシエ」「うせもの宿」ももう一度読んで見ようかな。
読了日:11月30日 著者:穂積
さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】大幅に解釈を覆す二人のゴッホの物語。 第1巻はパリの画壇を引っ掻き回す凄腕の画商・テオドルス・ファン・ゴッホ。 芸術とは何かを追い求め、一般大衆の感性に訴えるものだと主張する。 一方、フィセント・ファン・ゴッホは自らの赴くままに筆を走らせる画家。 兄と弟、二人の情熱が少しづつ歩み始める。 テオの理想は適うのであろうか・・・前篇終わり。
読了日:11月30日 著者:穂積
さよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】物語、急展開。 フィンセントが何もしない内に死んでしまった。 悲しみに浸るテオ、売り出すのはすぐそこなのに・・・起死回生の一発は何処に。 これからがフィションと思うが、フィンセントの人生を全く変えてしまう。 平々凡々なフィンセントの人生を「炎の画家」としてのシナリオを作ってしまう。 画を売るために画家に興味を持たせる、のちに「狂気の画家」と言われるゴッホの誕生である。 画のために命を掛けるゴッホ兄弟の真偽を交えて描き切った穂積版・ゴッホの生涯である。 兄弟愛に泣ける。
読了日:11月30日 著者:穂積

読書メーター

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2018年11月 6日 (火)

