2019年3月 4日 (月)

2月の読書記録 読書メーターより

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ミステリーが多かった月ですね、後は再読も。

2月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3898
ナイス数:1705

宮部みゆき 全一冊宮部みゆき 全一冊感想
【図書館】暇なときに読むのが一番。 何しろ「宮部みゆき」が丸々、詰まっている。 未収録の小説やエッセイ、みゆきファンには嬉しい一冊。 なかでも、未収録の対談が嬉しい、いろんな作家の心の奥が垣間見られて、思わずオーッと言ってしまう。 三〇年、一区切り、しかしこんなに書ける作家は他にいるんだろうか。 しかも、いつも水準以上の作品を。 益々、健筆をお願いいたします。
読了日:02月02日 著者:宮部 みゆき
子連れ同心 (IKKI COMIX)子連れ同心 (IKKI COMIX)感想
【再読】何回読んでも「ほっと」してしまう。 伊織と巳太郎の親子の歳時記、同心仲間との生活や上司の思いやり、日々健やかに育つ子供との触れ合い。 ほんわかムードの中に、ピシッと何かが通っている、そんな八丁堀を描いた掌編。 しかし、オノ・ナツメという作家はシンプルな線で情の細やかさを出せる唯一な作家だと思う。 この画柄で無くては出せない情感かと思う、シンプル・イズ・ベストが似合う作家です。 いつまでも、続けて下さい。 
読了日:02月05日 著者:オノ ナツメ
よっつ屋根の下 (光文社文庫)よっつ屋根の下 (光文社文庫)感想
【図書館】大崎梢の家族小説。 ミステリー以外の作品は珍しい、「ふたつめの庭」以来かな? 医療ミスに絡んで正義を貫き左遷されて銚子に暮らす父と子のお話からスタート。 次に「夫」「妻」「妹」そして「兄」に戻る一家四人の物語。 各自の視点で描かれる場面は同じ物を見ていても違う景色に写るという普遍的な事柄が描かれる。 ただ、全体的に家族は一緒という観点から書かれているので読んでいて希望が湧く。 それぞれの10年の歩みを描いて結束の強さを表現する、大崎梢の「こっちの世界」も面白い。
読了日:02月07日 著者:大崎 梢
江ノ島西浦写真館 (光文社文庫)江ノ島西浦写真館 (光文社文庫)感想
【図書館】「ビブリア古書堂~」の作家が描く写真館の話。 写真館の孫に当たる「繭」は祖母・富士子の遺品を整理する為に江ノ島に訪れる。 遺品整理の七日間に「未渡し写真」なるものが現れる、注文主に返すように分けられているのだろう。 その写真を巡っていろいろな事が起こる、カメラに詳しいのにカメラを持とうとしない繭、それは、昔一枚の写真を巡る出来事があった。 「ビブリア~」に似ている様な謎解き、そして、遠くセピアの彼方に消えつつある記憶。三上延が描くちょっぴり切ない、写真館を舞台にした青春物。 カメラの薀蓄も良い。
読了日:02月09日 著者:三上 延
自選影狩り 第2集―画業60周年記念企画 (My First Big SPECIAL)自選影狩り 第2集―画業60周年記念企画 (My First Big SPECIAL)感想
【再読】また、手を伸ばしてしまった。 このテーマが良いよね、幕府は全国各地に「影」=隠密を放ち、領地没収の落ち度を探る。 それを阻止する為、各大名は「影狩り」と称する浪人衆を雇った。 領地に潜入した忍者をことごとく殲滅する集団これが「影狩り」である。 いろいろな策謀を巡らす影に対抗する影狩り・十兵衛・日光・月光の三人衆。 何も考えないでスカッとするエンタメである。 マンガはこれでなくてはマンガと言えない、映画に勝る娯楽である。
読了日:02月13日 著者:さいとう たかを
体育館の殺人 (創元推理文庫)体育館の殺人 (創元推理文庫)感想
【図書館】キャクターに惹かれて、ついつい手に取ってしまった。 体育館で殺人が起きるのだが、現場が「密室」になってしまう。 不可能犯罪に、あの天才探偵がいやいやながら挑む。 「鮎川哲也受賞作品」だから論理中心になるのは仕方ないが、もう少し「人物」が書ければ良いと思う。 しかし、判りづらい密室だなぁ。 傘がポイントなのは「ブラック・アンブレラ・ミステリー」と謳ってあるので、何となく判る。 エピローグでダメ押しとズルい性格が判明するのがミソ。 とっても時間が掛かりました。
読了日:02月13日 著者:青崎 有吾
空色の小鳥 (祥伝社文庫)空色の小鳥 (祥伝社文庫)感想
【図書館】主人公の心がどこあるのか判らず見込み発車、読み進める内に、これは大崎梢の心の中ではと思う。 青年の思惑とは別に周囲の感情が徐々に少女に向けられる。 空色という色は何色だろう、その時々で色を変える空色、思ったまま生きてゆけば良いんだ、そんな思いがつのる大崎文学であった。 家族とは何かを感じさせる一篇である。出版絡みの作品が多かったが、そろそろ人間性に焦点を当てた作品が書きたくなったみたい、またこの路線で読んで見たい。 最近、大崎梢の家族小説に嵌まっている。書店物はもう書かないのかな、それも淋しい。
読了日:02月17日 著者:大崎梢
自選無用ノ介 第3集 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第3集 (My First Big SPECIAL)感想
【再読】何となく手を伸ばしてしまう、無用ノ介の世界に郷愁があるのだろう。 この作品集収録で感慨深いのは「吹雪が無用ノ介の肩で舞う」であろう。 敵討ちの少年を何とか敵討ちを思い止まらせ、明日への希望を持たせ旅立たせるまで行ったのに、運の悪い事に仇の本人が現れる。 返り討ちにあった少年の誇らしげな横顔、これが侍の子としての本懐か。侍をとうに捨てた無用ノ介の胸に去来するものとは何か・・・ 他に、12ページ見開きで無用ノ介の胸の内を描く「牙・・・無用ノ介」他2編も収録。単なるチャンバラで無いセンチメンタルがある。
読了日:02月19日 著者:さいとう たかを
自選無用ノ介 第1集 虎穴にはいった無用ノ介 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第1集 虎穴にはいった無用ノ介 (My First Big SPECIAL)感想
【再読】やはり、処女作は面白い! 「虎穴に入った無用ノ介」ストーリーの造り上げから、シーンの設定まで見事に作り上げている。 母を想っての足を延ばした「しもふだの宿」で、とんだ跡目相続に巻き込まれる無用ノ介を描く「夏の終わり無用ノ介はひとり」他2編収録。 どうも無用ノ介は良い人過ぎるんだなぁ、だから殺伐とした世界に巻き込まれる、そしてきりたく斬りたくも無い人を斬って切ってしまう。 賞金稼ぎの非情さが感じられない時代劇である。
読了日:02月20日 著者:さいとう たかを
自選無用ノ介 第2集 さむらい渡とのらいぬ無用ノ介 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第2集 さむらい渡とのらいぬ無用ノ介 (My First Big SPECIAL)感想
【再読】また手に取ってしまった、これは面白い。 飼い犬の渡、のらいぬの無用ノ介、交わる事の無い二人が御家の権力闘争に巻き込まれる。 兄弟の確執に親も子も無い無用ノ介がどう考えるのか、「さむらい渡とのらいぬ無用ノ介」 ひょんなことから子供と道連れになった無用ノ介、母を探して尋ねる旅に現れるのは道中師と鳥追い女、御用聞きに、小料理屋の女、果たしてどんに結末が・・・「無用ノ介の子守唄が」親子の情に鋭く挑んだ一篇。 その他2編を収録。
読了日:02月20日 著者:さいとう たかを
引導: 鬼役(二十五) (光文社時代小説文庫)引導: 鬼役(二十五) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】相変わらず、堂々と対峙する蔵人介。 シリーズも25巻目に突入。 アクションの間に季節感あふれる描写が何とも言えない。 「痩せ男」は段々と正体を現したが、未だに謎のまま。 如心尼に心から信用が置けず苦悩の日々、その間、母の出奔。 はてさて、如何になります事か・・・ 25巻ともなるとマンネリと言うより安定感の方が強い、どう幕を閉じるのかが期待する。 悪は沢山いるけれど殺しのパターンは出揃った感じです、鳥居は殺せないしな。 
読了日:02月22日 著者:坂岡 真

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2019年2月11日 (月)

1月の読書記録 読書メーターより

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妙にミステリーづいたひと月でした。 「錆びた滑車」が読めただけでもラッキー!

