2020年9月 2日 (水)

8月の読書記録 読書メーターより

「剣客商売」の世界に遊びました。 その合間に入る新作が新鮮でした。

 8月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:8483
ナイス数:2000

剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)感想
【図書館】遂に「剣客商売」シリーズに手を伸ばしてしまった。 鬼平、梅安、と来て、仕方ない事だと思う。 なんで、読んで無かったのかな。 秋山小兵衛と息子・大冶郎の世界に女剣士・三冬が絡んだ江戸情緒剣豪物語。 その他、登場人物にいろいろな関わりがあり、池波文学の集大成だと思う。 一巻目でその全貌が判る感じがする。 新装版だからか「解説」が後追いならぬ先走りをするのが興ざめ、常盤新平、どうにかならぬか。今後、解説は読まぬ方が良いのか・・・ネタバレは止めて貰いたい。先ずは、端緒についたと言う事で、先は長そうです。
読了日:08月01日 著者:池波 正太郎
剣客商売 二 辻斬り (新潮文庫)剣客商売 二 辻斬り (新潮文庫)感想
【図書館】なかなか力作が揃っていて楽しめる。 「鬼熊酒屋」はグッとくるものがあるが、表題作の「辻斬り」はパッとしない。 ひょいひょいと大治郎と二人で十四人を斬ってしまうのはどうか・・・テレビドラマでは無いのだから。 永井が切腹をするのも簡単すぎて原稿の加減かなと思ってしまう。 そこは、商売しなければ(笑) 「小雨坊」は凄かった火付けもそうだが、小兵衛に一矢報いたのだから凄い剣客だ。 生い立ちが哀れ。 ずーと常盤新平の解説だがこのまま行くのだろうか、そろそろ違う人が見たいと思う。
読了日:08月02日 著者:池波 正太郎
剣客商売 三 陽炎の男 (新潮文庫)剣客商売 三 陽炎の男 (新潮文庫)感想
【図書館】だいぶ「剣客商売」の世界にも馴れて来た。 小雨坊に家を焼かれて不二楼に仮住まいの小兵衛とおはる、しかし、小兵衛には相変わらず危難の連続である。 半分は自分から首を突っ込むきらいがあるが。 三冬が大治郎を意識し始める「陽炎の男」と小兵衛の裁量の元、香具師の元締めの娘と旗本の跡取りを結びつける「嘘の皮」など七編。 小兵衛の超絶剣技に安心して物語に集中できる安心感、これは物語を楽しむ真髄のひとつかも知れない。 小兵衛を中心とした物語を楽しんで行こうと思います。
読了日:08月03日 著者:池波 正太郎
剣客商売 四 天魔 (新潮文庫)剣客商売 四 天魔 (新潮文庫)感想
【図書館】「剣客商売」は、小兵衛、大治郎の親子にスポットを当てたのが良かったと思う。世代間の世界が違うと言う事が、ストーリーを大きくさせている感がする。 今回は「天魔」にとどめを刺す。天性の使い手と小兵衛のからみ、それも昔からの事、どうなるハラハラの一瞬であった。常盤新平の解説は続くようだ、少しづつ間違いを悟ったのか、大治郎と三冬の動性をどうなるかと書いているが、一巻目で結婚するとバラしているので緊張感は無い。読者が全巻読み終えているとの先入観か原因か。しかし、世代間の違いと言うのは面白い、毛饅頭問答も。
読了日:08月06日 著者:池波 正太郎
剣客商売 五 白い鬼 (新潮文庫)剣客商売 五 白い鬼 (新潮文庫)感想
【図書館】今回も気持ち良く「剣客商売」の世界に酔う。 今回もとんでもない奴が登場する、悪気も無く婦女子を惨殺する殺人鬼。 そして、剣の腕前も天才肌、こんな悪鬼にどう立ち向かうのか、秋山親子が鎬を削る大迫力の一篇。 同時に、大治郎と三冬が急接近。 男女のあられもない姿を目撃する三冬がどうしようもない性愛に悶える姿がいじらしい。 ますます面白くなる剣客商売、親と子のジェネレーションギャップがますますヒートアップする大河絵巻。
読了日:08月06日 著者:池波 正太郎
剣客商売〈6〉新妻 (新潮文庫)剣客商売〈6〉新妻 (新潮文庫)感想
【図書館】新装版が出て来ない、キンドルばっかし。 電子版で読んでる読者ばかりで無い。今回の「新妻」が、もう一人の「秋山大次郎」の妻と言うのがミソ。この新妻も凄い人だ。秋山親子が人を殺害するのが少なくなってきた。 大治郎は棍棒を使い始めた、これは殺してしまってはその人の人生が終わる、反省の人生は無いのかとの問いかけだと思う。しかし、右腕を失った剣豪に未来はあるのかとも思う。ただ、他のシリーズと比べ小兵衛親子に淡々と過ごしてもらいたいとの作家の希望があるのでは。ますます小兵衛親子の世界にのめり込んでいきそう。
読了日:08月08日 著者:池波 正太郎
剣客商売 七 隠れ簑 (新潮文庫)剣客商売 七 隠れ簑 (新潮文庫)感想
【図書館】「剣客商売」ももう七巻、巻を追うごとに面白くなる。 ひとえに、小兵衛親子の世界に馴染んで来たのだろう。 老武士と老僧の組み合わせに興味を持つ大治郎、それがアッと驚く関係とは、誰も判らなかったと思う。 二人の情愛に涙した、そんな感覚になったのは読み手の歳も段々老境差し掛かった事と関係すると思う。 この物語は若い人には理解できない事もあろう、やはり大人の物語だと思う。 小兵衛と同じくらいの年代には、さもありなんと頷ける話が多い。 つまり、日がな一日読むのにちょうど良い。
読了日:08月09日 著者:池波 正太郎
剣客商売 八 狂乱 (新潮文庫)剣客商売 八 狂乱 (新潮文庫)感想
【図書館】小兵衛の物語ももう八巻目、この情緒に馴れると他の本には戻れない。 思想も小兵衛の考えにも判るような感じがする、池波さんの指向とリンクしているんだろうな。 「人は良い事をしながら、悪い事をする」という池波流、つまり人間のどうしようもない感覚が引き起こす場面という事なんだろうな。 いろんな事件に巻き込まれる小兵衛親子、こんな老後なら退屈はしないでしょうね。小兵衛の物語、まだまだ続くようです。徐々に老境に入っていく小兵衛のこれからを見てみたいと思います。各話の感想より小兵衛の世界にどっぷりと浸りたい。
読了日:08月11日 著者:池波 正太郎
剣客商売 九 待ち伏せ (新潮文庫)剣客商売 九 待ち伏せ (新潮文庫)感想
【図書館】人の二面性が絡むお話が多い様に感じた。 小兵衛が、やけに死に対する心境が多くなって来たようだ。大治郎も、素直に世の中を渡って行くのがしんどくなって来た。「待ち伏せ」は生きていく限り、どうしても二つの生き方がある。そこをどうやって折り合いを付けるかが問題。 小兵衛の初めて女を知る女性が現れるが想いとは勘違いの女性に会いに行く話、男とは思い込むと一途になるものなのだという事かも知れない。叔母が亡くなったと気付かず、そっちに持って行ってしまうところが小兵衛らしいが。隠居の生き方を教えてくれる物語だ。
読了日:08月12日 著者:池波 正太郎
剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)剣客商売 十 春の嵐 (新潮文庫)感想
【図書館】シリーズ、初めての長編。 頭巾を被り「秋山大二郎」と名乗って辻斬りを繰り返す凶賊が出現。 殺されたのは水野一派と松平定信の家臣たち、入り組んだ謎を解き明かした時、驚愕の陰謀が・・・ 謎を追って小兵衛が推理するが、様々な登場人物が入り乱れ、息もつかせぬ緊迫感。 やはり、長編は良いですね。 謎に追われ小兵衛さん、若返ったような、今回は大二郎はお休みです。 そのかわり、手裏剣お秀と三冬が活躍する。 登場人物が多いのが、ちと判り辛い。 原因は水野と松平の確執を密かに企てた第三者の陰謀か・・・
読了日:08月15日 著者:池波 正太郎
風間教場風間教場感想
【図書館】シリーズ完結編とも読み取れる作品。 今回は人とそれを教える方法、人となりと物に対処する仕方に苦労する風間を描く。 最後の光が無くなると言う衝撃のラストに向かうが、いろいろな所に伏線が・・・登場人物の妹出現で時間と歴史を思わせるのが凄い。 果たして風間教官は丸くなったのでしょうか。 しかし、いろいろな場面で警察学校を描き、勉強になった。 ドラマの「未満警察」と重なる場面を想像し楽しい。 教官サイドか生徒サイドかが違うだけ、別物と思いつつ面白かった。
読了日:08月16日 著者:長岡 弘樹
剣客商売 十一 勝負 (新潮文庫)剣客商売 十一 勝負 (新潮文庫)感想
【図書館】早いもので、もう十一巻、後が少なくなった。相変わらずの小兵衛の暮らし、少しづつ老境に差し掛かり、淋しい話しも増えて来た。いよいよ、初孫・小太郎の誕生する。老いを感じる小兵衛にとって、嬉しい出来事だ。小太郎の成長と小兵衛・大二郎の暮らしをこれからも見て行きたい。三冬も徐々に落ち着いて来た感じ、おはると同い年なのが親子の妻と言う感じで凄く違和感があるのが、この物語のキモである。片や六十歳以上の妻、片や二十代の妻、これが突拍子もない事で無くてなんであろう。これが物語に影響を与えて続く事になるだろう。
読了日:08月17日 著者:池波 正太郎
剣客商売 十二 十番斬り (新潮文庫)剣客商売 十二 十番斬り (新潮文庫)感想
【図書館】ますます小兵衛と大治郎の比較が楽しい作品が増えて来た。「十人斬り」小兵衛の日常も小川宗哲との碁打ちが増えて来た、その話から悪党相手に十人を始末すると決めた重病の剣客、しかし病はそれを待ってくれない。左手を切り落とされた時、運よく小兵衛が駆けつける。後はいつもの通りに大団円なのだが、死病に憑りつかれた剣客が女の名前をつぶやいて死ぬのが哀れ。「逃げる人」敵討ちの話しだが討つ方も討たれる方も、悲惨な人生を送る。仇の影に怯え逃げる老人の、討つ侍が突然死も悲惨です。果たして大治郎は知らせをしたのかどうか。
読了日:08月19日 著者:池波 正太郎
花唄の頃へ くらまし屋稼業 (時代小説文庫)花唄の頃へ くらまし屋稼業 (時代小説文庫)感想
【図書館】やっと読む事が出来ました。 シリーズも、もう6巻目、ますます人間関係が複雑になる。 今回のお仕事は無頼の旗本のボンボンの尻拭いのくらまし作業。 だが、この仕事闇の社会が入り組んでひと筋縄ではいかない。 くらましの前に下手人探しが入って来る。 今回は平九郎の一人仕事になりそうだ。 新たな、闇の仕掛け人が現れる、花唄・長兵衛とは何者か。 仕事人の棲ざましい掟と人情の間に苦悩する平九郎を描く、堂々のエンター・テインメント作品。 平九郎に明日はあるのか、そして離れ離れの妻子の行方は。
読了日:08月20日 著者:今村翔吾
さよなら願いごとさよなら願いごと感想
【図書館】ちょっと変わったミステリー、時系列物と思うと作者の思うつぼです。 しかし、こねくり回したものだ、ここまで登場人物増やす必要があったのか。 大崎さんらしからぬ展開にちょっと判らない一面も。 シリアスなミステリーと思わなかったので(表紙カバーのイラストからも)ちょっと拍子抜け。 高校生・新聞部の活躍もちょっとやり過ぎの感がある、こんな高校生いないよ。 もっと、すんなり解決する青春ミステリーであって欲しかった。 違和感だらけの作品でした。
読了日:08月21日 著者:大崎 梢
波紋―剣客商売 新装版 (新潮文庫)波紋―剣客商売 新装版 (新潮文庫)感想
【図書館】ますます円熟味が出て来た。 「夕紅大川橋」のラストに泣ける。 年寄りはどうしても親友の死に際が気になってしまう。 明日は我が身が先に立ってしまうのだろう。 老後を気にしない若者には判らぬ境地かと。 エピソードも小兵衛の老いを感じさせられる描写が多くなって来たように思う。 そろそろ、大治郎の話しも欲しいが、池波氏の心境を想うと若手の話しは難しいのだろう。 大人のお伽噺で満足するが良かろう。 おはるさんが、すこし図太くなって来た。(笑)
読了日:08月21日 著者:池波 正太郎
剣客商売 十四 暗殺者 (新潮文庫)剣客商売 十四 暗殺者 (新潮文庫)感想
【図書館】久々の長編、息もつかさず読み切りました。 「暗殺者」仕掛人の世界も描き2編読んだ感じ。 仕掛人・波川周蔵と萱野の亀右衛門が登場する。 と言うと秋山大二郎は極悪人なの・・・それが、全然違う人がターゲットと判りひと安心。 三つ巴、四つ巴、の複雑に絡んだ糸は、徐々に解きほぐされる。 大治郎が蚊帳の外状態が何とも気がかり、それも小兵衛の考えと判り、親子愛だなあと感心する。 そろそろ、終盤も近いので読む手も遅くなる。 淋しいなあ、どう終わりを迎えるのか、楽しみでもあり、淋しさでもある。
読了日:08月22日 著者:池波 正太郎
剣客商売 十五 二十番斬り (新潮文庫)剣客商売 十五 二十番斬り (新潮文庫)感想
【図書館】いよいよ、ラストが近づいて来た。 小兵衛の眩暈に始まる「二十番斬り」、とうとう老齢の入り口に来た感がする。 それに伴い、耄碌も少々感じる。 小兵衛もこれまでか・・・ しかし、登場人物は沢山出て来るが、今回は小兵衛一人の活躍、いろいろ情報を与えるが実行部隊は、ただ一人。 杉原秀などは敵をおびき寄せただけ、乱闘シーンは秀の活躍、傘徳の動き方、いろいろあったと思う。 二十人の乱闘騒ぎもいちいち対処があって然るべき、最後の刺客との決闘はおはるの気絶を良い事にサラッと描いている。 それも、一巻を残すのみ。
読了日:08月24日 著者:池波 正太郎
剣客商売 十六 浮沈 (新潮文庫)剣客商売 十六 浮沈 (新潮文庫)感想
【図書館】最終巻と言う事で読んだが、池波氏の想いはまだまだ続くと感じた。 たまたま本作が最終巻になってしまったとの感が強い。 巻を重ねて小兵衛の先行きが無いとの表現も多いが、九十三歳まで生きるって書いている。 池波氏は実年齢と合せて長生きしたかったんじゃないのかな。 それにしては愛煙家らしいが・・・伊太郎と勘之介との対比を描いて人間の変わり様を描いて「浮沈」とは如何に生くべきかを問う。 人間と言う物は奇妙な生き物だなあ、永遠の課題である。 池波氏のご冥福を改めて祈る。 合掌
読了日:08月26日 著者:池波 正太郎
黒白 上巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-17)黒白 上巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-17)感想
【図書館】「剣客商売」の番外編。 小兵衛さんの若かりし時代を描いている。 初めての奥さん・お貞さんとの新婚時代を描き、小野派一当流の達人・波切八郎との決闘の後日談、しばらくは波切の話しが続く。 何故、決闘の日に波切は現れなかったのか。 剣客の転落の仕方を丁寧に綴っている。 それと男色のあり方を小兵と波切に対比させて、柔らかく表現してる。 仕掛人の世界を彷彿させる二重構造、上下・各500頁を超える大長編。 読み出がありそうです、本編に負けず面白そうです。  
読了日:08月27日 著者:池波 正太郎
黒白 下巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-18)黒白 下巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-18)感想
【図書館】番外・長編の完結編。いろいろ山あり谷ありの物語だったが、充分楽しめました。1000頁を超す大長編、良くぞ書き切ったという印象が強い。波切八郎と秋山小兵衛を中心とした大河ドラマだ。とりまく登場人物が多彩、しかも、それぞれの暮らしが見える作品。仕掛人あり、お家騒動あり、男同士の友情あり、いろんな視点から楽しめる作品。小兵衛さんと言う人は若い時から好奇心いっぱいだったんだなと判る一遍。黒白だけじゃなくいろいろなカラーある人生、剣客商売の世界でも味あわせてくれる。池波先生、大きな物語をありがとう。
読了日:08月27日 著者:池波 正太郎
剣客商売 番外編 ないしょ ないしょ (新潮文庫)剣客商売 番外編 ないしょ ないしょ (新潮文庫)感想
【図書館】剣客商売・番外編 一人の少女の成長を描いた長編である。 少女に関わった人たちが次々と殺害される、ある一人の浪人の仕業だ。 少女は幼いころから「手裏剣」を修行していた。 年を経て浪人を見つけ復讐しようとする、そこへ秋山小兵衛の登場である。 小兵衛の物語と言うより、少女・お福の紆余曲折した一代記です。 しかし、池波正太郎の様々な作品の要素が含まれている。 登場人物も各作品の主要なお店とか人物が配されている。 番外編だから許される事だと思う。 お福の人生、良かったのかどうか。 これにて、全巻終了。 
読了日:08月28日 著者:池波 正太郎
時代劇ベスト100+50 (知恵の森文庫)時代劇ベスト100+50 (知恵の森文庫)感想
【図書館】時代劇研究家の選んだ、名作あり迷作ありで楽しい。時代劇の入り口編という事で良いんじゃないかな。読んでいると著者の役者の好みが判る本。中村錦之介の出番が多い気がする(笑)「これだけは押さえておきたい50本」に16本観た映画が入っている事に、素直に嬉しい。 「個人的な趣味で選んだ25本」やたらセックスと残酷が多いのは、ビックリするやら好みやらで頬が緩む。これを見て時代劇が好きな人が増える事を喜びます、ほんとに、良い映画、文学的にも良い映画があると思うんだけどな。「十三人の刺客」とか「腹切」は良いよ。
読了日:08月31日 著者:春日 太一
この世の春(上) (新潮文庫)この世の春(上) (新潮文庫)感想
【図書館】宮部みゆきの3巻もの、何が何やら、まだ序盤なので設定と登場人物の紹介編。 宮部独自の人物紹介に心躍らせながら、まてまて、それに引っかかってはいけないよと、考えながら読んでます。 これから、どんな展開になるのやら、頁を捲る手が止りません。 癖のある登場人物が、いかに絡んでくるのか、楽しみです。
読了日:08月31日 著者:宮部 みゆき