10月の読書のまとめ 読書メーターより

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いろいろ読み散らしたひと月でした。

10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3172
ナイス数:1772

火花散る おいち不思議がたり火花散る おいち不思議がたり感想
【図書館】シリーズ4作目、おいちが出産間近の妊婦を助ける。 この子は、子の母は、どうする、どう生きる。 もう少し、この子とやり取りがあるのかと思った。 おいちの不思議な力が弱い様に感じる。 今回は赤ん坊を通しておいちの生き方を探るドラマだった。 話の顛末は少しちぐはぐで、起承転結を付けて欲しかった。 赤ん坊を遠くにやって終わりでは終われないと思うのは私だけでしょうか・・・ともかくおいちの話です、おいちを中心に据えた物語であって欲しい。 
読了日:10月02日 著者:あさの あつこ
掟上今日子の備忘録 (講談社文庫)掟上今日子の備忘録 (講談社文庫)感想
【図書館】最初から読みたいと思った本ではありませんでした。 ストーリーはドラマで知っていましたが、あまりに持って回った書き方をする方なんだなと思いました。 この書き方はこの人の癖なんでしょうか、何冊も出ていると言う事は、好きな方も多いのでしょう。 私は無理でした、何回も挫折しました。 初回だから仕方のない事でしょうが、謎が一つも解けない、こんな小説があるのでしょうか。 西尾維新、今一つ乗れない作家でした。 西尾維新、アルファベットで書くと逆に読んでもニシオイシンと発見しただけだった(笑)
読了日:10月08日 著者:西尾 維新
にゃん!  鈴江藩江戸屋敷見聞帳にゃん!  鈴江藩江戸屋敷見聞帳感想
【図書館】ちょっと、ふざけ過ぎでは無いですか。 時代ファンタジーと言ったらよいのでしょぅか。 ドタバタで支離滅裂、あさのさんが猫好きなのでしょう。 初出が月刊「てのひら猫語り」ですから、猫好きな方の他愛もない猫話だと思うのです。 それならそれでユーモァファンタジーだよとどこかで判るようにしてくれないと・・・最後まで、どこかでどんでん返しがと思って読んでしまったではありませんか(笑) 380頁も使っての猫愛物語、値段の割には・・・「鈴江藩江戸屋敷見聞帳」も真面目に副題を付けすぎた。 
読了日:10月12日 著者:あさの あつこ
点と線―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)点と線―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)感想
【図書館】ドラマや映画では何回も観てるのに、原作を読むのは初めてでした。 凄く読み易い、あの頃の旅情に浸れるのも良いですね。 アリバイ崩しとトリックが秀逸です。 交通公社の「旅」に連載されたという特異性も面白いですね。 鵜飼刑事と三原刑事のバトンタッチが良いですね、それぞれ特徴のある刑事像が最後の手紙に交互に描かれて素敵です。 風間完氏の挿し絵が旅情を誘います。 有ると無いでは全然違う、やはり挿し絵は大事だなぁと思います。 松本清張、読み返すのも良いかなぁと思いました。
読了日:10月13日 著者:松本 清張,風間 完
若返り同心 如月源十郎 不思議な飴玉 (講談社文庫)若返り同心 如月源十郎 不思議な飴玉 (講談社文庫)感想
ひょんな事から「若返りの秘薬」を入手した隠居の元定廻り同心・如月小六。 日頃、孫の晋之介の不甲斐なさを嘆いており、この新米見習い同心を助けようと画策する。 若返りがミソになっている、効果は半日、しかも体力の消耗が著しい、さて、小六上手く立ち回れるでしょうか。 設定が若返るってことで、周囲にばれないかと言う事。 しかし、小六の腕前は確かだし、着物の着替えも用意するし、段々面白くなってきた。 エンターティナー時代小説、開幕!
読了日:10月15日 著者:佐々木 裕一
スクープのたまご (文春文庫 お 58-3)スクープのたまご (文春文庫 お 58-3)感想
【図書館】出版社シリーズ、第3弾! 前作の「プリティが多すぎる」が余り面白くなかったので、大崎梢と言えど期待はしていなかった。 しかし、今作は面白かった、「週刊文春」に取材した結果が現れている。 新米記者の日向子の眼を通して描かれる取材のドタバタが、真に迫っている。 週刊誌の記事って、かなり裏付け調査が大切で、一般社員が創ってるのが良く判る。 次回は、今回もカメオ出演した、営業部の目黒明日香が主人公で「スポーツ雑誌編集部」になる予定。 また面白くなりそうだ。
読了日:10月18日 著者:大崎 梢
天使の棲む部屋: 問題物件 (光文社文庫)天使の棲む部屋: 問題物件 (光文社文庫)感想
【図書館】「問題物件」シリーズ、第2弾! 相も変わらず探偵・犬頭光太郎が問題物件・担当の若宮恵美子を助けて大活躍する痛快ユーモア・ミステリ―。 全4編とも不可解な謎に包まれる問題物件、果たして光太郎は謎を解けるのか・・・ 大倉崇裕らしくいろいろなトリックがあり、その解決方法もユニークである。 最後の詰めであれを出すのは約束違反かも・・・(笑) ともあれ、スピード解決が心情の光太郎、やっぱ頼れるわ~ 次巻があるのか無いのか、最終話が「終の部屋」だけに、微妙です。 
読了日:10月20日 著者:大倉 崇裕
神子上典膳 (講談社文庫)神子上典膳 (講談社文庫)感想
月村了衛の剣豪ものかと手にした一冊。 著者の「コルトM1851残月」など読んでいたので爽快な娯楽作品かと思っていた。 しかし、神子上典膳モノとは一線を画していた、場面描写が繰り返し入れられていてスピード感が削がれる。 典膳とは違う雰囲気が最初から感じていた、それが表に現れた時、やっぱりと思う。 いろいろ策を弄せず、王道を読みたかった。 ネタ晴らしまでの過程がもたもたし過ぎ、隻腕のというところでやっぱりな・・・典膳を真っ向から表現して欲しかった。 意外性は有りだと思うが・・・残念!
読了日:10月22日 著者:月村 了衛
若返り同心 如月源十郎 闇の顔 (講談社文庫)若返り同心 如月源十郎 闇の顔 (講談社文庫)感想
【図書館】若返り同心シリーズ、第2弾! 如月小六は定町廻り同心を引退した老人である、ひょんなことから「若返りの妙薬」を手に入れた。 この力を孫の晋之介の出世に役立てようと奔走するが・・・ 読んでいて、小六が若返んなくても良いような考えにおちた。 若返って痛快アクションをする物語なら良いが知恵を働かせ解決する話では、老齢の小六の方が合ってる。 若返りの薬を活かしきれてない、もう少し「源十郎」の時間を上手く使い、一人二役のケレン味を出して欲しい。 ストーリーが空中分解して終作になるかも・・・
読了日:10月24日 著者:佐々木 裕一
やすらいまつり (光文社文庫)やすらいまつり (光文社文庫)感想
花房観音の京情緒溢れる官能世界。 祭りの音に急かされて、過去を持つ男と女が醸し出す淋しい性の世界。 六つの祭りに六組の男女、惹かれ惹かれあい情念の世界に。 京都の情景と男女の機微を描き出す手法は見事。 テクニックが一辺倒なのが惜しい、SMチックな展開も入れて欲しかった。 しかし、花房観音、官能一辺倒でなく詩情を醸し出すのが偉い! おきばりやす。
読了日:10月28日 著者:花房 観音

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