1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2479
ナイス数:1890

徳川家康 1徳川家康 1感想
【再読】小池一夫/スタジオ・シップによるコミックス版。 徳川家康の余り知られていない幼少時代を描く、多感な時期に人質となった精神の揺れ動く様を活写した3巻本。 第一巻は織田家から今川家に移された、八歳の家康の苦悩から始まる。 生涯の友となる幼き日の北条氏規との出会いを描く、恩師太原崇浮雪斎の描かれ方から字を習わせて貰えなかったと解釈した小池一夫の脚本にある。 雪斎を撲殺し、その後、躍進するまでを描く。 
読了日:01月07日 著者:小池一夫
徳川家康 3 (ビッグコミックスゴールド)徳川家康 3 (ビッグコミックスゴールド)感想
【再読】第二巻、家康十六歳、今川の重臣の関口義広の娘、九つ年上の瀬名姫を妻に娶る。 そして初陣、鈴木日向守重教を攻める。 しかして、織田信長との遭遇、これを撃破。 遂に念願の「母」との邂逅、三歳で別れ一七年振り、思わず涙。 拠点・大高城への兵糧運搬を請け負う、そして戦いはますます大きくなっていく。 家康の置かれた立場と、運命を切り開く機転の動きを細やかに描いた一作。 小池版の徳川家康、ちょっとカッコ良すぎでは(笑)
読了日:01月07日 著者:小池一夫
徳川家康 2 (ビッグコミックスゴールド)徳川家康 2 (ビッグコミックスゴールド)感想
【再読】第二巻と第三巻、入れ間違いをしてしまいました。第三巻のつもりで・・・遂に織田信長が今川義元に決戦を挑む、それに先立ち家康は佐久間盛重の丸根砦に攻撃をする。圧倒的に強い盛重軍に驚愕する家康、一騎討ちで勝敗を決する事を決意する.。見事、勝利した家康だが、大高城にて今川軍の桶狭間に休憩に不安を隠せない。そして、雨の桶狭間に信長軍は急襲する。遂に今川義元、没す。家康、13年振りに岡崎城に戻る、直ぐに西郡攻め、人質を奪還する。そして、一向宗との泥沼に入っていく・・・家康の幼少期を活写した良い作品と思います。
読了日:01月08日 著者:小池一夫
すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル)感想
【再読】海街ダイヤリーに特化したガイドブック。 鎌倉のあっちこっちを「すずちゃん」と散歩してる気分にさせてくれる本。 ときおり、コミックの一シーンが挿入されるがそのシーンと同じ角度で写真が入る。 ああ、そうだったんだよなぁ、こんな場所であったんだ、と確認できるのが嬉しい。 いろんな場所やお土産も沢山、どっぷり海街の世界に浸れますよ。 しかし、鎌倉は観る所が多いなぁ。
読了日:01月09日 著者:海街オクトパス
佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)感想
【再読】病院へ待ち時間様に持っていく。 やはり良い、まだ少年誌からの移動で絵柄が少年誌ぽい。しかし、ストーリーは青年誌に合せて少し色っぽい。 相変わらず絵が上手いなぁと感じる、実験的なシーンもいろいろ考えている。 墨絵流しなんて秀逸、コマの割り方にも工夫がある。 少しの間に堪能するのにうってつけの作品。 石ノ森の技術が開花した作品の一つだと思います。
読了日:01月18日 著者:石ノ森 章太郎
錆びた滑車 (文春文庫)錆びた滑車 (文春文庫)感想
【図書館】葉村晶が帰って来た。 相変わらずタフで不幸な女探偵、登場そうそう巻き添えで怪我をしてる(笑) しかし、緻密なストーリーとトリックを駆使して葉村をこき使っている若竹七海は凄い。 淡々と葉村の行動を追っているうちに事件は解決する、しかも、隠された事件も陽の光を浴びる。 ちょこちょこ挿入されるミステリー本のタイトルが嬉しい、それが最後に富山店長のミステリ紹介として解説が入るのがまたまた嬉しい。 もういい歳だけど葉村にはガンバッテちょこちょこ歩き回って欲しいな。 遂に探偵事務所に寝泊まりか(笑)
読了日:01月18日 著者:若竹 七海
風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)感想
【図書館】天才が日常の謎を解く連作短編集。 裏書きが面白そうで借りて来たが、シリーズ第3弾との事、一作に戻って読みなおすべきか検討中。 五編の短編が入っているが探偵役の裏染天馬のキャラクターに参ってしまう。 飄々としてサクサク解決してしまう人柄が面白い。 学園のいろんな事を解決しながら小さな青春の悩みも解決する名探偵に乾杯! 登場編である長編「体育館の殺人」も読んで見る事にしよう。 青崎有吾、知らなかった作家さんでした。
読了日:01月26日 著者:青崎 有吾
さよならは明日の約束 (光文社文庫)さよならは明日の約束 (光文社文庫)感想
【図書館】本好きの少女とB級映画好きの少年が謎解きをする物語。 いろいろな本が出てくるのが楽しい、「9マイルは遠すぎる」にオマージュを捧げ「男は関係なさすぎる」を持ってきたのが抜群。 舞台となっている「ブック・ステアリング」ブックカフェが洒落ている。 大食いのエミール、ジャンク映画フリークのユキサキのコンビが巻き起こすドタバタ劇、やがて余韻をもってラストに向かう。 「恋文」が意表をついて好きです。過去に封じ込められた謎とは言えない「忘れ物」をさり気なく掘り起こして一応の決着を付けるロジックとしての会話劇。
読了日:01月29日 著者:西澤 保彦
水族館の殺人 (創元推理文庫)水族館の殺人 (創元推理文庫)感想
【図書館】「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」に続き読む、確かにエラリー・クインを意識した長編のようだが、犯人当てのロジックが感じられない。 十一人の容疑者も誰でも当てはめられる様な、数が多すぎるのでは。 キャラクター性で面白いと思ったが小説(ミステリー)としては、まだまだだと思う。 最後に、やっぱりと思わせる何かが足りない様な感じ。 被害者が鮫だったというのは泣かせる。 長編でこれでは、少し中ダレ気味では無いか、キャラ設定では無くストリーの起承転結で章訳けが必要だと思う。 この作家の長編は、もういいかな。
読了日:01月31日 著者:青崎 有吾

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2019年1月 4日 (金)

12月の読書記録 読書メーターより

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 「下町ロケット」シリーズを読みました、テレビ・ドラマより密で面白かった。 さすが、直木賞作家です。 シリーズ後半も期待します。