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2020年8月 2日 (日)

7月の読書 読書メーターより


読んだ本の数:23
読んだページ数:7645
ナイス数:1890

鬼平犯科帳の世界 (文春文庫)鬼平犯科帳の世界 (文春文庫)感想
【図書館】世界と言うより「鬼平辞典」 世界観というか江戸の豆知識という本。人名事典は余計なお世話感がある。「江戸ショッピング案内」は細かすぎて著者の自己満足に他ならない。冒頭の「著者インタビュー」が良い、池波正太郎の心が感じられる。「鬼平一家WHO`S WHO」はいらない、ひとりひとりが噛みしめるべきもの。「用語解説マニュアル」~「鬼平の時代」は知っている人が知ればよい事だと思う。少し前に読んだ「鬼平お愉しみ読本」の方が読み出があって良い。辞典として面白いがいちいち確かめて読む「鬼平の世界」では無い。
読了日:07月01日 著者:
黙(しじま)黙(しじま)感想
【図書館】介錯人・別所龍玄シリーズ、第二弾! 相変わらず龍玄の世界は粛々と進む、こんなに悲しみに包まれているのに、やるべきことをやるしかないと、考えてしまう。 江戸時代の作法としては、そうなのだろう理不尽だ割に合わない、そんな定法がまかり通る、そんな世界なんだ。 分かっているが、気が済まない、龍玄、怒らないのか・・・どうにも出来ない、そんな世界を見る事が時代劇なのだろう。 体制の中に身を置いた時、がんじがらめの世の中と思う、でもそんな中でも龍玄は龍玄で在って欲しい。 次回作も楽しみです。
読了日:07月02日 著者:辻堂 魁
仇討ち (角川文庫)仇討ち (角川文庫)感想
【図書館】これは面白い、「仇討ち」の形態を八種類、描いてその時々の苦労を描き切る。敵討ちにも色々なエピソードがあり、そこが小説家の手腕の見せ所。池波正太郎は凄い、偶然あり作為的あり、いろんなパターンを見せてくれる。最後の「出刃打ちお玉」は、「剣客商売」にと登場したのではと思わせる、話です。エピソードが無くなり使ったのかも知れませんね。すれ違いのドラマはやっぱり絵になりますね、命を懸けて戦う、しかも敵味方、行方がはっきりしない、こりゃあ戦意も殺がれる事だろうな。逃げられたら探しようが無い、途方に暮れる・・・
読了日:07月03日 著者:池波 正太郎
元禄一刀流―池波正太郎初文庫化作品集 (双葉文庫)元禄一刀流―池波正太郎初文庫化作品集 (双葉文庫)感想
【図書館】池波正太郎の短編集。 一つ一つが繋がりも無く流れていく作品集。 初文庫化と言うのもうなづける作品集だ。 ただ、その一つ一つに池波流の解釈があり面白い。 視点の置き方に工夫があり、「善を行い、悪行もこなす」という反逆の精神がここでも発揮されている。 一方的な「見かけ」では、どうにも出来ない事があるという教えがここにある。 ますます、池波の尋常でない手腕に感服する。 「剣客商売」読んでみようかな・・・
読了日:07月06日 著者:池波 正太郎
十三人の刺客 (ビッグコミックススペシャル)十三人の刺客 (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】やっぱり面白い、時間を忘れて読み込んでしまう。 前にも書いたが、短すぎるいろいろな策があり、攻防がある、そこを書きこめていないのが残念。 大名行列に、たった13人で切り込む、その精鋭たちが描かれていない。 でも、時間を忘れる時代劇画であった。 森秀樹、もう少しじっくり読みたいものだ。
読了日:07月06日 著者:池宮 彰一郎
おとこの秘図(上) (新潮文庫)おとこの秘図(上) (新潮文庫)感想
【図書館】旗本の妾腹に生まれた「徳山権十郎」の数奇に満ちた一代記。 冒頭からグイグイと惹きつける面白さ、池波手腕はたまさかである。 何せ展開が早い、剣術修行と色道指南、道中記、何やら怪しげな盗賊らしき者の影が・・・池波作品の全てが網羅されている感覚。 凄いエンターテイメントになりそうな予感。 果たしてどうなるのか目が離せない、続いて「中巻」に急いで移ろうと思う。
読了日:07月09日 著者:池波 正太郎
おとこの秘図(中)(新潮文庫)おとこの秘図(中)(新潮文庫)感想
【図書館】キンドルじゃないけどキンドルしか出ないので。 今日でお梶と暮らしていた権十郎も遂に江戸に帰る事に、未練を残し江戸で待っていたのは父・重俊の死であった。 一家を構えた権十郎は五兵衛と名を改めて歩み始めた。 京でお梶に貰ったあぶな絵を真似て一心不乱に描いたこともある、そして妻帯するが不作の嫁であった。悶々とする五兵衛の元に将軍からお呼びが・・・紀州と尾張の確執に巻き込まれる五兵衛、果たしてどうなるか。 謎が謎を呼び益々風雲急を告げる。 急いで下巻に移らねば。
読了日:07月10日 著者:池波正太郎
おとこの秘図(下) (新潮文庫)おとこの秘図(下) (新潮文庫)感想
【図書館】「おとこの秘図」完結編。 将軍の身代わりとなり重症を負う五兵衛、ますます尾張と紀伊の確執は深まりつつある。そんなある日、五十七歳になった五兵衛に火付盗賊改方に任命される。そして日本左衛門の討伐に力を注ぎ,また尾張九衛門の後を追う。その間「秘戯図」の製作にも心を砕いていた。日中は盗賊を追い、夜間はあぶな絵にうつつを抜かす、男というもの一筋に行かぬものがあるようで。死ぬまでにどうにか処理したい秘戯図、結末はどうなるのだろう。一族代々に及ぶ遺言により密かに伝えられたのである。ここに男の秘図終わる。
読了日:07月11日 著者:池波 正太郎
鯖猫長屋ふしぎ草紙(八) (PHP文芸文庫)鯖猫長屋ふしぎ草紙(八) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】鯖猫長屋も八巻に突入、今回も不思議な滑り出しを見せる。見晴屋の騒動かと思わせて妖しの影が、一方白い鴉が怪しく迫る。今回は騒動の二段階の落ちが見もの、日頃、落ち着いて見える「二キの隠居」の取り乱した様子が面白い。掛井の旦那が妖し相手だと意外と強い事が判明、拳固ひとつで解決してしまう。サバとさくらは相変わらず頼りになる、特にさくらは棲ざましい能力を発揮する。 鯖猫長屋、いろいろな事件をもとに、これからも情緒を見せてもらいたい。長屋の花見は、端折り過ぎたのでは、もう少し猥雑感があっても良かったと思う。
読了日:07月13日 著者:田牧 大和
検事の信義検事の信義感想
【図書館】やっと、読めました。 佐方貞人シリーズ、第4弾! やはり良い、自分の信義に忠実な姿勢、キレッキレのスピード感、読んでいて充実。 エピソードが四つ、中には懐かしい名前も出て来るが、ほんのチョイ役でニヤリとしてしまう。 一番は「信義を守る」でしょう、信義のために自分の立場も悪くしてしまう、そんな佐方の生きざまに惚れ込んでしまう。 これからの検事生命に影響が出ないのだろうか、弁護士になる要素が、この辺からもうかがえる。 弁護士・佐方も、そろそろ見たいものだ。 まずは、復帰おめでとうと乾杯したい。
読了日:07月15日 著者:柚月裕子
大 名 鬼役二十九 (光文社時代小説文庫)大 名 鬼役二十九 (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】シリーズも29巻目、そろそろマンネリになって来たか。 やたらと毒見シーンが多い、ページを埋められなくなって来たのでは。 短編が二つ、ひとつは疑似家族物、蔵人介に纏わる悲劇を集めて家族を造るっていうのは、やり過ぎでは。 もうひとつは、明石の馬鹿大名の話。 「十三人の刺客」を思わせるが、なんとか将軍の母親の話に持って生き流れを変える。 しかし、エピソードが多くないか、いろいろ視点が変わり、テーマがボケる感じ。 ラストの取って付けたような風景描写は不要では。 そろそろ終わっても良いシリーズか。
読了日:07月16日 著者:坂岡 真
谷中・首ふり坂 (新潮文庫)谷中・首ふり坂 (新潮文庫)感想
【図書館】何気なく借りて来た池波氏の短編集。 十一編入っているが全編、小気味が良い物語が詰まっている。 昭和三十五年から四十五年までに発表された作品が編まれている。 各編とも池波節が堂々と描かれていて、流石は文章力の池波氏だと唸わせる作品ばかりである。 中でも「看板」という作品は盗賊・夜兎の角右衛門の盗めの三ヶ条が早くも描かれている。 これに鬼の平蔵こと長谷川平蔵が連載前に登場している事が特筆に値する。 平蔵ファンは読んでおいて損は無い作品かと・・・
読了日:07月16日 著者:池波 正太郎
新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四) (講談社文庫)新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四) (講談社文庫)感想
【図書館】読む本が無いので図書館から借りて来た。 4巻からしか置いてなかったので、4、6、7巻全部借りて来た。 一回は読んているのでスムースに流れに乗る。 長編という事もあり、丁寧な筋運び。 梅安は面白い、下手なドラマを観るより、よっぽど面白い。 特別時代ドラマを観る雰囲気で読了する。 エンターテイメントはこういう具合に行かなくっちゃ嘘ですよね。 続いて一巻飛ばして六巻に、あっ白子屋暗殺の場面を飛ばしてしまう・・・仕方がない読んじゃおう(笑)
読了日:07月18日 著者:池波 正太郎
新装版・梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安(六) (講談社文庫)新装版・梅安影法師 仕掛人・藤枝梅安(六) (講談社文庫)感想
【図書館】白子屋・菊右衛門を殺害して、危難を脱したかに思えたが、それを良く思わない仕掛人が梅安を襲う。 針医者として治療を続ける日常にも仕掛けの手が・・・いろいろな人たちの思惑が渦巻く環境にいかにして危機を脱するか、梅安の苦労は続く。 良い事をして、悪い事もする、池波氏の人生観と言うものがヒシヒシと感じる一編である。 影法師のタイトルが悲しい仕掛人の末路を映しているようで、明日は我が身という心情を醸し出している。 白子屋・襲撃を見逃したのが心残り、借りなおして読むべきか・・・
読了日:07月20日 著者:池波 正太郎
新装版・梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七) (講談社文庫)新装版・梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七) (講談社文庫)感想
【図書館】【再読】また読んでしまった。何回読んでも、ある一点で物語が終わる。(絶筆)なんだからしょうがない。ここまで書いて、後が無い・・・物語はこれからなんだけどな。どうしようもない、話はどう盛り上がるのか、想像できない。仕掛人が新築、隠し部屋とか秘密の通路とかいろいろ詰め込んだ家屋が出来るんだろうな。十五郎の部屋とか彦次郎の部屋とかあるんだろうな。梅安とおもんの部屋は無い、判れて来てしまったものな。しかし、惜しい作品だ、未完がくれぐれも惜しまれる。また、何回七巻まで読み返すのか、忘れた頃に手に取ろう。
読了日:07月20日 著者:池波 正太郎
秘伝の声(上) (新潮文庫)秘伝の声(上) (新潮文庫)感想
【図書館】何気に借りて来た池波本、秘伝を巡る話らしい。 新聞連載の通り山あり谷ありメリハリが効いている。 走り出しの所だが二人の門弟剣士の話らしい、これからどうなって行くのかが楽しみです。 岩蔵の話中心なので、雪丸がどうかかわって来るのか、下巻を見ないと判らない。 牛堀九万之助の名前が出て懐かしく思う。 物語はどう展開していくか下巻に進もう。
読了日:07月23日 著者:池波 正太郎
秘伝の声(下) (新潮文庫)秘伝の声(下) (新潮文庫)感想
【図書館】下巻を読んでなるほど、新聞小説だと思った。 深い理念など無く、テンポ重視の書き方だと思った。 結論を決めずに走り出す池波さんらしい作品。辻褄は合うけど、大きな主題という物が無い。確かにその通りだと思う、人の生き方は明日どうなるのかも判らない。そんな生き方を秘伝書に任せて生きざまを問う、池波理論の描き方かと思う。新聞でその都度読んだ方が、意外と面白いのかも知れない。作者の登場人物が出て来るのは著者一流のサービスであろう。深読みする読者にお土産なのかも。 とにもかくにも、大河ドラマ一巻の終わりです。
読了日:07月24日 著者:池波 正太郎
ツナグ 想い人の心得ツナグ 想い人の心得感想
【図書館】良かった、続編という事で、どうしようかな?と思っていたが、歩美が成長していて、日常も変わりつつある書き方が新鮮です。 「使者」としての役割が徐々に変化してる。 当然と思う、人も周りも変化しているんだから。 使者としての思い入れが今後どう変化するのか、作家の考え次第と思うが、奈緒との交際がどう変化するのか、続編に期待してしまう。 ツナグ人の世界をもっと広げて欲しい、ドイツ編なんかも面白いのではないでしょうか。 先ずは、2作目の余韻に浸りながら、もっとを求めてしまう。 我儘でしょうか・・・
読了日:07月25日 著者:辻村 深月
新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一) (講談社文庫)感想
【図書館】【再読】やはり池波作品は面白い。 もう、何回になるか再読に再読を重ねている。 その都度、面白い。 理屈抜きで楽しめる、黙って池波江戸情緒に浸れば良い。 能書きは後で良い、まず楽しむべきだ。 梅安さんシリーズ、図書館の蔵書の関係で後先に読んでいるが、そんな事を感じさせないくらい、面白すぎる。 感想文を書くために考え込んで読むのが馬鹿馬鹿しいくらい、スッと物語世界に入って行ける。 やはり、上質のエンターテナーだ。
読了日:07月26日 著者:池波 正太郎
新装版・梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二) (講談社文庫)新装版・梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二) (講談社文庫)感想
【図書館】【再読】 やっぱり池波の世界は良い。 すう~と入って行ける、語り口が上手いのだろう。 「二月の生暖かい夜であった」「お前、また少し太ったようだね」「その夜、藤枝梅安は・・・」どうだろう、転調の具合ですっかり場面展開を変えてしまう。 緊張と緩和、絶妙の手際では。 さて、小杉十五郎が登場する、歳若ながら剣の腕は凄いものを持っている。 上方に逃れているが、気になる存在です。 梅安の世界も徐々に判って来たようです。 西村左内、音羽の半右衛門、岬の千蔵、昔ドラマを観ていたお仲間には懐かしい名前が出て来る。
読了日:07月27日 著者:池波 正太郎
新装版・梅安最合傘 仕掛人・藤枝梅安(三) (講談社文庫)新装版・梅安最合傘 仕掛人・藤枝梅安(三) (講談社文庫)感想
【図書館】【再読】梅安・殺し針も巻数を重ね、いろいろ手が込んできた。 諸々の事情が絡むが、そこは折り合いを付けて処理する。 ただ「殺気」の料理屋で出会った女は特殊だった。十五年前に捨て子をした女だった。殺したい気持ちを込めて、縫い針と手紙を襟の上前に残す。 その最終予告は女に何を残すか、針の一刺しより余韻を残す終わり方だった。 藤枝梅安、残すところ「梅安乱れ雲」一つになってしまった。 いよいよ白子屋菊右衛門を仕掛ける巻だ、どうなるのでしょぅか、読んでいる筈ですが、忘れている。 楽しみです。
読了日:07月29日 著者:池波 正太郎
暴虎の牙暴虎の牙感想
【図書館】やっと読めました、「孤狼の血」完結編。 凄まじい男がもう一匹、沖虎彦。 ハングレ集団のボス、ヤクザとシャブ中を限りなく憎む男、半端ない暴力の世界に身を置く男。 作者は何を書きたかったのだろう、自分の人生を変えようとして変えられなかった男の悲哀か、それとも時代に取り残された孤独の男か・・・新聞小説のガンガンと追いつめる疾走感が楽しめました。 完結篇にしては小粒だったかなと思う、ガミさんと日岡の揃い踏みならもう少し大きく出来たのでは。とまれ、面白く読ませていただきました。 また、会いたいものですね。
読了日:07月30日 著者:柚月裕子
新装版・梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安(五) (講談社文庫)新装版・梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安(五) (講談社文庫)感想
【図書館】【再読】いよいよ独壇場、白子屋菊右衛門との最終決戦。 そこに至るまでの場面展開が素晴らしい。 梅安-彦次郎-十五郎-白木屋-暗殺者-音羽の半右衛門、これが時間を追って場面が切り替わる。 テンポの良い映画を観ているようでサスペンスが凄い。 お互いが殺し合う、しかも知らない内に別の計画が進んでいる。 300両の仕掛けとは豪勢だ、それだけ恨まれていたんだな。 しかし、但馬は哀れだったな、殺されかけて活かされて、感謝と矛盾に立たされて、でも最後は幸せだったのだろう。カメラマンの但馬氏がモデルと言う(笑)
読了日:07月31日 著者:池波 正太郎

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2020年7月 1日 (水)

6月の読書記録 読書メーターより

6月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5534
ナイス数:2930

新装版 鬼平犯科帳 (15) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (15) (文春文庫)感想
【図書館】一気に読み終わりました、ちょっと拍子抜けしました。 やはり、鬼平は短編の方が良いのかと思いました。 長丁場だとダレル気がします、鬼平の閃きも時間稼ぎかピンときません。 雲竜剣の遣い手は親子とは思わなかった、もっと親子の情愛が見たかった。 ともあれ、まだまだ池波の世界は続きます。 さぁ、次に行くぞ~ 
読了日:06月02日 著者:池波 正太郎
嫁ぐ日 狸穴あいあい坂嫁ぐ日 狸穴あいあい坂感想
【図書館】完結したと思ってたシリーズの完結編、で良いよね。 紆余曲折があって、とうとう思い人の元へ嫁いだ結寿、八丁堀の暮らしを満喫して下さい。 でも、この終り方は続く可能性もある。 逃げ道を作って置いたのでは無いでしょうか。 七年かけて考えた結論が、いつも幸せを願う作者の心遣いだと思います。 また、いつか香苗の成長と共に戻って来てもらいたい、著者のライフワークになってもおかしくない物語です。 
読了日:06月04日 著者:諸田 玲子
新装版 鬼平犯科帳 (17) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (17) (文春文庫)感想
【図書館】鬼平の特別長編、どうも長編は苦手です。 推理が甘いというか、もったいぶって終局でネタ晴らしを掛けるのが下手。 池波先生は短編で小気味が良い、洒落っ気が特徴、やはり短編の作家かと思う。 弥一郎の使い方も最初と最後に使い、もっと使いまわした方が良いと思う。 長編は頁数があるので興奮を最後まで使い切れないんじゃ無いかな。 風呂敷を広げきって、たたみ方を間違える。 毎回、鬼平を描くのは大変だと思います、長編は池波さんの息抜きなのかも知れません。 鬼平も年を取り大変だとの科白が徐々に出て来た。
読了日:06月07日 著者:池波 正太郎
仕掛人藤枝梅安総集編アンコール 梅安神無月 (パーフェクト・メモワール)仕掛人藤枝梅安総集編アンコール 梅安神無月 (パーフェクト・メモワール)感想
【再読】池波原作は面白い、さいとう・たかお版は動きが早く臨場感が抜群。 何も考えなくて読めるのが良い。 仕掛人の悲哀がしみじみ感じる、相棒の彦次郎が心配で梅安の様子をみる場面が良く出てる。 小杉十五郎がニヒルさを醸し出していて剣の達人さが良い。 昼下がりにぱらっと開くにはちょうど良い劇画本。
読了日:06月08日 著者:さいとう たかを,池波 正太郎
希みの文 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)希みの文 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】市兵衛さんも遂にお江戸に帰る事に、その前に、頼まれ事を。なんか用事の進め方がいろんな方向に伸びて判りづらい。すんなりストーリーを追えばいいのに感想やら説明で、頭に入らない。話を3つ入れたのが盛り込み過ぎ、両替商の事件は「鬼しぶ」を出したいだけで不要では無かったか。その分、辻斬り事件と敵討ちに勢力を向けても良かったと思う。 決闘も市兵衛らしさが無く、風の剣の説明はあるが、実際の活躍が無いので肩すかし。 もう、話を創るのがしんどくなって来たのかな。 なら、終わらせて新シリーズを考えても良いのでは。
読了日:06月10日 著者:辻堂魁
新装版 鬼平犯科帳 (19) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (19) (文春文庫)感想
【図書館】図書館の休館も終わり順調に読み進める。 今回の目玉は「逃げた妻」と「雪の果て」の連作。 女の生き様もあると思うが、亭主・藤田の優柔不断が、イライラする。 先妻と別れ(逃げられ)後妻と暮らすが、また先妻に戻る。 魅力があるので、さもありなんと思うが、物語としてどうかな。 池波さんの考えに偏りがあるのでは・・・また一人、密偵が死んだ。 殺すために登場させるのは酷だなぁとしみじみ思う。 ハイライトの為に死を用意するのは物語としては成立するも、人情的に割り切れません。 ・・・利平治!
読了日:06月11日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (18) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (18) (文春文庫)感想
【図書館】冒頭の「俄か雨」に登場する細川峯太郎を最後の「草雲雀」にも登場させ変化と同心の心得を説くのが凄く良い。 勘定方の峯太郎は何と言っても腕っぷしが無い、浮気相手の「お長」とも暴漢に襲われた時、平蔵に助けられている。 その峯太郎が外回り同心として盗賊を見張っている時、又しても「お長」が絡んで来る、男の浮気心を微妙につく傑作だと思う。 密偵の仁三郎の苦悩を描く「一寸の虫」また一人、密偵が消えた。 「おれの弟」に鬼平の誠を見た、京極備前守もなかなかの役者である。そろそろ、終盤に近付いて来た、大事に読もう。
読了日:06月12日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (16) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (16) (文春文庫)感想
【図書館】読んだのに抜かしてしまい遅ればせながら登録。 もう、本も手元にない、記憶を頼りに読後感を書くと、「霜夜」何となく昔を思い出させる話です。 
読了日:06月12日 著者:池波 正太郎
黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続感想
【図書館】やっとリクエストが回って来た。 皆さん、他の小物の感想はあるが、表題作となると腰砕け。 この、長編をどう料理して良いか、迷うんだろうな。 これは宮部のパラレルワールド、いろんなゲーム感覚を試したんだと思う。 これと言って、答えが用意してない、モヤモヤが残る作品かと思う。 御神火御殿に集まる人種も様々、見切り発車で進めた結果、訳が分からなくなったという作品。 百物語だから結論が曖昧でも良い話なのかも知れません。 作品的には何か教訓のような意味合いがあった欲しかった。
読了日:06月16日 著者:宮部 みゆき
新装版 鬼平犯科帳 (20) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (20) (文春文庫)感想
【図書館】いろんな要素を詰め込んだ「鬼平」も、もう20巻、いろいろ楽しまさせて貰っている。 やはり、「寺尾の治兵衛」にとどめを差す、あれだけ計画して最後は狂人の手に掛かる。 偶然と言うものは避けられない、良い事もして悪事も手掛ける、人間の魔の悪さという事をくれぐれも感じさせる。 鬼平の良い所は、すべて思ったように行かないという人生観だと思う。 娘には罪は無い結婚式の支度金を五郎蔵に持たせる平蔵の優しさ、良いよねえ。 秋山小兵の名前が出るのが嬉しい、ちょっとサービスしたのかな。
読了日:06月17日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (21) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (21) (文春文庫)感想
【図書館】いろいろな顔を見せる「鬼平」、そこが魅力なんだよな~。いよいよ、踏ん張れない歳になって来た、何とかお役目を全うせねば。 でも、ひとたび剣を抜けば一刀流の腕前、秋山小兵衛の歳までガンバレ!「春の淡雪」がどうしょうも無い、もどかしさを感じて、何故そこまで博奕にのめり込んだのか、馬鹿だなぁ。鬼平の思いやりも水の泡、大島勇五郎の最後はあっぱれ。何故、日頃の生活にそれを出せなかったのか・・・「男の隠れ家」は、盗賊物でないけれど、吉野家清兵衛の気持ちは判る、奥方の丸坊主姿に溜飲が下がる。弥七の気持ちは判る。
読了日:06月18日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (22) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (22) (文春文庫)感想
【図書館】長編はあまり好きじゃない、と行って来たが、これは最初から食いついた。 また細川峯太郎のしくじり話かと思ったら、とんでもない話だった。 峯太郎の話が入り組んで、仇敵が絡んで来て、平蔵一家、知り合い、下僕まで殺される事に、何の恨みかさっぱり見当がつかぬ鬼平に、次々と起こる不祥事。 複雑な思惑を孕んで物語は全く予想もつかぬ方向へ。 平蔵の過去の旧悪が姿を現わし、鬼平、絶体絶命のピンチに。 グイグイ引き込まれるもこういった長編なら大好物です。 あと、2巻残り少ないです、大事に楽しもうと思います。
読了日:06月19日 著者:池波 正太郎
すみれ屋敷の罪人 (宝島社文庫)すみれ屋敷の罪人 (宝島社文庫)感想
【図書館】いや~本格的なミステリーを読んだ感じ。 徹頭徹尾、すみれ色に染まったミステリーでした。 颯爽とした探偵役が出て来なかったのが残念と言えば残念。 どこから騙されているのか、どこまで本当なのか、翻弄される快感。 渡米の事は多少、辻褄合わせの感はあるが戦争中という事で良しとしよう。 くるくる変わる視点の動きについて行くのが精一杯、こういうストーリー展開も悪くない。 「偽りの春」以来の作品だが、一ひねりあるストーリーも良いもんだ。 もう少し、この二人のコンビの動静を見守りたい。
読了日:06月21日 著者:降田天
新装版 鬼平犯科帳 (23) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (23) (文春文庫)感想
【図書館】平蔵に腹違いの「妹」が登場。 やはり血は争えず、男勝りである。 しばらくは秘密との事だが、同心・小柳と夫婦になるなら、これからもひと波乱ありそう。 今回は隠し子二人の動静が凄い事になっている。 片や鬼平の腹違いの妹、片や大盗賊の娘・荒神のお夏。 性格もまるっきり違う二人だが、やけに気風の良い所がそっくり。 池波さんは長く活躍して行きそうに設定したのだと思う。 特にお夏は取り逃がした具合から再度登場の場面を用意した事だろう。 お園と小柳夫妻は、これからと言うところなのに・・・
読了日:06月23日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (24) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (24) (文春文庫)感想
【図書館】遂に来てしまった・・・生あるものは、いつか死ぬと、判っていても「著者逝去の為未完」は悲しい・・・さぞかし心残りだったろうな、それとも人生そんなものだよと笑っていたのだろうか。 物語がさあこれからと言った処で「未完」気持ちが置いてけぼりになる、もう居ないんですね。 思えば沢山のお話しを読ませてくれた作家さんです。 こういう江戸っ子気質の文体はもう読めないのでしょうね。 今までありがとうございます。 改めて冥福を祈ります。 長谷川平蔵の物語、面白かったです。
読了日:06月24日 著者:池波 正太郎
ユーカリの木の蔭でユーカリの木の蔭で感想
【図書館】本当に興味の広い人だ、古本屋巡りもそうだが、一つの事を追いかけるとまっしぐら。本当に本の事が好きなんだろうな。一つの事から、又一つ謎が繋がって行く、こんな思考回路は文学者はみんな持っているんだろうか。 しかし、知識の豊富な人だ。どんどん湧き出している、たぶんこういう人は人生に飽きるって事は無いんだろうな。自分が持っている「現代作家自作朗読集」の事が書いてあることが嬉しい。意外と持っている人は少ないと思う、添付のソノシートは聴こえるかどうかは定かではありませんが(笑)いろいろと遊ばせてありがとう。
読了日:06月26日 著者:北村 薫
新装版 乳房 (文春文庫)新装版 乳房 (文春文庫)感想
【図書館】鬼平シリーズの番外編。 ひとりの女の数奇な人生に鬼平を絡めて描く作品。 「不作の生大根をかじってるようだ」と言われ続けた女、それが男の手によって生まれ変わるマイ・フェア・レディ的な物語。 お松の人生に影を落す男たち、それに関わって行く長谷川平蔵。 平蔵の火盗改めに任命される当初にスポットを当てて、人殺しの女の紆余曲折の人生をサスペンスフルに描くスペクタル・ロマン。 「男には無い乳房が女を強くする」と鬼平は言うが・・・長編の傑作と思う。
読了日:06月26日 著者:池波 正太郎
「鬼平犯科帳」お愉しみ読本 (文春文庫)「鬼平犯科帳」お愉しみ読本 (文春文庫)感想
【図書館】鬼平を最終巻まで読んじゃったから鬼平の世界に浸りたくて借りて来た。 単なるバラエティ・ブックではなく一つ一つに考察があるのが良い。 鬼平と言う人物に焦点を集めて、魅力とか刀剣の趣味とか、はたまた人心掌握術まで、ありとあらゆる角度から掘り下げる書。 やはり最後まで読んで開く方がベストだと思う。 その都度、鬼平の世界に引き戻されるというか余韻をかき乱すフレーズが沢山詰まっている本。 読んでいて楽しい本。
読了日:06月29日 著者:

読書メーター

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2020年6月 1日 (月)