12月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:4398
ナイス数:1661

下町ロケット (小学館文庫)下町ロケット (小学館文庫)感想
【図書館】やっぱり面白い、「直木賞」は伊達では無かった。 ロケットの研究者が町工場の社長になる、営業・企画・技術、あらゆる面でトラブル発生、それをロケットに掛ける情熱で乗り切っていく。 これぞエンターティナー、これぞ痛快小説だ。 いささか読む事が遅れに遅れたと思うが、遅すぎる事は無い。 良いものはいつ読んでも良いものだ。 人間、良い事ばかりじゃないそんな事も、頑張っていれば好転する事もある、そんな気持ちにさせてくれる小説です。 2巻下町ロケット・ガウディ編もリクエスト済みです。
読了日:12月03日 著者:池井戸 潤
うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】失くしたものを探す宿「うせもの宿」、なんでこんな宿が・・・誰が来るのだろう。 もう一度、穂積の感性に触れたくて頁を辿る。 一度読んだはずなのに新鮮な気持ちで読める、謎を抱えた客人たち。 マツウラが連れてくる客の正体は、出迎える少女の女将は・・・ 穂積の世界に翻弄されつつ、入っていく不安感、謎は始まったばかりだ。 しかし、画が上手いなぁ。 2巻に手を伸ばす。
読了日:12月04日 著者:穂積
うせもの宿 2 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 2 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】一巻は「客人」がストーリーを語ったが、今回は宿の「従業員」がメインに。 探す人がいれば、それを手伝う人も、人それぞれ思いがある。 徐々にこれは死人が集まる宿と判って来た。 とすれば、ここに留まる訳は本当の幸せとは何か、番頭さんの女将さんに対する秘密とは。 未練がそれを押しと止めるか、忘れようとして忘れられないものとは何か。 穂積が書き紡ぐ愛と感動のファンタジー、いよいよ完結編がもう直ぐに。 すべての記憶を失った女将さんとマツウラとの恋、それが明らかになる、待て次号!
読了日:12月04日 著者:穂積
うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)うせもの宿 3 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】女将さん=寺島紗季とマツウラ=松浦篤志の生前の行いが明らかになる完結編。 一途に紗季を愛した篤志の純愛を静かに描く、切ない切ないラブストーリー。 後追い自殺も死にきれず未練を残したまま眠る篤志、8年の歳月が流れ微かな奇跡が・・・どうしていいか判らないまま急にラストが来る、こんな宙ぶらりんじゃやだ、と言ってもエンドマークが・・・穂積、なかなか判らせてくれる作家ではないな。 番頭さんの日常はこれからも続く、番頭さんって一体何者? 
読了日:12月04日 著者:穂積
ランド(5) (モーニング KC)ランド(5) (モーニング KC)感想
ますます判らなくなった、5巻でもストーリーは動かず。 謎は増え続けていく、続きを読まなくても良いかなと思うが、全部揃った状態で古本を探すのは無理だ。 こんなに長編になるとは思わなかった、どうすれば良いのでしょうか。 「ランド」奇妙な話に手を出してしまった。 いかし、山下和美は絵の上手な作家さんだ、これからも続けて行くか迷う作家ではある。 もう止めようかな、でも・・・
読了日:12月04日 著者:山下 和美
下町ロケット2 ガウディ計画下町ロケット2 ガウディ計画感想
【図書館】シリーズ2巻目、今度は「医学」のお話。 町場の工場が、大資本の会社にどう立ち向かうかが見所。 すべて、こう好転に結びつくか微妙な所もあるが、エンターティンメント性から言えば拍手喝采。 今回も子供のシーンで泣いてしまった、小説は作り物と判っていても泣いてしまう。 金儲けだけじゃ無いという理念が、突き動かせる原動力なんだと思わせる作品なんだなぁと思う。 続けて続刊をリクエストしてみます。 佃の生き方に共感を覚える、益々良い作品を希望します。 ガウディ=サグラダ=桜田・・・洒落てますね。
読了日:12月06日 著者:池井戸 潤
若旦那隠密 2 将軍のお節介 (幻冬舎時代小説文庫)若旦那隠密 2 将軍のお節介 (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズ第2巻。 相変わらずフワフワしてる、若旦那のイメージは良いのだが、隠密としての凛々しい感じがない。 主水みたいに表と裏の顔がはっきり分かれると良いと思う。 それに、部下が強すぎる、得意技とかあると良いなぁ。 将棋の駒も多すぎて、どんだけ手柄を立てれば成就するのか。 見切り発車の感がするのだが、2巻目になってもこれでは、本来この路線だったのか・・・この作家は「公家武者」みたいな性格の侍しか書けないのだろうか。 二面性をハッキリした方が良いと思うのだが・・・
読了日:12月07日 著者:佐々木 裕一
若旦那隠密3 哀しい仇討ち (幻冬舎時代小説文庫)若旦那隠密3 哀しい仇討ち (幻冬舎時代小説文庫)感想
【図書館】そろそろ終わりが近いかな、ご褒美も沢山貰えるようになったし。 しかし、設定が上手く作用していない、隠密衆の強さがバラバラ、たえとみつが捕えられるが簡単に助かってしまう、夏と結婚できない条件が著者の別シリーズと似てる。 それに、藤次郎の秘剣の腕が良く判らない、いつの間にかやっつけている。いよいよ、隠密御用の旅が始まるがどのような細工になるのか、上っ面で終わらない様に期待したい。この作家はボンボンがヤリ手というストーリーが好きらしい、もうちょっと細部に手間を掛ければと思う。痛快ものだから、良いのか。
読了日:12月10日 著者:佐々木 裕一
リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13感想
またまたまた、手に取ってしまった。 時間がある時、目に止まると、もう駄目ですね(笑) やはり、「ビッグセイフ作戦」が目に止まる。 何しろ第一巻・第一話ですからね。 すごく、ゴルゴの事が調べがついてる、しかし、捕まってはいない。 変におしゃべりなゴルゴを見るのも楽しい、この辺が小池一夫の脚本だなと納得してしまう。 しかし、こんなに長期に連載するとは、当のさいとう・たかお氏も判らなかったでしょうね。 また、いつか手に取りそうな予感がする。
読了日:12月12日 著者:さいとう たかを,さいとう・プロダクション
江戸へようこそ (ちくま文庫)江戸へようこそ (ちくま文庫)感想
相変わらず「江戸情緒」に浸れる。 中島梓、高橋克彦、岡本蛍の格氏も登場して大江戸談義に盛り上がる。 粋と野暮の違い微妙なんですね。 こういう書物を広げていると「現実逃避」してしまいますね、コタツでゆっくりしてしても怒られないというか(笑) 「浮世絵」=滑稽本として楽しめば良いのか、確かに全体図を見たら不自然な構図が多いですね。 しかし、葛飾北斎は好奇心全開の人だったらしいですね。 日向子さんが居ないのが信じられない気持ちです、もっと江戸のあれこれを聞きたかったなあ。
読了日:12月16日 著者:杉浦 日向子
海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)海街diary 9 行ってくる (フラワーコミックス)感想
完結、良いお話であった。 人それぞれに歴史あり、鎌倉で暮らす四姉妹を中心に四季それぞれの趣を同時に味あわせて貰った。 ストーリーは取り敢えず終わった、でも四姉妹の生活は続いていく。 これからもいろんなシーンで四姉妹の姿が見られる、そんな余韻を残すラストでした。 四姉妹の悪戦苦闘に一喜一憂した楽しい時間を思い出す。 ホームドラマの典型的な広がりを見せてくれた作品でした。 番外編の「通り雨のあとに」も併禄されていて、すずのその後が判る、爽やかな一篇です。
読了日:12月16日 著者:吉田 秋生
本屋の新井本屋の新井感想
【図書館】書店員の書く日々のあれこれ、三省堂・有楽町店の苦労を書いていると思ったが違ってた。書店員である新井さんの心の叫び(というほど切実ではない)普段の自分というくらいか。各章扉が縦で本文が横、なんかスムーズに読めない、各章扉が、右左と一定していないのも不安定。どんな版社だと見たら「講談社」 どんな苦境にあろうともダメなら辞めるの潔さ、貴女はどんな職種でも大丈夫。こんな事、言ってられるのも大企業だからだな、地方書店はバタバタ潰れているのに・・・タイトルは「こじらせ系独身女子の新井ですが」の方が良い。
読了日:12月17日 著者:新井 見枝香
合葬 (ちくま文庫)合葬 (ちくま文庫)感想
彰義隊のお話、杉浦流の解釈を加えての劇画化。 大義と現実、流れ彷徨う時代に若者の心は翻弄される。 彰義隊の事を読みたいというほども無く、杉浦日向子の絵柄に酔う。 人と人が出会いそして別れていく、そんな逢瀬を自由闊達な筆致で描く、やっぱり研究家なんですね。 ただ、まだ杉浦流の「茶目っ気」は出ていない、初期の事ゆえガチガチで描いていたんだろうな。 画にお遊びが入っていない、もう一度このテーマで描いたらどんなものになるのか見てみたい気もします。 杉浦日向子、底が知れない作家です。
読了日:12月20日 著者:杉浦 日向子

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2018年12月 3日 (月)

11月の読書記録 読書メーターより

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流されるまま読んだひと月でした。 007が手に入ったのが嬉しいかな。

11月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2411
ナイス数:1606

鯖猫長屋ふしぎ草紙(五) (PHP文芸文庫)鯖猫長屋ふしぎ草紙(五) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】安定の第5巻! 今日も今日とて拾楽とサバとさくらは、ゆっくり日向ぼっこ。 そこに、現れた昔馴染みの女盗賊・あざみ、この女「二キのご隠居」とも、しがらみがあるらしい。 時を同じくして饅頭屋・お智の店で事件が起こる、拾楽は急いで出かけるが・・・長屋の皆と力を併せ、事件解決に奔走する拾楽と定廻り同心・掛井、あざみとは一体何者なのか。 あざみと黒ひょっとこの掛け合いが楽しい一篇です。 序文の「猫と桜」が各章の始めにあり、心情を吐露しているのが胸に刺さる。 次回に続く爆弾を仕掛けているのが心憎いところ。
読了日:11月01日 著者:田牧 大和
まつりのあと (光文社文庫)まつりのあと (光文社文庫)感想
結婚式に参加した各人各様の考え方の連作短編集。 始まりは「平安神宮」ここで行われる一つの結婚式。 いろいろな思惑を持って参加する人たち。 いずれも性に対するコンプレックスや期待など、持っている。 結婚式は「お祭り」の様なもの、終われば寂寞感が・・・花房観音が色気控えめに抒情的に描く人間模様。 京都の各地を回るガイドブックとしても楽しめる一冊。 
読了日:11月05日 著者:花房 観音
007 死ぬのは奴らだ 復刻版: LIVE AND LET DIE (ビッグコミックススペシャル)007 死ぬのは奴らだ 復刻版: LIVE AND LET DIE (ビッグコミックススペシャル)感想
いよいよ、最後の一冊が手に入った、待ち続けた約50年、永かったな~、と言っても最後の3年は自分の都合で長引かせた事もあるので、自業自得だが・・・(笑) やっと、全4巻揃いました。 やっぱり、初期のさいとうさんです絵柄は細かいけど線にメリハリが無い、ストーリーも読者に合せて簡潔になっている。 しかし、ここから「ゴルゴ13」や「無用ノ介」が生まれたと言う事なら、ここに立ち会える事が嬉しい。 日本版・ジェームズ・ボンド、良くやったと思う、少年向きだけど。 今日は全4巻、味わいとっぷり眺めていよう。
読了日:11月13日 著者:
ドアを開けたらドアを開けたら感想
【図書館】ドアを開けたら・・・死体を発見。 よくあるミステリーの滑り出し、しかし、それだけでは無かった。 大崎梢のミステリー、人を描くのに定評のある方です。 いろいろな人との交流を、描いています、ここがネックなんですね。 図式より人の温かさ、それが人生なんだと思いました。 事件が終わったら、それまでじゃないんです、それまで、そこからが大事ですよって、言っている様でした。 栃木でマンション管理人をしながら、たまに遊びに来る紘人と探偵もどきを活躍する祐作の話を読みたいと思いました。
読了日:11月16日 著者:大崎梢
銀花 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)銀花 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】第2章の3作目、気になる「北最上藩」の改革の話に通じる物語。 段々スケールが大きくなって来たが、大丈夫だろうか。 最後は公儀目付人・片岡信正の判定で終わるのはどうかと思う。 紅花の出荷で潤う面も考えられるのでは? 会話が説明調なのに決着がイマイチ。 市兵衛は何処に向かうのであろうか、無用の人というが、上を目指すという様にも取れるセリフがある。 市井の剣客では、話がこじんまりと終わってしまうのか、作者の力量次第だろう。 大御所の小説の様に好々爺だけは願い下げである。増々の健筆を祈る!
読了日:11月20日 著者:辻堂魁
幻想日記店 (講談社文庫)幻想日記店 (講談社文庫)感想
【図書館】幻想シリーズ、第3弾! 相変わらず良い味を出してます。 人の日記には、どこか惹きつけるものがありますよね。 幻想=ファンタジー、夢の世界に誘うような甘美さですね。 ただ、堀川アサコのファンタジーは幻想だけでは無く、現実世界が奇妙に組み込まれている。 そこが魅力なんだよね。 ブログは日記の様なもの、ほんと見せる日記、読まれる事を前提として書いてる。 誰にも見せないから「日記」なのに・・・。 だから感想と心理がおかしくなる、多くの人の目に止まるブログは、半分「小説」なんじゃないかと。 
読了日:11月30日 著者:堀川 アサコ
式の前日 (フラワーコミックス)式の前日 (フラワーコミックス)感想
ふとした瞬間に手に取ってしまう。 やはり良い、何気ない日常に潜む想い。 「あずさ2号で再会」は良く考えられた状況だが、ちょっと無理があると思う。 ちょっぴり心に沁みる話を集めた短編集、やはり、「式の前日」がグッとくる。 穂積は良いよ~ 「さよならソルシエ」「うせもの宿」ももう一度読んで見ようかな。
読了日:11月30日 著者:穂積
さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】大幅に解釈を覆す二人のゴッホの物語。 第1巻はパリの画壇を引っ掻き回す凄腕の画商・テオドルス・ファン・ゴッホ。 芸術とは何かを追い求め、一般大衆の感性に訴えるものだと主張する。 一方、フィセント・ファン・ゴッホは自らの赴くままに筆を走らせる画家。 兄と弟、二人の情熱が少しづつ歩み始める。 テオの理想は適うのであろうか・・・前篇終わり。
読了日:11月30日 著者:穂積
さよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)感想
【再読】物語、急展開。 フィンセントが何もしない内に死んでしまった。 悲しみに浸るテオ、売り出すのはすぐそこなのに・・・起死回生の一発は何処に。 これからがフィションと思うが、フィンセントの人生を全く変えてしまう。 平々凡々なフィンセントの人生を「炎の画家」としてのシナリオを作ってしまう。 画を売るために画家に興味を持たせる、のちに「狂気の画家」と言われるゴッホの誕生である。 画のために命を掛けるゴッホ兄弟の真偽を交えて描き切った穂積版・ゴッホの生涯である。 兄弟愛に泣ける。
読了日:11月30日 著者:穂積