5月の読書記録 読書メーターより

5月の読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:11011
ナイス数:4100

『鬼滅の刃』コミックカレンダー2019 (ジャンプコミックス)『鬼滅の刃』コミックカレンダー2019 (ジャンプコミックス)感想
「鬼滅の刃」アニメをUtubeで見ています。ストーリーがよく判らないけど、アクションは面白いです。 掘り下げ方がいまいちかな。 登場人物も必然性を感じられないし・・・暇つぶしには恰好と思います。
読了日:05月01日 著者:吾峠 呼世晴
サブマリン707 1 (ラポートコミックス)サブマリン707 1 (ラポートコミックス)感想
【再読】懐かしい「サブマリン707」の復刻版です。 1993年に復刻されました。 初出は昭和38年に週刊「少年サンデー」に連載され人気を博した海洋冒険スペクタクルロマンです。 何しろ潜水艦の戦闘が中心で毎回ドンパチやってました。 陸に居るより海上の方が多い完全に戦闘もの。 作者の「小沢さとる」は横山光輝の絵に非常に似ている。「ジャイアントロボ」を共作した事もある。 一度読めば潜水艦の知識が豊富になる漫画です。 一気に中学生時代にタイム・スリップ出来ます、プラモで遊んだなあ(笑)
読了日:05月01日 著者:小澤 さとる
サブマリン707 2 (ラポートコミックス)サブマリン707 2 (ラポートコミックス)感想
【再読】だんだんと戦闘が面白くなくなった。 そりゃあそうでしょう、潜水艦同士の戦いは「音」が主流の戦い。 見詰め合ってピクリとも動かずでは漫画の良さが無い。 爆雷、魚雷は飽きられる、新機軸を作らねば・・・
読了日:05月01日 著者:小澤 さとる
サブマリン707 3 (ラポートコミックス)サブマリン707 3 (ラポートコミックス)感想
【再読】第1部「U結社」編、終了。 第2部「謎のムウ潜団」が始まる。 といっても敵が変わるだけで戦法は同じ、やや近代兵器が出て来たと思うが基本設定のムウが生かし切れていない。 だんだん読むのが苦しくなって来た。 何で取ってあったのか、ノストラジーだけなのかな・・・
読了日:05月01日 著者:小澤 さとる
サブマリン707 4巻サブマリン707 4巻感想
【再読】まじ「しんどく」なってきた。 惰性で読み進めて来たが、そろそろ限界か・・・しかし、こんな起伏のないドラマを毎週読んでたんだ。 まあ、他の漫画も連載してたしな。 あと、何巻で終わるのだろう、とにかく終わりまで読もう。
読了日:05月01日 著者:小澤 さとる
サブマリン707 5巻サブマリン707 5巻感想
【再読】もう作者も判らなくなっている。 話が途中で切れてよく判りません。 唐突にラストになったり、ハチャメチャである。 あと何巻だ・・・読むために読んでいるという矛盾が・・・もう、絵だけ見よう(笑)
読了日:05月01日 著者:小澤 さとる
サブマリン707 6巻サブマリン707 6巻感想
【再読】読み終わりました。 辻褄の合わない箇所とかいろいろとありましたが、やっと最後になりました。 サブマリン707、そんなにしっかり読むもんではありませんね。 一時の洒落として読むのは良いでしょう、完全復刻全6巻は大き過ぎました。 「アポロ・ノーム」にしても、最後は自爆というのは無いんじゃないかな。 潜水艦の話という事で覚えていた方が良かったかも。 コアなファンにはなれそうもありません。 とにかく、サブマリン707に栄光あれ!
読了日:05月01日 著者:小澤 さとる
リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13リーダーズチョイス BEST13 of ゴルゴ13感想
【再再読】もう何回も読んだ、気が付くと頁を開いている。 ゴルゴには何か惹きつけるものがある。 ベストに選ばれているのは「出生編」が多いが、私は[檻の中の眠り」とか「喪服の似合う時」の様に最初の頃のゴルゴが好きだ。 小池一夫氏の脚本に痺れているのかも知れない。 初期のゴルゴはおしゃべりだけど洒落たストーリーが多い。 ゴルゴ13は何時どんな時もどこから読んでも面白い。 
読了日:05月02日 著者:さいとう たかを,さいとう・プロダクション
伊藤晴雨 自画自伝伊藤晴雨 自画自伝感想
縛り、責め絵、大家「伊藤晴雨」の自伝とその周辺を描いた作品。 収集家の福富太郎氏の所蔵品を多数展示し在りし日の晴雨翁を忍ぶ。 意外と下種かと思われたが、そこは「新潮社」刊、そのへんは程よくまとまっています。 夢二のモデル・お葉を縛り、当代の人気女優・栗島すみ子と暮らす破天荒の暮らしの中に真実を見る。 自らの数奇な反生を書き綴った挿絵が入った自叙伝。 新潮創立100年記念出版
読了日:05月02日 著者:伊藤 晴雨
さいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selectionさいとう・たかをセレクション BEST13 of ゴルゴ13 Author’s selection感想
【再再読】ステイ・ホームでゴルゴを。 とは言っても毎日がステイ・ホームなのだが・・・(笑) 作者自身が選ぶといっても「リーダース・チョイス」とだぶらないという事は作為を感じつつ、作者が出来栄えの良い作品と言うものを選んだというシリーズを読む。 やはり、好みは争えない「檻の中の眠り」とか「駅馬車の通った町」等、初期の作品を選んでしまう。 「モスコー・ドール」の3部作が悲しみを誘う。 何も良かった事が無かったミーナ、唯一ゴルゴに向けた眼は、悲恋になってしまった。 情報員の悲哀が悲しい。
読了日:05月06日 著者:さいとう たかを,さいとう・プロダクション
各界著名人セレクション BEST13 of ゴルゴ13各界著名人セレクション BEST13 of ゴルゴ13感想
【再読】静かな時間に、又ページを捲っています。 各界の著名人が名を連ねておりますが、やはり好きなゴルゴのエピソードを読んでしまう。 何を描いても面白いけど、好みは初期作品。 「デロスの咆哮」「白夜は愛のうめき」「銃殺人ひとり」辺りがゴルゴ個人に焦点を当てて面白い。 「ロックフォード野望」がゴルゴの口座を封鎖するという暴挙に出るが、どうにか解決し狙撃をしようとするが、とんでもない人物から横やりが・・・これは凄いスケールのお話しです。 ゴルゴ13だけで1000ページ以上、じっくり浸れた至福のひとときでした。
読了日:05月06日 著者:さいとう・ たかを
PEPPER (ぶんか社コミック文庫)PEPPER (ぶんか社コミック文庫)感想
【再読】久々に出して来た、描き下ろし410ページと言うのが凄いという感想は、やはり本当だと改めて思う。しかも、スクリーン・トーンを使わず網掛けなど手作業で行っている。これは凄い!お話しは記憶喪失の賞金稼ぎが自分の記憶と秘密のお宝を探すという西部劇。ドンパチあり、謎解きありのエンターテイメント。しかし、描き下ろしの常ですが、最終的な詰めが弱くストーリーはズタズタ、ドンパチ場面は最高なんだが。各所に出て来るペッパーボックスのデザインが秀逸、登場人物も抑えてストーリーを判りやすくしている。これはB5・豪華版 。
読了日:05月07日 著者:たがみ よしひさ
彼女の想いで…大友克洋短編集(1) (KCデラックス ヤングマガジン)彼女の想いで…大友克洋短編集(1) (KCデラックス ヤングマガジン)感想
【再再読】やはり大友克洋は面白い! 「武器よさらば」と「ファイヤー・ボール」が好き。特に、「fire-Ball」は「アキラ」の前哨戦として良くできている。 大友は真面目なのかふざけているのか、よく判らないところが好きですね。「ザッツ・アメージング・ワールド」完全にあちら版のパロディ。 老人と海が・・・(笑) さぁ、大友克洋アンソロジー2巻目の「SOS大東京探検隊」 移ろうか。
読了日:05月07日 著者:大友 克洋
SOS大東京探検隊 (KCデラックス)SOS大東京探検隊 (KCデラックス)感想
【再再読】「彼女の思いで・・・」と一緒に本棚から抜き出した。 これまた強烈な大友作品。 大友版西部劇「サン・バーグズヒルの想い出」とか大友版時代劇「火之要神」等、多彩な手腕を披露する。 東京の地下を冒険するひと夏の想い出を描く表題作「SOS大東京探検隊」がステン・バイ・ミーを彷彿させる楽しい作品です。 「危ない! 生徒会長」初の少女マンガに挑む(笑)
読了日:05月07日 著者:大友 克洋
木造モルタルの王国―ガロ20年史木造モルタルの王国―ガロ20年史感想
【再再読】暇を持て余して引っ張り出して来た。 重い、何キロあるんだろうか。 何しろ1,200頁もある、今見ても難解なマンガが多い。 ただ、白戸三平、水木しげる、小島剛夕、林静一、池上遼一、矢口高雄などの有名作家が名を連ねているのは壮観である。 布張り・箔押し・3,500円は当時の頃でも高額でした。 熱狂的な友人に推されて買った記憶があります。 でも、良かったそれがなければ、この記念碑的漫画アンソロジーは手元に無かった。 1984年で20周年・・・あれから30数年経ってしまったのか。 感無量・・・
読了日:05月08日 著者:
しんきらり (ちくま文庫)しんきらり (ちくま文庫)感想
【再再読】ふっと本棚に手を伸ばす。 主婦の眼から見た家庭像の在り方を考える。 ふっとした瞬間のきらめきが女性目線になっている。 多少怖い雰囲気がある。 しかし、漫画の世界でこの表現、1980年代に描いてたんだから凄い。 線もシンプルでサラッとしているのが好き。 日常生活の中の危うさをチクッと風刺しているのがまた凄い。 たまに手に取りたい一冊です。
読了日:05月08日 著者:やまだ 紫
孤独のグルメ 【新装版】孤独のグルメ 【新装版】感想
【再再読】ぶらりと寝転んで、本棚から抜き取った「孤独のグルメ」に目を通す。 やっぱり、良いなぁ、細々した描写が井之頭五郎にピッタリである。 最初に出会って何年になるかなぁ、作画家の「谷口ジロー」は亡くなった。 でも、その世界は私の目の前にある。 文庫版もあるので比較する、駄目だ、トーンの目が潰れすぎて真っ黒になる、文庫版だけでは気が付かないけど、こんなにも違うんだな。 絵師の命を懸けた絵は、大事にしなくては・・・原寸に近い方が、やっぱり良い。 「センセーの鞄」も、観たくなって来た。
読了日:05月09日 著者:久住 昌之
センセイの鞄 1 (アクションコミックス)センセイの鞄 1 (アクションコミックス)感想
【再再読】また、手に取ってしまった。 良いなぁ~、じっくりと読むと原作の良さが甦ってくる。 センセイとツキコさんの関係に憧れる。 この微妙な距離感、酒を交えての会話、良いですねぁ。 もう大人なのに純愛を感じている、しかし、身体は・・・ツキコさんが風呂に入るシーンがある、どう見ても37歳のカラダだよな、とても現実的。 その上での会話、深いよね。 ますますのめりこんで行くツキコさん、この世界をもう少し。 2巻に移ります、移りたくないな~
読了日:05月10日 著者:川上 弘美
センセイの鞄 : 2 (アクションコミックス)センセイの鞄 : 2 (アクションコミックス)感想
【再再読】後半になって来た、いろいろな事があり、センセイと島に行く事になった。そこで、静かに身体を預けるが、何もないまま終わる。ちょっと身体に触ったくらい。その後もデートしたり、センセイから恋愛を前提とした交際を求められたり、急速に近くなっていく。やがて、二人は結ばれる。ここからが早い、なんと2ページ過ぎるとセンセイのお葬式に。もう少し大人の付き合い方を観てみたかった。番外編の「パレード」はあるが、これは付けたしという事で。「センセイの鞄」の余韻を楽しみましょう。ツキコさんの、ちょっとした仕種が楽しい。
読了日:05月10日 著者:谷口ジロー,川上弘美
いざなうもの (ビッグコミックススペシャル)いざなうもの (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】谷口の遺稿集にたどり着く。 いろいろな想いが浮かび上がって頁を捲る手が止まる。 1頁読んでは1頁戻る、説明文を見る、また頁に戻る。 全然、進まない、嗚呼、もう居ないんだ・・・谷口ジロー、良い絵描きだったなぁ。 「何回も、何回も、ボロボロになるまで読み返す漫画で在って欲しい」それが最後の言葉らしい。 何度でも、何度でも、読んでいますよ。 谷口はそんな作家です、何回読んでも発見がある作家です。 静かに冥福を祈りながら、また読んでいます。 天の上から見てますか~ 合掌
読了日:05月11日 著者:谷口 ジロー
『坊っちゃん』の時代 (第3部) (双葉文庫)『坊っちゃん』の時代 (第3部) (双葉文庫)感想
【再読】文庫本が出て来た、谷口の本は基本A5版以上としている。 アミが潰れて読みにくい、これは古本屋で安く買って来たものだろう。 石川啄木の話である、「坊ちゃんの時代」シリーズの第3巻目である。 どうしようもない借金魔として描かれる。 事実、借金は相当なものであったらしい。 どんな啄木を描いても谷口ジローは優しい、完全に悪には描けない、どこか憎めないところがある。 石川啄木、夏目漱石と同じ「朝日新聞社」の社員だったんだよな。 新聞社つながりで愛着がある、ただそれだけですが。 谷口は良いなぁ・・・
読了日:05月11日 著者:
坊っちゃんの時代 : 1 (アクションコミックス)坊っちゃんの時代 : 1 (アクションコミックス)感想
【再読】結局、「坊ちゃんの時代」に戻って来た。 改めて見直すと石川啄木も平塚らいてうも小泉八雲も伊集院景昭も太田仲三郎も出ていた。 後の話はそれを細分化したものでした。 啄木の借金もらいてうの奔放さも全て1巻目で描いてある。 明治と言う時代をいろいろに角度から書き分ける谷口ジローの素晴らしさと思う。 もちろん、関川夏央の脚本も素晴らしいだが。 谷口ジロー関連でいろいろ読んでしまった。 手に取れるところにあって良かったと思う。 また思い出して読む事もあるだろう。 しばしの別れを・・・
読了日:05月11日 著者:谷口ジロー,関川夏央
デジタルペーパークラフトデジタルペーパークラフト感想
【再読】デジタルペーパークラフトの本、いろいろな模型や動物が作れる本。 CD-ROMが付いていてパソコンと連動できる。本は観てるだけでも楽しい、懇切丁寧に作り方の説明もある。 道具や紙の説明もいろいろあり、広げるだけで作れる気がしてくる。 ちょっと難しい所もあるが、こんな時期だから時間はある。 是非、チャレンジを!
読了日:05月13日 著者:
スターバックスマニアックス (小学館文庫)スターバックスマニアックス (小学館文庫)感想
【再読】2001年の活気を伝える本。 スターバックスのあれこれを伝える、マニアの本。 読んだから別にどうって事が無いほんとに好きな人が沢山の情報(2001年時点の) 診療所の待ち時間用に持って行ったが読む時間が無かった。 待ち時間なしだった(笑)
読了日:05月21日 著者:小石原 はるか
イエスタデイをうたってEX ~原点を訪ねて 冬目景 初期短編集~ (愛蔵版コミックス)イエスタデイをうたってEX ~原点を訪ねて 冬目景 初期短編集~ (愛蔵版コミックス)感想
【再読】何となく、手に取った昔の本。 「イエスタディをうたって」が好きだった、冬目景の考え方、描き方が心地良い空間だった。 「イエうた」の原点、初期の冬目のインタビューが掲載されていて、その時分に戻れる自分がいる。 ちょっと人と違った考えと言うのは芸術家として必須なんだろうな。そこに到達できないから普通人なんだろうと思う。初期短編集を見ると、たどたどしさが何となく嬉しい。こんな時代もあったなぁと自分でも感じる、もう戻れない時代だなぁと年を取ると感じる、ノストラジィーなんだなぁ・・・懐かしい、何もかも・・・
読了日:05月23日 著者:冬目 景
シャーリー 2巻 (ビームコミックス)シャーリー 2巻 (ビームコミックス)感想
【再読】日曜の昼下がりに読むには、うってつけの本。 メイドのシャーリーと女主人・ベネットの20世紀初頭のロンドンの暮らし。 13歳のシャーリーと28歳のベネット、歳の差もあり、何とか仲良く暮らしている。 古き良きロンドンとメイドの暮らし、何となくゆったりとした気持ちにさせられます。 1巻から10年の歳月を経て刊行、次は早くて2024年か、というか、まだチョコチョコ描いているのだろうか。 描いていると思いたい、著者曰くライフワークだそうだから・・・
読了日:05月24日 著者:森薫
孤独のグルメ2孤独のグルメ2感想
【再読】のんべんだらりとしている時に読む本。 相変わらず井の頭ゴローは自由に食堂巡りをしている。 食う事だけに特化した漫画は面白いね。 飲めないのも良いんだろうな、純粋に食べる事に専念する。 いっそ潔い、食べ始めると節操が無く次から次へと頼んでしまう、少しはお腹と相談したらと、突っ込んでしまいます。 しかし、料理の絵が上手いなぁ、完全に浮き上がっていない。 谷口ジローを忍んで少し淋しくなった。
読了日:05月24日 著者:久住 昌之
首代引受人 (SPコミックス)首代引受人 (SPコミックス)感想
【再読】平田弘史の劇画は凄い、迫力満点です。 「首代引受人」と言うのは、戦国時代、己の命を金に換えて支払うという約束手形を相手に発行したもの。 戦争が終わって代金を引き取りにいないもの、代金を出し渋るもの、そこで凄腕の引受人が出来たのである。 虚居実々の支払い模様を描く迫力巨編。 全七話、武士道のしきたりを貫くためそこに愛売り涙あり、迫力の絵と共にグッと迫るものがある。 改めて平田は良いなぁと思う。 時代劇はドラマですね。
読了日:05月27日 著者:平田弘史
不穏な眠り (文春文庫)不穏な眠り (文春文庫)感想
【図書館】3月に予約してやっと手に入った、喜びもひとしおです。 読み始めて直ぐにすんなり話に入っていけました。 相変わらず苦労が絶えない晶さん、四十の坂を上りつつ、怪我が多い。 最初は楽な仕事と思っているがどんどん深みにはまって行く。 いろいろな社会的状況の問題を抱えつつ、時には能天気に切り抜ける。 羽村の性格、嫌いじゃないです、いつまで独り身でいるのかな、探偵という職業柄、結婚は無理だろうな。 でも、歳とってミス・マープルのような生活も楽しいだろうなとも思う。 これからもがんばれ、羽村晶、白髪に負けず。
読了日:05月29日 著者:若竹 七海
鬼平犯科帳(十三)鬼平犯科帳(十三)感想
【図書館】図書館から借り受けて「鬼平」の世界に遊んでいます。 やっぱり良いですね、文体がスッキリハッキリしてる、人の裏表を描いて定評のある池波正太郎つまらぬはずが無い。 やっぱり、「一本眉」にとどめを差す。 何も知らない木村忠吾と盗賊の頭「清州の甚五郎」との酒の付き合いを経て意気投合する。 しかも、盗賊の仁義は話の外でキッチリつける。 甚五郎という盗賊、「雲霧仁左衛門」みたいでかっこ良い。 好きになりました、またの登場はあるのかな。 年齢を重ね酸いも甘いもかぎ分けた鬼平、もうしばらくは楽しめそう。
読了日:05月29日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (14) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (14) (文春文庫)感想
【図書館】順調に14巻目に入りました。 まさかの、伊三次が死んでしまった・・・なんで、死ぬ理由が・・・話の流れでは関係ないと思うけど・・・は~っ!だ・・・「五月闇」で何とか持ち直してくれるのでは、と思っていた。 だけど、次の「さむらい松五郎」冒頭で木村忠吾が墓に参っている、やはり死んでしまったのだ。 伊三次の冥福を祈って・・・
読了日:05月30日 著者:池波 正太郎

読書メーター

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2020年5月 1日 (金)