読書メーター

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2018年11月 6日 (火)

10月の読書のまとめ 読書メーターより

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いろいろ読み散らしたひと月でした。

10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3172
ナイス数:1772

火花散る おいち不思議がたり火花散る おいち不思議がたり感想
【図書館】シリーズ4作目、おいちが出産間近の妊婦を助ける。 この子は、子の母は、どうする、どう生きる。 もう少し、この子とやり取りがあるのかと思った。 おいちの不思議な力が弱い様に感じる。 今回は赤ん坊を通しておいちの生き方を探るドラマだった。 話の顛末は少しちぐはぐで、起承転結を付けて欲しかった。 赤ん坊を遠くにやって終わりでは終われないと思うのは私だけでしょうか・・・ともかくおいちの話です、おいちを中心に据えた物語であって欲しい。 
読了日:10月02日 著者:あさの あつこ
掟上今日子の備忘録 (講談社文庫)掟上今日子の備忘録 (講談社文庫)感想
【図書館】最初から読みたいと思った本ではありませんでした。 ストーリーはドラマで知っていましたが、あまりに持って回った書き方をする方なんだなと思いました。 この書き方はこの人の癖なんでしょうか、何冊も出ていると言う事は、好きな方も多いのでしょう。 私は無理でした、何回も挫折しました。 初回だから仕方のない事でしょうが、謎が一つも解けない、こんな小説があるのでしょうか。 西尾維新、今一つ乗れない作家でした。 西尾維新、アルファベットで書くと逆に読んでもニシオイシンと発見しただけだった(笑)
読了日:10月08日 著者:西尾 維新
にゃん!  鈴江藩江戸屋敷見聞帳にゃん!  鈴江藩江戸屋敷見聞帳感想
【図書館】ちょっと、ふざけ過ぎでは無いですか。 時代ファンタジーと言ったらよいのでしょぅか。 ドタバタで支離滅裂、あさのさんが猫好きなのでしょう。 初出が月刊「てのひら猫語り」ですから、猫好きな方の他愛もない猫話だと思うのです。 それならそれでユーモァファンタジーだよとどこかで判るようにしてくれないと・・・最後まで、どこかでどんでん返しがと思って読んでしまったではありませんか(笑) 380頁も使っての猫愛物語、値段の割には・・・「鈴江藩江戸屋敷見聞帳」も真面目に副題を付けすぎた。 
読了日:10月12日 著者:あさの あつこ
点と線―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)点と線―長篇ミステリー傑作選 (文春文庫)感想
【図書館】ドラマや映画では何回も観てるのに、原作を読むのは初めてでした。 凄く読み易い、あの頃の旅情に浸れるのも良いですね。 アリバイ崩しとトリックが秀逸です。 交通公社の「旅」に連載されたという特異性も面白いですね。 鵜飼刑事と三原刑事のバトンタッチが良いですね、それぞれ特徴のある刑事像が最後の手紙に交互に描かれて素敵です。 風間完氏の挿し絵が旅情を誘います。 有ると無いでは全然違う、やはり挿し絵は大事だなぁと思います。 松本清張、読み返すのも良いかなぁと思いました。
読了日:10月13日 著者:松本 清張,風間 完
若返り同心 如月源十郎 不思議な飴玉 (講談社文庫)若返り同心 如月源十郎 不思議な飴玉 (講談社文庫)感想
ひょんな事から「若返りの秘薬」を入手した隠居の元定廻り同心・如月小六。 日頃、孫の晋之介の不甲斐なさを嘆いており、この新米見習い同心を助けようと画策する。 若返りがミソになっている、効果は半日、しかも体力の消耗が著しい、さて、小六上手く立ち回れるでしょうか。 設定が若返るってことで、周囲にばれないかと言う事。 しかし、小六の腕前は確かだし、着物の着替えも用意するし、段々面白くなってきた。 エンターティナー時代小説、開幕!
読了日:10月15日 著者:佐々木 裕一
スクープのたまご (文春文庫 お 58-3)スクープのたまご (文春文庫 お 58-3)感想
【図書館】出版社シリーズ、第3弾! 前作の「プリティが多すぎる」が余り面白くなかったので、大崎梢と言えど期待はしていなかった。 しかし、今作は面白かった、「週刊文春」に取材した結果が現れている。 新米記者の日向子の眼を通して描かれる取材のドタバタが、真に迫っている。 週刊誌の記事って、かなり裏付け調査が大切で、一般社員が創ってるのが良く判る。 次回は、今回もカメオ出演した、営業部の目黒明日香が主人公で「スポーツ雑誌編集部」になる予定。 また面白くなりそうだ。
読了日:10月18日 著者:大崎 梢
天使の棲む部屋: 問題物件 (光文社文庫)天使の棲む部屋: 問題物件 (光文社文庫)感想
【図書館】「問題物件」シリーズ、第2弾! 相も変わらず探偵・犬頭光太郎が問題物件・担当の若宮恵美子を助けて大活躍する痛快ユーモア・ミステリ―。 全4編とも不可解な謎に包まれる問題物件、果たして光太郎は謎を解けるのか・・・ 大倉崇裕らしくいろいろなトリックがあり、その解決方法もユニークである。 最後の詰めであれを出すのは約束違反かも・・・(笑) ともあれ、スピード解決が心情の光太郎、やっぱ頼れるわ~ 次巻があるのか無いのか、最終話が「終の部屋」だけに、微妙です。 
読了日:10月20日 著者:大倉 崇裕
神子上典膳 (講談社文庫)神子上典膳 (講談社文庫)感想
月村了衛の剣豪ものかと手にした一冊。 著者の「コルトM1851残月」など読んでいたので爽快な娯楽作品かと思っていた。 しかし、神子上典膳モノとは一線を画していた、場面描写が繰り返し入れられていてスピード感が削がれる。 典膳とは違う雰囲気が最初から感じていた、それが表に現れた時、やっぱりと思う。 いろいろ策を弄せず、王道を読みたかった。 ネタ晴らしまでの過程がもたもたし過ぎ、隻腕のというところでやっぱりな・・・典膳を真っ向から表現して欲しかった。 意外性は有りだと思うが・・・残念!
読了日:10月22日 著者:月村 了衛
若返り同心 如月源十郎 闇の顔 (講談社文庫)若返り同心 如月源十郎 闇の顔 (講談社文庫)感想
【図書館】若返り同心シリーズ、第2弾! 如月小六は定町廻り同心を引退した老人である、ひょんなことから「若返りの妙薬」を手に入れた。 この力を孫の晋之介の出世に役立てようと奔走するが・・・ 読んでいて、小六が若返んなくても良いような考えにおちた。 若返って痛快アクションをする物語なら良いが知恵を働かせ解決する話では、老齢の小六の方が合ってる。 若返りの薬を活かしきれてない、もう少し「源十郎」の時間を上手く使い、一人二役のケレン味を出して欲しい。 ストーリーが空中分解して終作になるかも・・・
読了日:10月24日 著者:佐々木 裕一
やすらいまつり (光文社文庫)やすらいまつり (光文社文庫)感想
花房観音の京情緒溢れる官能世界。 祭りの音に急かされて、過去を持つ男と女が醸し出す淋しい性の世界。 六つの祭りに六組の男女、惹かれ惹かれあい情念の世界に。 京都の情景と男女の機微を描き出す手法は見事。 テクニックが一辺倒なのが惜しい、SMチックな展開も入れて欲しかった。 しかし、花房観音、官能一辺倒でなく詩情を醸し出すのが偉い! おきばりやす。
読了日:10月28日 著者:花房 観音

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2018年10月 3日 (水)

9月の読書のまとめ 読書メーターより

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横溝正史にハマッッタひと月でした。 古典に浸るのも良いものですね。
9月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3890
ナイス数:1735

福袋福袋感想
【図書館】グイグイ、朝井まかての世界に引きづり込まれる短編集。 地の文から江戸言葉なので、付いてゆくには1,2作読みこんでからが本調子かな。 短編なので「急ぎ足」の感が、どうしてもしてしまいます。 でも、江戸情緒には充分、浸れますよ。 「莫連あやめ」「暮れ花火」が、江戸娘の気風の良さを感じさせる作品かと思います。 カバーの画が雰囲気を伝えていて、凄く素敵です。 「朝井まかて」に外れ無しだなぁ。
読了日:09月04日 著者:朝井 まかて
居酒屋ぼったくり居酒屋ぼったくり感想
【図書館】まったりとして落ち着く雰囲気です。 酒と肴と人情、三拍子揃ったお話です。 でも、いかにもという感じで昭和ロマンを入れてくる。 これが、これからも続くのかと考えると、ちょっと、胸やけが・・・ 肴とお酒の薀蓄もありきたり、一つの場所でのドラマは小さくなりがちです、今後どのように膨らませていくのか。 続きを読むか検討中。
読了日:09月09日 著者:秋川 滝美
犬神家の一族 金田一耕助ファイル 5 (角川文庫)犬神家の一族 金田一耕助ファイル 5 (角川文庫)感想
【図書館】映画やドラマでお馴染みの親子の愁嘆場、地の文が読みたくて再読。 やはり読み易い、横溝の文章はスイスイと進められる。 推理トリックもそうだけど、親子、人間関係の複雑に絡み合うドラマ、それでいて筋が通っている。 金田一が殺人の絵解きをするのが結果論というのは筋違い、すべて終わらないと人間ドラマにならない。 探偵小説は現実論じゃないんだから、そこを楽しまないと。 「悪魔の手毬唄」も文章を楽しみに借りたいと思う。
読了日:09月11日 著者:横溝 正史
大川契り: 善人長屋 (新潮文庫)大川契り: 善人長屋 (新潮文庫)感想
【図書館】「善人長屋」の第3弾! 唯一の「善人」である加助が持ち込む厄介事がまたしても長屋の住人を巻き込んで・・・ お縫の兄の店の大おかみの色恋沙汰や別れた父を探す娘の使う「弥生鳶」の術とは、老人の杖にまつわる因縁話、子供を質に入れて娘が向かった先は、お縫いの姉の借金のからくりとは、唐吉、文吉の兄弟が関わったお姫様の縁談とは、盗賊に人質になったお俊とお縫い親子、そこで交わされたお俊と儀右衛門のなれ初め話の全8話。 裏も表も噛み分けた善人(全員悪党)長屋の仕事の数々を痛快に描く人情編。 
読了日:09月13日 著者:西條 奈加
闇に咲く闇に咲く感想
【図書館】「おいち不思議がたり」の第3弾! 夜鷹殺しが続く、岡っ引き・剃刀の仙五朗は下手人を追うが・・・おいちは小間物問屋「いさご屋」の主の奇妙な病の為、しばらく逗留するはめに・・・ところが、そこは魑魅魍魎の巣窟だった。 ますますミステリー色を含んで、思わず手に汗握る冒険譚。 あさのの「弥勒シリーズ」と遜色なくなって来た、次は次はとグイグイ進むストーリー。 おいちの今後は見えないけれど、素直な性格はこのままで良いのでは。 相変わらず伯母の「おうた」と父・松庵のやり取りが面白い、松庵さん負けてない(笑) 
読了日:09月14日 著者:あさの あつこ
悪魔の手毬唄 (角川文庫)悪魔の手毬唄 (角川文庫)感想
【図書館】映画・ドラマで有名な作品。 しかし、文章で読むと、その行間に溢れる想いが又ひとしおです。 岡山の山間部で繰り広げられる殺人事件、昔から伝わる子守唄に込められた想いとは・・・映像で見るとサラッと流される画面も、文章で読むと深い味わいがある。 金田一の焦りと磯川警部のやるせない想い、問題の子守唄にたどり着くまでの焦燥。 犯人当てだけでなく、後に残された悲しみが大きい。 一番悪い奴が最初で死んでいる男二人、後は女性の哀しみのみが延々と綴られる。 母の物語だなと思う。
読了日:09月15日 著者:横溝 正史
本陣殺人事件 (角川文庫)本陣殺人事件 (角川文庫)感想
【図書館】 もう何度目かの「再読」 犯人は判っている、トリックも判っている、しかし、読み始めると止まらなくなる。 「金田一耕助」初登場のドラマである、しかも、犯人を嗾けてる様な場面もある。 とにかくトリックが壮大、潔癖症の為壮大にならざるを得ない。 しかも、当初は密室に仕立て上げる必要が無かった。 雪が降ったのが原因、刀は遠くにあれば良かったんだから。 雪を含めて、純日本風な密室造りであった。 横溝愛読月間になりそう。「車井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」を併禄。
読了日:09月19日 著者:横溝 正史
獄門島 (角川文庫)獄門島 (角川文庫)感想
【図書館】【再読】もう何回読んだであろう。 見立て殺人も犯人も判っている。 しかし、あの文体は読んでしまう、島の人々の生活、余所者の違和感、こんなに息苦しい流れ・・・金田一の流れ行く喪失感、結局、殺人を食い止められない、いや、ただ傍観していたのでは・・・横溝文学にはミステリーだけでは終わらない、淋しさが流れているのだと思う。 やむに已まれぬ人間の業とか、最後の最後にあれが無ければ殺人に至らなかったのに、皮肉としか言いようがない。 次は「女王蜂」に浸ろうと思う。
読了日:09月20日 著者:横溝 正史
女王蜂 (角川文庫)女王蜂 (角川文庫)感想
【図書館】再読 読み切るまで時間が掛かった。 犯人と肩代わりをする愛した女のやり取りに、思考がうまくつながらなかった。 要するに初期のオドロオドロしい「本陣~」とか、「犬神家~」のような対立する構図が欲しかったのだろうと思う。 推理もズバッとしたものでなく奥歯に物が挟まった様な推理で、依頼者の事を想えばそうなんだろうと思うが・・・やっぱり、横溝正史は初期物が探偵小説として最高だと思う。 「悪魔の手毬唄」のような余韻の残るミステリーは無いものか・・・横溝月間を終わろうと思う。
読了日:09月25日 著者:横溝 正史
黒いハンカチ (創元推理文庫)黒いハンカチ (創元推理文庫)感想
【再読】A女学院の女性英語教師・ニシ・アズマ先生は、ちょっと変わった先生。 ちょっとした事にも興味を示し、鋭い観察眼と明晰な頭脳で、難解な謎もことごとく解いてしまう。 そんなニシ先生の1年間を、時にはスリリングに、時にはユーモラスに描く日常の謎ミステリー。 どこと無く「北村薫」と似ている雰囲気です。昭和33年初出だから古風な文章は仕方ないが、今見ても色褪せない瑞々しい感性、ユニークな作品です。人の名前が全てカタカナ表記が珍しい。 推理する時に赤縁のロイド眼鏡を掛けるのがキュートです。知る人ぞ知る作家です。
読了日:09月28日 著者:小沼 丹
ミスタードーナツのプレミアムミスタードーナツのプレミアム感想
【再読】何気なく手に取ってしまう一冊。 一気に、あの時代に戻ってしまう・・・原田治が、伊藤正道が、大橋歩が、江口寿史が、そして、ペーター佐藤が、次々と現れる。 思えば、何て贅沢な時代だったんだな。 ミスドのおまけ・キャンペーンは子供だましでは無く、実用的な物が多かったと思う。 それに、イラストが滅法綺麗だった、洒落てるしね。 グッズの本を作ってしまう扶桑社も扶桑社だ、オールカラーでハードカバー、それで900円 なんちゅう本を作るんですか。 今思うと面白い時代だったなぁ・・・
読了日:09月29日 著者:

読書メーター

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2018年9月 9日 (日)

325,000アクセス突破記念号!