4月の読書記録 読書メーターより

4月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:6177
ナイス数:3558

佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)佐武と市捕物控 (1) (小学館文庫)感想
【再再読】また手に取ってしまった、佐武と市の江戸情緒が心地良い。 また石ノ森章太郎のコマ運びが面白い、漁網が囲碁の盤面に、まったりとして良いですなあ。 しかし、手持ちの本は飽きて来たなあ。先日、一ノ関圭の事で調べたいので「ビッグコミックゴールド」(雑誌)を読み返していたら読みふけってしまった。 1巻~13巻まで資料に保管しているが、これは面白い、一時代のコミックス史と言うような感じ。 これもいつか感想を載せたいものですね。
読了日:04月01日 著者:石ノ森 章太郎
●洋画映画チラシ【スピード 】キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック ●状態コレクター品 良品(yti778)●洋画映画チラシ【スピード 】キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック ●状態コレクター品 良品(yti778)感想
「スピード」のDVDを観る。 あっけにとられるスピード感が凄い、ビルのエレベーター爆破から市営バスの爆弾犯の乗っ取り、息もつかせぬ展開が見事。 これも、「ダイハード」を撮ったヤンデ・ボン監督。 スピードが落ちると起爆装置が入る設定は面白い。 急遽、運転を任されたサンドラ・ブロックが生き生きしてる。 閉塞感をふっとばす 良い映画かと思います。 してみると、ヤンデ・ボン監督作品は結構コレクションしてるな「トウムレイダー2」とかもそうだな。 「スピード」の疾走感が凄い、コロナなんてぶっ飛ばせ。
読了日:04月02日 著者:洋画映画チラシcinemaTAKA,洋画映画チラシcinemaTAKA
黒澤明MEMORIAL10 4:7人の侍 (小学館DVD&BOOK)黒澤明MEMORIAL10 4:7人の侍 (小学館DVD&BOOK)感想
【DVD】「七人の侍」を観る。 やっぱり良いなあ、野武士が下見に来るところから物語が始まる、惹きつけるよなぁ。 徐々に侍が集まりだして村に入るところまで描かれる。 そして、合戦になるのだが、火縄銃が不気味に鳴り響く、その後、ひとり、ひとりと倒れていく。 姿なき恐怖が凄く迫ってくる、その火縄銃を奪取に行く侍も凄い。 全編緊張に囚われた3時間半があっという間(途中、「休憩」が入るけど)大スペクタル・ロマン! いゃ~良いもんですね。
読了日:04月05日 著者:
007 死ぬのは奴らだ 復刻版: LIVE AND LET DIE (ビッグコミックススペシャル)007 死ぬのは奴らだ 復刻版: LIVE AND LET DIE (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】マンガなので再読と言うかどうか不明ですが、また手に取った。 読む物が無いんです、小説は再度となるとシンドイし・・・(笑) 007の縦横無尽の活躍を描く冒険ロマン編、しかし、いろいろと敵が出て来るが原作にはないものばかり。 それもそのはず、さいとう氏のオリジナル007だった。 少年版という事は判るが余りにも原作とかけ離れている。 そもそも、「ミスター・ビッグ」って誰だよ。アクションに終始し面白い事は面白い、さいとう版007だな。しかし、この復刻版をこうして繰り返し読める事の幸せ、昔は絶版だったのだ。
読了日:04月08日 著者:
007 サンダーボール作戦 復刻版: THUNDERBALL (ビッグコミックススペシャル)007 サンダーボール作戦 復刻版: THUNDERBALL (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】前作に続き「サンダーボール作戦」に手を伸ばす。 前作で判って通り少年向けお色気なしの007です。 さいとう版とはいえ、007らしさを残したスパイ・アクションです。 原爆を人質に脅迫するシーンは健在、しかし、原爆のスイッチはどうにかならなかったのか。 あんな手動式のスイッチ見たことない。 止め方も超アナログ、おいおい・・・ ご都合主義のストリーに何でもアリか、「ボーイズライフ」初出だからなあ。 さいとう・たかおの初期作品として楽しもう。
読了日:04月08日 著者:
007 女王陛下の007 復刻版 (ビッグコミックススペシャル)007 女王陛下の007 復刻版 (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】引き続き第3弾を読んでます。 相変わらずのストリーです、もうこれは007と題しているが全くの別物です。 原作者が良く許してた思います、版権料だけでチェックしていないんだな。 要するにジェームス・ボンドを使いたいだけで、お話しは何でも良いという事だ。 そこでこちらも007を主人公にしたさいとう・たかおのアクションものとして楽しむ事にした。 とすると違和感なく楽しめました。 古き良き時代、さいとう・たかおもガンバってた時代があった、それだけで最高です。 さいとう・たかおはMI6も知らなかったと思う。
読了日:04月09日 著者:
007 黄金の銃を持つ男 復刻版 (ビッグコミックススペシャル)007 黄金の銃を持つ男 復刻版 (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】徐々に007の形式に変化して来た。 Mの使い方からマネーペニーまで原作らしさが出て来た。 スカラマングがどうも役不足のようで実力者の貫録が無い。 ボンドの活躍はさいとうアクションで快調に飛ばしている。 ゴルゴのエピソードや無用ノ介の物まで、いろいろ工夫している。 しかし、そのエピソードに出て来るキャラクターまで一緒と言うのはエピソードとセットで考えているのか。 最後の一巻になってしまったが、さいとう版・007はアクション劇画として最高である。 007と名乗らないと掲載できなかったのが残念。
読了日:04月10日 著者:
自選無用ノ介 第1集 虎穴にはいった無用ノ介 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第1集 虎穴にはいった無用ノ介 (My First Big SPECIAL)感想
【再再読】007に次いで「無用ノ介」に手を伸ばした。 これは古本屋で買って手元に置いていた物。 劇画の走りの時、時代劇をやりたいとさいとう氏が自分で売り込んだもの。 その点、気合が入っている、シナリオの「小池一夫」氏や作画の「フジ山城」氏などの起用など一番油の乗っている時期だった。 無用ノ介に託す思いはいろいろあるけど、自分自身が遣り切れない思いがあったのだと思う。 描いて行くにつれ少年誌での限界が見えたんだと思う。 しかし、無用ノ介は劇画の良い方向性か表れた良い作品だと思う。
読了日:04月10日 著者:さいとう たかを
自選無用ノ介 第2集 さむらい渡とのらいぬ無用ノ介 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第2集 さむらい渡とのらいぬ無用ノ介 (My First Big SPECIAL)感想
【再再読】暇に飽かせて本棚から2巻目を取り出す。 れっきとした武士の渡徹馬と野良犬・無用ノ介、交わる事のない人間通しがほんの一瞬の歯車が狂ったため相対するはめに。 藩の秘密が公にされる時、うごめく悪の手が。 無用ノ介に明日は有るのか、渡の武士としての矜持は。 やむを得ず切り結ぶ剣と剣、その結末は・・・子連れの無用ノ介の心情を通して、母と子を通して母親の有り方を鋭く描く「無用ノ介の子守歌が・・・」併録。 無用ノ介は賞金稼ぎなのにこんなに感情移入していて務まるのか心配になる驚きの浪花節です。
読了日:04月10日 著者:さいとう たかを
自選無用ノ介 第3集 (My First Big SPECIAL)自選無用ノ介 第3集 (My First Big SPECIAL)感想
【再再読】続いて最終巻・3巻目に突入。やはり、良いものは時を忘れる。「ふぶきが無用ノ介の肩で舞う」が秀作である。 大小コンビの悪者を二組用意するだの、冒頭の春と冬の対比など、やれるアイディアを駆使している。頼母の心の動き、無用ノ介の何とか助けたいとの願い。賞金稼ぎのバイオレンスに振り切れない、お涙頂戴のおセンチ時代劇になってしまうのだ。最後、頼母が敵討を諦め故郷に帰ると決心するが間の悪い事に敵役が現れる。もう少し無用ノ介の動きに何でも出来たのではと脚本に文句をつける・・・でも、これが無用ノ介なんだろうな。
読了日:04月10日 著者:さいとう たかを
自選影狩り 第2集―画業60周年記念企画 (My First Big SPECIAL)自選影狩り 第2集―画業60周年記念企画 (My First Big SPECIAL)感想
【再再読】無用ノ介に続いて、「影狩り」に続く。 幕府隠密を狩る商売が「影狩り」、徳川幕府が緊縮の為各地の大名を取り潰すため、その原因を探りだし、無ければでっちあげる。 潰されないために隠密を殺す、そのためのすぺシャリスト「影狩り」それが面白い。 手を変え品を変え攻撃する忍者、迎え撃つ影狩り三人衆。 いろいろなドラマが作れるだろうな、さいとう・たかをの面目躍如である。 コロナなんか影狩りで叩き潰せ。 今日も自粛の日々である。
読了日:04月11日 著者:さいとう たかを
俺の新選組 上 望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)俺の新選組 上 望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)感想
【再再読】自粛生活でマンガを読んでます。 今回は、望月三起也の新撰組の話。 冒頭はアクションで始まり良いのだが、その後は新撰組を立ち上げる話が続きチャンバラ・シーンが少ない。 望月らしさが無く物足りない。 好きな話なので事実にない話をでっち上げるのに苦慮したのだろう。 公家侍暗殺の頃から面白くなりそうだったが尻つぼみ。 「山崎蒸」が女だったのは新機軸、「山崎譲」のダジャレだろうが発想が面白い。 この本の良い所はいろいろ資料的なものが多い所だろう。 各巻のイラストなど多数紹介している。  
読了日:04月11日 著者:望月三起也
俺の新選組 下―望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)俺の新選組 下―望月三起也新選組マンガ傑作選 (ミッシィコミックス)感想
【再再読】やっぱり望月の「新選組」は良いなぁ。 いろいろな苦難を抜けて、芹沢一派の暗殺で、さあこれからと言うところで終わる。 池田屋事件、鳥羽伏見の戦い、まだまだ描きたかったと思う、しかし、発表誌が上手く見つからない。 最後は五稜郭の戦いまで描きたかっただろうな。 やっと、その気運が向いてきた時はガンに蝕まれていた。 残ったメモを見るだけでも、その無念さが通じる。 「俺の新選組」想った通りのエピソードで描かせて上げたかった。 一世一代の傑作を。
読了日:04月12日 著者:望月三起也
御用金 (レジェンドコミックシリーズ―平田弘史作品 (6))御用金 (レジェンドコミックシリーズ―平田弘史作品 (6))感想
【再読】再読だが記録が無い。 まあいいか、時代劇の劇画化だが、スッキリしない。 平田劇画は人間性を大事にするため、心地良さは求めていない。 究極に至ったもの(人)はどんなことをするか、思わぬ残忍性を発揮する事もある。 しかし、1,600円と言う値段は凄いな、そんなに部数が見込まれなかったんだろうな。 誰でもが読もうと思わない劇画です。 ストーリーもやや、難解です、本当に完結したのかも疑問です。 御用金の使い道にいろいろな解釈が出来る物語です。 次は、判りやすい「座頭市」を読む予定です。(笑)
読了日:04月12日 著者:平田 弘史
【バーゲンブック】 座頭市 レジェンドコミックシリーズ3【バーゲンブック】 座頭市 レジェンドコミックシリーズ3感想
【再読】これも再読だが記録が無い、古い記録は消えちゃうのかな。 まあいい、平田弘史の時代劇はかっこいい。 原作付は「やりたくない」とおっしゃるけど、この出来の良さはどうだろう。 凄い、市のポーズが決まっている。 それに、平田節を十分に感じる。 勝新太郎の座頭市、やっぱり最高だ、平田版・座頭市も負けてはいない。 昔、務めていた会社の本の37年ぶりの復刻とは感慨深いですね。それでも20年前になるのだが・・・一時代前の出来事の様です。 これも1600円と高価なマンガ、レアもの感覚で持っていたんだと思います。
読了日:04月13日 著者:平田 弘史
徳川家康 上巻 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)徳川家康 上巻 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)感想
【再読】シリーズは違うのだが絵がないとつまらないのでこちらにした。 本当は「小学館」の「ビッグコミック・コミックス」の1~3巻のコミクス。 家康の幼少年期の人質時代を描く。 我慢強い性格はこの頃培われたものと思われる。 史実の情報がほとんどないため小池一夫の独壇場である。 果たして「竹千代」はどのようにして「家康」となったか、フィクションのドラマだが、それなりに面白い。
読了日:04月20日 著者:小池 一夫
徳川家康 下巻 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)徳川家康 下巻 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)感想
【再読】家康の考え方が短絡的という考えは、小池一夫が短絡的という結論になる。 エピソード、一つ一つが小池流である。 女性観を描いていると見せかけて小池の主観である。 小池流・徳川家康、まあまあである、さあ、これからというところで終わるのが良い。 そういう小池さんも亡くなってずいぶん経つな。 想えば、面白い原作を書く人だったなあ。 「ゴルゴ13」や「無用ノ介」も小池さんが書いてた時があったんだよな。 理屈っぽいのが難点でした(笑)
読了日:04月20日 著者:小池 一夫
MASTERキートン Reマスター (ビッグ コミックス)MASTERキートン Reマスター (ビッグ コミックス)感想
【再読】マスターの帰還を読む。 こうして、ゆっくりと「マスター・キートン」を読むと、やっぱり・・・良いなあ。 うんちくある科白とウィットに富んだ仕草、ドラマ自体が洒落てますよね。 午後のひととき、キートンに嵌ってしまいました。 帰還という事で、娘や父の話も出て来る、美味いウイスキーは古くなっても美味い。 それ以上の熟成感をもって現れる。 昔の話を読みたくなってきた、手元にある「完全版・1、2、3」でも紐解くか(笑)
読了日:04月20日 著者:浦沢 直樹,長崎 尚志
MASTER KEATON / 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTER KEATON / 1 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】「マスターキートン リマスター」を再読してこちらに移った。 やはり安定の面白さですね、洋物の様で有りながら、やはり和風の詫び寂びは健在です。 キートンの行くところ新しい発見がある。 古代学者で保険会社の調査員、そして元SASの隊員、このギャップが堪らない。 泣かせる話が多いが「貴婦人との旅」が絶品です。
読了日:04月21日 著者:浦沢 直樹
MASTER KEATON / 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTER KEATON / 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】2巻目に突入です。 いろいろな考古学の知識とSASの手腕を生かして難問を解決して行くキートン、やはり面白いと思う、いろいろな情報が公開されて、ちょっとした外国映画のよう。 キートンに様々な思いもあるが、最後は優しさだと思う。 お気に入りは「赤の女」どうしょうも無い女だが本性は淋しい女、ハンフリー・ボガード的なセリフが泣かせる。 余韻の残る一遍かと・・・
読了日:04月21日 著者:浦沢 直樹
MASTERキートン 3 完全版 (ビッグコミックススペシャル)MASTERキートン 3 完全版 (ビッグコミックススペシャル)感想
【再読】シリーズ3巻目、もう少し読みたいが持って居るのはここまで。 また、古本屋で探そうかな? やはり、チャーリーが登場するエピソードが良い。 チャーリーとの腐れ縁は遠い昔から続いていたんだ、頑張れ、チャーリー! でも、「マスター・キートン」は良い作品だと思う、ストーリーが良いんだと思う、それは浦沢直樹のキャラはほのぼのして良いと思うが、ストーリーあっての事だと思う。 以前に原稿料でもめた事があったけど、このストーリーならさもありなんと思う。 無事、解決したから完全版が出たんだろうな。キートンは永遠です。
読了日:04月22日 著者:浦沢 直樹,勝鹿 北星,長崎 尚志
ゑひもせす (ちくま文庫)ゑひもせす (ちくま文庫)感想
【再読】医院に持って行った待合本。 杉浦日向子の初期の初々しさが色好く出ている短編集。 良いですね~「袖もぎ様」乙女の初恋の表情が可愛い、「もず」の男と女の別れ、最後に「玄関の梅が咲いてたぜ」これが、悲しい。 「ヤ・ク・ソ・ク」の幇間と若旦那のやるせない別れ、こんな表情豊かな表現を出来る作家が、もう日向子以外はいないと思う。 つくづく惜しい作家を亡くしたと思う。 杉浦日向子を読む事に毎回思うのだろうな、なんで居ないんだよ。 また、しばらくして江戸情緒に浸りに来よう。
読了日:04月23日 著者:杉浦 日向子
現代漫画博物館現代漫画博物館感想
【再読】何気なく、手を伸ばす。 ついつい読み耽ってしまう、そうだよなぁ、そんな時代があったよなぁと思わず頷いてしまう。 1945年-2005年(2006年が発行年)までの漫画が網羅されている。 竹内オサム 米沢嘉博 ヤマダトモコらが中心となってまとめている。 4200円(税抜)と、やや高額商品。 430Pの大ボリュームだから仕方ないし、あまり部数を見込めない商品特性だし、しかし、良く買ったと思う。 まあ、何回も楽しめると思えば得なのかも知れない。 戦後漫画から現代漫画まで一気にタイムスリップできますよ。 
読了日:04月26日 著者:

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2020年4月 2日 (木)

3月の読書記録 読書メーターより


読んだ本の数:26
読んだページ数:7334
ナイス数:4045

新装版 鬼平犯科帳 (8) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (8) (文春文庫)感想
【図書館】読み続けて、8巻です。 今回も滑り出しから興奮しっぱなし。 今回は「流星」にとどめを指す。 のっけからスリリング且つサスペンスフル、なんと二人の浪人が火付盗賊方の家族を狙う卑怯な手に打って出た。 なすすべも無く歯ぎしりをする平蔵。 そこへ、ひょんなことからあの「銀煙管事件」の友五郎が絡んで来る。 三つ巴のストーリーに翻弄されつつ物語は進んで行く。 果たして平蔵の運命は・・・鬼平の世界にどっぷり嵌り抜け出せそうに無い、まだまだ先はあるので楽しみたいと思います。
読了日:03月02日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (9) (文春文庫)感想
【図書館】この巻で、おまさと五郎蔵は所帯を持つことに、粋も甘いもかみ分けるこの夫婦に幸あれと願う。 今回は「本門寺暮雪」が良い。 昔なじみの井関録之助が出て来る、この男「乞食坊主」で再会した男だが、ある一件により命を狙われている。 たまたま平蔵と一緒のとき襲われる、かくして平蔵と一騎打ち。 しかし、この男なまなかの腕では無い、平蔵にして「凄い奴」と言わしめた腕であわや風前の灯。 そこに現れた命の恩人、これが又泣かせる。 情に絡んだ話が多くなってきた、そろそろ池波節の真骨頂、面白くなって来た。 
読了日:03月03日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (10) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (10) (文春文庫)感想
【図書館】もう、半分惰性で読んでいるが、時々キラッと光る科白があるので、見逃せない。 今回は「むかしなじみ」を取り上げたいと思います。 彦十爺さんの話だが、ある日突然、むかしなじみの盗人と出会いから話は始まる。昔の友達の窮状を知り、何とかしようと手を貸す算段をする彦十。それを察した平蔵が密偵たちと知恵を出し合いながら、彦十を助ける、果たして彦十は悪の世界に戻ってしまうのか・・・だまされた彦十に平蔵が掛ける言葉が、「いい年をした相模の彦十が何たることだ、以後、気をつけろ」良いですね~短いひと言、判りあえる。
読了日:03月04日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (11) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (11) (文春文庫)感想
【図書館】淡々と読み続けて早11巻目、今回も鬼平の世界に酔う。 いろいろと思うところはあるが「土蜘蛛の金五郎」を取り上げたいと思う。 べらぼうに安い飯屋があるという、天麩羅蕎麦でも三十文のご時世に七文で定食が食べられる。 これは、妙と考えた平蔵は変装して潜入するが・・・とんだ、平蔵殺しを頼まれる平蔵、左馬之助と一計を案じ巧妙な策をとるが。 悪事による金儲けを情けで還元する姿勢を平蔵に暴かれたが、「悪い事をしながら、良い事もする」人間の判らない一面の現れである。 池波イズムが現れた一作かと思う。
読了日:03月05日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (12) (文春文庫)感想
【図書館】鬼平も読んで読まれて十二巻目、それにしてもネタが尽きないものだと思う。二十四巻もある、まだ半分だ、楽しみがまだまだ続く。さて、一編をと言うと「高杉道場・三羽烏」をフィチャーしようと思ったが、やはり皆様のお気に入り「密偵たちの宴」にしようと変更した。高杉道場で技を磨いた三人の二十年後もそれぞれの道を描いて汲むものもあるが、日頃、密偵しての役目を務め、なおかつ昔の盗賊の腕を試したいとのジレンマに襲われる五郎蔵たちの気持ちが判るので、これにしよう。図書館本が無くなった、後は再開まで再読本しか無いのか。
読了日:03月10日 著者:池波 正太郎
ぬるい生活 (朝日文庫)ぬるい生活 (朝日文庫)感想
読む本が無く、近くにあったこの本を手に取った。 更年期を迎える歳になった「ようこ」さんのなすすべも無い生活を淡々と描く。 頑張らなくっても良い、見た目の良さを気にしなくて良い、何となく流される生活でも良いじゃないか気づかせてくれる本。 「最低限やっていくことだけやって行く」のんびり過ごすことの提案、歳を取って初めて判る事だと思う。 身につまされる話の数々、男の身にも何となく切ない話だ。
読了日:03月16日 著者:群 ようこ
風流江戸雀 (新潮文庫)風流江戸雀 (新潮文庫)感想
【再再読】 手元の本が無いので、棚に手を伸ばす。 「柳多留」などの古川柳から題材を得てマンガに直す杉浦流の世界。 若旦那や夜鳴き蕎麦、小町に芸者、お妾まで江戸の風情にどっぷり浸かる心地良さ。 こういう世界観はもうどこにも無いだろうな、杉浦日向子、稀有な文化人であり風流人だったなぁ。 もう一冊、読んでみるか・・・
読了日:03月16日 著者:杉浦 日向子
一日江戸人 (新潮文庫)一日江戸人 (新潮文庫)感想
【再再読】「風流江戸雀」から隣に並んでる「一日江戸人」に手か伸びた。 やはり、杉浦江戸物は良い、一気に江戸時代に運んでくれる。 江戸人の仕事や趣味、食べ物から暮らし向きまで、何でも判る。 おまけに春画やら相撲の話まで盛り沢山。 江戸の春夏秋冬が判る歳時記まで付いて、文句無しの江戸本の鑑のような一冊。 満足です
読了日:03月16日 著者:杉浦 日向子
秘密探偵JA 1 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 1 (ホーム社漫画文庫)感想
【再々読】久しぶりに手に取った、懐かしいマンガてす。 あの頃は中学1年生の頃か~、確かに懐かしいはずだ。 ピストルやスパイ物に憧れて、一生懸命、読んだなぁ。 あとがきや資料のデータが表示されて、一気にあの時代に戻ってしまう。 望月三起也氏も、もう亡くなってしまったが、その精神は健在である。 あの熱い時代に再び戻ろうと思う、JA、ワイルド7は永遠である。
読了日:03月18日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 2 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 2 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】続いて2巻に突入した、やはり、あの頃に戻ってしまう。 理屈抜きで面白い、細かな事は無視して真っ直ぐにアクションに行っているのが素晴らしい。 こんな事は、若い時期にほんの少しの時期にしかできない事だと思う。 望月三起也氏の「描きたい」って情熱が描かせたものだと思う。 ストーリーとかではなく「ノスタルジー」に浸って読む、そんな一時が、今は愛したい。 昔の事が目の前に浮かぶようです。 マンガをこよなく愛してたあの頃に。
読了日:03月18日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 3 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 3 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】あっと言う間に3巻読破、と言ってもマンガですが(笑) 徐々に秘密兵器が出て来た、この辺は007を意識して小物や自動車の扱いが上手い。 しかし、007もそうだが秘密探偵と言う割に、かなり堂々としている。 変装にしても洋服までは変えていないとか。 ほのぼのして良い時代だったなぁ、最後に「毒ガス」は処理できたのかが不明、主人公が助かって万才は無いな。 所詮、少年漫画か・・・当時は少年漫画と青年漫画の壁は確かにあった。 明るく元気な少年漫画だったのである。 
読了日:03月18日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 4 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 4 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】 惰性に流れて4巻目、今回は「シーアルプス事件」これは倒叙型のミステリーとアクションを絡めた作品。 ここでも、あれやこれや、いろいろ三起也氏は仕掛けている。 昇進試験の謎が解き明かされると、一変、外のアクションが待っている、こういう展開が三起也氏らしく面白い。 007のサンダーボール的な海中アクションに様変わり、良いねえ。 短編「影の誘拐魔」が収録されているが、これが徹頭徹尾、探偵もの謎解き、アリバイ崩し、そして、銃の進化を描いてまとめる、サービス満点の一作。
読了日:03月19日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 5 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 5 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】国際ギャング団の本拠地で秘密兵器の設計図を奪取する作戦に出た次郎の活躍を描く。 今回は次郎の新しいユニフォームが発表される。 例によっていろいろ付いている。 それに、侵入に秘密の道具が活躍、最後のギリギリで正体が判る。 でも、相変わらず詰めが甘い、ドンパチを描き切ってしまうと息が抜けるんだと思う。 様々な疑問を残し完(笑) 三起也氏の出たとこ勝負が好きです。
読了日:03月19日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (6) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (6) (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】プロボクサー、スパーク・滝のボディガードに駆り出された次郎と殺人結社「チャンネル」との息詰まる攻防戦。 果たして、滝に気づかれずガードできるか、首領の隠れ蓑がミソ。 併録された「なぞの犬神一族」古代部族と新兵器の対比が面白い。 指令では無く、やむなく巻き込まれてしまう戦いが面白い。 追っかけてた密輸のボスは何だったのか、単なる導入部の道案内(笑) 今回はJ機関を離れての番外編みたいなもの。
読了日:03月19日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 7 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 7 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】「小さな暗殺者」(前篇)と「流血兵団」を併録。 流血兵団は日本に傭兵部隊があり、そのアジトを叩くため爆弾犯に化けて潜入する次郎の活躍を描く。 CIAのロバーツが良い味を出している。 「小さな暗殺者」は次巻を読んでから前後編で感想を書こうと思います。 次回「ミサイル事件」と3編を分けて収録するのは、いろいろ考えるのでしょうね。 本の厚みもあるし年代はそんなにずらしたくないし。 
読了日:03月19日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 8 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 8 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】「小さな暗殺者」後編、子供たちの音楽的才能に特化した暗殺計画は崩れた、しかし、次郎の心に影を落とす事柄が・・・少年漫画でここまで書いていいのかという疑問が残る。 「ミサイル事件」国内にミサイル基地が、真相を探る次郎たちの前に立ちふさがる ハンギングツリー の精鋭たち。 次郎たちプロジェクトメンバーと暗殺組織ハンギングツリーの息を吐かせぬ攻防戦。 果たしてミサイルは・・・ ミサイル作戦で登場する科学兵器が見もの、あっと言うものまで出て来る、三起也氏の遊び心満載。
読了日:03月20日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 9 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 9 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】秘密結社「赤い骨」幹部の子供を保護してくれたら計画を自供するとの事でマカオに飛ぶ次郎、しかし、子供は赤い骨の本拠地「金白島」に移されていた。 周り中赤い骨の魔手が、そんな中、次郎に生き延び脱出の機会があるか。 好敵手・将元鬼、リー・バンブー3兄弟、をことごとく倒し、最後は赤い骨・支部長プリンス・ジョーとの一騎打ち。 果たして、次郎に勝算は・・・退屈しのぎの読書も9巻目を過ぎた、早く図書館が復活しなければ読む本が無くなってしまう。 bookoffに頼るしかないか。
読了日:03月20日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 10 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 10 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】とある、理由からインドに乗り込んだ次郎。 取り残されたサーカス団150名を凶悪な暴徒集団から脱出させるため現地に飛び込む。 いろいろな思惑を含んだ脱出行が始まるが前途多難、果たして脱出成功なるか。 いろいろなエピソードを絡め、望月節が展開する圧倒のスペクタクル巨編。 後編に続く。
読了日:03月21日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA (11) (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA (11) (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】脱走列車は困難を乗り越えてきたが戦車との攻防でトンネルが壊れてしまい捨てざることに。 主戦場は古代寺院に決まり籠城戦に。 果たして救いの手は間に合うのか、そして悪の黒幕は誰んのか。 あの手この手の攻防戦にもやがて終末が・・・味方の中に敵がいるというストーリーは、だいぶ複雑なストーリーを組み立てられるという見本みたいな作品。 だって、これは、少年漫画なんですから、少年のお頭にも判るように進行しなければならない。 そして、大人の解決もしなければスマートではない。 望月氏も苦労されたことでしょう。 
読了日:03月21日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 12 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 12 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】南アフリカ・エジブトのサハラ砂漠で出会った男、ベニスへ行くという、ベニスで再会を約束するが。そのベニスでドイツ軍のマークを付けたボートに襲われた。 そんな次郎の元へ大佐から指令が届く、ドイツ人を襲うネオナチス亡霊秘密結社「幻のハーケンクロイツ」の秘密を暴けと。 次郎はローマへと向かうが・・・ 謎の男・ハリスと秘密結社のつながりは謎は謎を呼ぶ。 ヨーロッパを旅しながらのアクションは007と同じ形相を示している。 007のアイデアも多数。
読了日:03月22日 著者:望月 三起也
秘密探偵JA 13 (ホーム社漫画文庫)秘密探偵JA 13 (ホーム社漫画文庫)感想
【再再読】秘密探偵JAもいよいよ最後、13巻目になりました。 いろいろな冒険に連れて行ってくれたJA、当時の気持ちになれました、お気に入りの「水彩画」まで描いて見ようとさせてくれました。 久々に昔に戻るのは良いものですね。 望月三起也氏のペンタッチをいつも身の近くに置いて、またいつか昔に戻ろうかと思います。 有難うJA、有難う望月三起也、素晴らしい青春の日々よ。 またいつか会いましょう。
読了日:03月27日 著者:望月 三起也
お江戸でござる (新潮文庫)お江戸でござる (新潮文庫)感想
【再再読】言わずと知れた「江戸本」の一種です。 杉浦日向子が監修でいろいろと判るようになっている。 「コメディお江戸でござる」の「おもしろ江戸ばなし」の中のエピソードをテーマ別に書籍化したもの。 これを読めば江戸の全てが判る、と言うよりも、江戸の生活を楽しみたい楽しんでやろうと言った次第。 宵越しの銭は持たない、江戸っ子気分で読んでみて下さい。
読了日:03月28日 著者:
二つ枕 (ちくま文庫)二つ枕 (ちくま文庫)感想
【再読】やっぱり良いですね~ 夜な夜な繰り返される花魁と客との虚虚実実の駆け引き。 日向子の漫画は情まで見えるようで身につまされる。 廓言葉が妙に気にかかる、まるで、今そこにいるような愛らしいやら空恐ろしいやら。 日向子ワールドに満ち溢れた廓話。 特に「青楼夜話」が良い。
読了日:03月28日 著者:杉浦 日向子
神の犬 (1) (小学館文庫)神の犬 (1) (小学館文庫)感想
【再再読】読む本を探して引っ張り出してきた。 何回読んでも「犬」の愛情が伝わります。 この過酷な状況を人間が作り出したという現実、犬に何の罪があるのか。 戦闘犬の育成それが、どうしたというのか。 「ブランカ」の悲劇が又繰り返されるのか。 つくづく人間と言う生き物はおろかだ。 吸い寄せられるように近づく二頭、そこで何が起こるか。 後編を持って居ない為、不明だが、どうか生き残って欲しい。 タイガとナギの凄い能力に圧倒される。 谷口ジロー、良い漫画家でした。 合掌!
読了日:03月29日 著者:谷口 ジロー
望月三起也 MAD DOG 完全版(上)望月三起也 MAD DOG 完全版(上)感想
【別本】本当はこの本じゃ無いけど、表紙絵が無いと淋しいのでこれで登録。 本当の本は、東京三世社の「マッド・ドッグ」でアクションロマンの作品集。 バラエティに富んだオムニバス。 1983年の発行でかなり古い、あの頃でハードカバーで980円、かなり高かった印象がある。 「マイコミッス」名のシリーズで個人作家の集大成だった。 望月三起也のアクションと浪花節を利かせたお涙物の一冊。 ワクワクと読んだ熱気を感じられる。
読了日:03月30日 著者:望月 三起也
シネマUSEDパンフレット『ダイハード』☆映画中古パンフレット通販☆洋画シネマUSEDパンフレット『ダイハード』☆映画中古パンフレット通販☆洋画感想
DVDで「ダイハード」観ています。 練りに練った脚本、小物の使い方、上手いなぁ。 極限状態の中でのユーモア、凄いと思っていたら、撮影は後の「スピード」とるヤン・デ・ボンだった。 閉塞感を吹き飛ばす良い映画でした。
読了日:03月31日 著者:

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2020年3月 1日 (日)

2月の読書記録 読書メーターより

2月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:5519
ナイス数:3995

闇姫変化 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)闇姫変化 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズも、7巻目。 捜査の方法や登場人物のくせも判って来た。 もう、そろそろ良いかな、違う作家に移行しょう。 お話しは、闇姫と言われる陰間が殺し人で登場、それに又しても幕閣が絡み、事件は複雑化していく。 チームの連携で事件は解決、しかし、捕えて聞き取りという手腕しか無いのが、ひとつ覚え、何とかならんのか。 相変わらず「霞」さんが助けるが、都合が良すぎないか。 仲間に引き入れるとか、偶然が多すぎる。 剣戟と仲間のチームワークで読んでしまう。 鳥羽亮はそれで良いのかも知れないが・・・ 
読了日:02月04日 著者:鳥羽 亮
あんな作家 こんな作家 どんな作家 (ちくま文庫)あんな作家 こんな作家 どんな作家 (ちくま文庫)感想
【図書館】 ちょっと前の流行作家が五十七人、それを阿川佐和子さんがインタビューして纏めたもの。 阿川節が楽しくて、なんだかんだ読み終えた。 古いのは仕方ない、インタビューの日付が1986年~1991年だ、阿川さんがテレビに出始めた頃だ。 みんな面白いが、逢坂剛と藤沢周平のインタビューが秀逸だ。 文庫化を経て2014年9月に二度目の文庫化の時にあとがきを書いている。 それが、時代を語っている、新人の初々しい感じ、やっぱりこの人は只者では無い、と感じた。和田誠が二度表紙カバーを描いている。
読了日:02月05日 著者:阿川 佐和子
秘剣水鏡 (光文社時代小説文庫)秘剣水鏡 (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】何げなく借りて来た本に凄い小説があった。 いわゆる剣豪小説なのだが、その剣豪の生き様が凄い。 富田勢源、小野善鬼、伊東一刀斎、佐々木小次郎、柳生十兵衛、深尾角馬、桃井春蔵らの十人の剣豪の技を極める為求道する姿を描く。 単なる勝ち負けではなく、そこに行き着くまでが大事と説いている。「兵法とは応酬なり」結局人生においても人とのやり取りが大事と言う。 その姿は神々しい、そこに行き着くまでの姿が大事であるという教えかと思う。 迫力ある剣戟シーンだけでも見る価値がある、戸部新十郎の一端を見た感じでもある。
読了日:02月09日 著者:戸部 新十郎
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 謀殺 (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 謀殺 (文春文庫)感想
【図書館】鳥羽亮の別シリーズという事で借りて来た。 なんか、鬼平と八丁堀の七人を意識したシリーズ名。 与力が捜査権を駆使するという架空の話。 組織が大がかりの割に、やる事は単独捜査と変わらない。 鬼平、人気にあやかったか。 単なる自殺殺人と思われた事件が、御用達を巡る幕閣まで連なり大事件に、果たして黒幕のあぶり出しに成功するのか・・・ 第2弾から手にしてしまったが(1巻が貸し出し中だった)捕り物帳なら大丈夫と思ってます。 さて、どのようなシリーズになるか楽しみです。
読了日:02月11日 著者:鳥羽 亮
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 闇の首魁 (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 闇の首魁 (文春文庫)感想
【図書館】シリーズ、第3弾。 遂に、宿敵・大久保が罷免される、新十郎の危難は去ったように見えるが。 この先、どんな事が待ち受けるのか興味津々。 意外と新十郎が活躍していない事に気が付く、これは倉田が主人公でも良いのではないか。 チームプレイを描いているがまとめ役の新十郎の影が薄いのでは。 これから、どうなるのか。 まあ読んでみることにしよう。 
読了日:02月12日 著者:鳥羽 亮
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 裏切り (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 裏切り (文春文庫)感想
【図書館】なんかマンネリ化してきた感じ、シリーズ4巻にしてもうしんどくなってきた。 「百化けの旦那」が新登場だが、あまりパッとしない。 もう少し外連味を利かせて役者もどきなっても良いのにな。 「穴熊」を模した手口で強盗する輩が現れる、しかし、違うのは人殺しも辞せず、と言う手口、新十郎は別物かと思うが・・・本格の盗人と荒稼ぎの仲間割れ、引導を渡すと待ち構えるが結果は・・・ 「鬼彦組」の面々のキャラが弱い、剣は天下無双、化ければ老若男女、推理はピカイチ、ほだされれば心底、こういうメンツで戦ってもらいたい。
読了日:02月13日 著者:鳥羽 亮
あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選 (PHP文芸文庫)あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選 (PHP文芸文庫)感想
【図書館】五人の著者で送るハートウォーミングなストーリーで綴ったアンソロジー。 各作品は他の短編集で既読済みである、しかし、細部においては忘れてしまっていた。 改めてアプローチを変えて読むのも良いだろう。 「ほっこり」という纏め方はどうかと思うが、何か青春の忘れ物みたいな心境になった。 こういう作品はアンソロジーでなく各自の短編集の方が作家の色合いを出せて面白いのでは。 代表作の一つという事では、こういう取り合わせもアリだと思う。 いろいろに人に手に取ってもらって、その作家に行き着けば、出会いだと思う。
読了日:02月14日 著者:宮部 みゆき,近藤 史恵,加納 朋子,大崎 梢,矢崎 存美
新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫)感想
【図書館】遂に、鬼平に手を出した。 テレビ、映画、劇画と映像作品は見て来た。 原作は初めて、「仕掛人・梅安」「雲霧仁左衛門」等は原作も読んでいるので、明快な書き味や世界観は判るつもりです。 さて、やはり映像作品とは違う、書き方が上手い、流れるような筆運び、良いなあ。 独特の世界観が好きです、ゆったりとして大人の読み物という感じ。 浸れる世界観です・・・引き続き二巻に手を伸ばす。
読了日:02月15日 著者:池波 正太郎
鬼平犯科帳(二)鬼平犯科帳(二)感想
【図書館】2巻目に突入! 相変わらずの情緒感、良いですね~ 安心して浸れます。 徐々に鬼平以外の人物も浮かび上がって来た、佐嶋や木村忠吾、ドラマで見てるから人物が固定されてしまう。 意外と犯罪の起こる頻度が多いのが判る、事件の時系列が説明されるので、その点は判りやすい。 月に一度、この完成度は、凄いものだと思う。 まだまだ先が長いので楽しもう。
読了日:02月16日 著者:池波 正太郎
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 惑い月 (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 惑い月 (文春文庫)感想
【図書館】岡っ引きが殺された、次々と探索の手が引いてしまう、何者かによる謀略の匂いが。 手ごわい相手からの妨害は倉田の元にも、家族を巻き添えにする凶悪な魔の手にどう立ち向かえば・・・凄い巨悪が登場、どうなるかと見守るが、解決はやや尻つぼみ。 あれは無いなと思いました、じっくり締め上げる、その手腕を見たかった。 そろそろ、限界か。
読了日:02月18日 著者:鳥羽 亮
八丁堀吟味帳「鬼彦組」 七変化 (文春文庫)八丁堀吟味帳「鬼彦組」 七変化 (文春文庫)感想
【図書館】3巻連続飛ばして読んでいます(貸出中の為)という事で、6巻の「謎小町」を読んでいない、目黒の甚兵衛、お京、まるで判らない。 飛び飛び読むのも考え物だ。 さて、事件は、田上が斬られ、倉田が襲われた、八丁堀の役人たちを襲っているらしい。 姿なき敵に敢然と挑む「鬼彦組」果たしてその正体は・・・やはり、鳥羽亮の良さは、剣戟の良さだろう、真剣勝負の凄まじさが伝わってくる。 でも、新十郎の腕はまだまだ判っていない、本当に強いのか。 図書館だから仕方がないが、連作物は続けて読まなくてはダメですね(笑)。
読了日:02月19日 著者:鳥羽 亮
新装版 鬼平犯科帳 (3) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (3) (文春文庫)感想
【図書館】鬼平も早3巻目、独特の語り言葉で表現する正太郎節が心地良い。 火盗改めの任を外された平蔵は父親の供養の為、京都に上がって遊山をしていた。 お供は忠吾ひとりである。 その旅でもいろいろと危難が降りかかる、退屈しない平蔵である。 おまけに左馬之助も現れる、豪華な旅物語である。 鬼平は面白い、ドラマを観ているので似たようなシーンがあるが、池波正太郎の筆が走るので、ゆったりと身を任せられる。 やっぱり、小説は書き手次第だな。 まだまだ続きはある、ゆっくりと楽しもう。
読了日:02月21日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫)感想
【図書館】4巻になって登場人物が増えた、「大滝の五郎蔵」と「おまさ」である。 これにより物語に幅が増えそうだ。 ますます話に引き込まれていく、ゆっくり余韻を楽しむ。 解説の佐藤氏の話に頷ける、若い頃ハードボイルド読んでいた時代小説に見向きもせず、それが「鬼平犯科帳」にどっぷり嵌る。 生活を描いているからだ、若いうちは生活より華々しい世界に憧れるものだ、しかし、家を持ち子供を持つころから、生活がどっしりと肩に掛かる。 子供も大きくなり独立したこの頃、鬼平の生き方がよく判る。 歳を取って判る小説もあるんだ。
読了日:02月23日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫)感想
【図書館】すいすい進んで、5巻目。 今回は、中でも「兇賊」が良い味を出している。 鬼平が罠に嵌り、あわや一巻の終り、と言う状況のなか、ひとりの救いの手が・・・足を洗った老盗賊と平蔵の掛け合いが何とも言えない。 助けてやりたい、声を掛ければ己が危ない。 運命の糸はどちらになびくか、平蔵九余の一作。 池波正太郎は「粋」だなあ、こんな世界で遊べる事の幸せを感じている。
読了日:02月24日 著者:池波 正太郎
あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 (時代小説文庫)感想
【図書館】やっと、七巻目が借りられました。 相も変わらず、いろいろと苦労が絶えない幸の生活、でも、そんな日々を過ごして今年も一年の締めくくり。 なんとか五十鈴屋の名物をと思案を重ねるがなかなか。 そんなある日、小紋の絵柄に鈴紋をというアイデアが浮かぶ、今回は江戸紫に小紋を散らせるという奇策を実行する幸の奮闘を描く。 あきないもいろいろと苦労があるなぁと感心して読み終わる。 歌舞伎役者が登場して智蔵との思い出が泣かせる。 伊勢型紙の型彫師、染付師の苦労を語るが切り絵にも通じるところが嬉しい。 
読了日:02月26日 著者:高田 郁
黒幕 鬼役(二十八) (光文社時代小説文庫)黒幕 鬼役(二十八) (光文社時代小説文庫)感想
【図書館】久しぶりで「鬼役」シリーズを読む。 二十八巻、良くも続いたものだ。 相変わらずの好調だが、今回は密命を受けず単独で行動する。 妙に鬼役に関する事柄が頻繁に発生する。 武士の意地を貫く蔵人介の生家が狙われる、闇にうごめく黒幕をどう炙り出すか。 三つのエピソードで大団円を迎えるパターン、これもあると思う。 久しぶりで鬼役の世界を堪能した。
読了日:02月27日 著者:坂岡 真
新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (6) (文春文庫)感想
【図書館】好調、六巻目に突入。 今回は、何と言っても「おまさ」の若かりし頃を垣間見られる「狐火」が秀逸。 「おまさを連れて京へもどれ」「二度と盗みはせぬとの証文を置いていけ」平蔵の国綱が閃いた。 勇五郎のひじの下から切断された。 良いですね~平蔵の名裁き。 さてさて、次巻に移ろうか・・・
読了日:02月28日 著者:池波 正太郎
新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)新装版 鬼平犯科帳 (7) (文春文庫)感想
【図書館】何とか7巻目まで読了。 やはり「鬼平」は面白い。 死んだ友人が生前言っていた「繰り返し読んだ」と言う言葉が頭に浮かぶ。 この面白さを判っていたんだな・・・さて、今回は「泥鰌の和助始末」に凱歌を上げたい。 本格の盗みをする和助と用心棒の松岡重兵衛この成り立ちも面白いが、この松岡、なんと平蔵、左馬之助の若い頃の知り合いであった。知り合いというより高杉道場の先輩で、二人が盗人をしようとした時、意見して止めさせた恩人なのである。 松岡と和助を巡り事件が起こり、小悪党が始末される。 平蔵の態度が潔い。
読了日:02月29日 著者:池波 正太郎