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325,000アクセスを突破しました。

最近、コメントを見なくなりました。 

流石に、読後感だけのブログではなぁと思っています。

とはいえ、他に書くことないし・・・

アクセス数だけは上がっているようで、見てくれている人はいるんだなあと。

気が向いたら、また来てください。

いつもありがとうございます。

では、又♪

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2018年9月 5日 (水)

8月の読書のまとめ  読書メーターより

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「宮部みゆき」と「あさのあつこ」に振り回された1ヶ月でした。 集中して読むのも良いものですね。
8月の読書メーター
読んだ本の数:17
読んだページ数:5975
ナイス数:2091

希望荘希望荘感想
【図書館】杉村三郎シリーズ第4弾!らしい、というのも「ペテロの葬列」を読んで無いため、心境の変化が良く判ら無い。 お話は、会社を辞め、離婚もして、無い無いづくしの杉浦さんが私立探偵を始める4つの事件を扱っている。 全編に流れる人の良い杉浦さんが好印象です。 こんなに人が良くて探偵なんて勤まるかなぁという感想です。 人の裏側を優しく見つめる探偵さんか、こういう人物もアリなんだろうな。 「ペテロの葬列」振り返って読んで見ようかな? 杉村三郎、気になる人物です。
読了日:08月01日 著者:宮部 みゆき
代書屋ミクラ代書屋ミクラ感想
【図書館】代書屋って聞いて「手紙」と思うのは一般的だと思う、論文の代書って商売になるのかなぁ。 ミクラは論文の代書屋さん、各章毎に女性が絡む、それも魅力的な女性が・・・ 文章に理学系の女子にありがちな癖がある、それが読み易いか読み難いかの別れ道かと思う。 私は独特の世界観で良いと思ったが。 独特な登場人物も個性的で面白いと思う。 松崎有理、なかなかの作家だと思います。 ひらがなを多用するのはどうかなと思います。 テンポがずれるようで・・・
読了日:08月03日 著者:松崎 有理
名もなき毒名もなき毒感想
【図書館】「ペテロの葬列」を借りに行ったのだが、貸し出し中だったので借りて来た。 なんか逆走している感がある。 さてお話だが、会う人会う人事件を抱えていて、またそれに関わってしまう。 自分の関わり合う事だけに集中すれば良いのにと思ってしまう。 しかし、こんな事が起こるのでしょうか。 宮部みゆきだからこんな事を考えるが、日常でこんなに連鎖するだろうか・・・「名もなき毒」とは何を差しているのだろうか、杉村の余計なおせっかいを差してはいないか、首を突っ込まなければ不幸に合う事も無いのだろう・・・
読了日:08月05日 著者:宮部 みゆき
ペテロの葬列 上 (文春文庫)ペテロの葬列 上 (文春文庫)感想
【図書館】杉村シリーズ、第3弾! 今度もバス・ジャックに巻き込まれてしまう杉村氏、ただ、このバス・ジャックちょっと毛色が違う。 なんと、迷惑をかけたのだから「慰謝料」を払うと犯人が。事件はたったの3時間で犯人が自死で解決したのだが、それは新たな恐怖への始まりだった。 しかし、どうも杉村さん、巻き込まれ過ぎないか。 それは、杉村さんの性格が問題だと思う、凄く冷静で、小さな事に拘るから、どんどん危険な方向に進んでしまう。 この性格が「探偵」の資質だと思う。 著者は3作もかけて主人公の資質を表したのであろう。
読了日:08月08日 著者:宮部 みゆき
ペテロの葬列 下 (文春文庫)ペテロの葬列 下 (文春文庫)感想
【図書館】遂に読み終わってしまった。 悪の連鎖、徐々に蝕まれていく邪悪の思念。 しかも、四方八方に飛散して行く。 宮部みゆきは心の襞を描くが上手い、しかも徐々に表すのが上手い。 しかし、人間はこうも悪くなるのだろうか。 悪く描き過ぎるのではとも思う、少しは「希望」があっても良いのでは? ラストはグダグダの結末で夫婦の関係まで終わらせてしまった。 探偵・杉村の為に設えた事件だったのではと邪推してしまう。 とにかく、一人になってしまった杉村さん、探偵になるしかなさそうです。 杉村三郎、どこへ行く!
読了日:08月08日 著者:宮部 みゆき
純喫茶「一服堂」の四季純喫茶「一服堂」の四季感想
【図書館】東川篤哉のユーモア・ミステリー。 「謎解きはディナーの後で」の流れを汲む、本格志向のドタバタ・ミステリー。 喫茶店のオーナーが話を聞いただけで犯人を特定してしまう安楽椅子物。 オーナーの名前が「安楽椅子・あんらくよりこ」、と言う事からギャグものと判る。 そんな話にトリックがどうの、動機がどうの・・・なんてナンセンス。 東川の世界で遊べば良いじゃない、所詮は「小説」なんだから。 久しぶりに東川ワールドに遊びました。 時空的な遊びが洒落てるな。 東川作品、又読んで見ようかな?
読了日:08月13日 著者:東川 篤哉
荒神荒神感想
【図書館】宮部みゆきのファンタジー時代小説。 東北のある藩にて起こる山のモンスターの物語。 一年かけた新聞小説で、食いつくまでが時間が掛かる。 しかし、怪獣が人間の思念の集まりというのは、良く判らない。 倒し方もこんな結末で良いの・・・ちょっと物足らない。 ファンタジーならファタジーらしく「大魔神」の様なあっけらかんとしたお話が良いなぁ。 人間ドラマに筆を割き過ぎた様に感じる。 ちょっと消化不良でした。
読了日:08月16日 著者:宮部みゆき
荒神絵巻荒神絵巻感想
【図書館】「荒神」と一緒に図書館で借りて来た。 朝日新聞の小説の挿絵を含む、こうの史代の絵物語。 独特の柔らかい線が「こうの」らしさを出している。 これで「荒神」が判るかというとそうでも無いだなぁ。 「こうの」の絵を楽しむ本。 一粒で二度美味しいの見本である。
読了日:08月16日 著者:こうの史代,宮部みゆき
教場0: 刑事指導官・風間公親教場0: 刑事指導官・風間公親感想
【図書館】「教場」の風間教官が警察学校の指導員になる前のエピソード。 新米刑事を鍛え上げる過程を一つの事件に絡めて描く。 いわゆる倒叙式で犯人までたどり着く過程がコツコツと描かれる。 風間の捉え方を何処まで推測するかが決め手でそこに行き着くまでが推理の醍醐味である。 しかし、紆余曲折する新米刑事の生き方が良い。 「交番勤務に戻るか・・・」が殺し文句。 風間の隻眼の理由も明かされる一篇もあり、良く人間観察したストーリだと思う。 作者の益々の活躍を祈る。
読了日:08月19日 著者:長岡 弘樹
あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続感想
【図書館】三島屋シリーズ、第5弾! 百物語も二十七話になった、「おちか」も大分図太くなって来た。 怖い話、しんみりする話、思わずうなずく話、いろいろな話し手により色々な話を聞いて来た。 そんな「おちか」も気の合った勘一の嫁になる、そこで、聴き手が富次郎にバトンタッチ。 勘一自身にも何やら秘密めいた事があるのだが・・・先ずは目出度い。 絵心のある富次郎の百物語、そして、「お勝」の手助け、これからも面白くなりそうだ。 お勝の名づけた「あやかし草紙」の中身が、増えます様に。 宮部みゆき氏の増々の健筆を祈る! 
読了日:08月22日 著者:宮部 みゆき
修羅の契り 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)修羅の契り 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】市兵衛・第2部・第2巻。 子連れになった市兵衛さんに降りかかった災難を描く。 妙に凝り固まった因縁に、どうする事も出来ない市兵衛さん。 旗本の話とか、竜左衛門の話が中途半端で、市兵衛さんの日常を描くためだけで挿入している感が強い。 子供たちも早々に北最上藩に引き取られたが、それでいいのか・・・ でも、久々に市兵衛さんの剣戟を観られて爽快でした。 引くに引けない場面ってあるんですよね。 何のために戦うのかも判らない事って・・・ 第二部を起こしたことが何でなのか、もう少し付き合いたいと思います。
読了日:08月23日 著者:辻堂魁
道具箱はささやく道具箱はささやく感想
【図書館】巧者・長岡弘樹の掌編小説集。 決められたページ数の中できっちり押さえている、全体的にハードボイルドな雰囲気が漂う作品です。 刑事、病院関係が複数入っている、刑事・南谷の進歩が「教場」を彷彿させて良い。 しかし、短いとはいえ18篇、流石に読み応えのある作品集である。 2、3篇づつ味わって読みたいものだ。 1年半の掲載を一気に読むのは、どうしても惜しい。
読了日:08月24日 著者:長岡 弘樹
雲の果雲の果感想
【図書館】相変わらず、スリリングな展開。 果たして、相次いで死んだ人たちは殺人なのか。 番頭さんの死に、あんな過去が・・・ 信次郎がややしゃべり過ぎの感が、清之介はちょっと荒仕事が多いような、伊佐冶親分は益々涙脆くなる。 羽場藩の話とか大盗賊の話は、この話の肝だが余りにも大きすぎて作者も顛末を付けられなかったのでは・・・このところの信次郎の捕物の結果をうやむやにする傾向に。 しかし、つくづくお芳が哀れ、世が世ならしたたかな商売人になった事だろう。 やはり、伊佐冶親分がこの話の「良心」だと改めて思う。
読了日:08月25日 著者:あさのあつこ
琴乃木山荘の不思議事件簿琴乃木山荘の不思議事件簿感想
【図書館】「山岳」と「日常の謎」うまくマッチしなかった感がある。 山荘付近で起こる怪異な現象を解決して行くが、謎が少々複雑、少し考える余裕が無くどんどん進んでゆく。 もうちょっと大自然のパノラマとか、高山植物の描写があっても良いと思う。 推理のパートも各人の特徴を生かしたキャラであって欲しかった。 大倉ものにしては「のめり込め」なかった。 不思議が小粒過ぎたのかも知れない、最終話の物語はその辺を鑑みて「描き下ろし」たのではないでしょうか。 山岳ものは手を出さないでおこう(笑)
読了日:08月27日 著者:大倉 崇裕
切り絵図屋清七 雪晴れ (文春文庫 ふ 31-5 切り絵図屋清七)切り絵図屋清七 雪晴れ (文春文庫 ふ 31-5 切り絵図屋清七)感想
【図書館】切り絵図屋シリーズも早、第5弾、遂に勘定奉行不正が明るみに。 飛騨へ不正の証拠を探しに行った、父の消息が分からなくなった。 父を助ける為、清七は急遽、飛騨路に急ぐ。 今回、諸々の事が落ち着く感じだが、終わりが近いのだろうか、まさか、これで終わりでは無いですよね。 アクションを重視したせいか切絵図屋の仕事が疎かになっているようですが、大丈夫かな。 本作は筋書きが良くサクサクと進む、あっという間に読み切りました。 助っ人も良い時に現れ、良いアクセントになりました。 これが、藤原氏の世界だなぁ。
読了日:08月28日 著者:藤原 緋沙子
地に滾る地に滾る感想
【図書館】「天を灼く」に続く続刊。 相変わらず、ちょっと横道に反れる描写が多い。 それが、「あさの」らしさでもあるのだが、でも、進行が進まないのも事実。 藤士郎と左京の江戸の暮らしを描く。 武士の世界と町民の世界を比較して表わす筆致が上手い。 しかし、トントン拍子にお話が進むのは戴け無い、偶然があり過ぎないか? それに、「お代」の使い様はなんだったのか、ちよんの間で人の生死を弄ぶのは、どうかと思う。 ともあれ、次回は「天羽編」だ、この謀略にどう決着が付くのか、心して待ちたい。シリーズ名を入れた方が良い。
読了日:08月29日 著者:あさの あつこ
本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ感想
【図書館】「ランチのアッコちゃん」の本屋さん版かと思って手を出さなかった(笑) 読んで見たら全然違ってた、「赤毛のアン」は読んで無いがアンのモンゴメリーへのオマージュでした。 本が好きで知り合った二人のそれぞれの道、登場人物も良い意味で裏切ってくれる。 想像範囲ですが着地点が微妙に違う。 「赤毛のアン」を読んで無くても作品世界に浸れる物語です。 次に希望の持てる女の子の応援歌。 男性は余り活躍しないのですが唯一、幼馴染みの武田君が頑張っています。
読了日:08月30日 著者:柚木 麻子

読書メーター

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2018年8月 2日 (木)

7月の読書のまとめ  読書メーターより

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「福家警部補」が帰って来た、このシリーズは福家キャラで気持ち良く読める。 若竹七海も久々だが健在のようで嬉しい。

読んだ本の数:10
読んだページ数:2744
ナイス数:2016

蘇える鬼平犯科帳―池波正太郎と七人の作家蘇える鬼平犯科帳―池波正太郎と七人の作家感想
【図書館】表紙の中一弥の画が引っ掛かり借りて来た。 なかなか個性のある鬼平ものである。 作家独自の解釈があると思うが池波の世界を知ると、やっぱ違うんだよなぁと思ってしまう。 逢坂剛と門井慶喜が力量を感じた。 鬼平を読むなら本家に限る。
読了日:07月04日 著者:逢坂剛,池波正太郎
3時のアッコちゃん3時のアッコちゃん感想
【図書館】アッコちゃんシリーズ第2弾、だが、シリーズの前2作も入っている。 でも、「ポトフ&スムージー社」が顔を出すところを観ると、シリーズ予定は予定通りといった所か。 お話は若い女性の就活応援歌、酸いも甘いも全部判ったアッコちゃん、指摘も適時に効いている。 こういったストーリーは良いですね、そう上手くいかないのが人生ですが、小説の中くらいはスッキリしたいです。 さて、次は、「幹事のアッコちゃん」に、取り掛かります。
読了日:07月05日 著者:柚木 麻子
幹事のアッコちゃん幹事のアッコちゃん感想
【図書館】アッコちゃんシリーズも3巻目 少々、疲れが見える、そろそろネタ切れかな? 雰囲気も完結篇の匂いを出しているし、これで完結も良いのかなぁと思う。 思えば3作良く続いたと思う、いろいいろなエピソードは造れると思うが、それを高水準に持って行くのは並々ならぬ努力だと思う。 しかし、キャリアウーマンの応援歌としては良い線いってたと思う、ご苦労様と言いたい。 柚木麻子は才能が有るのだからいろいろな世界を描いてもらいたい。 
読了日:07月06日 著者:柚木 麻子
福家警部補の考察 (創元クライム・クラブ)福家警部補の考察 (創元クライム・クラブ)感想
【図書館】シリーズ、第5弾! ますます推理に磨きが掛かる福家警部補、ちょっとした発言で犯人を確定してしまう。 いろいろな意見があると思うが、コツコツと推理を進める福家警部補にカタルシスを感じるんだなぁ。 しかし、毎日、徹夜で身体が保つのかなぁ、何ていうのはキャラクター付けなので心配ご無用。 缶入り「しるこ」が出て来たがこれもキャラ付けなのでしょうか。 人材交流の3ヶ月間の京都編は描かれるのでしょうか。 それにつけても行く所事件ありですね(笑)楽しみなシリーズです、爆破犯の夫婦のその後は描かれないのかなぁ。
読了日:07月08日 著者:大倉 崇裕
白刃 鬼役(二十四) (光文社時代小説文庫)白刃 鬼役(二十四) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】鬼役シリーズ、第24巻。 橘右近が死んで密命も終わるかと思いきや・・・新たな密命が下る。 果たして誰が、そしてそれは信じられるものなのか。 ようやく明らかになる密命の使者、密命とは別に友の死に義憤を晴らす。 鬼役シリーズ、益々眼が離せないようです。 「痩せ男」の正体は未だ判らず・・・どうどうたらりたらりら、たらりあがりららりどう・・・怪しげな寿詞が流れる。
読了日:07月14日 著者:坂岡 真
流れの勘蔵 鎌倉河岸捕物控(三十二の巻) (時代小説文庫)流れの勘蔵 鎌倉河岸捕物控(三十二の巻) (時代小説文庫)感想
【図書館】遂に、終わってしまった。 三十二巻、いろいろ紆余曲折はあるものの、楽しめたシリーズでした。 結局、亮吉の今後が中途半端に終わってしまった。 自分でも言っているが佐伯氏は執筆しながら考える作家の様だ、しかし、最終話くらいは今までの流れを読んで、あとニ巻くらいでの完結が望ましいと思う。 それとも、手を変え品を変え、新たなシリーズを書き続けようとしてるのか。 タイトルも回想の人物を当てるのも、どうかと思うが・・・全体的に中途半端が否めない。
読了日:07月15日 著者:佐伯泰英
GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子 (角川文庫)GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子 (角川文庫)感想
【図書館】大倉崇裕のオタク気質が充分生かされた痛快エンターティメント。 結局、どうなるかとハラハラして読んだが尻つぼみが感がある。 解説で書いていたが「無法地帯」がこの小説の原点の様だ。 あの小説の方がオタク気質を良く表している小説だった。 ともかく、大倉崇裕らしくない小説だ、もう少しヒネリが欲しかった。 2016年発表だから若書きの域を抜け切れないのは仕方のない事だと思う。
読了日:07月17日 著者:大倉崇裕
にらみにらみ感想
【図書館】リクエストしたが、それなりに面白かった。 「百万に一つの崖」は、直ぐ判ってサービスのし過ぎだなぁと思う。 「白秋の道標」アフリカツメガエルの遣い方が凄く良い。 全体的に推理はあっさりとしている、どちらかというと情緒派かなぁ。 長岡弘樹氏のこう言った考え方、好きです。 益々の精進を!
読了日:07月21日 著者:長岡 弘樹
暗い越流暗い越流感想
【図書館】図書館の棚を眺めていると、目に飛び込んできた。 若竹七海はかなり読んでいるが、これはどうだったかな?・・・で、読んで見た、未読でした。 葉村晶2作とその他ホラーが3作という布陣。 やっぱホラーは独特の味付けで怖い。 葉村ものは結局、苦労をしょい込んでしまう女探偵健在というお話。 しかし、毎回、大怪我をしてるなぁ、その内、命に係わる事にもなるのではと、やや心配。 でも、若竹作品は取っ付きやすいのが一番だな。 これからも良質なコージー・ミステリーをお願いします。
読了日:07月27日 著者:若竹 七海
天を灼く天を灼く感想
【図書館】「地に滾る」が出るというので、前作を借りて見た。 地方の雄藩、天羽藩六万石の大組組頭の長男として何不自由なく過ごしていた伊吹籐士郎。 謂れも無い罪で父親が切腹、自身は砂川村の廃屋に家族と共に領内処払いの憂き目に。 父の冤罪を晴らすため数々の苦労をしょい込む。元服前の若さでどこまでやれるか、あさのあつこは問う、正義とは何か、政治とは何か、何もかも手探りの戦いは始まった。 しかし、続刊が出る事を承知だから読み終わったが、何も判らず一巻ものとしての小説としたらどうだろう。 少し進行が遅すぎるのでは。
読了日:07月29日 著者:あさの あつこ