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2020年2月 2日 (日)

1月の読書記録 読書メーターより

相変わらず時代小説に終始しています。  「駆け込み宿 影始末」のシリーズに嵌っています。 梶よう子の「朝顔同心」が面白い、こんな同心が居てもいい。
 1月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4691
ナイス数:4891

彼方のゴールド彼方のゴールド感想
【図書館】待望の「千石社」シリーズ、第4弾! 今回はポ―ツ編集部の新米記者の話。 前回、前々回のような感動は無い、淡々とスポーツ記者の心得を説く。 幼馴染にスポットを当てすぎたキライがある、これが書きたかったのだと思うがやや小粒。 出版社ネタであるのなら、編集、営業だけでなく総務や進行など蔭で苦労している人も多い。 日の当たらない人にスポットを当てる物語が欲しいと思います。 ますます「千石社」の発展を祈ります。 大崎梢氏の発展も併せて祈ります。 新しい書店物も読みたいものです。
読了日:01月06日 著者:大崎 梢
八本目の槍八本目の槍感想
【図書館】良かった、多少混乱したところもあったが静かに石田三成を描いている。 賤ヶ岳七本槍の主人公を題材に石田三成の活躍を描く。佐吉の自由な発想と行動は、目を見張るものがある。ゆえに八本目の槍という名称も成り立つ。賤ヶ岳七人衆の一人ひとりを丁寧に描き佐吉=三成を浮かび上げる手法は見事。ひとり、ひとり良きところも弱点もある、しかして小姓組で培った年月は最後まで一つでした。 戦いの中に何を感じ、何を学び取ったのか、静かに静かに溢れ出している。男のロマン、男の生き様がここにある。幼名と歴史名が混乱するのが難点。
読了日:01月08日 著者:今村 翔吾
一朝の夢 (文春文庫)一朝の夢 (文春文庫)感想
【図書館】シリーズ、第一巻目だが単独で完結してる。 朝顔同心と井伊直弼の暗殺事件を絡めて読ませる。 市井には市井の暮らしがあり、天下には天下の政治がある。 ありようも無い、細やかな繋がりを見事に絡ませる。 梶よう子、凄まじい書き方をする作家のデビュー作である。 日毎の行いと雲の上の出会い、こんな事もあるのかなあと思わせる一編である。 賞狙いの為、興三郎の一生を書いているが、続編で細かな事を書いている。 梶よう子にしても、まだまだ書き足りないエピソードがあるみたい。 ずっと読んでいたい物語である。
読了日:01月10日 著者:梶 よう子
夢の花、咲く (文春文庫)夢の花、咲く (文春文庫)感想
【図書館】「一朝の夢」の姉妹編。一朝の夢の年前に遡る、朝顔同心・中根興三郎、登場編である。前巻が賞狙いであった為、一作に纏め過ぎたきらいがあった。今回は伸び伸びと描いている。朝顔栽培を役務と並行してやっている興三郎、植木職人の殺人に巻き込まれてしまう。そこへ、安政の大地震が重なるように起こる、震災後のゴタゴタが先の「大震災」につながる。どうにか希望を持って生きよ、と作者の声が。そういえば、植物好きになったのは生きる張りが無くなった時、芽が出るまでと種を植えたのが最初だった。生きるを考えさせてくれる物語だ。
読了日:01月11日 著者:梶 よう子
殺人は女の仕事 (光文社文庫)殺人は女の仕事 (光文社文庫)感想
【図書館】短編らしい短編を読んだ、書き方が良い、ウィットにとんだ会話に思わず引き込まれる。 古い作品だ1984年に他社から出ている。 この本にしても2019年だから、たいして新しいものでもない。 1985年に51歳で急逝したとの事だが、亡くなってからの再刊という事になる。 外国ミステリーに造詣が深いとの事でシャープな展開を見せている。 女にまつわる8編を収録しているが、皆、秀逸。 惜しい作家を亡くしたと言わざるを得ん、合掌。 たまには何の思い入れも無い、こんな作品も良いものだ。
読了日:01月12日 著者:小泉 喜美子
人を乞う人を乞う感想
【図書館】天・地・人のシリーズ最終巻。 父を死に追い込み一人生きていくと誓った伊吹藤士郎、江戸から故郷に戻った。 どう生きるか、どう暮らしていくのか、まだまだ先は見えない。 友の間者の事、義兄の医者に鞍替え、山麓に起こる地震、不作、周りはどんどん変わって行く。 一応の答えは出たが、やりきれない終止符であった。 著者の思惑がずれたのだと思う、下らないことにページを割きすぎたの思う。今回は、母と姉の生きざまを描き切った回だと思う、それぞれが立派だと思う。もう少し際立たせても良かったのでは、締まらない最後かと。
読了日:01月14日 著者:あさのあつこ
御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫)御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫)感想
【図書館】「御子柴くんの甘味と捜査」に続く第2弾! 警視庁に出向中に事故に遭い、療養(と口封じ)の為、長野県警に戻る。 そこで、起こる数々の事件をのほほ~んとしながら抜群の推理で解決に導く。 相変わらず信濃のスィーツは健在で、いたるところに顔を出す。旧知の小林警部補も顔を出すが、定年の為畑仕事に精を出している。若竹七海のコージーストーリーのようなミステリーは少ないと感じる。バカバカしいだけでなく、ちゃんと謎を解き明かす面白さがある。自分だけ面白がっている物語が如何に多い事か、ミステリーなんだよな、最後は。
読了日:01月16日 著者:若竹 七海
京都三無常殺人事件 (光文社文庫 は 34-4)京都三無常殺人事件 (光文社文庫 は 34-4)感想
【図書館】花房観音のミステリー、ミステリーでも完成してないし、恋愛ドラマとしても中途半端。 ガイドの職を駆使して京都ガイドといった具合。 文中、たびたび出るガイドが煩わしい、ちょっと入れすぎ。 犯人探しも、なんとなく判ってくる仕組み。 場所の説明、歴史的な説明、バスガイドそのもの。 花房観音は官能だけで行くべきかと思う、ミステリーを書こうとしても書けない。 そんな簡単なものでは無いと思う。 最初から判っていたが「読んだ時間、損した」 ミステリーに官能を絡ませれば、そんなに損したとは思わないのだが・・・
読了日:01月19日 著者:花房 観音
黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零 (祥伝社文庫)黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零 (祥伝社文庫)感想
読みたい本が応募で当たった、大変感激しました。 「ぼろ鳶シリーズ 零巻」 源吾が若い! 何と16歳の頃の源吾と再会。 いろいろと苦労して、火消しのなんたるかを覚える源吾。 親父との確執、それも火消しの心得を得る為、通らねばならない道、親父は黙って指し示してくれた。取り巻く輩が皆、若い、気性は変わらずそのまんま。奇妙な火事に、尾張藩の判らん全滅、源吾は推理する。衰退する老火消、血気盛んな若火消、それぞれの思惑を孕んで爆発する。若い頃の「深雪」さんが、ちょっこと登場するのもお約束、良いですね~ ぼろ鳶、万歳!
読了日:01月25日 著者:今村翔吾
御隠居剣法 駆込み宿 影始末(一) (講談社文庫)御隠居剣法 駆込み宿 影始末(一) (講談社文庫)感想
【図書館】良いですね~ 鳥羽氏の書き方はスムーズに読んでいける。 とかく、途中で説明の説明になる作家がいるが、主眼を何に置いているのか忘れてしまい、説明だらけになる、そんな作家と一線を画している。 のんべんだらりと心も体も預けられる、こんな作家はそうそう居るものでは無い。 さて、今回の主人公は引退した御徒目付の組頭、日頃口入屋でもめ事仲裁業をしてる。 そこへ「母親が誘拐された」と子供が大金を持って現れた。 果たして親子の運命は・・・
読了日:01月26日 著者:鳥羽 亮
霞隠れの女 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)霞隠れの女 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズ1巻抜かしてしまい3巻です。 相変わらずサクサク読める。 ほんと、話の腰を折らない書き方ですよね。 たとえば、本郷菊坂を紹介する場面では「樋口一葉」を書きたがる馬鹿が居るが、この時代は、まだ影も形も無い、単なる地名でスルーする。 主眼がぶれない、エンターティンメントには必要な事だと思います。 さて、お話しは、町娘のかどわかしに端を発した事件が幕閣をも揺るがす大事件に、宗八郎たち「お助け御用」の者たちの運命は如何に・・・ 今回、お庭番の「霞「が登場するが、なかなかの手練れ、今後に期待する。
読了日:01月27日 著者:鳥羽 亮
のっとり奥坊主 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)のっとり奥坊主 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズも4巻目、ますます安定して来た。 さて、今回は旗本の世継ぎと幕閣入りを企む旗本と策略をめぐらす奥坊主に天誅を下す宗八郎の活躍を描く。 徐々に仲間の生き様も判り、隠居生活の世界観も面白くなった。 今回の目玉は凄腕の剣豪と鉄砲の登場に総一郎が絶体絶命の危機に。 しかし、お庭番「霞」の出現が総一郎を救う、危機になると霞の登場を期待してしまう。 もうそろそろ、お仲間入りしても良いのでは? もうちょっと続けてみたいと思います。
読了日:01月28日 著者:鳥羽 亮
ねむり鬼剣 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)ねむり鬼剣 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズ2回目、1巻前後しましたが問題なしのエピソードでした。 今回もコンビネーションは上手く進めています。 宗八郎、佐久、神谷の剣豪トリオと平次、徳兵衛の町人コンビ、これがうまく回っている。 今回のお話は繁盛店の娘が立て続けに姿を消す、「命が惜しければ1000両出せ」との脅迫が。 辻斬りやら悪徳幕臣をも巻き込んで、宗八郎らが大暴れ。 果たして、無事、救い出す事が出来るのか・・・ 鳥羽亮の筆が益々ノリに載っている、絶好調である。
読了日:01月29日 著者:鳥羽 亮
かげろう妖剣 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)かげろう妖剣 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)感想
【図書館】駆け込み宿 影始末シリーズ、第5巻。 ますます陰謀の手口は巧妙になる、でも、捕えて口を割らせるストーリーが多くなって来たな。 そうでもしないと解決には行き着かないとは思うけど・・・今回は、家老と年寄が陰謀を図り、手先に「闇蜘蛛」と称する忍者集団が暗躍するストーリー。 果たして、黒幕までたどり着けるのか、宗八郎の剛剣で立ち向かえるのか。 今回も「霞」が大活躍、お庭番として利用しているだけでなく、もっと活用する立ち位置があるのではと思う。 仲間入りも直ぐだと思いたい。 鳥羽亮、ますますの健筆を祈る。
読了日:01月30日 著者:鳥羽 亮
霞と飛燕 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)霞と飛燕 駆込み宿 影始末 (講談社文庫)感想
【図書館】シリーズ、第6弾。 遂に、タイトルに「霞」が出て来た。 お話しは、御用達の立場を得ようとする呉服屋と更なる高みを目指す御納戸頭、密かに探索をしていた御徒目付が殺された。 御目付筆頭の藤堂の「影御用」を受け、探索に乗り出すが・・・今回の目玉は「霞隠れ」の霞と「飛燕打ち」を得意とするきえとの一騎打ちである。 なにかと世話になる霞に秘密がありそうだが、御庭番としての側面支援しかしてない。 かすかに猫のたまに心を寄せる霞が可愛い。 相変わらず剣戟シーンは迫力がある、これで余韻があればいう事なし。
読了日:01月30日 著者:鳥羽 亮

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2020年1月 2日 (木)

12月の読書記録

相変わらず時代小説を中心に読んでいます。 今月は「生理用品」「愛の宿」等、思いがけない発見がありました。
12月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3443
ナイス数:3984