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2018年7月 2日 (月)

6月の読書記録 読書メーターより

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今月は「三鬼」と「波形の声」が心に残りました。
読んだ本の数:14
読んだページ数:3672
ナイス数:2131

三鬼 三島屋変調百物語四之続三鬼 三島屋変調百物語四之続感想
【図書館】三島屋変調百物語の4巻目、565頁、流石に重い(重量も)ようやく読み終わりました。 「三鬼」の意味を考え始めたら、迷宮に陥りました。 しかし、人と言う生き物は怖いなぁと思いました。 そして、どこまで信用して良いものなのか。 ひだる神さまは出世の戒めに出て来たような・・・ 「迷いの旅籠」は、長いし判りづらい、調子に乗るまで苦労しました。 「おくらさま」おちかに黒白の間に取り込まれてはいけないと促すお梅さんが愛しい。 瓢箪古堂の若旦那・勘一、気になるキャラが出て来ました。これは、楽しみです。
読了日:06月03日 著者:宮部 みゆき
樹海警察 (ハルキ文庫)樹海警察 (ハルキ文庫)感想
【図書館】「福家警部補の~」や「警視庁いきもの係」の大倉崇裕氏のミステリー。 図書館で見つけて借りて来たが、なかなか面白い。 例により桃栗三年柿八年、の通りの登場人物その他、果物に関係する名前の検察官多数出演する。 ミステリーはそこそこ、やり取りのテンポが心地良い。 どこか陰のある栗柄巡査と桃園巡査のコンビの掛け合いが、大倉流、落語の間合いである。 しかし、表紙の絵はどうにか出来なかったのでしょうか。 まるで、小学生の様な稚拙な画は画稿料を取っているのでしょうか。 私でも描ける。 続編は変更を望む。
読了日:06月06日 著者:大倉崇裕
ないもの、ありますないもの、あります感想
【再読】医者に行くのに適当な本をと思ったが、読みかけている本は重い・・・で、前に読んだ比較的軽めの本を見つけた。 これは診察を待つのに絶好の本です。 ちょっと読めるし洒落が気が利いている。 「堪忍袋の緒」とか「転ばぬ先の杖」など、不可思議なものが沢山出てくる。 クラフト・エヴィグ商會、只ならぬ感性です。
読了日:06月10日 著者:クラフト・エヴィング商會
21世紀本格ミステリ映像大全21世紀本格ミステリ映像大全感想
【図書館】暇つぶしに良さそうなので借りて来た。 意外と知らない外国映画やドラマがあって面白い。 パラパラと見るのも、映像化作品のガイドにも役に立ちそう。 今見てる「シグナル」の韓国版も出ていて、なるほどなぁと、いろいろ楽しめます。 国内外のミステリーの映像化作品が年度から監督、出演者まで網羅して盛り沢山。 意外と「楽しめる」一冊です。
読了日:06月11日 著者:千街晶之
きりえ入門 (カラーブックス 469)きりえ入門 (カラーブックス 469)感想
【再読】もう何回、この本を開いただろう。 ふと、気が付くと・・・迷った時・・・開いている。 この本は、切り絵の造り方から、道具、歴史やいろいろな切り絵作家等、読んでいるだけでも楽しめる。 いろいろな作家のテクニックや素材の扱い方まで網羅している。 いつまでも手元に置いておきたい一冊です。
読了日:06月12日 著者:
日本のきりえ (1978年)日本のきりえ (1978年)感想
【再読】きりえ協会会員134名の力を合わせた、きりえの本。 これを見ているだけでワクワクして来ます。 きりえといっても、いろいろあるものだなぁと思います。 これが原点なのだと毎回思う。
読了日:06月12日 著者:
ヴェネツィア便りヴェネツィア便り感想
【図書館】北村薫の短編集。 相変わらず、端正な日本語を紡ぐ人だ。 掌編、短編が、詰まっているが、「黒い手帖」の追い込みがゾッとする。 表題作「ヴェネツィア便り」は、単に若かりし時代への想い出と思ったが、歳を経て若かりし自分に宛てた私信だった。 歳を取り見えてくるものもあると言う事ですよね。 ちょっと独りよがりな頁もあったが、さすが北村薫ピリッとしたところもあった。 益々、健在で結構な事です。
読了日:06月18日 著者:北村 薫
狂人関係 1 (青林傑作シリーズ)狂人関係 1 (青林傑作シリーズ)感想
何となく取り出して読んで見る。 やっぱり上村一夫は凄いてなぁと思う。 何回読んでも、この表現力は一線を画している。 風の趣、雪の流れ、風景描写が凄く良い。 画狂人・北斎の物語である。 狂言廻しに狩野幽斎の倅・捨八を当てて、娘のお栄、八百屋お七の二代目お七、安藤広重、蔦屋重三郎などの多彩な登場人物で彩る。 やっぱり、上村一夫は最高だ!
読了日:06月19日 著者:上村一夫
狂人関係 2 (青林傑作シリーズ)狂人関係 2 (青林傑作シリーズ)感想
この年の北斎は憂いていた、可楽が死に、歌麿が逝き、一九も亡くなった。 写楽も山東京伝もそして三馬が・・・友人の馬琴は失明していた、天保四年のことだった。 一方、捨八は益々お七に入れあげていた。 ところが、お七の火を見ると異常に燃える性欲に徐々に拍車が掛かっていた。 このままでは済まない調子、そんな中、北斎の「夢十夜」が彫師宅の延焼で版木が燃えてしまう。 益々、目が離せない、お七の狂気が凄まじい勢いで燃焼する。 上村一夫、絶好調である。
読了日:06月19日 著者:上村一夫
狂人関係 3 (青林傑作シリーズ)狂人関係 3 (青林傑作シリーズ)感想
二代目・八百屋お七の狂気が迸る、情念の炎が更に燃え上がる。 蕎麦の屋台からの火が大江戸八百八町を舐めつくす大火に。 指名手配になったお七、捕まり獄門に。 捨八、北斎の気持ちは・・・心配するお栄の心持は・・・火に対する憧れと揺れ動く男への気持ち、身体、お七の心は壊れていく。 上村一夫が絵筆に込めて描き上げる女心の深遠を括目して見よ。 第3部、いよいよ佳境である。
読了日:06月20日 著者:上村一夫
狂人関係 4―第4部 (青林傑作シリーズ)狂人関係 4―第4部 (青林傑作シリーズ)感想
遂に、大団円。 蔦屋重三郎が切腹、お栄は捨八との所帯を考えるが・・・そして滝沢馬琴が俺の人生は「負け戦だ」とつぶやいてこと切れる。 葛飾北斎、九十歳の生涯に幕を閉じる。 辞世の句 気散じや 人魂で行く 夏野原 お栄が妊娠した捨八に告げぬまま失踪する。 東海道・戸塚宿で消息を絶ち行方不明との事。 一方、捨八は多額の借金を踏み倒し、旅先で遊興三昧、有り金を無くすとひと月も旅籠に居続け精算の時雀を描いて宿代に。 それが翌朝「抜け雀」として飛び立ってしまった。 捨八、一世一代の物語これにて完結。 上村は良いなぁ
読了日:06月21日 著者:上村一夫
とんずら屋弥生請負帖とんずら屋弥生請負帖感想
【図書館】とんずら屋・・・「夜逃げ屋本舗」の時代劇を想像していたのですが、お姫様の男装姿の船頭の話。 「弥生請負帖」ってあるくらいだから短編が何編かあると思ったら3篇のみ、話は続き物で御家騒動ばかり。 田牧大和だからこう来るだろうという推量は見事に外れ。 書き方にリズムが無く読みづらい、〈裏〉も、もう少し工夫して区別を付けないと見過ごしてしまう。 続編もあるらしいが、この辺りで良しとするか。
読了日:06月24日 著者:田牧 大和
波形の声 (文芸書)波形の声 (文芸書)感想
【図書館】完全に独立した短編集。 どれも「日常」の謎を扱っている。 それぞれに意外性があるが表題作「波形の声」がいろいろな事情が絡み合って、余韻を残す。 著者の長岡弘樹は言葉に一言ある作家で言葉の使い方が上手い。 こういう発想は、ちょっとひねくれている感じが良い。 大変満足した一冊でした。 「教場」に代表される長編も良いが、ひねりを加えた短編も良いものだ。 初期の「傍聞き」を思い出した。
読了日:06月27日 著者:長岡 弘樹
媚薬行 ((青林傑作シリーズ・20))媚薬行 ((青林傑作シリーズ・20))感想
【再読】やはり良い、独特の絵柄とちょっとした仕草に村野節を感じます。 媚薬に頼りその顛末は・・・ 愚かしいと思うのは勝手ですが、そこには人間的な弱さが・・・ 美しい自然描写と人間の愚かな行為。 1978年の作品だがまだ出版しているのでしょうか。
読了日:06月29日 著者:村野守美

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