本と幸せ本と幸せ感想
【図書館】北村薫が作家生活30年を記念して出した一冊。 流石、「本の達人」と言われるだけあって、その博識は凄まじいものがある。 江戸川乱歩から短歌まで幅広い知識が詰まっている。 なかでも、小沼丹への文章が嬉しい、「黒いハンカチ」読んだ事のある読者にはなるほどと頷ける。 凄い人だ博学だけでなく作家でもあるという事実が驚異的である。 添付のCDも遊び心満載で、一度は聞いて欲しい一枚。「さばの味噌煮」が父上の音程のリズム感が何とも言えない。あ~こういう歌だったのか、納得しました。確かに母と子の幸せがここにある。
読了日:12月03日 著者:北村 薫
風を繡う 針と剣 縫箔屋事件帖 (実業之日本社文庫)風を繡う 針と剣 縫箔屋事件帖 (実業之日本社文庫)感想
【図書館】シリーズ第一巻と親本の帯は謳っているが、完結している様にも見える。一巻ものにしては登場人物の書き方に比重の掛け方がおかしい、シリーズ物にしてはシーンの選び方が変。どっちつかずで始めた感がある、これで終わりだと締まらないので続くんだろう。とすると、各章のタイトルは縫箔はそんな種類があるんだろうか。ちゅきちゃきのお転婆娘と武士を辞めて職人へ弟子入りした剣の達人の捕物帳。事件のあらましより人となりを描いた始まりのように感じる、それにしては身近に関係者が揃い過ぎているような・・・シリーズ初刊と思いたい。
読了日:12月04日 著者:あさのあつこ
東京影同心 (講談社文庫)東京影同心 (講談社文庫)感想
【図書館】面白かった、江戸から明治に変わる動乱期の同心の姿を描く。 杉本氏の書き方は、時代の動きを活写する為実際の事件を描くが、そこで時代に動かされないで主人公の話しの流れを止めず書いている事だと思う。 実際の事件に捉われて本筋が外れる時代劇が多いが、そこが素晴らしいと思う。 同心から居候、新聞記者と変遷するが、大切な人の為、一人尽力を尽くす、何という矜持であろうか。 小気味の良い「江戸弁」が随所に散りばめられているのも心地良い。 著者がもう居ない事が淋しい・・・米八は粋だなあ。
読了日:12月07日 著者:杉本 章子
風流江戸雀 (新潮文庫)風流江戸雀 (新潮文庫)感想
【再読】暇になって手を伸ばす、一時江戸の風情に身を寄せる。 古川柳と日向子の浮世絵で情の世界に遊ぶ。 四角でも 炬燵は野暮な ものでなし  母の手を 握って炬燵 仕舞われる  なんか粋ですよね。 含み笑いもありそうで。  針箱を 探すと女房 飛んで出る 妻の手を もぎりはなせば 母の文 なんか身に抓まされる様です。 静かな昼下がりにのんびり読むのに最適ですね。 杉浦日向子は、すんなりうなずける作家です。 もう居ないのが残念なだけ・・・
読了日:12月09日 著者:杉浦 日向子
生理用品の社会史: タブーから一大ビジネスへ生理用品の社会史: タブーから一大ビジネスへ感想
【図書館】ふと、目にして手に取った。 ビジネス書の体裁を取っているが女性史だった。 ナプキンが無かった時代の女性のご苦労が偲ばれる。 開発者・アンネ社にかなり頁を割いているが、凄い努力だと思う。 生理ビジネス、国民の約半数が女性と考えると、確かに大きいものに違いない。 しかし、今までの苦労を何とかしようと立ち上がる姿は尊い。 男性には判らない事が赤裸々に書かれている。 これは、男性も読むべきものだと思う。 そして、どうして秘密になってしまったかを知るべきである。 著者の探究心に拍手!
読了日:12月11日 著者:田中 ひかる
愛の宿愛の宿感想
【図書館】もし、あの夜、あのホテルに泊まらなければ・・・ラブホテルの死人騒ぎで警察から足止めを食ったカップルたちの心理を描く一篇。いろいろな事情を抱えた人達の後悔劇。39歳にもなって不倫しか生きて行けない女の痛み、ラブホテルで処女を捨てる19歳の少女の想い、同窓会で燃え上がりセックスまで行くが急に覚めてしまう44歳の主婦、童貞では無いが商売女としかセックスしてない34歳の男、素人女としたいが騙されてしまう、ホテルの経営者、自殺した当人の回顧録などが描かれる。花房観音のエロシリーズを期待すると肩透かしの一篇
読了日:12月13日 著者:花房 観音
わたつみわたつみ感想
【図書館】都会に傷ついて田舎に帰って来た女・京子、なすがまま海産物加工工場でアルバイトをしている。 滑り出しから何か不幸の匂いがする。 これは女子工員の曼荼羅図が繰り広げられると期待したが、そうでは無かった小さい田舎の人間関係に馴染もうとして馴染めない女の自立の物語だった。 セックスを背景に不倫、離婚夫婦、高齢処女、ジャバ行きさんが、人に言えない苦労をしてる。 路線変更で人を描いている観音様の力量発揮、東京に戻る決心をした京子に明日は有るか。 したたかで強い女たちの群像トラマである。
読了日:12月16日 著者:花房 観音
童の神童の神感想
【図書館】酒呑童子を主人公にした架空の物語。「ぼろ鳶」「くらまし屋」シリーズ作家の初期作品として読んだ。主人公は外国人、その他「京人」であらざる人は「童」「天狗」「土蜘蛛」「鬼」等の蔑称で呼ばれ迫害されていた、ここに「人間全て平等」を旗印に立ち上がる桜暁丸(酒呑童子)の活躍を描くスペクタクル・ロマンである。 しかし、このページ数では、足りなかったと思う。若干の舌足らずの場面が多い。寓話からの創作だから、どこまでも無いのだが・・・。しかし、後の作品を見れば物語を作る才能は確かにあると感じさせる。満足した。
読了日:12月20日 著者:今村翔吾
おやつが好きおやつが好き感想
【図書館】坂木司の、おやつエッセイ。 「銀座百点」に連載されたせいで銀座が中心になっている。 銀座に勤めていた関係で懐かしくもあるが、宣伝臭くてあまり好きでは無い。 もっと柔軟に「おやつ」を書いて欲しかった。 大福とかアイスとか、それに纏わるエピソード的なものが、好きなんだけどなあ。 付属の「或る休日」と「チヨコレイコ」の短編が泣かせる。 「夜の光」につながるとは・・・
読了日:12月22日 著者:坂木 司
天満橋まで 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)天満橋まで 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)感想
【図書館】シリーズ25巻目、未だ大阪にいる市兵衛さん。 世話になったお恒の息子が殺された、どうも腑に落ちないといろいろ調べてみると・・・米相場のからくりが詳しく描いてある、裏に回ってうまい汁を啜る輩。 謎解きは判ったが、それからが世間のしがらみで、にっちもさっちも行かない。 お調べはこんなもんだったのだろうな。 棲ざましい剣戟があるが、室生斎士郎の戦いは無駄でしょうね。 保科柳丈がお忍びで動くならまだしも、用心棒で飼っていたという感覚が判らない。刺客に無理難題を惜し付けすぎ。 久々の市兵衛に堪能しました。
読了日:12月23日 著者:辻堂魁
亥子ころころ亥子ころころ感想
【図書館】やっと読めました、「まんまるの毬」から何年経ったかな。相変わらず南星屋は暖かい、冶兵衛の怪我がキッカケで旅鴉の菓子職人が居候に、そしてお永、お君、五郎も健在で菓子に纏わるあれこれに毎日を暮している。ストリーの本筋は、雲平の探す亥之吉の行方とお永の恋心の行き着く先、果たしてどういう事になりますか。お菓子の紹介と日々の暮らしを描いて天下一品、西条奈加の独壇場である。なかなか読めなかったのは今年の六月発売だったからだ、図書館は遅いですから。亥年中に読めて良かった。西条江戸話、やっぱり心から温まります。
読了日:12月25日 著者:西條 奈加
菊花の仇討ち菊花の仇討ち感想
【図書館】図書館の新刊コーナーを見ていたら「梶よう子」を見つけた。 梶よう子は「ヨイ豊」「お茶壺道中」等を読んでいたので面白そうと手に取った。 内容は、朝顔の品種改良して変化朝顔を咲かすのを夢見ている書き物同心の話しだった。 腕も顔も大したことは無い同心か、でも、それが魅力的に思えて来た。 梶よう子の時代劇は、その雰囲気で嵌まってしまう。 当たり外れもあるが、前作がありそうなので読んで見よう。しかし、連作とはいえ何年も待たせるのは勘弁して貰いたい、と思うのは私だけでは無いだろう とにかく、図書館に予約だ。
読了日:12月30日 著者:梶 よう子

読書メーター

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2019年12月 2日 (月)

11月の読書記録 読書メーターより

「雨上り月霞む夜」が、印象的だった。 「みんなの少年探偵団」が一捻りして面白い。

11月の読書メーター
読んだ本の数:19
読んだページ数:6412
ナイス数:3987

因果 百万石の留守居役(九) (講談社文庫)因果 百万石の留守居役(九) (講談社文庫)感想
【図書館】なんと、9巻になってしまった。 サクサク動いた前巻と比べまた停滞してしまった。 思うに上田氏は歴史小説を書きたいのでは、そこにエンターティナーを被せて歴史を読ませたいと。 しかし、時代小説を読みたい読者は歴史的説明でストーリーが停滞してしまい面白くない。 書下ろし文庫の良さをそろそろ出してくれないと読者離れになるのでは・・・折角、新武田を出したんだから歴史と関わりの無いチャンバラをやればいいのに。 このまま、歴史的背景小説を読まされるのは嫌だなあ。 何巻まで待てば時代小説になるのかなあ。 
読了日:11月03日 著者:上田 秀人
忖度 百万石の留守居役(十) (講談社文庫)忖度 百万石の留守居役(十) (講談社文庫)感想
【図書館】遂に、十巻目、どういう話にするつもりなのか。 二十年先の「江戸家老」そこまで、引っ張るつもりか・・・ とにかく、今回は歴史的説明も少なく、チャンバラありで楽しめました。 越前福井藩の暴挙はとどまりを知らず、家老も馬鹿だが藩主も馬鹿、こうなると家臣はする事が無くなってしまう。 密かに脱出しようとする数馬だが、ここへ、わざわざ琴姫の投入とは。 上田氏は何を考えてるんでしょうか。 十巻で方向性が見えない物語は初めてです。 留守居役の日常を描くのなら、淡々と描き埋めれば良い、歴史的説明口調で。 長いなあ
読了日:11月04日 著者:上田 秀人
みんなの少年探偵団みんなの少年探偵団感想
【図書館】思わず懐かしい表紙カバーに手が伸びる、昔読んだ冒険世界に引きずり込まれる。 良いぞ、血沸き肉躍る、めくるめく世界、しかも、当代一流の作家が揃っている。 怪人20面相が、小林少年が、そして明智小五郎が・・・一気にあの時代に戻ってしまう。 秘密道具だ、BDバッジだ、ワクワクするぞ。 という訳で、江戸川乱歩にオマージュを捧げた作品を読んで見た。 面白い、各作家がいろいろな角度からアプローチしてる。 ポプラ社から出ているのも郷愁を感じる。 2巻も読んで見ようと思います。
読了日:11月06日 著者:万城目 学,湊 かなえ,小路 幸也,向井 湘吾,藤谷 治
みんなの少年探偵団2みんなの少年探偵団2感想
【図書館】第2弾も良かった。錚々たる作家が顔を揃えている。 有栖川も良かったし、歌野や大崎も良かった。 いろいろなアプローチで乱歩に挑む、時には自作の探偵も(笑)歌野は同窓生の死をきっかけに少年探偵団を懐かしむ、大いなるノスタルジーだな。最後の平山氏の作品、褒めている方が多いが、話が続かないグロで押し切る。 これが乱歩作品なのか、うーん、どうだろうか。私は面白いとは思えなかった。ともあれ、一人の作家にこれだけのオマージュ作品が集まると言う事は快挙である。3巻は有るのだろうか、それともそろそろネタ切れか。 
読了日:11月06日 著者:有栖川 有栖,歌野 晶午,大崎 梢,坂木 司,平山 夢明
騒動 百万石の留守居役(十一) (講談社文庫)騒動 百万石の留守居役(十一) (講談社文庫)感想
【図書館】やっと、面白くなってきた。 使者で越前に来た数馬に襲い来る陰謀、難を逃れる数馬に琴姫が救援に駆けつける。 そこに起こる剣戟の調べ、これだ、これだよ上田節。 やっと、数馬の本領発揮、でも、この調子では最終巻は何巻になるのだろう。 着地点も見えないし・・・ともあれ、なんとか決着をみて加賀に帰る事が出来そうだ。 またもや江戸に呼び戻されそうな数馬に明日はあるのか。 琴姫と女忍び、本多のじい様、思惑が混じりあう、今後の展開が楽しみになって来た。
読了日:11月08日 著者:上田 秀人
寒椿ゆれる―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)寒椿ゆれる―猿若町捕物帳 (光文社時代小説文庫)感想
【古本屋】やっちまった、読友さんの事を意見したばかりなのに、読書メーターに尋ねると【既読】ああぁ~(笑)
読了日:11月08日 著者:近藤 史恵
鬼平犯科帳Season Best夏至の候。 (SPコミックス SPポケットワイド)鬼平犯科帳Season Best夏至の候。 (SPコミックス SPポケットワイド)感想
【古本】いゃ~相変わらず、鬼平の世界に堪能しますね。 総ページ570頁、読み応えがあります。 いろいろな話のオムニバスですが、良いですね~ 池波正太郎の原作はもうないんだろうけど、脚本でガンバっている。 さもありそうな場面を選んでいるのでは、と言って原作本を一回も読んだ事がない。 鬼平は「さいとう・たかお」版ばかり(笑) どうしてここまで嵌まってしまったんだろう・・・たぶん、テレビの「鬼平」好きと同じなんだろうな。
読了日:11月09日 著者:さいとう・たかを 池波正太郎
ライオンの棲む街  平塚おんな探偵の事件簿1 (祥伝社文庫)ライオンの棲む街 平塚おんな探偵の事件簿1 (祥伝社文庫)感想
【図書館】お馴染みの東川篤哉氏の軽妙な探偵物として借りて来たが、なかなかどうして本格もどきになっている。 凶暴なパワフル探偵のエルザと地味で引っ込み思案の美伽の探偵助手が繰り広げるドタバタ推理アクション。 同級生のコンビの掛け合いが面白い、続きがありそうなので読んで見る事にします。
読了日:11月11日 著者:東川 篤哉
分断 百万石の留守居役(十二) (講談社文庫)分断 百万石の留守居役(十二) (講談社文庫)感想
【図書館】福井藩騒動の後、急遽、義父・本多政長のお供で江戸へ。 道中、いろいろな妨害を受け、策略をもって江戸に到着。 家老・横山大善と横山内記の悪だくみを何とか潰そうとする数馬と政長の奮闘を描く。 またまた、旧エピソードが説明過多で気になるが、書きたいのは仕方ない軽く流して活劇に集中する。 先がどうなるのか皆目見当がつかない、どこで終止符を打つのか楽しみ。 でも、琴姫との事や堀田と大久保の決着等々終わるに終われない問題が山積。 十五巻くらいで大団円か・・・
読了日:11月12日 著者:上田 秀人
舌戦 百万石の留守居役(十三) (講談社文庫)舌戦 百万石の留守居役(十三) (講談社文庫)感想
【図書館】遂に、十三巻に突入してしまった。 まだまだ先は長そうだ。 急遽、江戸に呼び出された本多政長、綱吉との会見を前に、もう一つ評定所の裁定があった。 大久保加賀守と政長の息詰まる攻防、軽く手をひねられた大久保に次の一手があるか。 続いて綱吉と直江状に関する問題を理路整然と解釈する長政、すべてが長政の手の中で遊ばれている。 「舌戦」タイトルが表す通り本多長政の独壇場であった。 過去は良いから敵対する者たちの必勝のあるのか、どうも「じり貧」の感がある。 遂に本多家・三代目の跡継ぎの「本多主殿」が出て来た。
読了日:11月13日 著者:上田 秀人
ライオンの歌が聞こえる 平塚おんな探偵の事件簿2 (祥伝社文庫)ライオンの歌が聞こえる 平塚おんな探偵の事件簿2 (祥伝社文庫)感想
【図書館】平塚おんな探偵、第2巻! なんとか読み終わった、トリックに終始するが、ちょっと無理があるか。 フィアットなど砂細工って、ひき逃げと珈琲も無理あるし・・・この世界観で持っていると思う。 無理に推理にしないで、ちょっとした謎解きぐらいが良いと思う。 エルザと美伽の会話と謎解きがマッチしない、ちょこちょこ出て来る宮前が、単に都合の良い説明役になってないか、警察機構がこんな情報を垂れ流しするか。 小物の木刀もそうだが、探偵助手の美伽も生かし切っていない。 探偵像の確立がまず最初と思う。
読了日:11月15日 著者:東川篤哉
鯖猫長屋ふしぎ草紙(七) (PHP文芸文庫)鯖猫長屋ふしぎ草紙(七) (PHP文芸文庫)感想
【図書館】鯖猫シリーズも、もう七巻目。 マンネリ化に陥らず何とかやって来た。 今回は長谷川豊山が「長屋」に戻ってくる、自書の「妖長屋春秋」になぞられた事件が勃発する。 それを悩み鯖猫長屋に引きこもり、妖しの仕業かと拾楽やおてるは動き出すが・・・ここで山吹が、良い働きをする、それが何とも悲しい。 事件はおてる・与六夫婦を巻き込んでおてるの哀しい過去まで暴かれる。 すべてが終わってみれば、どうしようもなく一途な男の思い込みだった。 おはま、拾楽の関係も山吹の想いにどう答えるのか、拾楽がどう生きるのかが問題だ。
読了日:11月18日 著者:田牧 大和
冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業 (時代小説文庫)冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業 (時代小説文庫)感想
【図書館】「くらまし屋シリーズ」第5巻、遂に登場。 今回は「一日」たけの「くらまし」、そんな事があっていいのだろうか。 なんだかんだ理屈を付けて、依頼を遂行して上げる平九郎の男気、好きだなあ。 それも老中のひとりと来ては予定調和なのか。 それぞれの名前出自など判ってしまった、これからが本番か・・・ 今回は、御庭番、道中同心、四三屋、虚、入り混じっての「くらまし仕事」、棲ざましい事となった、衆人環視の中如何にくらますのか、興味津々。 老中・武元の親心が泣かせる一篇です。 くらまし屋・平九郎の過去にも興味が。
読了日:11月21日 著者:今村 翔吾
嗤う淑女 (実業之日本社文庫)嗤う淑女 (実業之日本社文庫)感想
【図書館】中山七里、あんまり馴染みの無い作家です。 最初は悪漢小説かと思って読んでました。 しかし、カバー裏に悪女ミステリーとある、ミステリーなんだと、気にして読むとミステリー要素が無い。 裁判の場面で、やっと登場。 しかし、ミステリーとしたらちょっと弱い。 前半で刑事を登場したり、脇役の会話を散りばめたり、した方が盛り上がると思う。 DNAの問題も、そう上手くいくのかな、ホラー小説としたら成功かも知れない。 確かに読ませる作家かと思います。 続けて、もう一冊は勘弁!
読了日:11月22日 著者:中山 七里
新装版 殺しの掟 (講談社文庫)新装版 殺しの掟 (講談社文庫)感想
【図書館】いや~面白かった。 梅安さんは出て来ないけど、その世界を知っている人は納得。 音羽の半右衛門、西村左内、ふさ楊枝の彦次郎、等が短編に登場する。 この姿のまま「仕掛人・藤枝梅安」に結集すると言う流れは必然かと。 殺し技と言うより、殺しを頼まなくてはならない心情、そこがドラマだと思う。 江戸の殺し屋の世界、たっぷり堪能できる短編集です。 池波作品、再び読むのも良いかも・・・
読了日:11月23日 著者:池波 正太郎
雨上がり月霞む夜 (単行本)雨上がり月霞む夜 (単行本)感想
【図書館】運良く短期間でリクエストが来ました。 タイトルからお分かりの通り「雨月物語」に材を取ったお話。 さて、雨月物語は聞いたことがあるが未読です。 原作を読んでからの方が入り易いと思いつつ読了です。西条奈加さん、だから易しく描いてくれるとの想いからGOします。 なんとなく怪談とファンタジーが交じった雰囲気に雨月と言う人物が絡む。ああ、これは一捻りした雨月物語の世界だ、各話に著者の想いを込めたファタジーだ。鳥獣戯画や娘道成寺、白峯など上田秋成の生い立ちにも絡む物語でした。夢枕獏の「陰陽師」の世界に通ず。
読了日:11月27日 著者:西 條奈加
世にもふしぎな動物園 (PHP文芸文庫)世にもふしぎな動物園 (PHP文芸文庫)感想
【図書館】リクエストと共に本棚から借りて来た。 暇つぶしに変わったアンソロジーだと思ったが、やや個性があり過ぎる。 どうにか、2編を読んだがついていけません。 もっと軽い物を期待していました(笑) あえなくギブアップ、途中で挫折の物語でした。
読了日:11月28日 著者:小川 洋子,鹿島田 真希,白河 三兎,似鳥 鶏,東川 篤哉
本格推理展覧会 名探偵の憂鬱 (青樹社文庫)本格推理展覧会 名探偵の憂鬱 (青樹社文庫)感想
【図書館】歴代の名探偵の変遷史。 ちょっと、気晴らしで読むにはちょうど良い。 簡単な謎解きの様に気軽に手に取るには持って来いのアンソロジーです。 巻末の山前氏の「名探偵の系譜」も、いろいろ思い出して楽しいです。 知らない探偵もいて勉強になります。
読了日:11月29日 著者:
大奥騒乱: 伊賀者同心手控え (徳間文庫)大奥騒乱: 伊賀者同心手控え (徳間文庫)感想
【図書館】 暇つぶしに恰好の一冊、上田秀人には珍しく一巻もの。一介の忍者である御厨一兵が主人公の江戸城物、大奥の局に呼び出された伊賀者がいろいろな危難に巻き込まれるアクション時代劇。 大奥と老中、御庭番、伊賀者、松平定信、田沼意次を巻き込む権力闘争。大奥の思惑、権力の横暴、三者三様の思惑が乱れ飛ぶ。 果たして一兵の運命は・・・ 上田氏としてはこじんまりとしたお話だが、息抜きに読む分には面白い。 例によって説明調がアクションを阻害する、どうしても上田節が入ってしまう、これは上田時代小説のクセと言う物だから。
読了日:11月30日 著者:上田 秀人

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